JP2005065910A - 洗濯乾燥機の制御システム - Google Patents

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渉 濱口
Yoshiaki Sakida
義明 崎田
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Abstract

【課題】 電話回線に接続した端末装置により制御する洗濯乾燥機の制御システムにおいて、洗濯乾燥機でプログラム内容として洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程のみを受信した場合に、脱水行程を自動的に追加させ、使い勝手を向上する。
【解決手段】 洗濯乾燥機29と、洗濯乾燥機29を制御する端末装置28とを具備する制御システムであって、端末装置28は、洗濯乾燥機29によって実行されるプログラムをネットコース設定部31により設定し、プログラムの情報を端末送受信部33により送信する。洗濯乾燥機29は、送信されたプログラムの情報を洗濯乾燥機送受信部38により受信し、記憶部40に記憶し、制御部39によりプログラム制御する。洗濯乾燥機送受信部38がプログラムとして、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を受信した場合に、制御部39は脱水行程を自動的に記憶部40に追加記憶する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電話回線に接続した端末装置により制御する洗濯乾燥機の制御システムに関するものである。
従来、例えば、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程をプログラム制御する洗濯乾燥機は、図10〜図12に示すように構成していた(例えば、特許文献1参照)。以下、この構成について説明する。
図10に示すように、筐体3は略長方体に構成し、この筐体3の内部に、略円筒形に構成した水受け槽4を吊り棒5によって吊り下げ、この水受け槽4内に、略円筒形状に構成した洗濯兼脱水槽6を内包している。洗濯兼脱水槽6の底部には、撹拌翼7を垂直方向に沿った軸の回りに回転自在に設けている。水受け槽4には、撹拌翼7を回転させるモータ8を設け、モータ8は、直流ブラシレスモータによって構成している。モータ8と撹拌翼7との間には、動力切換機構9を設け、この動力切換機構9は、洗濯時にはモータ8からの駆動力を減速して撹拌翼7へ伝達し、脱水時にはモータ8からの駆動力を1対1で撹拌翼7へ伝達する。
水受け槽4の上には、散水用の吐出部を形成するカバー体10を設けている。また、水受け槽4の上方に、洗濯兼脱水槽6内に給水する給水弁11を設けている。さらに、水受け槽4の上部にはヒータ66とファン65とを一体に構成した温風発生装置を設け、ダクト67により水受け槽4の内部に温風を送り込む。水受け槽4の下方に、水受け槽4内の洗濯水を排水する排水弁12を設けている。水受け槽4の下部に接続部13を設け、この接続部13に水受け槽4の水位を検知する水位検知器14を接続し、水位検知器14は接続部13における水圧を電気的な周波数に変換するよう構成している。
モータ8は、図11に示すように、インバータ回路15によって駆動され、インバータ回路15は、6個のスイッチング素子16A〜15Fを有し、各スイッチング素子16A〜16Fは、パワートランジスタと逆導通ダイオードとによって構成される並列回路をそれぞれ有している。
電源17は、ダイオードブリッジ18とチョークコイル19と平滑用コンデンサ20とによって構成される直流電源変換装置を介してインバータ回路15へ電圧を供給する。また、電源17は給水弁11、排水弁12、動力変換機構9、ファン65、ヒータ66に電圧を供給する。モータ8には、3個の位置検出器21を設け、各位置検出器21は、モータ8の回転位置を検出する。
制御部22は、回転制御部23を有し、この回転制御部23は、各位置検出器21によって検出されたモータ8の回転位置と水位検知器14によって検知された水受け槽4の水位とに基づいて駆動回路24を制御する。駆動回路24は、回転制御部23からの指示に基づいてインバータ回路15を駆動する。給水弁11、排水弁12、動力変換機構9、ファン65、ヒータ66は、負荷駆動部25に接続しており、負荷駆動部25は、制御部22からの指示に基づいて、給水弁11、排水弁12、動力変換機構9、ファン65、ヒータ66とをそれぞれ駆動する。
