JP2005055467A - 表示装置 - Google Patents

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則夫 大村
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Abstract

【課題】単一の駆動手段に備えられる出力用接続端子の数が、複数の表示手段に備えられる入力用接続端子の数より少ない表示装置を提供する。
【解決手段】第1液晶表示部1aと、第2液晶表示部1bと、これら2つの液晶表示部をいずれも駆動する単一のゲートドライバ2aと、それぞれの液晶表示部を駆動する2つのソースドライバ3bと、制御部とを備える液晶表示装置において、それぞれの液晶表示部内に備えられる選択部は、2つの互い極性の異なるスイッチからなり、上記制御部は、上記の単一のゲートドライバ2aが選択的に駆動するように、スイッチのオン・オフを切り替えて、2つの液晶表示部に備えられる選択部を制御する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関し、より詳しくは、複数の表示部を単一の駆動回路で駆動できる表示装置、例えば、複数の液晶表示素子のゲート信号電極又はソース信号電極を単一のゲートドライバ又はソースドライバで駆動できる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、クラムシェル型の折り畳み可能な携帯電話機器を筆頭として、複数の表示部(表示手段)を有する表示装置が広く利用されるようになってきた。このような装置は、たとえば折り畳み可能な携帯電話を例に挙げると、開いた状態で利用する際に閲覧する、メイン画面の表示部と、折り畳んだ際に利用する、サブ画面の表示部を典型的に有している。携帯電話を折り畳んだ状態では、サブ画面に、たとえば電波の強度情報、時刻情報、着信履歴情報、メール受信状況など、ユーザが必要とするいくつかの有益な情報が表示される。こういった情報を、携帯電話をいちいち開くことなくユーザが確認できるため、折り畳み可能な携帯電話などの、複数の表示画面を有する表示装置は、操作性に優れ、かつユーザフレンドリーな機能を持つ機器として、一般的に利用されるようになっている。
【0003】
ところで、表示装置に含まれる表示部に、何らかの情報を表示する場合、その表示部を駆動する駆動部が必要となる。ここで、複数の表示部を駆動する場合、それらに対応する複数の駆動部を設けると、装置内部の空間を不必要に占めることになり、装置の物理的サイズが大きくなったり、コストが高くなるなど、さまざまな問題が発生する恐れがある。こういった問題に対処すため、複数の表示部を有する表示装置において、それらの表示部を、単一の駆動部で駆動することができる装置が、いくつか知られている。
【0004】
たとえば、特許文献1には、n個の第1信号電極とk個のスキャン電極を備えた第1表示手段と、n個の第2信号電極とm−k個のスキャン電極を備えた第2表示手段と、前記第1表示手段のk個のスキャン電極と前記第2表示手段のm−k個のスキャン電極に連結されるm個のスキャン電極ライン、及び前記第1信号電極のうち一つと前記第2信号電極のうち一つに相応してそれぞれ連結されるn個の信号電極ラインを備えて前記第1表示手段及び第2表示手段を駆動するドライバ、とを含むことを特徴とする移動通信端末機、が開示されている。
【0005】
この移動通信端末では、特許文献1の図3に記載されているように、第1表示手段の信号電極と、第2表示手段の信号電極とを、フレキシブル配線基板(以下:FPC)を介して接続し、見かけ上1本の信号電極とさせて、駆動用ドライバが有する同じ信号電極ラインに接続している。一方、第1表示手段のスキャン電極と、第2表示手段のスキャン電極は、駆動用ドライバのそれぞれのスキャン電極ラインに接続されている。
【0006】
また、特許文献2には、複数の表示部と、各表示部を接続する柔軟なケーブルと、各表示部を駆動する唯一の表示駆動部からなる表示装置、が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−067049号公報
(公開日:平成13年(2001年)3月15日)
【0008】
【特許文献1】
特開2001−282145号公報
(公開日:平成13年(2001年)10月12日)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの特許文献における発明は、いずれも、複数の表示部(表示手段)を単に直列に接続して、単一の駆動用ドライバ(駆動手段)で駆動するに過ぎない。したがって、これらの発明で利用される駆動用ドライバには、複数の表示手段の接続端子数に相当する数の接続端子を設ける必要があった。たとえば、特許文献1において開示される移動通信端末では、第1表示手段のスキャン電極数と、第2表示手段のスキャン電極数を合計した数のスキャン電極ラインを、駆動用ドライバに設けなければならない。すなわち、複数の表示手段が有するスキャン電極数の合計数が、駆動用ドライバのスキャン電極ラインの数と等しい構成になっている。そのため、駆動用ドライバの接続端子数が、従来用いられている駆動用ドライバに比較して増加することとなり、その結果、駆動用ドライバの物理的サイズが大きくなったり、製造コストが高くなったりするなどの問題が生じていた。さらに、特許文献1における発明では、第2表示手段のスキャン電極と駆動用ドライバのスキャン電極ラインとを接続する配線を、第1表示手段側に設ける必要があり、その分、第1表示手段の外形サイズが大きくなってしまう問題もあった。また、以上のように駆動用ドライバや表示手段のサイズが大きくなると、表示装置内の空間を効率的に使用できなくなり、結果的に表示装置全体の物理的サイズが大きくなって、装置の製造コストが上昇し、消費電力が大きくなるという問題も発生していた。
【0010】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の表示手段と、複数の表示手段を互いに接続する接続手段と、複数の表示手段を共有の駆動手段によって駆動する表示装置において、駆動手段の接続端子数を減らすことによって駆動手段の物理的サイズや製造コストを低減させることができる表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、上記の課題を解決するために、接続手段によって互いに接続された複数の表示手段を、少なくとも1つの共有の駆動手段により駆動する表示装置において、上記共有の駆動手段から上記複数の表示手段に共通の駆動信号が出力され、上記共有の駆動手段から上記複数の表示手段に出力される駆動信号の合計数は、上記表示手段のそれぞれに入力される駆動信号の数の合計数未満であることを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、共有の駆動手段から出力される共通の駆動信号の数が、複数の表示手段のそれぞれに入力される駆動信号の合計数よりも少ない構成となっているため、共有の駆動手段に設けられる、駆動信号出力用の接続端子数は、上記の表示手段に設けられる、駆動信号入力用の接続端子の合計数よりも少ない構成となる。したがって、共有の駆動手段からの共通の駆動信号を、複数の表示手段に出力することによって、表示することができる。その結果、余分な接続端子を駆動手段に設ける必要が無く、駆動手段の物理的サイズを低減することができる。また、この駆動手段を実装する際に、余分な製造プロセスを省くことができるため、製造コストを低減することができる。さらに、駆動手段の物理的サイズや製造コストが低減するため、この駆動手段を有する装置全体の物理的サイズや製造コストも低減させることができる。
【0013】
また、本発明の表示装置は、少なくとも1つの共有の駆動手段によって駆動されればよいので、例えばゲートドライバやソースドライバなど、異なる目的で利用される2種類の駆動手段を共有する表示装置において、両方の駆動手段の物理的サイズを低減することもできる。したがって、表示装置全体の物理的サイズを、さらに低減させることができる。また、両方の駆動手段の製造コストを低減できるため、ひいては、表示装置全体の製造コストも、さらに低減させることができる。
【0014】
本発明の表示装置は、表示すべき表示手段を選択する選択手段と、上記共有の駆動手段から上記表示手段に出力される駆動信号に応じて、上記選択手段を制御する制御手段とを備えているものであってもよい。
【0015】
上記構成によれば、制御手段が、駆動信号に応じて、表示すべき表示手段を駆動するように選択手段を制御するため、共通の駆動信号を用いて複数の表示手段を選択的に駆動することができる。これにより、単一の駆動手段より出力された共通の駆動信号を、複数の表示手段で共有できるため、駆動手段に設けられる、駆動信号出力用の接続端子の数を、複数の表示手段に設けられる、駆動信号入力用の接続端子の合計数よりも少なくすることができる。その結果、共有の駆動手段の物理的サイズを低減し、表示装置の製造コストを低減することができる。
【0016】
本発明の表示装置は、上記制御手段からの制御信号が入力され、かつ、上記選択手段に接続された制御線と、上記共有の駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記選択手段に接続された共通配線と、スイッチング素子が接続された第1配線と、スイッチング素子が接続されていない第2配線とを含み、かつ、上記選択手段に接続された第1配線群とを備え、上記制御手段は、表示すべき上記表示手段の上記第1配線に、上記駆動信号を出力するように、上記選択手段を制御するものであってもよい。
【0017】
上記構成によれば、共通の駆動信号を利用して、複数の表示手段のうち、任意の表示手段におけるスイッチング素子を駆動させることができる一方で、それ以外の表示手段のスイッチング素子を駆動することなく、駆動信号を次に続く表示手段に経由させることができる。すなわち、共通の駆動信号で複数の表示手段を選択的に駆動できるため、共有の駆動手段に設けられる、共通の駆動信号出力用の接続端子数を、複数の表示手段に設けられる、共有の駆動信号入力用の接続端子の合計数よりも少なくすることができる。その結果、第1駆動手段の物理的サイズを低減し、表示装置の製造コストを低減することができる。
【0018】
本発明の表示装置は、上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと、上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段とからなり、上記表示手段は、第1表示手段と第2表示手段とを備え、上記第1表示手段は、上記制御線と、上記共通配線と、上記第1選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群とを備え、上記第2表示手段は、上記制御線と、上記共通配線と、上記第2選択手段と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第3配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第4配線とを含む第2配線群とを備え、上記接続手段は、上記第1表示手段と第2表示手段との制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群と第2配線群とを接続する第1接続配線とを備えているものであってもよい。
【0019】
