JP2005065713A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源投入後の遊技演出実行手段の作動確認中に遊技演出実行手段のための作動をする必要が生じた際には、作動確認よりも遊技演出のための作動を優先して実行することで、遊技者の遊技への興趣を良好に維持できる遊技機10を提供すること。
【解決手段】パチンコ機は、RAMクリアスイッチを操作されて電源投入されると、主基板からの制御信号の入力を原則無効とし、各種遊技実行手段に対して確認用作動を実行するように制御する演出制御手段としての図柄基板を備える。この図柄基板は、遊技者による遊技が開始され、主基板から遊技制御用信号が入力されると、図柄表示装置及び保留球数表示器に対して確認用作動を行わせている間でも、遊技演出用の作動を最優先に行わせる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技中に遊技演出実行のために所定の遊技演出作動を行う遊技演出実行手段が正常に作動するか否かを事前に確認できるように構成された遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機には、遊技演出効果を高めるべく、入賞発生に基づき複数種類の図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置(可変表示器)、各種のランプ、LED、可動体及びスピーカ等からなる遊技演出実行手段が設けられている。これらの遊技演出実行手段は、遊技演出の進行に合わせて出力される各種制御情報に基づき遊技中における夫々の作動内容(例えば、ランプ類の点灯・消灯、可動体の動作、スピーカの音声出力等)が制御されるようになっている。そのため、開店時等のような遊技開始前において前記各遊技演出実行手段が正常に作動するか否かを確認するには、実際に遊技を行ってみるか又は所定の入賞口等に遊技球を入球させる等して、前述した各種制御情報が出力される状況をわざわざ作り出す必要があり、確認作業が面倒であるという問題があった。
【0003】
そこで、このような問題を解消するべく、近時は、例えば特許文献1に記載の遊技機のように、実際に遊技を行う等しなくても、遊技開始前における電源投入の入力信号に基づき各遊技演出実行手段(可変表示器、ランプ、可動体、スピーカ等)が所定期間駆動されるようにした遊技機が提案されている。即ち、特許文献1の遊技機では、電源が投入されると、例えば入賞球装置が有する回転体(可動体の一種)が遊技者にとって有利な特別遊技状態を付与するべく予め定められた所定の動作を行ったり、可変表示器を構成する7セグメントLED及び飾りランプ等が所定の点灯作動を行ったりするようになっている。又、機裏側にチェック用スイッチを設けた場合には、このチェック用スイッチが電源投入後に遊技店の店員によって操作されたときに、前記回転体やLED等が、前述した電源が投入された場合と同様に、所定の動作や点灯作動を行うように構成されている。従って、実際に遊技を行う等しなくても、電源投入後における前記回転体等の遊技演出実行手段の作動状況を目視することにより、各遊技演出実行手段(可変表示器、ランプ、LED、可動体、スピーカ等)が正常に作動するか否かを事前確認できるようになっていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−168761号公報(段落番号[0045]〜[0049])
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1のパチンコ機では、次のような問題があった。即ち、電源投入の入力信号(又は、チェック用スイッチの操作検知信号)に基づいて各遊技演出実行手段(前記可変表示器を構成する7セグメントLED等)が作動確認のための所定の作動態様で作動中に、そのパチンコ機において遊技者が遊技を開始してしまう場合がある。そして、そのような場合に、遊技開始により遊技球が始動入賞口に入賞すると、本来ならば前記可変表示器(7セグメントLED)において図柄組み合わせゲームを表示演出するための変動表示が開始されることになる。
【0006】
ところが、特許文献1のパチンコ機では、前述したように、そのとき可変表示器を構成する7セグメントLEDが作動確認用の所定の点灯作動をしているために、たとえ始動入賞があっても図柄組み合わせゲームを表示演出するための変動表示を開始することができなかった。また、他の遊技演出実行手段についても、例えば、始動入賞時に始動保留球数を遊技者に表示(報知)する保留球数表示器(通常、ランプ、LED等で構成される)では、作動確認用に所定の点灯作動をしているため、やはり始動入賞があっても迅速的確に始動保留球数を点灯表示(報知)することができなかった。
【0007】
このように、特許文献1のパチンコ機にあっては、電源投入(又は、チェック用スイッチの操作)がなされると、その時点から所定時間経過するまで各遊技演出実行手段が作動確認用の作動態様での作動状態を継続実行するようになっていた。そのため、その作動確認中に遊技が開始されて始動入賞があった場合には、各遊技演出実行手段において本来ならば実行される遊技演出のための各遊技演出作動が行われず、遊技者には不利益を与えてしまうという問題があった。尚、この点に関し、特許文献1のパチンコ機では、電源投入後に遊技を開始するためのスタートスイッチを別途設けておき、そのスイッチが遊技者により押されたときには各遊技演出実行手段の作動確認用の作動態様での作動状態が前記所定時間経過前に終了するようにしてもよいとしている。しかし、そのようなスイッチを別途設けることはパチンコ機の機種コストをアップすると共に、遊技者が遊技の開始前にスタートスイッチを押圧操作していないこともあり得るから必ずしも適切な対処になっていなかった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源投入後の遊技演出実行手段の作動確認中に遊技演出のための作動をする必要が生じた際には、作動確認よりも遊技演出のための作動を優先して実行することで、遊技者の遊技への興趣を良好に維持できる遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技演出用の制御信号を入力した場合に遊技演出実行手段に所定の遊技演出作動を実行させ得る一方、作動確認用の制御信号を入力した場合には前記遊技演出実行手段に予め定めた作動態様での確認用作動を実行させ得る演出制御手段を備え、前記演出制御手段は、前記作動確認用の制御信号の入力に基づき前記遊技演出実行手段に前記確認用作動を実行させている場合に前記遊技演出用の制御信号を入力したときは、前記確認用作動に優先して前記遊技演出作動を実行するように前記遊技演出実行手段を制御することを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、遊技演出用の制御信号を入力した場合には複数ある遊技演出実行手段に夫々所定の遊技演出作動を実行させ得る一方、作動確認用の制御信号を入力した場合には前記各遊技演出実行手段に予め定めた作動態様での確認用作動を実行させ得る演出制御手段を備え、前記演出制御手段は、前記作動確認用の制御信号の入力に基づき前記各遊技演出実行手段に前記確認用作動を実行させている場合に前記遊技演出用の制御信号を入力したときには、前記各遊技演出実行手段のうち特定の遊技演出実行手段については前記確認用作動に優先して前記遊技演出作動を実行するように当該特定の遊技演出実行手段を制御することを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記特定の遊技演出実行手段には、始動入賞発生に基づいて図柄を変動表示する図柄変動表示手段と前記始動入賞に係わる始動保留球数を報知する保留球数報知手段が少なくとも含まれていることを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
【0013】
図1にはパチンコ機10の機表側が略示されており、パチンコ機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付け整合されている。そして、前枠14の周囲前面側には、パチンコ機10の各種遊技状態(図柄変動、大当り状態、リーチ状態など)に応じて点灯(点滅)又は消灯して発光演出(遊技演出作動)を行う電飾ランプ16が設けられている。さらに、外枠11の下部(パチンコ機10の下部)には、前記遊技状態に応じて各種音声(効果音など)を出力して音声演出(遊技演出作動)を行うスピーカ17が機前面側に配置されている。そして、中枠12の下部には、下球皿18、発射装置19などが装着されている。
【0014】
また、遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、画像(映像)を表示して表示演出(遊技演出作動)を行う図柄変動表示手段としての図柄表示装置20が配設されている。そして、図柄表示装置20には、液晶画面からなる可視表示部Hが設けられており、当該可視表示部Hには、複数列(例えば、3列)の図柄を各列毎に変動表示させることで図柄組み合わせゲームを行うようになっている。従って、遊技者は、可視表示部Hに停止表示された各列の図柄の組み合わせから「大当り」又は「はずれ」を認識することができる。例えば、可視表示部Hに表示された全列の図柄が同一図柄である場合には、その図柄組み合わせから「大当り」を認識することができる。
【0015】
また、図柄表示装置20の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口21が配置されており、その始動入賞口21の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口22が配置されている。そして、発射装置19の操作により遊技盤13の遊技領域13aに発射された遊技球が始動入賞口21へ入賞するか又は始動保留球数の記憶値に基づき、図柄表示装置20では図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。そして、図柄組み合わせゲームの結果、全列の図柄が同一図柄からなる組み合わせが形成された場合には、大入賞口22が開放動作することにより、多数の遊技球(賞球)を獲得できる大当りのチャンスが遊技者に付与されるようになっている。尚、「始動保留球数の記憶値」とは、図柄の変動中に始動入賞口21に入賞した遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲内で記憶した値である。また、遊技盤13の遊技領域13aであって、図柄表示装置20の周囲には、電飾ランプ16と同様に、点灯(点滅)又は消灯して発光演出(遊技演出作動)を行う遊技盤ランプ23が配設されている。
