JP2005060090A - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
小型軽量化、低コスト化が実現できるとともにに組付作業及び解体作業が容易であり、且つ給紙ローラと分離パッドとのニップ圧力の調整が容易な用紙搬送装置を提供する。
【解決手段】
本用紙搬送装置1は、搬送路のガイド面を構成するプラスチック製のペーパガイド3に揺動可能に設けられて、その上面に分離パッド7が貼設された分離パッドホルダ70と、該分離パッドホルダ70の下方において、前記ペーパガイド3に一体成形された軸支持部305に軸支されることにより両端部がシーソー運動可能に設けられた揺動ブラケット71と、前記分離パッドホルダ70と揺動ブラケット71の一端側との間に介設されて該分離パッドホルダ70を給紙ローラ6側へ付勢するコイルバネ73と、揺動ブラケット71の他端側と係合するとともにペーパガイド3に一体成形されたネジ孔308に螺合されて該揺動ブラケット71の揺動上限を規制する調整ネジ72とを具備する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、スキャナ、ファクシミリ、複写機等において、画像読取手段に原稿を搬送するための用紙搬送装置に関する。
スキャナ、ファクシミリ、複写機等においては、複数枚の原稿を順次給紙するオート・ドキュメント・フィーダー(以下「ADF」という。)等による用紙搬送装置が装備されているものがあり、該用紙搬送装置によれば、原稿トレイ上に載置された複数枚の原稿を連続的且つ自動的に読取位置へ搬送することができる。
図12は、ADFを装備するコピー・ファクシミリ複合機900の外観を示す概略斜視図であるが、図に示すように、コピー・ファクシミリ複合機900は、読み取るべき原稿を載置するプラテンガラスが配設された読取載置台901と、該原稿をプラテンガラス上に押圧して固定する原稿押えカバー902と、原稿の読取り開始等を入力するための操作パネル903と、記録用紙に画像を記録する画像記録部、画像を電送するための送信部等を内蔵した本体904と、読み取った画像を記録するための記録用紙を供給する給紙カセット905とを具備してなる。本コピー・ファクシミリ複合機900では、原稿押えカバー902内のADFにより用紙搬送装置が構成されており、該ADFにより、原稿トレイ906上の原稿が原稿トレイ906の下方に設けられた排紙トレイ907へ上方から下方へUターンするように搬送され、その搬送過程においてプラテンガラス上の読取位置を通過する際に、読取載置台901内に設けられたCCD等の画像読取手段により、該原稿の画像読取りが行われるようになっている。
従来の用紙搬送装置においては、原稿トレイ906に積重された複数枚の原稿を1枚ずつ搬送路へ繰り込むために、原稿トレイ906上にピックアップローラが配設されるとともに、その下流側に給紙ローラとリタードローラとが搬送路の対向位置に各ローラ面を接触させた状態で配設しており、ピックアップローラにより原稿トレイ906から繰り出された原稿は、給紙ローラとリタードローラのニップ面で1枚ずつ分離されて搬送路へ繰り込まれる。一般に、給紙ローラとリタードローラとは、搬送路の内側に配置されるリタードローラを上下動可能に配設し、該リタードローラをバネ等により給紙ローラへ付勢することによりローラ面が圧接状態にあり、これらのニップ圧力の調整は、バネの位置を調整することにより行われているが、リタードローラには駆動伝達機構等が設けられており、これらの機構が制約条件となって、ニップ圧力の調整作業は煩わしいものであった。これに対し、該ニップ圧力の調整部材の構成を簡易化するとともに調整作業を容易に行い得る構成が望まれており、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されているような調整機構がある。
一方、原稿を1枚ずつ分離する構成として、前記リタードローラに代えて分離パッドを給紙ローラに圧接するように配設するものがある(例えば、特許文献3)。分離パッドを用いた構成においても、給紙ローラと分離パッドのニップ圧力の調整は、分離パッドを支持するパットホルダを付勢するバネの位置調整により行われるのが一般的である。
特開2001−31275号公報 特開2001−97575号公報 特開2002−179270号公報
しかし、スキャナ、ファクシミリ、複写機等は、一層の小型軽量化、低コスト化の要望があり、これらに装備される用紙搬送装置も同様に小型軽量化、低コスト化が望まれており、一層の部品点数の削減や組立作業の簡略化を図る必要がある。また、小型軽量化等を目的として用紙搬送装置を構成する各部品にプラスチック材料を用いた場合には、資源のリサイクル等の観点から、金属やプラスチック等の材料の種類ごとに分解して再利用又は廃棄できることが望ましく、組付作業性のみならず廃棄処分時の解体作業も簡略化されることが望ましい。さらに、プラスチック材を用いた部品には、成形容易性や、バネ等の付勢力に対する強度を考慮する必要もある。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、小型軽量化、低コスト化が実現できるとともにに組付作業及び解体作業が容易であり、且つ給紙ローラと分離パッドとのニップ圧力の調整が容易な用紙搬送装置を提供することを目的とする。