上記構成によれば、互いに極性の異なるスイッチを選択手段に利用するため、簡素な回路構成で、選択手段を実装することができる。また、第1表示手段と第2表示手段とで、スイッチング素子が接続される配線が接続するスイッチの極性が互いに異なるため、共通の駆動信号を利用して、反転手段を設けることなく、いずれか一方の表示手段を駆動することができる。したがって、より簡素な回路構成とすることができる。
【0020】
本発明の表示装置は、第3表示手段と第4表示手段とを備え、第1駆動手段と第2駆動手段とを共有する表示装置であって、上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと、上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第5スイッチと、第2スイッチと極性が等しい第6スイッチとからなる第3選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第7スイッチと、第2スイッチと極性が等しい第8スイッチとからなる第4選択手段とからなり、上記第3表示手段は、上記制御線と、上記第1駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第1選択手段に接続された第1共通配線と、上記第2駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第2選択手段に接続された第2共通配線と、上記第1選択手段と、上記第2選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第5配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第6配線とを含み、かつ、上記第2選択手段に接続された第3配線群とを備え、上記第4表示手段は、上記制御線と、上記第1共通配線と、上記第2共通配線と、上記第3選択手段と、上記第4選択手段と、上記第5スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第7配線と、上記第6スイッチに接続されスイッチング素子が接続されている第8配線とを含み、かつ、上記第3選択手段に接続された第3配線群と、上記第7スイッチに接続されスイッチング素子が接続されていない第9配線と、上記第8スイッチに接続されスイッチング素子が接続されている第10配線とを含み、かつ、上記第4選択手段に接続された第4配線群とを備え、上記接続手段は、上記第3表示手段と第4表示手段との制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群と第3配線群とを接続する第2接続配線と、上記第2配線群と第4配線群とを接続する第3接続配線とを備えているものであってもよい。
【0021】
上記構成によれば、互いに極性の異なるスイッチを選択手段に利用するため、簡素な回路構成で、選択手段を実装することができる。また、第1表示手段と第2表示手段とで、スイッチング素子が接続される配線が接続するスイッチの極性が互いに異なるため、共通の駆動信号を利用して、反転手段を設けることなく、いずれか一方の表示手段を駆動することができる。したがって、より簡素な回路構成とすることができる。
【0022】
本発明の表示装置は、上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段であり、上記表示手段は、上記制御線と、上記共通配線と、上記選択手段と、上記第1配線と、上記第2配線とを有する上記第1配線群とを備えた表示手段を複数有し、上記接続手段は、上記表示手段の制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群同士を接続する第4接続配線とを備え、上記制御手段から上記制御線に出力された制御信号の極性を反転させる反転手段を備えているものであってもよい。
【0023】
上記構成によれば、互いに極性の異なるスイッチを選択手段に利用するため、簡素な回路構成で、選択手段を実装することができる。また、反転手段によって制御信号の極性を反転させることで、共有の駆動手段によって、同一構成の表示手段を選択的に駆動できる表示装置を実現できる。
【0024】
本発明の表示装置は、第1駆動手段と第2駆動手段とを共有する表示装置であって、上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段とからなり、上記表示手段は、上記第1駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第1選択手段に接続された第1共通配線と、上記第2駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第2選択手段に接続された第2共通配線と、上記第1選択手段と、上記第2選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第5配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第6配線とを含み、かつ、上記第2選択手段に接続された第2配線群とを備えた表示手段を複数備え、上記接続手段は、上記表示手段の上記制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群同士を接続する第4接続配線と、上記第2配線群同士を接続する第5接続配線とを備え、上記制御手段から上記制御線に出力された制御信号の極性を反転させる反転手段を備えているものであってもよい。
【0025】
上記構成によれば、互いに極性の異なるスイッチを選択手段に利用するため、簡素な回路構成で、選択手段を実装することができる。また、反転手段によって制御信号の極性を反転させることで、2つの駆動手段を共有し、同一構成の表示手段を選択的に駆動できる表示装置を実現できる。
【0026】
本発明の表示手段において、上記反転手段は、上記制御線、または、上記接続手段に備えられているものであってもよい。
【0027】
上記の構成によれば、制御線または接続配線に接続された反転手段によって制御信号の極性を反転させることで、同一構成の表示手段を接続して、表示手段を選択的に駆動する表示装置を実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本実施の1形態について、図1および図2に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0029】
図1は、本実施の形態に係る液晶表示装置の全体構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施の形態に係る表示装置は、第1液晶表示部1a(表示手段・第1表示手段)と、第2液晶表示部1b(表示手段・第2表示手段)と、これら2つの液晶表示部を選択的に駆動する単一のゲートドライバ2a(駆動手段・第1駆動手段・第2駆動手段)と、それぞれの液晶表示部を駆動する2つのソースドライバ3bと、第1液晶表示部1aとゲートドライバ2aとを接続するゲートドライバ接続配線4と、それぞれの液晶表示部とソースドライバ3bとを接続する2つのソースドライバ接続配線5と、第1液晶表示部1aと第2液晶表示部1bとを互いに接続するフレキシブルプリント基板6a(接続手段)とを備えている。
【0030】
単一のゲートドライバ2aは、駆動信号であるゲート信号を出力する。このゲート信号は、ゲートドライバ接続配線4を経由して、第1液晶表示部1aに入力される。その後ゲート信号は、第1液晶表示部1aから出力されて、フレキシブルプリント基板6aを経由して、第2液晶表示部1bに入力される。すなわち、ゲート信号は、第1液晶表示部1aと第2液晶表示部1bとに、順次入力されることになる。言い換えると、2つの液晶表示部は、1つの駆動信号を共有することになる。これにより、単一のゲートドライバ2aから出力されるゲート信号の数は、第1液晶表示部1aと第2液晶表示部1bとに入力されるゲート信号の合計数の半分となる。
【0031】
なお、ゲートドライバ2aの具体的内部構成は特に図示しないが、上記した2つの液晶表示部を駆動させるためのゲート信号を出力することができる構成であれば、とくにどのようなものでも構わない。1つの液晶表示部を駆動させるための従来のゲートドライバを利用することもできる。また、ゲートドライバ接続配線4の具体的構成も特に図示しないが、ゲートドライバ2aから出力されるゲート信号を、第1液晶表示部1aに連絡させることができる構成であれば、どのようなものでも構わない。
【0032】
2つのソースドライバ3bは、いずれも、駆動信号であるソース信号を出力する。ソース信号は、まず、ソースドライバ接続配線5を経由して、それぞれ対応する第1液晶表示部1aや第2液晶表示部1bに入力される。すなわち、2つの液晶表示部は、ゲート信号の場合とは異なり、1つのソース信号を共有することはない。したがって、1つのソースドライバ3bから出力されるソース信号の数は、対応する1つの液晶表示部に入力されるソース信号の数と一致することになる。
【0033】
なお、ソースドライバ3bの具体的構成は特に図示しないが、上記の液晶表示部を駆動させるためのソース信号を出力させることができる構成であれば、特にどのようなものでも構わない。また、ソースドライバ接続配線5の具体的構成も、特に図示しないが、ソースドライバ3bから出力されるソース信号を、第2液晶表示部1bに連絡させることができる構成であれば、どのようなものでも構わない。
【0034】
単一のゲートドライバ2aは、第1液晶表示部1aと第2液晶表示部1bのどちらかを、選択的に駆動する。この選択的駆動は、それぞれの液晶表示部に備えられる選択部(選択手段)と、これらの選択部を制御する図示しない制御部(制御手段)により実現される。本実施形態では、この選択部は互いに極性の異なる2つのcMOS構造のTFTスイッチより構成され、スイッチのオン・オフを制御部が制御するが、詳細については後述する。なお、この図示しない制御部は、図1に示す構成要素とは独立して、表示装置内に単独で備えられても構わないが、ゲートドライバ2bに一体化されて備えられるのが、装置の構成が簡素になるため好ましい。
【0035】
図2は、第1液晶表示部1a、第2液晶表示部1b、およびフレキシブルプリント基板6aの、具体的な回路構成を示す回路図である。図2においては、各画素を構成するTFT素子の接続方法を示している(後述の図3、4、6〜10も同様)。図2に示すように、第1液晶表示部1aは、ゲート信号を経由させる共通ゲートバスライン7(共通配線・第1共通配線)と、この共通ゲートバスライン7に接続する第1スイッチ8aと、同じく共通ゲートバスライン7に接続するが、第1スイッチ8aとは極性が異なる第2スイッチ8bと、第1スイッチ8aに接続される第1ゲートバスライン9a(第1配線)と、第2スイッチ8bに接続される第2ゲートバスライン9b(第2配線)と、第1ゲートバスライン9aに接続される第1TFT素子10a(スイッチング素子)と、このTFT素子に接続されるソースバスライン11と、第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとに接続される制御信号ライン(制御線)12、とを備えている。これら極性の異なる第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとは、ゲート信号を選択して出力する選択部(選択手段)としての役割を担っている。また、第1ゲートバスライン9aは第1TFT素子10aのゲート電極に接続し、ソースバスライン11は第1TFT素子10aのソース電極に接続している。
【0036】
