JP2005055148A - 配管継手構造及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コネクタからの配管の抜けを防止する配管継手構造及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 貫通孔31a,31bを有するコネクタ30に、冷媒配管20a,20bを保持固定してなる配管継手構造10であって、貫通孔21a,21bの一端に設けられた第1凹部32a,32bに冷媒配管20a,20bの拡径部21a,21bが圧入固定されるとともに、貫通孔21a,21bの他端に設けられた第2凹部33a,33bに、当該第2凹部33a,33bの壁面と冷媒配管20a,20bとの間の隙間を埋めるように、固定部材40a,40bが圧入固定されている。
従って、冷媒配管20a,20bが配管の長手方向において、コネクタ30に2箇所で保持固定されているので、工程間移動時の振動等により冷媒配管20a,20bに振れが生じにくく、コネクタ30からの冷媒配管20a,20bの抜けを防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、継手部分としての拡径部を有する配管をコネクタの貫通孔に挿通するとともに、貫通孔の一端に設けられた第1凹部に拡径部を圧入固定してなる配管継手構造及びその製造方法に関するものである。
本出願人は、例えば車両空調用冷凍サイクルの冷媒配管継手に好適な配管継手構造として、先に特願2002−192203号を出願している。
この配管継手構造は、径外方向へ突出する円環状突出部(拡径部)を有する配管と、板厚方向に貫通する貫通孔を有し、当該貫通孔の一端側に貫通孔の内径よりも大きい拡大凹部を有する接続フランジ部材(コネクタ)とにより構成される。そして、配管がコネクタの貫通孔に挿通されつつ配管の拡径部がコネクタの拡大凹部に圧入固定されることにより、配管がコネクタに保持固定されている。
しかしながら、上述の配管継手構造の場合、配管と貫通孔との間には隙間があり、拡径部と拡大凹部との圧入固定部分の1箇所のみで、配管がコネクタに保持固定されている。従って、工程間移動(コネクタが例えば膨張弁に固定されるまで)時の振動等により、圧入固定部分を支点として配管が振れるので、圧入固定部分が緩み、コネクタから配管が抜ける(配管継手構造が維持されない)恐れがある。
本発明は上記問題点に鑑み、コネクタからの配管の抜けを防止する配管継手構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に請求項1に記載の配管継手構造は、継手部分としての拡径部を有する配管と、貫通孔を有し、当該貫通孔の一端に貫通孔の内径より大きい第1凹部を有するコネクタとを備え、配管がコネクタの貫通孔に挿通されつつ拡径部が第1凹部に圧入固定されてなる。そして、コネクタは、第1凹部が形成された貫通孔の他端に第2凹部を有し、当該第2凹部に対して、第2凹部と配管との間の隙間を埋めるように、固定部材が圧入固定されていることを特徴とする。
このように、本発明の配管継手構造によると、貫通孔の一端に設けられた第1凹部に配管の拡径部が圧入固定されるとともに、貫通孔の他端に設けられた第2凹部に当該第2凹部と配管との間の隙間を埋めるよう固定部材が圧入固定されている。すなわち、配管がコネクタに2箇所で保持固定されており、工程間移動時の振動等による配管の振れが生じにくいので、コネクタからの配管の抜けを防止することができる。
また、第1凹部及び第2凹部ともに、圧入固定という単純な機械的組み付け方法を用いている。また、コネクタの形状も、貫通孔とともにその両端に第1凹部及び第2凹部を設けるだけで良いので、ダイカスト等の方法により一体成形することができる。従って、製造コストを抑えることができる。
その際、固定部材の形状としては、請求項2に記載のように、配管を挿通可能な環状であっても良いし、請求項3に記載のように略U字状に設けられ、略U字状の開口先端の幅が配管の外径と略同等であっても良い。しかしながら、固定部材が略U字状のように開口先端側から配管を挿入可能な形状であれば、配管自体が配管外径よりも大きな部位(例えば拡径部)を有していても、配管を挿通しつつ第2凹部に圧入固定されることができる。
また、請求項4に記載のように、固定部材は弾性変形可能な材料からなり、開口先端の幅が配管の外径よりも狭い略C字状に設けられていても良い。
このように、固定部材が弾性変形可能な材料からなる場合には、請求項3に記載の略U字状よりも、配管との接触面積が広い略C字状とすることができるので、配管がコネクタにより安定に保持固定される。
