JP2005063790A - 蛍光体を有する構造体、その製造方法及びel発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高密度に集積されたナノ構造体を作製し、そのナノ構造体に蛍光体を充填することで安定、且つ優れた特性を持つ蛍光体を有する構造体及びその製造方法を提供するものであり、この構造体を用いたEL発光素子を提供することにある。
【解決手段】 蛍光体と該蛍光体を取り囲む部材とを備え、該部材が共晶を形成し得る材料を2種類以上含有していることを特徴とする構造体及びその製造方法、この構造体を用いたEL発光素子。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蛍光体を有する構造体及びその製造方法に関し、特に前記蛍光体が、微細な細孔を有するシリコン、ゲルマニウム又はシリコンゲルマニウムから成る酸化物マトリックス中に充填された構造体及びその構造体を応用した発光デバイス、及びその製造方法に関わる。
発光機能を有する蛍光体薄膜及び粉末を用いたフラットパネルディスプレイ(FPD)が注目されている。FPDに用いられる蛍光体は、プラズマディスプレイ(PDP)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)等、それぞれのディスプレイの特徴に応じた蛍光体が必要とされる。
これまで作製されている蛍光体は、主に、母体となる酸化物や硫化物に遷移金属や希土類元素等が発光中心として添加されている。例えば、無機EL用蛍光体として、ZnS:Mn、SrS:Ce、Eu、CaS:Eu、ZnS:Tb、F、CaS:Ce、SrS:Ce、CaGa24:Ce、BaAl24:Eu、Ga23:Eu、Y23:Eu、Zn2SiO4:Mn、ZnGa24:Mn等、その他の蛍光体としては、Y22S:Eu3+、Gd22S:Eu3+、YVO4:Eu3+、Y22S:Eu、Sm、SrTiO3:Pr、BaSi2Al28:Eu2+、BaMg2Al1627:Eu2+、Y0.65Gd0.35BO3:Eu3+、La22S:Eu3+、Sm、Ba2SiO4:Eu2+、Zn(Ga、Al)24:Mn、Y3(Al、Ga)512:Tb、Y2SiO5:Tb、ZnS:Cu、Zn2SiO4:Mn、BaAl2Si28:Eu2+、BaMgAl1423:Eu2+、Y2SiO5:Ce、ZnGa24等が作製されている。
無機ELディスプレイは、多結晶質の無機蛍光体を使用できるため、大面積のディスプレイ作製が比較的容易であり高い使用環境耐性が期待できること等から、注目を集めているディスプレイの一つである。近年、無機ELを利用するフルカラーELディスプレイの開発が進められているが、現状では、色純度の良い高輝度及び高効率の蛍光体が得られていない。このため、フルカラー無機ELディスプレイの実現には、高性能な蛍光体を開発することが不可欠となっている。
ところで、近年、直径数10nm以下の粒子径を有するSi、Ge及びII−VI族等に代表される半導体超微粒子において、量子サイズ効果による特徴的な発光特性が明らかになった。量子サイズ効果は、ナノ構造結晶を有する半導体超微粒子がバルク状の結晶構造の場合よりも大きなバンドギャップを有することにより生じると考えられている。顕著な特徴として、CdSe半導体微粒子から生じる発光は、粒径が減少すると短波長化することが観察されている。
この様な半導体超微粒子は、水溶液中で生成することができる(非特許文献1)。そして、水溶液中で生成される半導体超微粒子をポリマーの固体マトリックス中に固定する方法(例えば、非特許文献2)が試みられている。しかしながら、ポリマーが耐光性及び耐熱性に劣ること等により、固定化された超微粒子が劣化する恐れがある。
半導体超微粒子の微細な粒径に基づく量子サイズ効果と同様に、数10nm以下のある特徴的なサイズを有するナノ構造において、電子の動きが閉じ込められ量子閉じ込め効果が生じる。このため、微細化された蛍光体材料では、発光寿命が〜10ns程度と非常に短く、光の吸収と放射を短時間で行うため高輝度な発光を示すことが考えられる。
ナノ構造を形成する微細化方法として、従来のリソグラフィー等を用いた微細構造形成方法の他に、自己組織的に形成される構造をベースに新規なナノ構造体を実現しようとする試みがある。これらの手法は、ベースとして用いる微細構造によっては、従来の微細加工方法を上まわる、微細で特殊な構造を作製できる可能性があること、更に、大面積のナノ構造体を作製することが可能であること等の利点を持つ。
自己組織的に形成される特異な構造の例としては、アルミナ(Al)陽極酸化皮膜が挙げられる。Al板あるいは基板上に形成されたAl膜を酸性電解質中で陽極酸化すると、多孔質酸化被膜(陽極酸化アルミナ)が形成される(たとえば非特許文献3等参照)。
