JP2005059480A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フラッシング処理において気泡の発生を抑え、吐出不良の発生を少なくすることができるインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】 回復処理は、パージ処理及びワイピング処理を順次実行し、記録動作を開始する指示があるまでフラッシング処理を実行せずに待機している。そのため、パージ処理により発生した気泡は、記録動作が開始されるまでの間に、インク内に溶解したり小さくなる。さらに、フラッシング処理がノズル孔の列毎に間隔をおいて行われるので、連続してインクを吐出することによる気泡の成長を抑制できる。よって、インク内の気泡による吐出不良の発生を防止でき、記録不良の発生を防止することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、ノズル孔を密閉した状態でノズル孔からインクを排出するパージ処理、記録動作とは無関係にインクを吐出するフラッシング処理を行うインクジェット記録装置に関するものである。
特許第3293765号公報(特許文献1)に開示されているように、記録ヘッドのノズル孔内で増粘したインクや気泡などを排出するために記録ヘッドから強制的にインクを吸引するインク吸引処理(パージ処理)や、記録ヘッドのノズル孔からインクを強制的に吐出するフラッシング処理などからなるクリーニング処理を実行して印字不良などの発生を防止するインクジェット記録装置が知られている。このクリーニング処理では、記録ヘッドがキャップにより封止され、吸引ポンプを駆動してインクを吸引するパージ処理が行われ、パージ処理が終了したらキャップの封止を開放して、ノズル孔まわりに付着したインクをワイパで払拭するワイピング処理が行われる。その後、ワイピング処理によってノズル孔に押し込まれたインクを排出するために、記録ヘッドを駆動してノズル孔からインクを吐出させるフラッシング処理が行われる。
特許第3293765号公報(図5等)
しかしながら、上述のように、クリーニング処理を実行するインクジェット記録装置では、インクがパージ処理により小径のノズル孔からキャップ内に高速で拡がるため、キャップ内で泡立つ。パージ処理を停止すると、インク供給源から記録ヘッド内のインクに作用している負圧(背圧)により、キャップ内の気泡がノズル孔内に引き込まれてしまう。この状態で、フラッシング処理を行うと、記録ヘッドの駆動によりインクに作用する急激な負圧、正圧の繰り返しによって、気泡を成長させてしまう。特に、包装袋を開封してから数日経過したあとのインク供給源すなわちインクカートリッジでは、空気がインク中に溶け込んで脱気度が低下しているため、インク中の溶存空気が一層気泡を成長させやすくしてしまう。そしてそれらの気泡が、記録動作においてノズル孔を閉塞させたり、記録ヘッドの駆動による吐出圧力を吸収したりして、インクの吐出不良を発生する。
上記特許文献1の構成では、パージ処理のあと所定の休止時間を置き、記録ヘッド内の気泡を自然消滅させ、そのあと、フラッシング処理を行うことで気泡の成長を抑え、インクの吐出不良を少なくしている。しかし、この構成では、パージ処理とフラッシング処理との間に所定の休止時間を確保しなければならず、クリーニング処理の時間が長くなるという問題がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、フラッシング処理において気泡の発生を抑え、吐出不良を少なくすることを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出するノズル孔を形成した吐出面を有する記録ヘッドと、その記録ヘッドを駆動して前記ノズル孔からインクを吐出し記録媒体に記録する記録動作を指示する記録制御手段と、前記記録ヘッドのノズル孔を密閉してそのノズル孔からインクを排出するパージ手段と、前記記録ヘッドの吐出面を払拭するワイピング手段と、前記パージ手段によるノズル孔からのインクの排出処理及び前記ワイピング手段による吐出面の払拭処理を順次行う回復制御手段と、前記記録動作とは無関係に前記記録ヘッドを駆動して前記ノズル孔からインクを吐出するフラッシング手段とを備えており、前記記録制御手段は、前記記録動作の開始を指示する信号を受けたとき、その信号を受ける前に前記回復制御手段が前記各処理を行っていたかどうかを判断し、前記各処理を行っていたとき、前記フラッシング手段によるインク吐出を行い、その後前記記録動作を開始するものである。
