JP2020132619A - 水系液状化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低粘度であっても光輝性粉体が沈降しにくく保存安定性に優れるとともに沈降した光輝性粉体の再分散性にも優れ、ペンタイプの形態であっても十分に吐出することができ、パール感を有する描線を安定的に形成することができる水系液状化粧料を提供すること。【解決手段】 本発明の水系液状化粧料は、(A)ポリアスパラギン酸ナトリウム、(B)下記B1群及び下記B2群から選択される少なくとも1種の光輝性粉体、(C)水溶性分散剤、及び(D)下記D1群及び下記D2群から選択される少なくとも1種の金属酸化物を含有する。B1群:金属若しくは金属酸化物被覆ガラス末、アルミニウム粉B2群:金属被覆樹脂フィルム末D1群:黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、二酸化チタン、酸窒化チタンD2群:紺青【選択図】 なし

Description

本発明は、水系液状化粧料に関する。
液状化粧料の製品形態として、容器に化粧料を直接充填したボトルタイプ以外にペンタイプの化粧品が利用されている。ペンタイプは、化粧料を含浸した繊維収束体又は化粧料を充填した充填部といった化粧料貯蔵部と、これに接合された筆やフェルトからなる塗布部とを備えており、ダイヤルやノック等で貯蔵部に力を加えることによって化粧料が強制的に吐出されるメカニカルタイプと、液状化粧料の表面張力と毛細管現象の作用によって化粧料が吐出されるオートペンタイプなどが知られている。
近年、アイライナーなどの水系液状化粧料において、きらびやかで印象的な目元を演出する目的で、パール顔料などの光輝性粉体を配合することがある。光輝性粉体は塗膜にパール感を付与できる反面、通常の着色顔料と比較して粒径が非常に大きいため液状化粧料中で沈降しやすい。そのため、光輝性粉体が配合された水系液状化粧料をペンタイプの形態で用いると、筆記中に、細い繊維の集合体からなる筆穂などを用いた塗布部においては繊維の隙間に光輝性粉体が詰まることがある。また、吐出性の向上や塗布部に液を含ませやすくすることを目的に化粧料を低粘度にすると、化粧料貯蔵部で光輝性粉体が沈降しやすくなり、長時間放置された場合には沈降した光輝性粉体がハードケーキを形成し、撹拌しても再分散が不十分になることがある。光輝性粉体が塗布部で詰まったり、塗布部まで十分に移動できなかったりすると、描線にかすれや濃淡が生じてしまう。
上記の課題を解決することを目的とした技術がこれまでにも提案されている。発色や保存安定性に関しては、例えば、下記特許文献1に、光輝性顔料、カーボンブラック、微生物由来の多糖類、揮発性アルコール、及びアクリル酸アルキル共重合体エマルジョンを組み合わせて配合した水系アイライナー組成物が提案されており、下記特許文献2に、特定のTgを有するアクリル酸系ポリマーの水性エマルジョンと、発酵セルロースと、平板状顔料とを含むアイメイク用液体化粧料組成物が提案されている。また、吐出性や再分散性に関しては、例えば、下記特許文献3に、板状顔料と、顔料分散剤と、被膜形成剤と、所定量の界面活性剤と、球状顔料とを含む水系液体メイクアップ化粧料が提案されている。
特開2007−153744号公報 特開2017−114825号公報 国際公開WO2007/123115号公報
しかしながら、上記特許文献に開示の技術であっても、光輝性粉体が含まれる水系液状化粧料をペンタイプの形態で用いる場合において、光輝性粉体の沈降抑制及び再分散、化粧料の吐出性、並びに描線のパール感のすべてを満足させるには未だ十分ではない。例えば、発酵セルロースや微生物由来の多糖類によって光輝性粉体の沈降を抑制しようとすると、沈降抑制効果を十分得ながら低粘度化することが難しい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、低粘度であっても光輝性粉体が沈降しにくく保存安定性に優れるとともに沈降した光輝性粉体の再分散性にも優れ、ペンタイプの形態であっても十分に吐出することができ、パール感を有する描線を安定的に形成することができる水系液状化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、(A)ポリアスパラギン酸ナトリウム、(B)下記B1群及びB2群から選択される少なくとも1種の光輝性粉体、(C)水溶性分散剤、及び(D)下記D1群及びD2群から選択される少なくとも1種の金属酸化物を含有する水系液状化粧料を提供する。
B1群:金属若しくは金属酸化物被覆ガラス末、アルミニウム粉
B2群:金属被覆樹脂フィルム末
D1群:黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、二酸化チタン、酸窒化チタン
D2群:紺青
本発明の水系液状化粧料によれば、上記構成を有することにより、低粘度であっても光輝性粉体が沈降しにくく保存安定性に優れるとともに沈降した光輝性粉体の再分散性にも優れ、ペンタイプの形態であっても十分に吐出することができ、パール感を有する描線を安定的に形成することができる。
また、本発明の水系液状化粧料は、オートペンタイプであっても安定的に吐出することができる。オートペンタイプにおいては、塗布部の種類によって毛細管力と液の保持力が異なるため、フェルトより筆の方が吐出しづらい傾向にあるが、本発明の水系液状化粧料によれば、筆からなる塗布部を備えるオートペンタイプであっても安定的に吐出することができる。