この多孔質酸化被膜の特徴は、直径が10nm〜100nm程度の極めて微細な円柱状細孔(ナノホール)が、数10nm〜数100nmの間隔(セルサイズ)で平行に配列するという特異的な幾何学的構造を有することにある。この円柱状の細孔は、細孔間隔が数10nm以上の場合では、高いアスペクト比を有し、断面の径の一様性にも比較的優れている。この細孔の径及び間隔は、陽極酸化の際の、酸の種類、電圧を調整することによりある程度の制御が可能である。
このように自己組織的に形成された微細な細孔体中に蛍光体を充填すると、量子閉じ込め効果が発現し、発光特性の良好な蛍光体となることが期待される。また、耐光性及び耐熱性等に優れたナノ構造体中に蛍光体を固定することにより、対環境強度に優れた蛍光体材料として、ディスプレイ等の発光デバイスへの利用が期待される。
ガオら、ジャーナル オブ フィジカル ケミストリー、ビー、102巻、8360ページ(1998) バベンディー、アドバンストマテリアル、12巻、1103ページ(2000) R.C.Furneaux、W.R.Rigby&A.P.Davidson"NATURE"Vol.337 P147(1989)
このような技術的背景により、本発明は高密度に集積されたナノ構造体を作製し、そのナノ構造体に蛍光体を充填することで安定、且つ優れた特性を持つ蛍光体を有する構造体及びその製造方法を提供するものであり、この構造体を用いたEL発光素子が提供される。
上記の課題は本発明の以下の構成及び製法により解決できる。
本発明に従って、蛍光体と該蛍光体を取り囲む部材とを備え、該部材が共晶構造から形成されていることを特徴とする構造体が提供される。
本発明によれば、前記部材が、シリコン、ゲルマニウム又はシリコンとゲルマニウムの何れかを含有している構造体である。
本発明によれば、前記蛍光体がZnO又はZnSを含有している構造体である。
本発明によれば、前記部材が、シリコン、ゲルマニウム又はシリコンとゲルマニウムの何れかを含有している構造体である。
本発明によれば、前記部材が、酸化物を含有している構造体である。
本発明によれば、前記蛍光体が柱状である構造体である。
また、本発明に従って、透明電極層と背面電極層を備え、該電極間に上記記載の構造体を備えていることを特徴とするEL発光素子が提供される。
更に、本発明に従って、基板又は基板上に形成された下地層の上に、共晶関係にある部材の一方が基板に対してほぼ垂直な柱状の第1の部材であり、該共晶関係にある部材の他方が該第1の部材を取り囲む第2の部材を備える構造体を作製する工程、該第1の部材を除去し、孔を形成する工程、該孔へ蛍光体を充填する工程を備えることを特徴とする蛍光体を備えたことを特徴とする構造体の製造方法である。
本発明によれば、前記孔へ蛍光体を充填する工程に電解めっき法又は電気泳動法を用いる構造体の製造方法である。
本発明によれば、前記孔の平均直径が20nm以下である構造体の製造方法である。
本発明の製法によれば、細孔に蛍光体が充填された構造体を製造することができる。前記蛍光体が化学的及び物理的に安定なシリコン、ゲルマニウム又はシリコンゲルマニウムの酸化物中に高密度に集積されることにより、安定且つ発光特性の高い蛍光体を有する光機構製薄膜を作製することができ、前記構造体は、無機EL素子やFED等の蛍光体薄膜に利用することが可能である。
以下に本発明の実施形態に関わる構造体について説明する。図1に本発明における一実施形態で蛍光体を有する構造体を模式的に示す。
図1において、10は基板、11は下地層、13は蛍光体、14はSi、Ge、SiGeのいずれかにより形成されるマトリックス部(13の蛍光体を充填する際の鋳型)である。また、蛍光体の充填には、電解めっき法、電気泳動法により多種類の蛍光体材料を充填することができる。
基板10は、本発明の構造体を発光デバイスとして用い、且つ基板側より光を取り出す場合は、発光した光が透過するよう透明なガラスやプラスチックであることが好ましい。光を上面より取り出す場合は基板の種類には依らない。
下地層11の成膜には、蒸着法・気相法、めっき等の液相法、ゾル−ゲル等の固相法等、薄膜作製方法には依らない。本発明の構造体を発光デバイスとして用い、且つ基板側より光を取り出す場合は、発光した光が透過するようにIn23やSnO2、ZnO、ITO等の導電性を有する透明薄膜であることが好ましい。上面より光を取り出す場合は、金属・合金等を主成分とする材料が用いられる。
前記マトリックス部14は、蛍光体13を形成するための鋳型であり、蛍光体13のサイズを規定する前記ナノ細孔体である。前記ナノ細孔体の平均細孔径は20nm以下、細孔の平均間隔が30nm以下であり、前記細孔が柱状形状でお互いに独立し、且つ膜面に対して垂直又はほぼ垂直となるナノ細孔体である。
