JP2005054490A - ゴム製袋体とその製造方法 - Google Patents

ゴム製袋体とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005054490A
JP2005054490A JP2003287602A JP2003287602A JP2005054490A JP 2005054490 A JP2005054490 A JP 2005054490A JP 2003287602 A JP2003287602 A JP 2003287602A JP 2003287602 A JP2003287602 A JP 2003287602A JP 2005054490 A JP2005054490 A JP 2005054490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber bag
unvulcanized
bag body
vulcanized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003287602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3839004B2 (ja
Inventor
Atsushi Fujita
篤志 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP2003287602A priority Critical patent/JP3839004B2/ja
Publication of JP2005054490A publication Critical patent/JP2005054490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3839004B2 publication Critical patent/JP3839004B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Barrages (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】
従来、起伏ゲートに使用されるゴム製袋体は、手作りにより成形され、個別に加硫されたゴム製袋体は、形状・寸法、物性が不安定であったので、形状・寸法、物性などの品質が安定し、また、短納期で安価なゴム製袋体を提供する。
【解決手段】 予め心体帆布5と未加硫ゴム層とを積層し、加硫プレス機により加硫された長方形のゴム製袋体原反8を用い、このゴム製袋体原反8の長さ方向中心線に沿って幅方向に折り曲げ、この折り曲げられたゴム製袋体原反8の長さ方向両端部3,3’に、予め準備した未加硫の内側ゴム62、シール用帆布61、未加硫の外側ゴム63を積層したシール材7を長さ方向端部3,3’に覆うように密着させ、このシール材7を密着した長さ方向端部3,3’は加硫プレス機により加硫接着されて密封され、寸法、物性など品質が安定した長さ方向端部を形成している。
【選択図】 図1






Description

この発明は、水路底に設けた屈曲可能な繋止手段に、起立・倒伏自在に取り付けられ、水路の流水を堰上げまたは放流する目的で使用される河川堰に関し、河川堰の一形式である起伏ゲートとして用いられる金属製扉体を起伏する手段として使用されるゴム製袋体とその製造方法に関する。
水路底に起立または倒伏可能に繋留された金属製扉体の下流側に、空気袋を設置し、この空気袋の内部に空気を圧入して空気袋を膨張させることにより前記金属製扉体を起立させて流水を貯留し、逆に前記空気袋から空気を排出することにより、空気袋を収縮させて前記金属製扉体を倒伏させて、貯留された流水を排出する河川堰が開発されている。
空気袋は内部の空気を排出したとき、図7(a)に示すように平坦で平面視長方形となる。この空気袋51は3辺が閉じられ、1辺28は閉止されていない。1辺28にはアンカーボルトが貫通する孔27が1列に設けられ、また、1辺28の端部には、図7(b)に断面図を示すように樹脂製のロッド25によって空気袋の心体帆布を保護している。さらに空気袋の下面幅方向ほぼ中央であって1辺28に近い位置に口金53を設けて空気管に接続して起立時、空気を圧入し、倒伏時、空気を排出する(例えば、特許文献1参照)。
