JP2002266344A - 止水用部材およびこれを用いた止水方法 - Google Patents

止水用部材およびこれを用いた止水方法

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JP2002266344A JP2001065108A JP2001065108A JP2002266344A JP 2002266344 A JP2002266344 A JP 2002266344A JP 2001065108 A JP2001065108 A JP 2001065108A JP 2001065108 A JP2001065108 A JP 2001065108A JP 2002266344 A JP2002266344 A JP 2002266344A
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Masahiro Nomichi
正浩 野路
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼管矢板や鋼矢板等の継手部、ケーソン等の接
合部などの止水部に長尺の止水用部材を設置して止水を
行う際、止水部の空間が広い場合にも狭い場合にも適用
でき、止水用部材の設置を容易に行え、一般的な材質の
止水用部材で確実な止水を行えるようにする。 【解決手段】ゴム製やウレタン樹脂製等の長尺の筒状体
10をその長手方向と直角な方向に折り畳み、中空部6
の断面積が縮小した偏平な帯状体11とし、この帯状体
11を矢板の継手部等に予め取付けて矢板等を打設する
ことより、あるいは打設された矢板の継手部等の内部に
挿入することにより、止水部に設置し、その後、中空部
内にモルタル5等を充填し、中空部6の断面が略円形に
拡大した筒状体10により所定の止水空間を塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、構造物の継手部
や接合部などにおける漏水対策や止水対策に用いられる
止水用部材およびこれを用いた止水方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】廃棄物処分場等の構造物においては、例
えば汚染物質の漏洩を防止するため、構造物の継手部や
接合部からの漏水を防止する対策が求められている。ま
た、地下構造物や港湾構造物などにおいても、周囲の水
の浸入を防止する対策や水と共に土砂等が流出するのを
防止する対策として、構造物の止水対策がなされること
が多い。
【0003】一般的には、止水対策として以下に示すよ
うな方法が採られることが多く、それぞれの方法は対象
とする漏水経路の状態に応じて使い分けられている。
【0004】(1)漏水経路となる部分が隙間のように
比較的小さい場合、この隙間を水膨張性樹脂や水膨張性
ゴム等で埋める方法 (2)後からのボルトの締め付け等によって、漏水経路
の隙間を狭めることが可能な場合には、隙間部分にパッ
キンを挟み込み締め付ける方法 (3)比較的大きな空間が漏水経路となる場合、この空
間にモルタル等を充填する方法 上記(1)に対応する従来技術としては、例えば特開平
1−168766号公報に記載されているものがある
(以下、従来技術1と記載)。この従来技術1は、鋼矢
板の継手部の止水材として、予め鋼矢板の継手部に止水
用樹脂塗料を塗布するものであり、比較的透水係数が小
さい樹脂塗料が、鋼矢板の打設後に周囲の水を吸水して
膨張することにより止水効果を発揮するものである。
【0005】上記(2)に対応する従来技術としては、
例えば水道管等の接続部において用いられるリング状の
ゴムや沈埋函で用いられる接合部のゴムなどがあり、ボ
ルト等の締め付けによりゴムを圧着して止水を図るもの
である(以下、従来技術2と記載)。
【0006】上記(3)に対応する従来技術としては、
例えば特開2000−64298号公報に記載されてい
るケーソン目地の止水構造がある(以下、従来技術3−
1と記載)。この従来技術3−1は、ケーソンの目地部
に予め縦設した前後2列のガイドを案内としてチューブ
状の袋体(ポリプロピレン繊維を編み込んだもの)を設
置し、これにコンクリート等を充填し、膨満した袋体に
より目地シールするものである。
【0007】また、実開昭56−33350号公報に
は、鋼管矢板または鋼矢板の継手構造において、ゴム製
等のチューブを継手内部に設置後、内部に膨張性モルタ
ル等の流体を圧入し、チューブを膨張させて継手部の止
水を行う技術が記載されている(従来技術3−2と記
載)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(1)従来技術1の場
合、作用する漏水圧に対して漏水経路を完全に塞ぐため
には、水膨張性樹脂等に対して、適量の水膨張性材料と
