JP2005061278A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハイブリッド車両の運転性を向上する制御装置を提供する。
【解決手段】 駆動輪を駆動する駆動源としてのエンジン1と、このエンジンの出力軸と接続し、駆動源として機能するとともに、エンジンの回転によって発電する第1モータ2と、前記駆動輪を駆動する第2モータ3と、前記第1、第2モータに電力を供給するとともに、第1モータが発電した電力を充電するバッテリ4とを備えたハイブリッド車両において、基本駆動トルクと車両の動特性を表す遅れ特性値とから目標駆動トルクを算出する手段(ステップ4)と、前記目標駆動トルク算出手段の遅れ特性値に基づいて前記エンジンの制御応答速度を表す特性値を算出する手段(ステップ5)と、エンジンの基本回転速度と前記エンジンの制御応答速度特性値とから前記エンジンの目標回転速度を算出する手段(ステップ6)とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
近年、ガソリンエンジンなどのエンジンの燃費や排ガス浄化性能の向上を目的として駆動源としてエンジンとモータとを備えた、いわゆるハイブリッド車両が注目されている。ハイブリッド車両を大別すると、エンジンを発電機の駆動にのみ用いて発電した電力により運転するモータを駆動源として走行するシリーズハイブリッド方式と、車両の駆動源としてエンジンとモータとを備えたパラレルハイブリッド方式とに分けられる。
いずれの方式でも、エンジンから出力された動力を駆動軸に任意の回転速度及びトルクで出力することができることから、エンジンは運転効率の高い動作点を選択して運転することができる(特許文献1参照。)。
この従来技術について説明すると、アクセル開度に基づいて車両の駆動トルクを決定し、この駆動トルクに基づいてエンジンの目標運転状態(運転効率の高い動作点)を決定し、この目標運転状態に遅れ処理を施し、この遅れ処理後の目標運転状態を実現するようにエンジンのトルクと第1のモータの回転速度を制御する。このとき、駆動トルクの不足分を補うように第2のモータのトルクを制御する。また、遅れ処理の時定数を、モータを駆動するためのバッテリの蓄電量が大きいときには大きく設定し、少ないときには小さく設定するように制御する。
特開2001−164960号公報
上記従来技術において駆動トルクの変化速度に対し遅れ処理の時定数が小さ過ぎると、駆動トルクが大きく増加したときに第1モータの消費電力が一時的に大きくなり、第2モータによるトルクアシストが制限されて所望の駆動トルクが得られなくなる場合がある(図7)。すなわち、エンジンの回転速度が目標回転速度近傍にあるときの第1モータのトルクは負(回生トルク)であるが、駆動トルクの増加に伴って目標回転速度が急上昇した場合、エンジン回転速度を目標回転速度へ到達させようとする回転速度制御の結果第1モータのトルクが正(力行トルク)になることがあり、目標回転速度の上昇速度が大きすぎると前述の問題が発生する。
また、駆動トルクの変化速度に対し遅れ処理の時定数が大き過ぎると、駆動トルクが大きく増加したときにエンジン出力の上昇が間に合わず、バッテリ電力をフルに使ってトルクアシストを行っても所望の駆動トルクが得られなくなる場合がある(図8)。すなわち、駆動トルクに見合うエンジン出力と実際のエンジン出力との差が大き過ぎると、第2モータによるトルクアシストでは駆動トルクの不足分を補い切れない。
このような問題は、バッテリの蓄電量に応じて遅れ処理の時定数を可変設定しても解決できない。
なお、ここで図7、図8は、エンジンと2つのモータとが遊星歯車に連結された変速システムを有するハイブリッド車両を想定し、この車両において一定速走行時からアクセルを踏み込んだ場合の駆動トルクとモータの消費電力の遷移を示す図である。
したがって、本発明においては、上記の技術的課題を鑑みて、運転者の要求する駆動トルクに対する過不足を抑制し、運転性を向上することを目的とするハイブリッド車両の制御装置を提供する。
本発明のハイブリッド車両は、駆動源としてのエンジンと、このエンジンの出力軸と接続し、駆動源として機能するとともに、エンジンの回転によって発電する第1モータと、前記駆動輪を駆動する第2モータと、前記第1、第2モータに電力を供給するとともに、第1モータが発電した電力を充電するバッテリとを備える。さらに本発明では、前記駆動輪へ伝達する駆動トルクの基本値を算出する基本駆動トルク算出手段と、算出した基本駆動トルクと車両の動特性を表す遅れ特性値とから目標駆動トルクを算出する目標駆動トルク算出手段と、前記基本駆動トルクに基づいて前記エンジンの回転速度の基本値を算出する基本回転速度算出手段と、前記目標駆動トルク算出手段の遅れ特性値に基づいて前記エンジンの制御応答速度を表す特性値を算出するエンジン制御応答速度特正値算出手段と、前記エンジンの基本回転速度と前記エンジンの制御応答速度特性値とから前記エンジンの目標回転速度を算出するエンジン目標回転速度算出手段とを備える。
