JP2005061836A - 悪臭源検出排除方法及び悪臭源検出排除装置 - Google Patents

悪臭源検出排除方法及び悪臭源検出排除装置 Download PDF

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豊栄 森泉
Hiroshi Ishida
寛 石田
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要三郎 末広
Genji Hotta
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Abstract

【課題】高齢者介護施設・病院等での悪臭の原因となり、さらに院内感染の原因となり得る排泄物を即時衛生的除去に利用することのできる悪臭源検出排除方法及び悪臭源検出排除装置を提供する。
【解決手段】床面15に複数の悪臭検知用センサー(空気吸引口10、管9、臭いセンサーユニット12)を2次元的に配置し、悪臭検知用センサーの検知データを制御装置37に伝送し、制御装置37において前記検知データに基づいて悪臭源20の種類、強さ及び発生場所を特定するとともに、自走式のロボット40を準備し、ロボット40は制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動可能であり、ロボット40は自身の中への悪臭源20の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃のうちの1又は2以上を行うことを特徴とする悪臭源検出排除方法及び装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、悪臭検知用センサーを用いて悪臭源を検出する方法および悪臭源を検出し排除する方法に関するものであり、特に高齢者介護施設・病院等での悪臭の原因となり、さらに院内感染の原因となり得る排泄物を即時衛生的除去に利用することのできる悪臭源検出排除方法及び悪臭源検出排除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
悪臭防止法の制定により、環境・生活悪臭の防止と改善が社会的義務となっている。しかし、高齢者介護施設・病院等では、悪経営環境や人手不足により排泄物等の即時除去・消毒ができず、悪臭・非衛生の中での生活を余儀なくされている場合が多い。その結果、施設や院内での悪臭充満によって生活環境が劣悪になるばかりではなく、悪臭源が高齢者であることによる人間蔑視の原因となったり、これら施設の職員の定着率が低下することにもつながりかねない。また、衣類内排泄物滞留による皮膚炎症、落下汚物拡散による院内感染などの原因ともなり得る。
【0003】
施設・病院における悪臭対策・衛生清掃はすべて人によって行われている。しかし、人手不足のため、排便・悪臭監視は行えず、職員が2〜3時間毎に排泄の有無にかかわらず一斉にオムツ交換・衣類着せ替え作業を行う。そのため職員の手洗いや洗濯が頻繁になり、皮膚が損傷してそこから院内感染する危険性がある。また、夜間等は一斉交換ができず、かぶれなどの皮膚炎発生の原因となっている。
【0004】
施設・院内の清掃機会はさらに回数少なく、床や部屋に落ちた汚物は、それに気づいた職員や高齢者が除去する程度である。排泄物を処理するまでに時間が掛かることで悪臭は衣類や部屋に染みつき、施設内に臭いが充満している状況となる。
【0005】
これら汚物起因の悪臭対策については、人件費・労働環境両面から増員等の人間による解決は現実的ではなく、無人で処理することのできる技術的対応が望まれている。
【0006】
悪臭物質は、たんぱく質、炭水化物、高級脂肪酸などの高分子物質が、細菌などで分解されて生じる揮発性分子の複合体であり、特に人間、動物の排泄臭の主成分は便臭としては、メチルカプタン、硫化水素等、吉草酸など、尿臭はアンモニア、二酸化炭素である。特に問題となるのは大便で、硫化水素等の臭い分子は空気より比重が大きいため、拡散しながら地上にも降り、空気分子で薄められて再度上昇するため、臭いの持続時間が長い。また、人間の鼻には特に敏感に反応する。さらに、悪臭ばかりでなく、大便や汗、唾液中には多くの有害細菌が混入しており、施設、病院ではVRE(耐性腸球菌)拡散が大きな問題となっている。
【0007】
従来からの消臭・消毒技術には、排除法、消臭法、換気法、隔絶法などがある。排除法では、即時性を要求され、排除の遅延は悪臭拡散や周囲汚染の原因となるため、人間による常時監視と排除が必要であるが、排除者が汚染されるという非衛生的な問題が残る。消臭法はよく採用される手法ではあるが、悪臭源の存在中、若しくは化学変化による臭いの消失まで消臭剤を散布し続ける必要がある。
消臭剤は一般的には芳香性を持つ化学薬品であり、多量の散布は環境、生態系への影響が懸念される。換気法は建て家等で採用されるが有害物質の換気には労働安全衛生法で規定される換気量を維持する必要があり、モーター駆動のためのエネルギー消費は大きなものになる。一方、隔絶法は臭いが来ないように蓋又はシールを施すものであるが、悪臭源の存在場所が特定された小規模エリアに限られる。
【0008】
従来、臭いやガスの発生源を検索する方法や装置として、以下の発明が開示されている。
【0009】
非特許文献1には、ガスセンサを2次元平面上に並べて巨大なセンサアレイを製作し、発生源から広がるガス濃度分布の全体像を計測する発明が記載されている。得られた像はコンピュータ画面上に可視化され、最も濃度の高い場所を探すことにより発生源がわかるとしている。
【0010】
特許文献1〜3には、におい・ガス濃度を測定するガス濃度センサと風向を検出する装置を組み合わせて、におい・ガスの流れる方向を判定し、その判定結果に従って、本体を移動していくことにより、におい・ガス源の検知を行うことができる自律移動型におい・ガス源検知システム装置が記載されている。
【0011】
特許文献4、5には、複数のガスセンサを二次元平面上に配列したセンサアレイを準備し、ガス濃度分布を有し相対速度を有するガス雲がセンサアレイ上を通過する状況を可視化し、ガス流の方向を判断する発明が記載されている。
