JP2005054482A - 自閉式引戸装置、自閉式引戸用ユニット及び自閉式引戸装置の組立方法 - Google Patents

自閉式引戸装置、自閉式引戸用ユニット及び自閉式引戸装置の組立方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 自閉式引戸の駆動歯車の周囲に途中停止機構を配設することで、途中停止力の設定を容易にし、高寿命化を図る。
【解決手段】 自閉式引戸装置には、レ−ルの長さ方向の略々中間部にわたって設けられたラック14と、戸本体の端部側に設けられ上記レ−ルを走行するランナ部材と、戸本体の中間部位に設けられ上記ラック14に係合する歯車面20を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車2と、上記駆動歯車2の歯車面20に係合して駆動歯車2の駆動をロックする途中停止機構3とを設け、基体部30と、基体部30にばね33が内挿されるカム34と、上記基体部30の先端部32に設けられて上記歯車面20に係合するストッパ部35と、上記基体部30の揺動に伴って上記カム34をロック位置と開放位置へと案内することでストッパ部35を上記歯車面20に案内する案内部材36との構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、開放された引戸を自動的に閉止させるための自閉式引戸装置に係わるものであって、特に、自閉式引戸を開放動作中の任意の位置で停止させることができる自閉式引戸の途中停止装置に関する。
特許文献1には、この種の自閉式引戸用の途中停止装置として、走行用のガイドレ−ルのほかに引戸を途中で停止させるための制動レ−ルを別個に設け、制動レ−ルには途中停止装置を走行させる構成を開示している。途中停止装置は、メインロ−ラと回転摩擦体と制動体及び制動レ−ルとを備え、回転摩擦体はメインロ−ラの回転モ−メントを受けて回転しながら制動部を乗り越えるように構成されている。メインロ−ラと対向する制動体はソレノイドからなる切換装置で切換え操作して、途中停止機能を無効化し、あるいは有効な状態へと復帰させるものである。
しかし、上記特許文献1記載の途中停止装置は、ガイドレ−ルの他に制動レ−ルを必要とするなど複数のレ−ルを必要とするために、装置自体の規模が大きく複雑化することが否めない。特に、自閉装置と途中停止装置とが別体となって、装置の製造コストが高くなるばかりか、さらには引戸への設置作業も頻雑となり汎用性に欠けるという難い課題を有していた。
そこで、特許文献2では、自閉装置と途中停止装置とが別体であるが、引戸の開閉動作に連動して正逆回転するころに対してギアにより噛み合わせ可能なリング部材を設けると共に、リング部材の内周面の複数箇所にポケット空間を設け、さらに、ポケット空間に配置される内径側に向けて膨出する板ばねとローラを設けたものが提供されている。この途中停止装置は、ころの回転運動がリング部材に伝達されてリング部材が回転する際に、板ばねの膨出頂部を通過するローラを板ばねで弾性的に拘束させることで、引戸を任意の位置で停止させるようにしている。
しかしながら、特許文献2の途中停止装置は、ローラを板ばねで拘束するため、板ばねの弾性力を自閉式引戸の開閉動作に適合させて組付けすることが難しい。特に、板ばねの形状寸法を正確に設計して組付けできなければ、ローラを拘束する力が不均一となるために、ローラの拘束を任意に設計・組付けすることは、熟練した知識と技能が必要とされるものであった。
また、板ばねは巻きばねに比べて板全体が変形するので、板ばねの膨出頂部が変形してローラを拘束する動作の繰り返しにより弾性力が低下し、途中停止装置の寿命が短くなる課題を有していた。
特開2002−227509号公報 特開平11−159221号公報
そこで本発明は、上記実情に鑑みて提供されるものであって、自閉式引戸の駆動歯車の周囲に途中停止機構を配設することで一体化且つ高密度化を可能とし、途中停止力の設定を容易にし、高寿命化を図ろうとすることを目的とするものである。
