JPH0737183A - 監視システム - Google Patents

監視システム

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JPH0737183A
JPH0737183A JP17947193A JP17947193A JPH0737183A JP H0737183 A JPH0737183 A JP H0737183A JP 17947193 A JP17947193 A JP 17947193A JP 17947193 A JP17947193 A JP 17947193A JP H0737183 A JPH0737183 A JP H0737183A
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JP
Japan
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gas
exhaust
detection sensor
gas leak
room
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Withdrawn
Application number
JP17947193A
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English (en)
Inventor
Arata Hamamoto
新 濱本
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有毒ガスを監視するとともに、発生した有毒
ガスを速やかに外部に排出することが可能な監視システ
ムの提供を目的とする。 【構成】 ガス漏洩検出センサ1がガスの漏洩を検出し
た際に、該ガス漏洩検出センサ1が配置されるエリア
A,A’,B,B’に近い吸排気口2〜5から室内の空
気を吸引し、かつ該ガス漏洩検出センサ1が配置される
エリアA,A’,B,B’に離れた吸排気口2〜5から
クリーンな空気を室内に取り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有毒ガスを監視すると
ともに、発生した有毒ガスを速やかに外部に排出するこ
とが可能な監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有毒ガスを取り扱う室、例えばク
リーンルームなどにおいては、有毒ガスが作業者に及ば
ないように種々の監視システムが設置されている。そし
て、この種の監視システムでは、使用している有毒ガス
が室内に漏れているか否かを監視し、異常があればアラ
ームを発したり、また、室内に漏れ出した有毒ガスの濃
度等を定期的に監視して、該有毒ガスの濃度が増加傾向
にあるか否か等のトレンドデータを記録するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記室内に
有毒ガスが漏れだした場合に、例えば、有毒ガス発生源
となるガスボンベの元バルブを閉じる等の作業を速やか
に行う必要があるが、このとき、元バルブを閉じたとし
ても、元バルブを閉じるまでの間にガスボンベからの有
毒ガスは室内に放出され、かつ室内に充満することにな
り、その結果、作業者の人体に悪影響を与えたり、有毒
ガスが可燃性ガスである場合には爆発の危険性もあっ
た。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、有毒ガスを監視するとともに、発生した
有毒ガスを速やかに外部に排出することが可能な監視シ
ステムの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明では、ガス漏れを検出するために室内の複
数位置に設けられたガス漏洩検出センサと、室内に漏洩
したガスを室外に排出するための複数の排気手段と、前