なお、第1液晶表示部1aに含まれるスイッチなどの構成要素の数は、図2に示される数に限定されるものではなく、第1液晶表示部1aの物理的サイズや解像度に応じて、適宜変更されてよい。
【0037】
また、フレキシブルプリント基板6aは、図2に示すように、第1液晶表示部1aの共通ゲートバスライン7と第2液晶表示部1bの共通ゲートバスライン7とを接続するゲートバスライン接続配線17(第1接続配線)と、第1液晶表示部1aの制御信号ライン12と第2液晶表示部1bの制御信号ライン12とを接続する制御信号ライン接続配線(制御線接続配線)18とを備えている。
【0038】
また、図2に示すように、第2液晶表示部1bは、ゲート信号を経由させる共通ゲートバスライン7と、この共通ゲートバスライン7に接続する第3スイッチ8cと、同じく共通ゲートバスライン7に接続するが、第3スイッチ8cとは極性が異なる第4スイッチ8dと、第3スイッチ8cに接続される第3ゲートバスライン(第3配線)9cと、第4スイッチ8dに接続される第4ゲートバスライン(第4配線)9dと、第4ゲートバスライン9dに接続される第2TFT素子(スイッチング素子)10bと、このTFT素子に接続されるソースバスライン11と、第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとに接続される制御信号ライン12、とを備えている。これら極性の異なる第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとは、ゲート信号を選択して出力する選択部(選択手段)としての役割を担っている。また、第4ゲートバスライン9dは第2TFT素子10bのゲート電極に接続し、ソースバスライン11は第2TFT素子10bのソース電極に接続している。
【0039】
なお、第2液晶表示部1bに含まれるスイッチなどの構成要素の数は、図2に示される数に限定されるものではなく、第2液晶表示部1bの物理的サイズや解像度に応じて、適宜変更されてよい。
【0040】
上記した制御部の働きによって、単一のゲートドライバ2aが、第1液晶表示部1aと第2液晶表示部1bのいずれか一方を選択的に駆動する仕組みを、以下に説明する。なお、以下では、制御信号が正極性の場合に、第1スイッチ8aと第3スイッチ8cとがオンになるものとする。
【0041】
まず、共通のゲート信号によって、第1液晶表示部1aが駆動され、第2液晶表示部1bが駆動されない場合を説明する。ゲートドライバ2aからはゲート信号が、図示しない制御部からは、正極性の制御信号が出力される。ゲート信号も制御信号も、ゲートドライバ接続配線4を介して、まず第1液晶表示部1aに入力される。第1液晶表示部1a中では、ゲート信号は、共通ゲートバスライン7を介して、第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとに入力される。制御信号は、制御信号ライン12を経由して、やはり第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとに入力される。ここで、2つのスイッチに入力される制御信号の極性が正であるため、第1スイッチ8aはオンになるが、第2スイッチ8bはオフになる。したがって、ゲート信号は、第1スイッチ8aを通過するが、第2スイッチ8bを通過しない。そのため、ゲート信号は、分岐されている2つのゲートバスラインのうち、第1スイッチ8aに接続されている第1ゲートバスライン9aに、選択的に出力されることになる。この第1ゲートバスライン9aには、スイッチング素子である第1TFT素子10aが接続されており、ゲート信号が第1TFT素子10aのゲート電極に入力されると、この素子は能動化する。したがって、第1液晶表示部1aが駆動されることになる。
【0042】
一方、上述の流れで第1ゲートバスライン9aを経由したゲート信号は、ふたたび共通ゲートバスライン7に連絡する。次にゲート信号は、フレキシブルプリント基板6aに備えられるゲートバスライン接続配線17を経由して、第2液晶表示部1bの共通ゲートバスライン7に入力される。また、正極性の制御信号は、フレキシブルプリント基板6aの制御信号ライン接続配線18を経由して、第2液晶表示部1bの制御信号ライン12に入力される。第2液晶表示部1b中では、ゲート信号は、共通ゲートバスライン7を介して、第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとに入力される。一方、制御信号は、制御信号ライン12を介して、やはり第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとに入力される。ここで、2つのスイッチに入力される制御信号の極性が正であるため、第3スイッチ8cはオンになるが、第4スイッチ8dはオフになる。したがって、ゲート信号は、第3スイッチ8cを通過するが、第4スイッチ8dを通過しない。そのため、ゲート信号は、分岐されている2つのゲートバスラインのうち、第3スイッチ8cに接続されている第3ゲートバスライン9cに、選択的に出力されることになる。この第3ゲートバスライン9cには、第2TFT素子10bは接続されていない。したがって、第1液晶表示部1aとは異なり、素子の能動化が起こらず、第2液晶表示部1bは駆動されない。
【0043】
以上のように、制御信号が正極性の場合には、共通のゲート信号によって、第1液晶表示部1aは駆動されるが、第2液晶表示部1bは駆動されないことがわかる。
【0044】
次に、共通のゲート信号によって、第1液晶表示部1aは駆動されず、第2液晶表示部1bが駆動される場合を説明する。制御部からは負極性の制御信号が出力される。制御信号やゲート信号の具体的な流れは、上述されているため省略するが、スイッチの動作に着目すると、第2スイッチ8bと第4スイッチ8dとがオンになって、第1スイッチ8aと第3スイッチ8cとがオフになる。したがって、第2スイッチ8bに接続されている第2ゲートバスライン9bと、第4スイッチ8dに接続されている第4ゲートバスライン9dとに、ゲート信号が選択的に出力される。このとき、第4ゲートバスライン9dには第2TFT素子10bが接続されているため、第2TFT素子10bのゲート電極にゲート信号が入力されて、第2液晶表示部1bは駆動される。一方、第2ゲートバスライン9bには第1TFT素子10aが接続されていないため、第1液晶表示部1aは駆動されない。すなわち、制御信号が負極性の場合には、第1液晶表示部1aは駆動されないが、第2液晶表示部1bは駆動されることがわかる。
【0045】
以上のように、本実施の形態による表示装置においては、制御信号の極性に応じて、2つの液晶表示部のいずれか一方が選択的に駆動される。言い換えると、上記の制御部から出力される制御信号が、極性の異なる2つのスイッチからなる選択部を制御することで、2つの液晶表示部のいずれか一方が、共通のゲート信号によって選択的に駆動されることになる。
【0046】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について、図1および図3に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、上述した実施の形態で述べた構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0047】
本実施形態による液晶表示装置の全体構成は、図1に示すようなものであるが、液晶表示部としては、上記した第1液晶表示部1aの制御信号ライン12に、反転部(反転手段)であるインバータ16が接続されている液晶表示部1c、を2つ備えている。
【0048】
図3は、2つの液晶表示部(表示手段)1cとフレキシブルプリント基板6aの、具体的な回路構成を示す回路図である。図3に示すように、それぞれの液晶表示部1cは、制御信号ライン12にインバータ16が接続されているため、2つの液晶表示部1cに入力される制御信号の極性は、互いに異なることとなる。そのため、正極性の制御信号がゲートドライバ2aから出力されると、一方の液晶表示部1cには、正極性の制御信号が、もう一方の液晶表示部1cには、負極性の制御信号がそれぞれ入力される。したがって、一方の液晶表示部1cでは、第1スイッチ8aがオンになり、第1TFT素子10aが能動化されて、液晶表示部が駆動する。しかし、もう一方の液晶表示部1cでは、第2スイッチ8bがオンになり、第1TFT素子10aは能動化されず、液晶表示部は駆動されない。また、制御信号が負極性の場合は、駆動される液晶表示部1cが逆になる。すなわち、本実施の形態に係る液晶表示装置においては、共通のゲート信号によって、2つの液晶表示部1cのうちいずれか一方のみが選択的に駆動されることになる。
【0049】
以上のように、本実施の形態による表示装置においては、制御信号の極性に応じて、2つの液晶表示部のいずれか一方が選択的に駆動される。言い換えると、上記の制御部から出力される制御信号が、極性の異なる2つのスイッチからなる選択部を制御することで、2つの液晶表示部のいずれか一方が、共通のゲート信号によって選択的に駆動されることになる。
【0050】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について、図1および図4に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、上述した実施の形態で述べた構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0051】
本実施形態による液晶表示装置の全体構成は、図1に示すようなものであるが、液晶表示部としては、上述した第1液晶表示部1aを2つ備えている。また、フレキシブルプリント基板6aの制御信号ライン接続配線18には、反転部(反転手段)であるインバータ16が接続されている。
【0052】
図4は、2つの第1液晶表示部1aとフレキシブルプリント基板6aの、具体的な回路構成を示す回路図である。図4に示すように、フレキシブルプリント基板6aの制御信号ライン接続配線18には、反転部(反転手段)であるインバータ16が接続されている。そのため、一方の第1液晶表示部1aに入力される制御信号は、この液晶表示部から出力されて、制御信号ライン接続配線18を経由する際に、インバータ16によって極性が反転される。したがって、この極性が反転された制御信号が、もう一方の第1液晶表示部1aに入力されることになる。すなわち、2つの第1液晶表示部1aに入力される制御信号は、互いに極性が異なることになる。
【0053】
そのため、正極性の制御信号がゲートドライバ2aから出力されると、一方の第1液晶表示部1aには、正極性の制御信号が、もう一方の第1液晶表示部1aには、負極性の制御信号がそれぞれ入力される。したがって、一方の第1液晶表示部1aでは、第1スイッチ8aがオンになり、第1TFT素子10aが能動化されて、液晶表示部が駆動する。しかし、もう一方の第1液晶表示部1aでは、第2スイッチ8bがオンになり、第1TFT素子10aは能動化されず、液晶表示部は駆動されない。また、制御信号が負極性の場合は、駆動される第1液晶表示部1aが逆になる。すなわち、本実施の形態に係る液晶表示装置においては、共通のゲート信号によって、2つの第1液晶表示部1aのうち、いずれか一方のみが選択的に駆動されることになる。
【0054】
以上のように、本実施の形態による表示装置においては、制御信号の極性に応じて、2つの液晶表示部のいずれか一方が選択的に駆動される。言い換えると、上記の制御部から出力される制御信号が、極性の異なる2つのスイッチからなる選択部を制御することで、2つの液晶表示部のいずれか一方が、共通のゲート信号によって選択的に駆動されることになる。