尚、請求項4に記載の固定部材は、請求項5に記載のように、開口先端に対向する外周の部位に薄肉部を有すると良い。
このように、薄肉部を有すると、開口先端の幅を広げるように固定部材がより変形し易く、固定部材への配管の挿入性を向上できる。
次に、コネクタは、請求項6に記載のように、側面側から貫通孔に配管を配置可能なように、コネクタの上下両面にわたって、側面から貫通孔、第1凹部、及び第2凹部に達する配管挿入開口部を有しても良い。
このように、コネクタが配管挿入開口部を有すれば、配管が曲げ部や配管の両端側に配管外径よりも大きな拡径部を有していても、配管挿入開口部を通して貫通孔、第1凹部、及び第2凹部に配管を挿入することができる。従って、配管に曲げ部を形成することができるので、配管継手構造の配管形状の自由度が向上される。
また、コネクタは、1本の配管のみを保持するように構成されても良いし、請求項7に記載のように、配管を複数本保持するように構成されていても良い。
請求項7に記載のように、コネクタが配管を複数保持する場合、夫々の配管に対する第2凹部に固定部材が夫々圧入固定されても良いが、請求項8に記載のように、コネクタに設けられた複数の第2凹部はそれぞれが連通し、複数の第2凹部に対して共通の固定部材が圧入固定されても良い。この場合、固定部材の部品点数を削減することができる。
尚、固定部材は1個の部品から構成されても良いし、請求項9に記載のように、複数の部品から構成されても良い。
次に、配管継手構造の製造方法について以下に説明する。請求項10に記載の配管継手構造の製造方法は、板厚方向に貫通孔を有し、当該貫通孔の一端に貫通孔の内径よりも大きい第1凹部を有するコネクタに対して、第1凹部が形成された貫通孔の他端に、第2凹部を形成する第2凹部形成工程と、貫通孔に挿通可能な外径を有しつつ継手部分としての拡径部を有する配管を、コネクタの貫通孔に挿入し、配管の拡径部をコネクタの第1凹部に圧入固定する第1圧入工程と、第2凹部と配管との間の隙間を埋めるように、固定部材をコネクタの第2凹部に圧入固定する第2圧入工程とを備えることを特徴とする。
この作用効果は、請求項1に記載の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
請求項11に記載のように、第2圧入工程は、第1圧入工程と同一工程として実施されることが好ましい。
第1圧入工程と第2圧入工程は、コネクタの貫通孔両端に形成された第1凹部及び第2凹部に、配管の拡径部及び固定部材を圧入固定する工程である。従って、圧入時の加圧方向を同一とすることができるので、両工程を同一工程として実施することができる。これにより、製造工程を簡素化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態における配管継手構造を示す概略構成図であり、(a)は固定部材側から見た平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。尚、本実施の形態における配管継手構造は、車両空調用冷凍サイクルの冷媒配管の接続に使用されるものを例示している。
図1に示すように、本実施形態の配管継手構造10は、2本の冷媒配管20a,20bと、当該冷媒配管20a,20bを保持固定するコネクタ30と、冷媒配管20a,20bとコネクタ30との間に配置される固定部材40a,40bとにより構成される。
冷媒配管20a,20bは、金属からなり、本実施形態においてはともに比較的硬度の低いアルミニウム合金を用いて形成されている。冷媒配管20a,20bの内、大径の冷媒配管20aが冷凍サイクルの低圧側冷媒配管であり、他方の小径の冷媒配管20bは冷凍サイクルの高圧側冷媒配管である。そして、冷媒配管20aの先端部が図示しない膨張弁(減圧手段)の低圧側冷媒出口部に接続され、冷媒配管20bが膨張弁の高圧側冷媒入り口部に接続される。
また、冷媒配管20a,20bの形状は、径寸法が異なるだけの同一形状であり、ともに端部付近に径外方向に突出する円環状の拡径部21a,21bを有している。この拡径部21a,21bは、後述するコネクタ30の第1凹部に圧入固定されるように、第1凹部よりも所定量大きく、周知の加工法(例えばバルジ加工)により配管に一体成形されている。
また、冷媒配管20a,20bは、拡径部21a,21bよりも先端側に、図示されないOリングを収納するための環状溝部22a,22bを有している。
