JP2005061465A - 真空断熱材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の、冷蔵庫等の保温用箱体に取り付けて断熱効果を発揮する真空断熱材では、芯材、外被材に有機材料を使用するため、適用可能温度範囲が狭く、強度も弱い、という問題があった。また、外被材に金属を使う場合も、芯材や接合部材に有機材料を使用するため、耐熱性・強度の優れた金属の特性を生かせない、という問題があった。
【解決手段】 真空断熱材1(28)は、対向して配置する一対の内パネル材4・5(31・32)と、該内パネル材4・5(31・32)の外側に装着する一対の外パネル材6・7(33・34)とから構成し、同じ側にある外パネル材と内パネル材とは、パネル面内で点接合すると共に、一方の側にある内パネル材と、他方の側にある内外いずれかのパネル材とは、パネル外周で線接合して密封した。
【選択図】 図6

Description

本発明は、冷蔵庫、低温コンテナ等の保温用箱体に取り付けて断熱効果を発揮する断熱材に関し、特に、適用可能温度範囲が広く、高強度で耐久性に優れ、しかも、長期間に渡って高い断熱性能を維持可能な真空断熱材に関する。
従来から、冷蔵庫、低温コンテナ等には種々の断熱材が用いられている。該断熱材としては、発泡スチロール等の断熱素材をそのまま使用した単層断熱材や、硬質ウレタンフォーム等の断熱素材の両面にアルミ材等を接着した積層断熱材が、一般に用いられているが、特に、高い断熱性の要求される部位には、内部に中空の気密室を設け、該気密室を真空排気した真空断熱材が用いられている。
この真空断熱材の気密室には、シリカ、パーライト等の無機粉末、ガラス繊維等の繊維材料、発泡ポリウレタン等の有機材料から成る断熱性の芯材を充填し、これにより、真空状態にした場合に、外被材が圧壊して外被材の両側が直接接触したり、外被材の一方の側の熱が芯材を介して他方の側に伝達したりするのを防止し、更に、該外被材として、金属膜、プラスチックのラミネート等から成る、ガス遮断性と断熱性に優れた材料を使用し、これにより、外部から気密室へのガスの侵入を阻止して、長期間に渡って断熱性能を維持する技術(例えば、特許文献1参照。)が公知となっている。
また、外被材として、ガス遮断性に極めて優れた金属パネルを使用可能な技術(例えば、特許文献2参照。)も公知となっている。この技術では、一対の金属パネルの外周部を、硬質ウレタン等から成る接合部材で密閉して中空のパネル本体とし、該パネル本体の内部に、硬質ウレタン等から成る芯材を配置している。
特開平8−303685号公報 特開2002−71088号公報
しかし、一般の単層断熱材や積層断熱材では、断熱素材に発泡スチロール等の有機材料を用いるため、使用温度が限られており、使用温度域の高い電気湯沸かし器等や極低温域で使用する冷凍庫等の保温機器には適用できない。しかも、熱伝導率もそれほど低くないため、断熱性能を高めるには厚肉化が必要となり、冷蔵庫、低温コンテナ等の保温用箱体の収納可能容量の減少や重量増加を招く、という問題があった。
また、真空断熱材における前者の技術では、ガス遮断性の観点から外被材の一部に熱伝導率が極めて高い金属膜を使用しているため、該金属膜が真空断熱材表面で熱橋を形成して断熱性能を悪化させる。加えて、外被材にはプラスチックも使用しているため、前記単層断熱材や積層断熱材の場合と同様に、使用温度が限られる、という問題があった。更に、これら金属膜やプラスチックから成るラミネート等の外被材は、強度が低くて耐久性に劣り、更に、複合材であることから廃却後の再利用も困難である、という問題があった。
また、真空断熱材における後者の技術でも、芯材や接合部材に有機材料を使用するため、前記単層断熱材や積層断熱材の場合と同様に、使用温度が限られる。しかも、熱伝導率がそれほど低くない有機材料からなる接合部材は、冷蔵庫や低温コンテナ等の保温用箱体を組み上げた際、熱橋を形成して真空断熱材の断熱性能を悪化させる、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、中空の内部を減圧密封してなる真空断熱材において、該真空断熱材は、対向して配置する一対の内パネル材と、該内パネル材の外側に装着する一対の外パネル材とから構成し、同じ側にある外パネル材と内パネル材とは、パネル面内で点接合すると共に、一方の側にある内パネル材と、他方の側にある内外いずれかのパネル材とは、パネル外周で線接合して密封したものである。
請求項2においては、前記内パネル材には、内部に膨出する補強用の絞り部を形成するものである。