本発明は、原稿を搬送路へ繰り込む給紙ローラと該給紙ローラに圧接して設けられた分離パッドとを備え、原稿トレイ上に積載された原稿を該給紙ローラと分離パッドとにより1枚ずつ分離して搬送路へ繰り込む用紙搬送装置において、搬送路のガイド面を構成するプラスチック製のペーパガイドに揺動可能に設けられて、その上面に前記分離パッドが貼設された分離パッドホルダと、該分離パッドホルダの下方において、前記ペーパガイドに一体成形された軸支持部に軸支されることにより両端部がシーソー運動可能に設けられた揺動ブラケットと、前記分離パッドホルダと揺動ブラケットの一端側との間に介設されて該分離パッドホルダを前記給紙ローラ側へ付勢するバネと、揺動ブラケットの他端側と係合するとともにペーパガイドに一体成形されたネジ孔と螺合して該揺動ブラケットの揺動上限を規制する調整ネジと、を具備することを特徴とする。
また、本発明は、前記揺動ブラケットが、前記ペーパガイドに一体成形された凹部に収納され、該凹部を被うカバーに、前記調整ネジを調整するための貫通孔が穿設されたことを特徴とする。
また、本発明は、前記凹部が、原稿トレイに載置された原稿を搬送路へ繰り込む繰込みローラの着座位置近傍に形成され、該繰込みローラの着座位置を含む前記カバーの上面にコルクパッドが貼設されて前記貫通孔が封止されたことを特徴とする。
本発明によれば、ペーパガイドに軸支持部及びネジ孔が一体成形されているので、給紙ローラと分離パッドとのニップ圧力の調整機構の部品点数及び組立工数が低減され、また、揺動ブラケット及び調整ネジの取付けが容易である。
また、揺動ブラケットが収納される凹部を被うカバーに、調整ネジを調整するための貫通孔を穿設したので、ペーパガイドに揺動ブラケット及び調整ネジによるニップ圧力の調整機構を組み付け、さらに分離パッドホルダやカバー、給紙ローラを組み付けた後に、実際のニップ圧力を検知しながら容易に調整することができる。
また、凹部を繰込みローラの着座位置近傍に形成することにより、ニップ圧力の調整作業が容易となり、また、カバーの貫通孔を封止することにより、該凹部への塵埃の侵入を防止することができ、さらに、カバーの上面にコルクパッドを貼設することにより、繰込みローラの原稿の繰込みが確実となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置1を具備するコピー・ファクシミリ複合機100の上部の断面を示す図である。図に示すように、該コピー・ファクシミリ複合機100は、読み取るべき原稿を載置するプラテンガラス10が配設された読取載置台101と、該原稿をプラテンガラス10上に押圧して固定する原稿押えカバー102とを具備してなる。なお、図には示していないが、本コピー・ファクシミリ複合機100は、原稿の読取り開始等を入力するための操作パネル、記録用紙に画像を記録する画像記録部、画像を電送するための送信部、及び読み取った画像を記録するための記録用紙を供給する給紙カセット等の周知の構成をも具備しており、また、これら周知の構成は一例且つ任意のものである。
以下に詳述する用紙搬送装置1は、前記原稿押えカバー102内にADFとして配設されて、プラテンガラス10の読取位置Pへ原稿を連続的に繰り込むものであり、本用紙搬送装置1によって原稿トレイ2から搬送路へ繰り込まれた原稿は、ペーパガイド3に沿って上方から下方へUターンするように反転して読取位置Pに至り、該読取位置Pを通過する際に読取ユニット11により原稿の画像が読み取られて、原稿トレイ2の下方の排紙トレイ4へ排出される。なお、本用紙搬送装置1によって搬送される原稿は、コピーやプリンタに汎用される各種サイズの所謂普通紙の他、搬送路を通過可能な厚みであって横向きU字状の搬送路に沿って湾曲可能なものである。
前記読取ユニット11は、読取載置台101内に装備されており、読取位置Pへ光を照射する光源12と、原稿からの反射光Rを所定の方向へ導くための反射ミラー13と、反射光Rを収束する集光レンズ14と、該収束光を電気信号に変換して出力する電荷結合素子(Charge Coupled Device、以下「CCD」という。)15とを備えてなる所謂縮小光学系のCCD読取ユニットである。このように構成された読取ユニット11により、搬送路を搬送されている原稿の画像が読取位置Pでスキャンされ、該原稿からの反射光RがCCD15へ導かれて結像される。電気信号に変換された画像信号は、アナログ/デジタル変換、シェーディング処理等が施された後、プリンタ等の画像記録部により記録用紙に記録され、又はCODEC等の送信部により電送される。
図2は、用紙搬送装置1近傍の拡大断面図であるが、図に示すように、用紙搬送装置1は、複数枚の原稿を積重状態で担持する原稿トレイ2と、原稿トレイ2の下流側に設けられたペーパガイド3と、搬送後の原稿を積重状態で担持する排紙トレイ4と、原稿トレイ2上の原稿を搬送路へ送り込むピックアップローラ(繰込みローラ)5及び給紙ローラ6と、該給紙ローラ6と圧接する分離パッド7と、搬送路において原稿を搬送する搬送ローラ8と、ピックアップローラ5の下方に設けられた係止カバー(カバー)9とを具備してなる。