記ガス漏洩検出センサがガスの漏洩を検出した際に駆動
すべき排気手段を当該各ガス漏洩検出センサ毎に対応さ
せて記憶する記憶手段と、前記複数のガス漏洩検出セン
サのうち、少なくとも一つのガス漏洩検出センサがガス
の漏洩を検出した際に、前記記憶手段に記憶された記憶
内容に基づいて当該ガスを検出したガス漏洩検出センサ
に対応する排気手段を駆動させる排気駆動手段を具備す
るようにしている。
【0006】第2の発明によれば、ガス漏れを検出する
ために室内の複数位置に設けられたガス漏洩検出センサ
と、各ガス漏洩検出センサが配置される室内の位置を当
該各ガス漏洩検出センサの位置情報として記憶するセン
サ位置記憶手段と、室内に漏洩したガスを室外に排出す
るための複数の排気手段と、各排気手段の排気口の位置
情報を記憶する排気位置記憶手段と、前記複数のガス漏
洩検出センサのうち、少なくとも一つのガス漏洩検出セ
ンサがガスの漏洩を検出した場合に、センサ位置記憶手
段から当該ガスの漏洩を検出したガス漏洩検出センサの
位置を示す位置情報を読み出すガス漏洩位置検出手段
と、該ガス漏洩位置検出手段により読み出したガス漏洩
検出センサの位置情報に基づき、ガス漏洩位置に近い排
気口の位置情報を排気位置記憶手段から読み出し、その
位置情報の排気口に対応する排気手段を駆動させる排気
駆動手段とを具備するようにしている。
【0007】第3の発明によれば、第1の発明、第2の
発明の監視システムにおいて、当該室内に外気を導入す
るために室内の複数箇所に設けられた外気導入手段と、
前記ガス漏洩検出センサがガスの漏洩を検出した際に
駆動すべき外気導入手段を当該各ガス漏洩検出センサ毎
に記憶する第二の記憶手段と、前記複数のガス漏洩検出
センサのうち、少なくとも一つのガス漏洩検出センサが
ガスの漏洩を検出した際に、前記第二の記憶手段に記憶
された記憶内容に基づいて当該ガスを検出したガス漏洩
検出センサに対応する外気導入手段を駆動させる外気導
入駆動手段とを設け、ガスの漏洩を検出したガス漏洩検
出センサは、ガスの漏洩検出の際に前記外気導入駆動手
段及び前記排気駆動手段により駆動される前記外気導入
手段から前記排気手段への気流内に位置することを特徴
としている。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、複数のガス漏洩検出セン
サのうち、少なくとも一つのガス漏洩検出センサがガス
の漏洩を検出した際に、記憶手段に記憶された記憶内容
に基づいて当該ガスを検出したガス漏洩検出センサに対
応する排気手段を駆動させることにより、ガス漏洩検出
センサにより検出されたガスを、例えばガスの漏洩箇所
から近い位置にある排気手段により外部に排出すること
ができる。
【0009】第2の発明によれば、複数のガス漏洩検出
センサのうち、少なくとも一つのガス漏洩検出センサが
ガスの漏洩を検出した場合に、センサ位置記憶手段から
当該ガスの漏洩を検出したガス漏洩検出センサの位置を
示す位置情報を読み出し、更に、排気駆動手段が、該ガ
ス漏洩位置検出手段により読み出したガス漏洩検出セン
サの位置情報に基づき、ガス漏洩位置に近い排気口の位
置情報を排気位置記憶手段から読み出し、その位置情報
の排気口に対応する排気手段を駆動させるようにしたの
で、第1の発明と同様に、室内に充満する前に、ガス漏
洩検出センサにより検出されたガスが、ガスの漏洩箇所
から近い位置にある排気手段により外部に排出される。
【0010】第3の発明によれば、複数のガス漏洩検出
センサのうち、少なくとも一つのガス漏洩検出センサが
ガスの漏洩を検出した際に、外気導入駆動手段によっ
て、第二の記憶手段に記憶された記憶内容に基づいて当
該ガスを検出したガス漏洩検出センサに対応する外気導
入手段が駆動され、また、ガスの漏洩を検出したガス漏
洩検出センサは、ガスの漏洩検出の際に、外気導入手段
から排気手段への気流内に位置することから、ガス漏洩
検出センサにより検出された有毒ガスが、外気導入手段