その量に応じた膨張率が求められる。しかし、膨張率が
高い樹脂やゴムの場合、膨張率の高さと相反してその耐
久性が劣るという問題を有しており、耐久性確保のため
膨張率を適切な値に抑える必要がある。即ち、比較的大
きな空間が漏水経路となる場合、水膨張性材料の膨張率
に制限があるために、相当な量の水膨張性材料が必要と
なり、そのため、この従来技術1は、鋼矢板の継手やコ
ンクリートの打継目等の比較的狭い空間への適用に限定
される。
【0009】(2)従来技術2の場合、構造体設置後に
おいて構造体同士の隙間を狭め、ある程度の力でゴムを
押さえ付けることが必要となり、このような作業が出来
ない矢板やケーソン等の構造体に対しては適用すること
ができず、適用可能な構造は大幅に限られる。
【0010】(3)従来技術3−1の場合、ケーソン間
の隙間が比較的大きいため、チューブ状の袋体を設置す
ることが可能となるが、設置空間が狭い場合には、袋体
の設置は困難となるため、この従来技術3においても、
適用対象の限界がある。
【0011】また、従来技術3−2の場合、ゴム製等の
チューブを膨張させるものであり、チューブの膨張に伴
なってチューブ周方向に伸びが発生するため、そのよう
な変形性能を有するチューブしか適用できない問題があ
り、また伸びに伴うチューブの劣化や破損の恐れもあ
る。さらに、設置する継手長が長い場合、ある程度の伸
張性を有するチューブを用いなければならないことか
ら、比較的軟らかいチューブを設置しなければならなく
なるが、柔らかいチューブ状のものを設置することは、
設置する空間が比較的大きい場合でも容易ではなく、途
中で捩じれたりチューブ自体にしわが寄ったりする可能
性も高く、確実な止水のためには支障がある。
【0012】以上のように、従来技術では、止水材料自
体の膨張力を期待するには空間が広すぎ、チューブ等の
袋体を用いるには空間が狭すぎるような状態の漏水経路
に対しては適用できないという問題点を有している。
【0013】本願発明は、以上のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、鋼管矢板や鋼矢板等
の継手部あるいはケーソン等の接合部などの止水部に長
尺の止水用部材を設置して止水を行う場合、止水部の空
間が広い場合にも狭い場合にも適用することができ、止
水用部材の設置を容易に行うことができると共に、一般
的な材質の止水用部材で確実な止水を行うことのできる
止水用部材およびこれを用いた止水方法を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明の請求項1は、
流体(モルタル等)を充填可能な中空部を有し、構造物
の隙間を塞ぐように配置して止水を行なうための止水用
部材であって、この止水用部材はその長手方向と垂直な
方向に折り畳まれ、あるいはさらに丸められていること
を特徴とする止水用部材である。前記構造物の隙間は、
例えば鋼管矢板や鋼矢板等の継手部あるいはケーソン等
の接合部などのように上下方向に連続する長い止水部で
あり、止水用部材には、長尺の棒状等のものが用いられ
る。
【0015】この請求項1では、例えば、図2(a) に示
すように、断面円形の筒状体を一方向に押しつぶすこと
で折り畳み、帯状体とする。中空部の断面積が縮小した
帯状体の内部にモルタル等を充填することで、元の筒状
体に戻り、止水を図ろうとする空間が塞がれる。
【0016】止水用部材が設置時には薄い帯状体となる
ため、比較的狭い空間においても止水用部材を容易に挿
入取付けすることができる。また、止水用部材を矢板の
継手部等に予め取付けておく場合にも、隣接する矢板の
打設等を支障なく容易に行うことができる。
【0017】筒状体の折り畳み方としては、図2(b) に
示すように、図2(a) の折り畳んだ帯状体の両端部をさ
らに内側に向かって折り込むもの、あるいは、図2(c)
に示すように、図2(a) の折り畳んだ帯状体の両端部を
折り返すものなどがある。
【0018】この折り畳み方については、止水部の空間
の形状やサイズあるいは止水用部材の硬さや厚さ等に応
じて工夫すればよい。即ち、図2(b) ,(c) に示す折り
畳み方の場合、折り畳み方がやや複雑なため、あまり厚
手の材料等には不向きであるが、利点として、内部に流
体を充填することで中空部の断面積を大きく拡大(展
開)することができるため、比較的広い空間を止水する
場合において有効となる。
【0019】なお、図2は断面円形の筒状体の場合であ
るが、その他の中空棒状体あるいは中空の板状体を折り
畳んだものでもよい。中空棒状体に関しては、例えば断
面星型の中空体の複数の突起部分を周方向の一方向に折
り畳み、さらに丸めることで、小径の棒状体とすること
も考えられる。
【0020】本願発明の請求項2は、構造物の隙間を塞
ぐように配置して止水を行なうための板状あるいは棒状