コネクタ30は、金属からなり、本実施形態においては、冷媒配管20a,20bよりも硬度の高いアルミニウム合金を用いて形成されている。また、図1(a),(b)及び図2(a),(b)に示すように、冷媒配管20a,20bを挿通する貫通孔31a,31bと、当該貫通孔31a,31bの夫々の両端部に形成された第1凹部32a,32b及び第2凹部33a,33bとを有している。
貫通孔31a,31bは、コネクタ30の板厚方向に貫通してなり、大径の貫通孔31aに冷媒配管20aが、小径の貫通孔31bに冷媒配管20bが挿通されるように、夫々が対応する冷媒配管20a,20bの外径よりも所定量大きな内径を有している。本実施形態における貫通孔31a,31bは、内径寸法が異なるだけの同一形状である。尚、図2はコネクタ30の概略図であり、(a)は第2凹部33a,33b側から見た平面図、(b)は(a)のB−B断面における断面図である。
第1凹部32a,32bは、夫々貫通孔31a,31bの一端に設けられており、第1凹部32aに拡径部21aが、第1凹部32bに拡径部21bが圧入固定される。第1凹部32a,32bの形状は、冷媒配管20a,20bに設けられた拡径部21a,21bを圧入固定できる形状であれば特に限定されるものではなく、例えば断面が円形の貫通孔31a,31bに対して、当該貫通孔31a,31bを中心とする円形の断面形状であっても良いし、多角形の断面形状であっても良い。また、拡径部21a,21bとの当接面が凹凸状であっても良い。本実施形態においては、2つの第1凹部32a,32bは径寸法が異なるだけの同一形状であり、拡径部21a,21bとの当接面が凹凸状(図示せず)を有しつつ拡径部21a,21bの外径よりも所定量小さく設けられている。尚、第1凹部32a,32bのコネクタ30表面との境界部は、冷媒配管20a,20bが第1凹部32a,32b内に圧入されやすいようにテーパ状となっている。
そして、貫通孔31a,31bの他端には、第2凹部33a,33bが設けられている。この第2凹部33a,33bの形状は、後述する固定部材40a,40bが圧入固定される形状であれば特に限定されるものではなく、例えば第1凹部32a,32b同様、貫通孔31a,31bを中心とした円形の断面形状であっても良いし、多角形の断面形状であっても良い。また、固定部材40a,40bとの当接面が凹凸状であっても良い。本実施形態においては、2つの第2凹部33a,33bは径寸法が異なるだけの同一形状であり、貫通孔31a,31bを中心とした円形の断面形状を有しつつ固定部材40a,40bの外径よりも所定量小さく設けられている。尚、第2凹部33a,33bのコネクタ30表面との境界部は、固定部材40a,40bが第2凹部33a,33b内に圧入されやすいようにテーパ状となっている。
このように、コネクタ30は、2つの貫通孔31a,31bの両端部に第1凹部32a,32b及び第2凹部33a,33bを備える構造であり、アルミニウム合金からなるので、ダイカスト加工による一体成形が可能である。従って、加工費を抑えることができる。
また、本実施形態のコネクタ30は、上下両面にわたって、側面側から貫通孔31a,31b、第1凹部32a,32b、及び第2凹部33a,33bに達する冷媒配管挿入開口部34a,34bを有している。従って、冷媒配管20a,20bが曲げ部や両端部に貫通孔31a,31bを挿通不可能な部位(例えば拡径部)を有していても、当該冷媒配管挿入開口部34a,34bを通して、貫通孔31a,31b、第1凹部32a,32b、及び第2凹部33a,33bに冷媒配管20a,20bを挿入することができる。すなわち、冷媒配管20a,20bに曲げ部を形成することができる(すなわち冷媒配管20a,20bの配管形状の自由度が向上される)ので、設置スペースに応じた配管継手構造10とすることができる。
尚、コネクタ30の2つの貫通孔31a,31bの間に、当該貫通孔31a,31bの貫通方向と同一方向に貫通するボルト通し孔35が2箇所設けられている。このボルト通し孔35に挿入される図示されないボルトにより、コネクタ30は膨張弁のハウジング部に締め付け固定される。
固定部材40a,40bは、アルミニウム等の金属或いは樹脂からなり、本実施形態においては、弾性変形可能な樹脂を用いて形成されている。尚、固定部材40aが第2凹部33aに、固定部材40bが第2凹部33bに圧入固定される。固定部材40a,40bの形状は、第2凹部33a,33bに夫々圧入固定されうる形状であれば特に限定されるものではない。本実施形態における固定部材40a,40bは、図1(a),(b)及び図3(a),(b)に示すように、大きさが異なるものの同一の略C字状に設けられており、冷媒配管20a,20bを挿入するための開口先端部41a,41bと、冷媒配管20a,20bを保持固定するための保持部42a,42bと、冷媒配管20a,20bの挿入性を向上させるための薄肉部43a,43bとにより構成される。尚、図3は、固定部材40a(40b)の概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C断面における断面図である。
