JP2005066118A - 遊技機の球受け皿ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多数の遊技球Sを貯留し得る球受け皿部45を配設した後板部材31と、後板部材31の前側に常には閉成状態で位置して必要に応じて該後板部材31から離間し得るカバー部材21とを備え、後板部材31には球受け皿45の球排出口48を開閉可能な開閉部材58を有する球抜き機構57を設けると共に、カバー部材21には開閉部材58を作動させる操作部を配設する。そして、カバー部材21の閉成時には、操作部を球抜き機構57に連繋可能として、開閉部材58が開放位置に変位させて遊技球Sを排出し得ると共に、カバー部材21の開放時には、操作部が球抜き機構57に連繋不能になって、開閉部材58を閉成位置に保持するよう構成した。
【選択図】図13(a)
Description
そこで、本発明は、メンテナンス作業等に際して球抜き機構を誤って操作するのを防止し得ると共に、デザイン上の自由度を向上し得る遊技機の球受け皿ユニットを提供することを目的とする。
所要位置に球排出口(48)を有し、多数の遊技球(S)を貯留し得る球受け皿部(45)と、前記球排出口(48)に臨み、該球排出口(48)を閉じる閉成位置および球排出口(48)を開く開放位置の間で変位可能な開閉部材(58)を備えた球抜き機構(57)と、前記開閉部材(58)を前記閉成位置から開放位置へ変位させる操作部(88)とからなる遊技機において、
前記球受け皿部(45)および球抜き機構(57)が配設される後板部材(31)と、
前記操作部(88)が配設され、前記後板部材(31)の前側に常には閉成状態で位置し、必要に応じて該後板部材(31)から離間し得るカバー部材(21)とからなり、
前記カバー部材(21)の閉成時には、前記操作部(88)が球抜き機構(57)に連繋可能となって、該操作部(88)の操作により前記開閉部材(58)が前記閉成位置から開放位置に変位して前記球排出口(48)からの遊技球(S)を排出可能とし、
前記カバー部材(21)の開放時には、前記操作部(88)が前記球抜き機構(57)に連繋不能になって、前記開閉部材(58)を前記閉成位置に保持するよう構成したことを特徴とする。
前記操作部(88)は、前記カバー部材(21)の閉成時に、前記作動部(63)に当接する操作可能位置に位置して、
前記操作可能位置にある前記操作部(88)の操作により前記作動部(63)が作動して、前記開閉部材(58)が前記閉成位置から開放位置に変位するようにしてもよい。
前記上球皿ユニット15は、図2に示すように、前記中枠12の左右方向の略全長に亘って延在する横長方形状に形成されて、該中枠12に対して開閉および着脱可能に枢支されるカバー部材21と、前記中枠12の前側に位置してカバー部材21の後述する収容空間22の後方を画成する後板部材31と、該後板部材31の前側に取り付けられて多数のパチンコ球Sを貯留可能な所要の深さ寸法を有する球受け皿部45とから構成され、カバー部材21および後板部材31の左端部近傍には、当該カバー部材21に対して後板部材31を回動および接離可能に連着するヒンジ機構51が設けられている。すなわち、前記上球皿ユニット15は、その全体を中枠12に対して開放したもとで(図10参照)、前記後板部材31をカバー部材21から離間する方向(後方)に回動し得るよう構成される(図12参照)。