【0012】
【特許文献1】
特開平7−12671号公報
【特許文献2】
特開平7−260618号公報
【特許文献3】
特開平8−261893号公報
【特許文献4】
特開2000−171424号公報
【特許文献5】
特開2001−91416号公報
【非特許文献1】
「半導体ガスセンサアレイによるガス濃度分布の可視化」Transaction of Sensor Technology Research, ST−88−4, IEE of Japan, 1988, pp.33−42
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1〜5に記載の方法は、いずれも気流に乗って流れるプルームの中に入り、風上に存在する悪臭源に到達しようとする方法である。従って、対象とする空間に気流が存在することが前提であり、かつプルームが見つからないときにはプルームを探すためにセンサーを常に移動させる必要があるので不便である。
また、気流が存在しなければ悪臭源に到達することができない。
【0014】
悪臭源は、人が保持して移動する場合と、床等に落下して場所が固定している場合とがある。悪臭源が移動する場合と固定する場合とでは悪臭源排除のための方策が異なるので、悪臭源が移動するか固定かを判定する必要がある。従来知られている方法では、悪臭源が移動するか固定かを判定することができない。
【0015】
従来知られている悪臭源センサーは、いずれも悪臭源を特定するのみであり、悪臭源そのものを除去する機能は有していない。
【0016】
本発明は、上記課題を解決し、悪臭検知用センサーを用いて悪臭源を検出する方法および悪臭源を検出し排除する方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の要旨とするところは以下の悪臭検出方法及び悪臭検出排除方法である。
(1)床面に複数の悪臭検知用センサーを2次元的に配置し、該悪臭検知用センサーの検知データを制御装置37に伝送し、悪臭の種類と強さ毎に色相、明度、彩度の1又は2以上を割り当て、前記悪臭検知用センサーを配置した臭い検知範囲をスクエアエリア36として分割し、各スクエアエリア毎に画面を碁盤目状に分割して表示することのできる画像表示装置35を準備し、制御装置37に伝送された検知データに基づいて悪臭の種類と強さに応じてスクエアエリア毎に割り当てた色彩で彩色して画像表示装置35に表示することで、悪臭源20の種類、強さ及び発生場所を2次元的な濃淡彩色画像として可視化することを特徴とする悪臭源検出方法。
(2)前記悪臭検知用センサーでの検出を経時的に行い、時間経過による前記画像表示装置に表示された濃淡彩色画像の移動の有無によって、悪臭源20の発生場所の移動の有無を判定することを特徴とする上記(1)に記載の悪臭源検出方法。
(3)床面15に複数の悪臭検知用センサーを2次元的に配置し、該悪臭検知用センサーの検知データを制御装置37に伝送し、制御装置37において前記検知データに基づいて悪臭源20の種類、強さ及び発生場所を特定する悪臭源検出方法であって、前記悪臭検知用センサーでの検出を経時的に行い、悪臭源20の発生場所の移動の有無を判定することを特徴とする悪臭源検出方法。
(4)床面15に複数の悪臭検知用センサーを2次元的に配置し、該悪臭検知用センサーの検知データを制御装置37に伝送し、制御装置37において前記検知データに基づいて悪臭源20の種類、強さ及び発生場所を特定するとともに、自走式のロボット40を準備し、ロボット40は制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動可能であり、ロボット40は自身の中への悪臭源20の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃のうちの1又は2以上を行うことを特徴とする悪臭源検出排除方法。
(5)自走式のロボット40を準備し、上記(2)又は(3)に記載の悪臭源検出方法において制御装置37は悪臭源20が固定していると判断したときはロボット40に対して悪臭源20の近隣まで移動する指令を発し、ロボット40は制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動可能であり、ロボット40は自身の中への悪臭源20の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃のうちの1又は2以上を行うことを特徴とする悪臭源検出排除方法。
(6)ロボット40が制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動した後、ロボット40が有する臭いセンサー54によってさらに悪臭源20に接近することを特徴とする上記(4)又は(5)に記載の悪臭源検出排除方法。
(7)悪臭検知用センサーをさらに壁面16、天井面17、室内空間18の1又は2以上の場所に配置し、悪臭検知用センサーを3次元的に配置することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の悪臭源検出方法。
(8)悪臭検知用センサーをさらに壁面16、天井面17、室内空間18の1又は2以上の場所に配置し、悪臭検知用センサーを3次元的に配置することを特徴とする上記(4)乃至(6)のいずれかに記載の悪臭源検出排除方法。
【0018】
また、本発明の要旨とするところは以下の悪臭検出装置及び悪臭検出排除装置である。
(9)床面15に2次元的に配置した複数の悪臭検知用センサーと、該悪臭検知用センサーからの検知データを受ける制御装置37と、画像表示装置35とを有し、悪臭の種類と強さ毎に色相、明度、彩度の1又は2以上を割り当て、前記悪臭検知用センサーを配置した臭い検知範囲をスクエアエリア36として分割し、画像表示装置35は各スクエアエリア毎に画面を碁盤目状に分割して表示することができ、制御装置37に伝送された検知データに基づいて悪臭の種類と強さに応じてスクエアエリア毎に割り当てた色彩で彩色して画像表示装置35に表示することで、悪臭源20の種類、強さ及び発生場所を2次元的な濃淡彩色画像として可視化することを特徴とする悪臭源検出装置。