以下、前記ナノ細孔体に関して詳細に説明する。
前記ナノ細孔体は、第1の材料としてAl、第2の材料としてSi、Geの少なくとも1種類以上の元素を主成分とするマトリックス部を含む、図2に示す構造体を基にして形成される。
前記構造体は、前記第1の材料を含み構成される柱状の部材が、前記第2の材料を含み構成される領域に取り囲まれており、且つ前記構造体には前記第2の材料が、前記第1の材料と第2の材料の全量に対して20atomic%以上70atomic%以下の割合で含まれていることを特徴とする。
上記割合は、前記構造体を構成する前記第1の材料と第2の材料の全量に対する前記第2の材料の割合を示しており、好ましくは25atomic%以上65atomic%以下、より好ましくは30atomic%以上60atomic%以下である。
尚、実質的に柱状形状が実現していればよく、例えば柱状部分に前記第2の材料が含まれていてもよいし、柱状部分を取り囲む領域に前記第1の材料が含まれていてもよい。また、前記柱状部分及びその周囲を取り囲む領域の部材にO、Ar等の元素が含まれていてもよい。
上記割合は例えば誘導結合型プラズマ発光分析法で定量分析することにより得られる。
前記第2の材料である、前記Si、Geの少なくとも1種類以上の元素を主成分とする前記マトリックス部は非晶質となることが好ましい。第1及び第2の材料としては、両者の成分系相平衡図において、共晶点を有する材料(いわゆる共晶系の材料)であることが好ましい。特に共晶点が300℃以上好ましくは400℃以上であるのがよい。
前記柱状部分の部材の径(平面形状が円の場合は直径)は、主として前記構造体の組成(即ち、前記第2の材料の割合)に応じて制御可能であるが、その平均径は、20nm以下が好ましく、より好ましくは1nm以上15nm以下である。
また、複数の柱状部分を形成する部材の中心間距離2R(図1)は、30nm以下が好ましく、より好ましくは5nm以上20nm以下である。勿論、中心間距離の下限として上記2Rは柱状の部材同士が接触しない間隔は最低限備えている必要がある。
前記構造体は、膜状の構造体であることが好ましく、かかる場合、前記柱状の部材は膜の面内方向に対して略垂直になるように前記第2の材料を含み構成される部材中に分散していることになる。前記膜状構造体の膜厚としては、特に限定されるものではないが、1nm〜1μm程度であることが好ましい。
前記ナノ細孔体は、前記構造体から前記柱状の部材を選択的に除去することにより形成されることを特徴とする。図3に前記ナノ細孔体の模式図を示す。
前記構造体から前記柱状の部材を除去することにより複数の柱状の孔を有する細孔体が形成される。エッチングには、柱状の部材を選択的に除去できればよく、エッチング液としては例えば、燐酸、硫酸、塩酸、硝酸等の酸が好適である。当前記除去により形成される細孔体の孔は、互いに連結せず独立していることが好適である。そして、当前記細孔体の細孔内に種々の蛍光体を充填することで発光特性の優れた構造体を提供することが可能である。
以下に、本発明における構造体の製造方法について詳細に説明する。製造工程を順に説明するが、ここで分ける工程は以下の通りある。
(1)成膜工程(i)下地膜、
(2)成膜工程(ii)AlSi(又はAlGe、AlSiGe)成膜、
(3)細孔体形成工程、
(4)蛍光体充填工程。
また、実施形態の(4)蛍光体充填工程には、電解めっき法、電気泳動法を用い、前記電気泳動法に用いられる超微粒子の作製方法には逆ミセル法等を用いることができる。
また、以下に示す実施形態の一例には、(2)成膜工程(ii)AlSi(又はAlGe、AlSiGe)成膜で用いる材料として、AlSiの場合に関して説明を行うが、Siの一部又は全部をGeに置き換えても本工程に変化はなく、本実施形態では説明の便宜上AlSiとして説明する。
図4は本発明におけるナノ構造体の製造方法に関する一実施形態の工程図である。
工程(1)成膜工程(i)下地膜
前記下地膜は、以下に示す(4)蛍光体充填方法における電極となるため、電導性を有する薄膜であることが好ましい。
また、本発明の構造体を発光デバイスとして用い、且つ基板側より光を取り出す場合は、前記下地膜は、発光した光が透過するようにIn23やSnO2、ZnO、ITO等の導電性を有する透明薄膜であることが好ましい。上面より光を取り出す場合は、金属・合金等を主成分とする導電性材料であり、透明薄膜である必要はない。
また、成膜には、蒸着法・スパッタ法等の物理的手法(PVD)、化学的手法(CVD)等を用いる気相法、めっき等の液相法、ゾル−ゲル等の固相法等、任意の薄膜作製方法を適用することが可能である。