【0016】
また、図3,図4に示すように、図柄表示装置20における可視表示部Hの上方近傍には、演出用可動体(キャラクタ体24の右腕25)を機械的に作動させて可動演出(遊技演出作動)を行う可動装置26が配設されている。前記可動装置26はその全体が人間を模して構成され、頭と両腕からなるキャラクタ体24を備えている。前記キャラクタ体24は、図柄表示装置20に装着されており、キャラクタ体24の右腕25は、その指先(人差し指)27の動きによって指し示す所定の作動態様を取り得るように構成されている。即ち、右腕25には、当該右腕25に回転運動(または揺動運動)を付与する駆動ユニット(図示せず)が接続されており、該駆動ユニットは、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)と、該アクチュエータの動力を右腕25に伝達する動力伝達機構から構成されている。従って、キャラクタ体24の右腕25は、駆動ユニットの作動により腕組みした状態(図3の状態)から肘の部分を基点として少なくとも指先27(手首部分も含めて)が図柄表示装置20の表示領域(可視表示部H)に重なるように入り込んだ状態(図4の状態)とを取り得るように構成されている。
【0017】
また、図3、図4に示すように、図柄表示装置20における可視表示部Hの右下近傍には、前述した始動保留球数の記憶値を遊技者に表示(報知)する保留球数報知手段としての保留球数表示器28が配設されている。該保留球数表示器28は、7セグメントLEDで構成されており、1〜4の数値を発光表示することが可能である。そして、本実施形態では、上述した図柄表示装置20、可動装置26、保留球数表示器28、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及びスピーカ17により、それぞれ所定の遊技演出作動及び確認用作動を実行する遊技演出実行手段が構成されている。
【0018】
一方、図2には、パチンコ機10の機裏側が略示されており、中枠12の裏側には、各種球通路及び処理部を備えた機構セット盤29が着脱自在にセットされている。機構セット盤29には、遊技盤13の裏側と対応する位置に保護カバー30が開閉可能にセットされており、保護カバー30の背面には、遊技場の電源AC(例えば、AC24V)が供給される電源基板31が装着されている。また、保護カバー30の下方、即ち、機構セット盤29の下部外側には、パチンコ機10全体を制御するために各種制御信号を出力する主制御基板(以下、「主基板」という。)32が装着されている。
【0019】
また、前記保護カバー30内において、図柄表示装置20と対応する位置には、図柄制御基板(以下、「図柄基板」という)33が装着されている。この図柄基板33は、前記主基板32に接続されており、該主基板32から出力される制御信号に基づき、図柄組み合わせゲームを行うために図柄表示装置20に対して図柄制御を実行する他に、可動装置26に対しては可動制御を実行するようになっている。さらに、前記保護カバー30内において、図柄基板33の左方領域下方には、ランプ制御基板(以下、「ランプ基板」という)34が装着されている。該ランプ基板34は、電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23の点灯(点滅)・消灯を制御(発光制御)する他に、始動保留球数の記憶値を発光表示するために保留球数表示器28に対しては保留球数表示制御を実行するようになっている。また、保護カバー30の下方で、主基板32の右方領域下方には、スピーカ17からの音声出力を制御(音声制御)するための音声制御基板(以下、「音声基板」という。)35が装着されている。なお、前記ランプ基板34と音声基板35も、それぞれ主基板32に接続されており、前記図柄基板33の場合と同様に、主基板32から出力された制御信号に基づき、夫々の制御(発光制御、保留球数表示制御及び音声制御)を実行するようになっている。また、保護カバー30の右側上方には、遊技中の各種情報を外部側(図5に示す遊技場管理システム(ホールコンピュータHC))に中継出力するための外部接続端子盤36が配設されている。
【0020】
次に、電源基板31、主基板32、図柄基板33、ランプ基板34及び音声基板35の具体的な構成及び接続態様を図5に基づき詳細に説明する。
前記電源基板31は、遊技場の電源ACをパチンコ機10への供給電圧として電源電圧V1(例えば、DC30V)に変換処理する電源回路37を備えており、この電源回路37には、前記主基板32、図柄基板33、ランプ基板34及び音声基板35が接続されている。そして、電源回路37は、変換処理した後の電源電圧V1を前記各基板32〜35の別々に対応する供給すべき所定の電源電圧V2〜V5にさらに変換処理し、その変換後の電源電圧V2〜V5を前記各基板32〜35に供給するようになっている。
【0021】
また、電源回路37には電源断監視回路38が接続されており、該電源断監視回路38は、電源回路37から供給された電源電圧V1の電圧値を監視するようになっている。即ち、電源断監視回路38は、電源電圧V1が予め定められた所定の電圧V(例えば、DC20V)に降下したか否かを判定している。なお、この電圧Vは、遊技に支障をきたすことなくパチンコ機10を稼動させるために最低限必要な電圧とされている。ここで、前記電源電圧V1が前記電圧Vに降下するのは、例えば、電源断(電源OFF)時や停電時の場合である。この場合、パチンコ機10に電源ACが供給されなくなってしまうため、電源電圧V1から電圧Vに降下する。また、これとは逆に、電源投入(電源ON)時や復電(復旧電源)時の場合は、パチンコ機10に電源ACが供給されるので、電圧が上昇して電源電圧V1となる。尚、本実施形態において復電時とは、電源投入時のことを含んでおり、復電には、図示しない電源スイッチを操作して電源を投入する場合と、停電が発生した後で電源が復旧する場合とがある。
【0022】
また、電源断監視回路38には、リセット信号回路39が接続されており、この電源断監視回路38は、その判定結果が肯定(即ち、電源電圧V1≦電圧V)である場合に、主基板32及びリセット信号回路39に対して電源電圧V1が電圧Vに降下したことを示す電源断信号Sを出力するようになっている。また、リセット信号回路39は、電源供給の開始時又は電源断信号Sの入力時に、前記各基板32〜35に対してリセット信号Reを出力し、前記各基板32〜35の作動を規制するようになっている。
【0023】
また、電源基板31は、例えば、電気二重層コンデンサからなるバックアップ用電源40が設けられている。このバックアップ用電源40には前記電源回路37が接続されており、該電源回路37から電源電圧が供給されるようになっている。さらに、電源基板31は、主基板32(RAM45)に記憶保持されたパチンコ機10の稼動中に適宜書き換えられる各種制御情報の消去(クリア)を指示する初期化手段としてのRAMクリアスイッチ41を備えている。このRAMクリアスイッチ41は、遊技店の店員のみの操作が許容されるように機裏側に設けられている。そして、RAMクリアスイッチ41には、該RAMクリアスイッチ41からの消去指示を受けて、主基板32(RAM45)に記憶保持された記憶内容(各種制御情報)の初期化を実行するRAMクリアスイッチ回路42が接続されている。
【0024】
次に、前記各基板32〜35の構成について説明する。
前記主基板32は、パチンコ機10全体を制御するメインCPU43を備えており、該メインCPU43にはROM44及びRAM45が接続されている。前記ROM44には、パチンコ機10を制御するための各種制御プログラム(メイン処理プログラム、割込み処理プログラム、電源断処理プログラムなど)が記憶保持されている。また、前記RAM45には、パチンコ機10の稼動中に適宜書き換えられる各種制御情報(賞球数、始動保留球数の記憶値、停止図柄に関する情報など)が記憶保持されるようになっている。このRAM45には、電源基板31のバックアップ用電源40が接続されており、電源電圧V1(電源AC)の遮断時(電圧Vへの降下時)においてバックアップ用電源40から供給された電源電圧VB(例えば、DC5V)に基づき制御情報を記憶保持するようになっている。従って、本実施形態では、前記RAM45により、パチンコ機10に供給される電源電圧が遮断された場合に制御情報を記憶保持する記憶保持手段が構成されている。
【0025】
そして、前記メインCPU43は、パチンコ機10の稼働中に各種の演算処理を行い、遊技演出用及び作動確認用の各種の制御情報(図柄制御用、可動制御用、保留球数表示制御用、発光制御用、音声制御用等)を前記各基板33〜35に対して制御信号として出力する出力処理を実行するようになっている。なお、前記主基板32には外部接続端子盤36が接続されており、メインCPU43は外部接続端子盤36に対して遊技中の各種情報をホールコンピュータHCに出力するための制御信号を出力するようになっている。
【0026】
また、メインCPU43には、電源基板31の電源断監視回路38が接続されており、該電源断監視回路38の判定結果が肯定(電源電圧V1≦電圧V)である場合に、電源断信号Sが入力されるようになっている。そして、メインCPU43は、該電源断信号SがメインCPU43に入力されると、RAM45に記憶保持した各種制御情報を電源ACの遮断後に記憶保持させるためのバックアップ処理を実行するようになっている。また、メインCPU43にはリセット入力回路46が接続されており、該リセット入力回路46は、電源基板31のリセット信号回路39からリセット信号Reが入力されると、該リセット信号Reを所定時間の間だけメインCPU43に継続して出力するようになっている。そして、メインCPU43は、リセット入力回路46を介して入力されたリセット信号Reによりその作動(起動時の作動など)が規制されるようになっている。
【0027】