図1または図3に示すように、前記カバー部材21は、前記中枠12の左右方向の略全長に亘り前側に湾曲状に膨出して後方に大きく開口する収容空間22が画成されて、内部に球貸操作ユニット81、球抜き機構57、球抜き用ボタン(操作部)88およびランプユニット(発光手段)68等の部品を収容可能な膨出部(曲面部)23と、該膨出部23の左右両端部から外側に向けて延出し、所定の厚みを有する基部28とから基本的に構成される。ここで、前記膨出部23は、上下方向、左右方向および前後方向に立体的に湾曲した球面の一部に近似する形状に形成されている(図3および図4参照)。また、膨出部23の前面には、左右方向に延在するスリット状の長孔(視認部)23a,23a,23aが上下方向に所定間隔離間して3箇所に開設されており、該長孔23a,23a,23aの後方に前記ランプユニット68のLED(発光体)79が配設されている。なお、前記膨出部23における前記収容空間22側の所要位置には、前記ランプユニット68を固定するランプ固定用突部(固定部)27が複数箇所に突設してある。また、前記膨出部23の上面23bと下面23cは、略水平な平面状に形成されている。
図1に示すように、前記後板部材31は、前記カバー部材21の後方開口(収容空間22)を閉成可能な板状に形成される。また、前記後板部材31の左側部には、図8に示すように、前後方向および左方向に開口する収納部32が形成され、該収納部32に、後方に開口する第2の軸受け部32a,32aが上下方向に離間して形成されている。そして、前記第2の軸受け部32a,32aに、前記ヒンジ機構51の第2支軸53(図8参照)を枢支するようになっている。なお、前記収納部32および第2の軸受け部32a,32aの後方開口は、後述する金属板部材40で被覆されて、前記第2支軸53が該第2の軸受け部32a,32aから脱落するのを防止している。また、前記後板部材31における左端縁部の下方位置には、配線用切欠部33が形成されており、該切欠部33を介して前記収容空間22内に配設したランプユニット68や球貸操作ユニット81に接続する配線が前記中枠12側に導出されるようにしてある。
前記球受け皿部45は、図1に示すように、その左側に位置して前後方向に所要の幅寸法を有する多数のパチンコ球Sを貯留可能な球貯留部46と、該球貯留部46の右側に連続的に形成されて前後の幅寸法を前記パチンコ球Sの直径寸法と略同等に設定した球整流路47とから構成されており、該球貯留部46および球整流路47の夫々は、後方および上方に開口するようになっている。すなわち、前記球受け皿部45(球貯留部46および球整流路47)の後方開口は、前記後板部材31で遮蔽するよう構成されている。ここで、前記球受け皿部45の底面は、所定の傾斜角度で右方向に向かうにつれて下方傾斜するよう形成されると共に、前記後板部材31の給出口34が前記球貯留部46に開口し、前記球取込口35が前記球整流路47の傾斜下端部側に開口するように前記後板部材31に取り付けてある。
前記ヒンジ機構51は、図8に示すように、前記カバー部材21に枢支された第1支軸52と、前記後板部材31に枢支された第2支軸53と、該第1および第2支軸52,53を介してカバー部材21と後板部材31とを連着する連結部材54とから構成される。ここで、前記連結部材54は、前記後板部材31に形成した前記収納部32に収容可能な寸法に設定した略矩形板状に形成されており、その上端面の一端部側に、上下方向に貫通して前記第2支軸53を挿通可能な軸孔54aが穿設されると共に、該上端面の他端部側から該軸孔54a側に向けて所要長さだけ延在し、かつ上下方向に貫通して前記第1支軸52を挿通可能なガイド孔54bが穿設されている。
図1または図11〜図16に示すように、前記球抜き機構57は、前記球排出口48の下方に臨み、該球排出口48を閉じる閉成位置および球排出口48を開く開放位置の間で変位可能な開閉部材58と、該開閉部材58を常には閉成位置に付勢するバネ部材(付勢手段)62と、開閉部材58に接続して閉成位置から開放位置に向けて押圧し得る作動部材63と、これら各部材が組み付けられて前記後板部材31の設置部36に着脱可能に取り付けられるケース体66とから基本的に構成され、単一のユニットとして取り扱い得るようになっている。なお、前記開閉部材58は前記ケース体66の左下方位置に開設した第1開放部66aを介して外部に露出し、前記作動部材63は該ケース体66の右上方位置に開設した第2開放部66bを介して外部に露出するようになっている。