本発明では、良好な膜厚分布を有する薄膜を比較的容易に形成できるスパッタリング法を用いている。また、スパッタリング法を用いて成膜された下地膜には、ターゲット材料の他に、使用ガスであるArや真空装置内の不純物であるO、Ar等が一部混入されていても支障がない。
工程(2)成膜工程(ii)AlSi(又はAlGe、AlSiGe)成膜
(a)AlとSiを用意する工程
原料としてのSi及びAlを、例えば、図5に示すように、Alのターゲット(基板)54上にSiチップ53を配置する。
(b)AlSi構造体の形成工程
次に、基板上にAlSi構造体を形成する。ここでは、非平衡状態で物質を形成する成膜法として、スパッタリング法を用いた、AlSi混合体を成膜する方法について説明する。
基板上に、マグネトロンスパッタリング法により、AlSi構造体を形成する。AlSi構造体は、Alを主成分とする柱状の部材21と、その周囲を取り囲むSiを主成分とする部材から構成される。
原料としてのSi及びAlは、図5のようにAlのターゲット基板54上にSiチップ53を配することで達成される。Siチップは、図5では、複数に分けて配置しているが、勿論これに限定されるものではなく、所望の成膜が可能であれば、1つであってもよい。但し、均一なAlを含む柱状の部材をSi領域内に均一に分散させるには、前記ターゲット基板64に対象に配置しておくのがよい。Alターゲットに対するSiチップの量及び配置の制御により、AlとSiの割合を簡単に変化させることができる。
形成される膜中のSiの量は、AlとSiの全量に対して20〜70atomic%が好ましく、より好ましくは25〜65atomic%、更に好ましくは30〜60atomic%である。Si量が斯かる範囲内であれば、Si領域内にAlの柱状の部材が分散したAlSi構造体が得られる。
尚、このような方法でAlSi構造体を形成すると、AlとSiが準安定状態の共晶型組織となり、AlがSiマトリックス内に数nmレベルのナノ構造体(柱状の部材)を形成し、自己組織的に分離する。そのときのAlはほぼ円柱状形状であり、その孔径は1〜20nmであり、間隔は5〜30nmである。
また、非平衡状態で成膜を行う場合、特にスパッタリング法の場合は、Arガスを流したときの反応装置内の圧力は、0.2〜1Pa程度が好ましい。また、プラズマを形成するための出力は4インチターゲットでは、150〜1000W程度が好ましい。しかし、特に、これに限定されるものではなく、Arプラズマが安定に形成される圧力及び出力であればよい。
非平衡状態で物質を形成する成膜法は、スパッタリング法が好ましいが抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着(EB蒸着)をはじめとする任意の非平衡状態で物質を形成する成膜法が適用可能である。
上記の様にして成膜されたAlSi構造体は、Alを主成分とする組成からなるAlを含む柱状の部材21と、その周囲を取り囲むSiを主成分とする部材を備える。
Alを含有する柱状の部材部の組成は、Alを主成分とするが、柱状構造の微細構造体が得られていれば、Si、O、Ar等の他の元素を含有していてもよい。
また、Alを含む柱状の部材の周囲を取り囲んでいるSiを主成分とする部材の組成は、柱状構造の微細構造体が得られていれば、Al、O、Ar等の各種の元素を含有してもよい。
工程(3)細孔体形成工程
前記AlSi構造体中のAlを主成分とする柱状の部材のみを選択的にエッチングする。その結果、AlSi構造体には、細孔を有するSi領域のみが残り、Si細孔体が形成される。尚、Si細孔体中の細孔径2rが20nm以下、細孔間隔2Rが30nm以下であるが、好ましくは、細孔径2rは1〜15nmであり、その間隔2Rは5〜20nmである。また、長さLは1nm〜1μmの範囲である。
エッチングに用いる溶液は、例えばAlを溶しSiをほとんど溶解しない、りん酸、硫酸、塩酸、クロム酸溶液等の酸が挙げられるが、特に酸の種類に限定されるものではない。また、数種類の酸溶液を混合したものを用いてもかまわない。またエッチング条件は、例えば、溶液温度、濃度、時間等は、作製するSi細孔体に応じて、適宜設定することができる。
工程(4)蛍光体充填方法(i)電解めっき法
蛍光体の充填方法として、電解めっきを用いる方法を説明する。電気めっき装置の前記概略を図6に示す。図6中60は恒温槽であり、61は試料、63は電解液、64は反応容器、62は対向電極、65は交流パルス印加が可能な電源である。図6では省略してあるが、このほか電圧、電流を自動制御、測定するコンピュータ等が組み込まれている。試料61及びアノード62は、恒温槽60により温度を一定に保たれた電解液中に配置され、電源より試料、カソード間に電圧を印加することで電解めっきが行われる。