原稿トレイ2は、図に示すように、原稿押えカバー102の上部に、原稿を供給する方向へ若干傾斜させて設けられており、その上面において複数枚の原稿を積重状態で担持するようになっている。使用者が原稿トレイ2上に原稿を載置する場合には、原稿トレイ2の傾斜下端側に原稿の先端を揃えるようにして載置する。なお、図には示していないが、原稿トレイ2には、原稿の幅方向の位置を規制して原稿の斜め送りを防止する可変式のガイド部材が設けられている。
前記原稿トレイ2の下流側には、ペーパガイド3が原稿押えカバー102内に配設されて、該ペーパガイド3が搬送路の内側ガイド面となり、原稿押えカバー102のカバー本体102a及びADFカバー102bが搬送路の外側ガイド面となって、排紙トレイ4と連通する横向きU字状の搬送路を形成している。なお、搬送路を構成する外側ガイド面は鉄板等を湾曲してなるガイド板を別途原稿押えカバー102に設けることもできるが、原稿押えカバー102のカバー本体102a及びADFカバー102bと外側ガイド面とをプラスチック材を用いて一体成形することにより、部品点数が削減され組付けも容易となるので好ましい。
前記ペーパガイド3には、図3に示すように、前記ピックアップローラ5、給紙ローラ6、分離パッド7並びに分離パッドホルダ70、搬送ローラ8、及び係止カバー9等が組み付けられて、原稿押えカバー102のカバー本体102aに配設される。なお、図には示していないが、ペーパガイド3には、モータや駆動ギヤ等の駆動ユニット等も組み付けられ、カバー本体102aには、前記ADFカバー102bが開閉可能に配設される。
ペーパガイド3は、図4に示すように、横向きU字状の搬送路を構成するペーパガイド本体30と、該ペーパガイド本体30の両側に設けられたサイドフレーム31とがプラスチック材により一体成形され、該ペーパガイド本体30の折返し部分より下流側に除電ガイド32が配設されてなるものである。ペーパガイド本体30及びサイドフレーム31のプラスチック材は、金型を用いて一体成形可能な合成樹脂であり、例えばABSやハイインパクトポリスチレン、これらにガラス繊維等の補強材を添加したものを用いることができる。ペーパガイド本体30は、その上面の上流側が前記原稿トレイ2と同様に傾斜し、且つ下流側が下方へ向かって湾曲した形状のガイド面300を有しており、該ガイド面300が、横向きU字状の搬送路の折返し部より上流側の内側ガイド面を構成する。該ガイド面300の湾曲部分には紙送り用リブ301が幅方向に列設されており、ガイド面300を摺動しながらUターンする原稿との接触面を少なくして該原稿に与える摩擦力を軽減している。また、前記ガイド面300の幅方向中央であってピックアップローラ5及び給紙ローラ6の下方となる位置には、分離パッドホルダ70及び係止カバー9を装着するための凹部303が形成されている。該凹部303の詳細な構成については後述する。
サイドフレーム31は、前記ペーパガイド本体30の両側に一体成形された板状のものであり、両サイドフレーム31には、前記給紙ローラ6のローラ軸60及び搬送ローラ8のローラ軸80の軸受となる貫通孔310が夫々穿設され、該貫通孔310を各ローラ軸60,80の軸受となって給紙ローラ6及び搬送ローラ8をペーパガイド本体30に対して所定位置に支持するようになっている。また、図には示していないが、前記各ローラ軸60,80は、両サイドフレーム31で対をなしている各貫通孔310に夫々回転自在に挿通され、各ローラ軸60,80のサイドフレーム31の外側端部に駆動ギヤが設けられ、該駆動ギヤにモータの回転が伝達されて各ローラ軸60,80が夫々回転するものとなるが、このようなモータからの駆動伝達をおこなう駆動伝達ギヤもサイドフレーム31が軸支する。図4においては、図手前側のサイドフレーム31の外側に、各ローラ軸60,80の駆動ギヤが設けられるが、該サイドフレーム31には、駆動伝達ギヤを軸支するギヤスタッド311が立設されている。該ギヤスタッド311の配置は、各ローラ軸60,80の位置やモータの取付位置、ギヤの径に応じて適宜設定されるものであり必ずしも一定ではないが、本実施の形態では4本のギヤスタッド311が、サイドフレーム31の所定位置に外側水平方向へ突出するように設けられている。これら各ギヤスタッド311も、ペーパガイド本体30及びサイドフレーム31とともにプラスチック材により一体成形されている。また、モータ等の駆動ユニット(不図示)等を取り付けられるブラケット33をネジ止めするためのネジ孔312やサイドフレーム31の強度を補強する補強リブ313等も一体成形されている。このように、ペーパガイド本体30と、サイドフレーム31と、軸受となる貫通孔310と、ギヤスタッド311等とが一体成形されることにより、ペーパガイド本体30へのサイドフレーム31の取付作業や、サイドフレーム31へのギヤスタッド311の取付作業が不要となり、部品点数及び組立工数が低減される。