(10)前記悪臭検知用センサーでの検出を経時的に行い、時間経過による画像表示装置35に表示された濃淡彩色画像の移動の有無によって、悪臭源20の発生場所の移動の有無を判定することを特徴とする上記(9)に記載の悪臭源検出装置。
(11)床面15に2次元的に配置した複数の悪臭検知用センサーと、該悪臭検知用センサーからの検知データ受ける制御装置37とを有し、制御装置37において前記検知データに基づいて悪臭源20の種類、強さ及び発生場所を特定する悪臭源検出装置であって、前記悪臭検知用センサーでの検出を経時的に行い、悪臭源20の発生場所の移動の有無を判定することを特徴とする悪臭源検出装置。
(12)床面15に2次元的に配置した複数の悪臭検知用センサーと、該悪臭検知用センサーからの検知データ受ける制御装置37と、自走式のロボット40とを有し、制御装置37において前記検知データに基づいて悪臭源20の種類、強さ及び発生場所を特定するとともに、ロボット40は制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動可能であり、ロボット40は自身の中への悪臭源20の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃のうちの1又は2以上を行うことを特徴とする悪臭源検出排除装置。
(13)自走式のロボット40を有し、上記(10)又は(11)に記載の悪臭源検出装置において制御装置37は悪臭源20が固定していると判断したときはロボット40に対して悪臭源20の近隣まで移動する指令を発し、ロボット40は制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動可能であり、ロボット40は自身の中への悪臭源20の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃のうちの1又は2以上を行うことを特徴とする悪臭源検出排除装置。
(14)ロボット40が制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動した後、ロボット40が有する臭いセンサー54によってさらに悪臭源20に接近することを特徴とする上記(12)又は(13)に記載の悪臭源検出排除装置。
(15)悪臭検知用センサーをさらに壁面16、天井面17、室内空間18の1又は2以上の場所に配置し、悪臭検知用センサーを3次元的に配置することを特徴とする上記(9)乃至(11)のいずれかに記載の悪臭源検出装置。
(16)悪臭検知用センサーをさらに壁面16、天井面17、室内空間18の1又は2以上の場所に配置し、悪臭検知用センサーを3次元的に配置することを特徴とする上記(12)乃至(14)のいずれかに記載の悪臭源検出排除装置。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる悪臭検知用センサーは、通常は臭いセンサーユニット12、空気吸引口10及びその両者を結合する管9からなり、空気吸引口10で吸引した空気を管9で誘導し、臭いセンサーユニット12において悪臭を検知する。
【0020】
本発明においては、図1に示すように床面15に複数の悪臭検知用センサーを2次元的に配置する。本発明が悪臭源20として主要な対象とする大便臭の主成分は硫化水素(比重1.2)、メチルメルカプタンなどであり、その臭いプルームは床上を這う特徴がある。従って、床面15に悪臭検知用センサーを2次元的に配置することにより、悪臭源20からの悪臭を検出することが可能であり、また2次元的に配置した各センサーからの検出結果に基づき、悪臭源の種類、強さ及び発生場所を特定することができる。
【0021】
悪臭検知用センサーの検知データを制御装置37に伝送する。
【0022】
本発明(1)の悪臭源検出方法において、制御装置37では、悪臭の種類と強さ毎に色相、明度、彩度の1又は2以上を割り当てる。例えば、悪臭の種類毎に色相を定め、悪臭の強さに応じて明度を変化させることができる。さらに、悪臭検知用センサーを配置した臭い検知範囲をスクエアエリア36として分割する。
最も単純には、図3(b)に示すように、各悪臭検知用センサー毎に1つのスクエアエリア36を割り当てることができる。次に、図3(a)に示すように、各スクエアエリア毎に画面を碁盤目状に分割して表示することのできる画像表示装置35を準備する。制御装置37に伝送された検知データに基づいて悪臭の種類と強さに応じてスクエアエリア毎に割り当てた色彩で彩色して画像表示装置35に表示する。これにより、悪臭源20の種類、強さ及び発生場所を2次元的な濃淡彩色画像として可視化することができる。制御装置37としてはパーソナルコンピュータを用いることができ、画像表示装置35としてパーソナルコンピュータの表示装置を用いることができる。もちろん、制御装置37と画像表示装置35とが遠隔の別々の位置に配置されていても良い。
【0023】
画像表示装置35は職員詰所に配置される。職員が画像表示装置35のエリア情報を観察することにより、悪臭源20の存在有無を認識することができる。職員が詰所に不在のときは、検出悪臭強度が予め設定しておいた閾値よりも高い場合には、職員の携帯通信機器(例えばPHS)に警報を発信して画像表示装置35を観察することを促すことができる。
【0024】
悪臭検知用センサーでの検出を経時的に継続的に行われる。本発明(2)の悪臭源検出方法において、時間経過に伴い、画像表示装置35に表示された悪臭源20の存在を表す濃淡彩色画像の位置が変われば、その悪臭源20が移動していること、即ち悪臭源20が排泄高齢者であることがわかり、その現在位置を把握することができる。一方、悪臭源20を表す濃淡彩色画像の位置が変わらなければ、床上あるいは寝床内の汚物であることがわかる。すなわち、悪臭源20の移動の有無によって、悪臭源20の発生場所の移動の有無を判定することが可能である。
【0025】
本発明(3)の悪臭源検出方法において、床面15に2次元的に配置した悪臭検知用センサーの検知データを制御装置37に伝送する。制御装置37においては検知データを解析し、悪臭源20の種類毎に臭い強さの2次元的分布を把握し、その結果として悪臭源20の発生場所を特定することができる。