操作部2は、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間などを入力する入力部26と、入力部26に入力された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間などを表示する表示部27とを有し、入力部26は、図12に示すように、洗い時間を設定する洗い時間設定スイッチ26a、すすぎ回数を設定するすすぎ回数設定スイッチ26b、脱水時間を設定する脱水時間設定スイッチ26c、乾燥時間を設定する乾燥時間設定スイッチボタン26d、スタート・一時停止スイッチ26e、電源入りスイッチ26f、電源切りスイッチ26gなどを有し、表示部27は、洗い時間表示部27a、すすぎ回数表示部27b、脱水時間表示部27c、乾燥時間表示部27dなどを有している。
また、入力部26は、複数の基本運転コースと特別運転コースとのいずれかを選択する運転コース選択スイッチ26hと、複数の基本運転コースと特別運転コースとのそれぞれに対応する複数の運転コース選択表示部27eとを設けている。ここで、特別運転コースは、入力部26に入力された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間をそれぞれ補正することによって設定する。
複数の運転コース選択表示部27eは、発光ダイオードによって構成されている。基本運転コースには、例えば、「おまかせコース」と「お急ぎコース」と「おうちクリーニングコース」が含まれている。「おまかせコース」は、最も標準的な運転コースであって、例えば洗い時間が「9分」に設定されており、すすぎ回数が「注水2回」に設定されており、脱水時間が「7分」に設定されたコースである。「お急ぎコース」は、急いで洗濯するための基本運転コースであって、例えば洗い時間が「3分」に設定されており、すすぎ回数が「注水1回」に設定されており、脱水時間が「3分」に設定されている。「おうちクリーニングコース」は、クリーニングを推奨されている衣類を家庭内の洗濯乾燥機において洗うための基本運転コースであって、例えば洗い時間が「12分」に設定されており、すすぎ回数が「ため2回」に設定されており、脱水時間が「40秒」に設定されている。
特別運転コースは、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間を任意に設定することができる。運転コース選択表示部27eは、「おまかせコース」、「お急ぎコース」、「おうちクリーニングコース」、「特別運転コース」ごとにそれぞれ設けている。運転コース選択スイッチ26hを押すたびに「おまかせコース」、「お急ぎコース」、「おうちクリーニングコース」、「特別運転コース」と、この順番に運転コース選択表示部27eが切り替わって点灯してゆく。
上記構成において動作を説明する。運転コース選択スイッチ26hを押すことによって、特別運転コースが選択されると、最も標準的な運転コースである「おまかせコース」に予め規定された洗い時間、すすぎ回数、脱水時間が洗い時間表示部27a、すすぎ回数表示部27b、脱水時間表示部27cに表示される。そして、ユーザーは、洗い時間表示部27a、すすぎ回数表示部27b、脱水時間表示部27cに表示された「おまかせコース」の洗い時間、すすぎ回数、脱水時間とを参照しながら、「おまかせコース」の洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を補正するように、所望の洗い時間設定スイッチ26a、すすぎ回数設定スイッチ26b、脱水時間設定スイッチ26cを押すことによって、特別運転コースを設定する。また、衣類の乾燥まで行ないたい場合は、乾燥時間設定スイッチボタン26dを押すことによって乾燥時間を追加設定することも可能である。その後、制御部22は、入力部26によって設定された特別運転コースに基づいて、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を実行するように、駆動回路24と負荷駆動部25とを制御する。
特開2002−119788号公報
