JP2005055529A - 可変表示構造、可変表示媒体および像パターン形成媒体 - Google Patents

可変表示構造、可変表示媒体および像パターン形成媒体 Download PDF

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真紀子 森
Takayuki Fumihira
貴之 文平
Yuko Ohama
優子 大濱
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Abstract

【課題】容易に設計・製造をすることができるとともに、見る人に煩わしさを与えずにみる角度に応じて少なくとも2種類の異なる像を表示させる可変表示構造および可変表示媒体を提供すること、およびそのような可変表示構造に用いる像パターン形成媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】可変表示構造100は、3種類の像を分割して得られる線状帯11が所定の規則で配列した像パターン形成層(像パターン形成媒体)1と、線状帯11を遮る遮光帯21を互いに一定の間隔を開けて配列させた遮光パターン配列層2と、実質的に透明な透明基板3とを有している。像パターン形成層(像パターン形成媒体)1は、3種類の像のそれぞれをほぼ同一幅の多数の線状帯11に分割し、各像の線状帯11を像の数に応じて飛び飛びに抽出して順次1本ずつ互い違いに隣接させて同一面上に1列に配列したものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変表示構造、可変表示媒体および像パターン形成媒体に関し、さらに詳しくは、印刷面に対する角度に応じて少なくとも2種類の異なる像を表示させる可変表示構造、その構造を有する可変表示媒体、および可変表示のための像を有する像パターン形成媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から印刷物には、複数の像を表示するように加工を施したものが知られている。
【0003】
例えば、この種の印刷物としては、1枚のシート上に複数の像についての帯状圧縮画像を印刷した1枚のシートと、このシート上の帯状圧縮像のそれぞれを視線角度に応じて拡大して表示するレンチキュラーレンズ群とによって構成する構造が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、コード化された複数の絵柄を配列したパネルと、このパネル上のコード化された絵柄の中の1つの絵柄以外の絵柄を隠すシャッターパネルとによって構成する構造も知られている(例えば、特許文献2)。
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の印刷物の構造では、レンチキュラーレンズを利用しているため、焦点が合うようにシートとレンチキュラーレンズを合わせ込む必要があり、レンズの焦点距離の設計やその製造も複雑である。
【0006】
また、特許文献2に記載の印刷物の構造では、シャッターパネルを手動で動かす必要があるため、見る人に煩わしさを与えてしまう。この煩わしさは、手動ではなく動力によってシャッターパネルを動かす構造とすることで解決できるが、しかしながら、比較的大型のものになると、その構造が複雑化するとともに動力源が必要であるため、小型化・低コスト化を図るのが困難であった。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−236875号公報
【特許文献2】
米国特許第5,901,484
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、容易に設計・製造をすることができるとともに、見る人に煩わしさを与えずにみる角度に応じて少なくとも2種類の異なる像を表示させる可変表示構造および可変表示媒体を提供すること、およびそのような可変表示構造に用いる像パターン形成媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
【0010】
(1) 少なくとも2種類の異なる像を表示させる可変表示構造であって、
少なくとも2種類の像のそれぞれをほぼ同一幅の多数の線状帯に分割し、各像の線状帯を像の数に応じて飛び飛びに抽出して順次隣接させて同一面上に1列に配列した像パターンが形成された像パターン形成層と、