請求項3においては、前記絞り部は、両側にある内パネル材に設けると共に、一方の側にある内パネル材の絞り部は、他方の側にある内パネル材の絞り部とは、互いに干渉しない位置に形成するものである。
請求項4においては、前記内パネル材は、キャンバーを有するものである。
請求項5においては、前記真空断熱材の少なくとも一方の側にある内パネル材と外パネル材の外周端に、所定の傾斜角を有する傾斜部を形成するものである。
請求項6においては、前記傾斜角は、断面視で各パネル面から略45度とするものである。
請求項7においては、前記傾斜部のうち、突き合わせる真空断熱材の少なくとも一方の外パネル材の傾斜部を、弾性を有する付勢部材より構成し、該付勢部材は、他方の外パネル材の傾斜部を、弾性力により押圧または牽引して、係合可能な構成とするものである。
請求項8においては、前記真空断熱材の少なくとも一方の側にある内パネル材と外パネル材の外周部に段差部を設け、真空断熱材の外周を突き合わせることにより、該段差部から連結凹部を形成すると共に、該連結凹部に連結部材を嵌装して、隣接する真空断熱材間を連結し組み立て可能な構成とするものである。
請求項9においては、前記真空断熱材を連結する際に、隣接する内外のパネル材や連結部材により形成される間隙を、密閉空間として構成すると共に、該密閉空間内には、内部を減圧可能な脱気剤を封入するものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、中空の内部を減圧密封してなる真空断熱材において、該真空断熱材は、対向して配置する一対の内パネル材と、該内パネル材の外側に装着する一対の外パネル材とから構成し、同じ側にある外パネル材と内パネル材とは、パネル面内で点接合すると共に、一方の側にある内パネル材と、他方の側にある内外いずれかのパネル材とは、パネル外周で線接合して密封したので、両側の外パネル材の間の熱伝達経路内に、小面積で熱伝導率の低い点接合部を設けることができ、熱伝導率が高いステンレス鋼やジュラルミン等の金属をパネル素材に使用した場合でも、真空断熱材全体の熱伝導率を低くして断熱性能の低下を防止することができる。更には、このような構成によって、ガス遮断性に優れ、しかも強度も高い金属が使用できるため、外部から気密室へのガスの侵入を確実に遮断することができ、長期間に渡って断熱性能を高く維持できると共に、振動や衝撃によっても変形しにくく、優れた耐久性を確保できる。
請求項2においては、請求項1記載の内パネル材には、内部に膨出する補強用の絞り部を形成するので、該内パネル材の剛性を高めることができ、真空状態にした場合に、内パネル材が圧壊して接触し断熱性能が低下するのを防止することができる。
請求項3においては、請求項2記載の絞り部は、両側にある内パネル材に設けると共に、一方の側にある内パネル材の絞り部は、他方の側にある内パネル材の絞り部とは、互いに干渉しない位置に形成するので、内パネル材の気密室の間隔が狭くなった場合でも、絞り部の膨出部が接触することがなく、断熱性能の低下を確実に防止することができる。
請求項4においては、請求項2又は請求項3記載の内パネル材は、キャンバーを有するので、内パネル材の剛性を更に高めることができ、真空状態にした場合に、内パネル材が圧壊して接触し断熱性能が低下するのを、確実に防止することができると共に、更なる薄肉化が可能となり、内パネル材に比重の大きな金属を使用した場合でも、著しい重量増加を招くことがなく、ハンドリング性や搬送時の燃費等を良好に保つことができる。
請求項5においては、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の真空断熱材の少なくとも一方の側にある内パネル材と外パネル材の外周端に、所定の傾斜角を有する傾斜部を形成するので、真空断熱材を一方の側から他方の側に伝わる熱の伝達経路長を長くすることができ、熱伝導率の高いステンレス鋼やジュラルミン等の金属をパネル素材に使用した場合でも、十分な断熱性能を確保できる。加えて、傾斜部を利用して、種々の形態の連結を強固に行うことが可能となり、組み立て性の向上はもとより、真空断熱材を様々な大きさや形状の保温用箱体へ適用することができる
請求項6においては、請求項5記載の傾斜角は、断面視で各パネル面から略45度とするので、同一の真空断熱材で種々の突合せ部に対応することができ、部品共通化を図り、部品コストの低減及びメンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項7においては、請求項5記載の傾斜部のうち、突き合わせる真空断熱材の少なくとも一方の外パネル材の傾斜部を、弾性を有する付勢部材より構成し、該付勢部材は、他方の外パネル材の傾斜部を、弾性力により押圧または牽引して、係合可能な構成とするので、組み立て後の真空断熱材間の気密性が増し、組み立てた保温用箱体の断熱性能が大幅に向上する。