しかしながら、このような従来の構成では、特別運転コースを設定して運転する場合は、最も標準的な運転コースである「おまかせコース」に規定された洗い時間「9分」とすすぎ回数「注水2回」と脱水時間「7分」を参照しながら特別運転コースを設定する。ここで、洗濯乾燥機だけで構成されている場合だけではなく、特別運転コースを設定する端末装置が存在する場合、端末装置と情報のやりとりが前提となる。この場合、使用者がしばらく着ていない衣類を一度水洗いして乾燥したいと考えて、端末装置にて洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を選んで、特別運転コースの内容を端末装置から送信すると、洗濯乾燥機としては洗い行程またはすすぎ行程の最後は水を溜めて終了するため、この後、乾燥行程に入ることができないので、使用者が設定した特別運転コースを運転することができないという問題がある。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、洗濯乾燥機でプログラム内容として洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程のみを受信した場合に、制御手段は洗い行程の後に、脱水行程を自動的に追加させることにより使い勝手を向上することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、洗濯乾燥機と、洗濯乾燥機を制御する端末装置とを具備する制御システムであって、端末装置は、洗濯乾燥機によって実行されるプログラムをプログラム設定手段により設定し、プログラム設定手段によって設定されたプログラムの内容を表す情報を端末側送受信手段により送信するよう構成し、洗濯乾燥機は、端末装置に設けた端末側送受信手段によって送信されたプログラムの内容を表す情報を機器側送受信手段により受信し、機器側送受信手段によって受信されたプログラムの内容を表す情報を不揮発性記憶手段に記憶し、制御手段により不揮発性記憶手段に記憶されたプログラムの内容を表す情報に基づいてプログラム制御するするよう構成し、機器側送受信手段がプログラムとして、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を受信した場合に、制御手段は脱水行程を自動的に不揮発性記憶手段に追加記憶するようにした洗濯乾燥機の制御システムである。
これにより、使用者はしばらく着ていない衣類を一度水洗いして乾燥したいと考えて、端末装置にて洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を選んで、特別運転コースの内容を端末装置から送信しても、脱水行程を自動的に追加したプログラム(特別運転コース)を記憶し、プログラム制御することができ、使い勝手を向上することができる。
本発明の洗濯乾燥機の制御システムは、端末装置にて洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を選んで、特別運転コースの内容を端末装置から送信しても、脱水行程を自動的に追加したプログラム(特別運転コース)を記憶し、プログラム制御することができ、使い勝手を向上することができる。
第1の発明は、洗濯乾燥機と、前記洗濯乾燥機を制御する端末装置とを具備する制御システムであって、前記端末装置は、前記洗濯乾燥機によって実行されるプログラムを設定するプログラム設定手段と、前記プログラム設定手段によって設定されたプログラムの内容を表す情報を送信する端末側送受信手段とを備え、前記洗濯乾燥機は、前記端末装置に設けた前記端末側送受信手段によって送信されたプログラムの内容を表す情報を受信する機器側送受信手段と、前記機器側送受信手段によって受信されたプログラムの内容を表す情報を記憶する不揮発性記憶手段と、前記不揮発性記憶手段に記憶されたプログラムの内容を表す情報に基づいてプログラム制御する制御手段とを備え、前記機器側送受信手段がプログラムとして、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を受信した場合に、前記制御手段は脱水行程を自動的に前記不揮発性記憶手段に追加記憶するようにした洗濯乾燥機の制御システムであり、端末装置は、プログラム設定手段により洗い、すすぎ、脱水、乾燥など各行程のプログラム(特別運転コース)の内容を設定することができ、このプログラムを端末側送受信手段によって洗濯乾燥機に転送する。洗濯乾燥機は機器側送受信手段によって受信し、受信したプログラムに基づいて特別運転コースを運転することができる。