光輝性粉体や顔料の分散性を向上させつつ粘度調整が容易となる観点から、上記(C)成分が、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、及びアクリル酸ポリマーからなる群より選択される少なくとも一種の水溶性ポリマーを含むことが好ましい。
本発明の水系液状化粧料は、上記(A)成分、上記(B)成分、上記(C)成分及び上記(D)成分の含有量がそれぞれ、化粧料全量基準で、0.3〜5質量%、0.5〜10質量%、0.5〜5質量%及び0.5〜10質量%であってもよい。
本発明の水系液状化粧料は、上記(B)成分の含有量100質量部に対して、上記(A)成分の含有量が10〜200質量部であり、上記(C)成分の含有量が20〜400質量部であり、上記(D)成分の含有量が12.5〜1000質量部であってもよい。
また、本発明の水系液状化粧料は、(B)成分が、(B1)上記B1群から選択される少なくとも1種の光輝性粉体を含み、(D)成分が、(B1)成分の合計100質量部に対して、(D1)上記D1群から選択される少なくとも1種の金属酸化物を12.5〜1000質量部含むものであってもよい。
更に、本発明の水系液状化粧料は、(B)成分が、(B2)上記B2群から選択される光輝性粉体を含み、上記(D)成分が、(B2)成分の合計100質量部に対して、(D2)上記D2群から選択される金属酸化物を100〜600質量部含むものであってもよい。
吐出性の観点から、本発明の水系液状化粧料は、25℃における粘度が50mPa・s以下であることが好ましい。
本発明によれば、低粘度であっても光輝性粉体が沈降しにくく保存安定性に優れるとともに沈降した光輝性粉体の再分散性にも優れ、ペンタイプの形態であっても十分に吐出することができ、パール感を有する描線を安定的に形成することができる水系液状化粧料を提供することができる。
液状化粧料容器について説明するための模式断面図である。
本実施形態の水系液状化粧料は、(A)ポリアスパラギン酸ナトリウム(以下、(A)成分という場合もある)、(B)下記B1群及びB2群から選択される少なくとも1種の光輝性粉体(以下、(B)成分という場合もある)、(C)水溶性分散剤(以下、(C)成分という場合もある)、及び(D)下記D1群及びD2群から選択される少なくとも1種の金属酸化物(以下、(D)成分という場合もある)を含有する。
B1群:金属若しくは金属酸化物被覆ガラス末、アルミニウム粉
B2群:金属被覆樹脂フィルム末
D1群:黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、二酸化チタン、酸窒化チタン
D2群:紺青
なお、本明細書において水系とは、少なくとも水が含まれていることを意味する。水系化粧料には、水以外にエタノール等の炭素数1〜5の低級アルコールが更に含まれていてもよい。
本実施形態の水系液状化粧料における水の含有量は、化粧料全量基準で、30〜90質量%であってもよく、40〜80質量%であってもよく、50〜70質量%であってもよい。
また、本明細書において液状とは、25℃において流動性を示すものであることを指す。本実施形態の水系液状化粧料の25℃における粘度は、10000mPa・s以下であってもよく、容器の形態によって適宜設定することができる。例えば、ボトルタイプは、25℃における粘度が10000mPa・s以下である化粧料が好ましく、ペンタイプは、25℃における粘度が5000mPa・s以下である化粧料が好ましい。
オートペンタイプでの吐出性を良好にする観点から、本実施形態の水系液状化粧料は、25℃における粘度が、50mPa・s以下であることが好ましく、40mPa・s以下であることがより好ましく、35mPa・s以下であることが更に好ましく、30mPa・s以下であることが更により好ましく、25mPa・s以下であることが特に好ましく、20mPa・s以下であることが最も好ましい。また、使用性の観点から、本実施形態の水系液状化粧料は、25℃における粘度が、4mPa・s以上であることが好ましく、6mPa・s以上であることがより好ましい。
なお、上記の粘度は、25℃の試料について、ブルックフィールド型粘度計(BM型)を用いて、下記の条件で測定した値を意味する。
5〜50mPa・s:BLアダプタ、回転数12rpm
50〜500mPa・s:ローターNo.1、回転数12rpm
250〜2500mPa・s:ローターNo.2、回転数12rpm
1000〜10000mPa・s:ローターNo.3、回転数12rpm
5000〜50000mPa・s:ローターNo.4、回転数12rpm
[(A)ポリアスパラギン酸ナトリウム]
ポリアスパラギン酸ナトリウムは、通常化粧品に配合されるアスパラギン酸の重合体のナトリウム塩を用いることができる。また、アクアデュウSPA−30B(味の素株式会社製、製品名、固形分30質量%)などの市販品を用いることもできる。
本実施形態の水系液状化粧料におけるポリアスパラギン酸ナトリウムの含有量は、化粧料全量基準で、0.3〜5質量%であることが好ましく、0.4〜4質量%であることがより好ましく、0.5〜3質量%であることが更に好ましく、0.5〜2質量%であることが更により好ましい。ポリアスパラギン酸ナトリウムの含有量がこのような範囲にあると、沈降した光輝性粉体の再分散性に優れた化粧料が得られやすくなる。
[(B)成分]
(B)成分は、下記B1群及びB2群から選択される少なくとも1種の光輝性粉体を用いることができる。