から排気手段への気流によって外部に排出される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図7に基づ
いて説明する。図1は有毒ガスを取り扱うクリーンルー
ム50の平面図であって、この図において、符号A,
A’,B,B’は区分されたエリアを示し、符号1は区
分されたエリア内に複数設けられたガス漏洩検出センサ
を示している。これらガス漏洩検出センサ1は例えば、
塩化水素を検出する塩化水素漏洩検出センサ、ジボラン
を検出するジボラン漏洩検出センサ等により構成される
ものであって、互いに一定の間隔をおいて複数配置され
ており、これらのガス漏洩検センサ1は、検出しようと
しているガスの漏洩濃度に応じた電圧(検出信号)を出
力する。
【0012】また、クリーンルーム50の各壁面には、
図1及び図2に示すように該クリーンルーム50内の空
気を吸排出する吸排気口2〜5が複数設けられている。
なお、これら吸排気口の中で、吸排気口2と吸排気口3
は互いに対向する位置関係に設けられたものであり、こ
れら吸排気口2・3内に向けて室内の空気が吸い込ま
れ、また、これら吸排気口2・3からクリーンな空気が
室内に供給されるようになっている。また、吸排気口4
と吸排気口5は互いに対向する位置関係に設けられたも
のであり、これら吸排気口4・5内に向けて室内の空気
が吸い込まれ、また、これら吸排気口4・5からクリー
ンな空気が室内に供給されるようになっている(後述す
る)。
【0013】また、図3の天井の平面図に示されるよう
に、吸排気口2と吸排気口3とはダクト6により連通
し、このダクト6の途中には空調機7が配置され、ま
た、吸排気口4と吸排気口5とはダクト8により連通
し、このダクト8の途中には空調機9が配置されてい
る。前記空調機7は、図3、図4に示されるように、ダ
クト6に接続されるケーシング10と、ケーシング10
内に直列に設けられた2機のファンa,a’と、ケーシ
ング10内でありかつこれらファンa,a’の間に介在
されて、空気中に含有される有毒ガス等の有毒成分を吸
着してクリーンな空気にする活性炭等の吸着材11とか
ら構成されたものであって、ファンaを駆動する(ファ
ンa’は停止)ことにより、図3に矢印(イ)で示すよ
うに吸排気口2から室内の空気を吸入し、かつ吸排気口
3から有毒ガス等の有毒成分が除去されたクリーンな空
気を吐出させ、また、ファンa’を駆動する(ファンa
は停止)ことにより、矢印(ロ)で示すように吸排気口
3から室内の空気を吸入し、かつ吸排気口2から有毒ガ
ス等の有毒成分が除去されたクリーンな空気を吐出させ
るようにしている。
【0014】また、前記吸排気口4、吸排気口5に対し
て空気を吸排出する空調機9についても、図4に示す空
調ファン7と同様のケーシング10、ファンb,b’、
吸着材11が設けられている。なお、この空調機9は、
ファンbを駆動する(ファンb’は停止)ことにより、
図3に矢印(ハ)で示すように吸排気口4から室内の空
気を吸入し、かつ吸排気口5からクリーンな空気を吐出
させ、また、ファンb’を駆動する(ファンbは停止)
ことにより、矢印(ニ)で示すように吸排気口4から室
内の空気を吸入し、かつ吸排気口5からクリーンな空気
を吐出させるようにしている。また、前記ダクト6の途
中に設けられた空調機7と、前記ダクト8の途中に設け
られた空調機9とは、同一平面内において互いに交差し
ないように上下に位置をずらせて配置されている。ま
た、図2において、符号12で示すものはキャビネット
であり、符号13で示すものは扉である。
【0015】次に、図5を参照して、前記各ガス漏洩検
出センサ1の検出信号に基づいて空調機7・9を駆動制
御するための制御装置14について説明する。この制御
装置14は、検出手段である複数のガス漏洩検出センサ
1と、これらガス漏洩検出センサ1に対して有毒ガスの
濃度を順次読み取らせる指示を与えるシーケンサ15
