JP2005055651A - ピアノの鍵盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ピアノの鍵盤の良好な動作特性を維持する。
【解決手段】 鍵盤において、鍵盤バランスブッシングクロス5と、鍵盤フロントブッシングクロス8と、バランスパンチングクロス12とは、表面仕上げがスエード調の人工皮革で形成されている。これにより、そのクロス5,8,12の耐湿性を向上させることができる。このため、筬9、バランスピン10及びフロントピン11の各々と、鍵1との間の摩擦やクリアランスが湿度に応じて変化してしまうことを抑制することができ、鍵盤の良好な動作特性を維持することができる。更に、表面が起毛状であり柔らかいため、鍵の動作時に生じる雑音の防止効果を一層高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ピアノの鍵盤に関する。
従来より、ピアノの鍵盤の各鍵には、鍵の揺動を滑らかにしたり、雑音を防止したり、鍵の位置調整をしたりするために、クロスと呼ばれる布状部材が設けられている。
尚、そのようなクロスとしては、例えば、バランスピンとの間に設けられるブッシングクロスや、フロントピンとの間に設けられるブッシングクロスや、筬にてバランスピンの根本部分に設けられるバランスパンチングクロスがある。また、バランスピンとの間に設けられるブッシングクロスは、鍵盤バランスブッシングクロスとも呼ばれ、フロントピンとの間に設けられるブッシングクロスは、鍵盤フロントブッシングクロスとも呼ばれている。
そして、こうしたクロスは羊毛で作られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−258720号公報
ところで、羊毛は吸湿性が高いので、大気が湿っていれば膨張し、乾いていれば収縮する傾向がある。
このため、従来の鍵盤では、湿度に応じてクロスが膨張/収縮してしまうことにより、押鍵時の感覚及び押鍵後の反応速度が変わってしまったり、鍵の位置ずれが発生したりして、演奏者に違和感を与えてしまう虞があった。つまり、湿度により鍵の動作特性が変化し易いという欠点があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ピアノの鍵盤の良好な動作特性を維持することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のピアノの鍵盤では、各鍵にて、他の部材との間に設けられるクロスの少なくとも1つが人工皮革によって形成されている。
このような請求項1のピアノの鍵盤によれば、人工皮革のクロスを設けることで従来よりも、そのクロスの耐湿性を向上させることができる。このため、鍵と他の部材との間の摩擦やクリアランスが湿度に応じて変化してしまうことを抑制することができ、鍵盤の良好な動作特性を維持することができる。
ところで、人工皮革とするクロスとしては、具体的には、請求項2に記載の如く、バランスピンとの間に設けられるブッシングクロスと、フロントピンとの間に設けられるブッシングクロスと、筬との間に設けられるバランスパンチングクロスとのうち、少なくとも1つが考えられる。
特に、バランスピンとの間に設けられるブッシングクロスと、フロントピンとの間に設けられるブッシングクロスとの、少なくとも一方を人工皮革によって形成すれば、鍵とバランスピン又はフロントピンとの間の摩擦やクリアランスが湿度に応じて変化してしまうことを抑制することができる。また、上記バランスパンチングクロスを人工皮革によって形成すれば、鍵と筬とのクリアランスが湿度に応じて変化しまうことを抑制することができる。
一方、人工皮革としては、請求項3に記載の如く、表面仕上げがスエード調の人工皮革を用いることが好ましい。そのような人工皮革を用いれば、表面が起毛状であり柔らかいため、鍵の動作時に生じる雑音の防止効果を一層高めることができる。
以下、本発明が適用された実施形態のグランドピアノの鍵盤について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態のピアノの鍵盤のうち、1つの鍵1をそれに対応するアクション機構aと共に表す構成図である。そして、図2(a)は、図1のA−A’における鍵1の断面図である。また、図2(b)は、図1のB−B’における鍵1の断面図である。尚、以降この鍵1の説明において、演奏者が演奏する側(図1で右側)を前側とし、演奏者が演奏する側の反対側(図1で左側)を後側とする。また、上下方向に関する表現は、図1における方向である。
この鍵1は、鍵本体2と、鍵本体2の中央部の上面に接着された中座板3と、図2(a)に示すように、鍵本体2と中座板3とを上下に貫通した孔4に接着された、一対の鍵盤バランスブッシングクロス5と、鍵本体2の演奏者が演奏する側の上面に接着された鍵盤表皮6と、図2(b)に示すように、鍵本体2の前側の下面にある孔7に接着された、一対の鍵盤フロントブッシングクロス8等とから構成されており、筬9上に設置されている。