また、前記ペーパガイド本体30の折返し部分より下流側に配設される除電ガイド32は、図4及び図5に示すように、板金等の導電性部材が曲折及び湾曲されてなるものであり、該除電ガイド32の下面320が横向きU字状の搬送路の折返し部分より下流側の内側ガイド面を構成する。また、除電ガイド32の下流端の両側には、突片321が下面320から垂直上方に曲成されており、各突片321に貫通孔322が夫々穿設されている。これら突片321の貫通孔322には、前記サイドフレーム31の貫通孔310に軸受される搬送ローラ8のローラ軸80が挿通され、これにより、除電ガイド32がサイドフレーム31間に揺動可能に取り付けられる。また、除電ガイド32の所定位置の両側には、突片323が下面320から垂直上方に曲成されており、各突片323には長穴324が夫々穿設されている。これら突片323の長穴324には、ネジが挿通されて前記サイドフレーム31にネジ止めされ、これにより、除電ガイド32の揺動が該長穴324の範囲に制限される。図2に示すように、ペーパガイド3として組み付けられた除電ガイド32はコイルバネ35により下方に付勢されており、搬送路を通過する原稿等からの反力に応じて、一定範囲で上方ヘ揺動可能となる。このような除電ガイド32に搬送中の原稿が接触することにより、ペーパガイド本体30との摩擦により生じた原稿の静電気が除去される。また、原稿とペーパガイド本体30との摩擦は、原稿がUターンされる折返し部分が最も強いと考えられるので、該折返し部分より下流側に除電ガイド32を設けることにより、ペーパガイド本体30との摩擦により生じた静電気を効率的に除去することができる。また、除電ガイド32を搬送ローラ8の軸に取り付けることにより、リサイクルのためにプラスチック材と金属材とを分離する際に、サイドフレーム31から搬送ローラ8の軸を取り外せば除電ガイド32も容易に取り外せるので、リサイクルのためのペーパガイド3の分解作業が簡易となる。なお、除電ガイド32に移動した静電気を速やかに除去するために、除電ガイド32を装置フレーム等の導電部材と電気的に接続してアースすることが好ましい。
一方、前記原稿押えカバー102のカバー本体102aも、前記ペーパガイド本体30及びサイドフレーム31と同様に、金型を用いて一体成形可能な合成樹脂製のものであり、例えばABSやハイインパクトポリスチレン、これらにガラス繊維等の補強材を添加したものを用いることができる。該カバー本体102aは、図3及び図6に示すように、ペーパガイド3の取付部分に開口20が形成されており、ペーパーガイド本体30に沿って搬送された原稿は、該開口20においてプラテンガラス10上に読取位置Pを通過して前記読取ユニット11により画像読取りされる。図6に示すように、該開口20の上流側及び下流側は、各々開口20から上方へ向かって傾斜したガイド面21,22となっており、これらガイド面21,22が、横向きU字状の搬送路の折返し部分より下流側であって読取位置Pの上流及び下流の外側ガイド面を構成する。ガイド面21,22にも、紙送り用リブ23,24が幅方向に夫々列設されており、ガイド面21,22を摺動しながら搬送される原稿との摩擦を軽減している。また、ガイド面21,22の下流側端には、切欠部21aが夫々幅方向に3個所又は2個所形成されており、該切欠部21a,22aに前記搬送ローラ8と対向する従動ローラ81が配設されるようになっている。このように、原稿カバー102のカバー本体102aに、搬送路を構成するガイド面21,22を一体成形することにより、カバー本体102へのガイド部材の取付作業が不要となり、部品点数及び組立工数が低減される。
また、図2に示すように、前記原稿押えカバー102aのガイド面22には弾性フィルム36が設けられている。詳細には、図に示すように、前記ガイド面22の上流端に弾性フィルム36の上流端部が固着され、該固着部より下流側の弾性フィルム36はガイド面22と固着されずに弾性変形可能な状態で斜め上方ヘ延出し、弾性フィルム36の下流端は除電ガイド32の下面320に接触するように配設されている。このように配設された弾性フィルム36によって、読取位置Pより下流側において除電ガイド32の下面320とガイド面22とで形成される搬送路の上下幅が、除電ガイド32の下面320へ向かって次第に狭められている。弾性フィルム36は、搬送中の原稿を除電ガイド32へ接触するように案内できる程度の適度な強度を有する一方、搬送中の原稿が当接することによりガイド面22へ弾性変形可能な薄膜状のものであり、例えばポリプロピレン等の合成樹脂フィルム等を用いることができる。該弾性フィルム36に搬送中の原稿が弾性フィルム36が衝突することにより、弾性フィルム36の下流側がガイド面22へ近づくように一旦弾性変形し、その後さらに原稿が搬送されると、弾性力により元の状態に回復して原稿を除電ガイド32へ案内する。これにより、搬送中の原稿が確実に除電ガイド32に接触して、原稿の静電気が除去される。また、前述したように、弾性フィルム36は原稿衝突時には弾性変形するので、原稿に過剰な負荷を与えることがなく、原稿の搬送速度や搬送方向に与える影響が少なく、読取画像の画質の劣化が極小である。なお、弾性フィルム36は、必ずしも除電ガイド32の幅方向全域に対応するように設ける必要はなく、中央部近辺のみ、又は左右一対に設けることとしてもよい。また、除電ガイド32と弾性フィルム36との間の通紙性を最優先させる場合には、弾性フィルム36の下流端を除電ガイド32の下面320に接触させずに、若干の隙間を空けてもよい。