の止水用部材であって、この止水用部材の長手方向と直
交する断面には断面形状が細長い中空部が形成されてい
ることを特徴とする止水用部材である。前記構造物の隙
間は、例えば鋼管矢板や鋼矢板等の継手部あるいはケー
ソン等の接合部などのように上下方向に連続する長い止
水部であり、止水用部材には、長尺の棒状等のものが用
いられる。
【0021】この請求項2では、例えば、図1(a) に示
すように、二枚の帯状体を重ね合わせて板状体とし、そ
の両側部を長手方向にわたって接合することにより、中
央部に長手方向に連続する非接合部(横に細長い中空
部)を形成する。中空部の断面積が縮小した板状体の中
空部内にモルタル等を充填することで、非接合面同士が
離れて中空部の断面積がその厚み方向に拡大し、止水を
図ろうとする空間が塞がれる。
【0022】止水用部材が薄い板状体であるため、比較
的狭い空間においても止水用部材を容易に挿入取付けす
ることができ、例えば、鋼管矢板のL−Tタイプのよう
に内部空間が狭い継手であっても対応可能となる。ま
た、止水用部材を矢板の継手部等に予め取付けておく場
合にも、隣接する矢板の打設等を支障なく容易に行うこ
とができる。
【0023】なお、図1(a) は帯状体の重ね合わせ数が
2枚の場合であるが、図1(b) に示すように、3枚の帯
状体を重ね合わせてもよいし、さらに4枚以上重ね合わ
せるようにしてもよい。また、全体の形状は、板状体に
限らず、断面矩形,楕円形,長円形などの棒状体でもよ
い。
【0024】以上の請求項1および2に記載の止水用部
材は、中空部の断面積が縮小した状態で真っ直ぐな断面
形状に限らず、例えば、図1(c) に示すような弓状に反
り返った断面形状でもよく、設置する止水部の空間形状
にある程度対応させることも可能である。
【0025】以上のような構成の本願発明は、従来のよ
うにチューブ状の袋体自体をモルタル等の充填で伸ばし
て膨張させるのではなく、設置の際の止水用部材の中空
部の断面積を変形により縮小し、設置後には止水用部材
の中空部の断面積をモルタル等の充填で拡大(展開)さ
せるようにしたものである。
【0026】鋼管矢板や鋼矢板等の継手部あるいはケー
ソン等の接合部などの止水部に、予め中空部の断面積を
縮小した止水用部材を取付けて矢板の打設等を行い、あ
るいは、矢板の打設等の後に継手部や接合部等に中空部
の断面積を縮小した止水用部材を挿入し、その後、この
止水用部材内にモルタル等の流体を充填し、止水用部材
の中空部の断面積を拡大させる。
【0027】止水用部材の中空部の断面積を変化させる
ため、止水部の空間サイズが広い場合でも狭い場合で
も、適用することができる。即ち、止水用部材の中空部
の断面積を拡大させるため、従来の水膨張性止水材料や
チューブ状の袋体の膨張によるものでは対応することが
できない広い止水空間でも容易に止水することができ、
さらに、従来のようにチューブ状の袋体が捩じれたり、
しわがよったりすることもなく、確実な止水を行うこと
ができる。また、中空部の断面積を縮小した状態で止水
部に取付け、あるいは、止水部に挿入するため、隣接す
る矢板等の打設を容易に行うことができ、あるいは、狭
い止水空間でも止水用部材を容易に挿入取付けすること
ができる。
【0028】本願発明における止水用部材は、止水ゴム
のようにそれ自体で止水性を有するような材料は勿論の
こと、鋼管矢板の継手部のモルタルグラウト止水処理に
おいて漏れ出し防止のために用いられるグラウトジャケ
ットのように、それのみでは止水性を発揮することがで
きないが、内部に充填されるモルタル等の止水材料と併
用される材料をも含む。
【0029】止水用部材の材質が非弾性体の場合、例え
ば繊維を編み込んだ袋体を用いた場合、モルタル等の充
填により、止水用部材自体は膨張しないが、中空部の断
面積が拡大することで、確実な止水がなされる。
【0030】止水用部材の材質が弾性体の場合、例え
ば、ゴム材料やウレタン樹脂材料等を用いた場合、止水
部の空間に当該止水用部材を設置し、中空部の断面積が
拡大された後、止水用部材の外面が構造物に接する際
に、止水用部材の弾性力により構造物自体への接触圧を
確保し、止水性能を向上させることができ、さらに、構
造物が変形したりした場合においても、弾性力により、
ある程度の変形に追従することができる。
【0031】本願発明の請求項3は、止水用部材の中空
部の断面積が縮小した状態を保持するように仮止めされ
ていることを特徴とする請求項1または2に記載の止水
用部材である。仮止め方法としては、止水用部材の部分
同士を一時的に接合する方法や止水用部材の内部の空気
を抜いて長手方向の両端部を閉じる方法等がある。
【0032】例えば、図1の帯状体を重ね合わせた止水
用部材の場合、その非接合部内に空気等が侵入し、中空
部の断面積が縮小した板状体の形状を保つことが難しい
