JP2003306925A - ゴム製袋体とその製造方法 - Google Patents
ゴム製袋体とその製造方法Info
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Abstract
とき、特に成形作業をするときに、離型シートと未加硫
の内側ゴム層との位置がずれることを防止し、内側ゴム
層の厚さが均一なゴム製袋体とその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 重ね合わされた未加硫の内側ゴム層3の
間に、内側ゴム層3と離型性のある離型シート9を挟
み、この離型シート9を粘着剤10により未加硫の内側
ゴム層3に部分的に接着して加硫させている。
Description
し、詳しくは、海、湖沼等の汚染を防止するために使用
される汚濁防止膜の浮体、オイルフェンスや、河川にお
けるいわゆるゴム堰などに用いられるゴム製袋体に関す
る。このゴム製袋体は、帆布で補強されたゴムシートを
チューブ状に成形し、これを密封して加圧空気などを圧
入して膨らまして細長い棒状中空体として、汚濁防止膜
の浮体、オイルフェンスは海、湖沼等に浮かせて使用さ
れ、又、ゴム堰は河川を所定の高さに堰き止めて流量を
調節するために使用される。
て用いられるゴム製袋体は、図4に平面図を示すよう
に、内部に詳細後述する中空部2を形成する細長い帯状
であって、使用するときは中空部2に空気などを圧入し
て膨らませ棒状中空体とする。使用しないときは空気な
どを排出して、ゴム堰の場合には平坦に押しつぶして河
川水などが自然な状態で流れるようにし、汚濁防止膜の
浮体では所定の深さまで水中に沈めて保管する。
空気などの流体が圧入される細長い中空部2(図5はイ
メージで表し、通常は、閉止又は円筒状に膨らまされて
いる)を内包する内側ゴム層3と、この内側ゴム層3を
包み込んで補強する内側補強帆布4と、この内側補強帆
布4の上下に配された外側補強帆布5と、内側補強帆布
4の幅方向外側に配された端部ゴム部6と、外側補強帆
布5と端部ゴム部6との外側を覆う外被ゴム部7とが備
えられている。
の外側補強帆布5に補強された外被ゴム層7と所定寸法
の内側補強帆布4で補強された未加硫の内側ゴム層3と
を重ねて展張し、この内側ゴム層3の表面に所定寸法の
離型シート9を重ね合わせ、この内側ゴム層3の離型シ
ート9を重ね合わせていない部分を、離型シート9を挟
み込みながら重ね合わせて未加硫のゴム製袋体1とす
る。この未加硫のゴム製袋体1を図示しない平盤加硫プ
レスで加硫して加硫済みのゴム製袋体1とする。
ート9の幅を調整により、内側ゴム層3を折り曲げた部
分の反対側の側辺部を加硫接着せず、または狭い幅で加
硫接着して、加硫後、この側辺部を解放して離型シート
9を取り除いた後、この側端部を閉止しゴム製袋体とす
ることにより、ゴム堰等として使用される。
内側ゴム層3の幅より小さくして、離型シート9が重ね
られていない内側ゴム層3の両側端部分を加硫接着し、
そのまま袋体として汚濁防止膜の浮体などに使用され
る。
ような構成を有する従来のゴム製袋体では、図2に加硫
直後のゴム製袋体の部分断面図を示すように、離型シー
ト9は、内側ゴム層3の折り曲げられた部分(内側ゴム
層端部12)まで拡げられ、内側ゴム層端部12のゴム
厚さは内側ゴム層3の他の部分と同じ厚さで加硫される
のが好ましい。しかし、この離型シート9は、未加硫の
内側ゴム層3の上面に重ね合わされた状態で、内側ゴム
層3,内側補強帆布4とが折りたたまれ、更に外側補強
帆布5、外被ゴム層7が積層される工程(成形作業とも
いう)で、または、加硫工程で、離型シート9と内側ゴ
ム層3との位置関係が変化(位置ずれともいう)して、
内側ゴム層3の厚さが不均一となる問題がある。
分の拡大図を示し内側ゴム層3の厚さが変化した事例を
示す。例えば、図3(a)に示すように、離型シート9
が移動して、内側ゴム層端部12に食い込まれて加硫さ
れ、部分的に内側ゴム層3が極端に薄くなる場合があ