この空気袋51を用いた起伏ゲートの概要を図6(a)と図6(b)とを参照しながら説明する。図6(a)は金属製扉体52を起立して、河川水11を貯留した状態の起伏ゲート50の断面図を示し、図6(b)は、金属製扉体52を倒伏した状態の起伏ゲート50の断面図を示す。図6(a)に示すように金属製扉体52は、その下端部を、クランプ54の近くで基礎コンクリート10に図示しない連結手段により屈曲可能に支持される。なお、金属製扉体52の下端部よりの漏水を防止するために定着ゴム57を、金属製扉体52の下端部とアンカーボルト56により基礎コンクリート10に固定されるクランプ54との間に設けている。
空気袋51は、その一端部を定着ゴム57と一緒に敷金物55とクランプ54との間にに挟持されて基礎コンクリート10に固定され、空気管53を通して加圧空気が圧入されて膨らむことにより、金属製扉体52を上方に押し上げて堰を形成する。なお、金属製扉体52は、引留帯アンカーボルト13に繋止された引留帯59により、上端が貯水に必要な高さとなる傾斜に維持され、さらに、振動を防止するためにスポイラー12を設けることができる。
図6(b)は、空気袋51内の空気を排出して金属製扉体52を倒伏した状態を示す。空気を排出した空気袋51は、図7(a)に平面図を、図7(b)に側面図を示すように、3辺は閉じられ1辺28が開放可能な長方形で、開放可能な1辺28は、基礎コンクリート10にクランプ54で押さえつけられ(図6(a)参照)密封されて袋体となっている。
従来の空気袋51は通常、手貼り缶加硫品であり、手貼り缶加硫は次のように製造される。製造する空気袋の大きさに対応する寸法を有する心体帆布の両面に未加硫のゴムシートを積層した積層シートを成形し、この積層シートの空気袋としたとき内側になる面に離型処理(打ち粉、離型紙など)を施して、積層シートの長さ方向中心線に沿って幅方向に折り曲げて、平面視長方形とし、長さ方向の一辺は開放部としてそのままに残し、長さ方向の両端部には未加硫ゴムシートと心体帆布とを交互に手作業により貼り付けて袋形状に成形した。この未加硫の袋体を蒸気加硫缶または熱風加硫缶などに入れて加硫し、加硫すみの空気袋を製造していた。
この手貼り方式による空気袋は、未加硫ゴムシートを手作業により成形するので、伸縮しやすく、シートの部位により不均一な歪みが残り、加硫後、表面に凹凸を生じたり、部分的に強度が変化することがあり、加圧空気を圧入するとき空気袋の形状が安定しない問題があり、また手作業が多く製作時間が長く高価となる。
特開2003−64646号公報(図5、段落番号0003,0024)
従来の空気袋として用いられるゴム製袋体は手作りにより成形され、個々に成形し加硫するので手作業部分が多く、製作時間が長くなり、コストが高くなる問題があり、また、形状、物性など品質的にもばらつきが大きくなる問題がある。本発明は、ゴム製袋体原反の製作や長さ方向両端部の密封方法を改善して、安定した品質で、短納期、低価格のゴム製袋体を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために請求項1に記載のゴム製袋体は、金属製扉体を起伏させ開閉する河川堰として用いられる起伏ゲートの起伏手段であるゴム製袋体であって、心体帆布と未加硫又は加硫済みのゴム層とを積層した長方形であるゴム製袋体原反を、この長さ方向中心線に沿って幅方向に平面視長方形に折り曲げ、折り曲げられたゴム製袋体原反の長さ方向両端部に、シール材として未加硫の内側ゴム、シール用帆布および未加硫の外側ゴムをこの順序で密着させ、前記ゴム製袋体原反とシール材とを加硫プレス機により加硫接着していることを特徴とする。
心体帆布と未加硫または加硫済みゴム層とを積層した長方形のゴム製袋体原反を折り曲げて平面視長方形にすることにより、一辺は他の部分と同じ品質となり、他の3辺は開放されたものとなる。この長さ方向両端部に未加硫のシール材を密着させて、前記ゴム製袋体原反と前記シール材とを加硫プレス機により加硫接着されているので、長さ方向端部とシール材との接着が強固であるとともに、シール用帆布により補強されるので、端部接合部としての強度を十分に確保することができる。なお、前記ゴム製袋体原反に用いられるゴム層は、未加硫又は加硫済みのものが用いられ、未加硫であるときはシール材を加硫接着するとき同時に加硫される。未加硫、加硫済みいずれの場合も加硫プレス機により加硫されているので、ゴム製袋体原反全体の厚さが均一であり、心体帆布とゴム層との接着力や、加硫されたゴム層の物性がともに高水準で安定したものである。