ここで、プログラム設定手段により、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程のみを設定し、機器側送受信手段がこのプログラム内容を受信した場合に、制御手段は脱水行程を自動的に追加し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥行程のプログラム(特別運転コース)として不揮発性記憶手段に記憶させることにより使用者はしばらく着ていない衣類を一度水洗いして乾燥したいと考えて、端末装置にて洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を選んで、特別運転コースの内容を端末装置から送信しても、脱水行程を自動的に追加したプログラム(特別運転コース)を運転できるため、使い勝手を向上することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、追加した脱水行程は予め決められた時間とした洗濯乾燥機の制御システムであり、確実に脱水を行い、乾燥性能を満足することができ、使い勝手を向上することができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、洗濯乾燥機は、プログラムの内容を表示する表示部を備え、制御手段は追加した脱水行程を表示するようにした洗濯乾燥機の制御システムであり、使用者によって設定されたプログラム(特別運転コース)の内容に脱水行程が追加になったことを表示することで、使用者に脱水行程が必要であったこと、または、脱水行程を運転することを知らせることができる。
第4の発明は、上記第3の発明において、表示部は、一定時間点滅することで表示するようにした洗濯乾燥機の制御システムであり、使用者に脱水行程を自動的に追加したことをより確実に知らせることができる。
第5の発明は、上記第1の発明において、洗濯乾燥機は、脱水行程追加確認手段を備え、制御手段は、前記脱水行程追加確認手段が押されないと運転開始させないようにした洗濯乾燥機の制御システムであり、使用者に脱水行程を追加してあることの認識をしてもらうことができる。
第6の発明は、洗濯乾燥機と、前記洗濯乾燥機を制御する端末装置とを具備する制御システムであって、前記端末装置は、前記洗濯乾燥機によって実行されるプログラムを設定するプログラム設定手段と、前記プログラム設定手段によって設定されたプログラムの内容を表す情報を送信する端末側送受信手段とを備え、前記洗濯乾燥機は、前記端末装置に設けた前記端末側送受信手段によって送信されたプログラムの内容を表す情報を受信する機器側送受信手段と、前記機器側送受信手段によって受信されたプログラムの内容を表す情報を記憶する不揮発性記憶手段と、前記不揮発性記憶手段に記憶されたプログラムの内容を表す情報に基づいてプログラム制御する制御手段とを備え、前記プログラム設定手段によるプログラム内容として、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程のみを送信した場合に、前記プログラム設定手段にて異常表示を行なうようにした洗濯乾燥機の制御システムであり、使用者は洗濯乾燥機にプログラム(特別運転コース)を送信する時点で間違いを知ることができるので、脱水行程を追加したプログラムの内容で送信し直すことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、端末装置28は、電話回線(図示せず)を通して与えられる指令に基づいて、洗濯乾燥機29を制御するもので、端末装置28と洗濯乾燥機29とは、無線によるネットワークを介して接続している。端末装置28は、端末操作部30を備えており、この端末操作部30には、図3に示すように、ネットコース設定部(プログラム設定手段)31と転送開始ボタン(送信開始指示手段)32とを設けている。ネットコース設定部31は、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程の少なくとも1つの行程の内容を補正することによって、洗濯乾燥機29によって実行されるネットコース(プログラム)の内容を設定する。
端末送受信部(端末側送受信手段)33は、ネットコース設定部31によって設定されたネットコースの内容を表す情報を無線によるネットワークを介して洗濯乾燥機29に送信する。ここで、端末操作部30と端末送受信部33へ電圧を供給する電源を有し、電源は、電池によって構成してもよい。
ネットコース設定部31は、端末表示部34と端末入力部35を有し、端末表示部34にはネットコースで設定されている洗い、すすぎ、脱水、乾燥の行程の内容が表示される。端末入力部35によって、設定内容を変更できるようにしている。運転状態判定手段36は、端末送受信部33によって受信したデータによって、洗濯乾燥機29の運転状態を判定するものである。ここで、端末操作部30は、タッチパネルによって構成しており、ネットコース設定部31と転送開始ボタン32を覆うように形成している。