【0055】
〔実施の形態4〕
本実施の1形態について、図5および図6に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0056】
図5は、本実施の形態に係る液晶表示装置の全体構成を示す概略図である。図5に示すように、本実施の形態に係る表示装置は、第1液晶表示部1dと、第2液晶表示部1eと、これら2つの液晶表示部を選択的に駆動する単一のソースドライバ(駆動手段・第1駆動手段)3aと、それぞれの液晶表示部を駆動する2つのゲートドライバ2bと、第1液晶表示部1dとソースドライバ3aとを接続するソースドライバ接続配線5と、それぞれの液晶表示部とゲートドライバ2bとを接続する2つのゲートドライバ接続配線4と、第1液晶表示部1dと第2液晶表示部1eとを互いに接続するフレキシブルプリント基板6bとを備えている。
【0057】
単一のソースドライバ3aは、駆動信号であるソース信号を出力する。このソース信号は、ソースドライバ接続配線5を経由して、第1液晶表示部1dに入力される。その後ソース信号は、第1液晶表示部1dから出力されて、フレキシブルプリント基板6bを経由して、第2液晶表示部1eに入力される。すなわち、ソース信号は、第1液晶表示部1dと第2液晶表示部1eとに、順次入力されることになる。言い換えると、2つの液晶表示部は、1つの駆動信号を共有することになる。これにより、単一のソースドライバ3aから出力されるソース信号の数は、第1液晶表示部1dと第2液晶表示部1eとに入力されるソース信号の合計数の半分となる。
【0058】
なお、ソースドライバ3aの具体的内部構成は特に図示しないが、上記した2つの液晶表示部を駆動させるためのソース信号を出力することができる構成であれば、とくにどのようなものでも構わない。1つの液晶表示部を駆動させるための従来のソースドライバを利用することもできる。また、ソースドライバ接続配線5の具体的構成も特に図示しないが、ソースドライバ3aから出力されるソース信号を、第1液晶表示部1dに連絡させることができる構成であれば、どのようなものでも構わない。
【0059】
2つのゲートドライバ2bは、いずれも、駆動信号であるゲート信号を出力する。ゲート信号は、まず、ゲートドライバ接続配線4を経由して、それぞれ対応する第1液晶表示部1dや第2液晶表示部1eに入力される。すなわち、2つの液晶表示部は、ソース信号の場合とは異なり、1つのゲート信号を共有することはない。したがって、1つのゲートドライバ2bから出力されるゲート信号の数は、対応する1つの液晶表示部に入力されるゲート信号の数と一致することになる。
【0060】
なお、ゲートドライバ2bの具体的構成は特に図示しないが、上記の液晶表示部を駆動させるためのゲート信号を出力させることができる構成であれば、特にどのようなものでも構わない。また、ゲートドライバ接続配線4の具体的構成も、特に図示しないが、ゲートドライバ2bから出力されるゲート信号を、第1液晶表示部1dや第2液晶表示部1eに連絡させることができる構成であれば、どのようなものでも構わない。
【0061】
単一のソースドライバ3aは、第1液晶表示部1dと第2液晶表示部1eのどちらかを、選択的に駆動する。この選択的駆動は、それぞれの液晶表示部に備えられる選択部(選択手段)と、これらの選択部を制御する図示しない制御部(制御手段)により実現される。本実施形態では、この選択部は互いに極性の異なる2つのスイッチより構成され、スイッチのオン・オフを制御部が制御するが、詳細については後述する。なお、この図示しない制御部は、図5に示す構成要素とは独立して、表示装置内に単独で備えられても構わないが、ソースドライバ3aに一体化されて備えられるのが、装置の構成が簡素になるため好ましい。
【0062】
図6は、第1液晶表示部1d、第2液晶表示部1e、およびフレキシブルプリント基板6bの、具体的な回路構成を示す回路図である。図6に示すように、第1液晶表示部1dは、ソース信号を経由させる共通ソースバスライン13(共通配線・第2共通配線)と、この共通ソースバスライン13に接続する第1スイッチ8aと、同じく共通ソースバスライン13に接続するが、第1スイッチ8aとは極性が異なる第2スイッチ8bと、第1スイッチ8aに接続される第1ソースバスライン14a(第1配線)と、第2スイッチ8bに接続される第2ソースバスライン14b(第2配線)と、第1ソースバスライン14aに接続される第1TFT素子10aと、このTFT素子に接続されるゲートバスライン15と、第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとに接続される制御信号ライン12、とを備えている。これら極性の異なる第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとは、ソース信号を選択して出力する選択部(選択手段)としての役割を担っている。また、ゲートバスライン15は第1TFT素子10aのゲート電極に接続し、第1ソースバスライン14aはの第1TFT素子10aソース電極に接続している。
【0063】
なお、第1液晶表示部1dに含まれるスイッチなどの構成要素の数は、図6に示される数に限定されるものではなく、第1液晶表示部1dの物理的サイズや解像度に応じて、適宜変更されてよい。
【0064】
また、フレキシブルプリント基板6bは、図6に示すように、第1液晶表示部1dの共通ソースバスライン13と第2液晶表示部1eの共通ソースバスライン13とを接続するソースバスライン接続配線19と、第1液晶表示部1dの制御信号ライン12と第2液晶表示部1eの制御信号ライン12とを接続する制御信号ライン接続配線18とを備えている。
【0065】
また、図6に示すように、第2液晶表示部1eは、ソース信号を経由させる共通ソースバスライン13と、この共通ソースバスライン13に接続する第3スイッチ8cと、同じく共通ソースバスライン13に接続するが、第3スイッチ8cとは極性が異なる第4スイッチ8dと、第3スイッチ8cに接続される第3ソースバスライン14cと、第4スイッチ8dに接続される第4ソースバスライン14dと、第4ソースバスライン14dに接続される第2TFT素子10bと、このTFT素子に接続されるゲートバスライン15と、第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとに接続される制御信号ライン12、とを備えている。これら極性の異なる第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとは、ソース信号を選択して出力する選択部(選択手段)としての役割を担っている。また、ゲートバスライン15は第2TFT素子10bのゲート電極に接続し、第4ソースバスライン14dは第2TFT素子10bのソース電極に接続している。
【0066】
なお、第2液晶表示部1eに含まれるスイッチなどの構成要素の数は、図6に示される数に限定されるものではなく、第2液晶表示部1eの物理的サイズや解像度に応じて、適宜変更されてよい。
【0067】
上記した制御部の働きによって、単一のソースドライバ3aが、第1液晶表示部1dと第2液晶表示部1eのいずれか一方を選択的に駆動する仕組みを、以下に説明する。なお、以下では、制御信号が正極性の場合に、第1スイッチ8aと第3スイッチ8cとがオンになるものとする。
【0068】
まず、共通のソース信号によって、第1液晶表示部1dが駆動され、第2液晶表示部1eが駆動されない場合を説明する。ソースドライバ3aからはソース信号が、図示しない制御部からは、正極性の制御信号が出力される。ソース信号も制御信号も、ソースドライバ接続配線5を介して、まず第1液晶表示部1dに入力される。第1液晶表示部1d中では、ソース信号は、共通ソースバスライン13を介して、第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとに入力される。制御信号は、制御信号ライン12を経由して、やはり第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとに入力される。
【0069】
ここで、2つのスイッチに入力される制御信号の極性が正であるため、第1スイッチ8aはオンになるが、第2スイッチ8bはオフになる。したがって、ソース信号は、第1スイッチ8aを通過するが、第2スイッチ8bを通過しない。そのため、ソース信号は、分岐されている2つのソースバスラインのうち、第1スイッチ8aに接続されている第1ソースバスライン14aに、選択的に出力されることになる。この第1ソースバスライン14aには、スイッチング素子である第1TFT素子10aが接続されている。したがって、ソース信号が第1TFT素子10aのソース電極に入力されると、この素子は能動化する。したがって、第1液晶表示部1dが駆動されることになる。
【0070】
一方、上述の流れで第1ソースバスライン14aを経由したソース信号は、ふたたび共通ソースバスライン13に連絡する。次にソース信号は、フレキシブルプリント基板6bに備えられるソースバスライン接続配線19を経由して、第2液晶表示部1eの共通ソースバスライン13に入力される。また、正極性の制御信号は、フレキシブルプリント基板6bの制御信号ライン接続配線18を経由して、第2液晶表示部1eの制御信号ライン12に入力される。第2液晶表示部1e中では、ソース信号は、共通ソースバスライン13を介して、第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとに入力される。一方、制御信号は、制御信号ライン12を介して、やはり第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとに入力される。
【0071】
ここで、2つのスイッチに入力される制御信号の極性が正であるため、第3スイッチ8cはオンになるが、第4スイッチ8dはオフになる。したがって、ソース信号は、第3スイッチ8cを通過するが、第4スイッチ8dを通過しない。そのため、ソース信号は、分岐されている2つのゲートバスラインのうち、第3スイッチ8cに接続されている第3ソースバスライン14cに、選択的に出力されることになる。この第3ソースバスライン14cには、第2TFT素子10bは接続されていない。したがって、第1液晶表示部1dとは異なり、素子の能動化が起こらず、第2液晶表示部1eは駆動されない。
【0072】
以上のように、制御信号が正極性の場合には、共通のソース信号によって、第1液晶表示部1dは駆動されるが、第2液晶表示部1eは駆動されないことがわかる。
【0073】
次に、共通のソース信号によって、第1液晶表示部1dは駆動されず、第2液晶表示部1eが駆動される場合を説明する。制御部からは負極性の制御信号が出力される。制御信号やソース信号の具体的な流れは、上述されているため省略するが、スイッチの動作に着目すると、第2スイッチ8bと第4スイッチ8dとがオンになって、第1スイッチ8aと第3スイッチ8cとがオフになる。したがって、第2スイッチ8bに接続されている第2ソースバスライン14bと、第4スイッチ8dに接続されている第4ソースバスライン14dとに、ソース信号が選択的に出力される。このとき、第4ソースバスライン14dには第2TFT素子10bが接続されているため、第2液晶表示部1eは駆動される。一方、第2ソースバスライン14bには第1TFT素子10aが接続されていないため、第1液晶表示部1dは駆動されない。すなわち、制御信号が負極性の場合には、第1液晶表示部1dは駆動されないが、第2液晶表示部1eは駆動されることがわかる。
【0074】