る。この状態でこのゴム製袋体1の中空部2に空気を圧
入すると、圧入された空気が内側補強帆布3を通じて外
部に漏れやすくなる。
ト9が成型作業により折れ曲がり又は皺を生じた場合に
は、上下両方の内側ゴム層3の厚さが変化して、空気を
圧入したとき内側補強帆布4を通して空気漏れを生じや
すい。また、図3(b)は、内側ゴム層端部12の厚さ
が大きくなりすぎた状態も現し、中空部に空気を圧入す
るとこの部分の内側ゴム層3が極端に引き伸ばされ薄く
なり、亀裂を生じるおそれがある。
袋体を製造する際、特に成形作業をするとき、離型シー
トと未加硫の内側ゴム層との位置ずれを防止し、内側ゴ
ム層の厚さが均一なゴム製袋体とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
ために請求項1に記載のゴム製袋体は、ゴム堰、汚濁防
止膜の浮体などに使用され、帆布で補強されたゴムシー
トを重ね合わせてこの幅方向端部を接合して製造された
ゴム製袋体であって、重ね合わされた未加硫の内側ゴム
層の間に、この内側ゴム層と離型性のある離型シートを
挟み、この離型シートを前記未加硫の内側ゴム層に粘着
剤により部分的に粘着して加硫されていることを特徴と
する。
間に、この内側ゴム層と離型性のある離型シートを挟み
加硫することにより、加硫した後、離型シートが挟まれ
た部分は加硫接着せず、離型シートを挟んでいない部分
のみ加硫接着している。従って、内側ゴム層の一方の幅
方向端部(側辺部ともいう)を開放して、離型シートを
取り出した後、開放した側辺部を閉止手段で閉止して棒
状中空体としてゴム堰などとして使用される。
型シートを未加硫の内側ゴム層に粘着剤により粘着させ
て成形作業、加硫作業を行うことにより、成形作業時に
離型シートと内側ゴム層との位置がずれることがなく、
また、加硫時の未加硫ゴムの流れにより離型シートが流
されることがないので、得られた加硫済みゴム製袋体の
内側ゴム層は、前面に均一な厚さとなる。なお、ここで
粘着剤は、粘着、接着または物理的に付着する機能を有
する材料をいう。
内側ゴム層とを粘着させているので、空気を圧入したと
き離型シートと内側ゴム層とが容易に離間し、また、加
硫後、離型シートを取り除く必要のあるとき、容易に剥
離することができる。
の幅より広い場合には、離型シートを挟まない側辺部の
内側ゴム層は加硫接着されので、加硫後、ゴム製袋体の
中空部(離型シートを挟んだ部分)に空気を圧入すると
容易に棒状中空体となり汚濁防止膜の浮体などとして使
用できる。
シートが加硫済みのゴムシートであり、粘着剤が未加硫
のゴム糊であることを特徴とする。
トを用いることにより、未加硫の内側ゴム層と馴染みが
あるので成形作業中に離形シートの位置が安定しやす
く、一方、加圧・加熱により内側ゴム層を加硫しても加
硫後の内側ゴム層と接着することはない。
ることにより、成形時には離型シートを未加硫の内側ゴ
ム層に粘着させることができるが、加硫した後は、粘着
剤の離型シートとの粘着力が大きく低下するので、離型
シートを加硫済みの内側ゴム層から容易に剥離すること
ができる。
などに使用するとき、加硫後、ゴム製袋体の一側端部を
開放して離型シートを取り除くことも容易である。
空気を圧入すると上下の内側ゴム層と離形シートとは容
易に剥離して棒状中空体となり、例えば、汚濁防止膜の
浮体などとして使用される。
は、ゴム堰、汚濁防止膜の浮体などに使用され、帆布で
補強されたゴムシートを重ね合わせてこの幅方向端部を
接合して製造されたゴム製袋体の製造方法であって、重
ね合わされた未加硫の内側ゴム層の間に、この内側ゴム
層と離型性のある離型シートを挟み、この離型シートが
前記未加硫の内側ゴム層に粘着剤により部分的に粘着さ
れて加硫され、前記粘着剤が前記ゴム製袋体を加硫する
前は、前記未加硫の内側ゴム層と離型シートとに粘着
し、かつ、加硫した後は、前記内側ゴム層または前記離
型シートの少なくとも一方との粘着力が低下して容易に
剥離可能となる粘着剤を用いることを特徴とする。
間に、この内側ゴム層と離型性のある離型シートを挟ん