本発明によれば、エンジンの出力を目標駆動トルクに過不足なく追従させることができ、駆動トルクの不足を生じることがなく、車両の運動性能を向上することができる。
図1は、本発明のハイブリッド車両のシステムを説明する構成図である。
この駆動システムは、駆動源としてのエンジン1と2つのモータ2、3とを備え、エンジン1と第1モータ2との間に遊星歯車機構10が設置される。駆動源としてのエンジン1は通常のガソリンエンジンであり、またモータ2、3は三相同期電動機や三相誘導電動機等の力行運転及び回生運転可能な交流電動機である。またこれらモータ2、3の電力供給源としてバッテリ4が設置され、バッテリ4はニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池が用いられる。またバッテリはモータ2、3が発電した電力を蓄電することもできる。なお、モータ2、3は一方が発電し、他方がその発電した電力により駆動することもできる。この場合にはバッテリ4の電力を使用する必要はない。モータ2、3とバッテリ4との間にはインバータ6が設置され、モータ2、3が発電した交流電流を直流電流に変換してバッテリ4に蓄電し、また逆にバッテリ4の直流電流を交流電流に変換してモータ2、3に供給してモータを運転する。
この駆動システムの変速機構を構成する差動歯車機構としての遊星歯車機構10は、中心に配置されるサンギア11と、サンギア11の周辺を自転しながら公転するピニオンギア12と、ピニオンギア12の周囲で回転するリングギア13の3種類のギアと、ピニオンギア12を軸支するキャリア14とから構成される。サンギア11と第1モータ2の回転軸とが同軸に連結され、またリングギア13には第2モータ4の回転軸が接続され、さらにキャリア14にエンジン1の出力軸が接続される。さらにリングギア13は差動装置(デファレンシャルギア)15を介して駆動輪16に接続している。この駆動システムにおける変速制御、すなわちエンジン1の回転速度と車速との関係を変更する制御は、第1モータ2を制御することによって実施される。第2モータ3の回転速度は常に車速に比例した回転速度になる。
この駆動システムを統合制御するためのコントローラ5が設置される。コントローラ5は、内部にCPU、ROM,RAM等を有するマイクロコンピュータであり、ストロークセンサ21により検出した運転者によるアクセルペダル踏み込み量や回転センサ22により検出した従動輪17の回転速度等を入力してエンジン1の燃料噴射量や第1、第2モータ2、3の電力供給の制御、モータ2、3に供給された電力量に基づく駆動トルクの演算、バッテリ4に設置された電流センサ23の出力値を積算してバッテリ4の蓄電量の演算等を行う。さらにコントローラ5にはエンジン1の回転速度を検出する回転センサ24、第1、第2モータ2、3の回転速度を検出する回転センサ25、26、駆動輪16の回転速度を検出する回転センサ27の出力が入力される。さらに第1、第2モータ2、3に流れる電流を検出する電流センサ28、29の出力が入力される。コントローラ5はこれらの入力値に基づいて、駆動システムを統合制御する。
次に変速機構の動作を説明するために、遊星歯車機構10の一般的な性質について説明しておく。遊星歯車機構10は、サンギヤ11,キャリア14及びリングギヤ13のそれぞれに結合された回転軸の回転速度およびトルクに以下の式(1)〜式(6)の関係が成立することが機構学上知られている。即ち、遊星歯車の3要素のうち、2つの要素の動力状態が決定されると、式(1)〜式(6)の関係式に基づいて残余の要素の動力状態が決定される。
Figure 2005061278
Figure 2005061278
Figure 2005061278
Figure 2005061278
Figure 2005061278
Figure 2005061278
ここで、Nsはサンギヤ11の回転速度、Tsはサンギヤ11のトルク、Ncはキャリア14の回転速度、Tcはキャリア14のトルク、Nrはリングギヤ13の回転速度、Trはリングギヤ13のトルクである。
次に制御内容について説明する。図2のフローチャートは図1に示すハイブリッド車両のコントローラ5によるエンジン1と第1、第2モータ2、3の駆動トルク配分制御を示すものである。
ステップS1では、ストロークセンサ21により検出したアクセルペダル7の踏み込み量Apと従動輪17に設置した回転センサ22で検出した車速Vspに基づき車両の基本駆動トルクbTdを図3に示すマップに従い設定する。なお車速Vspは従動輪17の回転速度に従動輪17の直径を乗じた値とする。また、図3に示すマップは予め実験等により算出して、記憶しておく。
