JPH0351441Y2 - - Google Patents

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JPH0351441Y2
JPH0351441Y2 JP1299984U JP1299984U JPH0351441Y2 JP H0351441 Y2 JPH0351441 Y2 JP H0351441Y2 JP 1299984 U JP1299984 U JP 1299984U JP 1299984 U JP1299984 U JP 1299984U JP H0351441 Y2 JPH0351441 Y2 JP H0351441Y2
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synthetic resin
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flexible
cylindrical
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気,水等の流体を圧封入し、コン
クリート打継シール用あるいは土木止水用等の部
材として使用され、十分な耐圧強度と取扱いの容
易性を有しかつシールあるいは止水効果の高い、
可撓性筒状中空袋を提供せんとするものである。
従来、コンクリート打継シールあるいは土木用
簡易止水材として、合成樹脂あるいはゴム製の筒
状体からなる流体注排バルブをもつ中空袋が検討
されている。しかしながら、これらの従来のもの
は、合成樹脂等の可撓性筒状体の両端部を押潰し
て扁平化し、融着あるいは接着して形成されたも
のであり、圧封入する流体の圧力による形態変化
が大きく、より耐圧性にも乏しく、十分な剛性を
得るまで流体圧を高くすることが不可能であり、
打設コンクリート液の深さや止水箇所の水深によ
つては対応できない場合が多い。
本考案者らは、このような耐圧不足を補ないか
つ形態保持性を付与するために補強繊維層を埋入
一体化した合成樹脂製可撓性筒状体を用いてこの
端部を押圧融着または接着し同様の中空袋を造る
ことを試みたが、流体を高圧下で封入保持してお
くと、当初、融着もしくは接着部界面部の中央部
に剥離力が集中してこの部分から剥離し、部分的
な剥離でもその部分において補強繊維層が流体中
に露出し、繊維を通じて流体が外部に漏れたり、
さらに繊維層中に浸透した水分により剥離が進行
し、ついには破壊するという欠点を見い出した。
また、このような筒状体の両端を扁平化し融着等
にて閉鎖した構造のものは、流体を圧封入したと
き、端部が融着部を舌状突起として残したまま半
球状に膨らむため、床面に垂直に立てたり、側壁
に端部を当接した状態でシール部材等として使用
するとき、コンクリート液や水が床面等と該シー
ル部材端部との間の隙間より漏れ出る問題が発生
する。
本考案はこのような多くの不都合をなくさんと
するもので、第1図、第2図に例示するように、
補強繊維層1を埋入一体化した合成樹脂製可撓性
筒状体2からなり、その両端3,3′が密閉され、
かつ少なくとも一個の流体注排用バルブ4を有す
る筒状中空袋5において、少なくとも一方の密閉
部3は合成樹脂製可撓性底蓋体6が筒状体2に一
体化された構造を有するものであり、該底蓋体6
は底部7周辺に筒状の側壁8を一体に成形された
ものであつて、筒状体2及び底蓋体6を構成する
合成樹脂と相溶性を有し、かつ該樹脂より強度が
大なる合成樹脂の薄層9を介して前記底蓋体6の
側壁外面が筒状体端部の内面に融着または接着
し、さらに該薄層9は筒状体の内側において前記
融着または接着部より延び出し、この延出部10
が筒状体内面に融着または接着しており、かつ前
記底蓋体の底部外面11が筒状体端縁12より内
側に位置することを特徴とする扁平に折り畳み可
能な可撓性筒状中空袋にあり、さらに好ましくは
扁平に折り畳まれた状態で折癖13,13′をセ
ツトされた可撓性筒状中空袋を提供するものであ
る。
まず、本考案で用いる筒状体は、編織された補
強繊維層の両面に溶融押出されるポリ塩化ビニ
ル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエ
ラストマー、ポリオレフイン系エラストマー等の
合成樹脂を被覆したり、押出成形される合成樹脂
の中筒の外面に繊維を捲きつけあるいはブレード
して補強繊維層を形成し、さらにその上に合成樹
脂を被覆する等の公知方法で製造されたもので、
十分な可撓性を有し、容易に扁平化し得るもので
ある。この場合、補強繊維層は樹脂より露出して
いないことが望ましく、特に内面に繊維層が露出
しているものは、底蓋体との融着、接着が不十分
であり、また、圧封入される流体が融着部におい
ても繊維を通つて漏れ出るため好ましくない。
他方、本考案の底蓋体は筒状体と同様の合成樹
脂にて底部と側壁とを一体に成形されるもので、
この底蓋体も補強繊維層を埋入一体化したものが
有効である。
筒状体および底蓋体の補強として用いられる繊
維は、十分な強度を有し、かつ本考案の中空袋の
流体圧入時のある程度の径方向の膨張性(好まし
くは1Kg/cm2の内圧で0.3〜10%程度の伸び)を
得るためと、底蓋体の成形の容易性を考慮して選
択されるが、一般に合成繊維が強度、伸度の点で
有効に使用される。