次に、本発明は、ハウジングの内部の駆動歯車の周囲に途中停止機構を配設することで一体化且つ高密度化を図って、戸本体に埋設可能として後付けを行えるようにすることを目的とするものである。
さらに、本発明は、ハウジングの内部の駆動歯車の周囲に途中停止機構を配設して自閉力の戻り防止を図り、戸本体の組付けを容易に行えるようにすることを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る自閉式引戸装置は、請求項1として、レ−ルや框面の長さ方向の略々中間部にわたって設けられ表面にラック面を有するラックと、戸本体の端部側に設けられ上記レ−ルや框面を走行するランナ部材と、戸本体の中間部位に設けられ上記ラック面に係合する歯車面を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車と、上記駆動歯車の歯車面に係合して駆動歯車の駆動をロックする途中停止機構とが備えられ、この途中停止機構は、略々中間部を揺動自在に枢支される略々L字状を呈する基体部と、基体部にばねが内挿されて後端部から出没自在に突出されるカムと、上記基体部の先端部に設けられて上記歯車面に係合するストッパ部と、上記基体部の揺動に伴って上記カムをロック位置と開放位置へと案内することでストッパ部を上記歯車面に案内する案内部材とから構成されることを特徴とする。
この構成によれば、ラック面に駆動歯車の歯車面が係合して巻きばねによって引戸を自閉させ、駆動歯車の周囲に途中停止機構を係合させる機密配置構造となる。自閉力に抗して開放操作して途中停止すると、自閉力が発生して途中停止位置でストッパ部が歯車面に係合して途中停止が維持されると同時に、カムがロック位置へと案内される。
また、請求項2は、請求項1記載の自閉式引戸装置において、案内部材には略々中央に突起面が配置され、突起面に途中停止機構のカムが当接したときにばねが圧縮されてロック位置が構成されることを特徴とする。
この構成によれば、案内部材の突起面に途中停止機構のカムが当接してばねが圧縮されるので、ロック位置が保持される。
また、本発明に係る自閉式引戸用ユニットは、請求項3として、レ−ルや框面の長さ方向の略々中間部にわたって設けられるラック面に係合する歯車面を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車と、上記駆動歯車の歯車面に係合して駆動歯車の駆動をロックする途中停止機構と、これらを内部に装着して戸本体の端面中間部位に埋設可能に構成されるハウジングとを備え、上記途中停止機構は、略々中間部を揺動自在に枢支される略々L字状を呈する基体部と、基体部にばねが内挿されて後端部から出没自在に突出されるカムと、上記基体部の先端部に設けられて上記歯車面に係合するストッパ部と、上記基体部の揺動に伴って上記カムをロック位置と開放位置へと案内することでストッパ部を上記歯車面に案内する案内部材とから構成されることを特徴とする。
この構成によれば、戸本体の掘込穴にハウジングを埋設することで自閉力が発揮されると同時に戸本体を開放させて途中停止位置が保持される。特に、これらハウジングを後付け可能として、自閉式構造を付加させることが可能となる。
さらに、本発明に係る自閉式引戸用ユニットは、請求項4として、レ−ルや框面に設けられるラック面に係合する歯車面を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車と、上記駆動歯車の歯車面に係合して駆動歯車の駆動をロックする途中停止機構と、これらを内部に装着して戸本体の端面中間部位に埋設可能に構成されるハウジングと、このハウジングから突出する歯車面にハウジングの側面から着脱自在に装着して自閉力の戻りを阻止する戻り阻止手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、請求項3の作用に加え、巻きばね力に従って歯車面が回動しない調整位置のままで組付けされるうえ、ハウジングの側面である戸本体の正面から戻り阻止手段が取り外しされる。
また、請求項5は、請求項4記載の自閉式引戸用ユニットにおいて、戻り阻止手段がハウジングの外面から歯車面の溝に係入するフォ−ク部材であることを特徴とする。