場合がある。また、図2の筒状体を折り畳んだ止水用部
材の場合、前記空気等の侵入に加えて、ある程度厚みの
あるゴム製等の材料を折り畳んだ場合には、止水用部材
の持つ弾性により元の状態に戻ってしまう。
【0033】そのため、図1の場合には、非接合部の非
接合面同士を一時的に接合し、図2の場合には、筒状体
の中空部の内面同士または折り畳んだ外面同士を一時的
に接合し、中空部の断面積が縮小した板状体あるいは折
り畳んだ帯状体の形状が保持されるようにする。
【0034】この場合の一時的接合については、当該止
水用部材の挿入取付け時あるいは当該止水用部材の付い
た矢板等の打設時において、前記断面積が縮小した状態
を維持できる程度であればよく、図1の場合には、非接
合面同士を比較的弱い接着材で接着し、図2の場合に
は、内面に比較的弱い接着材を塗布した状態で折り畳
み、あるいは外面にも比較的弱い接着材を塗布した状態
で折り畳む。
【0035】この一時的な接合は、止水部に止水用部材
を設置した後、内部に流体を圧入することで接着面が解
除され、図1では非接合部が拡大して断面積が拡大した
中空部となり、図2では元の筒状体へと拡大される。
【0036】その他の一時的接合方法としては、図2の
場合、例えば折り返した中央の突き合わせ端部同士を止
水用部材本体より弱い材質のもので接合しておく方法が
ある。この場合、止水用部材本体より弱い材質の接合材
料を、内部への流体圧入により止水用部材が展開しよう
とする力で破断させ、一時的接合を解除することができ
る。
【0037】また、前記接着材や前記接合材料が水に触
れると徐々に弱くなり、一時的接合が解除されるもので
よく、例えば、ポリビニールアルコールから成る接着材
を使用することができる。これを応用すると、図2の折
り畳まれた止水用部材が弾性体の場合などでは、設置後
に前記接着材が水に触れることで一時的接合が解除さ
れ、その結果、止水用部材自体の持つ弾性力により、自
動的に筒状体へと展開させることができる。
【0038】止水用部材の内部の空気を抜いて長手方向
の両端部を閉じる方法としては、例えば、図1の板状体
の非接合部内、または図2の筒状体の中空部内の空気を
抜いて中空部の断面積が縮小した状態とした後、その長
手方向の両端面をシート貼付によるシール等の適宜の手
段で塞ぎ、止水用部材を縮小状態に保持する。ここで、
空気を抜く程度は、その形状がほぼ板状あるいは帯状と
なる程度でよく、設置に支障をきたさない程度に空気が
抜かれていればよく、完全に空気が抜かれている必要は
ない。
【0039】また、本願発明の止水用部材に水膨張性を
持たせるようにしてもよい。即ち、止水用部材の中空部
の断面積を拡大させ、所定の空間を塞いだ後、さらに止
水用部材自体の水膨張力によって高い止水性能が確保さ
れるようにしてもよい。ここでは、止水用部材全体が水
膨張力を有する材料で形成されていてもよいし、水膨張
力を有する材料と水膨張力を有しない材料の組み合わせ
によってもよい。
【0040】例えば、図3(a) に示すように、重ね合わ
された一方の帯状体のみを水膨張力を有する材料から形
成することもできる。この場合、水膨張力を有しない他
方の帯状体の材料が幅方向への膨張の拘束を行うため、
水膨張力を有する帯状体を厚み方向へ大きく展開・膨張
させることができる。
【0041】同様に、図3(b) に示すように、水膨張力
を有する材料と水膨張力を有しない材料との貼り合わせ
により筒状体を形成することもできる。この場合には、
水膨張力を有する材料の周方向への膨張を水膨張力を有
しない材料によって拘束されるため、周直角方向への膨
張が促進される。さらに、内外の材料の膨張差によっ
て、当初、帯状体に折り畳まれた止水用部材が周直角方
向に展開・膨張しようともする。
【0042】本願発明の請求項4は、止水用部材の長手
方向に沿って設置用部材が取付けられていることを特徴
とする請求項1,2または3に記載の止水用部材であ
る。
【0043】即ち、特に、鋼管矢板等のように止水処理
を施す鉛直方向の長さが長い場合、これを狭い空間に所
定の断面形状で設置することは非常に困難であり、捻じ
れや極端な伸び等の不具合が生じ易く、これが止水性能
低下の原因となる恐れが高くなる。そこで、図4に示す
ように、例えば帯状体となっている止水用部材に鋼板等
の設置用部材を取付けることにより、止水用部材を容易
に設置することができ、また止水用部材の捻じれ等の不
具合を回避することができる。
【0044】この設置用部材と止水用部材の取付けは、
接着や溶着、両面テープ等を利用した貼り付け等が利用
できる。また、設置に支障が無ければ一時的な接合等で
もよく、止水用部材の設置後、設置用部材と止水用部材
を分離することが容易であれば、設置用部材のみを回収
し再利用することも可能となる。また、設置用部材が止
水性能に影響を及ぼすものではない場合には、止水用部