ステップS2では基本駆動トルクbTdに車速Vspを乗じた車両の目標駆動仕事率tPdを実現する運転ポイントであって、かつエンジン1について運転効率の高い運転ポイントをコントローラ5のROMにマップとして記憶してある図4の動作曲線Aを基に設定する。
なお、この図4はエンジンの運転ポイントと運転効率との関係について示す説明図である。回転速度Neを横軸に、トルクTeを縦軸にとりエンジン1の運転状態を示し、図中の曲線Bはエンジン1の運転が可能な限界範囲を示している。曲線α1からα6まではエンジン1の運転効率が一定となる運転ポイントを示している。α1からα6の順に運転効率は低くなっていく。また、曲線C1からC3はそれぞれエンジン1から出力される動力(回転速度×トルク)が一定となるラインを示している。エンジン1は図示する通り、回転速度およびトルクに応じて、運転効率が大きく相違する。エンジン1から曲線C1に相当する動力を出力する場合には、図中のA1点に相当する運転ポイント(回転速度およびトルク)が最も高効率となる。同様に曲線C2およびC3に相当する動力を出力する場合には図中のA2点およびA3点で運転する場合が最も高効率となる。出力すべき動力ごとに最も運転効率が高くなる運転ポイントを選択すると、図中の曲線Aが得られる。これを動作曲線と呼ぶ。
ステップS2における運転ポイントの設定では、予め実験的に求められた動作曲線Aをコントローラ5のROMにマップとして記憶しておき、このマップから目標駆動仕事率tPdに応じた運転ポイントを読み込むことで、エンジン1の基本回転速度bNeおよび目標トルクtTeを設定する。これにより、エンジン1について効率の高い運転ポイントを設定することができる。
ステップS3では、車両の基本駆動トルクbTdと車速vspとに基づいてなまし処理の係数ζ(但し、0<ζ<1)を算出する。具体的には、基本駆動トルクbTdと車速Vspとに対応させて係数ζをコントローラ5内のROMに記憶させてある制御マップから現在のbTd、Vspに対応するζを読み出す。係数ζは、次のステップS4で実施されるなまし処理の特性を定める係数であり、ζが小さいほどなましの程度が大きく(車両の駆動トルクの出力応答が遅く)なる。係数ζの制御マップは、車両の動特性(駆動トルクの応答性)が適度なものとなるように、例えば事前にテストドライバーによる官能評価実験を行って作成される。なお、基本駆動トルクbTdと車速Vspとバッテリ4の蓄電量Bsocとに基づいて係数ζを算出しても良い。
ステップS4では、基本駆動トルクbTdに下記式(7)で示すなまし処理を施して車両の目標駆動トルクtTdを算出する。
Figure 2005061278
但し、bTd(n)は基本駆動トルクbTdの現在値、bTd(n−1)は基本駆動トルクbTdの前回値である。
なお、(7)式のなまし処理に代えて基本駆動トルクbTdの時系列データに対し、1次遅れフィルタ処理や2次遅れフィルタ処理を施すようにしても良く、その場合は、基本駆動トルクbTd、車速Vsp、バッテリ4の蓄電量Bsoc等に基づいてフィルタの係数を設定すればよい。
ステップS5では、なまし処理の係数ζとバッテリ蓄電量Bsocとに基づいてなまし処理の係数δ(但し、0<δ<1)を算出する。具体的には、なまし処理の係数ζとバッテリ蓄電量Bsocとに対応させてδをコントローラ5内のROMに記憶させてある制御マップから現在のζ、Bsocに対応するδを読み出す。係数δは、次のステップS6で実施されるなまし処理の特性を定める係数であり、δが小さいほどなましの程度が大きく(エンジンの制御応答速度が遅く)なる。
係数ζと係数δの関係が適切でないと、基本駆動トルクが急増したときに駆動トルク不足が発生する場合がある。例えば、係数δが大き過ぎる場合、基本駆動トルク増加直後の第1モータ2の消費電力が非常に大きくなり、第2モータ3へ供給する電力が足りなくなって駆動トルクが一時的に大きく落ち込む可能性がある(図7)。反対に、係数δが小さ過ぎる場合、エンジン1の回転速度がゆっくりと上昇するためエンジン1の出力がなかなか大きくならず、十分な出力が得られるまでに時間がかかり駆動トルク不足が継続する可能性がある(図8)。
係数δの制御マップは、上記のような電力不足が発生しないδの範囲をシミュレーション或いは実験を行って確認し、得られた範囲内で適当な(例えば、バッテリの充放電量が最少となる)値を選択して作成する。また、車両の基本駆動トルクbTdや車速Vspを制御マップのパラメータに加えればより精度の高い制御を行うことができる。
ステップS6では、エンジン1の基本回転速度bNeに下記式(8)で示されるなまし処理を施してエンジン1の目標回転速度tNeを算出する。
Figure 2005061278
但し、bNe(n)は基本回転速度bNeの現在値、bNe(n−1)は基本回転速度bNeの前回値である。