と、シーケンサ15を通じてガス漏洩検出センサ1の検
出信号を取り込む制御部16と、該制御部16からの制
御信号により空調機7・9を選択的に駆動させる出力部
17と、該制御部16に対して制御内容(図6、図7に
示すPAD図)等の情報を入力させる入力部18と、ガ
ス漏洩検出センサ1による有毒ガスの検出状況、空調機
7・9の駆動状況などを表示する表示部19とを有する
ものである。なお、前記表示部19の画面には、ガス漏
洩検出センサ1の検出信号に基づき、どのエリアA,
A’,B,B’が危険領域かを作業者に即座に認識でき
るように、危険領域が発生したエリアA,A’,B,
B’について、危険を示す例えば赤色等を画面表示させ
るようにしても良い。また、前記表示部19は画面表示
に限定されず、パトライト等を用い、警報音と光とによ
って直接的にクリーンルーム内の作業者に対して危険を
報知しても良い。
【0016】また、前記制御部16は、各ガス漏洩検出
センサ1が配置される室内の位置を位置情報(本実施例
の場合は、エリアA,A’,B,B’)として記憶する
センサ位置記憶手段20と、吸排気口2〜5の位置情報
を記憶する排気位置記憶手段21と、ガス漏洩検出セン
サ1がガスの漏洩を検出した場合に、その検出信号に基
づき、センサ位置記憶手段20からガス漏洩検出センサ
1の位置情報(エリアA,A’,B,B’)を読み出す
ガス漏洩位置検出手段22と、該ガス漏洩位置検出手段
22により読み出したガス漏洩検出センサ1の位置情報
(エリアA,A’,B,B’)に基づき、排気位置記憶
手段21から、ガス漏洩位置に近い吸排気口2〜5の位
置情報を読み出し、その位置情報に基づき空調機7・9
を駆動させる排気駆動手段23とから構成されている。
【0017】次に、図6及び図7を参照して、空調機7
・9を制御するための制御装置14の制御内容を示すP
AD図を説明する。 《ステップ1》システムの初期化を行う。 《ステップ2》作業者により終了の指示がされたか否か
を判断し、終了指示がなされるまで、以下のステップ3
〜8を実行する。また、終了指示がなされた場合にはE
NDに進み、その後、前述のステップ1以降の処理を再
び行う。
【0018】《ステップ3》シーケンサ15を通じてガ
ス漏洩検出センサ1の検出信号を取り込み、該検出信号
に基づき有毒ガスの漏洩があるか否か(すなわち、ガス
漏洩検出センサ1により検出された濃度が予め定められ
た濃度を越えたか否か)を判断し、漏洩があると判断し
た場合にステップ4〜ステップ7に進み、また、漏洩が
無いと判断した場合にステップ8に進んで、表示部19
に対して室内が正常であることの表示をさせる。なお、
このような漏洩の有無は、ガス漏洩検出センサ1の検出
値が予め設定記憶された基準値以上か否かにより判断す
る。 《ステップ4》表示部19に対してガス漏れ異常が発生
していることを表示させる。
【0019】《ステップ5》シーケンサ15を通じて得
たガス漏洩検出センサ1の検出信号を基にして、該ガス
漏洩検出センサ1によってガス漏れが検出されたエリア
(エリアA,A’,B,B’)を確定する。なお、上記
エリア(エリアA,A’,B,B’)は、ガス漏洩検出
センサ1の検出信号を基にして、ガス漏洩位置検出手段
22が、センサ位置記憶手段20内から該ガス漏洩検出
センサ1の位置情報(A,A’,B,B’)を読み出す
ことにより確定する。
【0020】《ステップ6》前記ガス漏洩検出センサ1
からガス漏れを示す検出信号が入力されなくなるまで、
以下のステップ6A〜ステップ6Eの処理を行う。 《ステップ6A》ステップ5で検出されたガス漏洩位置
が、「A」,「A’」,「B」,「B’」のいずれであ
るかを判断し、「A」である場合にステップ6Bに進
み、「A’」である場合にステップ6Cに進み、「B」
である場合にステップ6Dに進み、また、「B’」であ
る場合にステップ6Eに進む。
【0021】《ステップ6B》ファンaを駆動する(こ
のとき、ファンa’,b,b’は停止)。これにより、