洗濯乾燥機29は、図4に示すように、操作部37を備え、この操作部37は、図示していないが入力部と表示部を有している。入力部は、図5に示すように、洗い時間を設定する洗い時間設定スイッチ26a、すすぎ回数を設定するすすぎ回数設定スイッチ26b、脱水時間を設定する脱水時間設定スイッチ26c、乾燥時間を設定する乾燥時間設定スイッチ26d、スタート・一時停止スイッチ26e、電源入りスイッチ26f、電源切りスイッチ26gなどを有するとともに、既存コース選択スイッチ26iを有している。
既存コース選択スイッチ26iで洗濯乾燥機29があらかじめ持っているコースのうちの一つを選択し、スタート・一時停止スイッチ26eで運転開始を指示し、電源入りスイッチ26f、電源切りスイッチ26gで洗濯乾燥機29の電源を入れたり切ったりすることができる。
表示部は、洗い時間表示部27a、すすぎ回数表示部27b、脱水時間表示部27c、乾燥時間表示部27dなどを有するとともに、ネットコースが選択された場合に点灯するネットコース表示部27fを有している。
洗濯乾燥機29は、洗濯乾燥機送受信部(機器側送受信手段)38を有している。洗濯乾燥機送受信部38は、端末装置28に設けた端末送受信部33によって送信されたネットコースの内容を表す情報を受信する。
端末装置28に設けた端末送受信部33と洗濯乾燥機29に設けた洗濯乾燥機送受信部38とは、ECHONET規格に基づいて情報を送受信する。ECHONET規格は、家庭電化機器をネットワークによって接続するための規格であり、特に既設住宅においても家庭電化機器をネットワークに容易に接続し、コントロールすることができる汎用的かつオープンなシステムを構成する。
洗濯乾燥機29には、制御部(制御手段)39を設け、この制御部39は、記憶部(不揮発性記憶手段)40を有し、この記憶部40は、洗濯乾燥機送受信部38によって受信されたネットコース(プログラム)の内容を表す情報を記憶している。また、制御部39は、洗濯乾燥機送受信部38によって受信され、記憶部40に記憶されたネットコースの内容を表す情報に基づいて、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程をプログラム制御する。
上記構成において図3および図6を参照しながら動作を説明する。なお、図6で、ステップ41からステップ46までとステップ50からステップ53までは端末装置28の動作を示し、ステップ47からステップ49までとステップ54からステップ59までは洗濯乾燥機29の動作を示している。
まず、端末装置28の端末操作部30に設けた電源ボタンを押すと、ステップ41にて、図3(a)に示すように、ネットコース設定内容がネットコース設定部31に設けた端末表示部34に表示される。つぎに、ステップ42にて、ネットコース設定内容の初期値から、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間のいずれを変更するかを判定する。
ステップ43では、洗い時間が変更された場合を示している。図3(a)に示す例では、端末入力部35であるタッチパネルにユーザがタッチすることによって、洗い時間「6分」が洗い時間「9分」に変更された例を示している。ステップ44では、すすぎ回数が変更された場合を示している。図3(a)に示す例では、端末入力部35であるタッチパネルにユーザがタッチすることによって、すすぎ回数「ため1回」がすすぎ回数「ため2回」に変更された例を示している。
ステップ45では、脱水時間が変更された場合を示している。図3(a)に示す例では、端末入力部35であるタッチパネルにユーザがタッチすることによって、脱水時間「3分」が脱水時間「7分」に変更された例を示している。ステップ46では、乾燥時間が変更された場合を示している。図3(a)に示す例では、端末入力部35であるタッチパネルにユーザがタッチすることによって、乾燥時間「210分」が乾燥時間「150分」に変更された例を示している。
このとき、ステップ47のように、洗濯乾燥機29の電源は切状態である。電源が切れているので、洗濯乾燥機29は受信できる状態(受信可能状態)になっていない。そのため、図3(a)に示すように、転送開始ボタンは表示されていない。
つぎに、ステップ48にて、洗濯乾燥機29の電源入りスイッチ26fを押すことによって、洗濯乾燥機29の電源を入れる。ステップ49にて、洗濯乾燥機29は洗濯乾燥機送受信部38により電源入データを送信する。ステップ50にて、端末装置28は、運転状態判定手段36により洗濯乾燥機29の電源が入ったことを認知する。つまり、洗濯乾燥機29は受信可能状態になったことを認知する。その結果、ステップ51にて、図3(b)に示すように、端末操作部30に転送開始ボタン32を表示する。