B1群:金属若しくは金属酸化物被覆ガラス末、アルミニウム粉
B2群:金属被覆樹脂フィルム末
金属若しくは金属酸化物被覆ガラス末としては、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、銀被覆ガラス末、金被覆ガラス末などが挙げられる。
金属被覆樹脂フィルム末としては、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・銀・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム積層末などが挙げられる。
上記のうち、吐出性及び再分散性の観点から、アルミニウム粉が好ましい。
(B)成分は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
光輝性粉体の比重は、沈みにくさの観点から、4.5g/cm以下が好ましく、1.5〜3.5g/cmがより好ましく、2〜3g/cmが更に好ましい。
本明細書において、比重とは真比重を意味する。なお、上記で挙げた光輝性粉体については下記の真比重を有する粉体を用いることができる。
アルミニウム粉:2.4〜2.7
金属若しくは金属酸化物被覆ガラス末:2.5〜3.5
金属被覆樹脂フィルム末:1.3〜1.6
光輝性粉体は、平均粒子径が1〜50μmであることが好ましく、5〜40μmであることがより好ましく、8〜30μmであることが更に好ましい。光輝性粉体の平均粒子径がこのような範囲にあると、パール感と吐出性に優れた化粧料が得られやすくなる。
本実施形態の水系液状化粧料における光輝性粉体の含有量は、化粧料全量基準で、0.5〜10質量%であることが好ましく、0.6〜9質量%であることがより好ましく、0.7〜8質量%であることが更に好ましく、0.8〜7質量%であることが更により好ましい。光輝性粉体の含有量がこのような範囲にあると、パール感と吐出性に優れた化粧料が得られやすくなる。
[(C)水溶性分散剤]
水溶性分散剤としては、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(VP/VAコポリマー)、アクリル酸ポリマーなどの水溶性ポリマーを用いることができる。アクリル酸ポリマーとしては、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体が挙げられる。なお、ここでいうアクリル酸及びアクリル酸アルキルにはそれぞれ、メタクリル酸及びメタクリル酸アルキルも包含される。上記の水溶性ポリマーは、水、エタノール、多価アルコール又はこれらの混合液との混合溶液として配合してもよい。
上記の水溶性ポリマーは、PVP K−30、60、90シリーズ(アイエスピー・ジャパン社製、製品名)、PVP/VA S−630、PVP/VA W−735(アイエスピー・ジャパン社製、製品名)、クラレポバール PVAシリーズ(クラレ社製)、Luvimer 100P(BASF社製、製品名)などの市販品を用いることができる。
水溶性分散剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態の水系液状化粧料は、光輝性粉体や顔料の分散性を向上させつつ粘度調整が容易となる観点から、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、及びアクリル酸ポリマーからなる群より選択される少なくとも一種の水溶性ポリマーを含むことが好ましい。
本実施形態の水系液状化粧料における(C)成分の含有量は、化粧料全量基準で、0.5〜5質量%であることが好ましく、0.6〜4.5質量%であることがより好ましく、0.7〜4質量%であることが更に好ましく、0.8〜3.5質量%であることが更により好ましい。水溶性分散剤の含有量がこのような範囲にあると、顔料分散性や吐出性に優れた化粧料が得られやすくなる。
[(D)成分]
(D)成分は、着色及び光輝性粉体の沈降抑制を付与する目的で配合することができ、下記D1群及びD2群から選択される少なくとも1種の金属酸化物を用いることができる。
D1群:黄酸化鉄、赤酸化鉄(ベンガラ)、黒酸化鉄、二酸化チタン、酸窒化チタン(チタンブラック)
D2群:紺青
(D)成分は、必要に応じて、シリコーン化合物、フッ素化合物、金属石鹸、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、レシチン、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等を用いて、公知の方法により表面処理を施したものを用いてもよい。また、光輝性粉体の分散性を良好にするために、水を溶媒とした分散液の形態のものを用いてもよい。
(D)成分は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
金属酸化物は、容器からの吐出性の観点から、平均粒径が0.5μm以下であることが好ましく、0.1〜0.4μmであることがより好ましく、0.15〜0.35μmであることが更に好ましい。
金属酸化物の比重は3g/cm以上、さらには3〜6g/cm、さらには3〜5g/cmであることが好ましい。
なお、上記で挙げた金属酸化物については下記の真比重を有するものを用いることができる。
黄酸化鉄:3.4〜4.1
赤酸化鉄(ベンガラ):4.2〜5.2
黒酸化鉄:4.5〜5.5
酸化チタン:3.5〜4.2
酸窒化チタン(チタンブラック):4.3
紺青:1.7〜1.9