電解めっきが可能な蛍光体として、ZnO:Znを取り上げる。ZnO:Zn蛍光体の電着の報告はいくつかある(例えばIzakiらは、“J.Elecyrochem.Soc.”Vol.143、L53(1996))。ここでは、Znの硝酸水溶液を0.01〜0.5mol/Lの濃度で用意し、カソードに基板を、アノードにZnを用いてAg/AgCl基準電極に対しカソードを−lV程度にてめっきを行うことにより、ZnO膜が0.0lμm/min程度の速度で成膜される。
Siマトリックス膜表面に余分な微粒子や膜の付着を防止し、Siマトリックス内部に蛍光体材料を充填するには、交流電解めっき法を用いるとよい。
交流電解めっき法を用いても取り除くことができない表面に生じる余分な粒子や膜がある場合には、逆スパッタ法や溶液による化学的除去、又は研磨工程により除去する。これにより、発光特性の良好な蛍光体となる。
ここでは、蛍光体材料としてZnO:Znを取り上げたが、電解めっきできる材料であれば、蛍光体材料の種類には拘らない。
工程(4)蛍光体充填方法(ii)電気泳動法
蛍光体の充填方法として電気泳動法を用いる製造方法を説明する。溶液中に分散している超微粒子は、溶液中に電界を加えるにより電極に向かって電気泳動し電極表面に堆積する。電気泳動に用いられる装置は前記電解めっき装置と同様である。電気泳動用対向電極62には金、白金、等の貴金属を用い、溶媒にはイソプロピルアルコール及びアセトン等の有機溶媒や、添加剤を加えた水溶液を用いることも可能である。印加電圧は直流数百V程度とするとよい。
電気泳動法を用いてナノ細孔体中に蛍光体微粒子を充填させるためには、細孔径より小さな超微粒子が分散したコロイド溶液を用意する必要がある。
前記コロイド溶液の作製には、共沈法を利用することができる。この方法では、II−VI族半導体に付活剤がドープされた蛍光体微粒子を作製することができ、工程(3)のようにして作製されたナノ細孔体中に蛍光体微粒子を充填することが可能となる。
例えば、本発明で作製できる半導体超微粒子としては、ZnS、ZnSe、CdS等を挙げることができる。例えばZnSを母体とする蛍光体としては賦活剤にMnを用いるとオレンジ色の発光、Cu、Alを賦活することで緑色の発光、Ag、Alの賦活により青色の発光を生じる。また、賦活剤として希土類元素を使用することもできる。Tbの賦活によりは緑色の発光、Tmの賦活により青色の発光、Euの賦活により赤色の発光を示す。ここに記述していない元素でもドープすることは可能であり、ドープされる賦活剤は1種類又はそれ以上でもよい。
また、母体にドープされる賦活剤は賦活剤原子の酢酸塩及び硝酸塩を用いることができる。ここでは、ZnSにMnを賦活したZnS:Mn半導体超微粒子に関して説明する。
酢酸亜鉛水溶液と酢酸マンガン水溶液を混合、攪拌し、亜鉛マンガン水溶液(i)を作製する。ここで溶媒としてメタノール等の有機溶媒を用いることも可能である。次に硫化ナトリウム水溶液(ii)を作製する。更に、硫化ナトリウム水溶液(ii)に亜鉛マンガン水溶液(i)を添加し、混合、攪拌する。この混合溶液には、マンガン(Mn)が均一に固溶したZnS:Mn発光体粒子が含まれる。
このZnS:Mnを含むコロイド溶液を用いて、工程(3)で形成されたナノ細孔体を作用極、白金を対極として、直流100Vにて電気泳動を行う。溶液中のZnS:Mn微粒子が電気泳動し、ナノ細孔体中にZnS:Mn微粒子が充填される。充填後、50℃にて30時間乾燥させ、細孔体中から溢れ出した蛍光体微粒子は、逆スパッタ法や溶液による化学的除去、又は研磨工程により除去する。
このようにして作製された蛍光体薄膜からは、ドープされた賦活剤のMnに基づく580nmの発光が観測される。
超微粒子作製プロセスとして逆ミセル法を用いることも可能である。共沈法と同様に、II−VI族半導体であるZnS、ZnSe、CdS等を母体とした蛍光体を作製することが可能であるが、ここではZnS:Mn蛍光体の作製方法に関して述べる。
まず始めに、有機溶媒にヘプタンを用い、水と界面活性剤であるジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)を入れ、逆ミセル溶液(i)を作製する。次に、酢酸亜鉛水溶液と酢酸マンガン水溶液(ii)を用意し、逆ミセル溶液に(i)に(ii)を滴下することで、亜鉛とマンガンを含む逆ミセル溶液(iii)を用意する。これとは別に、逆ミセル溶液(i)に硫化ナトリウム水溶液を添加した逆ミセル溶液(iv)を用意する。前記亜鉛とマンガンを含む逆ミセル溶液(iii)に、硫黄を含む逆ミセル溶液(iv)を添加し、混合、攪拌することによりマンガン(Mn)が均一に固溶したZnS:Mn発光体粒子が含まれるコロイド溶液が作製できる。ここで、AOTよりも長い炭素鎖を有するリン酸系及びカルボン酸系界面活性剤の添加するとコロイド溶液が安定化し蛍光体微粒子の分散状態が良好となる。