請求項8においては、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の真空断熱材の少なくとも一方の側にある内パネル材と外パネル材の外周部に段差部を設け、真空断熱材の外周を突き合わせることにより、該段差部から連結凹部を形成すると共に、該連結凹部に連結部材を嵌装して、隣接する真空断熱材間を連結し組み立て可能な構成とするので、パネル材自体を連結構造の一部に利用できるため、大がかりな連結構造を設けることなく簡単な構成にて真空断熱材間を連結することができ、加えて、真空断熱材の突合せ部表面を面一にすることができるため、組み立て後の保護パネルの貼設等を均一に行うことができ、余分な外装部材や仕上げ工程等が不要となる。その結果、組み立てにかかる部材コストの低減や、作業効率の向上を図ることができる。
請求項9においては、請求項8記載の真空断熱材を連結する際に、隣接する内外のパネル材や連結部材により形成される間隙を、密閉空間として構成すると共に、該密閉空間内には、内部を減圧可能な脱気剤を封入するので、組み立てにより隣接する真空断熱材の間に生じる間隙内を減圧し、該間隙を介して流れる熱を大きく抑制でき、組み立て後も、より高い断熱性能を維持することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係わる真空断熱材の全体構成を示す真空断熱材の斜視図、図2は内パネル対の外観斜視図、図3は同じく平面図、図4は同じく側面図、図5は図3のA−A断面図、図6は内−内パネル材接合タイプの平面突合せ部の側面断面図、図7は内−内パネル材接合タイプの角突合せ部の側面断面図、図8は内−外パネル材接合タイプの平面突合せ部の側面断面図、図9は放射状の絞り部を有する内パネル対の外観斜視図、図10は格子状の絞り部を有する内パネル対であり、図10(a)は外観斜視図、図10(b)は図10(a)のB−B断面図、図11はキャンバーを有する内パネル対の外観斜視図、図12は各断熱材の特性を示す説明図、図13は本発明に係わる真空断熱材を組み込む低温コンテナを積載した貨物自動車の外観斜視図である。
まず、本発明に係わる真空断熱材1の全体構成について、図1、図2、図6、図8により説明する。
図1、図2、図6に示すように、真空断熱材1は、一対の内パネル材4・5から成る内パネル対2と、該内パネル対2の外面に装着した一対の外パネル材6・7から成る外パネル対3とから構成される。
上側のパネル材では、パネル面の面内でスポット溶接等により点接合されて複数の点接合部10が形成され、該点接合部10を介して、上側の内パネル材4と外パネル材6とが連結されている。同様にして、下側のパネル材でも、パネル面の面内でスポット溶接等により点接合されて複数の点接合部13が形成され、該点接合部13を介して、下側の内パネル材5と外パネル材7とが連結されている。
更に、図6、図8に示すように、上側にあるパネル材4・6(31・33)のいずれか一枚と、下側にあるパネル材5・7(32・34)のいずれか一枚とを組み合わせ、この組み合わせた一対のパネル材の外周を重ねて線接合し、この線接合部11と上下のパネル材とから気密室12(14)を形成するようにしている。
つまり、図6に示す真空断熱材1(以下、「内−内パネル材接合タイプ」とする)においては、上下の内パネル材4・5からは気密室12が形成され、また、図8に示す真空断熱材28(以下、「内−外パネル材接合タイプ」とする)においては、一方の側の内パネル31材と他方の側の外パネル材34とから気密室14が形成されるのである。ただし、保温対象物と接触する上下の外パネル材6・7(33・34)同士の組み合わせからは、気密室を構成しないものとする。
このような構成においては、熱は次のようにして伝達される。
つまり、内−内パネル材接合タイプでは、一方の側の外パネル材6の熱は、点接合部10→内パネル材4→気密室12の外周の線接合部11→内パネル材5→点接合部13→他方の側の外パネル材7、の順に伝達される。また、内−外パネル材接合タイプでは、一方の側の外パネル材33の熱は、点接合部10→内パネル材31→気密室14の外周の線接合部11→他方の側の外パネル材34、の順に伝達される。
しかし、いずれのタイプの真空断熱材1・28においても、熱伝達経路内に、小面積で熱伝導率の低い点接合部10・13が存在するため、熱伝導率が極めて高いステンレス鋼やジュラルミン等の金属をパネル素材に使用した場合であっても、真空断熱材1の一方の側から他方の側への熱伝導を大きく抑制することができる。