また、前記心体帆布およびシール材帆布としては、ポリエステル系帆布、ナイロン系帆布など高強度の帆布が使用できるが後者が好ましく使用される。また、ゴム層としてはEPDM(エチレン-プロピレンゴムのENBタイプ),EPM(エチレン-プロピレンゴムのランダム共重合体)、CR(クロロプレンゴム)など耐候性の良い材料が使用される。シール材にも同様な材料が使用される。
請求項2に記載のゴム製袋体の製造方法は、金属製扉体を起伏して開閉する河川堰として用いられる起伏ゲートの起伏手段であるゴム製袋体の製造方法であって、心体帆布の外側に未加硫の外側ゴム層を、内側に未加硫の内側ゴム層を積層した長方形のゴム製袋体原反を、この長さ方向中心線に沿って幅方向に平面視長方形に折り曲げて、このゴム製袋体原反の長さ方向両端部の外側ゴム層を、前記長さ方向端部の側辺に沿ってシール材を接着する幅で切除し、長さ方向両端部を含む前記ゴム製袋体原反の内側に、曲面端部を有する中型を挿入密着した後、前記外側ゴム層を除去した長さ方向両端部に、シール材として未加硫の内側ゴム、シール用帆布及び未加硫の外側ゴムをこの順序で前記長さ方向両端部を覆うように密着させ、前記シール材の外側に耳金を当てて、前記ゴム製袋体原反と前記シール材とを加硫プレス機に装着し、加圧・加熱して加硫接着することにより長さ方向両端部を密封することを特徴とする。
ゴム製袋体原反は、予め心体帆布の袋体としたとき外側となる外側面に未加硫の外側ゴム層を、他の面に内側ゴム層を積層している。長方形のゴム製袋体原反をこの長さ方向中心線に沿って幅方向に折り曲げることにより、折り曲げた一辺は連続であり、他の一辺および長さ方向両端部が開放された平面視長方形とする。ゴム製袋体原反の長さ方向両端部の外側ゴム層を、側辺に沿ってシール材を接着する幅(範囲)で切除することにより、シール材を心体帆布に接着しやすくする。なお、前記接着する幅は、シール材を必要な強度で接着するに足る幅である。
前記長さ方向両端部を含む前記ゴム製袋体原反の内側に、曲面端部を有する中型を挿入し、この曲面端部をゴム製袋体原反の長さ方向両端部より突出させている。曲面端部を突出さることにより、シール材をこの曲面に合わせて成形できるので、このシール材をスムーズに屈曲させることができ、ゴム製袋体を膨張、収縮させるときシール材部分より破壊されることを防止する。
つづけて前記長さ方向両端部に、シール材として未加硫の内側ゴム、シール用帆布と未加硫の外側ゴムとをこの順序で前記長さ方向両端部を覆うように密着させる。このシール材のシール用帆布や未加硫ゴムなどの構成はゴム製袋体原反とは別に設計できるので、ゴム製袋体の膨張、収縮に耐える接着部とすることができる。
前記シール材の外側に耳金を当接して、このシール材とゴム製袋体原反とを加硫プレス機に装着し加圧・加熱して加硫接着することにより、前記長さ方向端部とシール材とを強固に接着する。耳金を当てて加硫することにより、加硫時のゴム流れを防止して厚さを均一とし、安定した物性を確保しやすい。また、この耳金のシール材と向かい合う面を凹形状の曲面とすることにより、シール材の外側は、スムーズな曲面に仕上げられ、ゴム製袋体に加圧空気を圧入したとき、ゴム製袋体のシール材部分に突起を生じなくなる。なお、ゴム製袋体原反のゴム層が未加硫であるので、このシール材を加硫接着するとき、同時にゴム製袋体原反全体を加硫する。
このように加硫接着は、加硫プレス機により行われるので、ゴム製袋体原反全体の厚さが均一であり、心体帆布とゴム層との接着力や、加硫されたゴム層の物性がともに高水準で安定したものである。
請求項3に記載のゴム製袋体の製造方法は、 前記ゴム製袋体原反の未加硫の外側ゴム層及び内側ゴム層に代えて、加硫プレス機により加硫接着された外側ゴム層及び内側ゴム層を用いたことを特徴とする。ゴム製袋体原反を予め加硫プレスにより加硫接着しているので、ゴム製袋体の製作工程において厚さや形状が変化することがなく、品質のばらつくも防止できる。なお、シール材の加硫接着するとき、長さ方向端部とシール材のみを加圧加熱して加硫接着することができる。
