JP2005055076A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加熱室の後部外側に設けた熱風循環装置により熱風を加熱室に供給する加熱調理器において、上受け皿、下受け皿に載置された食品が熱風により均一に加熱されるようにする。
【解決方法】 食品1を収納する加熱室2と、食品1を載置し加熱室2に上下2段に据付けられる角形の上受け皿4a、下受け皿4bと、クロスフローファン8bにより加熱室2へ熱風を送る熱風循環装置8を備えた加熱調理器において、上受け皿4aと加熱室2側ドア3との隙間寸法をt1、下受け皿4bと加熱室2側ドア3との隙間寸法をt2とした場合、隙間寸法をt2<t1とする。
【選択図】 図1
【解決方法】 食品1を収納する加熱室2と、食品1を載置し加熱室2に上下2段に据付けられる角形の上受け皿4a、下受け皿4bと、クロスフローファン8bにより加熱室2へ熱風を送る熱風循環装置8を備えた加熱調理器において、上受け皿4aと加熱室2側ドア3との隙間寸法をt1、下受け皿4bと加熱室2側ドア3との隙間寸法をt2とした場合、隙間寸法をt2<t1とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、加熱室の後部外側に設けた熱風循環装置により熱風を加熱室に吹出し、この熱風で食品を均一に加熱することができる加熱調理器に関するものである。
従来、熱風循環装置を備えたオーブンレンジでは軸流ファンが主として用いられていた。このタイプのファンは、ファンの中心部から空気を吸い込みファンの外周部へ空気を吹出す構造となっているものであった。
図3は従来例における熱風循環装置を使用した加熱調理器の側面を表した図で、20は食品である。21は食品20を収納する加熱室である。22はドアで、加熱室21の前面に設けられ、食品20を加熱室21に収納したり、取り出したりするとき開閉するものである。
23は食品20を載置する上受け皿である。24は食品20を載置する下受け皿である。25は皿受け棚で、加熱室21の左右の側壁面の内側に突き出して上受け皿23や下受け皿24を支持するものである。これら上受け皿23と下受け皿24は同時に使用でき、2段調理が可能となっている。
26は軸流式のファンで、風を発生させ加熱室21に送り込んだり、加熱室21から吸い込んだりして加熱室21内を循環させるものである。27はファン26を回転させるファンモータである。28はファン26から送られてきた空気を熱するヒータである。
29は上受け皿23より上方の加熱室21の後部壁面に設けられた上吹出し口である。30は下受け皿24より下方の加熱室21の後部壁面に設けられた下吹出し口である。31は上受け皿23と下受け皿24の間の加熱室21の後部壁面に設けられた吸込み口である。
このように構成された従来例での加熱調理器の作用について説明する。
食品20を上受け皿23と下受け皿24に載置して、ドア22を開け加熱室21の皿受け棚25に固定する。加熱が開始されるとヒータ28が発熱し、ファンモータ27が回転すると共にファン26も回転し風が発生する。この風はヒータ28で熱せられ熱風となり、熱風は上吹出し口29と下吹出し口30から加熱室21に吹出される。
上吹出し口29から加熱室21に入った熱風は上受け皿23に載置した食品20を加熱しながらドア22方面に流れ、ドア22に突き当たり方向を変えて上受け皿23の下部を通り、吸込み口31からファン26に吸い込まれる。
同様に下吹出し口30から加熱室21に入った熱風は下受け皿24の下部を加熱することにより食品20の下部を加熱しながらドア22方面に流れ、ドア22に突き当り方向を変えて、上記に説明した上受け皿23からの熱風と合流して上受け皿23と下受け皿24の食品20を加熱しながら吸込み口31からファン26に吸い込まれる。
このように上吹出し口29から加熱室21に入った熱風は上受け皿23を包み込むように、下吹出し口30から入った熱風は下受け皿24を包み込むように循環させて食品20を加熱していたものであった。
上記従来の技術にあっては、図3に示すように上受け皿23と加熱室21側ドア22の隙間寸法をg1、下受け皿24と加熱室側ドア22の隙間寸法をg2とすると、g1≒g2であり、ほぼ同じ寸法となっている。