材と共に設置することでもよい。
【0045】本願発明の請求項5は、請求項1,2,3
または4に記載の止水用部材を、中空部の断面積が縮小
した状態で止水部の長手方向に沿って設置した後、中空
部内に流体を充填し、当該止水用部材の中空部の断面積
を拡大させることを特徴とする止水方法である。
【0046】止水用部材を中空部の断面積が縮小した状
態で止水部に設置するため、止水用部材の設置等を容易
に行うことができ、さらに、中空部の断面積を変化させ
るため、止水用部材自体の伸び等が抑制され、止水用部
材の劣化や破損、さらにこれに伴う止水性能低下の懸念
がなく、確実な止水を行うことができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を図示する実施の
形態に基づいて説明する。図1〜図4は、本願発明の止
水用部材の実施形態の種々の例を示したものである。図
5は、本願発明の止水用部材を鋼管矢板の継手部に適用
した例を示したものである。図6は、本願発明の止水用
部材を鋼矢板の継手部に適用した例を示したものであ
る。
【0048】図1(a) に示す止水用部材1は、ゴム製や
ウレタン樹脂製等の帯状体2を二枚重ね合わせることに
より、板厚の薄い長尺の板状体3とされており、この二
枚の帯状体2,2の両側部を長手方向にわたって一体的
に接合することにより、断面中央に一直線状の非接合部
4(横に細長い中空部6)が長手方向にわたって形成さ
れる。この止水用部材1は、二枚の帯状体2,2の両側
部における当接面同士を接着材等で接着することによ
り、あるいは二枚の帯状体2,2を一体成形する方法等
により製作することができる。
【0049】このような止水用部材1を、中空部6の断
面積が縮小した状態の板状体3で、矢板の継手部等に予
め取付けて矢板等を打設することより、あるいは打設さ
れた矢板の継手部等の内部に挿入することにより、止水
部に設置し、その後、非接合部4内にモルタル5等を充
填する。中空部6内にモルタル等が充満することによ
り、止水用部材1の断面形状が略円形に拡大(展開)
し、断面略円形の柱状体7により所定の止水空間が塞が
れる。
【0050】図1(b) に示す止水用部材1は、三枚の帯
状体2を重ね合わせて板状体3としたものであり、内部
に二つの非接合部4(中空部6)が形成される。その他
の構成は、図1(a) と同じであり、図1(a) と同様の効
果が得られる。なお、三枚に限らず、四枚以上でもよ
い。
【0051】図1(c) に示す止水用部材1は、設置する
止水空間の形状に合わせて弓状に反った断面形状の板状
体3とされており、止水空間の形状に対応して断面形状
が拡大することで、止水効果が向上する。なお、図示し
た弓状に限らず、その他の形状とすることもできる。
【0052】以上のような図1の重ね合わせ方式の止水
用部材1の場合、設置に際して非接合部4(中空部6)
内に空気等が侵入し、板状体3の縮小状態を保持するこ
とが難しい場合がある。
【0053】この場合には、非接合部4における非接合
面同士を比較的弱い接着材あるいは水に触れると徐々に
弱くなるポリビニールアルコール接着剤等により一時的
に接合し、設置の時だけ板状体3の縮小状態が維持され
るようにする。一時的接合はモルタル等の圧入や水等に
より解除される。また、非接合部4を図1のa点などで
止水用部材の材質よりも弱い材質のもので部分的に接合
し、モルタル等の圧入で前記部分接合部を破断させるも
のなどでもよい。
【0054】また、非接合部4内の空気を押し潰しなど
の適宜の手段で抜き、板状体3の両端部における非接合
部4の開口をシートの貼付によるシールなどの適宜の手
段で塞ぎ、板状体3の縮小状態を保持するようにしても
よい。
【0055】以上の図示例は、中空部の断面積が縮小し
た状態で板状体3となる止水用部材の例であるが、これ
に限らず、内部に非接合部を設けた断面矩形,楕円形,
長円形などの棒状体でもよい。
【0056】図2(a) に示す止水用部材1は、ゴム製や
ウレタン樹脂製等の断面円形で長尺の筒状体10を、断
面を一方向から押し潰して折り畳むことにより、断面形
状が偏平な長円状の帯状体11としたものである。
【0057】中空部6の断面積が縮小した状態の偏平長
円状の帯状体11を、図1と同様の方法で止水部に設置
し、その後、その内部隙間にモルタル5等を充填する。
中空部6内にモルタル等が充満することにより、元の筒
状体10に戻り、所定の止水空間が塞がれる。
【0058】図2(b) に示す止水用部材1は、図2(a)
の偏平長円状の帯状体11の両端部をそれぞれ内側に折
り込んで、断面形状が偏平なH字状の帯状体12とした
ものである。この場合も、モルタル等の充填により元の
筒状体10に戻る。
【0059】図2(c) に示す止水用部材1は、図2(a)
の偏平長円状の帯状体11の両端部をそれぞれ断面中央
に向かって折り畳んで、断面形状が偏平なC字状の帯状