請求項4に記載のゴム製袋体の製造方法は、ゴム製袋体原反の長さ方向両端部に密着させるシール材を、予め未加硫の内側ゴム、シール用帆布及び未加硫の外側ゴムをこの順序で積層していることを特徴とする。シール材として、予め内側ゴム、シール用帆布と外側ゴムとを積層しU字型に成形しておくことにより、前記長さ方向端部に容易に密着することができる。また、内側ゴム、外側ゴムは未加硫ゴムを押出成形することにより厚さ、断面形状を広範囲に設計できるので長さ方向両端部に密着しやすい形状とすることができる。また、これによりシール材を長さ方向両端部に密着させることが容易であり成形作業が短時間となる。
以上説明したことから明らかなように、本発明のゴム製袋体は、ゴム製袋体全体を加硫プレス機により成形加硫しているので、厚さ精度がよく、物性も高水準で安定している。また、長さ方向端部にシール材が加硫プレス機により加硫接着されているので、心体帆布が切断されている長さ方向端部が十分に補強されるとともにこの接着部分の寸法、形状、物性が安定している。
請求項2に記載の製造方法に依れば、ゴム製袋体原反の長さ方向端部を密封するために、長さ方向両端部に未加硫の内側ゴム、シール用帆布と未加硫の外側ゴムを密着積層して加硫プレス機により加硫接着するので、長さ方向両端部は寸法精度、物性ともに良好に密封されたゴム製袋体を作りができる。また、中型を使用することにより、成形作業が容易になり、短時間で安価なゴム製袋体を提供することができる。
請求項3に記載の製造方法に依れば、ゴム製袋体原反を予め加硫プレス機により加硫しておくことにより、ゴム製袋体の成形工程で寸法、形状が変化することがなく安定した品質が得られる。
請求項4に記載の製造方法によれば、シール材を予め積層しておくことにより、ゴム製袋体の成形作業時にシール材を長さ方向両端部に密着させる作業が容易となり、短時間で成形可能になる。また、押出法により外側ゴム、内側ゴムに予め所定の形状(長さ方向両端部に対応する形状)に成形することも容易であり、手作業に比してより安定したシール材を形成できる。
本発明のゴム製袋体は、予め加硫プレス機により加硫された寸法、品質が安定した所定寸法(ゴム製袋体の寸法により定まる)の長方形のゴム製袋体原反を用い、また、ゴム製袋体の長さ方向端部を密封する手段として、予め準備された未加硫ゴムとシール用帆布との積層体であるシール材を、前記長さ方向端部を覆って密着させ、加硫プレス機により加硫接着することにより、本体部、長さ方向端部ともに安定した品質で、短納期、低価格なゴム製袋体を提供する。
以下、本発明に係るゴム製袋体およびその製造方法について、実施例を図1〜5を参照しながら説明する。本発明にかかるゴム製袋体1の内部の空気を抜いた倒伏時の状態を図1に示す。図1(a)に平面図を示し、このA−A断面図を図1(b)に、B−B断面図を図1(c)に示す。前述の起伏ゲート50(図6参照)の一部(起伏手段)として取り付ける前であって、三辺(折り曲げ端部2、密封端部3,3’)は密封され、一辺(開放端部31)は開放された平面視長方形である。
図1(b)に図1(a)のA−A断面図を示すように、折り曲げ端部2は、ゴム製袋体原反8(図2(a)、図2(b))参照)をほぼ180°に曲面で折り曲げられている。なお、このゴム製袋体原反8は、心体帆布5の両面に未加硫ゴム層を積層し、加硫プレス機により加硫接着された加硫ゴム層6、6’が積層されている。加硫プレス機により加硫接着されているのでこのゴム製袋体原反8は寸法、物性ともに安定している。また、折り曲げ端部2の幅方向の反対側の端部は、密封されず開放端部31をなしている。起伏ゲート50として取り付けられるとき、この開放端部31は、クランプ54により押さえられ密封された袋状にされ基礎コンクリート10に固定される(図6参照)。
図1(c)に図1(a)のB−B断面図を示し、ゴム製袋体原反8は心体帆布5の両面に加硫ゴム層6、6’が積層され、ゴム製袋体1の長さ方向両端部である密封端部3,3’は、シール材7、7’を、加硫プレス機により一体に加硫接着されている。なお、シール材7,7’はシール用帆布61と未加硫ゴム層62,63(図4参照)とが積層され、加硫プレス機によりゴム製袋体原反の端部に加硫接着されている。このように加硫接着されているので、長さ方向端部3、3’は寸法、物性ともに安定している。なお、この内側の中空部4は、倒伏時には多くの部分で重なって殆ど空間を形成しない(図1(b)も同じ)。
このゴム製袋体1を作成する手順は、手順1(ゴム製袋体原反の作成)、手順2(中型の挿入)、手順3(シール材の装着)、手順4(シール材の加硫接着)の順序で行われ、これらを図2〜図5を参考にしながら説明する。