開口先端部41a,41bは、対応する冷媒配管20a,20bの外径よりも狭い開口幅を有している。しかしながら、固定部材40a,40bは、弾性変形可能な樹脂からなり、開口先端部41a,41bに対向する外周部位に薄肉部43a,43bを有しているので、開口先端部41a,41bの幅が広がる方向に変形することができ、冷媒配管20a,20bを保持部42a,42bに挿入することができる。また、本実施形態における保持部42a,42bは、対応する冷媒配管20a,20bの外径と略同等か若干小さめの内径を有している。従って、圧入固定前に、冷媒配管20a,20bに仮止めすることができるので、圧入固定時の位置決めが容易である。尚、保持部41a,41bは冷媒配管20a,20bの外径と略同等か若干小さめの内径を有していなくても良く、固定部材40a,40bを第2凹部33a,33bに圧入固定する際に、固定部材40a,40bが弾性変形して、冷媒配管20a,20bを第2凹部33a,33bとの間で保持固定することができる内径を有していれば良い。
このように、本実施形態の固定部材40a,40bは薄肉部43a,43bを有する略C字状に設けられているので、冷媒配管20a,20bが曲げ部や両端部に保持部42a,42bを挿通不可能な部位(例えば拡径部)を有していても、保持部42a,42bに冷媒配管20a,20bを挿入することができる。また、開口先端部41a,41bを有する形状であっても、冷媒配管20a,20bとの接触面積をできる限り広く確保できるので、圧入固定時に、冷媒配管20a,20bを安定してコネクタ30に保持固定することができる。
以上の構成要素からなる配管継手構造10は、コネクタ30の貫通孔31a,31bに、夫々冷媒配管20a,20bが挿通された状態で、冷媒配管20a,20bの拡径部21a,21bが第1凹部32a,32bに圧入固定されるとともに、固定部材40a,40bが第2凹部33a,33bに圧入固定されている。従って、冷媒配管20a,20bは、コネクタ30に冷媒配管20a,20bの長手方向の2箇所で保持固定されているので、冷媒配管20a,20b及びコネクタ30が膨張弁に固定されるまでの工程間移動時の振動による冷媒配管20a,20bの振動を防止することができる。すなわち、コネクタ30からの冷媒配管20a,20bの抜け(配管継手構造10が維持されない状態)を防止することができる。
次に、本実施形態における配管継手構造10の製造方法(組み付け方法)を、図4(a),(b)を用いて説明する。尚、図4は、配管継手構造10の製造方法を説明するための工程別断面図であり、(a)は圧入固定前、(b)は圧入固定終了時を示す。
先ず、配管継手構造10を構成する要素である冷媒配管20a,20b、コネクタ30、及び固定部材40a,40bを予め準備する。尚、本実施形態において、第2凹部33a,33bは、ダイカスト加工により、貫通孔31a,31b及び第1凹部32a,32bとともにコネクタ30に一体成形される。
そして、圧入装置50を用いて、圧入工程を実施する。圧入装置50は、固定部51と、当該固定部51の上側に配置され、上下方向に移動可能な加圧部52とを備えている。
図4(a)に示すように、固定部51は位置決め凹部51a,51bを有し、当該位置決め凹部51a,51b内に冷媒配管20a,20bの拡径部21a,21bよりも端部側を収納した状態で、拡径部21a,21bを固定部51の上面に当接させて、冷媒配管20a,20bを固定部51に位置決め配置する。
次いで、冷媒配管20a,20bが貫通孔31a,31bに嵌合するようにコネクタ30を位置決め配置し、その後、冷媒配管20a,20bが保持部42a,42bに嵌合するように固定部材40a,40bを位置決め配置する。
そして、図4(b)に示すように、加圧部52により矢印方向に加圧力を加えて、固定部材40a,40b及びコネクタ30を固定部51方向に押し下げる。この際、冷媒配管20a,20bの拡径部21a,21bは、第1凹部32a,32b内に圧入されるとともに第1凹部32a,32の形状(側面が凹凸状)に倣って変形し、拡径部21a,21bの外周面が第1凹部32a,32bの内壁に密に圧接される(第1圧入工程)。すなわち、冷媒配管20a,20bがコネクタ30に保持固定される。