この請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、回復制御手段は、パージ手段によるノズル孔からのインクの排出処理、ワイピング手段による吐出面の払拭処理を行う。また、記録制御手段は、記録動作の開始を指示する信号を受けたときに、その信号を受ける前に回復制御手段によって前記の各処理が行われたかどうかが判断され、その各処理が行われていたときには、フラッシング手段によりノズル孔からインクを吐出し、その後、記録動作を開始する。
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、前記回復制御手段は、所定時間毎に前記各処理を行うものである。
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項2記載のインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドは、複数のインク種類毎にノズル孔群を有し、前記記録制御手段は、各ノズル孔群毎に所定間隔をおいて前記フラッシング手段によるインク吐出を行うものである。
請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、回復制御手段は、パージ手段によるノズル孔からのインクの排出処理、ワイピング手段による吐出面の払拭処理を行い、記録制御手段は、記録動作を開始する指示を受けたとき、その指示を受ける前に回復制御手段によって前記各処理が行われていたかどうかを判断し、行われていたときには、フラッシング手段によりノズル孔からインクを吐出し、その後記録動作を開始する。このため、パージ処理によって泡立ったインクがノズル孔内に侵入したとしても、通常、記録動作を開始する指示があるまでには、気泡がインク中に溶解して消滅したり、十分に小さくなる時間を置くことができるから、フラッシング処理を実行しても気泡が成長することがなくなる。また、インクの脱気状態が低下した状態にあっても、パージ処理後ノズル孔内に侵入した気泡は消滅しあるいは小さくなっているから、フラッシング処理によって従来のように激しく気泡を成長させてしまうことがなくなり、気泡による吐出不良を少なくすることができる。
また、従来の回復処理の、パージ処理からフラッシング処理までを一連の処理として、フラッシング処理の前に待機時間を挟むようにしたものに比して、本発明は待機時間をほぼ省略することができ、全体の処理時間を短くできる。
請求項2記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置において、回復制御手段は所定時間毎に前記各処理を行うものであるので、記録動作を開始する指示があるまで、上記の気泡の消滅や極小化のための時間を確保しやすい。
請求項3記載のインクジェット記録装置によれば、請求項2記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、記録ヘッドは、複数のインク種類毎にノズル孔群を有し、記録制御手段は、各ノズル孔群毎に所定間隔をおいてフラッシング手段によるインク吐出を行うので、インク毎の吐出を行う間隔を長くすることができ、さらに1回に行うインク吐出の回数を減少することもできるので、気泡の成長を抑制することができ、より確実に吐出不良の発生を防止することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1〜図3を参照して、本発明のインクジェット記録装置1の全体構成について説明する。図1は、インクジェット記録装置1を示す斜視図であり、図2は、インクジェット記録装置1の一部を拡大して示した正面図であり、図3は、記録ヘッド4の要部を拡大して示した断面図である。
図1において、このインクジェット記録装置1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクがそれぞれ充填される複数のインクカートリッジ2と、記録媒体3にインクを吐出して記録するための記録ヘッド4と、インクカートリッジ2および記録ヘッド4が搭載されるキャリッジ7と、このキャリッジ7を直線方向に往復移動させる駆動ユニット8と、キャリッジ7の往復移動方向に延び記録ヘッド4と対向配設されるプラテンローラ9と、このプラテンローラ9の両端外方に配置された記録ヘッド4から吐出されるインクを受けるインク受部材6及びパージ装置10とを主に備えている。