少なくとも1本の前記線状帯を遮る遮光帯が同一面上に1列に、かつ、同一の像から抽出した線状帯を遮るように互いに一定の間隔を開けて配列した遮光パターン配列層とを有し、
前記像パターン形成層と前記遮光パターン配列層とは、所定の距離を隔てて、ほぼ平行に固定されて用いられ、
前記遮光パターン配列層の前記像パターン形成層に対向する面とは反対側から見た際に、遮光帯と遮光帯との間を介して見える前記像パターン形成層上の像が、前記像パターン形成層を見る角度に応じて変化することを特徴とする可変表示構造。
【0011】
(2) 隣接する前記遮光帯の間隔は、1本の前記線状帯の幅とほぼ等しい上記(1)に記載の可変表示構造。
【0012】
(3) 前記像パターン形成層上の前記像の数をn、前記遮光帯の幅をa、隣接する前記遮光帯同士の間隔をcとしたとき、n≦a/c+1の関係を満足する上記(1)または(2)に記載の可変表示構造。
【0013】
(4) 前記像パターン形成層と前記遮光パターン配列層との距離をL、前記遮光帯の幅をa、隣接する前記遮光帯同士の間隔をcとしたとき、0.2≦L/(a+c)≦5の関係を満足する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の可変表示構造。
【0014】
(5) 前記像パターン形成層は、シート状または板状の媒体上に形成されたものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の可変表示構造。
【0015】
(6) 前記遮光パターン配列層は、シート状または板状の媒体上に形成されたものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の可変表示構造。
【0016】
(7) 前記像パターン形成層および前記遮光パターン配列層を板状の媒体にそれぞれ形成し、スペーサを介して互いの媒体を固定して用いる上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の可変表示構造。
【0017】
(8) 少なくとも2種類の異なる像を表示させる可変表示構造であって、
少なくとも2種類の像のそれぞれをほぼ同一幅の多数の線状帯に分割し、各像の線状帯を像の数に応じて飛び飛びに抽出して順次隣接させて同一面上に1列に配列した像パターン形成が形成された像パターン形成層と、
少なくとも1本の前記線状帯を遮る遮光帯が同一面上に1列に、かつ、同一の像から抽出された線状帯を遮るように互いに一定の間隔を開けて配列した遮光パターン配列層とを有し、
前記像パターン形成層と前記遮光パターン配列層とは、所定の距離を隔てて、ほぼ平行に固定されており、
前記遮光パターン配列層の前記像パターン形成層に対向する面とは反対側から見た際に、遮光帯と遮光帯との間を介して見える前記像パターン形成層上の像が、前記像パターン形成層を見る角度に応じて変化することを特徴とする可変表示媒体。
【0018】
(9) 前記像パターン形成層と前記遮光パターン配列層との間に、所定の厚さの透明基板を有し、
前記透明基板の一方の面に前記像パターン形成層を有し、対向する他方の面に前記遮光パターン配列層を有する上記(8)に記載の可変表示媒体。
【0019】
(10) 少なくとも2種類の像のそれぞれを同一幅の多数の線状帯に分割し、各像の線状帯を像の数に応じて飛び飛びに抽出して順次隣接させて同一面上に1列に配列した像パターンが形成された像パターン形成層を有し、
少なくとも1本の前記線状帯を遮る遮光帯が同一面上に1列に、かつ、同一の像から抽出された線状帯を遮るように互いに一定の間隔を開けて配列した遮光パターン配列層と共に用いられ、
前記遮光パターン配列層と所定の距離を隔てて、ほぼ平行に固定されており、
前記遮光パターン配列層の前記像パターン形成層に対向する面とは反対側から見た際に、遮光帯と遮光帯との間を介して見える前記像パターン形成層上の像が、前記像パターン形成層を見る角度に応じて変化することを特徴とする像パターン形成媒体。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の可変表示構造の一例を模式的に示す断面図である。
この可変表示構造(可変構造媒体)100は、後に詳述するように、3種類の像を分割して得られる線状帯11が所定の規則で配列した像パターンを形成した像パターン形成層(像パターン形成媒体)1と、線状帯11を遮る遮光帯21を互いに一定の間隔を開けて配列させた遮光パターン配列層2と、実質的に透明な透明基板3とを有している。
