JP2009056194A - マスク - Google Patents

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Morihide Nakamura
守秀 中村
Tamegoro Fujita
為五郎 藤田
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Abstract

【課題】着用位置がずれにくく、吸汗性に優れ、肌触りも良好で皮膚への負荷が少なく、繰り返し使用も可能なマスクを提供する。
【解決手段】皮膚と接触する面の少なくとも一部分に極細繊維からなる立毛人工皮革を取り付けられたマスク。
【選択図】なし

Description

本発明は着用性の良好なマスクに関する。
従来のガーゼを重ね合わせたマスク或いは不織布1枚程度からなるマスクは、着用したまま顔を動かすと着用位置がずれやすく、フィット感に欠けるという問題があった。
これに対し近年、立体型マスク、すなわちマスク本体の形状を顔の接触面に沿うように工夫したマスク(例えば、特許文献1、2等)が提案されている。これによれば顔の凹凸にマスクが密着することで着用したまま顔を動かしても着用位置がずれにくい効果が得られる。しかし、形状を固定するにはマスク素材にある程度の堅さが要求されるため、接触する皮膚への負荷が生じる。さらに型くずれした場合には効果がなくなるため繰り返しの使用には不向きである。
特開2005−034618号公報 特開2000−342323号公報
本発明はかかる従来のマスクの問題点に鑑み、着用したまま顔を動かしても着用位置がずれにくく、吸汗性に優れ、肌触りも良好で皮膚への負荷が少なく、繰り返し使用も可能なマスクを提供せんとするものである。
本発明はかかる課題を解決するため、次のような手段を採用する。すなわち、皮膚と接触する部分の少なくとも一部分に、極細繊維からなる立毛を有する人工皮革を設けてなることを特徴とするマスクである。
本発明によれば、着用したまま顔を動かしても着用位置がずれにくく、吸汗性に優れ、肌触りも良好で皮膚への負荷が少なく、また繰り返し使用しても前記効果が持続可能なマスクを提供することができる。
本発明のマスクとは医療用、ガスや粉塵からの保護用、安眠用などを目的に、顔の一部を覆うマスクのことである。特に、鼻や口を覆う、衛生マスク、サージカルマスク、防塵マスク、防毒マスク(ガスマスク)等に好ましく適用されるが、安眠用のいわゆるアイマスクや眼帯等にも適用することもできる。
本発明のマスクは、少なくともマスク本体と、マスクを着用するための耳掛け紐等の固定部とからなる。
マスク本体の素材は、従来のマスクに用いられている素材を使用することができる。例えば、衛生マスクやサージカルマスクであれば、不織布、織物、編物等の布帛を用いることができ、またそれらを複合して用いてもよく、特に不織布やガーゼが好ましい。また、これらの素材は1枚でも複数枚で用いてもよく、目的に応じ、通気性や防塵性等を考慮して選択できる。
マスク本体の形状に制限はなく、例えば、衛生マスクやサージカルマスクであれば、長方形、丸形、楕円型等の他、顔の凹凸に沿う立体形状が好ましく用いられる。立体形状とする場合には、複数の布帛を縫製、接着あるいは接合等して、目的とする形状にする。また、プリーツ型マスクのように折り込むことで立体形状とすることも可能である。
さらに本発明においては、固定部材、すなわち、マスク本体の側方に耳掛け紐などの着用位置の固定を補助する部材を有する。固定部材としては伸縮性を有する素材でできた耳掛け紐が代表的なものであるが、マスク本体と一体となった耳掛け部でもよいし、耳に掛けるのではなく例えば頭部を一周するような固定紐でもよい。
本発明の特徴は、皮膚と接触する部分の少なくとも一部分に極細繊維からなる立毛人工皮革を設けてなることである。本発明における人工皮革は極細繊維を含む不織布であって、表面が該極細繊維の立毛で覆われたもののことをいい、不織布以外の構成物に関しては特に制限はなく、例えばバインダー成分や織物を含有していても構わない。