次に、図柄基板33について説明する。図柄基板33は、主基板32から入力された制御信号に基づく図柄制御を実行するための図柄制御情報を演算処理する演出制御手段としてのサブCPU47を備えている。また、該サブCPU47は、主基板32から入力された制御信号に基づく可動制御を実行するための可動制御情報を演算処理するようになっている。なお、図柄制御情報とは、サブCPU47が実行する図柄制御の具体的な処理内容であって、当該図柄制御情報には、各列の図柄の表示パターン(遊技演出作動時及び確認用作動時の各パターン)が示されている。また、可動制御情報とは、サブCPU47が実行する可動制御の具体的な処理内容であって、当該可動制御情報には、演出用可動体(キャラクタ体24の右腕25)の動作パターン(遊技演出作動時及び確認用作動時の各パターン)が示されている。また、サブCPU47には、ROM48が接続されており、該ROM48には、図柄制御情報の演算処理などの各種制御を実行するための制御プログラムや、複数種類の図柄制御情報及び可動制御情報が記憶保持されている。
【0028】
さらに、サブCPU47にはRAM49が接続されており、当該RAM49には、パチンコ機10の稼動中に適宜書き換えられる各種情報などが記憶保持されるようになっている。尚、このRAM49には、図柄表示装置20に対する図柄制御で用いられる制御情報を記憶する(設定する)記憶領域と、可動装置26に対する可動制御で用いられる制御情報を記憶する(設定する)記憶領域とが確保されている。また、サブCPU47にはリセット入力回路50が接続されており、該リセット入力回路50は電源基板31のリセット信号回路39からリセット信号Reが入力されると、該リセット信号Reを所定時間の間だけサブCPU47に継続して出力するようになっている。尚、サブCPU47は、リセット入力回路50を介して入力されたリセット信号Reによりその動作(起動時の動作など)が規制されるようになっている。
【0029】
次にランプ基板34について説明する。ランプ基板34は、主基板32から入力された制御信号に基づく発光制御を実行するための発光制御情報を演算処理する演出制御手段としてのサブCPU51を備えている。また、サブCPU51は、主基板32から入力された制御信号に基づく保留球数表示制御を実行するための保留球数表示制御情報を演算処理するようになっている。なお、発光制御情報とは、サブCPU51が実行する発光制御の具体的な処理内容であって、当該発光制御情報には、電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23の発光パターン(遊技演出作動時及び確認用作動時の各パターン)が示されている。また、保留球数表示制御情報とは、サブCPU47が実行する保留球数表示制御の具体的な処理内容であって、当該保留球数表示制御情報には、保留球数表示器28の発光表示パターン(遊技演出作動時及び確認用作動時の各パターン)が示されている。
【0030】
また、サブCPU51には、ROM52が接続されており、当該ROM52には、発光制御情報の演算処理など各種制御を実行するための制御プログラムや、複数種類の発光制御情報及び保留球数表示制御情報が記憶保持されている。さらに、サブCPU51にはRAM53が接続されており、当該RAM53には、パチンコ機10の稼動中に適宜書き換えられる各種情報などが記憶保持されるようになっている。尚、このRAM53には、電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23に対する発光制御で用いられる制御情報を記憶する(設定する)記憶領域と、保留球数表示器28に対する保留球数表示制御で用いられる制御情報を記憶する(設定する)記憶領域とが確保されている。また、サブCPU51にはリセット入力回路54が接続されており、該リセット入力回路54は電源基板31のリセット信号回路39からリセット信号Reが入力されると、該リセット信号Reを所定時間の間だけサブCPU51に継続して出力するようになっている。尚、サブCPU51は、リセット入力回路54を介して入力されたリセット信号Reによりその作動(起動時の作動など)が規制されるようになっている。
【0031】
次に、音声基板35について説明する。音声基板35は、主基板32から入力された制御信号に基づく音声制御を実行するための音声制御情報を演算処理する演出制御手段としてのサブCPU55を備えている。なお、音声制御情報とは、サブCPU55が実行する音声制御の具体的な処理内容であって、当該音声制御情報には、スピーカ17の音声出力パターン(遊技演出作動時及び確認用作動時の各パターン)が示されている。
【0032】
サブCPU55には、ROM56が接続されており、当該ROM56には、音声制御情報の演算処理などの各種制御を実行するための制御プログラムや、複数種類の音声制御情報が記憶保持されている。加えて、サブCPU55にはRAM57が接続されており、当該RAM57には、パチンコ機10の稼動中に適宜書き換えられる各種情報などが記憶保持されるようになっている。また、サブCPU55にはリセット入力回路58が接続されており、該リセット入力回路58は電源基板31のリセット信号回路39からリセット信号Reが入力されると、該リセット信号Reを所定時間の間だけサブCPU55に継続して出力するようになっている。尚、サブCPU55は、リセット入力回路58を介して入力されたリセット信号Reによりその動作(起動時の動作など)が規制されるようになっている。
【0033】
ここで、前記割込み処理プログラムについて簡単に説明する。該割込み処理プログラムは、パチンコ機10の稼動中にメインCPU43により所定周期毎(例えば、2ms毎)に繰り返し実行されるようになっている。そして、メインCPU43は、演算処理した各種制御コマンド(図柄制御用、発光制御用、音声制御用など)を各基板33〜35の各サブCPU47,51,55に対して制御信号として出力する出力処理を実行する。例えば、メインCPU43は、各基板33〜35の各サブCPU47,51,55に対して前記各遊技演出実行手段(16,17,20,23,26)に遊技演出作動を実行させるための遊技演出用の制御信号(以下、「遊技演出用制御信号」という)を出力するようになっている。また、メインCPU43は、主基板32に入力される各種信号(始動入賞口21や大入賞口22への遊技球の入賞信号など)の入力確認を行う入力処理を実行する。加えて、メインCPU43は、図柄組み合わせゲームに関する制御コマンドを演算処理する特別図柄処理、始動入賞口21や大入賞口22を開放動作させるための設定を演算処理する役物処理を実行するようになっている。更に、メインCPU43は、遊技中に発生したエラーを外部に報知(音、発光)するための制御コマンドを演算処理するエラー処理を実行するようになっている。
【0034】
尚、割り込み処理の出力処理において、メインCPU43から各サブCPU47,51,55に対して出力される遊技演出用制御信号には、例えば、変動パターン信号がある。変動パターンとは、図柄の変動演出が開始されてから全列の図柄が停止し、所定の確定図柄組み合わせが表示されるまでの間における遊技演出(表示演出など)のベースとなるパターンを示すものである。従って、変動パターン信号には、遊技演出作動についての具体的な内容が含まれており、変動パターン信号がメインCPU43から入力されると、各サブCPU47,51,55は、各遊技演出実行手段に対して、該変動パターン信号に基づいた遊技演出作動のための各種制御を実行するようになっている。尚、変動パターン信号は、遊技球の始動入賞口21への入賞検知を契機にして、図柄の変動演出を開始させる際にメインCPU43から出力される。
【0035】
また、割り込み処理の出力処理において、メインCPU43からランプ基板34のサブCPU51に対して出力される遊技演出用制御信号には、例えば、保留記憶数信号がある。保留記憶数信号とは、始動保留球の記憶値を示す信号で、この信号に基づいてサブCPU51は、保留球数表示器28に保留球数の記憶値を発光表示するように保留球数表示制御を実行する。より詳しく説明すると、保留記憶数信号には、保留記憶数0信号、保留記憶数1信号、保留記憶数2信号、保留記憶数3信号、保留記憶数4信号の5種類存在する。保留記憶数0信号は保留球の記憶値が「1から0」に書き換えられたときに出力され、保留記憶数1信号は保留球の記憶値が「0から1」又は「2から1」に書き換えられたときに出力される。また、保留記憶数2信号は保留球の記憶値が「1から2」又は「3から2」に書き換えられたときに出力され、保留記憶数3信号は保留球の記憶値が「2から3」又は「4から3」に書き換えられたときに出力され、保留記憶数4信号は保留球の記憶値が「3から4」に書き換えられたときに出力される。そして、出力処理において、メインCPU43から保留記憶数0信号が入力されると、サブCPU51は、保留球数表示器28に「0」を発光表示するように保留球数表示制御を実行し、保留記憶数1信号が入力されると、保留球数表示器28に「1」を発光表示するように保留球数表示制御を実行する。保留記憶数2信号、保留記憶数3信号、保留記憶数4信号が入力された場合も同様に、サブCPU51は保留球数表示制御を実行する。
【0036】
そして、割り込み処理プログラムに基づいて演算処理された制御コマンドは、制御信号として各基板33〜35に出力され、該各基板33〜35は、所定の制御を実行するようになっている。即ち、図柄基板33のサブCPU47は、入力された制御信号に基づき図柄制御情報を演算処理し、該図柄制御情報により確認用作動又は遊技演出作動のために、図柄表示装置20に対して図柄制御を実行するようになっている。加えて、図柄基板33のサブCPU47は、入力された制御信号に基づき可動制御情報を演算処理し、該可動制御情報により確認用作動又は遊技演出作動のために、可動装置26に対して可動制御を実行するようになっている。また、ランプ基板34のサブCPU51は、入力された制御信号に基づき発光制御情報を演算処理し、該発光制御情報により確認用作動又は遊技演出作動のために、電飾ランプ16や遊技盤ランプ23に対して発光制御を実行するようになっている。さらに、ランプ基板34のサブCPU51は、入力された制御信号に基づき保留球数表示制御情報を演算処理し、該保留球数表示制御情報により確認用作動又は遊技演出作動のために、保留球数表示器28に対して保留球数表示制御を実行するようになっている。同様に、音声基板35のサブCPU55は、入力された制御信号に基づき音声制御情報を演算処理し、該音声制御情報により確認用作動又は遊技演出作動のために、スピーカ17に対して音声制御を実行するようになっている。
【0037】