このように構成されたペーパガイド3の上面には、図2に示すように、分離パッドホルダ70及び係止カバー9が設けられている。
分離パッドホルダ70は、分離パッド7を支持して前記ペーパガイド3の凹部303内に揺動可能に取り付けられるものである。図7に示すように、該分離パッドホルダ70は、底面側が中空となった略立方体状のものであり、その上面に分離パッド7を貼設するための分離パッド受け部700が形成され、該分離パッド受け部700の上流側の隅部には、原稿を分離パッド7へ案内するための傾斜面701が形成されている。該傾斜面701により案内された原稿が分離パッド7の端部に当接しないように、分離パッド受け部700には、分離パッド7が分離パッドホルダ70の上面と面一若しくは若干段落ちした状態で貼設される。分離パッドホルダ70の上流側の側面の下端には、2個所に切欠702が形成され、該切欠702の下端付近を横架するようにして揺動軸703が設けられており、該揺動軸703がペーパガイド3及び係止カバー9に係止されることにより、分離パッドホルダ70がペーパガイド3に揺動可能に取り付けられる。一方、分離パッドホルダ70の下流側の側面には、2箇所に規制爪704が突設されている。該規制爪704は、ペーパガイド3と係合して分離パッドホルダ70の揺動範囲を規制するためのものである。また、分離パッドホルダ70の内空にはバネ受け部705となる円孔が穿設されており、該バネ受け部705に嵌入されたコイルバネ(不図示)によりペーパガイド3に揺動可能に取り付けられた分離パッドホルダ70が上方ヘ付勢されるものとなる。このような構成の分離パッドホルダ70もプラスチック材を用いて一体成形される。
係止カバー9は、前記ペーパガイド3の凹部303に嵌め込まれて、凹部303の上流側部分を被うとともに前記分離パッド70を揺動可能に係止するものである。図8に示すように、係止カバー9は下流側端近傍に傾斜面90が形成された平面視が略矩形の平板状のものである。その上面にはコルクパッド(不図示)を貼設するための凹陥部91が形成されており、該凹陥部91の略中央に貫通孔92が穿設されている。該貫通孔92は、係止カバー9により被われた凹部303内にドライバ等の調整工具を差し込むためのものであり、調整時以外はコルクパッドにより封止される。前記傾斜面90は、原稿を前記分離パッドホルダ70の傾斜面701に案内するためのものであり、図2に示すように、該傾斜面90に、分離パッドホルダ70の傾斜面701に至るガイドフィルム93が貼設されて、原稿トレイ2から繰り込まれる原稿を分離パッド70へ円滑に案内するようになっている。また、係止カバー9の下流側の側面の下端側には、2個所に軸係止片94が突設されている。該側面と軸係止片94とにより形成される隅部により、係止カバー9がペーパガイド3に組み付けられた状態で、前記分離パッドホルダの揺動軸703を下側及び上流側から係止することができる。さらに、係止カバー9の幅方向の両側面には、係止爪95が設けられている。該係止爪95は所謂スナップフィットと呼ばれるものであり、両側面からL字状の弾性部950が突設され該弾性部950の先端に爪部951が形成されてなる。このような構成の係止カバー9もプラスチック材を用いて一体成形される。
以下、ペーパガイド3への分離パッド7並びに分離パッドホルダ70、及び係止カバー9の組付けと、分離パッドホルダ70のニップ圧力の調整機構について説明する。
図5、図9及び図10に示すように、前記ペーパガイド3のガイド面300の幅方向中央であってピックアップローラ5及び給紙ローラ6の下方となる位置に、分離パッドホルダ70及び係止カバー9を装着するための凹部303が形成されている。該凹部303の下流側は、前記分離パッドホルダ70を内挿可能な大きさであり、その底面に分離パッドホルダ7を揺動可能に支持するための軸係止部304、及び揺動ブラケット71を揺動可能に支持するための軸支持部305が立設されている。軸係止部304は、凹部303の幅方向に一対列設されたものであり、凹部303の底面から上方ヘ支持柱体304aが延出し、該支持柱体304aの上端から下流側へ係止部304bが突出した形状のものである。該支持柱体304aと係止部304bとにより形成される隅部により、前記分離パッドホルダの揺動軸703を上側及び下流側から係止することができる。また、支持柱体304aの下流側の側面と凹部303の底面に渡って補助支持部304cが形成されて支持柱体304aの強度が補強されている。軸支持部305は、凹部303の底面から上方ヘ立設された支持壁305aの上端に、分離パッドホルダ7の揺動軸703を担持するように受ける軸受部305bが凹欠されたものである。また、凹部303の下流側の側壁から底面に渡って、2箇所に規制溝306が形成されている。一方、凹部303の上流側は、係止カバー9を担持する担持部307が形成されており、該担持部307の中央は、揺動ブラケット71を内挿できるように凹部303の下流側と同等の深さまで凹陥しており、その底面には調整ネジ72を螺合するためのネジ孔308が穿設されている。また、担持部307の両側から凹部303の両側壁に渡って係止溝309が形成されている。このような凹部303内の各構成も、ペーパガイド本体30やサイドフレーム31と同様に一体成形されており、分離パッド70の支持やニップ圧の調整のための部品点数及び組立工数が低減されている。