前記ランプユニット68は、図4または図5に示すように、前記カバー部材21の膨出部23の内側形状に略整合する曲面形状に形成されたベース部材69と、多数のLED(発光体)79を配設した平板状の配線基板78と、該ベース部材69に固定され、該配線基板78をベース部材69に着脱自在に取り付け可能な取付部材(取付手段)73,73とから構成されている。ここで、前記配線基板78は、図17に示すように、その前側の端縁部78aが前記膨出部23(ベース部材69)の内側形状に略整合する円弧形状に形成されており、この円弧状の端縁部78aに沿って前記多数のLED79が所定間隔毎に配設してある。なお、前記LED79は、その光軸が前記配線基板78と略平行になるよう取り付けられ、各LED79の点灯時に光が前方(配線基板78の円弧状端縁部78a側)に照射されるよう構成されている。なお、前記配線基板78における前記円弧状端縁部78a側の左右方向に所要間隔離間した位置には、前記取付部材73,73が臨む切欠部78c,78cを形成してある。
次に、前述のように構成したパチンコ機の上球皿ユニットの作用について説明する。遊技者が前記カードユニット19のカード挿入口19aにプリペイド式のカードを挿入したもとで、前記上球皿ユニット15に配設した球貸操作ユニット81の球貸用ボタン83を押圧操作すると、前記球払出装置が作動して、前記連絡筒部34a(給出口34)を介して所定数のパチンコ球Sが前記球受け皿部45の球貯留部46に給出される。そして、前記球貯留部46に給出されたパチンコ球Sは、前記球受け皿部45の傾斜に沿って前記球整流路47に向けて転動して1列に整列される。この状態で、遊技者が前記打球発射装置20を操作すると、前記球送り装置30により球受け皿部45内のパチンコ球Sが球取込口35を介して前記球打出機構に1球ずつ送り出される。なお、前記球受け皿部45の底面を右方向に向かうにつれ下方傾斜するよう形成し、その下流側に前記球整流路47を形成してあるから、該球受け皿部45に給出したパチンコ球Sを正確に1球ずつ機内に取り込むようにできる。また、前記カバー部材21の膨出部23に開設した各長孔23aの後側にLED79を配置するよう構成したことで、該LED79を点灯して上球皿ユニット15を発光装飾することができ、遊技の装飾性が向上する。
なお、球受け皿ユニットの構成としては、実施例のものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、実施例では球抜き機構におけるケース体の右上方位置を開口して作動部材の台部が外部に臨むよう構成したが、図19に示す球抜き機構94のように、台部65aの全体が外部に露出しないようにすることもできる。すなわち、ケース体95に台部65aの前方および上方に延在するスリット状の溝部95aを前後方向に形成し、後板部材31がカバー部材21と離間した第2状態から、後板部材31がカバー部材21の収容空間22を形成する第1状態へ移動する際には、該溝部95aに球抜き用ボタン88の連繋部90が進入して、後板部材31が第1状態にある場合には、溝部95aに該連繋部90が臨んで連繋部90と台部65a(作動部材63)とを連繋可能にし、該後板部材31を第2状態に変位した場合には、当該連繋部90が当該溝部95aから離脱して、この連繋部90と台部65a(作動部材63)とを連繋不能にするようにしてもよい。ここで、前記溝部95aは、作業者の指を挿入し得ない幅寸法に設定される。
また、本発明の具体的構成としては、以下のような限定が可能である。
(1) 請求項1記載の遊技機の球受け皿ユニットに関して、前記球抜き機構は、前記開閉部材を常には前記閉成位置に保持する付勢手段と、後方に向かうにつれて上方傾斜する傾斜案内面を前面側に有し、前記開閉部材に接続して該開閉部材を前記閉成位置から開放位置に向けて押圧し得る作動部とを備え、