【0026】
もし室内に気流がなければ、臭い強度の分布は悪臭源を中心として同心円状に徐々に強度が弱くなる分布として現れる。このような場合、画像表示装置35に現れる画像は図3(b)に示すような画像となり、スクエアエリア36aが悪臭源20の存在位置であると認識することができる。
【0027】
室内に気流が存在すれば、悪臭源20を扇の要として扇形に臭いが分布し、扇の要から徐々に臭い強度が弱くなる分布として現れる。このような場合、画像表示装置35に現れる画像は図3(c)に示すような画像となり、スクエアエリア36bが悪臭源20の存在位置であると認識することができる。
【0028】
このような臭いの2次元的分布パターンを解析することによって悪臭源の場所を特定することができる。臭いの2次元的分布パターンの解析にあたっては、画像表示装置35は必須ではなく、制御装置37による演算及び解析のみで悪臭源の場所を特定することも可能である。
【0029】
このような悪臭検知用センサーでの検出を経時的に行えば、時間経過とともに悪臭源20の発生場所が移動するかしないかを判定することができる。上記の通り、悪臭源20が移動していれば悪臭源が排泄高齢者であることがわかり、その現在位置を把握することができる。一方、悪臭源20が移動していなければ、床上あるいは寝床内の汚物であることがわかる。
【0030】
本発明(4)の悪臭源検出排除方法は、床面15に2次元的に配置した悪臭検知用センサーに基づいて悪臭源20の位置を検出し、自走式のロボット40に指令を発してロボット40によって悪臭源20を排除する方法である。まず上記本発明(3)の悪臭源検出方法と同様に悪臭検知用センサーの検知データを解析し、悪臭源20の種類毎に臭い強さの2次元的分布を把握し、その結果として悪臭源20の発生場所を特定する。次に、図4に示すような自走式のロボット40を準備する。ロボット40は制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動可能である。悪臭源20まで移動したロボット40は、ロボット自身の中へ悪臭源20を収納することができる。また、ロボット40から消毒剤・消臭剤を散布することができる。さらに、悪臭源付近の清掃を行うことができる。これら作業のうちの1又は2以上を行うことにより、悪臭源20を排除する。
【0031】
ロボット40は通常は指定された待機位置に待機し、制御装置37からの指令に基づいて悪臭源近隣まで移動するに際しては予め定めた経路をたどることができる。室内を歩行する人との衝突を極力避けるためである。また、室内に存在する固定された障害物の位置を記憶し、障害物をよけながら悪臭源近隣まで移動することができる。
【0032】
上記のようなロボット40は床上を走行し、床上に落ちている悪臭源20を回収する機能を有する。従って、このようなロボット40によって排除することのできる悪臭源20は、あくまで床上に落下している汚物等の悪臭源であり、室内を移動する人が保有する悪臭源を排除することはできない。従って、床面15に2次元的に配置した悪臭検知用センサーに基づいて悪臭源20の位置を検出し、さらにその悪臭源20がロボット40によって排除可能な悪臭源である場合に限ってロボットに排除指示を出すこととすれば好ましい。
【0033】
本発明(5)の悪臭源検出排除方法は、上記本発明(2)(3)の悪臭源検出方法を適用し、悪臭源20が固定していると判断したときは制御装置37からロボット40に対して上記本発明(4)と同様に悪臭源20の排除指令を発する。
本発明(2)においては、時間経過に伴い、画像表示装置35に表示された悪臭源20を表す濃淡彩色画像の位置が変わらなければ、床上あるいは寝床内の汚物であると判定できる。制御装置37は、画像表示装置35を観察した職員の判定結果の入力をまち、入力された判定結果が固定汚物である場合に、ロボット40に対して悪臭源20の排除指令を発することができる。本発明(3)においては、制御装置37自身が悪臭源20の位置特定および悪臭源20の移動の有無を判定し、制御装置37が固定悪臭源と判定したときにロボット40に対して悪臭源20の排除指令を発することができる。
【0034】
ロボット40は床上を走行するので、固定悪臭源のうち、床上に落ちている悪臭源20はロボット40によって排除可能であるが、寝床上の悪臭源はロボット40によっては排除することができない。寝床の所在地は予め判明しているので、悪臭源20の位置が寝床の位置と一致しているときには、ロボット40に対して排除指令を出さないこととすることができる。あるいは、ロボット自身が寝床の所在地情報を有し、悪臭源の位置が寝床の位置と一致しているときには、たとえ排除指令が出されてもロボットがその指令を無視する制御としても良い。
【0035】
本発明の悪臭源検出方法においては、まず床面15に2次元的に配置した悪臭検知用センサーに基づいて悪臭源20の位置を検出する。悪臭検知用センサーの2次元配置間隔を狭くするほど位置検出精度は向上するが、必要となるセンサー個数の増大を招き、設備コストが増大するので好ましくない。センサー間隔は50〜100cm程度が妥当である。従って、この検出方法では、悪臭源の位置を50〜100cm程度の精度で検出することができる。
【0036】
制御装置37からの指令によって悪臭源20の近隣まで接近したロボット40は、悪臭源20が50〜100cm程度の範囲内に存在するとみなし、その範囲全域において悪臭源20の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃等の悪臭源排除作業を行うこととしても良い。ただし、悪臭源排除作業範囲が広いので、作業に要する時間が長時間化し、かえって汚物を作業範囲内に拡散してしまう可能性があり、消毒剤・消臭剤使用量が多くなって室内環境を悪化させる懸念がある。
【0037】
本発明(6)の悪臭源検出排除方法においては、ロボット40が制御装置37からの指令に基づいて悪臭源20の近隣まで移動した後、ロボット40が有する臭いセンサー54によってさらに悪臭源20に接近する。悪臭源20の存在位置をより狭い範囲として特定することができるので、悪臭源排除作業を行う範囲も狭い範囲とすることができる。この結果、作業時間の短縮、汚物拡散の防止、消毒剤・消臭剤使用量の低減を図ることができる。