底蓋体6の構造は第1,2図に例示するように
縦断面がコ字型の他、第3図に例示するような縦
断面がH字型のものを採用し得る。この場合、横
断面は円形、角形であつてもよい。なお、中空体
を折り畳み得るよう可撓性を有するためには、底
蓋体の底部厚さは筒状体壁と同等以下が好まし
い。
本考案において、筒状体2と底蓋体6とは、両
者を構成する合成樹脂と相溶性を有しさらに該樹
脂より強度の大なる合成樹脂の薄層9を介して一
体的に融着または接着される。この手段として
は、筒状体内面および/または底蓋体側壁外面に
前もつて前記薄層を融着または接着によつて一体
化しておき、これに底蓋体を嵌め込み、必要に応
じて接着剤を塗布しウエルダー等にて三者を融着
するが底蓋体側壁に接着剤を塗布したものを嵌め
込み接着する方法が採用される。この場合、圧力
による融着部等への剥離力は筒状体の全周界面部
で分散されるため耐剥離性は著しく向上する。さ
らに、本考案では、前記薄層は筒状体と底蓋体と
の融着または接着部の長さより長く形成され、融
着部等から食み出した部分10が筒状体内面に融
着または接着されていることが必要である。これ
は、中空体中に流体を圧封入したとき、融着また
は接着部の界面部樹脂に引裂的に働く剥離力を、
前記薄層の引裂力にて補なわんとするために、該
薄層と筒状体内面樹脂をより確実に一体化してお
く必要から採用される構造である。
該薄層用合成樹脂としては、筒状体構成樹脂と
の関係で、ポリ塩化ビニル、ポリエステルエラス
トマー、ポリウレタンエラストマー、ポリオレフ
イン系エラストマー等から筒状体構成樹脂と相溶
性があり、該樹脂より強度が大なるを採用する。
該薄層の厚さは、本考案の中空体の可撓性を損わ
ない点から薄い方がよいが、このためには、薄層
樹脂強度が筒状体構成樹脂より50Kg/cm2好ましく
は90Kg/cm2以上大である合成樹脂を採用すること
が有効であり、このことにより、薄層を0.05mm程
度までにすることができる。例えば、合成繊維を
補強繊維層として有する軟質ポリ塩化ビニル樹脂
からなる直径70mm、肉厚2.5mmの可撓性筒状体端
部内面100mm幅と、補強繊維層を有する同様樹脂
からなる底部厚さ2.0mmの底蓋体の側壁(長さ40
mm)外面に対して、それぞれ、0.3mm厚さのポリ
ウレタンエラストマー樹脂薄層を前者は高周波ウ
エルダーで一体化し、後者は硬化型ポリウレタン
接着剤にて接着し、筒状体端に底蓋体を第1図の
ように嵌め込み高周波ウエルダーにて融着一体化
して本考案の中空袋をつくり、内部に空気を圧入
し、1.5Kg/cm2の内圧下で放置した。この結果、
1週間後においても密閉部は剥離等の異常はな
く、空気の洩れもなかつた。これに対して、ポリ
ウレタンエラストマー樹脂薄層を用いないものは
5日間放置により、融着部の疲労による剥離が起
りはじめ、その48時間後にはかなり内圧が低下し
た。なお、前記ポリ塩化ビニルの強度は190Kg/
cm2、ポリウレタン樹脂の強度は310Kg/cm2のもの
を用いた。
さらに、本考案においては、筒状体に一体化さ
れた底蓋体の底部外面は筒状体端縁から内側、好
ましくは、筒状体の直径の1/5〜2/3内側に位置し
ていることが必要である。本考案の中空袋に流体
を圧入したとき、該底蓋体の底部が半球状に膨ら
むため、場合によつてはこの膨み部が筒状体端縁
から突出して中空袋として端部がフラツトになら
ず、端縁部でのシール効果が得られず、底蓋部の
底部外面は筒状体端縁より内側に位置すべきであ
る。しかし、該底部位置が筒状体端縁より著しく
内側にある場合には、筒状体端部が圧入流体によ
り剛直化しないため、同様にシール効果が十分に
得られない。第4図は、第1図または第2図に示
す本考案の中空袋に流体を圧封入した底蓋体によ
る密閉部の状態を示すものである。
さらに、本考案の中空袋は可撓性を有し、扁平
に折り畳み得るが、折り畳んだ状態で折り癖をつ
けておく方が取扱上望ましい。この癖づけは、加
熱板にて中空袋を挟むが、中空袋を予熱した後板
状物にて挟み、しかる後冷却することによつて行
なうことができる。
本考案の中空袋は、流体圧封入時剛直化し、し
かも少なくとも一端部が平らな底部を形成し、そ
の部分の剥離等による流体洩れや破損がなく、十
分な耐久性を有する。
本考案の中空袋は、コンクリート打継シール用
部材として殊に有効に使用し得る。この中空袋は
可撓性を有し、しかも扁平に折り畳み得るため、
鉄筋、桟木、型枠相互間あるいはこれらと床(ス
ラブ)、側壁間の空隙等に単独あるいは複数本簡
単に挿入し得、空気あるいは水等の流体をバルブ
より圧入し密封することによつて、該中空袋の剛
直化と膨張によつて前記空隙を遮蔽しシール性を
発揮する。特に、本考案の中空袋は、流体圧封入
時端部が平な底部を形成するため、側壁、型枠と
当接された部分にも隙間を形成することなくシー
ル効果を発揮することができるし、垂直に立てた
状態で使う場合、中空袋の床面に当る部分が平に
密着し、同様にシール効果が高い。コンクリート
が硬化した後は、中空袋より流体を抜き取れば該
中空袋が扁平化しフレキシブルな状態に戻るた
め、挿入箇所からの抜き出しが簡単に行ない得
る。
従来から、実施されているコンクリート打継法
としては、バラ板とラス類による打止であり品質
の確保が難しく、漏水故障の原因となり、作業性
に於ても打継型枠取付及び解体、鉄筋復旧手直し