エリアAに存在する有毒ガスを含む空気が吸排気口2か
ら吸い込まれた後、該空気中の空毒成分が空調機7内の
吸着材11で除去され、クリーンになった空気が吸排気
口3から再度、室内に供給される。 《ステップ6C》ファンa’を駆動する(このとき、フ
ァンa,b,b’は停止)。これにより、エリアA’に
存在する有毒ガスを含む空気が吸排気口3から吸い込ま
れた後、該空気中の空毒成分が空調機7内の吸着材11
で除去され、クリーンになった空気が吸排気口2から再
度、室内に供給される。
【0022】《ステップ6D》ファンbを駆動する(こ
のとき、ファンa,a’,b’は停止)。これにより、
エリアBに存在する有毒ガスを含む空気が吸排気口4か
ら吸い込まれた後、該空気中の空毒成分が空調機9内の
吸着材で除去され、クリーンになった空気が吸排気口5
から再度、室内に供給される。 《ステップ6C》ファンb’を駆動する(このとき、フ
ァンa,a’,bは停止)。これにより、エリアB’に
存在する有毒ガスを含む空気が吸排気口5から吸い込ま
れた後、該空気中の空毒成分が空調機9内の吸着材で除
去され、クリーンになった空気が吸排気口4から再度、
室内に供給される。
【0023】《ステップ7》ステップ6の処理を行うこ
とにより、ガス漏洩検出センサ1からガス漏れ異常を示
す検出信号が入力されなくなった場合(すなわち、室内
に漏洩していた有毒ガスが当該室内から除去された場
合)には、ステップ4で行った異常が発生したことを示
す表示を正常なものとした後、ENDに進み、その後、
再び前述のステップ1以降の処理を行う。
【0024】以上詳細に説明したように本実施例で示す
監視システムでは、ガス漏洩検出センサ1がガスの漏洩
を検出した際に、エリアA,A’,B,B’のうち、ガ
スの漏洩を検出したガス漏洩検出センサ1が配置される
エリアに近い吸排気口から室内の有毒ガス等の有毒成分
を含有した空気を吸引して外部に排出し、かつ吸排気口
らクリーンな空気を室内に取り込むようにし、かつガス
の漏洩を検出したガス漏洩検出センサ1の周囲にはクリ
ーンな空気を室内に取り込むための吸排気口から室内に
漏洩した有毒ガスを外部に排出するための吸排気口への
気流が生じるようにしたので、有毒ガスがクリーンルー
ム内に充満する前に、該ガスを壁面側に移動させた後、
速やかに外部に排出することができ、その結果、室内の
作業者に対する健康上の悪影響、ガスが可燃性である場
合に爆発の危険性を速やかに回避できる効果が得られ
る。
【0025】なお、上記実施例では、吸排気口2と吸排
気口3とを対に、かつ吸排気口4と吸排気口5とを対に
して、エリアA,A’,B,B’のうち、ガスの漏洩が
検出されたエリアA,A’,B,B’に近い吸排気口2
〜5から該有毒ガスを含んだ空気を吸い込ませ、吸着材
11に、この空気中の有毒ガスを吸着させてクリーンな
空気を生成し、ガスの漏洩が検出されたエリアから離れ
た吸排気口から上記クリーンな空気を取り込むようにし
たが、これに限定されず、室内に複数の排気口及び複数
の吸気口を独立して設け、かつこれら各排気口毎、各吸
気口毎に排気、吸気を行わせるようにし、この上で、エ
リアA,A’,B,B’のうち、ガスの漏洩が検出され
たエリアに近い排気口から有毒ガスを吸い込ませて室外
に排出し、かつガスの漏洩が検出されたエリアに、吸気
口から排気口への気流が生じる位置に設けられた吸気口
から室外のクリーンな空気を取り込むようにしても良
い。
【0026】そして、この場合には、室内の複数箇所に
設けられた吸気口(外気導入口)からクリーンな空気を
導入するための複数の外気導入手段と、前記各吸気口の
室内の位置を位置情報として記憶する外気導入位置記憶
手段と、ガスの漏洩を検出したガス漏洩検出センサの位
置情報に基づき、ガス漏洩位置から離れた外気導入手段
の吸気口の位置情報をこの外気導入位置記憶手段から読
み出し、その外気導入口に対応する外気導入手段を駆動
させる外気導入駆動手段とを設け、ガスの漏洩が検出さ