本実施形態の水系液状化粧料における(D)成分の含有量は、化粧料全量基準で、0.5〜10質量%であることが好ましく、1〜9質量%であることがより好ましく、2〜8質量%であることが更に好ましく、3〜7質量%であることが更により好ましい。光輝性粉体の含有量がこのような範囲にあると、描線に十分なパール感を付与しつつ、容器内での光輝性粉体の詰まりや描線の掠れを抑制することが容易となる。
本実施形態の水系液状化粧料における上記(A)成分の含有量は、上記(B)成分の含有量100質量部に対して、10〜200質量部とすることができ、光輝性粉体の再分散性の観点から、15〜180質量部が好ましく、20〜160質量部がより好ましい。
また、本実施形態の水系液状化粧料における上記(C)成分の含有量は、上記(B)成分の含有量100質量部に対して、20〜1000質量部とすることができ、光輝性粉体や顔料の分散性を向上させつつ粘度調整が容易となる観点から、20〜500質量部が好ましく、35〜500質量部がより好ましく、45〜400質量部が更により好ましい。い。
上記(A)成分と上記(C)成分との含有割合は、質量比[(A)成分]/[(C)成分]で、0.06〜10とすることができ、光輝性顔料の沈降抑制及び再分散性、容器からの吐出性の観点から、0.1〜5が好ましく、0.15〜2がより好ましい。
本実施形態の水系液状化粧料における上記(D)成分の含有量は、上記(B)成分の含有量100質量部に対して、12.5〜1500質量部とすることができ、描線のパール感を向上させつつ(B)成分の沈降抑制及び再分散性の向上を図る観点から、15〜1200質量部が好ましく、30〜1000質量部がより好ましい。
本実施形態の水系液状化粧料において、上記(B)成分が、(B1)上記B1群から選択される少なくとも1種の光輝性粉体(以下、(B1)成分という場合もある)を含む場合、(B1)成分の沈降抑制及び再分散性向上、並びに容器内での光輝性粉体の詰まりや描線の掠れを抑制することが容易となる観点から、(D)成分が、(B1)成分の合計100質量部に対して、(D1)上記D1群から選択される少なくとも1種の金属酸化物(以下、(D1)成分という場合もある)を10〜1000質量部含むことが好ましく、20〜900質量部含むことがより好ましい。
また、(B)成分が(B1)成分を含む場合、(D)成分として、(D1)成分と、上記D2群から選択される金属酸化物(以下、(D2)成分という場合もある)とを併用してもよく、(D2)成分のみ用いることもできる。
(D1)成分と(D2)成分とを併用する場合、これらの含有量の合計は、(B1)成分100質量部に対して、10〜1000質量部、20〜900質量部、又は30〜800質量部とすることができ、(D1)成分と(D2)成分との含有割合は、質量比[(D1)成分]/[(D2)成分]で、0.01〜100、又は0.03〜6.5とすることができる。
(D)成分として(D2)成分のみ用いる場合、(D2)成分の含有量は、(B1)成分100質量部に対して、10〜1000質量部、20〜900質量部又は30〜800質量部とすることができる。
本実施形態の水系液状化粧料において、上記(B)成分が、(B2)上記B2群から選択される光輝性粉体(以下、(B2)成分という場合もある)を含む場合、(B2)成分の沈降抑制及び再分散性向上、並びに容器内での光輝性粉体の詰まりや描線の掠れを抑制することが容易となる観点から、上記(D)成分が、(B2)成分の合計100質量部に対して、(D2)上記D2群から選択される金属酸化物(以下、(D2)成分という場合もある)を10〜1000質量部含むことが好ましく、20〜900質量部含むことがより好ましい。
また、(B)成分が(B2)成分を含む場合、(D)成分として、(D1)成分と(D2)成分とを併用してもよく、(D2)成分のみ用いることもできる。
(D1)成分と(D2)成分とを併用する場合、これらの含有量の合計は、(B2)成分100質量部に対して、10〜1000質量部、20〜900質量部又は30〜800質量部とすることができ、(D1)成分と(D2)成分との含有割合は、質量比[(D1)成分]/[(D2)成分]で、0.1/10〜10/0.1、又は0.3/10〜10/1.5とすることができる。
本実施形態の水系液状化粧料において、(B)成分として、(B1)成分又は(B2)成分のみを用いてもよく、(B1)成分と(B2)成分とを併用してもよい。(B1)成分と(B2)成分とを併用する場合、(B1)成分と(B2)成分との含有割合は、質量比[(B1)成分]/[(B2)成分]で、0.01〜20、又は0.1〜18とすることができる。
本実施形態の水系液状化粧料は、描線のパール感を向上させつつ光輝性粉体の沈降抑制及び再分散性の向上を図る観点から、(B)成分及び(D)成分の含有量の合計が、化粧料全量を基準として、0.5質量%〜20質量%であることが好ましく、0.6質量%〜18質量%であることがより好ましく、0.7質量%〜15質量%であることが更に好ましい。
本実施形態の水系液状化粧料は、(B)成分及び(D)成分以外の粉体(以下、その他の粉体という場合もある)を含有することができる。
その他の粉体としては、カーボンブラック、水酸化クロム、群青、窒化チタン等の有色無機顔料、硫酸バリウム等の白色無機顔料、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等の合成樹脂粉体、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、雲母チタン、色素被覆雲母チタン、銀粉、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、等の(B)成分以外の光輝性粉体などが挙げられる。