この構成によれば、格別な構造を必要とせずに歯車面の溝を利用して巻きばねによる歯車の戻りが阻止され、調整位置のままで組付けした後にハウジングの外面から取り外しされる。歯車面の溝の任意位置を選択して戻り阻止する。
さらに、請求項6は、請求項4記載の自閉式引戸用ユニットにおいて、戻り阻止手段が駆動歯車の歯車面の側面下位に円周方向にわたって多数穿孔された孔部と、この孔部に係入されるピン状のピン部材とから構成されることを特徴とする。
この構成によれば、歯車面の下位の孔部に側面からピン部材を係入することで巻きばねによる歯車の戻りが阻止され、調整位置のままで組付けした後にハウジングの外面である側面からピン部材を取り外しすることが可能である。多数の後部を選択してピン部材が係入される。
さらに、請求項7は、請求項6記載の自閉式引戸用ユニットにおいて、ピン部材が係入部分と把持部分とから略々L字状を呈し、上記把持部分にテ−プ部材が取付けされていることを特徴とする。
この構成によれば、孔部に係入部分が係入されたときに把持部が歯車面の側面に表出しているうえに、テ−プ部材によって把持部分が識別され、テ−プ部分を把持して係入部分を孔部から抜き出しされる。
さらにまた、本発明に係る自閉式引戸装置の組立方法は、請求項8として、上部にレ−ルが設けられ、戸本体の上端面の端部側にはレ−ルの走行面を走行するランナ部材が設けられてなる上吊式の引戸装置において、レ−ル走行面の下面の長さ方向の略々中間部にわたってラック面を有するラックシ−トを固着するとともに、戸本体の上端面の中間部位には掘込穴を設け、上記ラック面に係合する歯車面を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車と、上記駆動歯車の歯車面に係合して駆動歯車の駆動をロックする途中停止機構と、これらを内部に装着するハウジングを上記掘込穴に埋設し、上記ハウジングと戸本体の上端面から突出する歯車面とラックシ−トのラック面とを係合させた後に、上記ハウジングから突出する歯車面にハウジングの外部から装着した戻り阻止手段を戸本体の側面から引き抜くことを特徴とする。
この構成によれば、既存の上吊式の引戸装置に、ラックシ−トの固着と自閉式引戸用ユニットの埋設とを後付け作業することによって、途中停止機構付きの自閉式に変更可能となる。詳しくは、ラックシ−トをレ−ル走行面に下面を固着する作業と、戸本体の中間部位に掘込穴を設ける作業と、掘込穴に自閉式引戸用ユニットを埋設する作業と、レ−ルへの戸本体の組付け後に戸本体の側面である前面から戻り阻止手段を引き抜く作業とによって後付けが実現される。
本発明の請求項1によれば、ラック面に駆動歯車の歯車面が係合して巻きばねによって引戸を自閉させ、駆動歯車の周囲に略々字状の途中停止機構を係合させることで自閉式引戸に途中停止機構を緊密に配置した一体化構造とすることができた。その結果、既存引戸に容易に後付けすることができるようになった。この場合に、自閉力に抗して開放操作して途中停止すると、自閉力が発生してストッパ部が歯車面に自動的に係合すると同時にカムがロック位置へと案内されるので、途中停止位置を確実に維持することができる。
また、途中停止機構のカムが案内部材の突起面に当接するので、ばねを圧縮した状態でロック位置を確実且つ正確に保持することができ、途中停止のストップ力も調整可能とすることができる。
次に、本発明の請求項3によれば、巻きばねを装着した駆動歯車の周囲に略々L字状を呈する途中停止機構を係合させることで空きスペ−スを活用してハウジングの内部に緊密に密集させて内蔵させることができ、途中停止機構を兼備したハウジングを戸本体に埋込可能なユニット構造とすることができる。したがって、戸本体の埋込穴に埋設することができ、先付けあるいは後付けを簡単におこなうことができる。