れた位置の周囲に当該吸気口から当該排気口への気流を
発生させるようにすれば良い。
【0027】なお、上記実施例では、室内を4のエリア
A,A’,B,B’に分割したが、分割数、分割パター
ンについてはこれに限定されるものでは無い。また、本
実施例では、ガスが漏洩したエリアに近い吸排気口から
室内の空気を吸引し、これと正反対の吸排気口2〜5か
ら、有毒ガス成分を除去したクリーンな空気を取り込む
ようにし、該ガスが、漏洩したエリアに、クリーンな空
気を導入するための吸排気口から室内の空気を吸引する
ための吸排気口の気流を生成したが、これに限定され
ず、室内の空気を吸引しない吸排気口2〜5の全てから
クリーンな空気を室内に供給させるようにしても良い
(要は、ガス漏れが検出されたエリアに、上述の気流が
生成されるようにすれば良い)。また、上記実施例にお
いて、吸排気口2〜5に空気の供給方向を調整する装置
を設け、この調整装置によって、室内に供給するクリー
ンな空気の供給方向を調整することにより、ガス漏れが
発生したエリアに、上述の気流を生成するようにしても
良い。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明によれば、複数のガス漏洩検出センサのうち、少な
くとも一つのガス漏洩検出センサがガスの漏洩を検出し
た際に、記憶手段に記憶された記憶内容に基づいて当該
ガスを検出したガス漏洩検出センサに対応する排気手段
を駆動させることができるので、ガス漏洩検出センサに
より検出されたガスを、例えばガスの漏洩箇所から近い
位置にある排気手段により速やかに外部に排出すること
ができ、該ガスが室内に充満することを未然に防止でき
る。すなわち、この第1の発明では、有毒ガスがクリー
ンルーム内に充満する前に、これを速やかに外部に排出
することができ、室内の作業者に対する健康上の悪影
響、ガスが可燃性である場合に爆発の危険性を速やかに
回避できる効果を得ることができる。
【0029】第2の発明によれば、複数のガス漏洩検出
センサのうち、少なくとも一つのガス漏洩検出センサが
ガスの漏洩を検出した場合に、センサ位置記憶手段から
当該ガスの漏洩を検出したガス漏洩検出センサの位置を
示す位置情報を読み出し、更に、排気駆動手段が、該ガ
ス漏洩位置検出手段により読み出したガス漏洩検出セン
サの位置情報に基づき、ガス漏洩位置に近い排気口の位
置情報を排気位置記憶手段から読み出し、その位置情報
の排気口に対応する排気手段を駆動させるようにしたの
で、第1の発明と同様に、室内に充満する前に、ガス漏
洩検出センサにより検出されたガスを、ガスの漏洩箇所
から近い位置にある排気手段により速やかに外部に排出
することができ、室内の作業者に対する健康上の悪影
響、ガスが可燃性である場合に爆発の危険性を速やかに
回避できる効果を得ることができる。
【0030】第3の発明によれば、複数のガス漏洩検出
センサのうち、少なくとも一つのガス漏洩検出センサが
ガスの漏洩を検出した際に、外気導入駆動手段によっ
て、第二の記憶手段に記憶された記憶内容に基づいて当
該ガスを検出したガス漏洩検出センサに対応する外気導
入手段が駆動され、また、ガスの漏洩を検出したガス漏
洩検出センサは、ガスの漏洩検出の際に、外気導入手段
から排気手段への気流内に位置することから、ガス漏洩
検出センサにより検出された有毒ガスは、外気導入手段
から排気手段への気流によって速やかに外部に排出され
る。すなわち、第3の発明では、ガス漏洩検出センサに
より検出されたガスを気流に乗せて速やかに外部に排出
することができ、これによって第1、第2の発明と同様
に、有毒ガスが室内に充満する前に、これを速やかに外
部に排出することができ、室内の作業者に対する健康上
の悪影響、ガスが可燃性である場合に爆発の危険性を速
やかに回避できる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス漏洩検出センサ1、吸排気口2〜5、ガス