【0022】
本実施形態の可変表示構造100は、遮光パターン配列層2の像パターン形成層1に対向する面とは反対側から見た際に、見る角度によって、主に、図2〜4に示すような像A、B、Cが確認されるものである。
【0023】
本実施形態において、像パターン形成層(像パターン形成媒体)1は、3種類の像のそれぞれをほぼ同一幅の多数の線状帯11に分割し、各像の線状帯11を像の数に応じて飛び飛びに抽出して順次1本ずつ互い違いに隣接させて同一面上に1列に配列したものである。すなわち、本実施形態の可変表示構造100は、像A、B、Cの3通りの像を表示することができるものであり、像パターン形成層1は、図2で示す像Aを構成するA、A、…A12の線状帯11と、図3中の像Bを構成するB、B、…B12の線状帯11と、図4中の像Cを構成するC、C、…C12の線状帯11とを有し、図5に示すように、前述した線状帯11が互いに隣接するように、A、B、C、A、B、C、…A12、B12、C12の順に所定の方向(図示の構成では、図中右から左の方向)に沿って、規則正しく配列したものである。
【0024】
このような構成の像パターン形成層1は、後述する遮光パターン配列層2と所定の距離を隔てて、ほぼ平行に固定されて用いられることにより、遮光パターン配列層2の像パターン形成層1に対向する面とは反対側から見た際に、見る角度によって、異なる像を視認することができるという視覚効果が得られるものとなる。
【0025】
遮光パターン配列層2は、図示の構成のように、2本分の線状帯11の幅とほぼ同一幅の遮光帯21を複数有している。このような遮光帯21は、互いにほぼ一定の間隔を開けて配列し、隣接する遮光帯21同士の間に開口部22を形成している。なお、図示の構成では、遮光帯21の幅が、2本分の線状帯11の幅とほぼ同一のものであるが、これに限定されず、遮光パターン配列層2上の像の数によって、適宜、遮光帯21の幅は増減されるものである。
【0026】
隣接する遮光帯21の間隔c(開口部22の幅)は、像パターン形成層1の線状帯11の幅と、ほぼ同一なものとなっている。
【0027】
遮光帯21の幅をa、隣接する遮光帯21同士の間隔をc、像パターン形成層上の像の数をnとしたとき、n≦a/c+1の関係を満足するのが好ましい。このような関係を満足することにより、より好適に複数の像を表示することができ、特に優れた視覚効果を発揮することができる。
【0028】
像パターン形成層1と遮光パターン配列層2との間隔をL[mm]、遮光帯21の幅をa[mm]、隣接する遮光帯21の間隔をc[mm]としたとき、0.2≦L/(a+c)≦5であることが好ましく、0.4≦L/(a+c)≦3であることがより好ましく、0.5≦L/(a+c)≦2であることがさらに好ましい。L/(a+c)が0.2より小さいと、遮光帯21に隠れて観察が困難となる線状帯11が生じるおそれがある。また、L/(a+c)が5より大きいと、観察位置によっては、同一の像から分割した線状帯11が複数観察される場合があり、連続的に形状が変化するような視覚効果が十分に得られないおそれがある。
【0029】
上述したような像パターン形成層1と遮光パターン配列層2とは、図1に示すように、それぞれ透明基板3を介して、対向するように形成されている。すなわち、透明基板3の一方の面に、像パターン形成層1が形成され、対向する他方の面に遮光パターン配列層2が形成されている。
【0030】
透明基板3は、像パターン形成層1と遮光パターン配列層2との間隔を、所定の距離とする機能を有しており、実質的に透明な材質で構成されたものであれば、いかなる材質のもので構成されたものであってもよい。このような実質的に透明な材質としては、例えば、ガラス、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。なお、用途に応じていずれの硬さのものを用いてもよい。なお、実質的に透明とは、像パターン形成層1の色図柄等が確認できればよく、透明または半透明を意味する。
【0031】
以上説明したような像パターン形成層1と遮光パターン配列層2は、例えば、各種プリンターによる印刷、凸版印刷等の各種印刷技術によって、直接透明基板3上に形成したり、着色シートや印刷シートから切り出したものを貼り付けることによって透明基板3に形成することができる。
【0032】
次に、上述したような可変表示構造を有する可変表示媒体が、複数の像を表示する原理・作用を説明する。
【0033】