次に、前記電源断処理プログラムに基づきメインCPU43が実行するバックアップ処理について簡単に説明する。前記メインCPU43は、電源断信号Sが入力されると、RAM45に記憶保持されている制御情報に加えて、新たにレジスタ及びスタックポインタなどの制御情報をRAM45に記憶保持する。次に、メインCPU43は、パチンコ機10を構成する各種構成部材の処理、例えば、始動入賞口21や大入賞口22などを開閉させるための各種ソレノイドの作動処理等を停止する。加えて、メインCPU43は、図柄基板33のサブCPU47に対して図柄表示装置20の表示の中止や可動装置26の動作の停止を指示する制御コマンドからなる制御信号を出力する。また、メインCPU43は、ランプ基板34のサブCPU51に対して電飾ランプ16、遊技盤ランプ23、及び保留球数表示器28の消灯を指示する制御コマンドからなる制御信号を出力する。さらに、メインCPU43は、音声基板35のサブCPU55に対してスピーカ17の音声出力の停止を指示する制御コマンドからなる制御信号を出力する。
【0038】
また、ほぼ同時期に、メインCPU43は、電源ACの投入後(復電後)に賞球の払出しが正確に行われるように賞球処理を実行する。この賞球処理では、電源ACの遮断時において、賞球の払出しが行われているか否かが検知され、賞球の未払い出し個数が正確にRAM45に記憶保持される。そして、メインCPU43は、RAM45にバックアップフラグ(電源ACの投入時にRAM45に記憶保持されている制御情報が正しいか否かを判定するためのフラグ)を設定した後、該RAM45へのアクセスを禁止し、リセット入力回路46を介してリセット信号Reが入力されるまで待機する。
【0039】
そして、本実施形態のパチンコ機10は、電源ACの投入時(復電時)にRAMクリアスイッチ41が操作されて、より詳しくは、RAMクリアスイッチ41が操作されながら(操作と同時に)電源を投入すると、RAM45の記憶内容(制御情報)が初期化される。このとき、パチンコ機10は、各種遊技演出実行手段に所定の確認用作動を実行させるように構成されている。また、パチンコ機10は、該確認用作動を各種遊技演出実行手段に行わせることにより、RAM45の記憶内容を初期化したことを外部に報知(以下、「RAMクリア報知」という)させるように構成されている。より詳しくは、主基板32(メインCPU43)は、RAM45の初期化が行われると、図柄基板33、ランプ基板34及び音声基板35に対して、図柄表示装置20等の各遊技演出用実行手段に確認用作動を実行させるための作動確認用の制御信号(以下、「初期化信号」という)を出力するようになっている。
【0040】
図柄基板33は、主基板32から初期化信号が入力されると、所定の確認時間T(所定時間)の間(例えば、15秒〜30秒程度)、図柄表示装置20に対して図柄変動を伴った確認用作動を実行させるための図柄制御を実行する。同様に、図柄基板33は、該初期化信号に基づき、所定の確認時間Tの間、可動装置26に対してキャラクタ体24の右腕25の動作を伴った確認用作動を実行させるための可動制御を実行する。具体的には、図柄基板33は、図柄表示装置20に対してはその可視表示部Hに予め定めた作動確認用の図柄組み合わせ(例えば、「123」)を表示させるように図柄制御を実行する。また、図柄基板33は、可動装置26に対してはキャラクタ体24の右腕25が図3に示す状態から図4に示す状態へを揺動運動するように可動制御を実行する。そして、この図柄基板33の制御に基づいた図柄表示装置20の表示態様や可動装置26の動作状態により、RAM45が初期化されたことを知ると共に、図柄表示装置20と可動装置26が正常に作動するか否かを目視により確認、把握することができる。
【0041】
また、ランプ基板34は、主基板32から初期化信号が入力されると、所定の確認時間Tの間、電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23に対してそれぞれのランプ16,23の点滅動作を伴った確認用作動を実行させるための発光制御を実行する。また、ランプ基板34は、主基板32から初期化信号が入力されると、所定の確認時間Tの間、保留球数表示器28に対して点灯動作を伴った確認用作動を実行させるための保留球数表示制御を実行する。具体的には、ランプ基板34は、まず、電飾ランプ16を発光させ、次に遊技盤ランプ23を発光させ、最後に全ての電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23を一斉に点灯・消灯させるための発光制御を実行する。また、ランプ基板34は、保留球数表示器28に所定の順番(例えば、1,2,3,4の順番)で数字を発光表示させるための保留球数表示制御を実行する。このため、このランプ基板34の制御に基づいた電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23の発光状態、及び保留球数表示器28の表示状態によりRAM45が初期化されたことを知ることができる。それと共に、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及び保留球数表示器28が正常に作動するか否かを目視により確認、把握することができる。
【0042】
同様に、音声基板35は、主基板32から初期化信号が入力されると、所定の確認時間T(所定時間)の間、スピーカ17に対して該スピーカ17からの音声出力を伴った確認用作動を実行させるための音声制御を実行する。具体的には、音声基板35は、スピーカ17から所定の音声が継続して出力されるように音声制御を継続実行する。所定の音声としては、例えば「RAMクリア」という前記RAM45の記憶内容が初期化されたことを報知する内容の音声を出力する。スピーカ17が所定の音声出力を行うことで、RAM45の記憶内容が初期化されたこと及びスピーカ17が正常に動作するか否かを報知する。このため、この音声基板35の制御に基づいたスピーカ17の音声出力状態によりRAM45が初期化されたことを知ると共に、スピーカ17が正常に作動するか否かを音声を聞くことにより確認、把握することができる。
【0043】
以下、主基板32、図柄基板33、ランプ基板34及び音声基板35における電源投入時(復電時)の処理について図6,図7,図8に示すフローチャートに基づき説明する。
【0044】
まず、これらの各基板32〜35は、電源基板31のリセット信号回路39が各基板32〜35のリセット入力回路46,50,54,58に出力したリセット信号Reによって起動が規制されている。即ち、リセット信号回路39は、パチンコ機10に供給される電源ACに基づく電圧がCPU43,47,51,55の動作可能電圧(例えば、5V)になると、各リセット入力回路46,50,54,58に対してリセット信号Reを出力する。そして、該リセット信号Reを入力した各リセット入力回路46,50,54,58は、各CPU43,47,51,55に対して所定の規制時間の間(例えば、400ms〜1800ms)、リセット信号Reを継続して出力する。その後、パチンコ機10に対して電源ACに基づく電源電圧V1が安定して供給されるようになると、図柄基板33、ランプ基板34及び音声基板35の各リセット入力回路50,54,58は、各サブCPU47,51,55に対するリセット信号Reの出力を停止する。この状態において、図柄基板33、ランプ基板34及び音声基板35の各サブCPU47,51,55は起動を開始する。
【0045】
その一方で、主基板32のリセット入力回路46は、図柄基板33、ランプ基板34及び音声基板35が起動を開始してから所定の遅延時間だけ遅れてメインCPU43に対するリセット信号Reの出力を停止させる。その結果、主基板32は、前記各基板33〜35の起動よりも遅れて起動を開始し、電源投入時(復電時)の処理(メイン処理プログラム)を実行する。
【0046】
まず、図6のフローチャートに示すように、メインCPU43は、遊技中に所定周期毎に実行される割込み処理プログラムの割込みを禁止に設定し、該割込み処理プログラムの実行を待機状態とする(ステップM1)。そして、メインCPU43は、レジスタ、ウォッチドックタイマ及びポートなどの各種デバイスの初期設定を行う(ステップM2)。また、メインCPU43は、RAM45に記憶保持された各種制御情報を消去するためのRAMクリアスイッチ41が操作されてON状態に設定されているか否かを判定する(ステップM3)。そして、この判定結果が肯定の場合、即ち、RAMクリアスイッチ41がON状態である場合、メインCPU43は、RAM45に記憶保持された各種制御情報を消去(クリア)し、RAM45の記憶内容を初期化する(ステップM4)。次に、メインCPU43は、初期化されたRAM45に対して遊技を開始させるための初期値を設定すると共に(ステップM5)、スタックポインタを初期設定する(ステップM6)。
【0047】
その後、メインCPU43は、各種制御信号(作動確認用コマンド)を図柄基板33のサブCPU47、ランプ基板34のサブCPU51及び音声基板35のサブCPU55に対して夫々出力する(ステップM7)。具体的には、メインCPU43は、図柄基板33のサブCPU47に対して確認用作動を開始させるための制御コマンド(作動確認用コマンド)からなる制御信号(初期化信号)を出力する。また、メインCPU43は、ランプ基板34のサブCPU51に対して確認用作動を開始させるための制御コマンド(作動確認用コマンド)からなる制御信号(初期化信号)を出力する。同様に、メインCPU43は、音声基板35のサブCPU55に対して確認用作動を開始させるための制御コマンド(作動確認用コマンド)からなる制御信号(初期化信号)を出力する。
【0048】
次に、メインCPU43は、割込み処理プログラムの実行周期(例えば、2ms)を設定する(ステップM8)。そして、メインCPU43は、前記ステップM1で禁止した割込み処理プログラムの割込みを許可に設定する(ステップM9)。また、メインCPU43は、大当りに直接関与しない乱数(例えば、はずれ図柄乱数、変動パターン振分乱数など)の更新処理を実行し(ステップM10)、前記ステップM9に移行する。そして、メインCPU43は、割込み処理プログラムの割込みが発生するまで前記ステップM9及びステップM10を繰り返し実行する。その後、割込み処理プログラムの割込みが発生すると、メインCPU43は、メイン処理プログラムから割込み処理プログラムに移行し、該割込み処理プログラムに基づきパチンコ機10の遊技を制御する。この状態において、メインCPU43は、割込み処理プログラムにより演算処理された制御コマンド(図柄制御用、発光制御用、音声制御用など)を各基板33〜35に対して制御信号(遊技演出用制御信号)として出力する。