次に、本発明の請求項4によれば、請求項3の効果に加え、巻きばね力に従って歯車面が回動しない調整位置のままで組付けすることができる。特に、従来の巻きばねを装着した駆動歯車による自閉式引戸装置において、巻きばね力に従って駆動歯車が戻り駆動して歯車面の組付調整位置が狂うことが生じ、組付けに際して再度位置合わせを強いられていたが、このような欠点を一掃することができる。また、ハウジングの側面である戸本体の正面から戻り阻止手段を取り外しすることができるので、戸本体を引戸装置に組付けした後に、戸本体の正面から戻り阻止手段を簡単に着脱自在に操作することができ、組付け作業を軽減することができる。
また、戻り阻止手段をフォ−ク部材としたときには、格別な構造を必要とせずに歯車面の溝を利用してハウジングの外面から係入するだけで巻きばねによる歯車の戻りを阻止することができ、調整位置のままで引戸装置に組付けした後にハウジングの外面である戸本体の前面から簡単に取り外しすることができる。
さらに、戻り阻止手段を歯車面の孔部とピン部材としたときには、孔部にピン部材を係入することで巻きばねによる歯車の戻りを確実に阻止することができ、調整位置のままで引戸装置に組付けした後にハウジングの外面である戸本体の前面からピン部材を取り外しすることができる。
さらに、請求項6の効果に加え、歯車面の側面から把持部分とテ−プ部材とを表出して戻り阻止状態の識別を容易にすることができ、テ−プ部分を把持して係入部分を孔部から確実に抜き出しすることができる。
さらに、本発明の請求項8によれば、既存の上吊式の引戸装置に、ラックシ−トの固着と自閉式引戸用ユニットの埋設とを後付け作業することができ、途中停止機構付きの自閉式へと変更することができる。特に、ラックシ−トをレ−ル走行面に下面を固着する作業と、戸本体の中間部位に掘込穴を設ける作業と、掘込穴に自閉式引戸用ユニットを埋設する作業と、レ−ルへの戸本体の建て込み後に戸本体の側面である前面から戻り阻止手段を引き抜く作業とによって、極めて簡単に後付けを実現することができる。
以下、各実施の形態により本発明を詳細に説明する。
図1〜図9は本発明の実施の形態(1)を示し、自閉式引戸装置1としては壁面12の開口部13に上吊式のレ−ル11を配置し、このレ−ル11に戸本体10が開閉自在に設けられたものを例示する。自閉式引戸装置1は、レ−ル11の長さ方向の略々中間部にわたって設けられ表面にラック面140を有するラック14と、戸本体10の端部側に設けられ上記レ−ル11を走行するランナ部材15と、戸本体10の中間部位に設けられ上記ラック面140に係合する歯車面20を突出するとともに巻きばね23が装着されて自閉力が付与される駆動歯車2と、上記駆動歯車2の歯車面20に係合して駆動歯車2の駆動をロックする途中停止機構3とが備えられている。上記途中停止機構3は、略々中間部を揺動自在に枢支される略々L字状を呈する基体部30と、基体部30にばね33が内挿されて後端部31から出没自在に突出されるカム34と、上記基体部30の先端部32に設けられて上記歯車面20に係合するストッパ部35と、上記基体部30の揺動に伴って上記カム34をロック位置と開放位置へと案内することでストッパ部35を上記歯車面20に案内する案内部材36とから概略構成される。
上記駆動歯車2と途中停止機構3はハウジング4に内部に装備されている。ハウジング4は戸本体10の端面の掘込穴101に埋設可能な幅寸法で、図示するような細幅長方形状に形成することができる。図中41は鍔部、42は止めねじ用穴である。
上記駆動歯車2は、図3〜図5に示すように、後側面に延長される円周案内部24と円周案内部24の後端から径大に張出しされる円周フランジ25とを備え、これらは必要に応じて一体成形され、中心部位の中心孔26には調整ねじ27が装着されている。上記円周案内部24は、駆動歯車2の歯溝22よりも小径を呈し、外周面が駆動歯車2の後側面と円周フランジ25との間で円周上にわたって囲まれる溝形状に形成される。円周案内部24には外周面にセレ−ション240などを設け、後述するガイド片37との摩擦を得る構造とする。また、円周フランジ25は駆動歯車2の歯溝22よりも僅かに小径に形成される。さらに、上記駆動歯車2は円周案内部24の内部まで円盤状の収納部28を設け、この収納部28に巻きばね23が装着されている。巻きばね23は、外側端230を収納部28の突起280に係止し、内側端231を調整ねじ27の割溝270に係入することで、調整可能に収納されている。