駆動ユニット8は、キャリッジ7の下端部に配設されプラテンローラ9と平行に延びるキャリッジ軸11と、キャリッジ7の上端部に配設されキャリッジ軸11に平行に延びるガイド板12と、そのキャリッジ軸11とガイド板12との間にあって、キャリッジ軸11の両端部に配設される2つのプーリー13及び14と、これらのプーリー13及び14の間に掛け渡されるエンドレスベルト15とを備えている。
そして、一方のプーリ13が、CRモータ16(図4参照)の駆動により正逆回転されると、エンドレスベルト15に接合されているキャリッジ7が、キャリッジ軸11及びガイド板12に沿って、直線方向に往復移動される。
記録媒体3は、LFモータ40(図4参照)の駆動により給紙カセット(図示せず)から給紙され、記録ヘッド4と、プラテンローラ9との間に導入される。記録媒体3には、記録ヘッド4から吐出されるインクにより記録がなされ、その後、排紙される。
パージ装置10は、記録ヘッド4がパージ位置、即ちパージ装置10と対向する位置にあるときに、記録ヘッド4のノズルを閉塞する高粘度化したインクや気泡等をインクと共に排出して、良好な吐出状態を回復させるパージ処理を実行する装置である。
図2において、パージ装置10には、記録ヘッド4の後述する吐出面58bに当接して密閉空間を形成すべく、吐出面58bに向け開口した略箱状に形成されたパージキャップ17と、カム19を回転させてピストンを往復移動することによりインクを吸引する吸引ポンプ18と、その吸引ポンプ18により吸引されたインクを貯める廃インクタンク20とが備えられている。また、カム19を回転させることによって、パージキャップ17は、吐出面58bに対して当接離隔する方向に移動可能に構成されている。
なお、パージキャップ17の側方に隣接して記録ヘッド4の吐出面58bを払拭するワイパ21が配設され、また、記録動作が終了してリセット位置に戻された記録ヘッド4の吐出面58bを被覆してインクの蒸発を防止するキャップ25が配設されている。
記録ヘッド4は、イエローインクを吐出するノズル孔54yとマゼンタインクを吐出するノズル孔54mとを有するヘッドブロック4aと、ブラックインクを吐出するノズル孔54kとシアンインクを吐出するノズル孔54cとを有するヘッドブロック4bとの2つのヘッドブロックを並べて構成されている。各ノズル孔は、 記録媒体3と平行な方向(図2及び図3において紙面に直角方向)にそれぞれ列をなして複数個設けられている。
図3において、1つのヘッドブロック4bの構造は、インクカートリッジ2から供給されたインクを各ノズル孔の列毎に共通に貯留する共通インク室55k、55cと、その共通インク室55k、55cから上方に延びた連通孔56k、56cと、その連通孔56k、56cと連通すると共に圧電アクチュエータ57bによって圧力が付与される各ノズル孔54k、54cごとに独立した圧力発生室52k、52cと、圧力発生室55k、55cとノズル孔54k、54cとをそれぞれ連通する連通孔53k、53cとにより構成されている。上記各室55k、55c、52k、52c及び各孔56k、56c、53k、53cは、複数の金属プレート材51bに穿設された開口により形成され、金属プレート材51bを積層することによって相互に連通される。ノズル孔54k、54cが形成された吐出面58bを有するプレート材は、合成樹脂材(ポリイミド)によって形成され、表面に撥水膜が形成されている。図中の52k〜55kは、ブラックインクに対応し、52c〜55cはシアンインクに対応している。なお、ヘッドブロック4aの構造は、ヘッドブロック4bの構造と同様であるため、その説明は省略する。
図4は、上述した構成のインクジェットプリンタ1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。インクジェットプリンタ1を制御するための制御装置は、本体側制御基板30と、キャリッジ7に搭載されたキャリッジ基板31とを備えており、本体側制御基板30には、1チップ構成のマイクロコンピュータ(CPU)32と、そのCPU32により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM33と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM34と、イメージメモリ37と、ゲートアレイ(G/A)36とが搭載されている。