なお、(8)式のなまし処理に代えて基本回転速度bNeの時系列データに対し、1次遅れフィルタ処理や2次遅れフィルタ処理を施すようにしても良く、その場合は、なまし処理の係数ζとバッテリ蓄電量Bsocに基づいてフィルタの係数を設定すればよい。
ステップS7では式(1)と、エンジン1の目標回転速度tNeと、第2モータ3の回転速度Nmから第1モータ2の目標回転速度tNgを下式(9)の通り設定する。
Figure 2005061278
ステップS8では、第1モータ2の回転速度Ngと目標回転速度tNgとの差sTgに応じてNgをtNgに収束させるためのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック制御値(第1モータ2の目標トルク)tTgを演算する。この第1モータ2の目標トルクtTgは、比例ゲインPe、積分ゲインIe、微分ゲインDeを設定して下記式(10)により演算される。
Figure 2005061278
また、ステップS8ではフィードバック制御値(トルク)tTgの演算に最適制御、スライディングモード制御等の制御方法を用いて演算しても良い。
ステップS9では式(4)と第1モータ2の目標トルクtTgから第2モータ3の目標トルクtTmを下式(11)の通り設定する。
Figure 2005061278
ステップS10では、エンジン1の目標トルクtTeに応じてエンジン1を制御し、第1モータ2の目標トルクtTgに応じて第1モータ2を制御し、第2モータ3の目標トルクtTmに応じて第2モータ3を制御する。
このように本発明では、アクセルペダル開度と車速とに基づき車両の基本駆動トルクbTdを算出し、この基本駆動トルクbTdからエンジン1の基本回転速度bNeを算出するとともに、基本駆動トルクと車両の動特性を設定する係数(遅れ特性値)ζとから車両の目標駆動トルクtTdを算出する。さらに補正係数ζとバッテリ4の蓄電量Bsocとからエンジンの制御応答速度を設定する係数(エンジン制御応答速度特性値)σを算出する。またエンジン基本回転速度bNeと制御応答速度を設定する係数σとからエンジン目標回転速度tNeを算出する。
このような構成により、エンジン1の出力を車両の目標駆動トルクに過不足なく追従させることができ、駆動トルクの不足を生じることがなく、車両の運動性能を向上することができる。
また、第1モータ2の目標回転速度tNgをエンジン目標回転速度tNeと第2モータ3の回転速度Nmから算出し、第1モータ2の目標トルクtTgを第1モータ2の回転速度Ngと目標回転速度tNgとの差sTgに応じて算出する。
さらに、第2モータ3の目標トルクtTmをエンジン1の目標駆動トルクtTdと第1モータ2の目標トルクtTgとから算出する。
図5に示す第2の実施形態は、第1の実施形態に対して、遊星歯車機構10を廃止し、第2モータ30を差動機構15に直結した構成である。なお、第1モータ2はエンジン1と直結状態となる。他の構成は第1の実施形態と同じである。
したがって、この実施形態では、第2モータ30のみの駆動トルクにより車両は駆動することになり、エンジン11は発電機としてのみ機能する第1モータ2を回転させ、車両の駆動は行わない。
次に制御内容について説明する。図6のフローチャートは図5に示すハイブリッド車両のコントローラ5による駆動トルク配分制御を示すものである。なお、ステップ6までは第1の実施形態のフローチャートと同じ制御を行うため、説明は省略する。
ステップS21では、エンジン1の目標回転速度tNeをモータ2の目標回転速度tNgに設定する。
ステップS22では、モータ2の回転速度Ngと目標回転速度tNgとの差sTgに応じてNgをtNgに収束させるためのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック制御値(第1モータ2の目標トルク)tTgを演算する。この第1モータ2の目標トルクtTgは、比例ゲインPe、積分ゲインIe、微分ゲインDeを設定して下記式(10)により演算される。
Figure 2005061278
また、ステップS22ではフィードバック制御値(トルク)tTgの演算に最適制御、スライディングモード制御等の制御方法を用いて演算しても良い。
ステップS23では車両の目標駆動トルクtTdを第2モータ3の目標トルクtTmに設定する。
ステップS24では、エンジン1の目標トルクtTeに応じてエンジン1を制御し、モータ2の目標トルクtTgに応じて第1モータ2を制御し、第2モータ3の目標トルクtTmに応じて第1モータ2を制御する。
このように本実施形態では、第1の実施形態と同様に、アクセルペダル開度と車速とに基づき基本駆動トルクbTdを算出し、この基本駆動トルクbTdからエンジン1の基本回転速度bNeを算出するとともに、基本駆動トルクと車両の動特性を設定する係数(遅れ特性値)ζとから目標駆動トルクtTdを算出する。さらに補正係数ζとバッテリ4の蓄電量Bsocとからエンジンの制御応答速度を設定する係数σを算出する。またエンジン基本回転速度bNeと制御応答速度を設定する係数σとからエンジン目標回転速度tNeを算出する。