で加硫することにより、内側ゴム層の離型シートが挟ま
れた部分は加硫接着せず、離型シートを挟んでいない部
分のみ加硫接着して、離型シートの位置、寸法により所
定の中空部を有するゴム製袋体を形成する。
ム層に粘着剤により粘着させた状態で成形作業、加硫作
業を行うことにより、成形作業時に離型シートと内側ゴ
ム層との位置ずれがなく、また、加硫時の未加硫ゴムの
流れにより離型シートが流されることがないので、内側
ゴム層の全面が均一な厚さとなる。
ゴム糊であって、加硫作業前は離型シートと未加硫の内
側ゴム層とに粘着させることができるが、加硫により粘
着力が低下して、内側ゴム層または離型シートとの少な
くとも一方より剥離しやすくなる。これによって、加硫
後に離型シートを取り除く場合は容易に剥離することが
でき、空気を圧入して膨らます場合にも容易に中空部を
形成することができる。
内側ゴム層とを粘着させているので、加硫後の内側ゴム
層と離型シートとは、一層容易に剥離することができ
る。
は、前記離型シートが加硫済みゴムシートであって、前
記ゴム製袋体を加硫した後、このゴム製袋体の一方の側
辺部を開放して前記離型シートを取り出した後、この開
放した側辺部を閉じて袋体とすることを特徴とする。
とにより、所定の柔軟性と剛性とを兼ね備え、かつ、未
加硫の内側ゴム層とのある程度の馴染みがあるので成形
作業が容易であると共に、内側ゴム層を加硫した後、こ
れを容易に剥離することができる。ゴム製袋体を加硫し
た後、このゴム製袋体の一方の側辺部を、例えば、予め
離型シートを挟み、または、切断することにより解放し
て、離型シートを取り出す。この加硫済みのゴム製袋体
の中には離型シートが残存しないので、空気などの圧入
・排出が容易であり、全体として軽量となる。なお、こ
の開放した側辺部は、接合手段により閉じて袋体とす
る。
に使用され、前記接合手段としては、予めゴム堰を設置
する基礎堰堤を作成し、この基礎堰堤に前記ゴム製袋体
の開放端部を板状体、ボルトなどにより取り付けると同
時に閉止することが多い。
実施例を図面を参考にして説明する。図2に加硫直後の
部分断面図を示すように、本発明にかかるゴム製袋体1
は、離型シート9が内側ゴム層3の折り曲げられた内側
ゴム層端部12まで拡げられ、この内側ゴム層端部12
の厚さは他の部分の内側ゴム層3の厚さと同じになるよ
うに加硫されている。
面に接している内側ゴム層3と接着していないので、こ
の離形シート9と内側ゴム層3との間に空気などを圧入
すると内側ゴム層3は離型シート9の位置で剥離して中
空部2(図5参照)を形成し、内側補強帆布4の寸法ま
で膨らまされ、棒状中空体であるゴム製袋体となる。こ
の中空部2は、この内側ゴム層3を包囲する内側補強帆
布4と、この内側補強帆布4の外側に配された外側補強
帆布5と、内側補強帆布4の幅方向外側に配された端部
ゴム部6と、外側補強帆布5および端部ゴム部6の外側
を覆う外被ゴム部7とにより保護している。
に図2の円A部分の拡大図を示すように、離型シート9
の上下面の少なくとも片面の所定部分に粘着剤10を接
着している。この粘着剤10は、加硫前には、離型シー
ト9と未加硫の内側ゴム層3とに粘着し、ゴム製袋体1
として加硫したあとは加硫済みの内側ゴム層3または離
型シート9の少なくとも一方から容易に剥離する。
体等として使用され、離形シート9として、例えば、ポ
リエチレンフイルムなどを使用する場合には、粘着剤1
0と内側ゴム層3が加硫された後、粘着剤10が内側ゴ
ム層3に付着していることが好ましいことがある。ま
た、ゴム堰などに使用し、加硫後、離型シート9である
ゴムシートを取り出す場合にも、粘着剤10は離型シー
ト9(ゴムシート)と剥離して、内側ゴム層3に付着し
ているこことが好ましい。
用されるゴムとしては、例えば、天然ゴム、SBR,N
BR,BR,CR,EPDM等の一種以上を主体とし、
所定の強度、伸びとなるように、カーボンブラック等の
補強材、液状ゴムなどの軟化剤、加硫剤、加硫促進剤、
老化防止剤等の一般のゴム配合剤を配合している。なか