前記操作部は、前記後板部材とカバー部材とを閉成した際に、前記作動部に当接した操作可能位置に保持され、該後板部材とカバー部材とを離間した際に、該作動部との接続が解除されて自重により下方にスライドした停止位置に保持され、
前記カバー部材の閉成時に、前記操作部が前記傾斜案内面に案内されて前記停止位置から操作可能位置にスライド変位し、この状態において該操作部を操作可能位置から停止位置に向けてスライド変位することにより前記作動部が作動して、前記開閉部材が前記閉成位置から開放位置に変位するよう構成する。
この構成によれば、前記カバー部材の開放時には自重で停止位置に変位する操作部を、該カバー部材の閉成時に傾斜案内面に沿って操作可能位置に変位させるから、上球皿ユニットの組み付け作業性が向上する。
(2) 請求項2または3記載の遊技機の球受け皿ユニットあるいは前記(1)記載の遊技機の球受け皿ユニットに関して、前記開閉部材および作動部を所要のケース体に収容すると共に、該ケース体における作動部と対応する位置にスリット状の溝部を形成し、前記カバー部材の閉成時には、前記操作部が前記溝部に臨んで前記作動部と連繋可能になり、前記カバー部材の開放時には、前記操作部が前記溝部から離脱して前記作動部に連繋不能となるよう構成する。
この構成によれば、開閉部材を作動する作動部が外部に露出しないので、カバー部材を開放した際に、作業者が誤って作動部を直接押圧するのも防止し得るから、より確実に球受け皿部内の遊技球が排出されるのは防止される。
31 後板部材
45 球受け皿部
48 球排出口
51 ヒンジ機構
57 球抜き機構
58 開閉部材
62 バネ部材(付勢手段)
63 作動部材(作動部)
65b 傾斜案内面
88 球抜き用ボタン(操作部)
S パチンコ球(遊技球)
Claims (4)
- 所要位置に球排出口を有し、多数の遊技球を貯留し得る球受け皿部と、前記球排出口に臨み、該球排出口を閉じる閉成位置および球排出口を開く開放位置の間で変位可能な開閉部材を備えた球抜き機構と、前記開閉部材を前記閉成位置から開放位置へ変位させる操作部とからなる遊技機において、
前記球受け皿部および球抜き機構が配設される後板部材と、
前記操作部が配設され、前記後板部材の前側に常には閉成状態で位置し、必要に応じて該後板部材から離間し得るカバー部材とからなり、
前記カバー部材の閉成時には、前記操作部が球抜き機構に連繋可能となって、該操作部の操作により前記開閉部材が前記閉成位置から開放位置に変位して前記球排出口からの遊技球を排出可能とし、
前記カバー部材の開放時には、前記操作部が前記球抜き機構に連繋不能になって、前記開閉部材を前記閉成位置に保持するよう構成した
ことを特徴とする遊技機の球受け皿ユニット。 - 前記球抜き機構は、前記開閉部材を常には前記閉成位置に保持する付勢手段と、前記開閉部材に当接して該開閉部材を前記閉成位置から開放位置に向けて押圧し得る作動部とを備え、
前記操作部は、前記カバー部材の閉成時に、前記作動部に当接する操作可能位置に位置して、
前記操作可能位置にある前記操作部の操作により前記作動部が作動して、前記開閉部材が前記閉成位置から開放位置に変位するようになっている請求項1記載の遊技機の球受け皿ユニット。 - 前記作動部の前面側に、所定方向に傾斜する傾斜案内面を設け、前記後板部材とカバー部材とを閉成した際に、前記操作部が該傾斜案内面に沿って前記操作可能位置に案内される請求項2記載の遊技機の球受け皿ユニット。
- 前記後板部材およびカバー部材の左右何れかの端部側に、これら両部材を回動可能に枢支するヒンジ機構を設け、該ヒンジ機構を介して前記後板部材またはカバー部材の何れかを回動することで、両部材が接離し得るようにした請求項1〜3の何れかに記載の遊技機の球受け皿ユニット。
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