<手順1> ゴム製袋体1に成形する前のゴム製袋体原反8の平面図を図2(a)に示し、図2(b)に図2(a)のC−C断面図を示す。ゴム製袋体原反8は、心体帆布5の両面に加硫済みのゴム層である外側ゴム層6,内側ゴム層6’が積層されている。このゴム製袋体原反8は、両面に未加硫のゴムシートを積層した心体帆布5を、加硫プレス機により加圧・加熱して、均一な厚さで強固に加硫接着されている。このゴム製袋体原反8の長さ方向端部3,3’のゴム製袋体1に成形したとき外側面となる面の外側ゴム層6が、ゴム製袋体原反8の側端に沿って所定幅で切除されている。削除部分41、41’の幅は、シール材(後述)を接着する範囲であってシール材を加硫接着し易くする。
<手順2> ゴム製袋体原反8に中型42を挿入する手順は、まず、図3(a)に斜視図を示すように、ゴム製袋体原反8をその長さ方向中心線a(図2(a)参照)に沿って削除部分41、41’を外側にして幅方向に折り曲げ、その内側に中型42を挿入する。
図3(b)に中型42が挿入されたゴム製袋体原反8の平面図を示す。図3(c)に図3(b)のD−D断面図を示す。ゴム製袋体原反8は折り曲げ端部2でほぼ180°、中型42の端部に沿って曲面で折り曲げられている。図3(d)に図3(b)のE−E断面図を示すように、長さ方向端部3,3’のカバーゴムを切除した部分41、41’は中型42の端部外周に位置し、中型42の半円形の曲面に成形された端部は、ゴム製袋体原反8の長さ方向端部3、3’より一部突出されている。つづけてこの長さ方向両端部3,3’を覆うように密着させるシール材7をスムーズの湾曲させて、ゴム製袋体として膨らませたときシール材に応力が集中しないようにしている。
<手順3> 長さ方向端部3にシール材37を嵌合する手順は、図4に中型42を挿入されたゴム袋体原反8の一方の端部3に、内側ゴム62,シール用帆布61、外側ゴム63をこの順序で貼り付けて未加硫のシール材とする。これらの3つの構成材料は、順次貼り付けることもできるが、予め重ね合わせて断面U字型の棒状体に成形し、一度に接着させることもできる。なお、長さ方向の他の端部3’は密着を終えたシール材7’の断面を示す。
<手順4> ゴム袋体原反8の両端部に密着された未加硫のシール材7、7’を加硫接着する手順は、図5に示すように、このゴム袋体原反8とシール材7、7’とを、加硫プレス機の下熱盤67と上熱盤66の間に装着し、シール材7、7’の外側にゴム流れを防止する所謂、耳金65,65’を当接し、上下熱盤で挟み加圧・加熱してシール材7、7’を加硫し接着を完了する。加硫プレス機より取り出した後、前記開放端部31(図3(c)参照)より中型42を取り出して中空のゴム製袋体とする。なお、この加硫工程は、ゴム製袋体原反のゴム層として、加硫済みのゴム層を有するときには、両端部それぞれを加硫プレス機により順次に加硫することもできる。このように長さ方向両端部にシール材7,7’を加硫プレス機により加硫接着するので、長さ方向両端部は寸法、物性ともに安定する。
なお、上記の製造方法は、ゴム製袋体原反を予め加硫プレス機により加硫した場合を記載したが、この加硫済みのゴム製袋体原反に代えて未加硫の外側ゴム層、内側ゴム層を積層したゴム製袋体原反を用いることもできる。ただし、この場合には、シール材を加硫接着するときゴム製袋体原反全体を加硫プレス機により加硫する必要がある。
本発明のゴム製袋体1を示し、図1(a)は空気を圧入しない状態を示す平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A断面図であり、図1(c)は図1(a)のB−B断面図である。 折り曲げる前のゴム製袋体原反8を示し、図2(b)は平面図であり、図2(b)は図2(a)C−C断面図である。 中型42を挿入したゴム製袋体原反8を示し、図3(a)は斜視図であり、図3(b)は中型42を挿入したゴム製袋体原反8の平面図であり、図3(c)は図3(b)のD−D断面図であり、図3(d)は図3(b)のE−E断面図である。 ゴム製袋体原反8の長さ方向端部3にシール材7を密着させる手順を示す断面図であり、ゴム製袋体原反8の他の端部3’にはシール材7’を密着した状態を示し、端部3に分割したシール材7を順次重ね合わすことを示す。 シール材7を密着したゴム製袋体原反8を加硫プレス機により加硫接着する工程を示す概念図である。 従来の空気袋51を用いて起立した起伏ゲート50の概念を示し、図6(a)は起立した起伏ゲート50の断面図であり、図6(b)は倒伏した起伏ゲート50の断面図である。 従来の空気袋51を表し、図7(a)は平面図であり、図7(b)はその側面図である。