演算装置であるCPU32は、ROM33に予め記憶された制御プログラムに従い、各種処理を実行するものである。また、タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号をG/A36へ転送する。このCPU32には、ユーザが各種の指示などを行うための操作パネル38、キャリッジ7を動作させるキャリッジモータ(CRモータ)16を駆動するためのCRモータ駆動回路39、記録媒体を搬送する搬送モータ(LFモータ)40を動作させるためのLFモータ駆動回路41、吸引ポンプ(ASポンプ)18を駆動するためのASポンプ駆動回路47、記録媒体3の先端を検出するペーパセンサ42、キャリッジ7の原点位置を検出する原点センサ43などが接続されている。接続される各デバイスの動作はこのCPU32により制御される。
G/A36は、CPU32から転送されるタイミング信号と、イメージメモリ37に記憶されている画像データとに基づいて、その画像データを記録媒体3に記録するための記録データ(駆動信号)と、その記録データと同期する転送クロックと、ラッチ信号と、基本駆動波形信号を生成するためのパラメータ信号と、一定周期で出力される吐出タイミング信号とを出力し、それら各信号を、ヘッドドライバが実装されたキャリッジ基板31へ転送する。
また、G/A36は、コンピュータなどの外部機器からセントロ・インターフェース(I/F)44を介して転送されてくる画像データを、イメージメモリ37に記憶させる。そして、G/A36は、コンピュータなどからI/F44を介して転送されてくるセントロ・データに基づいてセントロ・データ受信割込信号を生成し、その信号をCPU32へ転送する。なお、G/A36とキャリッジ基板31との間で通信される各信号は、両者を接続するハーネスケーブルを介して転送される。上記したCPU32と、ROM33、RAM34及びG/A36とは、バスライン45を介して接続されている。
キャリッジ基板31は、実装されたヘッドドライバ(駆動回路)によって記録ヘッド4を駆動するための基板である。記録ヘッド4とヘッドドライバとは、厚さ50〜150μmのポリイミドフィルムに銅箔配線パターンを形成したフレキシブル配線板により接続されている。このヘッドドライバは、本体側制御基板30に実装されたG/A36を介して制御され、記録モードに合った波形の駆動パルスを圧電アクチュエータ57bに印加するものである。これにより、インクが所定量吐出される。
次に、図5〜図7を参照して、回復処理及びフラッシング処理について説明する。図5は、CPU32において実行される回復処理を示したフローチャートであり、図6は、CPU32において実行される記録処理を示したフローチャートであり、図7は、CPU32において実行されるフラッシング処理を示したフローチャートである。
図5に示した回復処理は、記録ヘッド4から吐出されるインクの吐出不良が生じてユーザーにより回復処理の開始指示があった場合やROM33のプログラムに基づいて所定時間毎に定期的に開始指示がなされた場合に、メイン処理(図示せず)からの指示により実行される。
回復処理が開始されると、まずパージ処理が行われる(S11)。パージ処理は、キャリッジ7がパージ位置に移動し(図2の状態)、パージキャップ17がカム19によって回復処理の指示があったヘッドブロック、例えばヘッドブロック4bに接近するよう上昇して、ノズル孔54k、54cを覆って吐出面58bを密閉状態とする。そして、吸引ポンプ18を駆動すると、パージキャップ17を介して2つのノズル孔54k、54cからインクが同時に吸引され廃インクタンク20に排出される。なお、ヘッドブロック4aに対しても回復処理の指示があった場合には、続いてキャリッジ7がパージキャップ17でヘッドブロック4aの吐出面を覆う位置に移動して同様にインクを吸引して排出する。
パージ処理が終了すると、ワイピング処理が行われる(S12)。ワイピング処理は、ワイパ21がカム19によって吐出面の移動経路に突出し、キャリッジ7がキャリッジ軸11に沿って移動しワイパ21を通過することによって、ヘッドブロック4bの吐出面58b及びヘッドブロック4aの吐出面とが払拭される。
ワイピング処理が終了すると、RAM34の回復終了フラグのエリアに「1」をセットすることにより回復終了フラグをONして(S13)、本処理ルーチンを終了する。