【0049】
一方、前記ステップM3の判定結果が否定、即ち、RAMクリアスイッチ41がOFF状態である場合、メインCPU43はRAM45に記憶保持された制御情報が異常であるか否かを判定する(ステップM11)。このとき、メインCPU43は、前述した電源断処理プログラムにおいてRAM45に設定されたバックアップフラグを確認し、RAM45に記憶保持された制御情報が正常な情報となっているか否かを判定する。そして、その判定結果が肯定、即ち、RAM45に記憶保持された制御情報に異常がある場合、メインCPU43は前記ステップM4に移行し、RAM45の記憶内容を初期化する。これ以降、メインCPU43は、前記ステップM5〜ステップM10の処理を実行する。即ち、本実施形態では、RAMクリアスイッチ41がOFF状態に設定されている場合であっても、RAM45に記憶保持された制御情報が異常である場合に、RAM45の記憶内容を初期化するようになっている。そして、この場合においても、前記ステップM7の処理により、各種遊技演出実行手段(図柄表示装置20、電飾ランプ16及びスピーカ17等)がRAM45の記憶内容が初期化されたこと及び正常に作動するか否か示すように構成されている。
【0050】
また、前記ステップM11の判定結果が否定、即ち、RAM45に記憶保持された制御情報が正常である場合、メインCPU43は制御情報として記憶保持されているスタックポインタを復帰設定する(ステップM12)。また、メインCPU43は、RAM45に記憶保持されているバックアップフラグをクリアする(ステップM13)。そして、メインCPU43は、割込み処理プログラムの戻り番地としてRAM45に記憶保持されている制御情報に基づき電源断前の戻り番地を設定し、該戻り番地から割込み処理プログラムに基づきパチンコ機10の遊技を制御する(ステップM14)。この場合、メインCPU43は、RAM45の記憶内容が初期化されていないため、前記ステップM7の処理を実行せず、各種遊技演出実行手段が確認用作動を行わないようになっている。
【0051】
次に、図柄基板33のサブCPU47、ランプ基板34のサブCPU51及び音声基板35のサブCPU55が実行する制御プログラム(サブ処理プログラム)を図7,図8に基づき説明する。尚、この制御プログラムは、リセット信号Reの入力が停止されて、サブCPU47,51,55の起動開始後(サブCPU47,51,55の初期設定終了後)から所定周期毎(例えば、2ms毎)に行われる処理を示している。また、この制御プログラムは、各種制御(図柄制御、可動制御、発光制御、音声制御など)毎、即ち、各遊技演出実行手段毎(即ち、図柄表示装置20、スピーカ17、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23、保留球数表示器28、可動装置26毎)に実行されるようになっている。つまり、図柄基板33のサブCPU47は、図柄表示装置20についての制御(図柄制御)と、可動装置26についての制御(可動制御)とは別個に処理することとなる。また、ランプ基板34のサブCPU51は、電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23についての制御(発光制御)と、保留球数表示器28についての制御(保留球数表示制御)とは別個に処理することとなる。
【0052】
図7に示すように、前記図柄基板33のサブCPU47、前記ランプ基板34のサブCPU51及び音声基板35のサブCPU55は、起動後、主基板32のメインCPU43から制御信号が入力されたか否かを判定する(ステップS1)。
【0053】
一方で、前記ステップS1の判定結果が肯定、即ち、制御信号が入力された場合、前記各サブCPU47,51,55は、入力された制御信号が初期化信号であるか否かを判定する(ステップS2)。この判定結果が肯定、即ち、初期化信号が入力された場合、前記各サブCPU47,51,55は、確認用作動を実行中であることを示す実行中フラグFをそれぞれのRAM49,53,57に設定する(即ち、実行中フラグFに1をセットする)(ステップS3)。このとき、実行中フラグFは、各種制御(図柄制御、可動制御、発光制御、音声制御、保留球数表示制御)毎に、各RAM49,53,57における各記憶領域にそれぞれ設定される。そして、この実行中フラグFが設定されている状態にあっては、各サブCPU47,51,55は、メインCPU43が出力する初期化信号及び後述する優先信号以外の他の制御信号が入力された場合でも、その制御信号に基づく処理を実行しない。即ち、各サブCPU47,51,55は、実行中フラグFが設定されている状態にあっては、前記他の制御信号の入力を無効とする。従って、ステップS3では、全ての制御(図柄制御、可動制御、発光制御、音声制御、保留球数表示制御)についての実行中フラグFが設定されるので、全ての遊技演出実行手段(16,17,20,23,26,28)に対する主基板32からの前記他の制御信号の入力が無効となる。
【0054】
そして、前記ステップS3において、前記他の制御信号の入力を無効に設定した前記各サブCPU47,51,55は、初期化信号に基づく確認用作動のための各種制御の実行を開始する(ステップS4)。具体的には、図柄基板33のサブCPU47は、確認用作動に関する図柄制御情報を演算処理し、該図柄制御情報に基づき図柄表示装置20に対して作動確認のための図柄制御を実行する。また、サブCPU47は、確認用作動に関する可動制御情報を演算処理し、該可動制御情報に基づき可動装置26に対して作動確認のための可動制御を実行する。また、ランプ基板34のサブCPU51は、確認用作動に関する発光制御情報を演算処理し、該発光制御情報に基づき電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23に対して作動確認のための発光制御を実行する。同様に、ランプ基板34のサブCPU51は、確認用作動に関する保留球数表示制御情報を演算処理し、該保留球数表示制御情報に基づき保留球数表示器28に対して作動確認のための保留球数表示制御を実行する。また、音声基板35のサブCPU55は、確認用作動に関する音声制御情報を演算処理し、該音声制御情報に基づきスピーカ17に対して作動確認のための音声制御を実行する。
【0055】
そして、サブCPU47が確認用作動のための制御を所定の確認時間Tの間だけ実行することで、図柄表示装置20は所定の図柄(図柄組み合わせ)により確認用図柄を表示し、可動装置26は所定の動作態様により確認用動作を行う。また、サブCPU51が確認用作動のための制御を所定の確認時間Tの間だけ実行することで、電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23は所定の発光態様により確認用発光を行い、保留球数表示器28は、所定の発光態様により確認用発光を行う。同様に、サブCPU55が確認用作動のための制御を所定の確認時間Tの間だけ実行することで、スピーカ17は所定の音声により確認用音声を出力する。従って、それらの確認用作動を見て(又は聞いて)、該パチンコ機10において主基板32に設けられたRAM45の記憶内容が初期化されたこと及び各種遊技演出実行手段が正常に動作するか否かを容易かつ迅速に把握することができる。
【0056】
そして、前記各サブCPU47,51,55は、確認用作動を開始させた後、所定の確認時間Tの間だけ確認用作動を実行させるためにタイマtの値を設定する(ステップS5)。このとき、タイマtの値は、各種制御(図柄制御、可動制御、発光制御、音声制御、保留球数表示制御)毎に、各RAM49,53,57における各記憶領域にそれぞれ設定される。そして、ステップS5の後、サブ処理プログラムの処理を終了する。尚、前記タイマtの値は割り込み処理が実行されるたびに(即ち、所定間隔で)減算され、所定の確認時間Tが経過する(タイマtの値が0になる)と確認用作動の実行が終了する。
【0057】
一方、前記ステップS2の判定結果が否定、即ち、入力された制御信号が初期化信号でない場合、前記各サブCPU47,51,55は、その入力された制御信号が優先信号であるか否かを判定する(ステップS6)。
【0058】
ここで、優先信号とは、予め定めた看做し条件に従って優先信号であると看做される遊技演出用制御信号であって、各サブCPU47,51,55が実行する各遊技演出実行手段(16,17,20,23,26,28)の制御のために割り当てられたサブ処理プログラム毎に前記看做し条件が設定されている。そして、この優先信号が入力されることにより、各サブCPU47,51,55は、確認用作動のための制御を行っていても優先信号に基づく制御を優先して行うようになっている。そのため、優先信号に関する看做し条件の設定次第で、たとえ、各サブCPU47,51,55に同じ遊技演出用制御信号が入力した場合でも、全ての遊技演出実行手段が当該遊技演出用制御信号に基づいた遊技演出を行うとは限らないこととなる。
【0059】
本実施形態において、図柄表示装置20の図柄制御を実行するためのサブ処理プログラムには、前記変動パターン信号(遊技演出用制御信号)が入力された場合に、当該信号を優先信号と看做すこととする看做し条件が設定されている。また、保留球数表示器28の保留球数表示制御を実行するためのサブ処理プログラムには、前記保留記憶数信号(遊技演出用制御信号)が入力された場合に、当該信号を優先信号と看做すこととする看做し条件が設定されている。そして、その他の遊技演出実行手段(即ち、スピーカ17、可動装置26、電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23)の各種制御を実行するためのサブ処理プログラムには、優先信号として看做される信号が設定されていない。
【0060】
そして、前記ステップS6の判定結果が肯定、即ち、前記優先信号が入力された場合、優先信号が入力されたサブCPU47,51,55は、タイマtの値をクリア(タイマtの値に0をセット)する(ステップS7)。そして、タイマtの値をクリアしたサブCPU47,51,55は、遊技演出実行手段に行わせている確認用作動を終了させる(ステップS8)。その後、サブCPU47,51,55は、確認用作動を終了した遊技演出実行手段についての実行中フラグFの設定を解除(実行中フラグFに0をセット)し(ステップS9)、入力された優先信号に基づいて制御を優先的に実行する(ステップS10)。