その他の粉体は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記の中でも、描線の濃さやパール感を際立たせる効果が得られやすいことから、カーボンブラックを配合することが好ましい。
本実施形態の水系液状化粧料は、化粧膜の二次付着防止や耐水性付与、メイクオフの容易さの観点から、皮膜形成性ポリマーエマルションを含むことが好ましい。
皮膜形成性ポリマーエマルションに含まれるポリマーとしては、(メタ)アクリル酸アルキルモノマーを構成単位として含む水に不溶の重合体若しくは共重合体が挙げられる。共重合体の構成単位としては、酢酸ビニルモノマー、スチレンモノマーなどが挙げられる。共重合体の場合、ランダム共重合体であっても、グラフト共重合体であっても、ブロック共重合体であっても、コア・シェル型共重合体であってもよい。
皮膜形成性ポリマーエマルションの具体例としては、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体エマルション等が挙げられる。なお、ここでいうアクリル酸アルキルには、メタクリル酸アルキルも包含される。皮膜形成性ポリマーエマルションは、水を媒体とし、固形分濃度が30〜60質量%のものを用いることができる。
皮膜形成性ポリマーエマルションは市販品を用いることができる。アクリル酸アルキル共重合体エマルションとしては、ヨドゾールGH800F(アクゾノーベル社製、製品名、固形分濃度45質量%)、ヨドゾールGH810F(アクゾノーベル社製、製品名、固形分濃度46質量%)、ヨドゾールGH34F(アクゾノーベル社製、製品名、固形分濃度42質量%)、ダイトゾール5000SJ(大東化成工業社製、製品名、固形分濃度50質量%)などが挙げられる。アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションとしては、ヨドゾールGH41F(アクゾノーベル社製、製品名、固形分濃度45質量%)、ダイトゾール5000STY(大東化成工業社製、製品名、固形分濃度50質量%)、エマポリーCE−119N(日光ケミカルズ株式会社販売、製品名)などが挙げられる。アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体エマルションとしては、ビニゾール2140L(大同化成工業社製、製品名、固形分濃度45質量%)などが挙げられる。
皮膜形成性ポリマーエマルションは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態の水系液状化粧料における皮膜形成性ポリマーエマルションの含有量は、化粧料全量を基準として、固形分濃度換算で5〜20質量%であることが好ましく、6〜15質量%であることがより好ましく、7〜12質量%であることが更に好ましい。皮膜形成性ポリマーエマルションの含有量が上記の範囲にあると、化粧膜の耐二次付着性や耐水性を向上させつつ、メイクオフを容易とすることができる。
本実施形態に係る水系液状化粧料には、上記の各成分の他に通常化粧品に使用される他の成分、例えば、界面活性剤、保湿剤、粘度調整剤、防腐剤、pH調整剤、キレート剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、美容成分、酸化防止剤、香料等を必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
界面活性剤としては、親水性ノニオン界面活性剤、ポリアスパラギン酸ナトリウム以外のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を用いることができる。
親水性ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び、それらのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、スルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリアスパラギン酸ナトリウム以外のポリアスパラギン酸塩などが挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩などが挙げられる。両性界面活性剤としては、レシチン、カルボベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、アミノ酸型両性界面活性剤などが挙げられる。
粘度調整剤としては、粘土鉱物、多糖類などが挙げられる。その中でも合成スメクタイトが、再分散容易性の点で好ましい。
本実施形態に係る水系液状化粧料は、上述した(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び水、並びに必要に応じてその他の成分を溶解又は分散し、均一に攪拌・混合することにより製造することができる。
本実施形態に係る水系液状化粧料は、アイライナー、アイブロウ、アイシャドウ、マスカラなどのメイクアップ化粧料として用いることができる。描線のパール感に優れている観点から、アイライナーとして用いることが好ましい。