でも耐候性を良くするためにEPDM(例えば、JSR
社製、商品名JSREP33)を主体としたゴムが好ま
しく使用される。
て使用される帆布は、屈曲や衝撃に強いポリアミド繊維
やアラミド繊維などの織布が好ましく使用され、例えば
ナイロン製帆布が好ましく使用される。
る柔軟な薄膜体であればよく、例えば、ポリエチレンや
テトラフルオロエチレン等のフイルムまたはシートを使
用されることもあるが、この実施例では、厚さ=2.3
mmのNBR(ニトリルブタジエンラバー)を加硫した
ゴムシートを用いた。
る非付着紙の非付着面に、加硫剤を配合したブチルゴム
を主体とした未加硫の糊剤を塗工して幅約50mmのテ
ープ状のものを使用した。他の粘着剤10としては例え
ば、市販の両面接着テープを用いることもできる。
は、離型シート9は未加硫の内側ゴム層3に粘着剤10
により粘着されるので、詳細後述する成形工程において
離型シート9が移動せず、加硫工程においても移動しな
いので、離型シート9は皺入り波打ちなどがなく、内側
ゴム層端部12に食い込むこともなく、内側ゴム層の厚
さは全面に均一になって、空気漏れを生じることがな
い。
造方法の実施例を図1を参考に説明する。離型シート9
として、例えば、幅1180mm、長さ6000mmで
厚さ2.3mmの加硫済みNBR(ニトリルブタジエン
ラバー)の帯状体を用意する。この寸法は、加硫後、離
型シート9を取り出さない場合は、製造するゴム製袋体
の加硫直後の空気を圧入する前の中空部2の寸法(平
面、図4参照)に相当する。なお、加硫後、離型シート
9を取り除いてゴム製袋体とする場合には、離型シート
9の大きさは、中空部2より大きくしておくことが好ま
しい。この加硫済みNBR帯状体である離型シート9の
両側端部など(位置は必ずしも特定しない)の上下面
(又は片面)に上記粘着剤10の糊剤部分を貼り付け
る。なお、この粘着剤10は、図示しない前記非付着紙
にブチルゴムを主体とした糊剤を塗工している。
布(綾羽工業社製、商品名「NN−300(G)」)を
用い、この内側補強帆布3の上面(袋体の内面となる
面)にEPDMを主体として補強材、加硫剤等を配合し
た厚さ2.3mmの未加硫の内側ゴム層3を重ねる。こ
の積層体の内側ゴム層面の長さ方向中央線に、上記粘着
剤10を部分的に貼り付けた離型シート9を、その長さ
方向側辺の一方を一致させながら貼り付ける。なお、離
型シート9を内側ゴム層3に貼り付けるときには、粘着
剤10の非付着紙を剥離する。
て未加硫のゴム製袋体1とする手順は、外側補強帆布5
の上に重ねて未加硫の外被ゴム層7を展張し、この上に
内側補強帆布4と未加硫の内側ゴム層3とを重ね合わ
せ、この内側ゴム層3の上面に部分的に粘着剤10を塗
布した離形シート9を貼り付ける。つづけて、内側ゴム
層3の離型シート9を貼り付けいない部分と内側補強帆
布4とを、幅方向端部より、離型シート9を挟み込みな
がら折り畳んで未加硫の中間積層体とし、更に、この中
間積層体の外周に外側補強帆布5と外被ゴム層7とを重
ね合わせて未加硫のゴム製袋体1とする。この未加硫の
ゴム製袋体1を、例えば大型の平盤プレス機により加圧
・加熱して加硫し加硫済みのゴム製袋体1とする。
とするゴム製袋体1では、開放可能な側辺部を開放し
て、離型シート9を取り出し、この開放した側辺部を再
び接合してゴム製袋体1を完成する。開放した側端部を
再び接合する方法は、例えば図6にゴム堰として完成し
たゴム製袋体23の断面図を示すように、堰堤基礎20
の上面にゴム製袋体23の開放端部26を板金21とボ
ルト22により押さえて閉止し固定する。ゴム製袋体2
3の内部には空気を圧入して所定の高さに膨らませる。
このゴム堰で堰き止められた流水は、矢印25の方向に
ゴム堰をオーバーフローして流下する。
は、両側辺部を加硫接着し、長さ方向端部に空気を吸入
排出する口金8(図4参照)を取り付けてゴム製袋体を
完成する。
本発明のゴム製袋体とその製造方法には、次のような効
果がある。請求項1に記載のゴム製袋体は、未加硫の内
側ゴム層の間に離型シートを挟むことにより、平盤加硫