【0061】
ところで、ステップS6において判定される優先信号は、前述したようにその看做し条件が各遊技演出実行手段の制御のために割り当てられたサブ処理プログラム毎に設定されている。本実施形態においては、図柄表示装置20に対する図柄制御における変動パターン信号、及び保留球数表示器28に対する保留球数表示制御における保留記憶数信号が優先信号として設定されている。
【0062】
そこで、ステップS6において入力された制御信号が変動パターン信号である場合について具体的に説明すると、サブCPU47は、図柄制御においてタイマtの値をクリアする。因みに、可動制御、発光制御、音声制御、保留球数表示制御においてステップS6の判定を行う場合、変動パターン信号は優先信号として看做し設定されていないため、サブCPU47,51,55は、ステップS11の処理に移行する。そして、ステップS7でタイマtの値をクリアしたサブCPU47は、確認用作動に関する制御を終了し、図柄表示装置20の表示を中止(停止)させる。その後、ステップS8で確認用作動を終了させたサブCPU47は、図柄制御における実行中フラグFの設定を解除し、入力された変動パターン信号に基づく制御を優先的に実行する。従って、図柄表示装置20は、確認用作動を実行中であっても、遊技球の始動入賞検知があった場合は、即ち、変動パターン信号が入力された場合は、その時点で該確認用作動を中止し、表示演出(図柄組み合わせゲーム)を優先して実行する。つまり、実行中である確認用作動を途中で終了させ、遊技演出作動を優先して実行するようになっている。
【0063】
また、ステップS6において入力された制御信号が保留記憶数信号である場合について具体的に説明すると、サブCPU51は、保留球数表示制御においてタイマtの値をクリアする。因みに、図柄制御、可動制御、発光制御、音声制御においてステップS6の判定を行う場合、保留記憶数信号は優先信号として看做し設定されていないため、サブCPU47,51,55は、ステップS11の処理に移行する。そして、ステップS7でタイマtの値をクリアしたサブCPU51は、確認用作動に関する制御を終了し、保留球数表示器28の表示を中止(停止)させる。その後、ステップS8で確認用作動を終了させたサブCPU51は、保留球数表示制御における実行中フラグFの設定を解除し、入力された保留記憶数信号に基づく制御を優先的に実行する。従って、保留球数表示器28は、確認用作動を実行中であっても、遊技球の始動入賞検知があった場合は、即ち、保留記憶数信号が入力された場合は、その時点で該確認用作動を中止し、保留球数の記憶値を報知する発光表示を優先して実行する。つまり、実行中である確認用作動を途中で終了させ、遊技演出作動を優先して実行するようになっている。
【0064】
一方、前記ステップS6の判定結果が否定、即ち、入力された制御信号が初期化信号でも優先信号でもない場合、前記各サブCPU47,51,55は、実行中フラグFが設定されているか否か(実行中フラグFに1がセットされているか否か)判定する(ステップS11)。
【0065】
このステップS11の判定結果が否定の場合、即ち、実行中フラグFが設定されていない場合、前記各サブCPU47,51,55は、入力された制御信号に基づいて図柄制御、可動制御、発光制御、保留球数表示制御又は音声制御をそれぞれ実行する(ステップS12)。即ち、前記ステップS11の判定結果が否定の場合、実行中フラグFを設定していない各種制御(図柄制御、可動制御、発光制御、音声制御、保留球数表示制御)については、確認用作動のための制御を実行していないので、前記各サブCPU47,51,55は、制御信号を無効とせず、入力された制御信号に基づいて制御を実行する。その後、各サブCPU47,51,55は、サブ処理プログラムの処理を終了する。
【0066】
一方、ステップS11の判定結果が肯定、即ち、実行中フラグFが設定されていた場合、前記各サブCPU47,51,55は、実行中フラグFを設定している各種制御(図柄制御、可動制御、発光制御、音声制御、保留球数表示制御)については確認用作動のための制御を実行中であるので、前記他の制御信号の入力を無効とする(ステップS13)。即ち、前記各サブCPU47,51,55は、前記他の制御信号に基づく制御を実行しない。
【0067】
そして、各サブCPU47,51,55は、タイマtの値を減算し(ステップS14)、タイマtの値が0であるか否かを判定する(ステップS15)。即ち、各サブCPU47,51,55は、確認用作動のための制御を開始してから確認時間Tを経過したか否かを判定する。この判定結果が否定である場合は、確認用作動のための制御を実行中であるので、各サブCPU47,51,55は、サブ処理プログラムの処理を終了する。
【0068】
また、前記ステップS15の判定結果が肯定である場合、即ち、前記タイマtの値が0である場合、各サブCPU47,51,55は、所定の確認時間Tが経過したとして確認用作動の実行を終了させる(ステップS16)。具体的には、図柄基板33のサブCPU47は、確認用作動に関する図柄制御を終了し、図柄表示装置20の表示を停止させる。また、サブCPU47は、確認用作動に関する可動制御を終了し、可動装置26にキャラクタ体24の右腕25の動作を停止させる。ランプ基板34のサブCPU51は、確認用作動に関する発光制御を終了し、電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23を消灯させる。また、サブCPU51は、確認用作動に関する保留球数表示制御を終了し、保留球数表示器28の表示を停止させる。また、音声基板35のサブCPU55は、確認用作動に関する音声制御を終了し、スピーカ17の音声出力を停止させる。
【0069】
そして、前記ステップS16において、確認用作動を終了させた前記各サブCPU47,51,55は、前記ステップS3に設定した実行中フラグFをクリアする(実行中フラグFに0をセットする)(ステップS17)。これにより、次の割り込み処理以降で前記他の制御信号が入力されると、前記各サブCPU47,51,55は、その制御信号に基づいて制御を実行する。
【0070】
そして、確認用作動のための制御を終了した各サブCPU47,51,55は、主基板32(メインCPU43)から他の制御の実行を指示する制御信号が入力されるまでの間、予め定められたデモンストレーション動作(以下、「デモ動作」という)を行うための制御を実行する(ステップS18)。ここで、デモンストレーション(デモ)とは、遊技待機中に行われる演出のことである。具体的には、サブCPU47は、デモ動作に関する図柄制御を実行して図柄表示装置20にデモ画像を表示させ、サブCPU51は、デモ動作に関する発光制御を実行して電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23にデモ発光を行わせる。また、サブCPU55は、デモ動作に関する音声制御を実行してスピーカ17にデモ音声を出力させる。尚、本実施形態においては、図柄表示装置20のみがデモ動作(デモ画像の表示)を行い、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23、スピーカ17及び可動装置26はデモ動作を行わないように設定されている。そして、サブCPU47,51,55は、デモ動作に関する制御を実行した後、サブ処理プログラムにおける処理を終了する。
【0071】
従って、このデモ動作により、機種報知等の終了後に図柄表示装置20の画像表示が行われるため、殺風景な雰囲気を取り除くことができる。また、RAMクリア報知、機種報知及び確認用作動の状態からデモ動作に切り換わることにより、機種報知等の状態が終了したことをより確実に把握することができる。
【0072】
尚、ステップS1の判定結果が否定である場合、即ち、メインCPU43から制御信号が入力されていない場合、図8に示すように各サブCPU47,51,55は、実行中フラグFが設定されているか否かをそれぞれ判定する(ステップS19)。この判定結果が否定である場合、即ち、実行中フラグFが設定されていない場合は、そのまま、サブCPU47,51,55は、サブ処理プログラムにおける処理を終了する。一方、ステップS15の判定結果が肯定である場合、即ち、実行中フラグFが設定されている場合、確認用作動のための制御を実行中であると判断して、タイマtの値を減算する(ステップS20)。その後、サブCPU47,51,55は、ステップS21〜ステップS24の処理を実行する。このステップS21〜ステップS24の処理は前述したステップS15〜ステップS18と同様の処理であるので、詳細な説明は省略する。
【0073】
次に、確認用作動を実行しているときの図柄基板33(図柄表示装置20、可動装置26及び保留球数表示器28)、ランプ基板34(電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23)及び音声基板35(スピーカ17)の動作態様を説明する。
【0074】
まず、遊技店の開店準備中を想定した場合の前記各基板33〜35の動作態様を説明する。
この場合、遊技店の店員は、遊技場に設置された各パチンコ機10のRAMクリアスイッチ41を操作してON状態にしながら各パチンコ機10の電源投入を行う。この電源投入により、パチンコ機10の前記各基板32〜35は起動を開始すると共に、主基板32におけるRAM45の記憶内容は初期化される。
【0075】
次に、主基板32のメインCPU43は、図柄基板33のサブCPU47、ランプ基板34のサブCPU51及び音声基板35のサブCPU55に対して初期化信号を出力する。当該初期化信号が入力された前記各サブCPU47,51,55は、初期化信号に基づいて所定の制御を実行する。即ち、図柄基板33のサブCPU47による図柄制御により図柄表示装置20は、確認時間Tの間、可視表示部Hに所定の確認用図柄を表示し、確認用作動(表示)を行う。また、図柄基板33のサブCPU47による可動制御により可動装置26は、確認時間Tの間、キャラクタ体24の右腕25を揺動運動させ、確認用作動(動作)を行う。また、ランプ基板34のサブCPU51による発光制御により電飾ランプ16及び遊技盤ランプ23は、確認時間Tの間、所定の発光順序で点灯・消灯して確認用作動(発光動作)を行う。同様に、ランプ基板34のサブCPU51による保留球数表示制御により保留球数表示器28は、確認時間Tの間、所定パターンで点灯・消灯して確認用作動(発光表示)を行う。同様に、音声基板35のサブCPU55による音声制御によりスピーカ17は、確認時間Tの間、所定の音声を出力して確認用作動(音声報知)を行う。