つぎに、ステップ52にて、ユーザが転送開始ボタン32を押すと、ステップ53にて、端末送受信部33からネットコース設定の全データを送信する。ステップ54にて、洗濯乾燥機29は洗濯乾燥機送受信部38によってネットコース設定の全データを受信する。つぎに、ステップ55にて記憶部40にネットコース設定の全データを記憶するとともに、ステップ56で保存したコース設定が洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥であるかの判断を行なう。
今回の場合は、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥でない場合なのでステップ58へ進むが、もし、洗いと乾燥行程のみであった場合は、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥であるために、ステップ57へ進み、記憶部40に脱水行程を追加記憶させる。つぎに、ステップ58にて、ネットコース表示部27fを点灯させる。記憶部40は不揮発性であるため、洗濯乾燥機29の電源が遮断されても、全データを保存することができる。
つぎに、ステップ59にて、スタート・一時停止スイッチ26eを押すことで、洗濯乾燥機29は、受信したネットコース設定内容に基づいたシーケンスを運転する。
以上のように、本実施の形態によれば、端末装置28は、ネットコース設定部31により洗濯乾燥機29によって実行されるプログラムの内容を設定し、このプログラムの内容を表す情報を端末送受信部33により送信し、洗濯乾燥機29は、端末装置28より送信されたプログラムの内容を表す情報を洗濯乾燥機送受信部38により受信し、このプログラムの内容を表す情報を記憶部40に記憶し、記憶部40に記憶されたプログラムの内容を表す情報に基づいて、制御部39によりプログラム制御するので、端末装置28は洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各行程の内容を設定するネットコース設定部31によってネットコースを設定でき、このネットコースを端末送受信部33によって、洗濯乾燥機29に転送し、洗濯乾燥機29は洗濯乾燥機送受信部38によって受信する。ここで、洗濯乾燥機送受信部38がプログラム内容として、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程のみを受信した場合に、制御部39は脱水行程を自動的に、記憶部40に追加記憶させ、記憶部40に記憶されたプログラムの内容を表す情報に基づいて、制御部39によりプログラム制御する。
これにより、使用者はしばらく着ていない衣類を一度水洗いして乾燥したいと考えて、端末装置28にて洗い、すすぎの少なくともいずれか一方とを選んで、特別運転コースの内容を端末装置28から送信しても、脱水行程を自動的に追加したプログラム(特別運転コース)を記憶し、プログラム制御することができるので、使い勝手を向上することができる。
また、追加した脱水行程は予め決められた時間としているので、確実に脱水を行い、乾燥性能を満足することができ、使い勝手を向上することができる。
また、追加した脱水行程の時間を図5の脱水時間表示部27cに表示するようにしたので、使用者によって設定されたプログラム(特別運転コース)の内容に脱水行程が追加になったことを脱水時間表示部27cに表示することで、使用者に脱水行程が必要であったこと、または、脱水行程が運転することを知らせることができる。また、追加した脱水行程の時間を一定時間点滅させることで、使用者に脱水行程を自動的に追加したことをより確実に知らせることができる。
なお、本実施の形態では、洗いと乾燥の場合を例に挙げたが、すすぎと乾燥や洗い、すすぎと乾燥という組み合わせも同様である。
また、本実施の形態では、無線ネットワークによって端末装置28と洗濯乾燥機29とが接続されている例を示したが、赤外線またはbluetoothによって接続されていてもよい。
(実施の形態2)