このZnS:Mnを含むコロイド溶液を用いて、工程(3)で形成されたナノ細孔体を作用極、白金を対向電極として、直流100Vにて電気泳動を行う。溶液中のZnS:Mn微粒子が電気泳動し、ナノ細孔体中にZnS:Mn微粒子が充填される。充填後、50℃にて30時間乾燥させ、細孔体中から溢れ出した蛍光体微粒子は、逆スパッタ法や溶液による化学的除去、又は研磨工程により除去する。
このようにして作製された蛍光体薄膜からは、ドープされた賦活剤のMnに基づく580nmの発光が観測される。
前記工程を経て作製した前記構造体の特性を評価するために、前記構造体を発光層としたAC駆動型EL素子を作製する。そのEL素子の構造を図7に示す。図中71は本発明の構造体である発光層、72は背面電極、73は絶縁体(誘電体)、74は表面電極である。ここで、AC駆動型EL素子として機能するデバイスとする場合、発光層71の基板には10〜20Ωの中抵抗p−typeのSiウェハーを用い、背面電極34として予めAlを蒸着により成膜してオーミック接合を形成しておく。前記工程(1)〜(4)終了後、絶縁体73として機能するSiO2膜を数100nm成膜する。絶縁破壊防止のために成膜する前記絶縁体(誘電体)層74としてはA123、SiO2、Y23、Ta25、BaTiO3等の酸化物やSi34、AlN、BN等の窒化物等が用いられる。更に、絶縁体73上に表面電極として透明電極であるITO(Indium Tin Oxide)を100nm成膜する。
この様にして得られたAC駆動型EL素子の表面(透明)電極と背面電極間に数100V、数100〜数KHzの交流電圧を印加することにより、発光層内の蛍光体が発光し光は表面(透明)電極74を通して上方に放出される。
以下、実施例を用いて本発明を更に説明する。
図4に本発明における構造体の製造方法の一実施態様を示す工程図を示す。本実施例では、以下の(1)〜(4)の工程により形成した蛍光体を有する構造体の一例を示す。
(1)成膜工程(i)下地膜(図4(a))
基板として10〜20Ωの中抵抗p−typeのSi基板を用いた。基板41上にマグネトロンスパッタリング法により膜厚20nmのCu薄膜42を形成した。このCu薄膜42は、以下に示す蛍光体充填工程における下地層となる。
(2)成膜工程(ii)AlSi成膜(尚、本実施例ではAlSiの例を示すが、AlSi部分をAlGe、AlSiGeとしてもよい)(図4(b))
(1)で作製したPd20nm/Si基板上にAlSiを主成分とする膜厚100nmのAlSi構造体薄膜43を形成した。このAlSi構造体薄膜43をFE−SEM(電界放出走査型電子顕微鏡)にて観察した結果、Si領域に囲まれた円形のAlを含む柱状の部材が二次元的に配列した構造を形成していた。Alを含む柱状の部材を形成している細孔径は8nmであり、その平均中心間間隔は12nmであった。また、誘導結合型プラズマ発光分析法を用いてこのAlSi構造体薄膜の組成分析を行った所、SiがAlSiの全量に対して40atomic%含んだAlSi構造体であった。
このAlSi構造体薄膜の成膜にはマグネトロンスパッタリング法を用いており、直径が4インチ(101.6mm)の円形のAlターゲット上に、15mm角のSiチップを8枚置いたものを用いた。スパッタ条件は、RF電源を用いて、Ar流量:50sccm、放電圧力:0.7Pa、投入電力:1kW、基板温度は室温(25℃)とした。
この他、Al/Siの比を調整することにより、Siの量がAlSiの全量に対して20〜70atomic%のAlSi構造体を作製することが可能である。
(3)細孔体形成工程(図4(c))
(1)、(2)の工程により作製した薄膜を、温度30℃、0.3Mの燐酸に3時間浸し、Al柱状構造部分のみを選択的にエッチングして細孔体を形成した。この細孔体表面をFE−SEMにより観察した所、直径8nm、間隔12nmの細孔44が形成されていた。更に、断面構造をFE−SEMにより観察した所、Alを含む柱状の部材部分は完全に溶解しており、Siにより隔たれたナノホールがお互いに独立して形成していた。また、細孔44の底部に被膜の存在は確認できず、下地のCu表面が露出しているものと考えられる。尚、本工程により作製されたナノ細孔体はエッチング工程により一部酸化が進行していた。
(4)蛍光体充填工程<電解めっき法>