作業等の工数が多くかかつたのに対して、本考案
の筒状中空袋を使用する方法にあつては、これら
の点で大巾な改良が可能になる。
さらに、本考案の中空袋は、これ単独あるいは
複数本で、必要なら他の補助材との組合せによ
り、コンクリート打設用の型枠や土木用の止水部
材としても使用され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本考案の中空袋の一部断面を
含む正面例図、第3図は本考案の他の底蓋体によ
り密閉した部分の断面例図、第4図は第2図に示
す中空袋に流体を圧封入したときの底蓋体部の形
態を示す断面図であり、2は筒状体、3,3′は
両端密閉部、4はバルブ、5中空袋、6は底蓋
体、7はその底部、8はその側壁、9は合成樹脂
薄層、10はその延出部、11は底蓋体底部外
面、12は筒状体端縁を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 補強繊維層を埋入一体化した合成樹脂製可撓
    性筒状体からなり、その両端が密閉され、かつ
    少なくとも一個の流体注排用バルブを有する筒
    状中空袋において、少なくとも一方の密閉部は
    合成樹脂製可撓性底蓋体が筒状体に一体化され
    た構造を有するものであり、該底蓋体は底部周
    辺に筒状の側壁を一体に成形されたものであつ
    て、筒状体及び底蓋体を構成する合成樹脂と相
    溶性を有し、かつ該樹脂より強度が大なる合成
    樹脂の薄層を介して前記底蓋体の側壁外面が筒
    状体端部の内面に融着または接着し、さらに該
    薄層は筒状体の内側において前記融着または接
    着部より延び出し、この延出部が筒状体内面に
    融着または接着しており、かつ前記底蓋体の底
    部外面が筒状体端縁より内側に位置することを
    特徴とする扁平に折り畳み可能な可撓性筒状中
    空袋。 (2) 底蓋体が補強繊維層を埋入一体化した合成樹
    脂からなる実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載の可撓性筒状中空袋。 (3) 筒状体および底蓋体を構成する合成樹脂が軟
    質ポリ塩化ビニルであり、薄層が軟質ポリウレ
    タンである実用新案登録請求の範囲第1項また
    は第2項に記載の可撓性筒状中空袋。 (4) 底蓋体底部外面と筒状体端縁間の距離が筒状
    体の直径の1/5〜2/3である実用新案登録請求の
    範囲第1項,第2項または第3項に記載の可撓
    性筒状中空袋。 (5) 扁平に折畳まれた状態での折癖をセツトされ
    た実用新案登録請求の範囲第1項,第2項,第
    3項または第4項に記載の可撓性筒状中空袋。
JP1299984U 1984-01-30 1984-01-30 可撓性筒状中空袋 Granted JPS60124415U (ja)

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JP1299984U JPS60124415U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 可撓性筒状中空袋

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JP1299984U JPS60124415U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 可撓性筒状中空袋

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JPS60124415U JPS60124415U (ja) 1985-08-22
JPH0351441Y2 true JPH0351441Y2 (ja) 1991-11-05

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JP1299984U Granted JPS60124415U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 可撓性筒状中空袋

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JP (1) JPS60124415U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020159012A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 株式会社フジタ エアチューブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020159012A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 株式会社フジタ エアチューブ

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JPS60124415U (ja) 1985-08-22

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