以上のように、本実施の形態による表示装置においては、制御信号の極性に応じて、2つの液晶表示部のいずれか一方が選択的に駆動される。言い換えると、上記の制御部から出力される制御信号が、極性の異なる2つのスイッチからなる選択部を制御することで、2つの液晶表示部のいずれか一方が、共通のソース信号によって選択的に駆動されることになる。
【0075】
なお、図示しないが、本実施形態のように、ソースドライバ3aを共有する表示装置においても、前記実施の形態2および3と同様に、第1液晶表示部1dまたは第2液晶表示部1e同士を複数接続し、制御信号ライン12上または制御信号ライン接続配線18上にインバータ16を設ける構成も可能である。ただし、第1液晶表示部1dのときは第1ソースバスライン14a同士、第2液晶表示部1eのときには第3ソースバスライン14c同士をソースバスライン接続配線19によって接続する。
【0076】
〔実施の形態5〕
本実施の1形態について、図7および図8に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0077】
図7は、本実施の形態に係る液晶表示装置の全体構成を示す概略図である。図7に示すように、本実施の形態に係る表示装置は、第1液晶表示部(表示手段・第3表示手段)1fと、第2液晶表示部(表示手段・第4表示手段)1gと、これら2つの液晶表示部を選択的に駆動する単一のゲートドライバ(第1駆動手段)2aと、やはりこれら2つの液晶表示部を選択的に駆動する単一のソースドライバ(第2駆動手段)3aと、第1液晶表示部1fとゲートドライバ2aとを接続するゲートドライバ接続配線4と、第1液晶表示部1fとソースドライバ3aとを接続するソースドライバ接続配線5と、第1液晶表示部1fと第2液晶表示部1gとを互いに接続するフレキシブルプリント基板6aと、やはり第1液晶表示部1fと第2液晶表示部1gとを互いに接続するフレキシブルプリント基板6b、とを備えている。
【0078】
単一のゲートドライバ2aは、駆動信号であるゲート信号を出力する。このゲート信号は、ゲートドライバ接続配線4を経由して、第1液晶表示部1fに入力される。その後ゲート信号は、第1液晶表示部1fから出力されて、フレキシブルプリント基板6aを経由して、第2液晶表示部1gに入力される。すなわち、ゲート信号は、第1液晶表示部1fと第2液晶表示部1gとに、順次入力されることになる。言い換えると、2つの液晶表示部は、1つのゲート信号を共有することになる。これにより、単一のゲートドライバ2aから出力されるゲート信号の数は、第1液晶表示部1fと第2液晶表示部1gとに入力されるゲート信号の合計数の半分となる。
【0079】
なお、ゲートドライバ2aの具体的内部構成は特に図示しないが、上記した2つの液晶表示部を駆動させるためのゲート信号を出力することができる構成であれば、とくにどのようなものでも構わない。1つの液晶表示部を駆動させるための従来のゲートドライバを利用することもできる。また、ゲートドライバ接続配線4の具体的構成も特に図示しないが、ゲートドライバ2aから出力されるゲート信号を、第1液晶表示部1fに連絡させることができる構成であれば、どのようなものでも構わない。
【0080】
単一のソースドライバ3aは、駆動信号であるソース信号を出力する。このソース信号は、ソースドライバ接続配線5を経由して、第1液晶表示部1fに入力される。その後ソース信号は、第1液晶表示部1fから出力されて、フレキシブルプリント基板6bを経由して、第2液晶表示部1gに入力される。すなわち、ソース信号は、第1液晶表示部1fと第2液晶表示部1gとに、順次入力されることになる。言い換えると、2つの液晶表示部は、1つのソース信号を共有することになる。これにより、単一のソースドライバ3aから出力されるソース信号の数は、第1液晶表示部1fと第2液晶表示部1gとに入力されるソース信号の合計数の半分となる。
【0081】
なお、ソースドライバ3aの具体的内部構成は特に図示しないが、上記した2つの液晶表示部を駆動させるためのソース信号を出力することができる構成であれば、とくにどのようなものでも構わない。1つの液晶表示部を駆動させるための従来のソースドライバを利用することもできる。また、ソースドライバ接続配線5の具体的構成も特に図示しないが、ソースドライバ3aから出力されるソース信号を、第1液晶表示部1fに連絡させることができる構成であれば、どのようなものでも構わない。
【0082】
単一のゲートドライバ2aおよび単一のソースドライバ3aは、第1液晶表示部1fと第2液晶表示部1gのどちらかを、選択的に駆動する。この選択的駆動は、それぞれの液晶表示部に備えられる選択部(選択手段)と、これらの選択部を制御する図示しない制御部(制御手段)により実現される。本実施形態では、この選択部は互いに極性の異なる2つのスイッチより構成され、スイッチのオン・オフを制御部が制御するが、詳細については後述する。なお、この図示しない制御部は、図7に示す構成要素とは独立して、表示装置内に単独で備えられても構わないが、ゲートドライバ2aに一体化されて備えられるのが、装置の構成が簡素になるため好ましい。
【0083】
図8は、第1液晶表示部1f、第2液晶表示部1g、フレキシブルプリント基板6a、およびフレキシブルプリント基板6bの、具体的な回路構成を示す回路図である。図8に示すように、第1液晶表示部1fは、ゲート信号を経由させる共通ゲートバスライン7と、この共通ゲートバスライン7に接続する第1スイッチ8aと、同じく共通ゲートバスライン7に接続するが、第1スイッチ8aとは極性が異なる第2スイッチ8bと、第1スイッチ8aに接続される第1ゲートバスライン9aと、第2スイッチ8bに接続される第2ゲートバスライン9bと、ソース信号を経由させる共通ソースバスライン13と、この共通ソースバスライン13に接続する第3スイッチ8cと、同じく共通ソースバスライン13に接続するが、第3スイッチ8cとは極性が異なる第4スイッチ8dと、第3スイッチ8cに接続される第5ソースバスライン(第5配線)14eと、第4スイッチ8dに接続される第6ソースバスライン(第5配線)14fと、第1ゲートバスライン9aと第1ソースバスライン14aとに接続される第1TFT素子10aと、第1スイッチ8a、第2スイッチ8b、第3スイッチ8c、および第4スイッチ8dに接続される制御信号ライン12、とを備えている。
【0084】
ここで、極性の異なる第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとは、ゲート信号を選択して出力する選択部(選択手段)としての役割を担っている。また、極性の異なる第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとは、ソース信号を選択して出力する選択部(選択手段)としての役割を担っている。
【0085】
また、第1ゲートバスライン9aは第1TFT素子10aのゲート電極に接続し、第5ソースバスライン14eは第1TFT素子10aのソース電極に接続している。
【0086】
なお、第1液晶表示部1fに含まれるスイッチなどの構成要素の数は、図8に示される数に限定されるものではなく、第1液晶表示部1aの物理的サイズや解像度に応じて、適宜変更されてよい。
【0087】
また、フレキシブルプリント基板6aは、図8に示すように、第1液晶表示部1fの共通ゲートバスライン7と第2液晶表示部1gの共通ゲートバスライン7とを接続するゲートバスライン接続配線(第2接続配線)17と、第1液晶表示部1fの制御信号ライン12と第2液晶表示部1gの制御信号ライン12とを接続する制御信号ライン接続配線18とを備えている。
【0088】
また、図8に示すように、第2液晶表示部1gは、ゲート信号を経由させる共通ゲートバスライン7と、この共通ゲートバスライン7に接続する第5スイッチ8eと、同じく共通ゲートバスライン7に接続するが、第5スイッチ8eとは極性が異なる第6スイッチ8fと、第5スイッチ8eに接続される第5ゲートバスライン(第7配線)9eと、第6スイッチ8fに接続される第5ゲートバスライン(第8配線)9fと、ソース信号を経由させる共通ソースバスライン13と、この共通ソースバスライン13に接続する第7スイッチ8gと、同じく共通ソースバスライン13に接続するが、第7スイッチ8gとは極性が異なる第8スイッチ8hと、第7スイッチ8gに接続される第7ソースバスライン(第9配線)14gと、第8スイッチ8hに接続される第8ソースバスライン(第10配線)14hと、第5ゲートバスライン9fと第8ソースバスライン14hとに接続される第2TFT素子10bと、第5スイッチ8e、第6スイッチ8f、第7スイッチ8g、および第8スイッチ8hに接続される制御信号ライン12、とを備えている。
【0089】
ここで、極性の異なる第5スイッチ8eと第6スイッチ8fとは、ゲート信号を選択して出力する選択部(選択手段)としての役割を担っている。また、極性の異なる第7スイッチ8gと第8スイッチ8hとは、ソース信号を選択して出力する選択部(選択手段)としての役割を担っている。
【0090】
また、第6ゲートバスライン9fは第1TFT素子10aのゲート電極に接続し、第8ソースバスライン14hは第2TFT素子10bのソース電極に接続している。
【0091】
なお、第2液晶表示部1gに含まれるスイッチなどの構成要素の数は、図8に示される数に限定されるものではなく、第2液晶表示部1gの物理的サイズや解像度に応じて、適宜変更されてよい。
【0092】
また、フレキシブルプリント基板6bは、図8に示すように、第1液晶表示部1fの共通ソースバスライン13と第2液晶表示部1gの共通ソースバスライン13とを接続するソースバスライン接続配線19(第3続配線)を備えている。
【0093】
上記した制御部の働きによって、単一のゲートドライバ2aと単一のソースドライバ3aとが、第1液晶表示部1fと第2液晶表示部1gのいずれか一方を選択的に駆動する仕組みを、以下に説明する。なお、以下では、制御信号が正極性の場合に、第1スイッチ8a、第3スイッチ8c、第5スイッチ8eおよび第7スイッチ8gがオンになるものとする。
【0094】
まず、共通のゲート信号および共通のソース信号によって、第1液晶表示部1fが駆動され、第2液晶表示部1gが駆動されない場合を説明する。ゲートドライバ2aからはゲート信号が、ソースドライバ3aからはソース信号が、そして図示しない制御部からは、正極性の制御信号が出力される。ゲート信号も制御信号も、ゲートドライバ接続配線4を介して、まず第1液晶表示部1fに入力される。ソース信号は、ソースドライバ接続配線5を介して、やはり第1液晶表示部1fに入力される。
【0095】
第1液晶表示部1f中では、ゲート信号は、共通ゲートバスライン7を介して、第1スイッチ8aと第2スイッチ8bとに入力される。ソース信号は、共通ソースバスライン13を介して、第3スイッチ8cと第4スイッチ8dとに入力される。さらに制御信号は、制御信号ライン12を経由して、第1スイッチ8a、第2スイッチ8b、第3スイッチ8c、および第4スイッチ8dに入力される。ここで、4つのスイッチに入力される制御信号の極性が正であるため、第1スイッチ8aと第3スイッチ8cはオンになるが、第2スイッチ8bと第4スイッチ8dはオフになる。
【0096】
したがって、ゲート信号は、第1スイッチ8aを通過するが、第2スイッチ8bを通過しない。また、ソース信号は、第3スイッチ8cを通過するが、第4スイッチ8dを通過しない。そのため、ゲート信号は、分岐されている2つのゲートバスラインのうち、第1スイッチ8aに接続されている第1ゲートバスライン9aに、選択的に出力されることになる。一方、ソース信号は、分岐されている2つのソースバスラインのうち、第3スイッチ8cに接続されている第5ソースバスライン14eに、選択的に出力されることになる。