図5に示すように、脱水行程追加確認スイッチ(脱水行程追加確認手段)26jは、これを押すことにより脱水行程の追加確認をするもので、操作部37に設けている。脱水行程追加確認表示部27gは脱水行程追加確認スイッチ26jの受け付けを表示するものである。図1に示す制御部39は、脱水行程追加確認スイッチ26jが押されないと運転開始させないようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において図7を参照しながら動作を説明する。なお、図7で、ステップ41からステップ46までとステップ50からステップ53までは端末装置28の動作を示し、ステップ47からステップ49までとステップ54からステップ61までは洗濯乾燥機29の動作を示している。また、ステップ41からステップ59までの動作は上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップ56で、記憶部40に記憶したコース設定が洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥でない場合は、ステップ61へ進みネットコース表示部27fを点灯させ、ステップ59へ進む動作は図6と同様である。ステップ56で、記憶部40の記憶したコース設定が洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥であった場合は、ステップ60にて、脱水行程追加確認スイッチ26jを押すことによりステップ59へ進む。ここで、この脱水行程追加確認スイッチ26jの受け付けをよりわかりやすくさせるために、ステップ58でネットコース表示部27fが点灯するのと同時に脱水行程追加確認表示部27gを点灯させ、ステップ60で脱水行程追加確認スイッチ26jが押されたときに消灯させることにより、受け付けの確認をよりわかりやすくすることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、洗濯乾燥機29に、脱水行程追加確認スイッチ26jを設け、制御部39は、脱水行程追加確認スイッチ26jが押されないと運転開始させないようにしたので、使用者に脱水行程を追加してあることの認識をしてもらうことができる。
(実施の形態3)
図1に示すネットコース設定部(プログラム設定手段)31によるプログラム内容として、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程のみを送信した場合に、ネットコース設定部31にて異常表示を行うようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において図8を参照しながら動作を説明する。なお、図8で、ステップ41からステップ46までとステップ50からステップ53までとステップ62、63は端末装置28の動作を示し、ステップ47からステップ49までとステップ54、55、58、59は洗濯乾燥機29の動作を示している。
端末操作部30に設けた電源ボタンを押すと、ステップ41にて、図3(a)に示すように、ネットコース設定内容がネットコース設定部31に設けた端末表示部34に表示される。つぎに、ステップ42にて、ネットコース設定内容の初期値から、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間のいずれかを変更させ、図9の(a)に示すように、洗い9分、乾燥90分を設定したとする。このとき、ステップ47のように、洗濯乾燥機29の電源は切状態である。電源が切れているので、洗濯乾燥機29は受信できる状態(受信可能状態)になっていない。そのため、図9(a)に示すように、転送開始ボタンは表示されていない。
つぎに、ステップ48にて、洗濯乾燥機29の電源入りスイッチ26fを押すことによって、洗濯乾燥機29の電源を入れる。ステップ49にて、洗濯乾燥機29は洗濯乾燥機送受信部38により電源入データを送信する。ステップ50にて、端末装置28は、運転状態判定手段36により洗濯乾燥機29の電源が入ったことを認知する。つまり、洗濯乾燥機29は受信可能状態になったことを認知する。その結果、ステップ51にて、図9(b)に示すように、端末操作部30に転送開始ボタン32を表示する。
つぎに、ステップ52にて、ユーザが転送開始ボタン32を押すと、ステップ62にて、設定されたコースが洗い、すすぎのいずれか一方と乾燥かの判断を行う。設定したコースは洗い、乾燥のみであるため、洗濯乾燥機が正常に動作できないため、ステップ63へ進み、ネットコース設定部31に例えば「脱水を選んで下さい」というメッセージ36を表示する。ステップ42へ戻り、使用者は脱水時間を設定することにより、ステップ50、ステップ51、ステップ52、ステップ62、ステップ53へ進み、コース設定全データを送信する。