すなわち、中空の内部を減圧密封してなる真空断熱材1(28)において、該真空断熱材1(28)は、対向して配置する一対の内パネル材4・5(31・32)と、該内パネル材4・5(31・32)の外側に装着する一対の外パネル材6・7(33・34)とから構成し、同じ側にある外パネル材と内パネル材とは、パネル面内で点接合すると共に、一方の側にある内パネル材と、他方の側にある内外いずれかのパネル材とは、パネル外周で線接合して密封したので、両側の外パネル材6・7(33・34)の間の熱伝達経路内に、小面積で熱伝導率の低い点接合部10・13を設けることができ、熱伝導率が高いステンレス鋼やジュラルミン等の金属をパネル素材に使用した場合でも、真空断熱材1(28)全体の熱伝導率を低くして断熱性能の低下を防止することができる。更には、このような構成によって、ガス遮断性に優れ、しかも強度も高い金属が使用できるため、外部から気密室12(14)へのガスの侵入を確実に遮断することができ、長期間に渡って断熱性能を高く維持できると共に、振動や衝撃によっても変形しにくく、優れた耐久性を確保できるのである。
なお、前記気密室12・14の真空化は、次のようにして行うことができる。例えば、前記気密室12・14を形成するパネル材の任意の箇所にエア抜き孔を形成すると共に該エア抜き孔にエア抜きバルブを装着し、該エア抜きバルブに真空ポンプ等を連結して作動させた後、気密室12・14内を真空排気してエア抜きバルブを閉塞することにより、前記気密室12・14を真空状態にすることができる。
あるいは、気密室12・14を構成するパネル材の外周の上下間の隙間に、ニッケル等を主成分とする鑞を介装し、そのまま真空加熱炉に装入して加熱すると、気密室12・14内が真空状態に保たれたままで、鑞が溶解してパネル材の外周が線接合されて密封される。これにより、気密室12・14の形成と真空化とを同時に行うことができ、真空断熱材1の製造工程が少なくて済むため、生産効率の向上と、及び真空排気に必要なバルブやポンプ等の部品・装置が不要となって製造コストの削減を図ることができる。
次に、前記内パネル対2について、図3乃至図5、図9乃至図11により説明する。
図3乃至図5に示すように、内パネル対2の上側の内パネル材4は、正方形に突き出した本体部4aと、該本体部4aの周囲に一段低く設けた段差部4bと、該段差部4bから特定の傾斜角19をもって外斜め下方に傾斜する傾斜部4cとから構成され、このうちの本体部4aでは、内部に向かって溝状の絞り部15が膨出されている。そして、該絞り部15は、平面視正方形状の内パネル材4の対角線上に配置した複数の斜め絞り部15aと、内パネル材4の四辺に平行な長短2種類の平行絞り部15b・15cとから構成されており、内パネル材4の剛性をパネル面全体で均一に高めるようにしている。
内パネル対2の下側の内パネル材5も、正方形に突き出した本体部5aと、該本体部5aの周囲に一段低く設けた段差部5bとから構成され、このうちの本体部5aでは、内部に向かって溝状の絞り部16が膨出され、前記内パネル材4と同様に、図示せぬ複数の斜め絞り部や平行絞り部から構成されており、内パネル材5の剛性をパネル面全体で均一に高めるようにしている。従って、真空断熱材の軽量化のために上下の内パネル材4・5を薄くした場合であっても、内パネル対2は、気密室12を真空状態にした際に大気から作用する過大な圧力にも、十分耐えることができる。
すなわち、内パネル材4・5には、内部に膨出する補強用の絞り部15・16を形成するので、該内パネル材4・5の剛性を高めることができ、真空状態にした場合に、内パネル材4・5が圧壊して接触し断熱性能が低下するのを防止することができるのである。
また、図5に示すように、前記上下の内パネル材4・5から気密室12内部に向かって膨出する絞り部15・16は、水平方向位置をずらして配置されている。これにより、真空状態にした際の大気からの圧力や、外部からの衝撃等が、内パネル材4・5に作用して気密室12の上下間隔が狭くなった場合でも、上下の絞り部15・16の膨出部が接触することがない。
すなわち、前記絞り部15・16は、両側にある内パネル材4・5に設けると共に、一方の側にある内パネル材4の絞り部15は、他方の側にある内パネル材5の絞り部16とは、互いに干渉しない位置に形成するので、内パネル材4・5の気密室12の間隔が狭くなった場合でも、絞り部15・16の膨出部が接触することがなく、断熱性能の低下を確実に防止することができるのである。