ペーパガイド3へ、分離パッドホルダ70並びに分離パッドホルダ70、及び係止カバー9を組み付ける際には、まず、図9に示すように、ペーパガイド本体30の凹部303に揺動ブラケット71と分離パッドホルダ70が組み付けられる。揺動ブラケット71は、図に示すように、中央に揺動軸710が設けられた帯板状の部材であり、上流側の端部には調整ネジ72を挿通するための挿通孔711が、下流側の端部にはコイルバネ73を支持するためのバネ受け部712が形成されている。このような構成の揺動ブラケット71もプラスチック材を用いて一体成形される。該揺動ブラケット71を前記凹部303に内挿し、揺動ブラケット71の揺動軸710を軸支持部305の軸受部305bに嵌め込むことにより、凹部303内において揺動ブラケット71が揺動軸710を軸としてシーソー運動可能となる。軸支持部305は、支持壁305aの上端の一部を弧状に凹欠することにより軸受部305bが形成されているので、揺動ブラケット71の揺動軸710を上方から容易に軸受部305bに嵌め込むことができる。さらに、該揺動ブラケット71の挿通孔711に調整ネジ72を挿通してネジ孔308に螺合する。調整ネジ72に頭部にはフランジ720が形成されており、該フランジ720が挿通孔711の周縁と係合することにより、揺動ブラケット71の上流側端部の揺動上限が規制される。ネジ孔308は、軸支持部305に軸支された揺動ブラケット71の上流側の端部の下方に形成されているので、調整ネジ72を揺動ブラケット71の挿通孔711及びネジ孔308に容易に挿通及び螺合することができる。
その後、揺動ブラケット71のバネ受け部712と分離パッドホルダ70のバネ受け部705とにコイルバネ73を嵌めるとともに、分離パッドホルダ70を、揺動軸703を軸係止部304に係止させ且つ規制爪704を規制溝306に係入するようにして凹部303内に組み付ける。軸係止部304の係止部304bが、分離パッドホルダ70の内側から切欠702の揺動軸703の上方ヘ係入されることにより該揺動軸703を上側から係止するとともに、支持柱体304aが、揺動軸703と当接することにより該揺動軸703を下流側から係止する。即ち、軸係止部304によって揺動軸703の上側及び下流側が係止される。また、分離パッドホルダ70にはコイルバネ73の付勢力が働くが、規制爪704が規制溝306の上端に係止することにより、該位置が分離パッドホルダ70の揺動上限となる。なお、分離パッドホルダ70の分離パッド受け部700への分離パッド7の貼設は、分離パッドホルダ70をペーパガイド3へ組み付ける前後のいずれでもよいが、組付け前に貼設しておく方が作業が容易なので好ましい。
つぎに、図10に示すように、凹部303の担持部307上に係止カバー9を組み付ける。組付けの際には、係止カバー9の両係止爪95を指で挟み持って内側へ弾性変形させ、軸係止片94を前記揺動ブラケット70の揺動軸703の下側に嵌め込むようにしながら、凹部303に嵌挿するとともに両係止爪95の弾性変形を開放する。これにより、両係止爪95が凹部303の係止溝309に夫々係入し、軸係止片94が揺動軸703を係止した状態で係止カバー9が凹部303に固定される。この状態で、軸係止片94が、分離パッドホルダ70の揺動軸703を下側から係止するとともに、係止カバー9の下流側の側面が揺動軸703と当接することにより該揺動軸703を上流側から係止する。即ち、係止カバー9によって揺動軸703の下側及び上流側が係止される。
このようにして、図11に示すように、ペーパガイド3の凹部303に、分離パッドホルダ70が、揺動ブラケット71、調整ネジ72及びコイルバネ73とともにニップ圧調整可能に取り付けられ、その後、ペーパガイド3にピックアップローラ5及び給紙ローラ6等が取り付けられる。分離パッドホルダ70と揺動ブラケット71との間に介設されたコイルバネ73により、分離パッドホルダ70は上方向に付勢されて、該分離パッドホルダ70の上方に配設された給紙ローラ6と分離パッド7とが圧接するので、給紙ローラ6と分離パッド7とのニップ圧力はコイルバネ73に生じる歪エネルギーに依存するが、該歪エネルギーは揺動ブラケット71の揺動位置により調整可能である。即ち、調整ネジ72をネジ孔308にねじ込むことにより揺動ブラケット71がシーソー運動して、上流側端部が下方へ押し下げられとともに下流側端部は反対に上方ヘ押し上げられ、これにより、コイルバネ73に生じる歪エネルギーが大きくなってニップ圧力が高くなる。一方、調整ネジ72を緩めることにより、上流側端部の揺動上限が上方へ移動し、コイルバネ73により下流側端部は下方へ押し下げられ、これにより、コイルバネ73に生じる歪エネルギーが小さくなってニップ圧力が低くなる。