また、筬9において、その中央部には、円柱状のバランスピン10が立設されており、演奏者が演奏する側には、円柱状のフロントピン11が立設されている。更に、筬9には、図2(a)に示すように、バランスピン10の根元部分にドーナツ状のバランスパンチングクロス12が取り付けられている。また、図2(b)に示すように、筬9には、フロントピン11の根元部分にフロントパンチングクロス13が取り付けられている。
ここで、鍵盤バランスブッシングクロス5と、鍵盤フロントブッシングクロス8と、バランスパンチングクロス12とは、表面仕上げがスエード調の人工皮革によって形成されている。
以上のような構成の鍵1は、孔4にバランスピン10を、孔7にフロントピン11を、それぞれ挿入することによって、筬9に取り付けられる。これにより、鍵1は、バランスピン10を中心に揺動することが可能となると共に、フロントピン11により鍵の並び方向の揺れが防止される。また、鍵1の上側には、アクション機構aが取り付けられる。尚、アクション機構aの構成は、公知のものなので、詳細な説明は省略する。
そして、鍵盤バランスブッシングクロス5及び鍵盤フロントブッシングクロス8は、バランスピン10及びフロントピン11の各々に軽く接触している。また、バランスパンチングクロス12は、主に鍵盤の高さ調整の役割を果たしており、鍵1と接触している。また、フロントパンチングクロス13は鍵盤のアガキを揃えている。
以上のような鍵1及びアクション機構aを各弦毎に備えたピアノは、離鍵状態から演奏者が鍵1を押すと、バランスピン10を中心に鍵1が上下に揺動する。この揺動運動に伴い、アクション機構aが作動し、打弦を行う。
このとき、鍵盤バランスブッシングクロス5及び鍵盤フロントブッシングクロス8は、バランスピン10及びフロントピン11との摩擦によって、揺動の際の雑音を防止したり、その揺動を滑らかにしている。また、バランスパンチングクロス12は、鍵1との摩擦によって、雑音を防止したり、揺動を滑らかにしている。
以上のような本実施形態のピアノの鍵1では、特に、鍵盤バランスブッシングクロス5と、鍵盤フロントブッシングクロス8と、バランスパンチングクロス12とのそれぞれが、人工皮革製のものであることで、従来よりも、そのクロス5,8,12の耐湿性を向上させることができる。このため、鍵1と、バランスピン10、フロントピン11及び筬9の各々との間の摩擦やクリアランスが湿度に応じて変化してしまうことを抑制することができ、鍵盤の良好な動作特性を維持することができる。
また更に、上記クロス5,8,12は、表面が起毛状であり柔らかいため、鍵1の揺動の際に生じる雑音の防止効果を一層高めることができる。
尚、本実施形態においては、筬9と、バランスピン10と、フロントピン11とが、請求項1に記載の他の部材に相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、クロス5,8,12に限らず、フロントパンチングクロス13も人工皮革で形成されていても良い。この場合、表面仕上げがスエード調の人工皮革であれば、押鍵の際に、鍵1と筬9とが接触する衝撃をより軽減することができる。
また、本発明は、アップライトピアノの鍵盤にも同様に適用できる。
また更に、アクション機構において、ウイッペンとジャックとが回動可能に接合される部分や、ウイッペンの支柱とレピティションレバーとが回動可能に接合される部分等、アクション機構における2つの部材が回動可能に接合される部分に設けられる布状の部材を、クロス5,8,12と同様に、人工皮革で形成するようにしても良い。
本実施形態のピアノの鍵盤における各鍵を表す構成図である。 本実施形態の各鍵を説明する説明図である。
符号の説明
1…鍵、2…鍵本体、5…鍵盤バランスブッシングクロス、8…鍵盤フロントブッシングクロス、9…筬、10…バランスピン、11…フロントピン、12…バランスパンチングクロス、13…フロントパンチングクロス、a…アクション機構

Claims (3)

  1. ピアノの鍵盤であって、
    各鍵にて、他の部材との間に設けられるクロスの少なくとも1つが人工皮革であること、
    を特徴とするピアノの鍵盤。
  2. 請求項1に記載のピアノの鍵盤において、
    前記人工皮革からなるクロスは、バランスピンとの間に設けられるブッシングクロスと、フロントピンとの間に設けられるブッシングクロスと、筬との間に設けられるバランスパンチングクロスとのうち、少なくとも1つであること、
    を特徴とするピアノの鍵盤。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のピアノの鍵盤において、
    前記人工皮革は、表面仕上げがスエード調の人工皮革であること、
    を特徴とするピアノの鍵盤。
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