本実施形態に係る水系液状化粧料は化粧品に使用される公知の製品形態で利用することができる。製品形態としては、例えば、ペンタイプ、ボトルタイプなどが挙げられる。ペンタイプとしては、化粧料を含浸した繊維収束体又は化粧料を充填した充填部といった化粧料貯蔵部と、これに接合された筆やフェルトからなる塗布部とを備えており、ダイヤルやノック等で貯蔵部に力を加えることによって化粧料が強制的に吐出されるメカニカルタイプ、液状化粧料の表面張力と毛細管現象の作用によって化粧料が吐出されるオートペンタイプが挙げられる。
本実施形態に係る水系液状化粧料は、使用方法の簡便性、携帯性の観点から、オートペンタイプで利用することが好ましい。オートペンタイプの容器は、公知のものを用いることができ、例えば、特開2016−87094号公報に開示の液状化粧料容器が挙げられる。
図1は、液状化粧料容器を示す模式断面図である。図1に示される液状化粧料容器100は、全体形状が筆記具の如き細長い丸棒状を呈するものであり、円筒状の容器本体1と、容器本体1内に設けられ本実施形態に係る水系液状化粧料Lを収容する収容部2と、容器本体1の先端に装着され収容部2内の水系液状化粧料Lを塗布するための毛筆3と、容器本体1内に配置され収容部2内と毛筆3を結ぶ軸状の中継芯4と、中継芯4周りに装着された略円筒状のジャバラ部材5と、を概略備える。なお、ここでは、使用者が容器本体1を持って塗布しやすいように、容器本体1に対して、有底円筒状の把持筒6が螺合により着脱可能に装着されている。なお、容器本体1は円筒状に限定されるものではなく、矩形筒等であっても良い。
容器本体1は、例えばPP等から形成され、鍔付きで先細の円筒状に構成される。容器本体1の外周面に設けられた鍔部の後端面には、容器本体1に螺子込まれた把持筒6の先端面が突き当てられ、鍔部の先端面には、容器本体1に装着されたキャップ10の開放端面が突き当てられる。また、容器本体1の後端の開口は、有底円筒状の尾栓7を差し込み装着することにより、閉じられている。
ジャバラ部材5は、水系液状化粧料Lの流量をコントロールするためのもので、水系液状化粧料Lを含む溝(ジャバラ)を有し、その円筒状の後端部が、容器本体1の内周面の凹部に嵌合することにより、容器本体1に装着されている。そして、容器本体1内のジャバラ部材5の後端部と尾栓7との間に上記収容部2が形成されており、この収容部2内に水系液状化粧料Lが収容されている。
中継芯4は、例えばアクリル樹脂等から形成され、ジャバラ部材5の筒孔を通過するように軸線方向に延在し、その先端側がジャバラ部材5の先端側と嵌合することでジャバラ部材5に装着されている。中継芯4は、その後端側の部分が収容部2内に進入すると共に、その先端側の部分が毛筆3に進入することで、収容部2内と毛筆3とを結んでいる。そして、中継芯4は、毛細管現象により収容部2内の水系液状化粧料Lを吸い上げ毛筆3へ供給するのを可能とする。
図1に示される液状化粧料容器100においては、塗布体が毛筆とされているが、フェルトチップ、ウレタンチップに変更してもよい。
容器本体1の先端側には、毛筆3等を保護するための有底円筒状のキャップ10が嵌合により着脱自在に装着されている。
液状化粧料容器100にあっては、収容部2内に、水系液状化粧料Lと共に、軸線方向に移動可能な撹拌子20及び軸線方向に伸縮可能なコイルバネ21が収容されている。撹拌子20は、ここでは、特に好ましいとして、球体とされているが、多面体や錐体等であっても良い。
コイルバネ21は、径違いの複数のバネ部(ここでは径違いの2個のバネ部)を軸線方向に一体的に連ねた一体成形のバネであり、ここでは、例えばSUS等より成形されている。このコイルバネ21は、撹拌子20の径よりも小径の小径バネ部を後半部に備えると共に、小径バネ部の前方の軸線方向隣に、撹拌子20の径より大径の大径バネ部を連ねて備える。
ここで、使用者が容器100を振ると、撹拌子20は、コイルバネ21を構成する大径バネ部内を軸線方向に移動可能とされているため、撹拌子20が軸線方向に移動し、この撹拌子20の移動により水系液状化粧料Lが撹拌される。
このように構成された液状化粧料容器100にあっては、収容部2内の水系液状化粧料Lは、中継芯4を介して先端側の毛筆3に向かって流出し、使用者により毛筆3による塗布に供される。なお、本実施形態に係る液状化粧料容器100においては、上述した撹拌子10及びコイルバネ21を備えることにより、効率よく水系液状化粧料Lを毛筆3へ流出させることができるが、撹拌子10及びコイルバネ21を備えない構成に変更してもよい。
以上、本実施形態に係る水系液状化粧料を利用可能なオートペンタイプの容器として、所謂直液式の構成を有する液状化粧料容器100を例に説明したが、容器はこのような構造に特に限定されず、公知のものを使用することができる。例えば、液状化粧料容器100のジャバラ部材5、撹拌子20、コイルバネ21を省略し、収容部2には水系液状化粧料Lを含浸した中綿部材を収容し、後端側の部分を中綿部材の内部に進入させた中継芯4により水系液状化粧料Lを吸い上げ毛筆3へ供給する、所謂中綿式の構成を有する容器を用いてもよい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<水系液状化粧料の製造>
(実施例1〜29、比較例1〜3)
表1〜6に示される各成分を同表中に示す割合(質量%)で、ディスパーにて混合し、水系液状化粧料をそれぞれ得た。なお、表中のポリマーエマルションの値はそれぞれエマルションの配合量である。また、アミノメチルプロパノールは50%水溶液での配合量を示す。