このようなニップ圧力の調整は、係止カバー9の貫通孔92からドライバ等の工具を挿入することにより容易に行うことができ、ニップ圧力の調整のために分離パッドホルダ70等を取り外したり、ペーパガイド3を回動又は取り外したりする必要がない。また、図に示すように、給紙ローラ6の下方からピックアップローラ5の着座位置近傍に形成されており、調整ネジ72は該凹部303の上流側、即ちピックアップローラ5の着座位置の直下にあるので、図2に示すようにペーパガイド3が原稿押えカバー102に取り付けられた状態で、調整ネジ72の位置を目視し易く、ドライバ等の調整工具の挿入も容易である。また、給紙ローラと分離パッド7のニップ圧力の調整機構を構成する揺動ブラケット71は、前述したように、プラスチック材を用いて一体成形されており、一方、揺動ブラケット71を軸支する軸支持部305及び調整用のネジ孔308もペーパガイド3に一体成形されているので、ニップ圧力の調整機構の部品点数の削減と組立作業の簡略化が実現される。また、解体時において、調整ネジ72及びコイルバネ73のような金属製の部材とその他のプラスチック製の部材との分離も容易となる。また、図に示すように、分離パッドホルダ70は、その揺動軸703がペーパガイド3の軸係止部304と係止カバー9とで挟持されるように軸支されることにより、該揺動軸703を軸として揺動可能にペーパガイド3に取り付けられている。このように、分離パッドホルダ70の揺動軸703をペーパガイド3と係止カバー9の2つの部材で軸支させることにより、軸係止部304の形状が単純化され、軸係止部304をペーパガイド3と一体成形することが容易となる。
他方、図11に示すように、調整時以外は、係止カバー9の凹陥部91にコルクパッド96が貼設されて前記貫通孔92が封止されており、貫通孔92から凹部303内に紙紛等の塵埃が侵入することを防止して、駆動系統や電気系統の故障の原因を軽減している。また、前記係止カバー9の傾斜面90及びガイドフィルム93と分離パッドホルダ70の斜面70aとによって、原稿トレイ2上に載置された複数枚の原稿を、搬送路ヘ流れ込むことなく積層状態で貯留することが可能となっており、また、原稿を原稿トレイ2に載置した際に、各原稿の先端が該湾曲部90及び斜面70aに沿って斜めにずれることにより、密着状態にあった原稿が捌かれて原稿を最上紙から分離し易くなり重送が防止される。また、該ガイドフィルム93により、係止カバー9と分離パッドホルダ70との継目部分に原稿が引っ掛かることなく、原稿の先端が確実且つ円滑に所定位置へ案内されるようになっている。
給紙ローラ6は、図2及び図11に示すように、ペーパガイド3の上方に配設されて、原稿トレイ2から繰り込まれた原稿と圧接しながら回転することにより該原稿を搬送路へ送り込むものであり、例えば、金属製のローラ軸60にシリコン製、EPDM(Ethylene−Propylene−Diene Methylene linkage:エチレンプロピレンジエン三元共重合体)製のローラが固定されてなる。該ローラ軸60はペーパガイド3により回転自在に支持されている。さらに、該給紙ローラ6の上流側には、原稿トレイ2に載置された原稿の最上紙を繰り出すためのピックアップローラ5が配設されている。ピックアップローラ5も、給紙ローラ6と同様に、原稿と圧接しながら回転することにより該原稿を搬送路へ繰り込むものであり、金属製のローラ軸50にシリコン製、EPDM製のローラが固定されてなる。該ピックアップローラ5は、不図示の給紙クラッチにより上下方向に揺動する揺動アーム51に支持されており、該ピックアップローラ5の着座位置には係止カバー9が配設されているので、揺動アーム51の揺動により、ピックアップローラ5は係止カバー9のコルクパッド96と圧接するように着座可能である。原稿トレイ2に原稿を載置する際等の通常の状態では、ピックアップローラ5はコルクパッド96から離されており、原稿繰込み時に原稿の最上紙と接触するように降下し、ピックアップローラ5及び給紙ローラ6が回転することにより、原稿の最上紙が搬送路ヘ繰り込まれる。原稿トレイ2に載置された原稿が1枚になった場合には、ピックアップローラ5とコルクパッド96とで原稿がニップされ、該原稿が確実に搬送路へ繰り込まれる。なお、ピックアップローラ5はコルクパッド96に着座するまで降下可能であるので、原稿枚数により原稿の束の厚さが変化しても常に最上紙と接触可能である。また、図には示していないが、前記原稿トレイ2の原稿の有無は原稿セットセンサにより検知され、該検知信号に基づいて制御手段がピックアップローラ5、揺動アーム51、及び給紙ローラ6の動作を制御するものとなっている。
このようにして原稿トレイ2から搬送路へ繰り込まれた原稿は、給紙ローラ6と分離パッド7のニップ部で確実に1枚ずつ分離される。分離パッド7は、原稿に対する摩擦係数が給紙ローラ6の原稿に対する摩擦係数より低く、且つ原稿同士の摩擦係数より高いものであり、例えばウレタン系樹脂で成形することが可能である。このような分離パッド7が分離パッドホルダ70の上面に貼設され、前述したニップ圧力の調整機構により所望のニップ圧力で給紙ローラ6と圧接している。例えば、ピックアップローラ5により給紙ローラ6と分離パッド7のニップ部に搬送された原稿が、2枚の原稿が積層状態で重送されたとすると、上側の原稿は、上面が給紙ローラ6と圧接し且つ下面が下側の原稿と接した状態にあるので、給紙ローラ6の回転に従って搬送路へ繰り込まれる。一方、下側の原稿は、上面が上側の原稿と接し且つ下面が分離パッド7と圧接した状態にあるので、分離パッド7によりニップ部で制止される。このようにして、給紙ローラ6と分離パッド7のニップ部で原稿が確実に分離される。