従って、上受け皿23とドア22間を通過する熱風Q1(上吹出し口29から吹出された熱風)と下受け皿24とドア22間を通過する熱風Q2(下吹出し口30から吹出された熱風)がほぼ同じ風量であればスムーズに吸込み口31方面へ流れる。しかし、食品1の形状、量などにより風量のバランスがくずれた場合、例えば、図3に示すように、上受け皿23に大きな食品20が載置された場合、熱風の流れは食品20に妨害されスムーズに流れない。一方、下吹出し口30からの熱風は何の障害も無くスムーズに流れる。
従って、上受け皿23とドア22間を通過する熱風Q1が下受け皿24とドア22間を通過する熱風Q2より弱くなるため、熱風Q2が熱風Q1を圧倒し、熱風Q1の流れを押さえ込んでしまう。
このため、上吹出し口29から吹出される熱風Q1の量が減少する。すると下受け皿24の食品1の上部が焼き不足になるという問題があった。
また、熱風Q1の減少は上受け皿23と下受け皿24間を流れる熱風Qの量も減少するため上受け皿23の食品20の下部、下受け皿24の食品20の上部も焼き不足になるという問題があった。
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、食品を収納する加熱室と、食品を載置し加熱室に上下2段に据付けられる角形の上受け皿、下受け皿と、加熱室の後部壁面にあって、上受け皿の上方位置に設けられた上吹出し口と、上受け皿と下受け皿との間に位置するように設けられた中吸込み口と、下受け皿より下方に位置するように設けられた下吹出し口、下吸込み口と、加熱室の空気を中吸込み口、下吸込み口から吸込み、上吹出し口、下吹出し口から加熱室に吹出し、加熱室内の空気を循環させるクロスフローファンと、このクロスフローファンを回転させる熱風モータと、クロスフローファンから送風された空気を熱する上熱風ヒータ、下熱風ヒータからなる熱風循環装置と、加熱室の前面に設けられ食品を加熱室に出し入れするため開閉自在なドアを備えた加熱調理器において、上受け皿と加熱室側ドアとの隙間寸法をt1、下受け皿と加熱室側ドアとの隙間寸法をt2とした場合、隙間寸法をt2<t1としたものである。
本発明の加熱調理器は、食品を収納する加熱室と、食品を載置し加熱室に上下2段に据付けられる角形の上受け皿、下受け皿と、加熱室の後部壁面にあって上受け皿の上方位置に設けられた上吹出し口と、上受け皿と下受け皿との間に位置するように設けられた中吸込み口と、下受け皿より下方に位置するように設けられた下吹出し口、下吸込み口と、加熱室の空気を中吸込み口、下吸込み口から吸込み、上吹出し口、下吹出し口から加熱室に吹出し、加熱室内の空気を循環させるクロスフローファンと、このクロスフローファンを回転させる熱風モータと、クロスフローファンから送風された空気を熱する上熱風ヒータ、下熱風ヒータからなる熱風循環装置と、加熱室の前面に設けられ食品を加熱室に出し入れするため開閉自在なドアを備えた加熱調理器において、上受け皿と加熱室側ドアとの隙間寸法をt1、下受け皿と加熱室側ドアとの隙間寸法をt2とした場合、隙間寸法をt2<t1とすることにより、ドアと上受け皿間を流れる熱風がスムーズに流れ、食品に熱が十分与えられ、食品の焼き不足が解消できるなどの効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例を示す加熱調理器の側面断面図で、図2は図1のA−A部を正面方向から見た断面図である。
図1において、1は食品である。2は食品1を収納する加熱室である。3はドアで、加熱室2の前部を覆い、食品1を加熱室2に出し入れするとき使用するため開閉自在になっている。4aはヒータ加熱のとき食品1を載置する上受け皿である。この上受け皿4aは金属製で角形の形状をしている。5aは上皿受け棚で、加熱室2の左右側壁面に加熱室2の内側に突出し、上受け皿4aを固定するものである。
4bは下受け皿で、前記上受け皿4aと同一寸法、形状になっており、ヒータ加熱のとき食品1を載置し上受け皿4aの下部に備えられる。5bは下皿受け棚で、前記上皿受け棚5aと同一形状になっていて下受け皿4bを固定するものである。
従って、上記で説明した上受け皿4a、下受け皿4bにより2段調理が可能となっている。
6は中吸込み口で、上受け皿4aと下受け皿4bとの間の加熱室2の後部壁面に設けられ、空気が通りやすいように多数のパンチング穴で構成されている。
7aは上吹出し口で、上受け皿4aの上方の加熱室2の後部壁面に設けられ、中吸込み口6と同じように多数のパンチング穴で構成されている。7b2は下吸込み口で、下受け皿4bの下方の加熱室2の後部壁面に設けられ、中吸込み口6と同じように多数のパンチング穴で構成されている。この下吸込み口7b2の左右両側には多数のパンチング穴で構成される下吹出し口7b1が設けられている。