細孔44の底部に下地のPd表面が露出したナノ細孔体中に、電解めっきにてZnO:Zn発光体を埋め込んだ。電解めっきには、図6と同様の装置が使用した。この場合溶液は硝酸亜鉛を溶した水溶液にして、電源には交流パルス印加が可能な電源を使用した。硝酸亜鉛0.1mol/Lの水溶液を50℃に保持しながら、15Vの交流(50Hz)電圧を数十秒印加し、ナノ細孔体中にZnO超微粒子を埋め込んだ。この際表面にもZnOが付着する場合があるので、りん酸等により表面を短時間洗浄して除去した後、還元雰囲気で短時間アニール処理を施した。
上記工程を経て作製した薄膜に対して、He−Cdレーザー(波長325nm)励起による発光スペクトルの測定を行った。酸素欠陥に由来する520nmのブロードな発光の他に、バンド端に相当する380nmの発光が得られた。
この蛍光体の発光特性を評価するために、本発明と同じ基板上にZnO:Zn蛍光体を低融点ガラスで埋め込みだ薄膜を作製した。He−Cdレーザー(波長325nm)励起による発光スペクトルの測定を行ったところ、本発明の素子の方が80%以上強い発光強度を示した。
本実施例は、以下の(1)〜(4)の工程により形成した蛍光体を有する構造体の一例を示す。
(1)成膜工程(i)下地膜、(2)成膜工程(ii)AlSi成膜工程、(3)細孔体形成工程は、実施例1と同様にして行った。
(4)蛍光体充填工程<電気泳動法1>
(1)〜(3)の工程を経た、ナノ細孔体中に電気泳動法を用いてZnS:Mn蛍光体微粒子を埋め込んだ。ここでは、ZnS:Mn超微粒子の作製には、共沈法で用いられるコロイド溶液作製方法を用いた。酢酸亜鉛水溶液60ml(0.133mol/l)と酢酸マンガン水溶液25ml(0.008mol/l)を混合し、20分間攪拌することで、亜鉛マンガン水溶液(i)を作製した。次に硫化ナトリウム水溶液20ml(0.4mol/l)(ii)を作製した。更に、硫化ナトリウム水溶液(ii)に亜鉛マンガン水溶液(i)を混合し、激しく20分間攪拌し、混合溶液(iii)を作製した。次に、(1)〜(3)の工程で作製したナノ細孔体を作用極、白金を対極として、100Vの直流電圧を印加して電気泳動を行った。電気泳動により、前記混合液(iii)中のZnS:Mn超微粒子が前記ナノ細孔体中に充填され、その後、50℃にて30時間乾燥させた。充填量は電圧印加時間により制御可能である。細孔体中から溢れ出した蛍光体微粒子は、リン酸溶液により簡単に除去した。
ZnS:Mn超微粒子をシリコン酸化物から形成されるナノ細孔体中に充填することで、ZnS:Mn超微粒子蛍光体を安定化することが可能となった。このようにして作製した蛍光体薄膜からの発光スペクトルはMnに基づく580nmの発光が確認できた。
上記工程を経て作製した構造体の発光特性を評価するために、図7に示すようなAC駆動型EL素子を作製した。Si基板背面には、予め背面電極としてAlを蒸着してオーミック接合を形成しておいた。尚、前記構造体作製時の細孔体形成工程(3)や蛍光体充填工程(4)において、背面電極のAlがエッチングされないように保護しておいた。蛍光体充填工程後、スパッタリング法により数100nmのSiO2絶縁層薄膜73を作製した。そして前記絶縁層55上に透明電極74をITO成膜により作製した。また、比較としてZnS:Mn蛍光体を低融点ガラスで埋め込み発光層を形成し、その上にSiO2絶縁層を成膜して表面にITO透明電極を着けたEL素子を作製した。室温にて200V、150Hzの電界を印加して発光特性を比較、評価したところ、本発明の素子の方が20%以上強い発光強度を示した。また、100V、100Hzの電界印加の場合には本発明の素子の方が80%以上強い発光強度を示し、低電場、低周波での特性が優れていることが分かった。
本実施例は、以下の(1)〜(4)の工程により形成した蛍光体を有する構造体の一例を示す。
(1)成膜工程(i)下地膜、(2)成膜工程(ii)AlSi成膜工程、(3)細孔体形成工程は、実施例1と同様にして行った。
(4)蛍光体充填工程<電気泳動法2>
(1)〜(3)の工程を経た、ナノ細孔体中に電気泳動法を用いてZnS:Mn蛍光体微粒子を埋め込んだ。ここでは、ZnS:Mn超微粒子の作製に逆ミセル法を用いた。有機溶媒のヘプタン200mlにビス(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム21.3gを溶解させた。この溶液に水7.73gを加えて超音波を用いて激しく10分間撹拌し、逆ミセル溶液(i)を作製した。次に、1mol/lの酢酸亜鉛水溶液0.58mlと1mol/l酢酸マンガン水溶液0.058mlを100mlの逆ミセル溶液(i)に添加し、亜鉛とマンガンを含む逆ミセル溶液(iii)を用意した。これとは別に、30mlの逆ミセル溶液(i)に硫化ナトリウム水溶液0.2gを添加して、撹拌することで硫化ナトリウム水溶液を溶解し、硫黄を含む逆ミセル溶液(iv)を作製した。前記100mlの亜鉛とマンガンを含む逆ミセル溶液(iii)に22.8mlの硫黄を含む逆ミセル溶液(iv)添加、撹拌し粒径〜3nmのZnS:Mn発光体を含むコロイド溶液を作製した。