上記駆動歯車2の調整ねじ27は軸方向の両端を小径として軸部271,272を形成し、先端面側の軸部271まで割溝270を延長してドライバ−の係入溝に構成している。調整ねじ27の後端の軸部272の手前には抜け止めを防止する張出部273が設けられ、ハウジング4の後端面との摩擦を阻止している。
上記駆動歯車2には、減速機構29が付加されている。減速機構29は減速歯車290と減速ダンパ292とを組み合わせてハウジング4に軸支持され、減速歯車290の歯車面291を駆動歯車2の歯車面20に噛合することで巻きばね23の戻り力が減速されるようにする。減速機構29は駆動歯車2の外周一側に組付け配置し、途中停止機構3と離間させることでハウジング4でのスペ−スを有効活用する。さらに、上記駆動歯車2は、歯車面2が数ピッチにわたってハウジング4の上部開口40から突出し、ラック面140との噛合を可能とする。
次に、途中停止機構3は、図2,図3,図5に示すように正面視逆L字状を呈し、先端部32には歯車面20に係合するストッパ部35と、円周案内部24に案内されるガイド片37とが突出されている。ストッパ部35は、駆動歯車2の歯車面20の歯溝22に係入可能な寸法形状に突出されている。ストッパ部35は先端を先細とした滑り面350,351が形成され、ロック位置から開放位置への切り換え時に歯山21の外形に沿って滑り可能に構成されている。ストッパ部35としては、弾性を有する合成樹脂などを素材として形成することが望ましい。また、ガイド片37は、駆動歯車2の後側面と円周フランジ25との間で円周上にわたって囲まれる溝形状に係入可能な薄形で、且つ先端面を外周面に合致する凹面370に形成され、凹面370の両端縁を丸くして案内面371,372が形成されている。
また、途中停止機構3の後端部31のカム34は、略々V字状に突出され、両側に傾斜面340,341を有し、突端に平面状の突当面342が形成されている。なお、後端部31と先端部32は、枢支点38を介して略々90°に直交配置され、上端部39の溝390にはト−ションバ−381が係入され、揺動運動に戻り力を付与している。さらに、途中停止機構3の案内部材36は、ハウジング4の外周他側下端に固着されている。案内部材36は、略々中間部位を突出させる突起面360と、その左右を低くして開放位置へと案内する開放面361,362とから連続形成されている。上記突起面360は左右に傾斜案内面363,364が開放面361,362から連続形成されている。
さらに、上記ハウジング4の開口40から突出する歯車面20には、戻り阻止手段5を着脱自在に装着させることができる。図8に示すように、戻り阻止手段5としてフォ−ク部材50を備える。フォ−ク部材50はフォ−ク状の1対の係入片51,51と、先端部を下方へ曲げる標識部52とから構成される。よって、ハウジング4の側面から歯車面20の歯溝22,22に沿ってフォ−ク部材50の係入片51,51を押し込みすると、歯溝22,22に沿って係入されて戻り力が阻止される。標識部52には、建て込み後に取り外すべき旨の記載が表示されている。また、係入片51,51には、突起部51aが設けられ、ハウジング4の上部開口40の側部に係入し、係入片51,51を係止している。
この実施の形態(1)によれば、レ−ル11の走行面に下面の長さ方向の略々中間部にわたってラック面140を有するラックシ−トを粘着等により固着してラック14を構成する。
次に、戸本体10の上端面の長さ方向の略々中央の掘込穴101にハウジングを埋設し、鍔部41の止めねじ穴42から止めねじ43で固定する。駆動歯車2の歯車面20にはフォ−ク部材50が装着され、出荷時から取付時までフォ−ク部材50により戻り阻止されて位置調整が維持されている。建て込みに際しては、ランナ部材15をレ−ル11に挿入すると同時にラック14のラック面140に歯車面20を噛合させ、その後にフォ−ク部材50を戸本体10の上端前側から引き抜きする。図1に示すように、戸本体10の自閉状態に応じて調整ねじ27の割溝270にドライバ−等の工具を係入し、強弱や歯車位置の調整を行う。