ここで、別形態の絞り部について、図9乃至図11により説明する。
図9に示すように、内パネル対20の上下の内パネル材21・22には、該内パネル対20の内部に向かって溝状の絞り部17が膨出されると共に、該絞り部17は、内パネル材21・22の平面略中央から放射状に形成されている。これにより、たとえ、ねじれ等の変形応力が真空断熱材1全体に作用しても、該変形応力は、内パネル材21・22平面略中央を中心とした半径上の絞り部17近傍に集中し、そこで支持されるため、組立て時に発生する折曲等のトラブルを防止することができ、真空断熱材1の組み立て性・耐久性を大きく向上させることができる。
また、図10(a)、図10(b)に示すように、内パネル対49の上下の内パネル材50・51には、格子状に絞り部52・53を設けてもよい。詳しくは、上側の内パネル材50では、絞り部52が外部(図10では上方)に向かって膨出され、下側の内パネル材51では、前記絞り部52と略同一形状の絞り部53が、内部(図10では上方)に向かって膨出されている。これにより、内パネル対49全体の剛性を大きく高めることができ、組立て時に発生する折曲等に対してはもちろんのこと、真空状態にした際に大気から受ける圧力により発生する内パネル対49の座屈に対しても、十分に対応可能となり、真空断熱材1の組み立て性・耐久性を更に大きく向上させることができるのである。加えて、内パネル材50・51に金属等のパネル素材を使用した場合に、このような格子状の膨出加工の如き大きな変形を与えると、パネル素材そのものが加工硬化により強化されるため、内パネル対49全体の剛性を、更に大きく向上させることができる。
なお、前記絞り部15・16とは異なり、このように同一方向に向かって膨出する絞り部52・53の場合には、水平方向位置が略同一となるように配置して、互いに干渉しないようにしている。これにより、真空状態にした際の大気からの圧力や、外部からの衝撃等が、内パネル材50・51に作用して気密室54の上下間隔が狭くなった場合でも、上下の絞り部52・53の膨出部が互いに接触することがなく、断熱性能の低下を防止することができる。
更に、図11に示す内パネル対23のように、該内パネル対23を構成する上下の内パネル材24・25のいずれにも、内パネル対23の短辺23bの方向に側面視で中高となった、カマボコ形状の上下のキャンバー26・27を、形成することができる。なお、この内パネル材24・25にも、前記短辺23bに平行で長辺23aに垂直に、複数の溝状の絞り部18が形成されており、該絞り部18も、前述の絞り部15乃至17と同様に、内パネル対23内部に向かって膨出されている。このように、内パネル対23に、絞り部18に加えてキャンバー26・27を設けており、これらの複数の強化構造の相乗効果によって、気密室12を真空状態にした際に大気から作用する過大な圧力にも対抗することができる。
すなわち、前記内パネル材24・25は、キャンバー26・27を有するので、内パネル材24・25の剛性を更に高めることができ、真空状態にした場合に、内パネル材24・25が圧壊して接触し断熱性能が低下するのを、確実に防止することができると共に、更なる薄肉化が可能となり、内パネル材24・25に比重の大きな金属を使用した場合でも、著しい重量増加を招くことがなく、ハンドリング性や搬送時の燃費等を良好に保つことができる。
次に、真空断熱材1の外周端、及びその突合せ部の構造について、図5乃至図8、図13により説明する。
図5、図6に示すように、内−内パネル材接合タイプの真空断熱材1においては、前述の如く、上側の内パネル材4は、本体部4a、段差部4b、及び傾斜部4cとから構成され、また、下側の内パネル材5は、本体部5aと段差部5bとから構成されている。このように、一部に傾斜部4cを有する構成においては、内パネル材4・5間を伝わる熱の伝達経路長は、前記段差部4bと段差部5bとの外周端が両パネル材4・5に垂直な連結部材35により連結された場合と比べて長くなる。
そして、図8に示すように、内−外パネル材接合タイプの真空断熱材28においても、一方の側の内パネル材31と他方の側の外パネル材34とから気密室14が形成され、このうちの内パネル31材は、前記内パネル材4と同様に、本体部31a、段差部31b、及び傾斜部31cとから構成されている。このような傾斜部31cを介して内パネル材31と外パネル材34とが連結されるため、熱の伝達経路長は、両パネル材31・34間が垂直な連結部材36により連結された場合と比べて長くなる。つまり、このように、傾斜部4c(31c)を設けることにより、熱の伝達経路長は延長され、それに伴い、熱伝導率は低下するのである。
