JP2005062891A - メガネ用パッドおよびメガネ類 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、メガネを外したときに、鼻当て部の肌にその痕跡を軽減すると共に将来的にも、かかる痕跡に依存して惹起するシミやシワを防止し、メガネによる鼻当て部の肌の痛みを解消するべく、優れたメガネ用パッドを提供せんとするものである。
【解決手段】 本発明のメガネ用パッドは、メガネの少なくとも一部に装着して使用するためのパッドであって、該パッドが、通気性を有するシートで構成されていることを特徴とするものである。また、本発明のメガネ類は鼻当て部材およびメガネの少なくとも一部に、通気性を有するシートが積層されていることを特徴とするものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、老眼鏡などを繰り返し掛け外し、或いはメガネを長時間掛けた後に、該メガネを外したときの、メガネ跡の痕跡が肌にクッキリ残るのを、軽減すると共に、メガネを掛けた際に生じる肌の痛みを解消するべく優れたメガネ用ノーズパッドおよびメガネ類に関するものである。
従来から、メガネを常用している人達の大部分が、メガネを外したときに鼻当て部の痕跡が肌にクッキリ残ってしまった経験をしている。
かかる、鼻当て部の痕跡は、特に女性においては、極端に忌み嫌われている。
つまり、かかる痕跡によって美貌が損なわれてしまったり、ひいては、この痕跡が永年形成され続けると、シミやシワとなって残ってしまう。
また、かかるメガネの痛みは、老眼鏡を掛けている高齢者に多く、高齢になると肌に弾力がなくなり、老眼鏡の度数が強くなるに従って、レンズが厚くなって、メガネが重くなってくるので、肌への負担が大きくなり、鼻当て部の肌に痛みを生じる。前記両者の場合に、メガネを掛けることが大変苦痛となって、メガネそのものが嫌われる結果を招いていたものであった。
なお、メガネ用ノーズパッドとして、メガネフレームに、衝撃を緩和させるための剛性材料からなるクッション機能を有する部材を取り付けること(特許文献 1および2参照)が提案されている。
しかしながら、かかる鼻当て部の肌に残される痕跡に関する改善提案は、本発明者の調査では全く見あたらなかった。
特開平07−218873号公報 特開平07−76808号公報
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、メガネを外したときに、鼻当て部の肌に生じる痕跡を軽減し、将来的にも、かかる痕跡に依存して惹起するシミやシワを防止すると共に、メガネによる鼻当て部の肌の痛みを解消する優れたメガネ用パッドを提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。
すなわち、本発明のメガネ用パッドは、メガネの少なくとも一部に装着して使用するためのパッドであって、該パッドが、通気性を有するシートで構成されていることを特徴とするものである。また、本発明のメガネ類は、鼻当て部面またはメガネの少なくとも一部に、通気性を有するシートが積層されていることを特徴とするものである。
本発明は、前期課題、つまり、メガネを外したときに、鼻当て部の痕跡が肌に残るのを軽減し、将来的にも、かかる痕跡に依存して惹起するシワやシミの発生を防止すると共に、メガネによる鼻当て部の肌の痛みを解消する優れたメガネ用パッドについて、悦意検討し、通気性を有するシートを、メガネの鼻当て面に装着してみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
すなわち、本発明者は、メガネを掛けた老若男女50人の人達の鼻当て部の肌に残される痕跡および痛みについて、観察させてもらったところ、年齢を問わず、該痕跡は残ること、長時間掛ければそれだけクッキリと該痕跡が形成されること、メガネを外したときに、若年であるほど、該痕跡の消失回復性が速いが、年齢が高いほど、かつ、メガネを掛けている時間が長いほど消失回復性が遅く、また、メガネを掛けっぱなしにしたり、永年掛けている人ほど、該痕跡部分にシミやシワが形成されやすく、高齢者には長時間メガネを掛けていると、メガネの痛みを感じる人も少なくないことを、究明したものである。
かかる鼻当て部の肌に残される痕跡および痛みについて、さらに観察したところ、押さえつけられた部分の肌が、ツルツルのプラスチック状の人工的な表面形態を呈している上に、人工的な光沢を有する皮膚となっており、さらに若年輩であるほど赤っぽくて、老年輩であるほど黒っぽく、かつ、極端にはシミやシワを形成されている事実を追求した。
さらに、痛みについては、高齢者に多い現象として、永年に形成された痕跡部分に、プラスチック状の鼻当てが食い込んで、痛みを生じる事実を追求した。
これら点について、鼻当て部面について検討したところ、まず、メガネを掛けた時と外した時との違いは、メガネの鼻当て部面が、肌に密着しているか否かである。つまり、鼻当て部面が肌に密着している時には、密着部の肌においては、皮膚呼吸がしにくくなっており、ひいては皮膚呼吸が停止されているような状態にあるのではないかと考え、この皮膚呼吸を阻害しなければ、かかる現象を改善することができるのではないかとの結論に到達したものである。
本発明は、かかる知見に基づいて、まず、皮膚呼吸を妨げないこと、つまり機能的には、通気性を維持すること、好ましくは汗によって皮膚呼吸が阻害されないように、吸水性素材であればさらによく、また構造的にも、鼻当て部に押さえ付けられた皮膚に空気を送り込める構造にすることについて、悦意検討した。
すなわち、パッドとして、フェルトや繊維構造物などの通気性を有する素材、つまり、肌あたりの良いソフトな繊維素材(好ましくは不織布)を選択し、その一方の面に粘着性面を形成したものを作製し、これをパッド材料とした。これを鼻当て部の形状に合わせて形成してメガネ用パッドを作製した。
これらのメガネ用パッドを、10人のメガネを掛けた若者達のメガネの鼻当て部に貼着してもらって、翌日、観察したところ、驚くべきことに、全員の鼻当て部の肌に痕跡が残らない傾向を示しており、極端な人は、完全に残されていなかった。
なお、50才以上の永年メガネ常用者(老眼鏡を含む)の場合は、ツルツルのプラスチック状の人工的は表面形態と人口的な光沢が、残されていたのに、該メガネ用パッドを使用した後は、大幅に改善される傾向を示してはいたが、既に形成されているシミやシワは残存したままであった。同時にメガネの痛みを感じていた人達からは、メガネを掛けた際に生じる痛みが解消した事実も確認した。これらの事実は、本発明の効果を如実に物語るものであった。
本発明は、メガネの一部、特に鼻当て部面に装着して使用するためのパッドであって、肌の皮膚呼吸を阻害しない程度の通気性を有するシートを、メガネと肌との間に介在させて使用するものである。すなわち、端的には、かかるシートとしては、通気性が、JIS L1096のフラジール法で測定したときの通気度で、好ましくは少なくとも0.1〔cc/cm/sec]以上、より好ましくは0.5〜100〔cc/cm/sec]程度であるのが、皮膚呼吸を阻害しないという効果の上からよい。
本発明のメガネ用ノーズパッドとしては、かかる通気性に加えて、汗をかいたときの汗によって皮膚呼吸が阻害されないために、通気性と同時に吸水性素材で該パッドが構成されているのが好ましい。かかる吸水性としては、JIS L1096(B法)で測定したときに、少なくとも20g/cm、好ましくは40g/cm以上である素材または構造で構成されているのがよい。ここでいう構造とは、かかる吸水性は構造的に付与したもの、たとえば、表面の密度が粗で、裏面または内層の密度が蜜である多層構造布帛を意味するものである。蜜と粗の差としては、好ましくは少なくとも3倍、より好ましくは4倍以上粗密度差がある布帛がよい。かかる吸水性としては、端的に言えば、通常の綿タオル程度の吸水性を有するものであればよいのである。また、かかるパッドとしては、かかる通気性、吸水性を有する上に、さらにソフトで肌触りがよく、微妙なクッション性に優れていれば、さらに風合いの上から、また、通気性、吸水性を助長させる効果を奏する上から、好ましいものである。
かかる通気性を有するシートであれば、鼻当て部の痕跡が残らず、鼻当て部以外の部分の肌と同じ状態を維持することができると共に、メガネの痛みを解消することができる。
かかる機能を有するシートとしては、特に限定されないが、好ましくは通気性繊維構造物のシートを使用し、具体的には、不織布および編織物から選ばれた少なくとも一種を使用することができる。これらの中でも不織布が、優れた通気性と微妙なクッション性を有するシートを提供するので好ましく使用される。
該繊維構造物を構成する繊維としては、1.1デシテックス以下の微細合成繊維成分を含む繊維で構成されたものが、前記通気性に優れていて好ましく使用される。また、かかる繊維構造物の中でも、パンチング処理された絡合シートが、該シート内部が緻密化傾向となるために、通気性を阻害することなく、吸水性に優れ、微妙なクッション性を有したシートを提供することができるので好ましい。
かかる微細合成繊維としては、より好ましくは0.001〜1.1デシテックス、さらに好ましくは0.001〜0.5デシテックス、特に好ましくは0.001〜0.3デシテックスの範囲内の合成繊維を意味するものである。かかる微細合成繊維は、多芯型の海島型複合繊維や分割型複合繊維(割繊型複合繊維)を脱海処理や開繊処理することにより製造されるものであり、その島または芯の単繊維織度が、上述のような微細(極細)であるものを意味するものである。
かかる微細合成繊維を含んでなる繊維構造物とは、少なくとも該微細合成繊維を主体とするもの、つまり、不織布でいえば、その構成繊維の好ましくは50wt%以上、より好ましくは70wt%以上、特に好ましくは90wt%以上が該微細合成繊維であるものが使用される。すなわち、適度に他の繊維、例えば太い合成繊維や、綿あるいは絹などの天然繊維、化学繊維などが混用されていてもよい。もちろん、該微細合成繊維100wt%からなる繊維構造物(不織布、編織物)が最も好ましいが、たとえば該繊維構造物の表面に該微細合成繊維を偏って存在させた組織のもの(不織布、編織物)や、芯鞘構造糸の芯に該微細合成繊維を用いた糸条で構成してなる布帛(編織物)なども好適に使用することができる。
本発明でいう該布帛としては、編織物および不織布から選ばれた少なくとも1種で構成されたものであるが、もちろん、これらの複合組織、不織布と編織物の複合組織からなる布帛を使用することができる。かかる布帛の中でも、ほつれにくい組織のものが好ましく、たとえば、経編組織の編物、たとえば二重デンビーとかトリコットなどや、前記複合組織のものが好ましく使用される。
すなわち、具体的には、かかる該微細合成繊維は、フィラメント糸あるいは短繊維紡績糸として用いられて布帛を構成することができる。このような微細合成繊維のフィラメント糸あるいは短繊維紡績糸を少なくとも構成糸に用いて該布帛を製造する方法は、特に限定されないが、例えば、複数の成分から構成される複合繊維、中でも該複合成分のうちの一成分を溶出除去するかあるいは各成分ごとに分割する等の、後の極細化加工により極細化が可能な複合繊維を原料繊維に用いたフィラメント糸あるいは紡績糸を用いて、製編織したり、ウェブ化すること等により製造することができる。
本発明でいう該布帛は、極細化前、極細化処理中、極細化後のおいて、さらに水流や空気流による流体流パンチング処理に供すると、最終的に得られる該布帛の表面層にて存在する微細合成繊維の1本1本が適度の自由構造・たるみ構造を呈して存在することとなり、熱賦型されたとしても該自由構造・たるみ構造は本質的に維持されたものを提供することができる。
すなわち、かかる布帛を製造するには、例えば、上記の複合繊維が集合した糸の段階で仮より加工などの捲縮嵩高加工を施してたるみを発現させるようにしてもよいし、あるいは、上述の如く織物や編物などに形成した後、さらには不織布とした後に、ウォーターパンチング加工等を施してもよい。これらの手段により微細合成繊維に、いわゆるバラけ効果とも言うべき開繊効果(極細繊維の1本1本が、集束した束状から多少バラけて、互いに広がってミクロなスポンジのような立体構造の状態を示す効果:表面粗さ)を与えることができる。特に水流などによる流体流パンチングは、無作為的、かつ、ランダムに、上述の自由構造・たるみ構造を形成することができるものである。
かかる通気性を有するシートの繊維密度としては、JIS K6505に基づいて測定したとき、好ましくは0.1〜0.5g/cm、より好ましくは0.15〜0.4g/cmであるのが、通気性、吸水性、さらにはクッション性の上から好ましいメガネ用パッド素材を提供することができる。
本発明のかかるシートの厚さとしては、好ましくは0.1〜2mm、より好ましくは0.2〜1.2mmの範囲の厚さを有するものが、前記通気性ならびにクッション性、シート強度や加工のし易さ、本発明の効果などの上から好ましく使用される。
かかるシートの厚さは、近視鏡の場合は、レンズと眼球とのピント距離が、シビアに調整されているので、0.2〜0.5mm程度が最も好ましく、老眼鏡の場合は、レンズと眼球とのピント距離が、年齢差や個人差によって多少異なるが、近視鏡と比してややシビアでないので、0.3〜1.2mm程度が最も好ましく使用される。
かかるクッション性については、スポンジのような柔軟なクッション性では、レンズと眼球とのピント距離に、微妙な狂いが生じるために好ましくないが、然るに、本発明の通気性を有するシートは、通気性および吸水性空間を阻害することなく、さらに、レンズと眼球とのピント距離に影響を与えることなく、微妙なクッション性を有するものなので、メガネの痛みを解消するための、クッション性およびソフト性に好適で、好ましく使用される。
本発明の通気性を有するシートの片面に形成される該接着性物質または粘着性物質からなる接合性面としては、接着性樹脂または粘着性樹脂を付着させて構成されたものが好ましく採用される。
かかる接着性樹脂としては、熱融着性樹脂を含むものであるが、具体的には、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、およびポリアミド系樹脂などから選択して使用することができる。
また、かかる粘着性樹脂としては、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、およびポリビニルアルコール系樹脂などから選択して使用することができる。
かかる接着性物質または粘着性物質による接合性面の形成手段としては、全面または部分塗布ならびに噴霧のいずれでもよい。
さらに、かかる接着性物質または粘着性物質による接合性面の形成手段としては、特に限定はされないが、例えば、該接合性面の形成において、不織布またはポリプロピレン樹脂およびポリエステル樹脂シートなどの少なくとも一種を、基材として、該基材の一方面に、アクリル系樹脂接着性物質を有して、強接着面とし、前記基材の他方面にはアクリル系樹脂またはシリコン系樹脂粘着物質などのいずれかを有して、剥離自在な粘着面として、前記接合性面を形成する手段が好ましく採用される。つまり、接合強度の異なる貼着面を持った両面テープを形成して、剥離困難な面側を前記通気性を有するシートの片面に貼着するものである。
すなわち、かかる前記基材の一方面に形成した強接合性面は、前記通気性を有するシートの、鼻当て部面側に貼着する。
また、前記接合性面の、前記他方面に形成する粘着性面は、鼻当て部面およびメガネフレームの一部などに、剥離自在に貼着できるように、前記接合性面を形成されて構成されることが好ましい。
さらには、かかる接着性物質または粘着性物質による接合性面の形成手段としては、これも特に限定はされないが、前記通気性を有するシートの、鼻当て部面に接合する面側に、アクリル系樹脂またはポリウレタン系樹脂などのいずれかの強接着物質を塗布し、必ずしも必要とはしないが、その上に基材となる不織布またはポリプロピレン樹脂およびポリエステル樹脂シートのいずれかを積層し、さらに、アクリル系樹脂およびシリコン系樹脂粘着物質のいずれかを選択して積層して、剥離自在な粘着面を構成して、前記接合性面を形成する手段も、異なる一例として好ましく、これらのいずれかを適宜選択して使用されることが好ましい。
かかる接合性面の接着および粘着力は、前記通気性を有するシート側を強固に固着し鼻当て部面側は、剥離することが必要になったときに、容易に剥がすことができる、易脱着であることが、より好ましく採用される。
すなわち、本発明のメガネ用パッドを、鼻当て部面に貼り付け、剥がす際に、鼻当て部面に、接着あるいは粘着層が貼り付いたまま、前記通気性を有するシートのみが剥がれることを防ぎ、該メガネ用パッドが鼻当て部面から容易に剥がせて、好都合に易脱着できるものを提供することができる。
かかるメガネ用パッドは、使用に際しては、メガネの鼻当て部より若干大き目にして、該パッドの柔軟な端が該鼻当て部を包み込むようにするのが、鼻当て部そのものが肌に接着しないので好ましい。
また、簡単な接合性面の形成手段としては、上述の接合性面を有する、市販両面粘着テープを貼り付けて使用することも好ましく採用される。
なお、立毛シート、たとえばフロック加工品も、本発明でいう皮膚への通気性さえ満足すれば使用することができる。かかるフロック加工は、メガネフレームや鼻当て部面に直接施して構成されたものでもよい。
本発明のメガネは、かかるメガネ用パッドを、メガネの少なくとも一部に介在・積層させたものであるが、別に、この構造のものに限らず、たとえば予め粘着性面を鼻当て部に形成したメガネを作っておいて、これに該通気性を有するシート(メガネ用パッド)のみを貼り付けることも好ましく採用される。
ここで、本発明でいうメガネ類とは、鼻当て部材、メガネ、サングラスなどを意味するものであって、肌に圧迫、接触して、その部分の皮膚呼吸を阻害する箇所に、通気性を有するシートを介在・積層されてなるものである。本発明は、かかる構成を採用することによって、前記本発明の効果を奏させることができたものである。
上述したように本発明のメガネ用パッドおよびメガネ類は、通気性を有するシートを鼻当て部またはメガネの少なくとも一部に介在・積層させることによって、メガネを必要とする人達に、メガネを常用しても、長時間使用しても、メガネの鼻当て部の肌に常に残っていた鼻当て部の痕跡を軽減し、将来的にも、かかる痕跡に依存して惹起するシミやシワを防止すると共に、同時に、メガネの掛け心地が大変ソフトになって、メガネの痛みなどの解消に顕著な効果を発揮することがわかった。従って、これらはメガネの苦痛を解消する優れたメガネパッドを提供するものである。
発明の実施をするための最良の形態
以下、図面により本発明を説明する。
図1は、通気性を有するシート1を、メガネの鼻当て部2に接着(粘着)して接合した部分の積層構造の一例を示す拡大断面摸式図である。
図1において、該通気性を有するシート1の片面、つまり、接着性物質または粘着性物質を塗布(噴霧)してなる接合性面3を、鼻当て部2に貼り付けた積層構造の一例を示すもので
図2は、本発明のめがね類の全体の外観の一例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施例により、さらに説明する。
通気性:JIS L1096のフラジール法で測定した通気度で示した。
繊維密度:JIS K6505に基づいて測定した。
実施例1
島成分としてポリエチレンテレフタレート、海成分としてポリスチレンからなる、成分比60/40、島数16、複合繊維繊度4.2デシテックス<島成分の繊維繊度(単繊維繊度)0.15デシテックス、繊維長51mm>の海島型複合繊維の原綿を用い、これを2500本/cmのニードルパンチング処理して、目付525g/m、厚み2.85mm、密度0.185g/cmのパンチングフェルトを作製した。このフェルトにポリビニルアルコールを用いて糊付けした後、トリクレンで脱海処理し、次いでポリウレタンの溶剤溶液を含浸して、目付580g/m、厚み約2.00mm、繊維密度0.290g/cmのフェルトを作製し、このフェルトを2枚にスライスして厚み1.00mmのフェルトとして、メガネ用パッドを作製した。このメガネ用パッドの通気性はJIS L1096のフラジール法で測定したとき7[cc/cm/sec]であった。
このメガネ用パッドの片面に、アクリル系樹脂製接着剤を塗布し、その上にポリエステル樹脂シートの基材を積層し、さらに、その表面にシリコン系樹脂製粘着剤を塗布した上に、離型紙を貼り付けた。
このメガネ用パッドは、メガネパッドとアクリル樹脂性接着剤との接合面は強固に固着されて、他方の離型紙を貼着したシリコン系樹脂粘着面と鼻当て部は、容易に剥離自在に貼着されている。
この離型紙貼着メガネ用パッドを、メガネの鼻当て部の形状に合わせて形成し離型紙貼着メガネ用パッドを作製した。
この離型紙貼着メガネ用パッドを、10人のメガネ常用者のメガネに装着してもらった。もちろん、該離型紙貼着メガネ用パッドをメガネの鼻当て部に貼り付ける際には、離型紙は剥がして使用する。翌日、メガネを外してもらって観察したところ、全員、いつも肌にクッキリ残っていた鼻当て部の痕跡が、著しく改善しているのを確認できた。
この図は、通気性を有するシートを、めがねの鼻当て部に接着(粘着)して接合した部分の積層構造の一例を示す拡大断面摸式図である。 この図は、本発明のメガネ用パッドを装着してなる本発明のメガネ類の全体外観の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1:通気性を有するシート
2:鼻当て部
3:接合性面

Claims (14)

  1. メガネの少なくとも一部に装着して使用するためのパッドであって、該パッドが、通気性を有するシートで構成されていることを特徴とするメガネ用パッド。
  2. 該メガネの少なくとも一部が、鼻当て面および/またはフレームである請求項1に記載のメガネ用パッド。
  3. 該通気性を有するシートが、その片面に接着性物質または粘着性物質によって、接合性面を構成しているものである請求項1または2に記載のメガネ用パッド。
  4. 該接合性面が、接着性樹脂または粘着性樹脂を付着させて構成されたものである請求項3に記載のメガネ用パッド。
  5. 該接合性面が、両面粘着テープを貼り付けて構成されたものである請求項3または4に記載のメガネ用パッド。
  6. 該通気性を有するシートが、繊維構造物で構成されたものである請求項1〜5のいずれに記載のメガネ用パッド。
  7. 該繊維構造物が、不織布および編織物から選ばれた少なくとも一種である請求項6に記載のメガネ用パッド。
  8. 該繊維構造物が、1.1デシテックス以下の微細合成繊維成分を含む繊維で構成されたものである請求項6または7に記載のメガネ用パッド。
  9. 該繊維構造物が、パンチング処理された絡合シートである請求項6〜8のいずれかに記載のメガネ用パッド。
  10. 該繊維シートの通気性が、JIS L1096のフラジール法で測定したときの通気度で少なくとも0.1〔cc/cm/sec〕以上である請求項1〜9のいずれかに記載のメガネ用ノーズパッド。
  11. 該通気度が、JIS L1096のフラジール法で測定したときの通気度で少なくとも0.5〜100〔cc/cm/sec〕である請求項10に記載のメガネ用ノーズパッド。
  12. メガネ類の少なくとも一部に、通気性を有するシートが積層されていることを特徴とするメガネ類。
  13. 該メガネ類の少なくとも一部が、鼻当て面および/またはフレームである請求項12に記載のメガネ類。
  14. 該通気性を有するシートが、請求項1〜13のいずれかに記載のメガネ用パッドである請求項12〜13のいずれかに記載のメガネ類。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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