図6に示した記録処理は、コンピュータなどの外部機器から記録の開始が指示された場合に、メイン処理からの指示により実行される。外部機器から転送される画像データがイメージメモリ37に格納され、記録開始信号が出力されると(S21)、画像データを記録媒体3に記録するための各信号をキャリッジ基板31へ転送する。
記録開始信号が出力されると、回復終了フラグの状態を確認する(S22)。回復終了フラグの状態の確認は、RAM34の回復終了フラグのエリアの値を読み込むことにより行われ、フラグの値が「0」、即ち回復終了フラグがOFFであれば(S22:No)、S25の記録動作の処理へ進み、フラグの値が「1」、即ち回復終了フラグがONであれば(S22:Yes)、パージ処理及びワイピング処理が行われてから最初の記録動作となるため、ワイピング処理によってノズル孔に押し込まれたインク(他の色のインクのノズル孔近傍も同時に払拭しているため混色している)を吐出するために、フラッシング処理を実行する(S23)。
ここで、図7に示したフラッシング処理について説明する。S23によりフラッシング処理の実行が指示されると、インク受部材6と記録ヘッド4とが対向する位置にキャリッジ7がキャリッジ軸11に沿って移動し、まず、フラッシングの繰り返し回数をカウントするフラッシングカウンタのリセットとしてカウンタの値に「0」をセットする(S31)。フラッシングカウンタがリセットされたら、1回目のフラッシングを開始するためにフラッシングカウンタに「1」を足してカウントし(S32)、フラッシングを開始する。
フラッシングは、まず、ブラックインクをノズル孔54kからインク受部材6に向かって吐出して行い(S33)、次のフラッシングを行うために待機する(S34)。なお、本実施例では、1回のフラッシングはインクの吐出を「4000」回行うものとし、待機時間は「0.5」秒待機するものとする。ブラックインクのフラッシングが終わると、以下同様に、シアンインクをノズル孔54cから「4000」回吐出して(S35)、「0.5」秒待機し(S36)、イエローインクをノズル孔54yから「4000」回吐出して(S37)、「0.5」秒待機し(S38)、マゼンタインクをノズル孔54mから「4000」回吐出して(S39)、「0.5」秒待機し(S40)、1回目の4色のフラッシングが終了する。
4色のインクに対してフラッシングが終わると(S33〜S40)、S33〜S40におけるフラッシングが5回行われた否かが確認され(S41)、まだ5回実行されていなければ(S41:No)、S32へ戻りフラッシングカウンタに「1」を足し再度4色のフラッシングを実行して、5回終了した時点で(S41:Yes)、本処理ルーチンを終了して記録動作へ戻る。
図6に戻って説明する。フラッシング処理が終了すると、RAM34の回復終了フラグのエリアに「0」をセットすることにより回復終了フラグをOFFとし(S24)、記録動作を実行して(S25)、本処理ルーチンを終了する。記録動作は、キャリッジ基板31に転送された各信号に基づいて記録媒体3に記録がなされ、全ての記録が終了した時点で終了する。
以上説明したように、回復処理は、パージ処理及びワイピング処理を順次実行し、記録動作を開始する指示があるまでフラッシング処理を実行せずに待機している。このため、パージ処理によって泡立ったインクがノズル孔内に侵入したとしても、通常、記録動作を開始する指示があるまでには、気泡がインク中に溶解して消滅したり、十分に小さくなる時間を置くことができるから、フラッシング処理を実行しても気泡が成長することがなくなる。また、インクカートリッジを開封後から数日経過してインクの脱気状態が低下したものであっても、パージ処理後ノズル孔内に侵入した気泡は消滅しあるいは小さくなっているから、従来のように激しく気泡を成長させてしまうことがなくなり、気泡による吐出不良を少なくすることができる。
さらに、実施例のように複数のノズル列に対してフラッシング処理を、1列ずつ順次実行しこれを複数巡回繰り返すようにしたから、1つのノズル列に対してフラッシング処理を実行した後しばらく時間をおいて再度実行することになるので、フラッシング処理にともなう記録ヘッド内の激しい圧力変動に休止時間をはさんで気泡が成長するのを抑えることができる。