【0097】
ここで、第1ゲートバスライン9aと第5ソースバスライン14eには、スイッチング素子である第1TFT素子10aが接続されているため、ゲート信号は第1TFT素子10aのゲート電極に、ソース信号は第1TFT素子10aのソース電極に入力される。すると、この素子は能動化する。したがって、第1液晶表示部1fが駆動されることになる。
【0098】
一方、上述の流れで第1ゲートバスライン9aを経由したゲート信号は、ふたたび共通ゲートバスライン7に連絡する。また、第1ソースバスライン14aを経由したソース信号は、ふたたび共通ソースバスライン13に連絡する。次にゲート信号は、フレキシブルプリント基板6aに備えられるゲートバスライン接続配線17を経由して、第2液晶表示部1gの共通ゲートバスライン7に入力される。また、ソース信号は、フレキシブルプリント基板6bに備えられるソースバスライン接続配線19を経由して、第2液晶表示部1gの共通ソースバスライン13に入力される。さらに、正極性の制御信号は、フレキシブルプリント基板6aの制御信号ライン接続配線18を経由して、第2液晶表示部1gの制御信号ライン12に入力される。
【0099】
第2液晶表示部1g中では、ゲート信号は、共通ゲートバスライン7を介して、第5スイッチ8eと第6スイッチ8fとに入力される。また、ソース信号は、共通ソースバスライン13を介して、第7スイッチ8gと第8スイッチ8hとに入力される。
【0100】
一方、制御信号は、制御信号ライン12を介して、第5スイッチ8e、第6スイッチ8f、第7スイッチ8g、および第8スイッチ8hに入力される。ここで、4つのスイッチに入力される制御信号の極性が正であるため、第5スイッチ8eと第7スイッチ8gとはオンになるが、第6スイッチ8fと第8スイッチ8hとはオフになる。
【0101】
したがって、ゲート信号は、第5スイッチ8eを通過するが、第6スイッチ8fを通過しない。また、ソース信号は、第7スイッチ8gを通過するが、第8スイッチ8hを通過しない。そのため、ゲート信号は、分岐されている2つのゲートバスラインのうち、第5スイッチ8eに接続されている第5ゲートバスライン9eに、選択的に出力されることになる。一方、ソース信号は、分岐されている2つのソースバスラインのうち、第7スイッチ8gに接続されている第7ソースバスライン14gに、選択的に出力されることになる。
【0102】
ここで、第5ゲートバスライン9eと第7ソースバスライン14gには、スイッチング素子である第2TFT素子10bは接続されていない。したがって、第1液晶表示部1fとは異なり、素子の能動化が起こらず、第2液晶表示部1gは駆動されない。
【0103】
以上のように、制御信号が正極性の場合には、共通のゲート信号および共通のソース信号によって、第1液晶表示部1fは駆動されるが、第2液晶表示部1gは駆動されないことがわかる。
【0104】
次に、共通のゲート信号および共通のソース信号によって、第1液晶表示部1fは駆動されず、第2液晶表示部1gが駆動される場合を説明する。制御部からは負極性の制御信号が出力される。ゲート信号、ソース信号、および制御信号の具体的な流れは、上述されているため省略するが、スイッチの動作に着目すると、第2スイッチ8b、第4スイッチ8d、第6スイッチ8f、および第8スイッチ8hがオンになって、第1スイッチ8a、第3スイッチ8c、第5スイッチ8e、および第7スイッチ8gとがオフになる。したがって、第2スイッチ8bに接続されている第2ゲートバスライン9bと、第6スイッチ8fに接続されている第6ゲートバスライン9fとに、ゲート信号が選択的に出力される。また、第4スイッチ8dに接続されている第2ソースバスライン14bと、第8スイッチ8hに接続されている第8ソースバスライン14hとに、ソース信号が選択的に出力される。
【0105】
このとき、第6ゲートバスライン9fと第8ソースバスライン14hとには、第2TFT素子10bが接続されているため、第2液晶表示部1gは駆動される。一方、第2ゲートバスライン9bと第6ソースバスライン14fとには、第1TFT素子10aが接続されていないため、第1液晶表示部1fは駆動されない。
【0106】
以上のように、本実施の形態による表示装置においては、制御信号の極性に応じて、2つの液晶表示部のいずれか一方が選択的に駆動される。言い換えると、上記の制御部から出力される制御信号が、極性の異なる2つのスイッチからなる選択部を制御することで、2つの液晶表示部のいずれか一方が、共通のゲート信号によって選択的に駆動されることになる。
【0107】
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施形態について、図7および図9に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、上述した実施の形態で述べた構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0108】
本実施形態による液晶表示装置の全体構成は、図9に示すようなものであるが、液晶表示部としては、上記した第1液晶表示部1fの制御信号ライン12に、反転部(反転手段)であるインバータ16が接続されている液晶表示部1h、を2つ備えている。
【0109】
図9は、2つの液晶表示部1h、フレキシブルプリント基板6a、およびフレキシブルプリント基板6bの、具体的な回路構成を示す回路図である。図9に示すように、それぞれの液晶表示部1hは、制御信号ライン12にインバータ16が接続されているため、2つの液晶表示部1hに入力される制御信号の極性は、互いに異なることとなる。
【0110】
そのため、正極性の制御信号が制御部から出力されると、一方の液晶表示部1hには、正極性の制御信号が、もう一方の液晶表示部1hには、負極性の制御信号がそれぞれ入力される。
【0111】
したがって、一方の液晶表示部1hでは、第1スイッチ8aと第3スイッチ8cとがオンになるため、ゲート信号およびソース信号により第1TFT素子10aが能動化されて、液晶表示部が駆動する。しかし、もう一方の液晶表示部1hでは、第2スイッチ8bと第4スイッチ8dとがオンになるため、第1TFT素子10aは能動化されず、液晶表示部は駆動されない。また、制御信号が負極性の場合は、駆動される液晶表示部1hが逆になる。すなわち、本実施の形態に係る液晶表示装置においては、共通のゲート信号およびソース信号によって、2つの液晶表示部1hのうちいずれか一方のみが選択的に駆動されることになる。
【0112】
以上のように、本実施の形態による表示装置においては、制御信号の極性に応じて、2つの液晶表示部のいずれか一方が選択的に駆動される。言い換えると、上記の制御部から出力される制御信号が、極性の異なる2つのスイッチからなる選択部を制御することで、2つの液晶表示部のいずれか一方が、共通のゲート信号およびソース信号によって選択的に駆動されることになる。
【0113】
〔実施の形態7〕
本発明の他の実施形態について、図7および図10に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、上述した実施の形態で述べた構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0114】
本実施形態による液晶表示装置の全体構成は、図7に示すようなものであるが、液晶表示部としては、上述した第1液晶表示部1fを2つ備えている。また、フレキシブルプリント基板6aの制御信号ライン接続配線18には、反転部(反転手段)であるインバータ16が接続されている。
【0115】
図10は、2つの第1液晶表示部1f、フレキシブルプリント基板6a、およびフレキシブルプリント基板6bの、具体的な回路構成を示す回路図である。図10に示すように、フレキシブルプリント基板6aの制御信号ライン接続配線18には、反転部(反転手段)であるインバータ16が接続されている。そのため、一方の第1液晶表示部1fに入力される制御信号は、この液晶表示部から出力されて、制御信号ライン接続配線18を経由する際に、インバータ16によって極性が反転される。したがって、この極性が反転された制御信号が、もう一方の第1液晶表示部1fに入力されることになる。すなわち、2つの第1液晶表示部1fに入力される制御信号は、互いに極性が異なることになる。
【0116】
そのため、正極性の制御信号が制御部から出力されると、一方の第1液晶表示部1fには、正極性の制御信号が、もう一方の第1液晶表示部1fには、負極性の制御信号がそれぞれ入力される。したがって、一方の第1液晶表示部1fでは、第1スイッチ8aと第3スイッチ8cとがオンになり、第1TFT素子10aが能動化されて、液晶表示部が駆動する。
【0117】
しかし、もう一方の第1液晶表示部1fでは、第2スイッチ8bと第4スイッチ8dとがオンになり、第1TFT素子10aは能動化されず、液晶表示部は駆動されない。また、制御信号が負極性の場合は、駆動される第1液晶表示部1fが逆になる。すなわち、本実施の形態に係る液晶表示装置においては、共通のゲート信号およびソース信号によって、2つの第1液晶表示部1fのうち、いずれか一方のみが選択的に駆動されることになる。
【0118】
以上のように、本実施の形態による表示装置においては、制御信号の極性に応じて、2つの液晶表示部のいずれか一方が選択的に駆動される。言い換えると、上記の制御部から出力される制御信号が、極性の異なる2つのスイッチからなる選択部を制御することで、2つの液晶表示部のいずれか一方が、共通のゲート信号によって選択的に駆動されることになる。
【0119】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0120】
例えば、本発明に係る表示装置は、上述した実施形態では液晶表示装置として記述されているが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明に係る表示装置は、プラズマディスプレイ装置、プラスチック液晶ディスプレイ装置、有機ELディスプレイ装置、フィールドエミッションディスプレイ装置、LED(発光ダイオード)ディスプレイ装置であってもよい。また、これらの表示装置は、具体的には、例えば折り畳み可能な携帯電話機、遊戯装置、ノート型パーソナルコンピュータのような形態をとることができる。しかし、これらの表示装置に限定されるものではなく、複数の表示部を有する表示装置であれば、どのような表示装置にも適用可能である。
【0121】
また、上述した実施形態では、液晶表示部の数は2つであるが、それ以上であってもよい。その場合、液晶表示部内にある選択部(選択手段)に含まれるスイッチの数を、表示装置に備えられる液晶表示部の数に一致させ、それぞれのスイッチが互いに範囲が重ならない異なる電圧範囲でオン・オフが切り替わる設計にすれば、本発明による表示装置を実現することができる。
【0122】
また、上述した実施形態では、選択部(選択手段)を極性の異なるスイッチを2つによって実現しているが、これに限られるものではない。ようは、共通のゲート信号やソース信号などの駆動信号を、分岐する複数の配線のいずれか1つに出力する構成であれば、どのような構成の選択部でもかまわない。
【0123】
また、上述した実施の形態では、スイッチとしてTFTスイッチを用いているが、これに限定されるものではない。ようは、入力される制御信号の極性に応じて、オン・オフが切り替わる構造のスイッチあれば、どのようなスイッチでも可能である。例えば、電気機械複合系よりなる機械的部品で作られたメカニカルスイッチを用いることも可能である。適用可能なスイッチの中では、TFTなどの半導体スイッチが、スイッチング速度が速く、長寿命で、小型化・軽量化に優れることから好ましい。