8は熱風循環装置で、空気をヒータで熱し熱風を作り加熱室2に送り込んだり、食品1に熱を与えることにより温度の下がった熱風を加熱室2から吸い込んだりする装置であり、加熱室2の後部外側に備えられている。この熱風循環装置8は次に説明する部品から構成されている。
8aは熱風の風路を構成するダクトである。8bは図2に示すように加熱室2の後方外側に設けられた左右方向に長いクロスフローファンである。8cは熱風モータで、クロスフローファン8bに連結され、クロスフローファン8bを回転させるものである。
8dは上吹出し口7aから加熱室2へ吹出す熱風の熱源となる上熱風ヒータである。この上熱風ヒータ8dは加熱室2の後部壁面の外側にあって、ダクト8aと熱風ガイド8d1で構成される熱風の風路に設けられている。
8eは下吹出し口7b1から加熱室2へ吹出す熱風の熱源となる下熱風ヒータである。この下熱風ヒータ8eは加熱室2の後部壁面とダクト8a間の風路に設けられている。
これら上熱風ヒータ8d、下熱風ヒータ8eは石英管ヒータとかシーズヒータなどが用いられている。
9は凸部で、加熱室2の後部壁面に設けられ下受け皿4bの上部外周の端面が突き当たる位置に設けられている。
10は高周波加熱のとき食品1を載置する食品載置台である。11は高周波を発生するマグネトロンである。12はマグネトロン11が固定され高周波を空隙13に導く導波管である。この空隙13は食品載置台10の下部に設けられ、金属板からなる側部と下部、そして上部の前記食品載置台10とで空間部屋を構成している。この空隙13にはアンテナモータ14により回転される回転アンテナ15が備えられ、導波管12と接続される抜き穴(図示せず)から入ってきた高周波を撹拌し、食品載置台10を介して加熱室2へ高周波を放射する。
次に、上記のように構成された本発明の一実施例の作用について説明する。
加熱室2の上受け皿4aと下受け皿4bに食品1を載置しドア3を開け、上受け皿4a、下受け皿4bを上皿受け棚5a、下皿受け棚5bにそれぞれ一番奥の位置になるよう押し込みセットする。従って、下皿受け棚5bにセットされた下受け皿4bは、凸部9に突き当たる。上受け皿4aは加熱室2の後部壁面に突き当たる。
従って、上受け皿4aと下受け皿4bの外形寸法は同じであるため、加熱室2側ドア3と上受け皿4aとの隙間寸法t1と、加熱室2側ドア3と下受け皿4bとの隙間寸法t2とすると、t2<t1となりドア3と上受け皿4aの隙間の方が下受け皿4bとドア3との隙間より大きくなる。
尚、これら隙間寸法の関係は上受け皿4a、下受け皿4bの大きさ、加熱室2の大きさなどにより熱風の流れる量も変化するので実験などにより決定されるものである。
そして、加熱が開始されると熱風モータ8cが回転しこれに接続されているクロスフローファン8bも回転する。同時に上熱風ヒータ8d、下熱風ヒータ8eもそれぞれ動作して高温になる。
ここで、上熱風ヒータ8dや下熱風ヒータ8eの温度設定は食品1の種類により変わる。この温度設定は食品1ごとに予め設定され、設定された温度を制御部(図示せず)により制御するが本発明とは直接関連がないため動作などの説明は省略する。
クロスフローファン8bが回転することにより中吸込み口6、下吸込み口7b2から吸い込まれた加熱室2の空気は上熱風ヒータ8dで熱せられ熱風となり上吹出し口7aから、下熱風ヒータ8eで熱せられた空気は熱風となり下吹出し口7b1から加熱室2に吹出される。
上吹出し口7aから吹出された熱風は上受け皿4aの食品1を加熱しながらドア3側方面へ流れドア3に突き当たる。ドア3に突き当たった熱風は上受け皿4aの下面、下受け皿4bの食品1の上部を加熱しながら中吸込み口6方面へ流れ、この中吸込み口6からクロスフローファン8bに吸込まれる。以上を繰り返し、食品1を加熱する。
ここで、下吹出し口7b1から吹出された熱風は下受け皿4bの下面(食品1の下部)を加熱しながらドア3側方面へ流れドア3に突き当たる。しかし、ドア3と下受け皿4bとの隙間寸法t2はドア3と上受け皿4aとの隙間寸法t1より少ないため上吹出し口7aからの熱風に押されて上吹出し口7aからの熱風と合流せず、ほとんどの熱風はドア3でUターンし下吸込み口7b2方面へ流れていく。以上を繰り返し、食品1を加熱する。
このため、上吹出し口7aから吹出された熱風は背の高い食品1などにより流れが妨げられドア3と上受け皿4aとの隙間(隙間寸法t1部)を流れる熱風の流れが弱まっても下吹出し口7bから吹出された熱風がドア3と下受け皿4bとの隙間(隙間寸法t2部)を通過する熱風の風量が少ないため、この熱風に押し戻されることなくスムーズに中吸込み口6方面へ流れる。