なお、表1〜4に示される各成分は、下記に示すものを使用した。
光輝性粉体*1:ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末(角八魚鱗箔製、製品名「アルミフレーク シルバー 0.15mm」)
アクリル酸アルキル共重合体*1:アクリレーツコポリマー(BASF製、製品名「Luvimer 100P」
ポリマーエマルション−1:アクリル酸アルキル共重合体エマルション(大東化成工業社製、製品名「ダイトゾール 5000SJ」、固形分濃度50質量%)
ポリマーエマルション−2:アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション(アクゾノーベル社製、製品名「ヨドゾール GH41F」、固形分濃度45質量%)
ポリマーエマルション−3:(大東化成工業社製、製品名「ビニゾール 2140L」、固形分濃度47.5質量%)
<水系液状化粧料の粘度>
25℃の試料について、ブルックフィールド型粘度計(BM型)を用いて、下記の条件で粘度を測定した。なお、測定時間は1分間とした。
5〜50mPa・s:BLアダプタ、回転数12rpm
50〜500mPa・s:ローターNo.1、回転数12rpm
250〜2500mPa・s:ローターNo.2、回転数12rpm
1000〜10000mPa・s:ローターNo.3、回転数12rpm
5000〜50000mPa・s:ローターNo.4、回転数12rpm
<水系液状化粧料の評価1>
(光輝性粉体の分散性(沈降のしにくさ))
ガラス管に試料を入れて、25℃の環境下で1日放置し、光輝性粉体の沈降状態を目視で確認し、下記評価基準で光輝性粉体の分散性(沈降のしにくさ)を評価した。
[評価基準]
◎:液の全体部に光輝性粉体が目視確認できる。
○:液の中間部まで光輝性粉体が目視確認できる。
△:液の下部に光輝性粉体が目視確認できる。
×:液の底部にしか光輝性粉体が目視確認できない。
(光輝性粉体の再分散性)
ガラス管に試料を入れて、25℃環境下で1週間放置した後、10秒間、手で振り、再分散性を目視で確認した。
◎:振るとすぐに底部に光輝性粉体の塊が全て解れ、全体に光輝性粉体が目視確認できる。
○:10秒間振れば、底部の光輝性粉体の塊は全て解れ、全体に光輝性粉体が目視確認できる。
△:底部の光輝性粉体の塊が若干解れるが、完全には塊が無くならない。
×:底部の光輝性粉体の塊が全く解れず、振る前と変化なし。
<水系液状化粧料の評価2>
上記で得られた水系液状化粧料を、図1に示す容器と同様の構造を有するオートペンタイプのリキッドアイライナー容器(塗布体:毛筆、中継芯:アクリル樹脂)の収容部に充填して充填品を作製した。
作製した充填品(充填直後及び保存試験(25℃環境下で1週間放置)後)について、下記評価方法により、パール感及び吐出性について評価した。
<パール感の評価>
充填品を用いて手の甲に、幅2mm、長さ4cmの線を3本塗布した際のパール感を目視で確認し、下記評価基準でパール感を評価した。
[評価基準]
◎:充填前のバルクと同じパール感が目視で確認できる。
○:充填前のバルクには若干劣るが十分なパール感が目視で確認できる。
△:充填前のバルクと比べるとパール感がかなり劣る。
×:充填前のバルクと比べるとパール感がほとんど無い。
<吐出性の評価>
充填品を用いて手の甲に、幅2mm、長さ4cmの線を3本塗布した際の吐出の良さを目視で確認し、下記評価基準で吐出性を評価した。
[評価基準]
◎:十分な液量で吐出され、描線が均一である。
○:問題ない液量で吐出され、描線がほぼ均一である。
△:吐出される液量が少なめで、描線がややムラ付く。
×:吐出される液量が少なく、描線が掠れる。
Figure 2020132619
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Figure 2020132619
Figure 2020132619
Figure 2020132619
(実施例30:アイライナー)
(成分) (配合割合(質量%))
1. 精製水 残余
2. ポリアスパラギン酸Na 1.00
3. 合成スメクタイト 0.10
4. 金属被覆ガラス末 4.00
5. PVP 2.00
6. ベンガラ 1.50
7. コンジョウ 3.50
8. カーボンブラック 3.50
9. ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1.00
10.ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル 1.00
11.アミノメチルプロパノール 0.10
12.1,3−ブチレングリコール 2.00
13.ジプロピレングリコール 6.00
14.フェノキシエタノール 0.50
15.EDTA−2Na 0.05
16.上記のポリマーエマルション−1 10.00
<製法>
成分1〜16を溶解し、均一に攪拌・混合することにより、水系液状化粧料を得た。これを図1と同様のオートペンタイプ化粧料容器に充填し、オートペンタイプのアイライナーを作製した。
<評価>
得られたアイライナーについて、上記と同様の評価を行ったところ、粘度9mPa.s、光輝性粉体の分散性は「○」、光輝性粉体の再分散性は「○」、パール感は充填直後、保存試験後ともに「◎」、吐出性は充填直後、保存試験後ともに「◎」であった。
(実施例31:アイライナー)
(成分) (配合割合(質量%))
1. 精製水 残余