以上のように、本実施の形態によれば、ネットコース設定部31によるプログラム内容として、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程のみを送信した場合に、ネットコース設定部31にて異常表示を行うようにしているので、使用者は洗濯乾燥機29にプログラム(特別運転コース)を送信する時点で間違いを知ることができるので、脱水行程を追加したプログラムの内容で送信し直すことができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機の制御システムは、端末装置にて洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を選んで端末装置から送信しても、脱水行程を自動的に追加したプログラムを記憶し、プログラム制御することができ、使い勝手を向上することができるので、電話回線に接続した端末装置により制御する洗濯乾燥機の制御システムとして有用である。
本発明の実施の形態1の洗濯乾燥機の制御システムのブロック回路図 同洗濯乾燥機の制御システムの斜視図 (a)同洗濯乾燥機の制御システムの端末装置の操作部の拡大正面図(b)同洗濯乾燥機の制御システムの端末装置の操作部のネットコース設定内容を転送する手順を説明する図 同洗濯乾燥機の制御システムに用いる洗濯乾燥機の断面図 同洗濯乾燥機の制御システムに用いる洗濯乾燥機の操作部の拡大正面図 同洗濯乾燥機の制御システムの動作フローチャート 本発明の実施の形態2の制御システムの動作フローチャート 本発明の実施の形態3の制御システムの動作フローチャート (a)同洗濯乾燥機の制御システムの端末装置の操作部の拡大正面図(b)同洗濯乾燥機の制御システムの端末装置の操作部の異常表示を説明する図 従来の洗濯乾燥機の断面図 同洗濯乾燥機のブロック図 同洗濯乾燥機の操作部の拡大正面図
符号の説明
28 端末装置
29 洗濯乾燥機
31 ネットコース設定部(プログラム設定手段)
33 端末送受信部(端末側送受信手段)
38 洗濯乾燥機送受信部(機器側送受信手段)
39 制御部(制御手段)
40 記憶部(不揮発性記憶手段)

Claims (6)

  1. 洗濯乾燥機と、前記洗濯乾燥機を制御する端末装置とを具備する制御システムであって、前記端末装置は、前記洗濯乾燥機によって実行されるプログラムを設定するプログラム設定手段と、前記プログラム設定手段によって設定されたプログラムの内容を表す情報を送信する端末側送受信手段とを備え、前記洗濯乾燥機は、前記端末装置に設けた前記端末側送受信手段によって送信されたプログラムの内容を表す情報を受信する機器側送受信手段と、前記機器側送受信手段によって受信されたプログラムの内容を表す情報を記憶する不揮発性記憶手段と、前記不揮発性記憶手段に記憶されたプログラムの内容を表す情報に基づいてプログラム制御する制御手段とを備え、前記機器側送受信手段がプログラムとして、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程を受信した場合に、前記制御手段は脱水行程を自動的に前記不揮発性記憶手段に追加記憶するようにした洗濯乾燥機の制御システム。
  2. 追加した脱水行程は予め決められた時間とした請求項1記載の洗濯乾燥機の制御システム。
  3. 洗濯乾燥機は、プログラムの内容を表示する表示部を備え、制御手段は追加した脱水行程を表示するようにした請求項1記載の洗濯乾燥機の制御システム。
  4. 表示部は、一定時間点滅することで表示するようにした請求項3記載の洗濯乾燥機の制御システム。
  5. 洗濯乾燥機は、脱水行程追加確認手段を備え、制御手段は、前記脱水行程追加確認手段が押されないと運転開始させないようにした請求項1記載の洗濯乾燥機の制御システム。
  6. 洗濯乾燥機と、前記洗濯乾燥機を制御する端末装置とを具備する制御システムであって、前記端末装置は、前記洗濯乾燥機によって実行されるプログラムを設定するプログラム設定手段と、前記プログラム設定手段によって設定されたプログラムの内容を表す情報を送信する端末側送受信手段とを備え、前記洗濯乾燥機は、前記端末装置に設けた前記端末側送受信手段によって送信されたプログラムの内容を表す情報を受信する機器側送受信手段と、前記機器側送受信手段によって受信されたプログラムの内容を表す情報を記憶する不揮発性記憶手段と、前記不揮発性記憶手段に記憶されたプログラムの内容を表す情報に基づいてプログラム制御する制御手段とを備え、前記プログラム設定手段によるプログラム内容として、洗い、すすぎの少なくともいずれか一方と乾燥行程のみを送信した場合に、前記プログラム設定手段にて異常表示を行なうようにした洗濯乾燥機の制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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