体13としたものである。この場合も、モルタル等の充
填により元の筒状体10に戻る。
【0060】以上のような図2の折り畳み方式の止水用
部材1の場合、設置に際して内部隙間に空気等が侵入
し、板状体3の縮小状態を保持することが難しい場合が
あり、さらに、ある程度厚みのあるゴム製のものを折り
畳むと、止水用部材の持つ弾性により元の筒状体10に
戻ってしまう場合がある。
【0061】この場合も、図1と同様に、図2(a) の帯
状体11の対向する内面同士、図2(b) ,(c) の帯状体
12,13の対向する内面同士と、重なって対向する外
面同士を比較的弱い接着材あるいは水に触れると徐々に
弱くなるポリビニールアルコール接着剤等により一時的
に接合し、設置の時だけ帯状体11等の縮小状態が維持
されるようにする。一時的接合はモルタル等の圧入や水
等により解除される。また、内面同士または外面同士を
図2のa点やb点などで止水用部材の材質よりも弱い材
質のもので部分的に接合し、モルタル等の圧入で前記部
分接合部を破断させるようにしても良く、これらを併用
することもできる。
【0062】この場合も、図1と同様に、帯状体11等
の内部隙間内の空気を押し潰しなどの適宜の手段で抜
き、帯状体11等の両端部における内部隙間の開口をシ
ートの貼付によるシールなどの適宜の手段で塞ぎ、帯状
体11等の縮小状態を保持するようにしてもよい。ここ
で、空気は完全に抜かれる必要はなく、設置に際し支障
をきたさない程度に断面形状が略帯状体となっていれば
よい。
【0063】また、図2(a) の場合は、折り畳み方が単
純であるため、厚手や硬い材料等でも用いることができ
る。図2(b) ,(c) の場合は、折り畳み方が複雑である
ため、厚手や硬い材料等には不向きであるが、中空部の
断面積を大きく拡大し、広い止水空間を止水する場合に
有効である。
【0064】なお、折り畳み方は以上のような図示例に
限らず、種々の折り畳み方を採用できる。止水空間の形
状やサイズあるいは止水用部材の材料の硬さや厚さ等に
応じて適宜選択する。
【0065】また、この折り畳み方式の止水用部材で
も、図1と同様に、偏平な帯状体11,12,13等の
断面形状を弓状に反った形状等にすることができる。
【0066】さらに、以上は、筒状体を折り畳んだ例を
示したが、その他の中空棒状体あるいは中空の板状体を
折り畳んだものでもよい。中空棒状体に関しては、例え
ば断面星型の中空体の複数の突起部分を周方向の一方向
に折り畳み、丸めることで、小径の棒状体とすることも
考えられる。
【0067】図3(a) に示す止水用部材1は、図1(a)
の二枚の帯状体のうち、一方を水膨張性材料からなる帯
状体2a、他方を非水膨張性材料からなる帯状体2bと
したものである。モルタル等の充填により止水用部材1
の中空部の断面積が拡大する際、水膨張力を有しない帯
状体2bが水膨張力を有する帯状体2aの幅方向への膨
張を拘束するため、帯状体2aが厚み方向へ大きく拡大
・膨張し、止水性能が向上する。なお、これに限らず、
止水用部材1の全体を水膨張性材料から形成するように
してもよい。
【0068】図3(b) に示す止水用部材1は、図2(a)
の筒状体10を内側の筒状体10aと外側の筒状体10
bを貼り合わせて構成し、例えば外側の筒状体10bを
水膨張性材料から形成し、内側の筒状体10aを非水膨
張性材料から形成したものである。モルタル等の充填に
より止水用部材1の中空部の断面積が拡大する際、水膨
張力を有する筒状体10bの膨張が水膨張力を有しない
筒状体10aにより拘束されるため、外側の筒状体10
bの断面外側(円周方向と直交する方向)への膨張が促
進される。さらに、内外の材料の膨張差によって、折り
畳まれた偏平長円状の帯状体11が断面外側へ拡大・膨
張する力が作用する。以上により、筒状体10が断面外
側へ大きく拡大・膨張し、止水性能が向上する。なお、
この場合も、止水用部材1の全体を水膨張性材料から形
成するようにしてもよい。
【0069】図4は、止水用部材1を鋼板やゴム板等の
設置用部材15に予め取り付けておき、打設した矢板の
継手部等に後からでも止水用部材1を継手部等に容易に
設置できるようにしたものである。止水用部材1は、接
着,溶着,両面テープ等で設置用部材15に貼り付け
る。また、設置に支障がなければ、前述したような弱い
接着材等による一時的な接合でもよい。この場合には、
設置用部材15のみを回収し、再利用することも可能と
なる。なお、設置用部材15がゴム板などのように止水
性能に影響を与えないものの場合、止水用部材1と共に
設置することもできる。
【0070】次に、図5において、鋼管矢板20の継手
部は、T形継手21とパイプ継手22から構成されてお
り、図5(a) に示すように、中空部の断面積が縮小した
状態の止水用部材1をT形継手21のフランジに予め取