符号の説明
1:ゴム製袋体
2:折り曲げ端部
3、3’:長さ方向端部
4:中空部
5:心体帆布
6:外側ゴム層
6’:内側ゴム層
7、7’:シール材
8:ゴム製袋体原反
10:基礎コンクリート
31:開放端部
51:従来の空気袋
52:金属製扉体
53:空気管
54:クランプ
56:アンカーボルト


Claims (4)

  1. 金属製扉体を起伏させ開閉する河川堰として用いられる起伏ゲートの起伏手段であるゴム製袋体であって、
    心体帆布と未加硫又は加硫済みのゴム層とを積層した長方形であるゴム製袋体原反を、この長さ方向中心線に沿って幅方向に平面視長方形に折り曲げ、折り曲げられたゴム製袋体原反の長さ方向両端部に、シール材として未加硫の内側ゴム、シール用帆布および未加硫の外側ゴムをこの順序で密着させ、前記ゴム製袋体原反とシール材とを加硫プレス機により加硫接着していることを特徴とするゴム製袋体。
  2. 金属製扉体を起伏して開閉する河川堰として用いられる起伏ゲートの起伏手段であるゴム製袋体の製造方法であって、
    心体帆布の外側に未加硫の外側ゴム層を、内側に未加硫の内側ゴム層を積層した長方形のゴム製袋体原反を、この長さ方向中心線に沿って幅方向に平面視長方形に折り曲げて、このゴム製袋体原反の長さ方向両端部の外側ゴム層を、前記長さ方向端部の側辺に沿ってシール材を接着する幅で切除し、長さ方向両端部を含む前記ゴム製袋体原反の内側に、曲面端部を有する中型を挿入密着した後、前記外側ゴム層を除去した長さ方向両端部に、シール材として未加硫の内側ゴム、シール用帆布及び未加硫の外側ゴムをこの順序で前記長さ方向両端部を覆うように密着させ、前記シール材の外側に耳金を当てて、前記ゴム製袋体原反と前記シール材とを加硫プレス機に装着し、加圧・加熱して加硫接着することにより長さ方向両端部を密封することを特徴とするゴム製袋体の製造方法。
  3. 前記ゴム製袋体原反の未加硫の外側ゴム層及び内側ゴム層に代えて、加硫プレス機により加硫接着された外側ゴム層及び内側ゴム層を用いた請求項2に記載のゴム製袋体の製造方法。
  4. 前記長さ方向両端部に密着させるシール材を、予め未加硫の内側ゴム、シール材帆布及び未加硫の外側ゴムをこの順序で積層している請求項2又は3に記載のゴム製袋体の製造方法。

JP2003287602A 2003-08-06 2003-08-06 ゴム製袋体とその製造方法 Expired - Fee Related JP3839004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287602A JP3839004B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 ゴム製袋体とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287602A JP3839004B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 ゴム製袋体とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005054490A true JP2005054490A (ja) 2005-03-03
JP3839004B2 JP3839004B2 (ja) 2006-11-01

Family

ID=34366539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003287602A Expired - Fee Related JP3839004B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 ゴム製袋体とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3839004B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013108106A2 (en) 2012-01-16 2013-07-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Manufacturing method of bag body