【0038】
図5において、悪臭源20が存在するスクエアエリア36の外の位置にいたロボット40aが、移動してスクエアエリア36内の位置のロボット40bまで到達すると、悪臭源20に十分に近接しているので、その領域では悪臭源20からの距離が近いほど臭いの強さが強くなる。図5においては、悪臭源20から同心円状に臭い強さの等高線を表現している。従って、ロボット40bの位置付近で2点間の臭いの強さ比較を行い、臭いが強い方向に向かっていけば、最終的には悪臭源20に到達することができる。
【0039】
ロボット40が有する本発明の臭い源探査ソナー41は、上記原理に基づくものである。例えば図5に示すように、ロボット40に旋回可能なアームを取り付け、アームの先端に臭いセンサー54を設けて臭い源探査ソナー41とする。アームを旋回し、臭いセンサー54の位置毎に臭いの強さを測定する。図5の例では、臭いセンサーが54aの位置にいるときに臭いの強さが弱く、54cの位置にいるときに臭いの強さが強ければ、悪臭源20の位置は、54aと54cを結んだ直線の54c方向延長上に存在すると推定することができる。この推定結果に基づいてロボット40を進行させることにより、最終的にロボット40は悪臭源20に到達することができる。
【0040】
大便臭をはじめとする悪臭源20のプルームは、前述の通り床上を這う特徴があるので、悪臭検知用センサー配置位置としてはまず床面15に2次元的に配置した。本発明(7)の悪臭源検出方法、本発明(8)の悪臭源検出排除方法では、床面15への2次元的配置に加え、図2に示すように、悪臭検知用センサーをさらに壁面16、天井面17、室内空間18の1又は2以上の場所に配置し、悪臭検知用センサーを3次元的に配置する。このように悪臭検知用センサーを3次元的に配置することにより、悪臭源の検出精度をより一層向上することができる。
【0041】
移動する人体臭を検出する場合は、廊下や部屋の壁面16や家具などの腰高の位置にセンサーを配置すると良い。より悪臭源の位置に近い高さにセンサーを配置することができ、検出精度を上げることができる。図2に示される空気吸引口10b、管9b、臭いセンサーユニット12bがそれである。
【0042】
室内に上昇流が存在する場合には、悪臭源20からのプルームが上昇空気流に乗って上昇し、床面15のセンサーにプルームが到達しないこととなる。このような上昇流をはじめとする空気流があって、拡散による検出精度低下の恐れがある場合には、センサーの検出位置として室内空間18を選択すると良い。例えば、図2に示すように、センサーの空気吸引管9cを天井面17から支持金具19を用いて吊り下げ、空気吸引口10cを床上1m、あるいは床上2mの位置に配置し、上昇してきたプルームをこの空気吸引口10cにおいて捕捉し、管9cを経由して臭いセンサーユニット12cで検出を行う。
【0043】
このように、室内等に臭いセンサーあるいは臭いセンサーに至る空気吸引口10を3次元的に配置することで、空中にある悪臭源(下着中の汚物等)や空気中へ拡散・上昇・移動した悪臭に対しても検出が可能となる。
【0044】
臭いセンサーを3次元的に配置した場合、画像表示装置35におけるスクエアエリア36の表示は、例えば図3(d)に示すようになる。図3(d)の画面内に表示される全体は部屋の室内空間全体を示し、その中に表示される色彩を有する複数の立方体が、それぞれ3次元のスクエアエリア36を示す。図3(d)に示す例では、壁面に沿った腰高のセンサー位置を示すスクエアエリア36cにおいて悪臭源の存在を示し、これは移動する人体臭であった。また、床面のセンサー位置を示すスクエアエリア36dにおいて悪臭源の存在を示し、これは落下した汚物であった。
【0045】
次に、本発明で用いる悪臭検知用センサーの具体的態様について図1に基づいて説明する。
【0046】
悪臭検知用センサーの本体は臭いセンサーユニット12である。臭いセンサーユニット12を臭い検出位置に配置しても良いが、通常は施設・病院等の廊下、居室、若しくは共同利用広間などの床や天井、壁など通行に邪魔にならないところに配置する。臭い検出位置からは離れていることが多いので、図1に示すように、臭い検出位置に空気吸引口10を配置し、空気吸引口10から管9を経由して臭いセンサーユニット12まで空気を導入する。
【0047】
臭いセンサーユニット12は、図1(b)に示すように、臭いセンサー1、空気吸引ポンプ2、空気清浄化機器3(椰子殻活性炭入りフィルター付き)、電磁弁4、センサー制御装置5(信号変換・増幅器、比較演算など)、センサー電源回路6、ケーシング8などを備えている。臭いセンサーユニット12と制御装置37あるいはテレメータ通信システム21との間の通信機器、例えばモデム7も具備している。
【0048】
臭いセンサー1としては、硫化水素、メチルメルカプタンに対してプルームの拡散の中で0.01ppm以上を確実に検知する必要性から、酸化亜鉛系基板型薄膜半導体を使用すると好ましい。また、空気吸引ポンプ2は400ml/min、吸引圧力1000Pa程度のマイクロポンプを使用すると好ましい。
【0049】
床上には10mmに及ぶ境界層が形成され、プルームの接地を阻む。そこで、直接に臭いセンサー1で検知を行わず、臭いセンサーユニット12の空気吸引ポンプ2から管9を介してつながれた空気吸引口10を設置個所に固定し、この空気吸引口10から臭いを吸引することで、実質上空気吸引口10の位置が臭いの検出位置となる。
【0050】
床面15に悪臭検知用センサーを2次元的に配置する本発明において、具体的には空気吸引口10を床面に2次元的に配置する。空気吸引口10から部屋等の端に置かれた臭いセンサーユニット12に至る管9については、床上配管では人が躓いたり、カート等の邪魔になる危険性がある。また管9を人が踏みつけることで変形等の損傷を受ける可能性もある。その場合には管9は床下に埋め込む等の床上平滑化を行う。また、空気吸引口10としてはフィルター11を付けたラッパ状の口を埋め込み、そこにホースを連結する。以上のようにして空気吸引口10を検出したい悪臭源20の性質、位置、移動の有無により床面に数十mm〜1000mmの間隔を開けて2次元的に配置する。
【0051】
悪臭検知用センサーを3次元的に配置する本発明においては、図2に示すように、床面15に2次元的に配置したセンサーに加え、悪臭検知用センサーの空気吸引口10をさらに壁面16、天井面17、室内空間18の1又は2以上の場所に配置する。例えば前述の通り、センサーの空気吸引管9を天井から吊り下げ、空気吸引口10を床上1m、あるいは床上2mの位置に配置し、上昇してきたプルームをこの空気吸引口10において捕捉する。
【0052】
空気吸引口10から吸引された臭い成分である硫化水素は、臭いセンサー1の酸化亜鉛表面の酸素を奪い、電気抵抗を下げることで臭い強度が検知される。ここにおいて、空気中の水の酸素分子やその他の臭い分子が酸化亜鉛表面につくことで、検知量に誤差が生じる問題がある。この対策として湿度等外来分子の影響を除くため、臭いの影響の少ない個所にも臭いセンサーユニット12と空気吸引管10を配置し、そこでの検知数値を基準値とし、部屋に配置した各臭いセンサーユニット12と空気吸引管10での測定値と前記基準値との差をもってその場所での臭いの強度とすると好ましい。
【0053】
臭い監視は24時間連続であるが、臭い強度の信頼性確保のためには、定期的に酸化亜鉛表面の硫化水素を脱離する必要がある。このために、大便臭の吸引を20秒間行った後、電磁弁4を切り替え、空気清浄器3で清浄化した空気を30秒間センサーに吹き付けると良い。
【0054】
臭いセンサー1の電気抵抗変化はブリッジにて電圧変化に変換した後、増幅・ベース調整(センサーの個体差を除くために規定の電圧幅に調整)した後、0〜200mVの臭い強度信号とする。多数の臭いセンサー1からの臭い強度信号は、制御装置37に集められる。臭いセンサー1と制御装置37との間の信号の授受については、アナログ信号のまま伝送する方法、デジタル信号に変換して伝送する方法のいずれも用いることができる。また、臭いセンサー1と制御装置37の間を有線で通信することも無線で通信することもできる。臭いセンサー1と制御装置37との間にテレメータ通信システム21を介在させ、臭いセンサー1からテレメータ通信システム21までの間は有線又は無線通信、テレメータ通信システム21と制御装置37との間は有線又は無線通信としても良い。
【0055】
好ましくは、各臭いセンサーユニット12にモデム7を配置し、臭いセンサー1からセンサー制御装置5まではアナログ有線通信、センサー制御装置5からモデム7まではデジタル有線通信、モデム7からテレメータ通信システム21まではPHS無線通信、テレメータ通信システム21から制御装置37のPHS接点モデム31まではPHS無線通信とするとよい。
【0056】
図3に示すように、制御装置37においては、PHS接点モデム31で各臭いセンサー1からの信号を受信し、信号変換器32でアナログ信号に変換し、演算処理装置34に送られる。
【0057】
本発明(1)においては、悪臭検知用センサーを配置した臭い検知範囲をスクエアエリア36として分割し、各スクエアエリア毎に画面を碁盤目状に分割して表示することのできる画像表示装置35を用いる。悪臭の種類と強さ毎に色相、明度、彩度の1又は2以上を割り当てる。明度は濃度と言い換えることもできる。例えば、硫化水素やメチルカプタンは、酸化亜鉛系基板型薄膜センサで検出することができ、これらを検出したときは赤で表示する。また、アンモニアや二酸化炭素は、酸化錫系基板型厚膜センサで検出可能であり、これらを検出したときは黄色で表示する。さらに酸化錫系熱線型焼結半導体センサによって上記以外の気体を検出することが可能であり、これらが検出されたときは青で表示すると良い。さらに臭いの強度に応じて色の濃度を変化させる。
【0058】
画像表示装置35の画面上では予め、悪臭検知用センサーの空気吸引口10を配置した臭い検知位置を中心とする臭い検知範囲をスクエアエリア36としてセンサーを配置した部屋を碁盤目状に分割しておく。悪臭検知用センサーを床面15に2次元状に配置している場合には、スクエアエリア36もその床面を表示する2次元の碁盤目状となる。センサーを3次元状に配置した場合には、床面15や壁面16など悪臭の発生が想定される場所を網羅して配置したセンサー配置位置に対応してスクエアエリア36を割り当てる。ひとつの部屋、廊下で1画面とし、センサーを配置した部屋数だけ画面を作っておく。
【0059】
演算処理装置34に送られた臭いデータに基づき、画像処理装置33で画像処理を行い、この画像処理装置33からの色彩信号により、臭いを検知した部屋を示す画面上のスクエアエリア36は臭い強度に応じた濃度の色で塗り潰される。
【0060】
図3(b)には、室内に気流がない場合の画像表示装置35に現れる画像を示す。臭い強度の分布は悪臭源20を中心として同心円状に徐々に強度が弱くなる分布として現れるので、スクエアエリア36aが悪臭源20の存在位置であると認識することができる。図3(c)には、室内に気流が存在する場合の画像表示装置35に現れる画像を示す。悪臭源20を扇の要として扇形に臭いが分布し、扇の要から徐々に臭い強度が弱くなる分布として現れるので、スクエアエリア36bが悪臭源20の存在位置であると認識することができる。
【0061】
スクエアエリアの色彩表示は間欠測定において、次の測定値が検出されるまで同じ画像を表示し続ける。臭いセンサーの測定間隔は50秒間隔程度が好ましい。この場合、職員が画像表示装置35を観察し、50秒経過毎に画像表示装置35の色つけスクエアエリアの位置が変化すれば、悪臭源が移動しているということであり、人に排泄があったことがわかる。また、時間が経過しても色つきスクエアエリアの位置が変わらず、濃度のみが変化する場合には、床上等に落下した汚物があることがわかる。
【0062】
制御装置37の演算処理装置34では、検出悪臭強度が予め設定しておいた閾値よりも高い場合には、職員の携帯通信機器(例えばPHS)に警報を発信して画像表示装置35を観察することを促すことができる。
【0063】
本発明(4)の悪臭源検出排除方法は、床面15に2次元的に配置した悪臭検知用センサーに基づいて悪臭源20の位置を検出し、自走式のロボット40に指令を発してロボットによって悪臭源を排除する。本発明(5)の悪臭源検出排除方法は、さらに悪臭源が固定していると判断したときに制御装置37からロボット40に対して悪臭源の排除指令を発する。このとき、制御装置37の演算処理装置34では、検出悪臭強度が予め設定しておいた閾値よりも高い場合に、ロボットに対して悪臭源の排除指令を発することとすることができる。制御装置37からロボット40への信号は、PHS信号とすることができる。
【0064】
システムの信頼性確保のため、臭いセンサーユニット12の空気吸引ポンプ2の電流値も常時監視しておき、吸引口閉塞などによる異常事態でポンプの電流値が閾値以上になった場合、職員の携帯通信機器(例えばPHS)に警報を発信することとするとよい。
【0065】
本発明のロボット40の好ましい実施態様について図4に基づいて説明する。
【0066】
ロボット40は、臭い源探査ソナー41、PHS受信装置42、ジャイロ式誘導装置43、走行装置44、動力用バッテリー45、汚物吸引口46、バキュームポンプ47、回転ブラシ48、汚物タンク49、消臭・消毒スプレー50、消臭・消毒剤タンク51、障害物検知・衝突回避器52、音声式警報機56から構成される。
【0067】
制御装置37からロボット40へのPHS信号により、ロボット40は施設内の待機位置から走行を開始し、粗探査行動モードにより悪臭源20の周囲50〜100cm以内の領域に自動走行する。
【0068】
粗探査行動モードとは、ロボットの待機位置から臭いの吸引口を中心とした検知エリア(50〜100cm)の範囲内に入るための走行である。臭いセンサからの検出信号により、ロボットに搭載されたCPUのメモリー上に予め記憶させておいた空気吸引口10を中心とした検知エリア(画像上のスクエアエリア36に相当する)のマップに割り当てられた場所識別記号に発信信号からの検出場所記号が一致することで、検出エリアを認識し、搭載しているジャイロの軸をモータ駆動でその方向に合わせ、検出エリアに向かって走行する。そして、ロボット40は空気吸引口10を中心とする検出エリア(空気吸引口10から50〜100cm)にかかったところで停止する。その方法は、ロボット40にはPHS発信機を搭載し、制御装置37にロボット40の位置信号を発信しておいて、ロボット40の位置を制御装置37で認識しておき、制御装置上のエリアマップ(CPUのメモリー上に予め記憶させておいた空気吸引口10を中心とした検知エリア)内に入ったことを確認した時点でロボット40に停止信号を発信し、ロボット40がその停止信号を受信した時点で走行モータを停止させる。
【0069】
途中の経路ではジャイロ式誘導装置43と障害物検知・衝突回避器52により、障害物を避けながら自分の位置を見失わずに走行する。障害物検知・回避器52はロボット40に取り付けた光電センサ(非接触)とリミットスイッチ(接触)の両方で障害物の接近と接触を検知する。光電センサによりロボット40が障害物に接近あるいは人などが接近することを事前に検知し、減速のうえ、センサの検知範囲外まで、方向を転換させて回避行動をとる。また、リミットスイッチに物が接触すれば、走行モーターにブレーキをかけてその場で停止する。このとき、ロボット40には、ジャイロ誘導装置43を搭載しているため、回避・停止行動でどの方向を向いても、向かうべき方向は認識されており、検出エリアに向かって再走行できる。
【0070】
制御装置37からの指令によって悪臭源20の近隣まで接近したロボット40は、悪臭源が50〜100cm程度の範囲内に存在するとみなし、その範囲全域において悪臭源の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃等の悪臭源排除作業を行うこととしても良い。
【0071】
好ましい実施の態様において、ロボット40は臭い源探査ソナー41を備えているので、ロボット40が制御装置37からの指令に基づいて悪臭源の近隣まで移動した後、ロボットが有する臭い源探査ソナー41によってさらに悪臭源に接近する。
【0072】
本実施例のロボットは、図5に示す臭い源探査ソナー41を有する。ロボット40に取り付けた旋回可能なアームの先端に臭いセンサー54を設ける。アームを旋回し、臭いセンサー54の位置毎に臭いの強さを測定する。図5に示す例では、臭いセンサーが54aの位置にいるときに臭いの強さが弱く、54cの位置にいるときに臭いの強さが強ければ、悪臭源20の位置は、54aと54cを結んだ直線の54c方向延長上に存在すると推定することができる。この推定結果に基づいてロボット40を進行させることにより、最終的にロボット40は悪臭源20に到達することができる。
【0073】
臭い源探査ソナー41を使用して悪臭源の中心とロボット40の中心とを一致させ、汚物吸引口46からバキュームポンプ47による吸引力で悪臭源20の汚物を吸引する。吸引汚物は、バキューム配管53を経て汚物タンク49内に一時収容する。汚物除去後の消毒のために、消臭・消毒剤ノズル55が汚物吸引口6中心部に下降してきて汚物除去跡に向けて消臭・消毒剤ノズル55先端から消臭・消毒剤を散布、終了後に消臭・消毒剤ノズル55はロボット内部に引っ込む。
回転ブラシ48は汚物吸引口46の周囲に取り付けた毛羽立ち式ブラシである。
悪臭源20の中心とロボット40の中心を一致させたあと、ロボット中心に位置した後、回転ブラシ38付き汚物吸引口46が床面まで下降、汚物吸引後、消臭、消毒ノズルが内部に引っ込んだ後、回転ブラシ48部が汚物吸引口46とともに回転、同時にロボット40が汚物吸引口46の直径に相当する距離を数回往復することで、床面に残った悪臭源20の残渣と消臭、消毒液をふき取る。再度、臭い源探査ソナー41の臭いセンサー54で臭いを検出して、臭いが閾値以下であれば、汚物処理完了として、誘導装置により待機位置へと戻る。
【0074】
ロボットが稼働するのは施設内・病院内での稼働であるので、ロボット本体58には、生活者に威圧感や恐怖を与えず、むしろ和みを与えるペットのような外観覆い57を取り付ける。また、走行中に人に接近したことを認識したときには、音声式警報機56でやさしく警告を発する。人の接近は光電センサーによる障害物検知により行う。