の漏洩箇所のエリアA,A’,B,B’の位置関係を示
す平面図。
【図2】クリーンルーム50の一部を示す斜視図。
【図3】クリーンルーム50の天井部分を示す平面図。
【図4】空調機7・9の正断面図。
【図5】ガス漏洩検出センサ1の検出信号に基づいて空
調機7・9を制御するための制御装置14を示すブロッ
ク図。
【図6】空調機7・9を制御するための制御部の制御内
容を示すPAD図。
【図7】空調機7・9を制御するための制御部の制御内
容を示すPAD図。
【符号の説明】
1 ガス漏洩検出センサ1 2 吸排気口(排気口)(外気導入口) 3 吸排気口(排気口)(外気導入口) 4 吸排気口(排気口)(外気導入口) 5 吸排気口(排気口)(外気導入口) 7 空調機(排気手段) 9 空調機(排気手段) 16 制御部 20 センサ位置記憶手段(記憶手段) 21 排気位置記憶手段(記憶手段) 22 ガス漏洩位置検出手段 23 排気駆動手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス漏れを検出するために室内の複数位
    置に設けられたガス漏洩検出センサと、 室内に漏洩したガスを室外に排出するための複数の排気
    手段と、 前記ガス漏洩検出センサがガスの漏洩を検出した際に駆
    動すべき排気手段を当該各ガス漏洩検出センサ毎に対応
    させて記憶する記憶手段と、 前記複数のガス漏洩検出センサのうち、少なくとも一つ
    のガス漏洩検出センサがガスの漏洩を検出した際に、前
    記記憶手段に記憶された記憶内容に基づいて当該ガスを
    検出したガス漏洩検出センサに対応する排気手段を駆動
    させる排気駆動手段とから構成されていることを特徴と
    する監視システム。
  2. 【請求項2】 ガス漏れを検出するために室内の複数位
    置に設けられたガス漏洩検出センサと、 各ガス漏洩検出センサが配置される室内の位置を当該各
    ガス漏洩検出センサの位置情報として記憶するセンサ位
    置記憶手段と、 室内に漏洩したガスを室外に排出するための複数の排気
    手段と、 各排気手段の排気口の位置情報を記憶する排気位置記憶
    手段と、 前記複数のガス漏洩検出センサのうち、少なくとも一つ
    のガス漏洩検出センサがガスの漏洩を検出した場合に、
    センサ位置記憶手段から当該ガスの漏洩を検出したガス
    漏洩検出センサの位置を示す位置情報を読み出すガス漏
    洩位置検出手段と、 該ガス漏洩位置検出手段により読み出したガス漏洩検出
    センサの位置情報に基づき、ガス漏洩位置に近い排気口
    の位置情報を排気位置記憶手段から読み出し、その位置
    情報の排気口に対応する排気手段を駆動させる排気駆動
    手段とから構成されたことを特徴とする監視システム。
  3. 【請求項3】 請求項第1項乃至第2項のいずれかに記
    載の監視システムにおいて、 当該室内に外気を導入するために室内の複数箇所に設け
    られた外気導入手段と、 前記ガス漏洩検出センサがガ
    スの漏洩を検出した際に駆動すべき外気導入手段を当該
    各ガス漏洩検出センサ毎に記憶する第二の記憶手段と、 前記複数のガス漏洩検出センサのうち、少なくとも一つ
    のガス漏洩検出センサがガスの漏洩を検出した際に、前
    記第二の記憶手段に記憶された記憶内容に基づいて当該
    ガスを検出したガス漏洩検出センサに対応する外気導入
    手段を駆動させる外気導入駆動手段とを設け、 ガスの漏洩を検出したガス漏洩検出センサは、ガスの漏
    洩検出の際に前記外気導入駆動手段及び前記排気駆動手
    段により駆動される前記外気導入手段から前記排気手段
    への気流内に位置することを特徴とする監視システム。
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