次に、(1)〜(3)の工程で作製したナノ細孔体を作用極、白金を対極として、100Vの直流電圧を印加して電気泳動を行った。電気泳動により、前記混合液(iii)中のZnS:Mn超微粒子が前記ナノ細孔体中に充填され、その後、50℃にて30時間乾燥させた。充填量は電圧印加時間により制御可能である。細孔体中から溢れ出した蛍光体微粒子は、リン酸溶液により簡単に除去した。
ZnS:Mn超微粒子をシリコン酸化物から形成されるナノ細孔体中に充填することで、ZnS:Mn超微粒子蛍光体を安定化することが可能となった。このようにして作製した蛍光体薄膜からの発光スペクトルはMnに基づく580nmの発光が確認できた。
前記実施例2と同様に、上記工程を経て作製した構造体の発光特性を評価するために図7に示すようなAC駆動型EL素子を作製した。また、比較としてZnS:Mn蛍光体を低融点ガラスで埋め込み発光層を形成し、その上にSiO2絶縁層、表面にITO透明電極を着けたEL素子を作製した。室温にて200V、150Hzの電界を印加して発光特性を比較、評価したところ、本発明の素子の方が20%以上強い発光強度を示した。また、100V、100Hzの電界印加の場合には本発明の素子の方が80%以上強い発光強度を示し、低電場、低周波での特性が優れていることが分かった。
本発明の蛍光体を有する構造体を示す概略図である。 Al及びSi(又はGe、SiGe)を主成分とする構造体の概略図である。 Si(又はGe、SiGe)を主成分とする本発明におけるナノ細孔体の概略図である。 本発明におけるナノ構造体の製造方法の一実施態様を示す工程図であり、 (a)は成膜工程(i)下地膜、(b)は成膜工程(ii)AlSi(又はAlGe、AlSiGe)成膜、(c)は細孔体形成工程、(d)は蛍光体充填工程。 本発明におけるAlSi構造体形成工程の概略図である。 本発明において用いる電解めっき及び電気泳動装置の概略図である。 本発明の構造体を用いたEL素子の概略図である。
符号の説明
10 基板
11 下地層
13 蛍光体
14 マトリックス部
21 基板
22 アルミニウム柱状部
23 マトリックス部
31 基板
32 細孔
33 マトリックス部
41 Si基板
42 Cu薄膜
43 AlSi構造体薄膜
44 細孔
45 蛍光体
51 基板
52 Arプラズマ
53 Si又はGeチップ
54 Alターゲット
60 恒温糟
61 試料
62 対向電極
63 電解液
64 反応容器
65 電源
71 発光層
72 背面電極
73 誘電体
74 表面電極

Claims (9)

  1. 蛍光体と該蛍光体を取り囲む部材とを備え、該部材が共晶構造から形成されていることを特徴とする構造体。
  2. 前記部材が、シリコン、ゲルマニウム又はシリコンとゲルマニウムのいずれかを含有していることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  3. 前記蛍光体がZnO又はZnSを含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の構造体。
  4. 前記部材が、酸化物を含有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の構造体。
  5. 前記蛍光体が柱状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の構造体。
  6. 透明電極層と背面電極層を備え、該電極間に請求項1〜5のいずれかに記載の構造体を備えていることを特徴とするEL発光素子。
  7. 基板又は基板上に形成された下地層の上に、共晶関係にある部材の一方が基板に対してほぼ垂直な柱状の第1の部材であり、該共晶関係にある部材の他方が該第1の部材を取り囲む第2の部材を備える構造体を作製する工程、該第1の部材を除去し、孔を形成する工程、該孔へ蛍光体を充填する工程を備えることを特徴とする蛍光体を備えたことを特徴とする構造体の製造方法。
  8. 前記孔へ蛍光体を充填する工程に電解めっき法又は電気泳動法を用いることを特徴とする請求項7に記載の構造体の製造方法。
  9. 前記孔の平均直径が20nm以下であることを特徴とする請求項7又は8に記載の構造体の製造方法。
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