なお、パージ処理の終了後から記録動作を開始する指示があるまでの時間を計測する手段を設けて、その時間が所定値よりも小さい場合には、所定時間に達するまでフラッシング処理の開始を遅延させ、ノズル孔内の気泡が消滅あるいは小さくなるのを待つようにしてもよい。さらに、この場合の所定時間は、インクカートリッジをインクジェット記録装置に新規に装着してからの経過時間に応じて変えるようにしてもよい。
また、実施例のように2色のインクのノズル孔を1つのパージキャップ17で覆ってパージ処理をするものでは、パージ処理後パージキャップ17内で混色したインクがインクカートリッジ側から作用する背圧によりノズル内に侵入するが、パージキャップ17開放後は、インクカートリッジ側から作用する背圧と、ノズル内に張ったインクのメニスカスの耐圧とがつり合った状態となっているので、混色したインクが連通孔53kに留まったままとなる。よって、回復処理後から記録動作の開始指示があるまでに長時間を要しても、混色が著しく進行することはない。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、4色のインクを色毎に順番に繰り返しフラッシング処理を行うものとしたが、パージ処理とワイピング処理とがどちらか一方のヘッドブロックに対して行われた場合には、そのヘッドブロックに対してのみフラッシング処理を行うものとしても良いし、フラッシング処理を行う順番はどのような順番としても良い。
また、上記実施例では、フラッシング処理をノズル孔の列毎に分けて行うものとしたが、全列同時にフラッシング処理を行うものとしても良い。この場合には、ノズル孔の列毎にフラッシング処理を行う場合の待機時間に比べて長い待機時間として、新たな気泡の発生や気泡の成長を助長することを防止できる程度の時間とするものとしても良い。
また、上記実施例では、1回のフラッシング処理で行われるインクの吐出を「4000」回とし、待機時間を「0.5」秒としたが、インクの吐出の回数と待機時間とは、記録ヘッド4内のインク流路の大きさや構造、パージ処理及びワイピング処理の性能により変更することは勿論構わなし、繰り返し回数を変更することも構わない。
インクジェット記録装置を示す斜視図である。 図1の一部を拡大して示した正面図である。 記録ヘッドの要部を拡大して示した断面図である。 インクジェット記録装置の電気回路構成の概略を示すブロック図である。 CPUにおいて実行される回復処理を示したフローチャートである。 CPUにおいて実行される記録処置を示したフローチャートである。 CPUにおいて実行されるフラッシング処理を示したフローチャートである。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 インクカートリッジ
3 記録媒体
4 記録ヘッド
10 パージ装置
21 ワイパ
32 CPU
33 ROM
34 RAM
54k、54c ノズル孔
58b 吐出面

Claims (3)

  1. インクを吐出するノズル孔を形成した吐出面を有する記録ヘッドと、
    その記録ヘッドを駆動して、前記ノズル孔からインクを吐出し記録媒体に記録する記録動作を指示する記録制御手段と、
    前記記録ヘッドのノズル孔を密閉してそのノズル孔からインクを排出するパージ手段と、
    前記記録ヘッドの吐出面を払拭するワイピング手段と、
    前記パージ手段によるノズル孔からのインクの排出処理及び前記ワイピング手段による吐出面の払拭処理を順次行う回復制御手段と、
    前記記録動作とは無関係に前記記録ヘッドを駆動して、前記ノズル孔からインクを吐出するフラッシング手段とを備え、
    前記記録制御手段は、前記記録動作の開始を指示する信号を受けたとき、その信号を受ける前に前記回復制御手段が前記各処理を行っていたかどうかを判断し、前記各処理を行っていたとき、前記フラッシング手段によるインク吐出を行い、その後前記記録動作を開始することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記回復制御手段は、所定時間毎に前記各処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは、複数のインク種類毎にノズル孔群を有し、前記記録制御手段は、各ノズル孔群毎に所定間隔をおいて前記フラッシング手段によるインク吐出を行うことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
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