プレスにより加硫しても上下の内側ゴム層が付着するこ
とがなく、また、この離型シートは、粘着剤により加硫
前の内側ゴム層に部分粘着されているので、成形作業
中、加硫中に離型シートが動くことがなく、内側ゴム層
の厚さが均一なゴム製袋体である。また、ゴム堰のの場
合には、加硫後、ゴム製袋体の側辺部を開放して、容易
に離型シートを取り出すことができる。
トが加硫済みのゴムシートであり、未加硫の内側ゴム層
と適当な馴染みがあり適当に付着し、かつ、加硫後、少
ない力で剥離可能である。また、粘着剤として未加硫の
ゴム糊を使用することにより、ゴム糊は、加硫前は必要
な粘着力を発現し、加硫後は離型シートと剥離して、内
側ゴム層に付着して、ゴムシートなどの離型シートを容
易に取り出すことができる。
は、離型シートとして加硫済みゴムシートを用い、粘着
剤として加硫前は粘着力が高く、加硫後に離型シートと
の粘着力が低下するものを使用するので、成形工程、加
硫工程では離型シートの位置ずれはなく、ゴム製袋体を
加硫した後、離型シートは内側ゴム層と容易に剥離して
中空部を形成し、また、離型シートを取り出すことも容
易である。
は、加硫済みのゴム製袋体の一方の側辺部を開放して離
型シートを取り出して棒状中空体とするので、ゴム堰な
どゴム製袋体に成形した後、空気などの圧入・排出が容
易であり、ゴム製袋体として軽量で扱いやすくなる。
す部分断面図である。
袋体の加硫直後の状態を表す断面図である。
点を表す部分断面図である。図3(a)は、離型シート
9が内側ゴム層端部12に食い込んだ事例であり、図3
(b)は離型シート9が折れ曲がった事例である。
る。
の断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ゴム堰、汚濁防止膜の浮体などに使用さ
れ、帆布で補強されたゴムシートを重ね合わせてこの幅
方向端部を接合して製造されたゴム製袋体であって、 重ね合わされた未加硫の内側ゴム層の間に、この内側ゴ
ム層と離型性のある離型シートを挟み、この離型シート
を前記未加硫の内側ゴム層に、粘着剤により部分的に粘
着して加硫されていることを特徴とするゴム製袋体。 - 【請求項2】 前記離型シートが加硫済みのゴムシート
であり、粘着剤が未加硫のゴム糊であることを特徴とす
る請求項1に記載のゴム製袋体。 - 【請求項3】 ゴム堰、汚濁防止膜の浮体などに使用さ
れ、帆布で補強されたゴムシートを重ね合わせてこの幅
方向端部を接合して製造されたゴム製袋体の製造方法で
あって、 重ね合わされた未加硫の内側ゴム層の間に、この内側ゴ
ム層と離型性のある離型シートを挟み、この離型シート
が前記未加硫の内側ゴム層に粘着剤により部分的に粘着
して加硫し、前記粘着剤として、前記ゴム製袋体を加硫
する前は前記未加硫の内側ゴム層と前記離型シートとに
粘着し、かつ、加硫した後は前記内側ゴム層または前記
離型シートの少なくとも一方との粘着力が低下して容易
に剥離可能となる粘着剤を用いることを特徴とするゴム
製袋体の製造方法。 - 【請求項4】 前記離型シートが加硫済みゴムシートで
あって、前記ゴム製袋体を加硫した後、このゴム製袋体
の一方の側辺部を開放して前記離型シートを取り出した
後、この開放した側辺部を閉じて袋体とする請求項3に
記載のゴム製袋体の製造方法。
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JP2007169910A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム堰 |
KR100761550B1 (ko) | 2007-02-06 | 2007-09-27 | 주식회사 유일기연 | 가요성 댐 및 그 제조방법 |
KR100877128B1 (ko) | 2008-05-27 | 2009-01-07 | 주식회사 유일기연 | 가요성 보 및 그 제조방법 |
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