図8は、本発明の可変表示媒体の原理を説明する概念図である。なお、図中では、説明をわかりやすくするため、上述した透明基板3を省略して描いてある。また、図中、像パターン形成層1と遮光パターン配列層2との間の距離をLとし、観察点(人)Xが遮光パターン配列層2から距離Zだけ離れた位置を矢印α方向(図中左)に移動する場合を説明する。
【0034】
観察点Xが位置Y1に来ると、図4に示すように、像Cを構成する線状帯11が観察点Xに対して遮光帯21の間から露出する。このとき、観察点Xからは、像Cを構成する線状帯11の輪郭を認識することができ、遮光帯21に覆われた領域で像Cを構成する線状帯11同士を結び付け、三角形が表示されているように認知される。
【0035】
次に、観察点Xが位置Y2に来ると、図2に示すように、像Aを構成する線状帯11が観察点Xに対して遮光帯21の間から露出する。このとき、観察点Xからは、像Aを構成する線状帯11の輪郭を認識することができ、遮光帯21に覆われた領域で像Aを構成する線状帯11同士を結び付け、四角が表示されているように認知される。
【0036】
同様に、観察点Xが位置Y3に来ると、図3に示すように、像Bを構成する線状帯11が観察点Xに対して遮光帯21の間から露出する。このとき、観察点Xは、像Bを構成する線状帯11の輪郭を認識することができ、遮光帯21に覆われた領域で像Bを構成する線状帯11同士を結び付け、円が表示されているように認知される。
【0037】
ところで、位置Y1、Y2、Y3のそれぞれの間では、隣接する2種類の像の線状帯11が混ざって露出してしまう。しかし、観察点Xを所定の速度で移動させた場合、円や四角や三角といった意味のある情報をすばやく認知され、混ざっているところでもいずれかの形状が優先して認識される。
【0038】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部材(各部)の構成は、同様の機能を有する任意のものに置換すること、もしくは、任意の構成を付加することもできる。
【0039】
例えば、前述した実施形態では、透明基板3の表面に、像パターン形成層1と遮光パターン配列層2とを直接形成したものについて説明したが、これに限定されず、例えば、実質的に透明なシート状部材4の表面に、像パターン形成層1を形成させたものと、別のシート状部材4の表面に、遮光パターン配列層2を形成させたものとを、それぞれ透明基板3の表面に、互いに対向するように貼着させたものであってもよい(図6参照)。また、像パターン形成層1と遮光パターン配列層2のうち、一方が、直接透明基板3上に形成され、他方が前述のようなシート状部材4上に形成されたものであってもよい。
【0040】
また、前述した実施形態では、3種類の像を表示できるものについて説明したが、これに限定されず、2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。
【0041】
また、本発明の可変表示構造は、実質的に透明な板状部材5の表面に像パターン形成層1を形成させたものと、別の板状部材5の表面に遮光パターン配列層2を形成させたものとを、ほぼ平行に所定の間隔で固定して用いられるものであってもよい(図7参照)。なお、像パターン形成層1と遮光パターン配列層2とがそれぞれ形成された2枚の板状部材5は、例えば、図7に示すように、スペーサ6を介してネジ止め等で固定されるものであってもよいし、上述したような透明基板3に接着剤等を用いて、対向するように接着されるものであってもよい。図7に示すようなものの場合、例えば、スペーサ6の長さを調節することによって、像パターン形成層1と遮光パターン配列層2との間隔を調節することができる。また、スペーサ6の代わりに、例えば、ボルトナットで、前記間隔を連続的に調節可能な調節手段を有するものであってもよい。
【0042】
また、前述した実施形態では、開口部22の幅が、線状帯11の幅とほぼ同じものとして説明したが、これに限定されず、開口部22の幅は、線状帯11の幅よりも小さいものであってもよい。
【0043】
また、前述した実施形態では、像パターンとして四角、円、三角といった形状の場合を説明したが、像パターンはこのようなものに限定されず、これら以外の絵柄、図形、文字、記号、模様、写真等のいずれか一つまたはこれらの組み合わせであってもよい。また、何も表示されない無地の状態のものも、一つの像パターンとしてもよい。
【0044】