給紙ローラ6及び分離パッド7により1枚ずつ分離されて搬送路に繰り込まれた原稿は、その後、搬送ローラ8により横向きU字状の搬送路に沿って搬送される。図2に示すように、横向きU字状の搬送路の折返し部分の直下流と搬送路の最下流の位置に、原稿を搬送するための搬送ローラ8が夫々配置されており、該搬送ローラ8は、ローラ軸80にモータ等の駆動源からの回転力が伝達されることにより回転するものであり、前記ペーパガイド3に回転自在に支持されている。搬送ローラ8の対向位置には、該搬送ローラ8の回転に従動する従動ローラ81が、搬送路を挟むようにして設けられており、これら搬送ローラ8及び従動ローラ81で原稿をニップしながら搬送するようになっている。これにより、前記原稿は読取位置Pを経て排紙トレイ4へ搬送され、該読取位置Pにおいて読取ユニット11により画像読取が行われる。なお、搬送ローラ8の配置は一例であり、搬送路の形状や距離に応じて、搬送ローラ8の数を適宜増減することは勿論可能である。
なお、本実施の形態で示した用紙搬送装置1やコピー・ファクシミリ複合機100の構成は一例にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜設計変更できることは勿論であり、例えば、読取ユニットをフラットベッドスキャナと併用せずに専用のものとしたり、CCDを用いた縮小光学系の読取ユニットに代えて所謂密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という。)を使用することも可能であり、更にCCD又はCISを搬送路の対向位置等に夫々配置したり、横向きU字状の搬送路に更に原稿戻し路を設けて原稿の両面読取りを行うようにすることも可能である。
本発明は、例えばスキャナ、ファクシミリ、複写機等において、画像読取手段に原稿を搬送するための用紙搬送装置として利用することができ、特に、小型軽量化、低コスト化、リサイクル性が要求されるスキャナ、ファクシミリ、複写機等において有用である。
本実施の形態に係るコピー・ファクシミリ複合機100の上部の構成を示す断面図である。 用紙搬送装置1近傍の構成を示す拡大断面図である。 ガイド本体102aとペーパガイド3との組付けを示す分解斜視図である。 ペーパガイド3の構成を示す分解斜視図である。 ペーパガイド3の構成を示す縦断面図である。 ガイド本体102aの平面図である。 (a)は分離パッドホルダ70の外観を示す斜視図であり、(b)はそのA−A断面図である。 (a)は係止カバー9の外観を示す斜視図であり、(b)はそのB−B断面図である。 ペーパガイド3と揺動ブラケット71及び分離パッドホルダ70との組付けを説明するための概略斜視図である。 ペーパガイド3と係止カバー9との組付けを説明するための概略斜視図である。 ペーパガイド3と揺動ブラケット71、分離パッドホルダ70及び係止カバー9との組付け状態を示す拡大部分断面図である。 コピー・ファクシミリ複合機900の外観を示す斜視図である。
符号の説明
1 用紙搬送装置
2 原稿トレイ
3 ペーパガイド
5 ピックアップローラ(繰込みローラ)
6 給紙ローラ
7 分離パッド
9 係止カバー
303 凹部
305 軸支持部
308 ネジ孔
70 分離パッドホルダ
71 揺動ブラケット
72 調整ネジ
73 コイルバネ
92 貫通孔
96 コルクパッド

Claims (3)

  1. 原稿を搬送路へ繰り込む給紙ローラと該給紙ローラに圧接して設けられた分離パッドとを備え、原稿トレイ上に積載された原稿を該給紙ローラと分離パッドとにより1枚ずつ分離して搬送路へ繰り込む用紙搬送装置において、
    搬送路のガイド面を構成するプラスチック製のペーパガイドに揺動可能に設けられて、その上面に前記分離パッドが貼設された分離パッドホルダと、
    該分離パッドホルダの下方において、前記ペーパガイドに一体成形された軸支持部に軸支されることにより両端部がシーソー運動可能に設けられた揺動ブラケットと、
    前記分離パッドホルダと揺動ブラケットの一端側との間に介設されて該分離パッドホルダを前記給紙ローラ側へ付勢するバネと、
    揺動ブラケットの他端側と係合するとともにペーパガイドに一体成形されたネジ孔と螺合して該揺動ブラケットの揺動上限を規制する調整ネジと、を具備することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記揺動ブラケットが、前記ペーパガイドに一体成形された凹部に収納され、該凹部を被うカバーに、前記調整ネジを調整するための貫通孔が穿設されたことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  3. 前記凹部が、原稿トレイに載置された原稿を搬送路へ繰り込む繰込みローラの着座位置近傍に形成され、該繰込みローラの着座位置を含む前記カバーの上面にコルクパッドが貼設されて前記貫通孔が封止されたことを特徴とする請求項2記載の用紙搬送装置。
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