このように本発明は、ドア3と上受け皿4aとの隙間寸法t1をドア3と下受け皿4bとの隙間寸法t2より大きくすることによりドア3と上受け皿4a間を流れる熱風がスムーズに流れ、食品1に熱が十分与えられ食品1の焼き不足が解消できるようになる。
尚、上記実施例で凸部9によってt2<t1の寸法関係を保持したが、例えば凸部9をはずして、下受け皿4bの寸法を大きくしt2<t1の寸法関係を保持する方法であってもよい。
1・・・・食品
2・・・・加熱室
3・・・・ドア
4a・・・上受け皿
4b・・・下受け皿
6・・・・中吸込み口
7a・・・上吹出し口
7b1・・下吹出し口
7b2・・下吸込み口
8・・・・熱風循環装置
8b・・・クロスフローファン
8c・・・熱風モータ
8d・・・上熱風ヒータ
8e・・・下熱風ヒータ
2・・・・加熱室
3・・・・ドア
4a・・・上受け皿
4b・・・下受け皿
6・・・・中吸込み口
7a・・・上吹出し口
7b1・・下吹出し口
7b2・・下吸込み口
8・・・・熱風循環装置
8b・・・クロスフローファン
8c・・・熱風モータ
8d・・・上熱風ヒータ
8e・・・下熱風ヒータ
Claims (1)
- 食品(1)を収納する加熱室(2)と、食品(1)を載置し加熱室(2)に上下2段に据付けられる角形の上受け皿(4a)、下受け皿(4b)と、加熱室(2)の後部壁面にあって上受け皿(4a)の上方位置に設けられた上吹出し口(7a)と、上受け皿(4a)と下受け皿(4b)との間に位置するように設けられた中吸込み口(6)と、下受け皿(4b)より下方に位置するように設けられた下吹出し口(7b1)、下吸込み口(7b2)と、加熱室(2)の空気を中吸込み口(6)、下吸込み口(7b2)から吸込み、上吹出し口(7a)、下吹出し口(7b1)から加熱室(2)に吹出し、加熱室(2)内の空気を循環させるクロスフローファン(8b)と、このクロスフローファン(8b)を回転させる熱風モータ(8c)と、クロスフローファン(8b)から送風された空気を熱する上熱風ヒータ(8d)、下熱風ヒータ(8e)からなる熱風循環装置(8)と、加熱室(2)の前面に設けられ食品(1)を加熱室(2)に出し入れするため開閉自在なドア(3)を備えた加熱調理器において、上受け皿(4a)と加熱室(2)側ドア(3)との隙間寸法をt1、下受け皿(4b)と加熱室(2)側ドア(3)との隙間寸法をt2とした場合、隙間寸法はt2<t1であることを特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003286337A JP2005055076A (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003286337A JP2005055076A (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 加熱調理器 |
Publications (1)
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JP2005055076A true JP2005055076A (ja) | 2005-03-03 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003286337A Pending JP2005055076A (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005055076A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006317018A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加熱調理器 |
-
2003
- 2003-08-05 JP JP2003286337A patent/JP2005055076A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006317018A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加熱調理器 |
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