また、図5乃至図7に示すように、内−内パネル材接合タイプの真空断熱材1においては、内パネル材4の外側に前記点接合部10を介して装着された外パネル材6は、本体部6a、段差部6b、及び傾斜部6cとから構成され、該傾斜部6cは、前記段差部6bから所定の傾斜角37にて、外斜め下方に傾斜しており、一方の側にあるパネル材4・6には、ともに傾斜部4c・6cが形成されている。
そして、図8に示すように、内−外パネル材接合タイプの真空断熱材28においても、内パネル材31の外側に前記点接合部10を介して装着された外パネル材33は、本体部33a、段差部33b、及び傾斜部33cとから構成され、該傾斜部33cは、前記段差部33bから所定の傾斜角にて、外斜め下方に傾斜しており、一方の側にあるパネル材31・33には、ともに傾斜部31c・33cが形成されている。
ここで、図13に示すように、貨物自動車8に載置して運搬する低温コンテナ9の側壁内に、本発明の真空断熱材1を組み込む場合には、真空断熱材1同士を同一平面内で突き合わせて連結する連結部(以下「平面突合せ部」とする)38や、真空断熱材1同士を角部で突き合わせて連結する連結部(以下「角突合せ部」とする)39を介して、真空断熱材1を相互に連結する必要がある。
従って、本発明の如く、一方の側に傾斜部4c・6c(31c・33c)設けることにより、平面突合せ部38では、図6、図8に示すように、一方を反転させて同一平面内で正面から突き合わせ、隣接する真空断熱材1・1の外周の一部が傾斜部4c・6c(31c・33c)の分だけ相互に重なるように配置することができる。また、角突合せ部39では、図7に示すように、一方の真空断熱材1の傾斜部4c・6cに、他方の真空断熱材1の傾斜部4c・6cを当接し、隣接する真空断熱材1・1を互いに略直交するように配置することができるのである。これにより、真空断熱材1(28)の傾斜部4c・6c(31c・33c)同士の当て方を変えるだけで、連結状態を容易に変化させることができると共に、突合せ部に重複部分を設けて、連結強度を高めることができる。
すなわち、前記真空断熱材1(28)の少なくとも一方の側にある内パネル材4・5(31・32)と外パネル材6・7(33・34)の外周端に、所定の傾斜角19(37)を有する傾斜部4c・6c(31c・33c)を形成するので、真空断熱材1(28)を一方の側から他方の側に伝わる熱の伝達経路長を長くすることができ、熱伝導率の高いステンレス鋼やジュラルミン等の金属をパネル素材に使用した場合でも、十分な断熱性能を確保できる。加えて、傾斜部4c・6c(31c・33c)を利用して、種々の形態の連結を強固に行うことが可能となり、組み立て性の向上はもとより、真空断熱材1(28)を様々な大きさや形状の保温用箱体へ適用することができる。
また、前記傾斜角19・37は、いずれも略45度が好ましい。これは、平面突合せ部38では、突き合わせる真空断熱材1の傾斜角19・37が略同等であれば同一平面上に配設できるが、角突合せ部39では、角を直角にするには、突き合わせる真空断熱材1の傾斜角19・37の合計を90度にする必要があり、傾斜角19・37を、いずれも略45度にすることで、両突合せ部38・39に対応することができるのである。
すなわち、前記傾斜角19・37は、断面視で各パネル面から略45度とするので、同一の真空断熱材1で種々の突合せ部38・39に対応することができ、部品共通化を図り、部品コストの低減及びメンテナンス性の向上を図ることができる。
また、図6、図8に示すように、前述の如く、外パネル材6は本体部6a、段差部6b、及び傾斜部6cとから構成され、外パネル材33は、本体部33a、段差部33b、及び傾斜部33cとから構成されている。この外パネル材6(33)を、弾性を有する金属から構成すると共に、前記傾斜部6c(33c)を、45度よりも小さい傾斜角で、位置6d(33d)まで外方に開いて塑性変形させた上で、突き合わせると、隣接する傾斜部6c(33c)同士は、互いに強く押圧しあって外側面で隙間無く密着するようになる。これにより、組み立て後の真空断熱材1(28)間の気密性が増し、真空断熱材1(28)から組み立てた保温用箱体の内外間の熱伝導率が減少する。
なお、前記傾斜部6c(33c)を、45度よりも大きい傾斜角で内方に塑性変形させた上で、傾斜部6c(33c)を互いに掛止するようにしてもよく、この場合は、後述する連結部材で連結・固定すると、隣接する傾斜部6c(33c)同士は、互いに強く牽引しあって内側面で隙間無く密着するようになる。