付けておき、これを既に打設され内部の土砂が洗浄除去
された鋼管矢板のパイプ継手22内に打設する。止水用
部材1には、筒状体を3層程度に折り畳んだゴム製の帯
状体12を用いている。
【0071】打設が完了すると、帯状体12の内部にモ
ルタル5が注入され、図5(b) に示すように、帯状体1
2の中空部の断面積が拡大して筒状体10となる。パイ
プ継手22の内面に押し付けられたゴムの弾性力によっ
て止水がなされる。前述のようにゴムを水膨張性ゴムと
すれば、筒状体に展開した後にゴムの膨張力によって止
水性能がさらに向上する。また、漏水が発生したとき
に、水膨張による自己修復機能も期待できる。
【0072】断面形状が偏平な帯状体12の状態で鋼管
矢板のT形継手21に予め取付けてられ、打設時の止水
用部材1の断面積が小さいため、打設時の抵抗を少なく
することができ、止水用部材の設置を容易に行うことが
できると共に、継手内部の土砂が予め除去されていれ
ば、打設に伴う止水用部材1の損傷の恐れも少ない。ま
た、打設に伴う止水用部材の損傷の懸念がある場合に
は、図5(c) に示すように、止水用部材1の先端部分を
保護カバー23で覆うようにしてもよい。止水用部材1
は断面形状が帯状であるため、簡便なカバーで目的を達
成できる。
【0073】なお、止水用部材1の先端部分について
は、モルタル5の注入によって、閉じた先端が開端状態
となるようにしておいてもよいが、予め接着、熱溶着、
縫い合わせ、紐等による縛着、熱収縮等の方法で、先端
が閉端となるようにしておいてもよい。これは、先端部
分における止水に対する要求性能や施工条件、あるいは
設置後の状態を考慮して決定すればよい。
【0074】即ち、止水用部材1の先端部分において、
前記保護カバー23が止水性能に悪影響を及ぼす懸念が
ある場合には、モルタル注入により先端を開端状態とす
ることで、この開端部分から保護カバー周辺部分にモル
タルを行き渡らせることも可能である。
【0075】一方、止水用部材1の先端部分を予め閉端
としておく場合は、例えば上記のような止水性に対する
配慮が不要な場合である。なお、閉端とする場合におい
て、熱収縮等を利用し、当該先端部断面を非常に小さく
することができれば、前記保護カバーのサイズも、ある
程度は小さくすることも可能である。さらに、当該止水
用部材1をグラウト注入直後の空間に設置する場合に対
しては、先端の保護カバーは不要であり、さらに、止水
用部材の先端部分が小さいために、先端部分が完全にグ
ラウトに包まれ、この先行グラウト部分と当該止水用部
材の接合界面部での止水性低下の懸念は小さくなる。
【0076】図6は、鋼矢板30の継手部31の近傍に
設けられた一対のL形鋼部材32,32に止水用空間3
3を構成する例である。施工手順としては、L形鋼部材
32が設けられた鋼矢板30を打設した後、止水用空間
33の内部の土砂等を洗浄除去する。その後、図6(a)
に示すように、鋼板からなる設置用部材15を用い、そ
の両面に中空部の断面積が縮小した状態の止水用部材
1,1が取付けられたものを止水用空間33内に落とし
込む。
【0077】鋼矢板30側の止水用部材1は、比較的薄
手のゴム製で筒状体を3層程度に折り畳んだ帯状体12
を用いている。L形鋼部材32側の止水用部材1は比較
的厚手のゴム板からなる帯状体を重ね合わせ、その両側
をそれぞれ長手方向にわたって接合した板状体3が用い
られている。
【0078】図6(a) のように設置された後、鋼矢板3
0側の帯状体12の内部にモルタル5を圧入すること
で、図6(b) に示すように、L形鋼部材32側の板状体
3をL形鋼部材32に押し付けるように鋼矢板30側の
帯状体12の中空部が断面積を拡大していき、拡大した
筒状体10により止水用空間33における漏水経路が閉
鎖される。
【0079】このように、モルタル圧入によって中空部
の断面積を拡大した筒状体10はL形鋼部材32側の板
状体3を押圧する効果を有しているため、止水効果が向
上する。さらに、設置用部材15と共に止水用部材1を
落とし込むことで、比較的狭い空間においても、確実に
止水用空間33に止水用部材1を設置することができ、
また、打設による止水用部材1の損傷等の懸念もなくな
る。
【0080】以上のように止水処理を行った後に、何ら
かの原因で止水性能が低下し、漏水が発生した場合に
は、L形鋼部材32側に設けられている板状体3の非接
合部4内に同様にモルタル5を圧入すればよい。即ち、
モルタル圧入により、この板状体3も厚さ方向に拡がろ
うとするため、止水用空間33によって拘束された鋼矢
板30側の筒状体10の接触圧はより高まり、止水性能
の回復を図ることが可能である。このように、図6の構
造は、フェールセーフを考慮したものとして、万が一の
漏水に対してもリスク管理上有効な構造であるといえ
る。
【0081】なお、以上の図5と図6の実施形態は、鋼