【0076】
従って、遊技店の店員は、パチンコ機10の図柄表示装置20、可動装置26、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23、保留球数表示器28及びスピーカ17が予め定められた作動態様で確認用作動をすることを目視(又は聞き取る)ことで、RAM45の記憶内容が初期化されたことを把握することができる。また、同時に、遊技店の店員は、パチンコ機10の各装置に動作不良が存在するか否かを容易に把握することができる。
【0077】
そして、確認時間Tの経過後、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及び保留球数表示器28は消灯し、スピーカ17は音声出力を停止し、可動装置26は動作を停止し、図柄表示装置20はデモ画像の表示を行うことで確認用作動を終了する。その後、メインCPU43から各サブCPU47,51,55に制御信号が出力されると、前記各サブCPU47,51,55は該制御信号に対応する制御コマンドに基づく所定の制御(図柄制御、発光制御、音声制御など)を実行する。
【0078】
尚、確認用作動中に、当該パチンコ機10において遊技者が遊技を開始した場合、具体的には、遊技球が始動入賞口21に入賞した場合、一部(特定)の遊技演出実行手段(図柄表示装置20及び保留球数表示器28)は、その時点で確認用作動を停止(中止)して、遊技演出作動を優先的に行う。即ち、遊技球が始動入賞口21に入賞したことにより、図柄表示装置20は図柄組み合わせゲームを開始する。また、該ゲーム中にさらに遊技球が始動入賞口21に入賞した場合、保留球数表示器28は始動保留球数の記憶値を表示する。その一方で、その他の遊技演出実行手段(可動装置26、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及びスピーカ17)は、確認時間Tが経過するまで、確認用作動を継続して実行する。従って、この場合は、特定の遊技演出実行手段は遊技演出作動を実行し、当該特定の遊技演出実行手段以外のその他の遊技演出実行手段は確認用作動を実行している状態となって、遊技演出作動と確認用作動とが混在して行われることになる。
【0079】
最後に、遊技店の営業時間中に瞬間的な停電が発生した場合の前記各基板33〜35の動作態様について説明する。
営業時間中に停電が発生したとき、主基板32のメインCPU43は、バックアップ処理を実行してRAM45に各種制御情報を記憶保持するとともに、パチンコ機10全体(遊技の全体)の稼働を停止する。即ち、図柄表示装置20、可動装置26、保留球数表示器28、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及びスピーカ17の作動を停止する。
【0080】
そして、停電が解消して復電し、パチンコ機10に電力が再び供給されると、メインCPU43は、RAM45の記憶内容に基づいてパチンコ機10全体を制御する。即ち、図柄表示装置20、可動装置26、保留球数表示器28、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及びスピーカ17は、確認用作動を行わずに停電前の状態を引き継いで遊技演出のための作動をする。このため、復電後には、RAM45の記憶内容(バックアップ情報)に基づく作動態様での遊技演出作動と、前記確認用作動とが重複して行われることもないので、遊技を再開した遊技者を混乱させてしまうおそれがなくなる。
【0081】
以上詳述したように本実施の形態は、以下の特徴を有する。
(1)RAMクリアスイッチ41が操作されて電源投入されると、パチンコ機10の各種遊技演出実行手段(図柄表示装置20、可動装置26、保留球数表示器28、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及びスピーカ17)は、確認用作動を行う。このとき、遊技者により遊技が開始され、遊技球が始動入賞口21へ入賞すると、図柄表示装置20及び保留球数表示器28は、確認用作動中であっても遊技演出のための作動を優先して実行する。つまり、電源投入後において遊技演出実行手段の確認用作動中に、遊技者による遊技が開始された結果、当該遊技演出実行手段が遊技演出のための作動をする必要が生じた際には、確認用作動よりも遊技演出のための作動を優先して実行する。このため、遊技者が遊技を開始して、遊技球が始動入賞口21へ入賞したにもかかわらず、その入賞が各基板33〜35において無効とされることがなくなり、遊技者が不利益を被ることを未然防止でき、遊技者の遊技への興趣を良好に維持することができる。
【0082】
(2)電源投入後において、各遊技演出実行手段(図柄表示装置20、可動装置26、保留球数表示器28、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及びスピーカ17)の確認用作動中に遊技者による遊技が開始された結果、特定の遊技演出実行手段については遊技演出実行のための作動をする必要が生じる場合がある。このとき、当該特定の遊技演出実行手段(本実施形態では、図柄表示装置20及び保留球数表示器28)については確認用作動よりも遊技演出のための作動を優先して実行することで、遊技者が不利益を被ることを未然防止でき、遊技者の遊技への興趣を良好に維持することができる。その一方で、特定の遊技演出実行手段以外の他の遊技演出実行手段(即ち、可動装置26、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23及びスピーカ17)については、確認用作動が継続実行され、最後まで作動の確認を行うことができる。このため、遊技店の店員等は、遊技者の遊技への興趣を損なわずに、パチンコ機10の作動確認を行うことが可能となる。
【0083】
(3)図柄表示装置20と保留球数表示器28は、確認用作動中であっても、遊技演出の為の作動(即ち、図柄表示装置20においては遊技球が始動入賞口21へ入賞することにより図柄を変動表示させること、保留球数表示器28においては保留球数の記憶値を報知すること)を優先的に実行する。従って、始動入賞口21への入賞に伴い遊技者が最も注視する図柄表示装置20及び保留球数表示器28については始動入賞口21への入賞に基づき確実に遊技演出のための作動を実行させるので、遊技のために必要最低限の情報を遊技者に提供することができ、遊技者の遊技への興趣を良好に維持することができる。
【0084】
(4)RAM45の記憶内容が初期化された状態において、各種遊技演出実行手段に所定の作動態様にて確認用作動を実行させる。このため、遊技演出実行手段が正常に作動するか否かを的確に確認できるとともに、その際における遊技演出実行手段の確認用作動によりRAM45の記憶内容が初期化されたことを外部に報知することができる。従って、遊技店の店員は、パチンコ機10の外観からでは把握できない確認作業(即ち、RAM45の記憶内容が初期化されたか否か及び各種遊技演出実行手段が正常に動作するか否かについての確認)を目視(又は聞くこと)により迅速、且つ、容易にすることができる。
【0085】
(5)営業時間中に遊技者の不正行為等によりRAM45に記憶保持された制御情報が初期化された場合又はRAM45に記憶保持された制御情報に異常がある場合、特定の遊技演出実行手段(20,28)以外の遊技演出実行手段(16,17,23,26)では確実に確認用作動がなされる。このため、例えば、遊技場関係者(店員)等の正当な操作者による前記RAMクリアスイッチ41の操作がなされていないにもかかわらず、営業時間中に遊技演出実行手段による遊技演出作動と確認用作動とが混在して行われる場合には、パチンコ機10に異常又は不正行為が発生したということを迅速に認識できる。従って、RAM45の記憶内容が初期化されても、その状況を把握することができ、遊技者の不正行為を確実に防止することができる。
【0086】
(6)サブCPU47,51,55が実行する各遊技演出実行手段のための制御に割り当てられたサブ処理プログラム毎に、メインCPU43から入力された遊技演出用制御信号を優先信号として看做す看做し条件が設定されている。そして、メインCPU43が各基板33〜35に対して遊技演出用制御信号を出力することにより、サブCPU47,51,55は、前記看做し条件により、入力された遊技演出用制御信号が、実行している遊技演出実行手段についてのサブ処理プログラムにとって優先信号であるか否か判定する。優先信号であると判定した場合には、サブCPU47,51,55は、確認用作動のための制御を実行中であったとしても、遊技演出実行手段について当該優先信号に基づく制御を優先的に実行する。このため、サブCPU47,51,55が、看做し条件に従って、優先的に処理すべき遊技演出用制御信号、即ち、優先信号か否か判断しているので、主基板32のメインCPU43の負担を増やすことなく、特定の遊技演出実行手段に確認用作動よりも遊技演出を優先的に行わせることが可能である。また、遊技演出実行手段ごとに優先信号の看做し条件を設定することができるので、一部の遊技演出実行手段だけ優先的に遊技演出を行わせ、他の遊技演出実行手段にはそのまま確認用作動を行わせることが可能となる。
【0087】
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態において、確認用作動中に遊技演出用制御信号が入力されたときに、優先的に作動させる遊技演出実行手段は、図柄表示装置20及び保留球数表示器28に限らず、可動装置26、電飾ランプ16、遊技盤ランプ23又はスピーカ17を含んでも良い。
【0088】
○上記実施形態において、遊技演出実行手段(16,17,20,23)による機種報知、RAMクリア報知及び確認用作動を強制的に終了させる指示を行う解除スイッチを設けても良い。この解除スイッチを設けることで、確認時間Tの経過前であっても、機種報知等のための制御を終了させることができる。従って、遊技店の店員などがパチンコ機10の機種や動作等の確認を終了した後、確認時間Tを経過するまでの間、パチンコ機10を無駄に動作させ続けなくても良くなり、無駄な電力の消費を抑えることが可能となる。
【0089】
○上記実施形態において、演出用可動体は、キャラクタ体24の右腕25に限らず、また、その設置箇所も図柄表示装置20の近傍に限らない。例えば、演出用可動体として発射装置19を振動させる振動装置を採用しても良い。