すなわち、前記傾斜部のうち、突き合わせる真空断熱材の少なくとも一方の外パネル材6(33)の傾斜部6c(33c)を、弾性を有する付勢部材より構成し、該付勢部材は、他方の外パネル材の傾斜部を、弾性力により押圧または牽引して、係合可能な構成とするので、組み立て後の真空断熱材1(28)間の気密性が増し、組み立てた保温用箱体の断熱性能が大幅に向上する。
また、図6、図7に示すように、上側の外パネル材6は、本体部6a、段差部6b、及び傾斜部6cとから構成され、下側の外パネル材7は、本体部7a、段差部7b、及び傾斜部7cとから構成される。そして、前記平面突合せ部38の上側には、前記段差部6b・7bから成る平連結凹部45が形成され、該段差部6b・7bの底面には固定ナット43・43が固設され、該ナット43・43が嵌入可能な平連結部材40が、前記平連結凹部45に嵌装されており、該平連結部材40を介して、ボルト44・44を前記固定ナット43・43に螺挿固定することにより、上側の段差部6b・7b間を連結できるようにしている。
同様に、平面突合せ部38の下側においても、平連結凹部46に固設した固定ナット43・43に、平連結部材40を介して、ボルト44・44を螺挿固定することにより、下側の段差部7b・6b間を連結できるようにしている。これにより、平面突合せ部38を内外から強固に連結することができ、しかも、平連結部材40・40は平連結凹部45・46内に埋め込まれた状態となり、平面突合せ部38の内外面を面一にすることができるのである。
更に、前記角突合せ部39の内側には、段差部6b・6bから成る角連結凹部47が形成され、該段差部6b・6bには固定ナット43・43が固設され、該ナット43・43が嵌入可能な内角連結部材41が、前記角連結凹部47に嵌装されており、該内角連結部材41を介して、ボルト44・44を前記固定ナット43・43に螺挿固定することにより、内側の段差部6b・6b間を連結できるようにしている。
同様に、角突合せ部39の外側には、段差部7b・7bから成る角連結凹部48が形成され、該段差部7b・7bには固定ナット43・43が固設され、該ナット43・43が嵌入可能な外角連結部材42が、前記角連結凹部48に嵌装されており、該外角連結部材42を介して、ボルト44・44を前記固定ナット43・43に螺挿固定することにより、外側の段差部7b・7b間を連結できるようにしている。これにより、角突合せ部39を内外から強固に連結することができ、しかも、角連結部材41・42は角連結凹部47・48内に、それぞれ埋め込まれた状態となり、角突合せ部39の内外面を面一にすることができる。
すなわち、前記真空断熱材1の少なくとも一方の側にある内パネル材4(5)と外パネル材6(7)の外周部に段差部6b・7bを設け、真空断熱材1の外周を突き合わせることにより、該段差部6b・7bから連結凹部45乃至48を形成すると共に、該連結凹部45乃至48に連結部材40乃至42を嵌装して、隣接する真空断熱材1・1間を連結し組み立て可能な構成とするので、パネル材自体を連結構造の一部に利用できるため、大がかりな連結構造を設けることなく簡単な構成にて真空断熱材1・1間を連結することができ、加えて、真空断熱材1の突合せ部表面を面一にすることができるため、組み立て後の保護パネルの貼設等を均一に行うことができ、余分な外装部材や仕上げ工程等が不要となる。その結果、組み立てにかかる部材コストの低減や、作業効率の向上を図ることができるのである。
また、図6乃至図8に示すように、前記突合せ部38・39内には、パネル材4乃至7と連結部材40乃至42により囲まれた間隙56・57がそれぞれ存在する。そこで、真空断熱材1同士を連結する際、前記間隙56・57内部に、金属粉のような脱酸素剤やシリカゲルのような吸湿剤等から成る脱気剤55を内挿した上で、パネル材4乃至7同士、または該パネル材4乃至7と連結部材40乃至42との間に、図示せぬシーリング材を流し込みながら、真空断熱材1の間を連結することもできる。これにより、前記間隙56・57内が密閉されると共に、その内部は、ガスが脱気剤55により吸収されて減圧状態となり、間隙56・57を介して伝わる熱を大幅に低減することができる。
すなわち、真空断熱材1(28)を連結する際に、隣接する内外のパネル材4乃至7や連結部材40乃至42により形成される間隙56・57を、密閉空間として構成すると共に、該密閉空間内には、内部を減圧可能な脱気剤55を封入するので、組み立てにより隣接する真空断熱材1(28)の間に生じる間隙56・57内を減圧し、該間隙56・57を介して流れる熱を大きく抑制でき、組み立て後も、より高い断熱性能を維持することができるのである。