【0124】
また、上記実施形態では、スイッチング素子としてTFT素子を用いているが、これに限定されるものではない。たとえばスイッチング素子は、アモルファスシリコンTFT素子、ポリシリコン(多結晶)TFT素子、金属−絶縁体−金属(MIM)素子であってもよい。
【0125】
【発明の効果】
本発明の表示装置は、以上のように、上記共有の駆動手段から上記複数の表示手段に共通の駆動信号が出力され、上記共有の駆動手段から上記複数の表示手段に出力される駆動信号の合計数は、上記表示手段のそれぞれに入力される駆動信号の数の合計数未満であることを特徴としている。
【0126】
上記構成によれば、共有の駆動手段から出力される共通の駆動信号の数が、複数の表示手段のそれぞれに入力される駆動信号の合計数よりも少ない構成となっているため、共有の駆動手段に設けられる、駆動信号出力用の接続端子数は、上記の表示手段に設けられる、駆動信号入力用の接続端子の合計数よりも少ない構成となる。したがって、共有の駆動手段からの共通の駆動信号を、複数の表示手段に出力することによって、表示することができる。その結果、余分な接続端子を駆動手段に設ける必要が無く、駆動手段の物理的サイズを低減することができるという効果を奏する。また、この駆動手段を実装する際に、余分な製造プロセスを省くことができるため、製造コストを低減することができる。さらに、駆動手段の物理的サイズや製造コストが低減するため、この駆動手段を有する装置全体の物理的サイズや製造コストも低減させることができるという効果も奏する。
【0127】
また、本発明の表示装置は、少なくとも1つの共有の駆動手段によって駆動されればよいので、例えばゲートドライバやソースドライバなど、異なる目的で利用される2種類の駆動手段を共有する表示装置において、両方の駆動手段の物理的サイズを低減することもできる。したがって、表示装置全体の物理的サイズを、さらに低減させることができる。また、両方の駆動手段の製造コストを低減できるため、ひいては、表示装置全体の製造コストも、さらに低減させることができる。
【0128】
本発明の表示装置は、表示すべき表示手段を選択する選択手段と、上記共有の駆動手段から上記表示手段に出力される駆動信号に応じて、上記選択手段を制御する制御手段とを備えているものであってもよい。
【0129】
上記構成によれば、制御手段が、駆動信号に応じて、表示すべき表示手段を駆動するように選択手段を制御するため、共通の駆動信号を用いて複数の表示手段を選択的に駆動することができる。これにより、単一の駆動手段より出力された共通の駆動信号を、複数の表示手段で共有できるため、駆動手段に設けられる、駆動信号出力用の接続端子の数を、複数の表示手段に設けられる、駆動信号入力用の接続端子の合計数よりも少なくすることができる。その結果、共有の駆動手段の物理的サイズを低減し、表示装置の製造コストを低減することができるという効果を奏する。
【0130】
本発明の表示装置は、上記制御手段からの制御信号が入力され、かつ、上記選択手段に接続された制御線と、上記共有の駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記選択手段に接続された共通配線と、スイッチング素子が接続された第1配線と、スイッチング素子が接続されていない第2配線とを含み、かつ、上記選択手段に接続された第1配線群とを備え、上記制御手段は、表示すべき上記表示手段の上記第1配線に、上記駆動信号を出力するように、上記選択手段を制御するものであってもよい。
【0131】
上記構成によれば、共通の駆動信号を利用して、複数の表示手段のうち、任意の表示手段におけるスイッチング素子を駆動させることができる一方で、それ以外の表示手段のスイッチング素子を駆動することなく、駆動信号を次に続く表示手段に経由させることができる。すなわち、共通の駆動信号で複数の表示手段を選択的に駆動できるため、共有の駆動手段に設けられる、共通の駆動信号出力用の接続端子数を、複数の表示手段に設けられる、共有の駆動信号入力用の接続端子の合計数よりも少なくすることができる。その結果、第1駆動手段の物理的サイズを低減し、表示装置の製造コストを低減することができる。
【0132】
本発明の表示装置は、上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと、上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段とからなり、上記表示手段は、第1表示手段と第2表示手段とを備え、上記第1表示手段は、上記制御線と、上記共通配線と、上記第1選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群とを備え、上記第2表示手段は、上記制御線と、上記共通配線と、上記第2選択手段と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第3配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第4配線とを含む第2配線群とを備え、上記接続手段は、上記第1表示手段と第2表示手段との制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群と第2配線群とを接続する第1接続配線とを備えているものであってもよい。
【0133】
上記構成によれば、互いに極性の異なるスイッチを選択手段に利用するため、簡素な回路構成で、選択手段を実装することができる。また、第1表示手段と第2表示手段とで、スイッチング素子が接続される配線が接続するスイッチの極性が互いに異なるため、共通の駆動信号を利用して、反転手段を設けることなく、いずれか一方の表示手段を駆動することができる。したがって、より簡素な回路構成とすることができるという効果を奏する。
【0134】
本発明の表示装置は、第3表示手段と第4表示手段とを備え、第1駆動手段と第2駆動手段とを共有する表示装置であって、上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと、上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第5スイッチと、第2スイッチと極性が等しい第6スイッチとからなる第3選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第7スイッチと、第2スイッチと極性が等しい第8スイッチとからなる第4選択手段とからなり、上記第3表示手段は、上記制御線と、上記第1駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第1選択手段に接続された第1共通配線と、上記第2駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第2選択手段に接続された第2共通配線と、上記第1選択手段と、上記第2選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第5配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第6配線とを含み、かつ、上記第2選択手段に接続された第3配線群とを備え、上記第4表示手段は、上記制御線と、上記第1共通配線と、上記第2共通配線と、上記第3選択手段と、上記第4選択手段と、上記第5スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第7配線と、上記第6スイッチに接続されスイッチング素子が接続されている第8配線とを含み、かつ、上記第3選択手段に接続された第3配線群と、上記第7スイッチに接続されスイッチング素子が接続されていない第9配線と、上記第8スイッチに接続されスイッチング素子が接続されている第10配線とを含み、かつ、上記第4選択手段に接続された第4配線群とを備え、上記接続手段は、上記第3表示手段と第4表示手段との制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群と第3配線群とを接続する第2接続配線と、上記第2配線群と第4配線群とを接続する第3接続配線とを備えているものであってもよい。
【0135】
上記構成によれば、互いに極性の異なるスイッチを選択手段に利用するため、簡素な回路構成で、選択手段を実装することができる。また、第1表示手段と第2表示手段とで、スイッチング素子が接続される配線が接続するスイッチの極性が互いに異なるため、共通の駆動信号を利用して、反転手段を設けることなく、いずれか一方の表示手段を駆動することができる。したがって、より簡素な回路構成とすることができるという効果を奏する。
【0136】
本発明の表示装置は、上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段であり、上記表示手段は、上記制御線と、上記共通配線と、上記選択手段と、上記第1配線と、上記第2配線とを有する上記第1配線群とを備えた表示手段を複数有し、上記接続手段は、上記表示手段の制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群同士を接続する第4接続配線とを備え、上記制御手段から上記制御線に出力された制御信号の極性を反転させる反転手段を備えているものであってもよい。
【0137】
上記構成によれば、互いに極性の異なるスイッチを選択手段に利用するため、簡素な回路構成で、選択手段を実装することができる。また、反転手段によって制御信号の極性を反転させることで、共有の駆動手段によって、同一構成の表示手段を選択的に駆動できる表示装置を実現できるという効果を奏する。
【0138】
本発明の表示装置は、第1駆動手段と第2駆動手段とを共有する表示装置であって、上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段とからなり、上記表示手段は、上記第1駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第1選択手段に接続された第1共通配線と、上記第2駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第2選択手段に接続された第2共通配線と、上記第1選択手段と、上記第2選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第5配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第6配線とを含み、かつ、上記第2選択手段に接続された第2配線群とを備えた表示手段を複数備え、上記接続手段は、上記表示手段の上記制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群同士を接続する第4接続配線と、上記第2配線群同士を接続する第5接続配線とを備え、上記制御手段から上記制御線に出力された制御信号の極性を反転させる反転手段を備えているものであってもよい。
【0139】
上記構成によれば、互いに極性の異なるスイッチを選択手段に利用するため、簡素な回路構成で、選択手段を実装することができる。また、反転手段によって制御信号の極性を反転させることで、2つの駆動手段を共有し、同一構成の表示手段を選択的に駆動できる表示装置を実現できるという効果を奏する。
【0140】