このような構成により、エンジン1の出力を目標駆動トルクに過不足なく追従させることができ、駆動トルクの不足を生じることがなく、車両の運動性能を向上することができる。
また、本実施形態では、第1モータ2の目標回転速度tNgにエンジン目標回転速度tNeを設定し、第1モータ2の目標トルクtTgを第1モータ2の回転速度Ngと目標回転速度tNgとの差sTgに応じて算出する。
さらに、第2モータ3の目標トルクtTmにエンジン1の目標駆動トルクtTdを設定する。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内でさまざまな変更がなしうることは明白である。
エンジンの出力を目標駆動トルクに過不足なく追従させることができ、駆動トルクの不足を生じることがなく、車両の運動性能を向上することができるので、ハイブリッド車両に有用である。
ハイブリッド車両の駆動トルク配分制御の一実施の形態の構成を示す図である。 一実施の形態における駆動トルク配分制御のフローチャートを示す図である。 アクセルペダルの踏み込み量と車体速に応じたドライバーの目標駆動トルクを表すマップである。 エンジンの運転ポイントと運転効率との関係について示す説明図である。 ハイブリッド車両の駆動トルク配分制御の一実施の形態の構成を示す図である。 一実施の形態における駆動トルク配分制御のフローチャートを示す図である。 従来例における変速制御の一例のタイムチャートを示す図である。 従来例における変速制御の一例のタイムチャートを示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 第1モータ
3 第2モータ
4 バッテリ
5 コントローラ
6 インバータ
10 遊星歯車機構
11 サンギア
12 ピニオンギア
13 リングギア
14 キャリア
15 差動装置
16 駆動輪

Claims (6)

  1. 駆動輪を駆動する駆動源としてのエンジンと、
    このエンジンの出力軸と接続し、駆動源として機能するとともに、エンジンの回転によって発電する第1モータと、
    前記駆動輪を駆動する第2モータと、
    前記第1、第2モータに電力を供給するとともに、第1モータが発電した電力を充電するバッテリとを備えたハイブリッド車両において、
    前記駆動輪へ伝達する駆動トルクの基本値を算出する基本駆動トルク算出手段と、
    算出した基本駆動トルクと車両の動特性を表す遅れ特性値とから目標駆動トルクを算出する目標駆動トルク算出手段と、
    前記基本駆動トルクに基づいて前記エンジンの回転速度の基本値を算出する基本回転速度算出手段と、
    前記目標駆動トルク算出手段の遅れ特性値に基づいて前記エンジンの制御応答速度を表す特性値を算出するエンジン制御応答速度特正値算出手段と、
    前記エンジンの基本回転速度と前記エンジンの制御応答速度特性値とから前記エンジンの目標回転速度を算出するエンジン目標回転速度算出手段と、
    を備えたことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 車速と前記基本駆動トルクとに応じて前記遅れ特性値を設定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記エンジン目標回転速度に基づいて前記第1モータを制御する第1モータ制御手段と、
    前記目標駆動トルクに基づいて前記第2モータを制御する第2モータ制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記エンジンの出力軸と前記第1モータの出力軸と前記第2モータの出力軸とが、差動歯車機構を構成する3つの回転要素にそれぞれ接続することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記差動歯車機構は、サンギアとキャリアとリングギアとを回転要素とする遊星歯車機構であり、
    前記エンジン出力軸を前記キャリアに接続し、前記第1モータ回転軸を前記サンギアに接続し、前記第2モータの回転軸を前記リングギアに接続することを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記エンジン制御応答速度特正値算出手段は、前記遅れ特性値と前記バッテリの蓄電量とから前記制御応答速度特性値を算出することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のハイブリッド車両の制御装置。
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