【0090】
○上記実施形態では、主基板32にかかる負荷を軽くするため、図柄表示装置20等の各種遊技演出実行手段の制御を各基板33,34,35と分担して行っていたが、全ての遊技演出実行手段の制御を主基板32に行わせても良い。この場合、主基板32が、各種遊技演出実行手段を制御する演出制御手段として構成される。また、電源断信号Sが初期化信号、即ち、作動確認用の制御信号としての役割を果たし、始動入賞発生時に始動入賞口21から入力される入賞信号が遊技演出用制御信号としての役割を果たす。
【0091】
○上記実施形態において、RAMクリアスイッチ41が電源投入と同時に操作されることにより、RAM45の記憶内容が初期化されるように構成されていたが、電源投入後にRAMクリアスイッチ41が操作されても、同様にRAM45の記憶内容が初期化されるように構成されていても良い。
【0092】
○上記実施形態では、遊技演出実行手段の作動確認を遊技店の店員が行っていたが、これに限らず、パチンコ機10の工場生産時に製造者による作動確認、パチンコ機10を遊技店に設置した際の設置者による作動確認、又は検査機関が行うパチンコ機10の検査時に検査者による作動確認であっても良い。これらの者が行ったとしても同様の効果が得られる。
【0093】
○上記実施形態では、確認用作動よりも遊技演出作動を優先して行う前記特定の遊技演出実行手段は、大入賞口22を開放させるか否かの結果を導出する図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置20と、当該ゲームを始動させるための契機となる始動保留球数の記憶値を表示する保留球数表示器28であった。これらに加えて、始動入賞口21を開放させるか否か(始動入賞口21に遊技球が入賞し易くなるか否か)の結果を導出する普通図柄組み合わせゲームを行う普通図柄表示装置を前記特定の遊技演出実行手段としても良い。さらに、前記普通図柄組み合わせゲームを始動させる(行わせる)ための契機となる始動保留球数の記憶値を表示する普通図柄用の始動球数表示器を当該特定の遊技演出実行手段としても良い。この場合、普通図柄表示装置及び普通図柄用の保留球数表示器が確認用作動を行っているときに、普通図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る普通図柄始動ゲートへ遊技球が通過すると、普通図柄表示装置及び普通図柄用の保留球数表示器は、該確認用作動よりも優先して遊技演出作動を行うようになる。
【0094】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)遊技中に遊技制御手段からの制御情報に基づき遊技演出作動を実行する遊技演出実行手段と、遊技機に供給される電源電圧が遮断された場合に前記制御情報を記憶保持する記憶保持手段とを備え、復電時には前記記憶保持手段に記憶保持された制御情報に基づき遊技演出実行手段が遊技演出作動を継続実行するようにされた遊技機において、前記演出制御手段は、遊技演出用の制御信号を入力した場合に前記遊技演出実行手段に所定の遊技演出作動を実行させ得る一方、復電時又は復電後に前記記憶保持手段の記憶内容が初期化されたことを示す初期化信号を入力した場合には前記遊技演出実行手段に予め定めた作動態様での確認用作動を実行させ得るようにした請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の遊技機。
【0095】
このように、遊技機に供給される電源電圧が遮断されると、遮断時点における遊技中の各種制御情報を記憶保持手段に記憶保持させる機能(所謂、バックアップ機能)を備えた遊技機において、電源投入時又は投入後(復電時又は復電後)に記憶保持手段の記憶内容を初期化した場合に、遊技演出実行手段に確認用作動を実行させるようにした。このため、遊技演出実行手段が正常に作動するか否かを的確に事前確認できると共に、その際における遊技演出実行手段の確認用作動により記憶保持手段の記憶内容が初期化されたことを報知することができる。
【0096】
(ロ)前記記憶保持手段の記憶内容は外部からの操作可能に設けられた初期化手段が操作されることにより初期化され、当該初期化手段が外部から操作された場合には、前記初期化信号が前記演出制御手段に入力される(イ)に記載の遊技機。本発明によれば、遊技場に設置された後の遊技機に関しては、初期化手段が操作された場合にのみ、遊技演出実行手段では、確認用作動がなされる。このため、例えば、遊技場関係者等の正当な操作者による前記初期化手段の操作がなされていないにもかかわらず、遊技演出実行手段が確認用作動をしている場合には、遊技機に異常(又は不正)が発生したことを認識できる。
【0097】
(ハ)遊技演出用の制御信号を入力した場合に遊技演出実行手段に所定の遊技演出作動を実行させ得る一方、電源投入時又は電源投入後に作動確認用の制御信号を入力した場合には前記遊技演出実行手段に予め定めた作動態様での確認用作動を実行させ得る演出制御手段を備え、前記演出制御手段は、前記作動確認用の制御信号の入力に基づき前記遊技演出実行手段に前記確認用作動を実行させている場合に、前記遊技演出用の制御信号であって優先信号と看做される制御信号を入力したときは、前記確認用作動に優先して前記遊技演出作動を実行するように前記遊技演出実行手段を制御する遊技機。
【0098】
(ニ)遊技演出用の制御信号を入力した場合には複数ある遊技演出実行手段に夫々所定の遊技演出作動を実行させ得る一方、電源投入時又は電源投入後に作動確認用の制御信号を入力した場合には前記各遊技演出実行手段に予め定めた作動態様での確認用作動を実行させ得る演出制御手段を備え、前記演出制御手段は、前記作動確認用の制御信号の入力に基づき前記各遊技演出実行手段に前記確認用作動を実行させている場合に、前記遊技演出用の制御信号であって優先信号と看做される制御信号を入力したときには、前記各遊技演出実行手段のうち特定の遊技演出実行手段については前記確認用作動に優先して前記遊技演出作動を実行するように当該特定の遊技演出実行手段を制御する遊技機。
【0099】
(ホ)遊技中に遊技制御手段からの制御情報に基づき遊技演出作動を実行する遊技演出実行手段と、遊技機に供給される電源電圧が遮断された場合に前記制御情報を記憶保持する記憶保持手段とを備え、復電時には前記記憶保持手段に記憶保持された制御情報に基づき遊技演出実行手段が遊技演出作動を継続実行するようにされた遊技機おいて、遊技演出用の制御信号を入力した場合に前記遊技演出実行手段に所定の遊技演出作動を実行させ得る一方、復電時又は復電後に前記記憶保持手段の記憶内容が初期化されたことを示す初期化信号を入力した場合には前記遊技演出実行手段に予め定めた作動態様での確認用作動を実行させ得る演出制御手段を備え、前記演出制御手段は、前記初期化信号の入力に基づき前記遊技演出実行手段に前記確認用作動を実行させている場合に前記遊技演出用の制御信号を入力したときは、前記確認用作動に優先して前記遊技演出作動を実行するように前記遊技演出実行手段を制御する遊技機。
【0100】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、電源投入後の遊技演出実行手段の作動確認中に遊技演出実行手段のための作動をする必要が生じた際には、作動確認よりも遊技演出のための作動を優先して実行することで、遊技者の遊技への興趣を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】パチンコ遊技機の機裏側を示す背面図。
【図3】キャラクタ体が腕組みした状態を示す図柄表示装置の正面図。
【図4】キャラクタ体が可変表示部の表示領域を指し示すように動作した状態を示す図柄表示装置の正面図。
【図5】電源基板、主制御基板、図柄制御基板、ランプ制御基板及び音声制御基板の接続状態を示すブロック図。
【図6】主制御基板において電源投入時に実行されるメイン処理プログラムを説明するフローチャート。
【図7】図柄制御基板、ランプ制御基板及び音声制御基板が実行する制御プログラム(サブ処理プログラム)を説明するフローチャート。
【図8】図柄制御基板、ランプ制御基板及び音声制御基板が実行する制御プログラム(サブ処理プログラム)を説明するフローチャート。
【符号の説明】
10…パチンコ遊技機(遊技機)、16…電飾ランプ(遊技演出実行手段)、17…スピーカ(遊技演出実行手段)、20…図柄表示装置(遊技演出実行手段及び図柄変動表示手段)、26…可動装置(遊技演出実行手段)、28…保留球数表示器(遊技演出実行手段及び保留球数報知手段)、32…主制御基板、33…図柄制御基板(演出制御手段)、34…ランプ制御基板(演出制御手段)、35…音声制御基板(演出制御手段)、41…RAMクリアスイッチ(初期化手段)、45…RAM(記憶保持手段)。

Claims (3)

  1. 遊技演出用の制御信号を入力した場合に遊技演出実行手段に所定の遊技演出作動を実行させ得る一方、作動確認用の制御信号を入力した場合には前記遊技演出実行手段に予め定めた作動態様での確認用作動を実行させ得る演出制御手段を備え、
    前記演出制御手段は、前記作動確認用の制御信号の入力に基づき前記遊技演出実行手段に前記確認用作動を実行させている場合に前記遊技演出用の制御信号を入力したときは、前記確認用作動に優先して前記遊技演出作動を実行するように前記遊技演出実行手段を制御する遊技機。
  2. 遊技演出用の制御信号を入力した場合には複数ある遊技演出実行手段に夫々所定の遊技演出作動を実行させ得る一方、作動確認用の制御信号を入力した場合には前記各遊技演出実行手段に予め定めた作動態様での確認用作動を実行させ得る演出制御手段を備え、
    前記演出制御手段は、前記作動確認用の制御信号の入力に基づき前記各遊技演出実行手段に前記確認用作動を実行させている場合に前記遊技演出用の制御信号を入力したときには、前記各遊技演出実行手段のうち特定の遊技演出実行手段については前記確認用作動に優先して前記遊技演出作動を実行するように当該特定の遊技演出実行手段を制御する遊技機。
  3. 前記特定の遊技演出実行手段には、始動入賞発生に基づいて図柄を変動表示する図柄変動表示手段と前記始動入賞に係わる始動保留球数を報知する保留球数報知手段が少なくとも含まれている請求項2に記載の遊技機。
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