また、前述した実施形態では、像パターン形成層1と遮光パターン配列層2とがほぼ平行であるものについて説明したが、これに限定されず、像パターン形成層1と遮光パターン配列層2との間隔がほぼ一定に保たれるものであれば、曲面上に設置されるものであってもよい。
【0045】
また、人が移動して可変表示媒体を見る場合について説明したが、これに限定されない。例えば、線路脇や道路脇に所定面積の可変表示媒体を設置しておけば、常に、所定距離を隔てて人が可変表示媒体を見ることになるため、設計者の意図どおりの絵柄等の像を人に見せることができる。
【0046】
【実施例】
(実施例1)
3つの像(A,B,C)を印刷したシートを用意し、それぞれを4mm幅にそれぞれを36分割しそれぞれ3本おきに抽出して線状帯(A1,A2…C11,C12)を作成し、これら線状帯を厚さ20mmの透明アクリル樹脂板(透明基板3)の一方の面に図1および図5に示すように順次隣接した状態で配列し像パターン形成層1を形成し、一方、透明基板3の反対面に8mm幅の遮光帯(黒色インクによる印刷)21を4mmの間隔(開口部22)を空けて配列し遮光パターン配列層2を形成し、図1に示すような本発明の可変表示媒体を製造した。
【0047】
遮光パターン配列層2側から約1m(Z)離れた位置から本発明の可変表示媒体100を移動(図1中矢印α方向)しながら観察したところ、3つの像が次々に視認された(図2ないし図4参照)。
【0048】
(実施例2)
3つの像(A,B,C)を印刷したシートを用意し、それぞれを4mm幅にそれぞれを36分割しそれぞれ3本おきに抽出して線状帯(A1,A2…C11,C12)を作成し、これら線状帯11を図5に示すように順次隣接した状態で厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(シート状部材4)上に配列した像パターン形成層1を形成した。
【0049】
一方、8mm幅の遮光帯(黒色インクによる印刷)21を、別途厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(シート状部材4)上に4mmの間隔(開口部22)を空けて配列した遮光パターン配列層2を形成した。
【0050】
次に、厚さ20mmの透明アクリル樹脂板(透明基板3)の一方の面に像パターン形成層1を形成したシート状部材4を反対面に遮光パターン配列層2を形成したシート状部材4をそれぞれ積層し、図6に示すような本発明の可変表示媒体100を製造した。
【0051】
遮光パターン配列層2側から1m(Z)離れた位置から本発明の可変表示媒体100を移動(図6中矢印α方向)しながら観察したところ、3つの像が次々に視認された(図2ないし図4参照)。
【0052】
(実施例3)
実施例2と同様に、像パターン形成層1と遮光パターン配列層をそれぞれ厚さ3mmのポリカーボネート樹脂板(板状部材5)上に形成した。
【0053】
次に、厚さ15mmのスペーサ6を介してそれぞれの板状部材を接着し、図7に示すような本発明の可変表示媒体100を製造した。
【0054】
遮光パターン配列層2側から約1m(Z)離れた位置から本発明の可変表示媒体100を移動(図7中矢印α方向)しながら観察したところ、3つの像が次々に視認された(図2ないし図4参照)。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、人の移動によって像が可変するため、見る人に煩わしさを与えることもなく設計者の意図どおりの絵柄等の像を人に見せることができる効果が得られる。そのため、店舗のショーウィンドウに設置することによって、広告効果を狙うことも可能になる。また、印刷技術や貼着技術によって製造することができるため、複雑な像であっても、容易に設計・製造をすることができる。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変表示構造(可変表示媒体)の一例を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の可変表示構造の遮光パターン層側から見た平面図である。
【図3】本発明の可変表示構造の遮光パターン層側から見た平面図である。
【図4】本発明の可変表示構造の遮光パターン層側から見た平面図である。
【図5】像パターン形成層(像パターン形成媒体)を説明する平面図である。
【図6】本発明の可変表示構造(可変表示媒体)の他の一例を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明の可変表示構造(可変表示媒体)の更に他の一例を模式的に示す断面図である。