次に、本発明に係わる真空断熱材1の諸特性について、図12により説明する。本発明材は、サイズ0.3mm(厚)×300mm(幅)×300mm(長)の4枚のSUS304を、図1乃至図6に示すように加工して組み立て、製品サイズ15mm(厚)×300mm(幅)×300mm(長)とした上で、前記気密室12内を真空度5×10−2Pa以下の真空とした真空断熱材である。比較材には、前記製品サイズにて、外被材はプラスチックとアルミ膜とのラミネートフィルム層、芯材は硬質ポリウレタンフォームであり、真空度13〜133×10−2Paの真空とした従来真空断熱材と、同サイズの発泡スチロールのみから成る従来単層断熱材とを用いた。なお、熱伝導率は、ランダムな4カ所を平均温度24℃に設定した熱伝導率測定装置で測定し、適用可能温度範囲は、高温又は低温で構成部材が変形若しくは隙間が生じて気密が破れる温度を調査して求めた。そして、図12によると、本発明材の断熱性能は、単層断熱材よりも良好で、従来の真空断熱材と略同等であり、適用可能温度範囲は、単層断熱材及び従来の真空断熱材に比べ極めて広く、強度特性も非常に優れている、ことがわかる。
本発明に係わる真空断熱材の全体構成を示す真空断熱材の斜視図である。 内パネル対の外観斜視図である。 同じく平面図である。 同じく側面図である。 図3のA−A断面図である。 内−内パネル材接合タイプの平面突合せ部の側面断面図である。 内−内パネル材接合タイプの角突合せ部の側面断面図である。 内−外パネル材接合タイプの平面突合せ部の側面断面図である。 放射状の絞り部を有する内パネル対の外観斜視図である。 格子状の絞り部を有する内パネル対であり、図10(a)は外観斜視図、図10(b)は図10(a)のB−B断面図である。 キャンバーを有する内パネル対の外観斜視図である。 各断熱材の特性を示す説明図である。 本発明に係わる真空断熱材を組み込む低温コンテナを積載した貨物自動車の外観斜視図である。
符号の説明
1・28 真空断熱材
4・5・31・32 内パネル材
4c・6c・31c・33c 傾斜部
6・7・33・34 外パネル材
6b・7b 段差部
15・16 絞り部
19・37 傾斜角
26・27 キャンバー
40・41・42 連結部材
45・46・47・48 連結凹部
55 脱気剤
56・57 間隙

Claims (9)

  1. 中空の内部を減圧密封してなる真空断熱材において、該真空断熱材は、対向して配置する一対の内パネル材と、該内パネル材の外側に装着する一対の外パネル材とから構成し、同じ側にある外パネル材と内パネル材とは、パネル面内で点接合すると共に、一方の側にある内パネル材と、他方の側にある内外いずれかのパネル材とは、パネル外周で線接合して密封したことを特徴とする真空断熱材。
  2. 前記内パネル材には、内部に膨出する補強用の絞り部を形成することを特徴とする請求項1記載の真空断熱材。
  3. 前記絞り部は、両側にある内パネル材に設けると共に、一方の側にある内パネル材の絞り部は、他方の側にある内パネル材の絞り部とは、互いに干渉しない位置に形成することを特徴とする請求項2記載の真空断熱材。
  4. 前記内パネル材は、キャンバーを有することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の真空断熱材。
  5. 前記真空断熱材の少なくとも一方の側にある内パネル材と外パネル材の外周端に、所定の傾斜角を有する傾斜部を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  6. 前記傾斜角は、断面視で各パネル面から略45度とすることを特徴とする請求項5記載の真空断熱材。
  7. 前記傾斜部のうち、突き合わせる真空断熱材の少なくとも一方の外パネル材の傾斜部を、弾性を有する付勢部材より構成し、該付勢部材は、他方の外パネル材の傾斜部を、弾性力により押圧または牽引して、係合可能な構成とすることを特徴とする請求項5記載の真空断熱材。
  8. 前記真空断熱材の少なくとも一方の側にある内パネル材と外パネル材の外周部に段差部を設け、真空断熱材の外周を突き合わせることにより、該段差部から連結凹部を形成すると共に、該連結凹部に連結部材を嵌装して、隣接する真空断熱材間を連結し組み立て可能な構成とすることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  9. 前記真空断熱材を連結する際に、隣接する内外のパネル材や連結部材により形成される間隙を、密閉空間として構成すると共に、該密閉空間内には、内部を減圧可能な脱気剤を封入することを特徴とする請求項8記載の真空断熱材。
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