図6に示すように、自閉式引戸装置1は、開放位置から閉止位置まで巻きばね23のばね力によって自閉する。ガイド片37は、駆動歯車2の時計方向への回転により円周案内部24にしたがって図中下位へ揺動し、案内面371が円周案内部24に摺動している。ストッパ部35はガイド片37によって歯車面20から離間させられて係合解除状態となっており、何らのバネによるロック力を発揮していない。この場合のカム34は、案内部材36の開放面361に位置している。
図7に示すように、戸本体10を自閉力に抗して閉止位置から開放位置へと開放操作する場合を説明する。ガイド片37は開放操作に伴なう駆動歯車2の反時計方向への回転により円周案内部24にしたがって図中上位へ揺動し、円周案内部24には案内面372が摺動している。ストッパ部35はガイド片37によって歯車面20から離間させられて係合解除状態となっている。この場合のカム34は、案内部材36の開放面362に位置している。なお、カム34は図6の自閉位置から傾斜案内面363と突起面360を乗り越えて開放面362に移動している。
次に、図2に示すように、戸本体10を自閉力に抗して閉止位置から開放位置へと開放操作して途中停止する場合を説明する。途中停止すると、巻きばね23とト−ションバ−380のばね力が発揮されるので、カム34が傾斜案内面364をガイドとして突起面360に位置決めされる。カム34の突当面342と案内部材36の突起面360とが当接してばね33が圧縮されると同時に、ストッパ部35が歯車面20の歯溝22に係入してロックし、併せてガイド片37の凹面370が円周案内面24に一致して位置決めされることで、途中停止位置が保持される。
図10は本発明の実施の形態(2)を示す。戻り阻止手段5としては駆動歯車2の歯車面20の側面下位に円周方向にわたって多数穿孔された孔部53とこの孔部53に係入されるピン状のピン部材54とから構成する。ピン部材54は、ピン状の係入部分55とこれを略々90°曲げてなる把持部分56とから形成することができ、把持部分56にはテ−プ部材57を取付けする。
ピン部材54は孔部53に係入されることで駆動歯車2の戻りが阻止されるうえ、把持部分56とテ−プ部材57とにより小さなピン係入の有無が識別可能となり、テ−プ部材57を把持して引き抜くことも容易となる。
レール11に戸本体10を建て付けする説明をしたが、これに限定するものではなく、例えば、上框面の溝隣接面中間部にラックシート14を固着して自閉式引戸装置1を構築することもできる。勿論、下框又は下レールに適用することも可能である。
本発明に係る実施の形態(1)を示す全体斜視図と要部拡大斜視図である。 本発明に係る実施の形態(1)の正面図と要部拡大図であり、ハウジングの前面カバーを取り除いた図である。 本発明に係る実施の形態(1)の自閉式引戸用ユニットにおける分解斜視図である。 本発明に係る実施の形態(1)の駆動歯車の断面図である。 本発明に係る実施の形態(1)の自閉式引戸用ユニットの上面図であり、右半分が断面図である。 本発明に係る実施の形態(1)の途中停止機構の動作説明図である。 本発明に係る実施の形態(1)の途中停止機構の動作説明図である。 本発明に係る実施の形態(1)の自閉式引戸ユニットの建て込みを示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態(1)の自閉式引戸ユニットの建て込み後に戻り阻止手段の取り外し示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態(2)の自閉式引戸ユニットの建て込み後に戻り阻止手段の取り外し示す斜視図である。
符号の説明
自閉式引戸装置 1
レ−ル 11
ラック 14
ラック面 140
戸本体 10
ランナ部材 15
駆動歯車 2
歯車面 20
巻きばね 23
途中停止機構 3
基体部 30
カム 34
ストッパ部 35
案内部材 36
突起面 360
ハウジング 4
戻り阻止手段 5
フォ−ク部材 51
孔部 53
ピン部材 54
テ−プ部材 57

Claims (8)