また、固定部材40a,40bも加圧部52の加圧力により、コネクタ30の第2凹部33a,33b内に圧入され、冷媒配管20a,20b及び第2凹部33a,33bの形状に倣って変形し、固定部材40a,40bの保持部42a,42bが冷媒配管20a,20bに密に圧接されるとともに、固定部材40a,40bの外周面が第2凹部33a,33bの内壁に密に圧接される(第2圧入工程)。すなわち、固定部材40a,40bを介して冷媒配管20a,20bがコネクタ30に保持固定される。
従って、冷媒配管20a,20bは、配管の長手方向である第1凹部32a,32b及び第2凹部33a,33bの2箇所でコネクタ30に保持固定されるので、振動による冷媒配管20a,20bの触れを抑制し、コネクタ30からの冷媒配管20a,20bの抜けを防止することができる。しかも、圧入固定という簡単な機械的組み付け方法にて、冷媒配管20a,20bをコネクタ30に安定して固定することができるので、ろう付けも不要であり、配管継手構造10を低コストで製造することができる。
また、本実施形態の場合、第1圧入工程と第2圧入工程を同時に実施することができるので、製造工程を簡素化することができる。尚、第1圧入工程と第2圧入工程とを別個に実施しても良い。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施する事ができる。
本実施形態において、冷媒配管20a,20bに設けた拡径部21a,21bの形状は、円環状である例を示した。しかしながら、拡径部21a,21bの形状は円環状に限定されるものではなく、第1凹部32a,32bに圧入固定されうる形状であれば良い。
また、本実施形態において、1つのコネクタ30に2つの冷媒配管20a,20bを保持固定する例を示した。しかしながら、1つのコネクタに1つの(冷媒)配管のみを固定する構造にも本発明を適用することができる。
また、本実施形態において、コネクタ30は、側面側から貫通孔31a,31bに冷媒配管20a,20bを嵌合させるための冷媒配管挿入開口部34a,34bを有する例を示した。しかしながら、図5に示すように、コネクタ30が冷媒配管挿入開口部34a,34bを有さなくても良い。しかしながら、この場合、貫通孔31a,31bを貫通して冷媒配管20a,20bを貫通孔31a,31bに嵌合させる必要があり、冷媒配管20a,20bの形状に制約が生じる。尚、図5はコネクタ30の変形例を示す平面図である。
また、本実施形態において、固定部材40a,40bが薄肉部43a,43bを有する略C字状に設けられる例を示した。しかしながら、固定部材40a,40bの形状は上記例に限定されるものではなく、第2凹部33a,33bに圧入されて、第2凹部33a,33bと冷媒配管20a,20bに密に圧接される形状であれば良い。例えば、固定部材40a,40bが弾性変形可能な樹脂からなる場合には、図6(a)に示すように、薄肉部43a,43bのない略C字状であっても良い。また、固定部材40a,40bが金属或いは樹脂からなる場合には、図6(b)に示すように、冷媒配管20a,20bを挿通可能な貫通孔を有する円環状に設けられても良いし、図6(c)に示すように、開口先端の幅が冷媒配管20a,20bの外径と略同一である略U字状に設けられても良い。しかしながら、図6(b)に示す円環状の場合は、冷媒配管20a,20bを貫通させる必要があるので、冷媒配管20a,20bの形状に制約が生じる。また、図6(a)及び図6(c)は、本実施形態同様、側面側から冷媒配管20a,20bを嵌合させることができるが、図6(a)の場合は、材料によっては変形時に固定部材40a,40bにねじれが生じる恐れがあり、図6(c)の場合は、冷媒配管20a,20bを保持できる面積が略C字状よりも少なくなる。従って、好ましくは、本実施形態で示した薄肉部43a,43bを有する略C字状に設けられると良い。尚、図6(a)〜(c)は、固定部材40a,40bの変形例を示す平面図である。
また、本実施形態において、固定部材40a,40bは1個の部品から構成される例を示した。しかしながら、固定部材40a,40bは複数の部品から構成されても良い。例えば、図7(a)に示すように、組み合わせた状態で円環状となるような2部品から構成されても良い。また、冷媒配管20a,20b1本につき、固定部材40a,40bが1つ配置される例を示した。しかしながら、コネクタ30の2つの第2凹部33a,33bが連通し、図7(b)に示すように、冷媒配管20a,20bに共通の固定部材40a(40b)が配置されても良い。この場合、1つの固定部材40a,40bで2本(複数)の冷媒配管20a,20bを保持固定することができるので、部品点数を削減することができる。尚、図7(a),(b)は、固定部材40a,40bの変形例を示す平面図である。