【図8】本発明の可変表示媒体の原理を説明する概念図である。
【符号の説明】
1 像パターン形成層
11 線状帯
2 遮光パターン配列層
21 遮光帯
22 開口部
3 透明基板
4 シート状部材
5 板状部材
6 スペーサ
100 可変表示構造(可変表示媒体)

Claims (10)

  1. 少なくとも2種類の異なる像を表示させる可変表示構造であって、
    少なくとも2種類の像のそれぞれをほぼ同一幅の多数の線状帯に分割し、各像の線状帯を像の数に応じて飛び飛びに抽出して順次隣接させて同一面上に1列に配列した像パターンが形成された像パターン形成層と、
    少なくとも1本の前記線状帯を遮る遮光帯が同一面上に1列に、かつ、同一の像から抽出した線状帯を遮るように互いに一定の間隔を開けて配列した遮光パターン配列層とを有し、
    前記像パターン形成層と前記遮光パターン配列層とは、所定の距離を隔てて、ほぼ平行に固定されて用いられ、
    前記遮光パターン配列層の前記像パターン形成層に対向する面とは反対側から見た際に、遮光帯と遮光帯との間を介して見える前記像パターン形成層上の像が、前記像パターン形成層を見る角度に応じて変化することを特徴とする可変表示構造。
  2. 隣接する前記遮光帯の間隔は、1本の前記線状帯の幅とほぼ等しい請求項1に記載の可変表示構造。
  3. 前記像パターン形成層上の前記像の数をn、前記遮光帯の幅をa、隣接する前記遮光帯同士の間隔をcとしたとき、n≦a/c+1の関係を満足する請求項1または2に記載の可変表示構造。
  4. 前記像パターン形成層と前記遮光パターン配列層との距離をL、前記遮光帯の幅をa、隣接する前記遮光帯同士の間隔をcとしたとき、0.2≦L/(a+c)≦5の関係を満足する請求項1ないし3のいずれかに記載の可変表示構造。
  5. 前記像パターン形成層は、シート状または板状の媒体上に形成されたものである請求項1ないし4のいずれかに記載の可変表示構造。
  6. 前記遮光パターン配列層は、シート状または板状の媒体上に形成されたものである請求項1ないし5のいずれかに記載の可変表示構造。
  7. 前記像パターン形成層および前記遮光パターン配列層を板状の媒体にそれぞれ形成し、スペーサを介して互いの媒体を固定して用いる請求項1ないし6のいずれかに記載の可変表示構造。
  8. 少なくとも2種類の異なる像を表示させる可変表示構造であって、
    少なくとも2種類の像のそれぞれをほぼ同一幅の多数の線状帯に分割し、各像の線状帯を像の数に応じて飛び飛びに抽出して順次隣接させて同一面上に1列に配列した像パターン形成が形成された像パターン形成層と、
    少なくとも1本の前記線状帯を遮る遮光帯が同一面上に1列に、かつ、同一の像から抽出された線状帯を遮るように互いに一定の間隔を開けて配列した遮光パターン配列層とを有し、
    前記像パターン形成層と前記遮光パターン配列層とは、所定の距離を隔てて、ほぼ平行に固定されており、
    前記遮光パターン配列層の前記像パターン形成層に対向する面とは反対側から見た際に、遮光帯と遮光帯との間を介して見える前記像パターン形成層上の像が、前記像パターン形成層を見る角度に応じて変化することを特徴とする可変表示媒体。
  9. 前記像パターン形成層と前記遮光パターン配列層との間に、所定の厚さの透明基板を有し、
    前記透明基板の一方の面に前記像パターン形成層を有し、対向する他方の面に前記遮光パターン配列層を有する請求項8に記載の可変表示媒体。
  10. 少なくとも2種類の像のそれぞれを同一幅の多数の線状帯に分割し、各像の線状帯を像の数に応じて飛び飛びに抽出して順次隣接させて同一面上に1列に配列した像パターンが形成された像パターン形成層を有し、
    少なくとも1本の前記線状帯を遮る遮光帯が同一面上に1列に、かつ、同一の像から抽出された線状帯を遮るように互いに一定の間隔を開けて配列した遮光パターン配列層と共に用いられ、
    前記遮光パターン配列層と所定の距離を隔てて、ほぼ平行に固定されており、前記遮光パターン配列層の前記像パターン形成層に対向する面とは反対側から見た際に、遮光帯と遮光帯との間を介して見える前記像パターン形成層上の像が、前記像パターン形成層を見る角度に応じて変化することを特徴とする像パターン形成媒体。
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