管矢板や鋼矢板に適用した例であるが、これに限らず、
当然ながら本願発明はケーソン等に対しても適用でき
る。例えば、図6に示した止水用部材と設置用部材の組
み合わせと同様のものをケーソン目地部に挿入すること
で、挿入設置後の止水処理が可能である。なお、地震等
でケーソンがずれてしまい遮水性能が低下した場合に対
しての止水性能回復措置も前述の図6の実施形態と同様
に容易に行うことができる。
【0082】
【発明の効果】(1) 止水用部材を中空部の断面積が縮小
した状態で設置できるため、構造物間の比較的狭い止水
空間においても、止水用部材の設置が比較的容易にでき
る。
【0083】(2) 中空部の断面積が縮小した止水用部材
に流体を圧入することで止水用部材の中空部の断面積を
拡大させるため、構造物間の比較的広い止水空間におい
ても、止水用部材の構造物との接触圧つまりは止水性能
を容易に確保することができる。
【0084】(3) 止水用部材の中空部の断面積を変化さ
せるため、従来技術のように止水用部材自体を流体圧で
膨らませることにより生じる止水用部材の損傷や劣化の
懸念がなく、確実な止水が可能となる。
【0085】(4) 設置時には止水用部材が偏平な断面形
状となっているため、これに設置用部材を取付けること
も容易であり、止水用部材の設置がさらに容易となり、
また止水用部材の捩じれ等の不具合を解消することがで
きる。
【0086】(5) 中空部の断面積を縮小した状態で止水
用部材を設置するため、隣接する矢板等の打設に支障が
なく、止水用部材を矢板の継手部等に取付けて打設する
ことも可能となる。
【0087】(6) 本願発明の止水用部材を適宜組み合わ
せることで、万が一の止水性能低下に対しても簡便に性
能回復を図ることができる。即ち、フェールセーフの概
念が取り入れられた止水構造の構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の重ね合わせ式の止水用部材の実施形
態を示す平面図である。
【図2】本願発明の折り畳み式の止水用部材の実施形態
を示す平面図である。
【図3】図1と図2において止水用部材を変えた変形例
を示す平面図である。
【図4】本願発明の止水用部材に設置用部材を組み合わ
せた例を示す平面図である。
【図5】本願発明の止水用部材を鋼管矢板の継手部に適
用した例を示したものであり、(a),(b) は平面図、(c)
は縦断面図である。
【図6】本願発明の止水用部材を鋼矢板の継手部に適用
した例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…止水用部材 2…帯状体 2a…水膨張性材料からなる帯状体 2b…非水膨張性材料からなる帯状体 3…板状体 4…非接合部 5…モルタル 6…中空部 7…断面略円形の柱状体 10…断面円形の筒状体 10a…非水膨張性材料からなる筒状体 10b…水膨張性材料からなる筒状体 11…断面形状が偏平な長円状の帯状体 12…断面形状が偏平なH字状の帯状体 13…断面形状が偏平なC字状の帯状体 15…設置用部材 20…鋼管矢板 21…T形継手 22…パイプ継手 23…保護カバー 30…鋼矢板 31…継手部 32…L形鋼部材 33…止水用空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を充填可能な中空部を有し、構造物
    の隙間を塞ぐように配置して止水を行なうための止水用
    部材であって、この止水用部材はその長手方向と垂直な
    方向に折り畳まれ、あるいはさらに丸められていること
    を特徴とする止水用部材。
  2. 【請求項2】 構造物の隙間を塞ぐように配置して止水
    を行なうための板状あるいは棒状の止水用部材であっ
    て、この止水用部材の長手方向と直交する断面には断面
    形状が細長い中空部が形成されていることを特徴とする
    止水用部材。
  3. 【請求項3】 止水用部材の中空部の断面積が縮小した
    状態を保持するように仮止めされていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の止水用部材。
  4. 【請求項4】 止水用部材の長手方向に沿って設置用部
    材が取付けられていることを特徴とする請求項1,2ま
    たは3に記載の止水用部材。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4に記載の止水
    用部材を、中空部の断面積が縮小した状態で止水部の長
    手方向に沿って設置した後、中空部内に流体を充填し、
    当該止水用部材の中空部の断面積を拡大させることを特
    徴とする止水方法。
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