本発明の第1の実施形態における配管継手構造を示す概略構成図であり、(a)は固定部材側から見た平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。 図2はコネクタの概略図であり、(a)は第2凹部側から見た平面図、(b)は(a)のB−B断面における断面図である。 図3は、固定部材の概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C断面における断面図である。 配管継手構造の製造方法を説明するための工程別断面図であり、(a)は圧入固定前、(b)は圧入固定終了時を示す図である。 コネクタの変形例を示す平面図である。 (a)〜(c)は、固定部材の変形例を示す平面図である。 (a),(b)ともに固定部材の変形例を示す平面図である。
符号の説明
10・・・配管継手構造
20a,20b・・・冷媒配管
21a,21b・・・拡径部
30・・・コネクタ
31a,31b・・・貫通孔
32a,32b・・・第1凹部
33a,33b・・・第2凹部
40a,40b・・・固定部材

Claims (11)

  1. 継手部分としての拡径部を有する配管と、貫通孔を有し、当該貫通孔の一端に前記貫通孔の内径より大きい第1凹部を有するコネクタとを備え、前記配管が前記コネクタの前記貫通孔に挿通されつつ前記拡径部が前記第1凹部に圧入固定されてなる配管継手構造であって、
    前記コネクタは、前記第1凹部が形成された前記貫通孔の他端に第2凹部を有し、当該第2凹部に対して、前記第2凹部と前記配管との間の隙間を埋めるように、固定部材が圧入固定されていることを特徴とする配管継手構造。
  2. 前記固定部材は、前記配管を挿通可能な環状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配管継手構造。
  3. 前記固定部材は略U字状に設けられ、開口先端の幅が前記配管の外径と略同等であることを特徴とする請求項1に記載の配管継手構造。
  4. 前記固定部材は弾性変形可能な材料からなり、開口先端の幅が前記配管の外径よりも狭い略C字状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配管継手構造。
  5. 前記固定部材は、開口先端に対向する外周の部位に薄肉部を有することを特徴とする請求項4に記載の配管継手構造。
  6. 前記コネクタは、側面側から前記貫通孔に前記配管を配置可能なように、前記コネクタの上下両面にわたって、側面から前記貫通孔、前記第1凹部、及び前記第2凹部に達する配管挿入開口部を有することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の配管継手構造。
  7. 前記コネクタは、前記配管を複数本保持するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の配管継手構造。
  8. 前記コネクタに設けられた複数の前記第2凹部はそれぞれが連通し、複数の前記第2凹部に対して、共通の前記固定部材が圧入固定されていることを特徴とする請求項7に記載の配管継手構造。
  9. 前記固定部材は複数からなることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の配管継手構造。
  10. 板厚方向に貫通孔を有し、当該貫通孔の一端に前記貫通孔の内径よりも大きい第1凹部を有するコネクタに対して、前記第1凹部が形成された前記貫通孔の他端に、第2凹部を形成する第2凹部形成工程と
    前記貫通孔に挿通可能な外径を有しつつ継手部分としての拡径部を有する配管を、前記コネクタの貫通孔に挿入し、前記配管の拡径部を前記コネクタの第1凹部に圧入固定する第1圧入工程と、
    前記第2凹部と前記配管との間の隙間を埋めるように、固定部材を前記コネクタの第2凹部に圧入固定する第2圧入工程とを備えることを特徴とする配管継手構造の製造方法。
  11. 前記第2圧入工程は、前記第1圧入工程と同一工程として実施されることを特徴とする請求項10に記載の配管継手構造の製造方法。
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