【0075】
【発明の効果】
本発明は、床面に悪臭検知用センサーを2次元的に配置し、悪臭の種類と強さに応じてスクエアエリア毎に割り当てた色彩で彩色して画像表示装置に表示することにより、悪臭源の種類、強さ及び発生場所を2次元的な濃淡彩色画像として可視化することができる。
【0076】
本発明は、悪臭検知用センサーでの検出を経時的に行い、悪臭源の発生場所の移動の有無を判定することにより、悪臭源が床上の落下物か人が保有するものであるかを識別することができる。
【0077】
本発明は、床面に二次元的に配置した悪臭検知用センサーの検知結果に基づき、ロボットを走行させ、ロボットは自身の中への悪臭源の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃等を行うことにより、悪臭源を検出した上で排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の悪臭検知用センサーとその配置状況を示す図であり、(a)は悪臭検知用センサーの配置状況、(b)は配置した悪臭検知用センサーの断面図である。
【図2】3次元的に配置した本発明の悪臭検知用センサーの配置状況を示す図である。
【図3】本発明の悪臭源検出装置を示す図であり、(a)は装置構成図、(b)〜(d)は画像表示装置に表示したスクエアエリアを示す図である。
【図4】本発明の悪臭源排除に用いるロボットを示す図であり、(a)はロボット本体を示す図、(b)はロボットの外観を示す図である。
【図5】ロボットの臭い探査ソナーの動作状況を示す図である。
【符号の説明】
1 臭いセンサー
2 空気吸引ポンプ
3 空気清浄器
4 電磁弁
5 センサー制御装置
6 センサー電源回路
7 モデム
8 ケーシング
9 管
10 空気吸引口
11 フィルター
12 臭いセンサーユニット
15 床面
16 壁面
17 天井面
18 室内空間
19 支持金具
20 悪臭源(汚物)
21 テレメータ通信システム
31 PHS接点モデム
32 信号変換器
33 画像処理装置
34 演算処理装置
35 画像表示装置
36 スクエアエリア
37 制御装置
40 ロボット
41 臭い源探査ソナー
42 PHS受信装置
43 ジャイロ式誘導装置
44 走行装置
45 動力用バッテリー
46 汚物吸引口
47 バキュームポンプ
48 回転ブラシ
49 汚物タンク
50 消毒・消臭スプレー
51 消毒・消臭剤タンク
52 障害物検知・衝突回避器
53 バキューム配管
54 臭いセンサー
55 消毒・消臭剤ノズル
56 音声式警報器
57 外観覆い
58 ロボット本体

Claims (8)

  1. 床面に複数の悪臭検知用センサーを2次元的に配置し、該悪臭検知用センサーの検知データを制御装置に伝送し、悪臭の種類と強さ毎に色相、明度、彩度の1又は2以上を割り当て、前記悪臭検知用センサーを配置した臭い検知範囲をスクエアエリアとして分割し、各スクエアエリア毎に画面を碁盤目状に分割して表示することのできる画像表示装置を準備し、前記制御装置に伝送された検知データに基づいて悪臭の種類と強さに応じてスクエアエリア毎に割り当てた色彩で彩色して画像表示装置に表示することで、悪臭源の種類、強さ及び発生場所を2次元的な濃淡彩色画像として可視化することを特徴とする悪臭源検出方法。
  2. 前記悪臭検知用センサーでの検出を経時的に行い、時間経過による前記画像表示装置に表示された濃淡彩色画像の移動の有無によって、悪臭源の発生場所の移動の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の悪臭源検出方法。
  3. 床面に複数の悪臭検知用センサーを2次元的に配置し、該悪臭検知用センサーの検知データを制御装置に伝送し、該制御装置において前記検知データに基づいて悪臭源の種類、強さ及び発生場所を特定する悪臭源検出方法であって、前記悪臭検知用センサーでの検出を経時的に行い、悪臭源の発生場所の移動の有無を判定することを特徴とする悪臭源検出方法。
  4. 床面に複数の悪臭検知用センサーを2次元的に配置し、該悪臭検知用センサーの検知データを制御装置に伝送し、該制御装置において前記検知データに基づいて悪臭源の種類、強さ及び発生場所を特定するとともに、自走式のロボットを準備し、該ロボットは前記制御装置からの指令に基づいて悪臭源の近隣まで移動可能であり、ロボットは自身の中への悪臭源の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃のうちの1又は2以上を行うことを特徴とする悪臭源検出排除方法。
  5. 自走式のロボットを準備し、請求項2又は3に記載の悪臭源検出方法において前記制御装置は悪臭源が固定していると判断したときは該ロボットに対して悪臭源の近隣まで移動する指令を発し、ロボットは制御装置からの指令に基づいて悪臭源の近隣まで移動可能であり、ロボットは自身の中への悪臭源の収納、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源付近の清掃のうちの1又は2以上を行うことを特徴とする悪臭源検出排除方法。
  6. ロボットが制御装置からの指令に基づいて悪臭源の近隣まで移動した後、ロボットが有する臭いセンサーによってさらに悪臭源に接近することを特徴とする請求項4又は5に記載の悪臭源検出排除方法。
  7. 悪臭検知用センサーをさらに壁面、天井面、室内空間の1又は2以上の場所に配置し、悪臭検知用センサーを3次元的に配置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の悪臭源検出方法。
  8. 悪臭検知用センサーをさらに壁面、天井面、室内空間の1又は2以上の場所に配置し、悪臭検知用センサーを3次元的に配置することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の悪臭源検出排除方法。
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