本発明の表示手段において、上記反転手段は、上記制御線、または、上記接続手段に備えられているものであってもよい。
【0141】
上記の構成によれば、制御線または接続配線に接続された反転手段によって制御信号の極性を反転させることで、同一構成の表示手段を接続して、表示手段を選択的に駆動する表示装置を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置に備えられる液晶表示部とフレキシブルプリント基板の回路構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置に備えられる液晶表示部とフレキシブルプリント基板の回路構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置に備えられる液晶表示部とフレキシブルプリント基板の回路構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置に備えられる液晶表示部とフレキシブルプリント基板の回路構成を示す回路図である。
【図7】本発明の第5、第6、第7の実施の形態に係る表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る表示装置に備えられる液晶表示部とフレキシブルプリント基板の回路構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る表示装置に備えられる液晶表示部とフレキシブルプリント基板の回路構成を示す回路図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態に係る表示装置に備えられる液晶表示部とフレキシブルプリント基板の回路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1a 第1液晶表示部(表示手段・第1表示手段)
1b 第2液晶表示部(表示手段・第2表示手段)
1c 液晶表示部(表示手段)
1d 第1液晶表示部(表示手段・第1表示手段)
1e 第2液晶表示部(表示手段・第2表示手段)
1f 第1液晶表示部(表示手段・第3表示手段)
1g 第2液晶表示部(表示手段・第4表示手段)
1h 液晶表示部(表示手段)
2a ゲートドライバ(駆動手段・第1駆動手段・第2駆動手段)
2b ゲートドライバ
3a ソースドライバ(駆動手段・第1駆動手段・第2駆動手段)
3b ソースドライバ
4 ゲートドライバ接続配線
5 ソースドライバ接続配線
6a フレキシブルプリント基板(接続手段)
6b フレキシブルプリント基板(接続手段)
7 共通ゲートバスライン(共通配線・第1共通配線)
8a 第1スイッチ
8b 第2スイッチ
8c 第3スイッチ
8d 第4スイッチ
8e 第5スイッチ
8f 第6スイッチ
8g 第7スイッチ
8h 第8スイッチ
9a 第1ゲートバスライン(第1配線)
9b 第2ゲートバスライン(第2配線)
9c 第3ゲートバスライン(第3配線)
9d 第4ゲートバスライン(第4配線)
9e 第5ゲートバスライン(第7配線)
9f 第6ゲートバスライン(第8配線)
10a 第1TFT素子(スイッチング素子)
10b 第2TFT素子(スイッチング素子)
11 ソースバスライン
12 制御信号ライン(制御線)
13 共通ソースバスライン(共通配線・第2共通配線)
14a 第1ソースバスライン(第1配線)
14b 第2ソースバスライン(第2配線)
14c 第3ソースバスライン(第3配線)
14d 第4ソースバスライン(第4配線)
14e 第5ソースバスライン(第5配線)
14f 第6ソースバスライン(第6配線)
14g 第7ソースバスライン(第9配線)
14h 第8ソースバスライン(第10配線)
15 ゲートバスライン
16 インバータ(反転手段)
17 ゲートバスライン接続配線(第1・第2・第4接続配線)
18 制御信号ライン接続配線(制御線接続配線)
19 ソースバスライン接続配線(第3・第5接続配線)

Claims (8)

  1. 接続手段によって互いに接続された複数の表示手段を、少なくとも1つの共有の駆動手段により駆動する表示装置において、
    上記共有の駆動手段から上記複数の表示手段に共通の駆動信号が出力され、
    上記共有の駆動手段から上記複数の表示手段に出力される駆動信号の合計数は、上記表示手段のそれぞれに入力される駆動信号の数の合計数未満であることを特徴とする表示装置。
  2. 表示すべき表示手段を選択する選択手段と、
    上記共有の駆動手段から上記表示手段に出力される駆動信号に応じて、上記選択手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記制御手段からの制御信号が入力され、かつ、上記選択手段に接続された制御線と、
    上記共有の駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記選択手段に接続された共通配線と、
    スイッチング素子が接続された第1配線と、スイッチング素子が接続されていない第2配線とを含み、かつ、上記選択手段に接続された第1配線群とを備え、
    上記制御手段は、表示すべき上記表示手段の上記第1配線に、上記駆動信号を出力するように、上記選択手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと、上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段とからなり、
    上記表示手段は、第1表示手段と第2表示手段とを備え、
    上記第1表示手段は、
    上記制御線と、上記共通配線と、上記第1選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群とを備え、
    上記第2表示手段は、
    上記制御線と、上記共通配線と、上記第2選択手段と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第3配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第4配線とを含む第2配線群とを備え、
    上記接続手段は、上記第1表示手段と第2表示手段との制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群と第2配線群とを接続する第1接続配線とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 第3表示手段と第4表示手段とを備え、第1駆動手段と第2駆動手段とを共有する表示装置であって、
    上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと、上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第5スイッチと、第2スイッチと極性が等しい第6スイッチとからなる第3選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第7スイッチと、第2スイッチと極性が等しい第8スイッチとからなる第4選択手段とからなり、
    上記第3表示手段は、
    上記制御線と、上記第1駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第1選択手段に接続された第1共通配線と、上記第2駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第2選択手段に接続された第2共通配線と、上記第1選択手段と、上記第2選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第5配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第6配線とを含み、かつ、上記第2選択手段に接続された第3配線群とを備え、
    上記第4表示手段は、
    上記制御線と、上記第1共通配線と、上記第2共通配線と、上記第3選択手段と、上記第4選択手段と、上記第5スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第7配線と、上記第6スイッチに接続されスイッチング素子が接続されている第8配線とを含み、かつ、上記第3選択手段に接続された第3配線群と、上記第7スイッチに接続されスイッチング素子が接続されていない第9配線と、上記第8スイッチに接続されスイッチング素子が接続されている第10配線とを含み、かつ、上記第4選択手段に接続された第4配線群とを備え、
    上記接続手段は、上記第3表示手段と第4表示手段との制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群と第3配線群とを接続する第2接続配線と、上記第2配線群と第4配線群とを接続する第3接続配線とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  6. 上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段であり、
    上記表示手段は、上記制御線と、上記共通配線と、上記選択手段と、上記第1配線と、上記第2配線とを有する上記第1配線群とを備えた表示手段を複数有し、
    上記接続手段は、上記表示手段の制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群同士を接続する第4接続配線とを備え、
    上記制御手段から上記制御線に出力された制御信号の極性を反転させる反転手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  7. 第1駆動手段と第2駆動手段とを共有する表示装置であって、
    上記選択手段は、互いに極性が異なる第1スイッチと第2スイッチとからなる第1選択手段と、上記第1スイッチと極性が等しい第3スイッチと上記第2スイッチと極性が等しい第4スイッチとからなる第2選択手段とからなり、
    上記表示手段は、上記第1駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第1選択手段に接続された第1共通配線と、上記第2駆動手段からの駆動信号が入力され、かつ、上記第2選択手段に接続された第2共通配線と、上記第1選択手段と、上記第2選択手段と、上記第1スイッチに接続された上記第1配線と、上記第2スイッチに接続された上記第2配線とを含む上記第1配線群と、上記第3スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されている第5配線と、上記第4スイッチに接続されたスイッチング素子が接続されていない第6配線とを含み、かつ、上記第2選択手段に接続された第2配線群とを備えた表示手段を複数備え、
    上記接続手段は、上記表示手段の上記制御線同士を接続する制御線接続配線と、上記第1配線群同士を接続する第4接続配線と、上記第2配線群同士を接続する第5接続配線とを備え、
    上記制御手段から上記制御線に出力された制御信号の極性を反転させる反転手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  8. 上記反転手段は、上記制御線、または、上記接続手段に備えられていることを特徴とする請求項6または7に記載の表示装置。
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