2. ポリアスパラギン酸Na 2.00
3. 合成スメクタイト 0.10
4. アルミニウム粉 4.00
5. PVP 2.00
6. ベンガラ 5.00
7. カーボンブラック 3.50
8. ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1.00
9. ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル 1.00
10.アミノメチルプロパノール 0.10
11.ジプロピレングリコール 6.00
12.フェノキシエタノール 0.50
13.EDTA−2Na 0.05
14.上記のポリマーエマルション−1 10.00
<製法>
成分1〜14を溶解し、均一に攪拌・混合することにより、水系液状化粧料を得た。これを図1と同様のオートペンタイプ化粧料容器に充填し、オートペンタイプのアイライナーを作製した。
<評価>
得られたアイライナーについて、上記と同様の評価を行ったところ、粘度14mPa.s光輝性粉体の分散性は「◎」、光輝性粉体の再分散性は「◎」、パール感は充填直後、保存試験後ともに「◎」、吐出性は充填直後、保存試験後ともに「◎」であった。
(実施例32:アイライナー)
(成分) (配合割合(質量%))
1. 精製水 残余
2. ポリアスパラギン酸Na 1.00
3. 合成スメクタイト 0.10
4. アルミニウム粉 5.00
5. PVP 2.00
6. ベンガラ 6.00
7. カーボンブラック 1.50
8. ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1.00
9. ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル 1.50
10.水酸化カリウム 0.10
11.1,3−ブチレングリコール 8.00
12.フェノキシエタノール 0.50
13.EDTA−2Na 0.05
14.キサンタンガム 0.40
15.上記のポリマーエマルション−1 15.00
<製法>
成分1〜15を溶解し、均一に攪拌・混合することにより、水系液状化粧料を得た。これを化粧料容器に充填し、ボトルタイプのアイライナーを作製した。
<評価>
得られたアイライナーについて、上記と同様の評価を行ったところ、粘度4000mPa.s光輝性粉体の分散性は「◎」、光輝性粉体の再分散性は「◎」、パール感は充填直後、保存試験後ともに「◎」、塗布性は充填直後、保存試験後ともに「◎」であった。
1…容器本体、2…収容部、3…毛筆(塗布体)、20…撹拌子、21…コイルバネ(小径バネ部及び大径バネ部)、100…液状化粧料容器、L…水系液状化粧料。

Claims (7)

  1. (A)ポリアスパラギン酸ナトリウム、(B)下記B1群及びB2群から選択される少なくとも1種の光輝性粉体、(C)水溶性分散剤、及び(D)下記D1群及びD2群から選択される少なくとも1種の金属酸化物を含有する、水系液状化粧料。
    B1群:金属若しくは金属酸化物被覆ガラス末、アルミニウム粉
    B2群:金属被覆樹脂フィルム末
    D1群:黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、二酸化チタン、酸窒化チタン
    D2群:紺青
  2. 前記(C)成分が、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体及びアクリル酸ポリマーからなる群より選択される少なくとも一種の水溶性ポリマーを含む、請求項1に記載の水系液状化粧料。
  3. 前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分及び前記(D)成分の含有量がそれぞれ、化粧料全量基準で、0.3〜5質量%、0.5〜10質量%、0.5〜5質量%及び0.5〜10質量%である、請求項1又は2に記載の水系液状化粧料。
  4. 前記(B)成分の含有量100質量部に対して、
    前記(A)成分の含有量が10〜200質量部であり、
    前記(C)成分の含有量が20〜400質量部であり、
    前記(D)成分の含有量が12.5〜1000質量部である、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の水系液状化粧料。
  5. 前記(B)成分が、(B1)前記B1群から選択される少なくとも1種の光輝性粉体を含み、
    前記(D)成分が、前記(B1)成分の合計100質量部に対して、(D1)前記D1群から選択される少なくとも1種の金属酸化物を12.5〜1000質量部含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水系液状化粧料。
  6. 前記(B)成分が、(B2)前記B2群から選択される光輝性粉体を含み、
    前記(D)成分が、前記(B2)成分の合計100質量部に対して、(D2)前記D2群から選択される金属酸化物を100〜600質量部含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水系液状化粧料。
  7. 25℃における粘度が50mPa・s以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の水系液状化粧料。
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