ここでいう極細繊維とは製品の良好な肌触りを得るため、繊度が10デシテックス以下であるものをさす。好ましくは1デシテックス以下、より好ましくは0.2デシテックス以下、更に好ましくは0.1デシテックス以下である。また、極細繊維の材質に制限はないが天然繊維、合成ポリマーからなる繊維のいずれでも良い。合成ポリマーであれば、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ナイロンなどのポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートおよび/またはそれらの共重合体などのポリエステル類などを挙げることができるが、特に限定されるものではない。
ここでいう不織布とは構成繊維に前記極細繊維を含み、その表面が前記極細繊維を含む構成繊維からなる立毛で覆われていればどのような形態でも良く、例えばスパンボンドやニードルパンチ或いはウォータージェットパンチなどにより繊維を絡合させて得られるものが好ましく用いられる。また、表面の立毛形態に特に制限はないが、吸汗性、肌触り、滑り止めの観点から指でなぞったときに立毛の方向が変わることで跡が残るいわゆるフィンガーマークが発する程度の立毛長さと方向柔軟性を備えていることが好ましい。
本発明において好ましく用いられるのは、まず合成ポリマーから極細繊維発生型繊維(例えば、海島型複合繊維)を溶融紡糸し、この極細繊維発生型繊維を倦縮・カットして原綿を作製し、次いで不織布を作製・極細繊維を発生させ(例えば、海島型複合繊維ならアルカリ処理あるいは溶剤処理等によって海成分を除去する)、その後立毛処理(例えば、サンドペーパーによる研削や、ニードルによる起毛処理)によって表面に立毛を形成する方法で得られた不織布である。不織布の作製に際しては、ニードルパンチやウォータージェットパンチなどの交絡処理を施してもよい。必要によりバインダー成分を付与したり、織物や編物を積層させたりしてもよい。
ここでいうバインダー成分に特に制限はないが、適度な弾性を有する樹脂が好ましく用いられ、例えばポリウレタン、ニトリルゴム等の重合体を用いることができ、なかでもポリウレタンが好ましく使用される。バインダー成分の存在は、皮膚と接触した際に弾力感が得られることから好ましいものである。 本発明において、マスク本体に人工皮革を設ける部分はマスク本体と顔(皮膚)との接触面であればどの部分でも構わないが、着用位置のずれを低減するという目的からはマスク本体の外周部が好ましい。その場合、外周部全てに配設する必要はなく、数カ所に配設することでもかまわない。なお、人工皮革を設けるにあたっては、立毛面が皮膚と接触するように設ける。これによって、着用位置のずれ防止及び良好な肌触りが得られるとともに、極細繊維立毛の毛細管現象により吸汗効果が得られるものである。また前記人工皮革の面積がマスク本体の全面積に占める割合に特に制限はないが、マスク本来の効果を損なわないためにはマスク面積の20%以下、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下である。
また、マスク本体に人工皮革を取り付ける方法に制限はないが、縫製、両面テープによる接着、ポリビニルアルコール、ナイロン樹脂、ポリオレフィン樹脂などの接着剤による接着、熱可塑性樹脂による融着、マジックテープによる接着等が好ましく用いられる。中でも両面テープによる接着が手軽さの観点からより好ましく用いられ、通気性の観点からは縫製による接着が好ましく用いられ、さらには着脱使用を可能にするためにはマジックテープによる接着が好ましく用いられる。
本発明においては、人工皮革によって着用位置のずれ防止効果を奏するため、洗濯等によってマスク本体が型くずれした場合であっても、着用位置のずれ防止効果がなくなることがない。したがって、繰り返し使用が可能なマスクが得られるものである。
次に、実施例および比較例により、本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
島成分としてポリエチレンテレフタレート繊維、海成分としてポリスチレンからなる成分比(重量比)80/20、島数16、複合3.5デシテックス、繊維長51mm、捲縮数14山/2.54cmの海島型複合繊維の原綿を用いて、カードマシンにより該原綿を開繊しウェブ化した後、クロスラッパーで該ウェブを重ね合わせることにより積層ウェブを作成した。次いでランダムにニードルが植え付けられたニードルボードを有するニードルパンチマシン10台を用いて、該積層ウェブに1台300本/cm、合計3000本/cmのニードルパンチを順次行って、幅120cm、ウェブ繊維目付300 g/mの不織布シートを作成した。
該不織布シートを97℃の12%ポリビニルアルコール水溶液に含浸後乾燥することで形体安定材としてポリビニルアルコールをシートに付与した後、抽出工程でトリクロロエチレンの液流中にさらし、海成分であるポリスチレンを抽出した。これを含浸工程でポリウレタン−ジメチルホルムアミド溶液に含浸した後、水中でポリウレタンを凝固させ、さらに水流中にさらしてジメチルホルムアミドとポリビニルアルコールを抽出後、乾燥機で乾燥させてポリエチレンテレフタレート繊維とポリウレタンからなる幅120cm厚み1mmの不織布を作成した。
該不織布シートをバンドナイフによって厚み方向に半裁し、サンドペーパーを用いて半裁面と異なる面を研削、起毛させることにより、厚み0.4mm、幅120cmのポリエステル繊維とポリウレタンからなる立毛人工皮革シートを作成した。
得られた立毛人工皮革シートを幅5mm、長さ9cmに2枚カットし、幅12cm、長さ9cm、ポリプロピレン製ガーゼ18枚重ねで耳掛けひも付きのニチバン株式会社製ガーゼマスク(大人用)の顔と接する面の両端に、立毛していない面を接着面として市販の家庭用両面テープを用いて接着することで立毛人工皮革を付与されたマスクを得た。
[実施例2]
実施例1と同様にして得た立毛人工皮革シートを幅3cm長さ9cmに2枚カットし、幅12cm、長さ9cm、ポリプロピレン製ガーゼ18枚重ねで耳掛けひも付きのニチバン株式会社製ガーゼマスク(大人用)の顔と接する面の両端に、立毛していない面を接着面として市販の家庭用両面テープを用いて接着することで立毛人工皮革を付与されたマスクを得た。
[実施例3]
実施例1と同様にして得た立毛人工皮革シートを幅5mm長さ9cmに2枚と幅5mm長さ12cmに2枚カットし、幅12cm、長さ9cm、ポリプロピレン製ガーゼ18枚重ねで耳掛けひも付きのニチバン株式会社製ガーゼマスク(大人用)の顔と接する面の外周に、立毛していない面を接着面として市販の家庭用両面テープを用いて接着することで立毛人工皮革を付与されたマスクを得た。
[比較例]
特に加工を施していない幅12cm、長さ9cm、ポリプロピレン製ガーゼ18枚重ねで耳掛けひも付きのニチバン株式会社製ガーゼマスク(大人用)。
Figure 2009056194
実施例1、2、3及び比較例で得られたマスクのそれぞれについて、健康な男女5人による着用試験を行った。試験では耳掛け紐を耳に掛け、マスク本体で口を覆うという医療用マスクの通常の使用方法で、気温25℃湿度60%の室内で2分間踏み台昇降運動を行った後のフィット感、肌触り、呼吸のし易さについてそれぞれ、
3:良い、
2:普通、
1:悪い、
の3段階で評価した。
各評価の各人の平均点を算出し下一桁を四捨五入したところ、実施例1、3については全ての項目において良いという結果であったのに対して、実施例2はフィット感、肌触りは良いであるものの、呼吸のし易さが悪いという結果になった。また、比較例においてはフィット感が悪いという結果となった。また、実施例1と実施例3のフィット感における下2桁を四捨五入した値を比較すると、実施例1が2.6であったのに対して、実施例3は3.0と外周全てに率毛人工皮革を付与した実施例3でより良好な結果となった。
実施例1及び2で作製した本発明のマスクの概略図である。 実施例3で作製した本発明のマスクの概略図である。
符号の説明
1:マスク本体
2:耳掛け紐
3:立毛人工皮革

Claims (3)

  1. 皮膚と接触する部分の少なくとも一部分に、極細繊維からなる立毛を有する人工皮革を設けてなることを特徴とするマスク。
  2. 前記極細繊維が10デシテックス以下であることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  3. 前記立毛人工皮革がポリウレタンからなるバインダー成分を有することを特徴とする請求項1または2に記載のマスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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