  1. レ−ルや框面の長さ方向の略々中間部にわたって設けられ表面にラック面を有するラックと、戸本体の端部側に設けられ上記レ−ルや框面を走行するランナ部材と、戸本体の中間部位に設けられ上記ラック面に係合する歯車面を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車と、上記駆動歯車の歯車面に係合して駆動歯車の駆動をロックする途中停止機構とが備えられ、この途中停止機構は、略々中間部を揺動自在に枢支される略々L字状を呈する基体部と、基体部にばねが内挿されて後端部から出没自在に突出されるカムと、上記基体部の先端部に設けられて上記歯車面に係合するストッパ部と、上記基体部の揺動に伴って上記カムをロック位置と開放位置へと案内することでストッパ部を上記歯車面に案内する案内部材とから構成されることを特徴とする自閉式引戸装置。
  2. 請求項1記載の自閉式引戸装置において、案内部材には略々中央に突起面が配置され、突起面に途中停止機構のカムが当接したときにばねが圧縮されてロック位置が構成されることを特徴とする自閉式引戸装置。
  3. レ−ルや框面の長さ方向の略々中間部にわたって設けられるラック面に係合する歯車面を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車と、上記駆動歯車の歯車面に係合して駆動歯車の駆動をロックする途中停止機構と、これらを内部に装着して戸本体の端面中間部位に埋設可能に構成されるハウジングとを備え、上記途中停止機構は、略々中間部を揺動自在に枢支される略々L字状を呈する基体部と、基体部にばねが内挿されて後端部から出没自在に突出されるカムと、上記基体部の先端部に設けられて上記歯車面に係合するストッパ部と、上記基体部の揺動に伴って上記カムをロック位置と開放位置へと案内することでストッパ部を上記歯車面に案内する案内部材とから構成されることを特徴とする自閉式引戸用ユニット。
  4. レ−ルや框面に設けられるラック面に係合する歯車面を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車と、上記駆動歯車の歯車面に係合して駆動歯車の駆動をロックする途中停止機構と、これらを内部に装着して戸本体の端面中間部位に埋設可能に構成されるハウジングと、このハウジングから突出する歯車面にハウジングの側面から着脱自在に装着して自閉力の戻りを阻止する戻り阻止手段とを備えることを特徴とする自閉式引戸用ユニット。
  5. 請求項4記載の自閉式引戸用ユニットにおいて、戻り阻止手段がハウジングの外面から歯車面の溝に係入するフォ−ク部材であることを特徴とする自閉式引戸用ユニット。
  6. 請求項4記載の自閉式引戸用ユニットにおいて、戻り阻止手段が駆動歯車の歯車面の側面下位に円周方向にわたって多数穿孔された孔部と、この孔部に係入されるピン状のピン部材とから構成されることを特徴とする自閉式引戸用ユニット。
  7. 請求項6記載の自閉式引戸用ユニットにおいて、ピン部材が係入部分と把持部分とから略々L字状を呈し、上記把持部分にテ−プ部材が取付けされていることを特徴とする自閉式引戸用ユニット。
  8. 上部にレ−ルが設けられ、戸本体の上端面の端部側にはレ−ルの走行面を走行するランナ部材が設けられてなる上吊式の引戸装置において、
    レ−ル走行面の下面の長さ方向の略々中間部にわたってラック面を有するラックシ−トを固着するとともに、戸本体の上端面の中間部位には掘込穴を設け、
    上記ラック面に係合する歯車面を突出するとともに巻きばねが装着されて自閉力が付与される駆動歯車と、上記駆動歯車の歯車面に係合して駆動歯車の駆動をロックする途中停止機構と、これらを内部に装着するハウジングを上記掘込穴に埋設し、
    上記ハウジングと戸本体の上端面から突出する歯車面とラックシ−トのラック面とを係合させた後に、上記ハウジングから突出する歯車面にハウジングの外部から装着した戻り阻止手段を戸本体の側面から引き抜くことを特徴とする自閉式引戸装置の組立方法。
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