CN107234765A (zh) * 2017-08-11 2017-10-10 丁宇 输送带硫化机压力袋
EP3169849A4 (en) * 2014-07-18 2018-03-14 Henry Obermeyer Water control gate anchoring system and method

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102628260B (zh) * 2012-04-16 2015-07-29 烟台桑尼橡胶有限公司 一种挡水坝气囊的平板硫化机硫化加工方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013108106A2 (en) 2012-01-16 2013-07-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Manufacturing method of bag body
US9409317B2 (en) 2012-01-16 2016-08-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Manufacturing method of bag body
EP3169849A4 (en) * 2014-07-18 2018-03-14 Henry Obermeyer Water control gate anchoring system and method
CN107234765A (zh) * 2017-08-11 2017-10-10 丁宇 输送带硫化机压力袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP3839004B2 (ja) 2006-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3759153B2 (ja) フラップ構造体
US9096043B2 (en) Collapsible mandrel employing reinforced fluoroelastomeric bladder
JPH0350280A (ja) ライナを有する管状部材と管状部材を内張りする方法
CN101844646A (zh) 连续充气式空气密封体及其制造方法
JP3839004B2 (ja) ゴム製袋体とその製造方法
US4118261A (en) Method for reinforcing sheet material
US5026339A (en) Sheet plastic check valve technique
US10926484B2 (en) Seam forming system and method
JP6092494B1 (ja) ゴム製起伏堰本体及びその製造方法
JP3302430B2 (ja) ゴム堰本体の製造方法
JP2004068323A (ja) ゴム製袋体とその製造方法
JP2001047436A (ja) ゴムクローラの製造方法
JPS6141782Y2 (ja)
JP6282370B1 (ja) 大型可撓性膜起伏堰本体の製造方法
CN109834947A (zh) 一种蓄能器用胶囊的生产方法
JP2001038818A (ja) ゴムクローラの製造方法および加硫成形金型
JP2527981B2 (ja) 補強材で強化された折曲形状のゴム膜の製造方法
JP3566406B2 (ja) 可撓性膜堰の製造方法
JP3628754B2 (ja) ゴム堰の製造方法
JP2007130798A (ja) 円環状中空体の製造方法
JPH0351441Y2 (ja)
JP2003306925A (ja) ゴム製袋体とその製造方法
JPS626559Y2 (ja)
JP4682471B2 (ja) ゴム堰の製造方法
JP5596533B2 (ja) 更生タイヤの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3839004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees