JP2017221499A - 皮膚被覆用織編物基材及びこれを用いたフェイスマスク - Google Patents
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Abstract
Description
また、10%伸長モジュラス強度が0.1〜4N/25mmの範囲であり、肌の引き締め機能を付与する目的においては、10%伸長時のモジュラス強度は充分と思われるが、頬やほうれい線、口角周りを引き上げるリフトアップ機能を達成するためには、伸長時のモジュラス強度が大きい、つまり伸長しにくいという欠点を有している。
このように、顔面全体の各部位をリフトアップする機能を有し、フェイスラインを引き締め、潤いに満ちたハリのある素肌を甦らせるアンチエイジングケアフェイスマスクは未だ存在していない。
[1]セルロース系繊維を80〜99wt%、エラストマー系弾性繊維を1〜20wt%含む皮膚被覆用織編物基材であって、湿潤状態における該織編物の少なくとも一方向における20%伸長モジュラス強度が0.1〜2.0N/50mmの範囲であり、且つ、同方向における20%伸長時の応力保持率が70%以上であることを特徴とする前記皮膚被覆用織編物基材。
[2]湿潤時の経方向と緯方向の20%伸長時の初期モジュラスの比(緯/経)が0.5〜3.0の範囲にある、前記[1]に記載の皮膚被覆用織編物基材。
[3]前記セルロース系繊維が銅アンモニアレーヨンである、前記[1]又は[2]に記載の皮膚被覆用織編物基材。
[4]前記[1]〜[3]のいずれかに記載の皮膚被覆用織編物基材に化粧液が含浸されてなるフェイスマスク。
本実施形態の皮膚被覆用織編物を構成するセルロース系繊維としては、綿、銅アンモニアレーヨン(キュプラ)、ビスコースレーヨン、ポリノジックレーヨン、精製レーヨン、高強力レーヨン等が好ましく挙げられる。これらセルロース系繊維の単糸繊度、繊維長、総繊度等は何ら限定される物ではないが織編物に用いる総繊度としては長繊維の場合、33dtex〜135dtexが好適に用いられ、より好ましくは56dt〜110dtである。33dtを下回ると薄すぎるため、化粧液の含有量が少なく、十分な湿潤感を得られないのみならず、乾燥も速いので長時間の使用ができず、また、取り扱い性が悪く、装着時に時間を要する。他方、135dtを上回ると、厚くぼったく柔軟性に劣り、肌触りが悪く、透明感に欠ける。セルロース系繊維糸条が短繊維の場合、糸の太さは英式綿番手で#170〜40が好ましく、より好ましくは#100〜50番手である。
顔に装着するとき経/緯の2方向に伸長し、且つ、回復特性に優れた織編物であると、目尻、頬、口元、顎、ほうれい線を斜め上方向に持ち上げるリフトアップ機能が一方向しかない物に比べて更に優れたものとなるためである。また、2方向に伸長する特性を有する織編物であれば、人の顔の大小にかかわらず顔にフィットすることが可能になり1サイズでの適用可能範囲が格段広くなるという長所も有している。
湿潤時の経/緯2方向の20%伸長時の初期モジュラスの比としては、0.5〜3.0の範囲にあることが好ましく、より好ましくは、1.0〜2.0の範囲である。
セルロース系繊維不織布は、高い含水性を有している。以下の表1の比較例1〜3に示したように含水率は480〜640%の範囲である。
本実施形態の皮膚被覆用織編物基材に、高い含水性を付与するためには、織編物を皮膚被覆用基材として設計する必要がある。本実施形態の皮膚被覆用織編物基材は、基材の目付や厚みの設計に加えて布帛の空隙率の設計が重要であり、空隙率を70%以上、好ましくは80%以上にすることによって不織布に近い含水性を付与することが可能となる。この点では、織物に比べて編物の方が設計によって高い空隙率を付与できるので、より好ましい。上記の空隙率に加えて織編物の性量は、標準状態(20℃×65%RH)において、目付80〜150g/m2、厚み0.2〜0.7mmとすると高い含水性を有した布帛を得ることができる。目付や厚みの最適値は皮膚被覆用織編物基材に含浸する薬液の成分や粘度との関係で適宜選択すればよい。
(1)織編物の目付、厚み、密度
織編物の目付の評価は、JISL−1096A法に準じて、単位面積当たりの質量(g/m2)を算出した。厚みの評価も同様にJISL−1096A法に準じて厚み(mm)を算出した。織物及び編物の糸密度もJISL−1096法に準じて測定し、織物の場合は、1インチ当たりの経糸/緯糸本数を算出した。編み物の場合は、1インチあたりのコース/ウェール数をそれぞれ算出した。
下記式により空隙率を計算した。
空隙率=[1−{a/(100×100×b×e)}]×100
目付:a(g/m2)
厚み:b(cm)
セルロース繊維とエラストマー繊維の複合布帛中の繊維の比重eは、下記式より算出した。
複合布帛中の繊維の比重e(g/cm3)=(c×1.5+d×1.0)/100
セルロース繊維の含有率:c(wt%)
セルロース繊維の比重:1.5g/cm3
エラストマー繊維の含有率:d(wt%)
エラストマー繊維の比重:1.0g/cm3
基材を200mm×200mmの大きさに2枚切り出し、標準状態(20℃×65%RH)での重量(W1)と湿潤状態での重量(W2)を測定し、次の式によって含水率(M1)を求め、その平均値を算出した。
M1(%)=(W2−W1)/W1×100
W1:20℃×65%RH環境下の重量
W2:水の中に基材を10分間浸漬した後、湿潤状態の基材を取り出し、金網の上に10分間広げた状態で自然放置し、過剰な水分を除去した後の重量
湿潤時の基材の20%伸長時の応力の評価は、JISL−1096A法にて定義される方法に準じて試験を実施して算出した。幅×長さ50mm×400mmのサンプルを、水の中に10分間浸漬し、その後、金網の上に50mm×400mmのサンプルを広げた状態で自然放置し、水滴が落ちなくなった後、5点について下記条件で伸長させ、20%伸長時の応力M0を測定し、その平均値をモジュラス強度とした。
引張試験機:エー・アンド・デイ社製
チャック間距離:300mm
引張速度:300mm/分
上記(3)の要領で、引張速度300mm/分で60mmまで伸長させた後、停止し、10分間その状態を維持した。10分後の20%伸長時のモジュラス強度(M10)を5点のサンプルについて測定し平均値を算出し、下記式により応力保持率Y(%)を算出した。
Y(%)=M10/M0×100
M0:60mm伸長させた直後のモジュラス強度
基材を20cm×20cmの大きさに3枚切りだし、水の中に基材を10分間浸漬した後、湿潤状態の基材を取り出し、金網の上に不織布を10分間広げた状態で自然放置し、過剰な水分を除去した後、カトーテック社製 KES−FB1せん断試験機を用いてせん断剛性(gf/cm・degree)を測定した。同様に処理した湿潤状態の基材をKES−FB2純曲げ試験機を用いて曲げ剛性(gf・cm2/cm)を測定した。
図1に示す形に打ち抜いた皮膚被覆用基材に薬用化粧液(商品名:肌美精 クラシエホームプロダクツ株式会社製)を含浸させ、八つ折りにしてポリエチレン製袋に入れた。25℃±1℃、50±5%RHの室内にて、20歳台から50歳台の女性被験者5名に、リフトアップ感、柔軟性、総合装着感、伸長性、取扱い性について判定させた。回答については、5段階評定とし、その平均値を示した。
尚、着用時は、図1にa1とa2、b1とb2、c1とc2で示す端部を親指と人差し指で摘み、斜め約45℃方向に基材を引張り、フェイスラインを強制的にリフトアップさせた。
5:非常にリフトアップする
4:リフトアップする
3:どちらともいえない
2:リフトアップしない
1:全くリフトアップしない
5:非常に柔らかくて肌に馴染む
4:柔らかくて肌に馴染む
3:どちらともいえない
2:硬くてごわごわする
1:非常に硬くてごわごわする
5:大変快適
4:快適
3:どちらともいえない
2:不快
1:非常に不快
5:大変伸び柔らかい
4:伸び柔らかい
3:どちらともいえない
2:伸び硬い
1:非常に伸び硬い
5:大変取扱いやすい
4:取扱いしやすい
3:どちらともいえない
2:取扱いにくい
1:非常に取扱いにくい
帝人ファイバー(株)製ポリステル繊維34dtex/18fを耳部に、旭化成(株)製のベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)33dtex/24fをミドル側に、旭化成(株)製のロイカ(登録商標)繊維(素材名ポリウレタン)22dtexをバック側に用いて28GGトリコット編機を用いてベンベルグ(登録商標)は2針間振り、ロイカ(登録商標)繊維は1針間振りのハーフ組織の編地を作製した。ポリエステル繊維は耳部の組織補強用として用いた。
トリコット編機の機上幅は327cm、機上でのコース設計は72/インチ、機上でのウエル設計は28/インチ、機上でのロイカ(登録商標)のドラフトは2.0倍の設計で製編した。
耳部を除くベンベルグ(登録商標)とロイカ(登録商標)の糸の混率は、ベンベルグ(登録商標)繊維=84.5%、ロイカ(登録商標)繊維=15.5%とした。
得られた生機を、液流染色機を用いて50℃×30分のリラックス精練処理を実施後、有幅にて190℃×30秒の熱セットを施し、化粧用基材として準備した。
尚、熱セット後の生地幅は、140cm、目付142g/m2、厚み0.68mm、コース数156/インチ、ウエル数58/インチであった。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
帝人ファイバー(株)製ポリステル繊維34dtex/18fを耳部に、旭化成(株)製のベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)33dtex/24fをミドル1に、ベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)33dtex/24fをミドル2に、旭化成(株)製のロイカ(登録商標)繊維(素材名ポリウレタン)22dtexをバック側に用いて28GGトリコット編機を用いて2wayメッシュ編地を作製した。ポリエステル繊維は耳部の組織補強用として用いた。
尚、ミドル1の組織は10/23/10/23/56/43/56/43//
ミドル2の組織は45/32/45/32/10/23/10/23//
バック側の組織は12/10//
の設計とした。
トリコット編機の機上幅は327cm、機上でのコース設計は65/インチ、機上でのウエル設計は28/インチ、機上でのロイカ(登録商標)のドラフトは、2.0倍の設計で製編した。
耳部を除くベンベルグ(登録商標)とロイカ(登録商標)の糸の混率は、ベンベルグ(登録商標)繊維=85.0%、ロイカ(登録商標)繊維=15.0%とした。
得られた生機を液流染色機を用いて50℃×30分のリラックス精練処理を実施後、有幅にて190℃×30秒の熱セットを施し、化粧用基材として準備した。
尚、熱セット後の生地幅は、151cm、目付113g/m2、厚み0.68mm、コース数114/インチ、ウエル数55/インチであった。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
帝人ファイバー(株)製ポリステル繊維34dtex/18fを耳部に、旭化成(株)製のロイカ(登録商標)繊維(素材名ポリウレタン)33dtexを芯糸に、ベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)84dtex/54fを鞘側に用いたカバリング糸(カバリング撚数=500t/m、ドラフト=2.5)をミドル側に、バック側にもミドル側と同じカバリング糸を用いて28GGトリコット編機を用いてトリコットメッシュ編地を作製した。ポリエステル繊維は耳部の組織補強用として用いた。
尚、ミドル側の組織は21/10/12/23//、
バック側の組織は12/23/21/10//
の設計とした。
トリコット編機の機上幅は327cm、機上でのコース設計は60/インチ、機上でのウエル設計は28/(登録商標)、機上でのロイカ(登録商標)のドラフトは3.0倍の設計で製編した。
耳部を除くベンベルグ(登録商標)とロイカ(登録商標)の糸の混率は、ベンベルグ(登録商標)繊維=88.5%、ロイカ(登録商標)繊維=11.5%2.0%とした。
得られた生機を液流染色機を用いて50℃×30分のリラックス精練処理を実施後、有幅にて190℃×30秒の熱セットを施し、化粧用基材として準備した。
尚、熱セット後の生地幅は、187cm、目付136g/m2、厚み0.62mm、コース数82/インチ、ウエル数45/インチであった。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
経糸に旭化成(株)製のベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)84dtex/45f、緯糸に旭化成(株)製のロイカ(登録商標)繊維(素材名ポリウレタン)33dtexを芯糸に、ベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)84dtex/54fを鞘側に用いたカバリング糸(カバリング撚数=500t/m、ドラフト=2.5)を用いて平織物を作製した。
織機の通し幅は161cm、経糸密度101本/インチ、緯糸密度64本/インチの設計にて生機を作製した。生機設計でのベンベルグ(登録商標)繊維の混率は93.7%、ロイカ(登録商標)の混率は6.3%であった。
この生機を80℃の温度で連続精練加工を実施した。精練後の生地幅は98cm、経糸密度158本/インチ、緯糸密度65本/インチ、目付95g/m2、厚み0.25mmであった。この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
旭化成(株)製のロイカ(登録商標)繊維(素材名ポリウレタン)17dtexを芯糸に、ベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)56dtex/45fを鞘側に用いたカバリング糸(カバリング撚数=800t/m、ドラフト2.8)を経糸に、緯糸に旭化成(株)製のロイカ(登録商標)繊維(素材名ポリウレタン)33dtexを芯糸に、ベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)84dtex/54fを鞘側に用いたカバリング糸(カバリング撚数=500t/m、ドラフト=2.5)を用いて平織物を作製した。
織機の通し幅は161cm、経糸密度101本、緯糸密度64本の設計にて生機を作製した。生機設計でのベンベルグ繊維の混率は89.5%、ロイカの混率は11.5%であった。
この生機を液流染色機を用いて80℃×20分の条件でリラックス精練を実施した。精練後の生地幅は100cm、経糸密度161本/インチ、緯糸密度85本/インチ、目付89g/m2、厚み0.28mmであった。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
実施例2の旭化成(株)製のベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)33dtex/24fの代わりにビスコースレーヨン繊維33dtex/20fを用いた以外は全て実施例2と同様の編機を用いて2wayメッシュ編地を作製した。
耳部を除くレーヨンとロイカ(登録商標)の糸の混率は、レーヨン繊維=85.0%、ロイカ(登録商標)繊維=15.0%とした。
得られた生機を液流染色機を用いて50℃×30分のリラックス精練処理を実施後、有幅にて190℃×30秒の熱セットを施し、化粧用基材として準備した。
尚、熱セット後の生地幅は、151cm、目付113g/m2、厚み0.68mm、コース数114/インチ、ウエル数55/インチであった。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官試験結果を以下の表1、2に示す。
経糸に精製セルロース繊維繊維(素材名:指定外繊維)60番単糸を、緯糸に旭化成(株)製のロイカ(登録商標)繊維(素材名ポリウレタン)22dtexを芯糸に、リヨセル(登録商標)繊維40番単を鞘側に用いたカバリング糸(カバリング撚数=500t/m、ドラフト=2.5)を用いて平織物を作製した。
織機の通し幅は148.5cm、経糸密度90本/インチ、緯糸密度52本/インチの設計にて生機を作製した。生機設計でのベンベルグ繊維の混率は97.2%、ロイカの混率は2.8%であった。
この生機を80℃の温度で連続精練加工を実施した。精練後の生地幅は98cm、経糸密度120本/インチ、緯糸密度52本/インチ、目付97g/m2、厚み0.25mmであった。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
旭化成(株)製のベンベルグ(登録商標)短繊維(素材名キュプラ)1.7dtex×51mmの綿を使用して、スパンレース製造設備を用いて85g/m2のカードウエッブを作製した。引き続き、ウエッブ支持体のメッシュ織物開口度45メッシュ、ノズル径0.14mmφ、ノズルピッチ1.0mm千鳥柄、水流圧力1MPaで表裏の処理を実施した後、表側から再度3MPaにて処理し、150℃のシリンダー乾燥機にて乾燥処理を実施した。これら一連の加工は、10m/分の速度で実施した。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
実施例1記載のベンベルグ(登録商標)短繊維をビスコースレーヨン3.3dtex×38mmに変更した以外は、実施例1記載の条件で不織布シートを作製した。
得られた基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
コットンリンターを銅アンモニア溶液で溶解し、この原液を直径0.6mmの原液吐出穴が45.3個/cm2である紡口を用いて、流下緊張下で連続してネット上に5層重ねて紡糸して再生セルロース連続長繊維不織布シートを形成した。得られた不織布シートを構成する繊維の平均単糸繊度2.2dtex、目付84g/m2、厚み0.62mmのシートを得た。
得られた基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
帝人ファイバー(製)製ポリステル繊維34dtex/18fを耳部に、旭化成(株)製のベンベルグ(登録商標)繊維(素材名キュプラ)84dtex/54fをミドル側に、バック側にもミドル側と同じベンベルグ(登録商標)繊維を用いて28GGトリコット編機を用いてトリコットメッシュ編地を作製した。ポリエステル繊維は耳部の組織補強用として用いた。
尚、ミドル側の組織は21/10/12/23//、
バック側の組織は12/23/21/10//
の設計とした。
トリコット編機の機上幅は327cm、機上でのコース設計は60/インチ、機上でのウエル設計は28/インチの設計で製編した。
耳部を除くとベンベルグの組織繊維=100%の編物を得た。
得られた生機を液流染色機を用いて80℃×30分のリラックス精練処理を実施後、有幅にて190℃×30秒の熱セットを施し、化粧用基材として準備した。
尚、熱セット後の生地幅は、300cm、目付134g/m2、厚み0.28mm、コース数66/インチ、ウエル数100/インチであった。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
経糸に旭化成(株)製のベンベルグの組織繊維(素材名キュプラ)84dtex/45f、緯糸に旭化成(株)製のベンベルグの組織繊維(素材名キュプラ)84dtex/54fを用いて平織物を作製した。
織機の通し幅は161cm、経糸密度101本/インチ、緯糸密度64本/インチの設計にて生機を作製した。生機設計でのベンベルグの組織繊維の混率は100%であった。
この生機を80℃の温度で連続精練加工を実施した。精練後の生地幅は138cm、経糸密度122本/インチ、緯糸密度92本/インチ、目付75g/m2、厚み0.10mmであった。
この基材の生地特性の評価結果及びフェイスマスク形状に切り出した時の、着用官能試験結果を以下の表1、2に示す。
Claims (4)
- セルロース系繊維を80〜99wt%、エラストマー系弾性繊維を1〜20wt%含む皮膚被覆用織編物基材であって、湿潤状態における該織編物の少なくとも一方向における20%伸長モジュラス強度が0.1〜2.0N/50mmの範囲であり、且つ、同方向における20%伸長時の応力保持率が70%以上であることを特徴とする前記皮膚被覆用織編物基材。
- 湿潤時の経方向と緯方向の20%伸長時の初期モジュラスの比(緯/経)が0.5〜3.0の範囲にある、請求項1に記載の皮膚被覆用織編物基材。
- 前記セルロース系繊維が銅アンモニアレーヨンである、請求項1又は2に記載の皮膚被覆用織編物基材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚被覆用織編物基材に化粧液が含浸されてなるフェイスマスク。
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