JP2004146580A - 開閉扉の開閉装置及びこれを使用した液晶プロジェクタ - Google Patents

開閉扉の開閉装置及びこれを使用した液晶プロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】開閉扉の開閉装置及びこれを使用した液晶プロジェクタに関し、開閉扉を開位置と閉位置とにロックすることができるようにしたものである。
【解決手段】開閉扉の開閉装置20には、ベース50、回転体60、筒体70を備える。筒体70には、アーム90、ピン100、ばね110を備える。ベース50には、例えば図1及び図3に示すように、他方の開口72から突出するピン100がトレースするカム面120が設けられている。カム面120には、開閉扉30の閉位置においてピン100がばね110の復元力で突出することによりはまり込み、ばね110の開方向の付勢力を受け止める第1凹部121、開閉扉30の開位置においてピン100がばね110の復元力で突出することによりはまり込む第2凹部122を備える。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、開閉扉の開閉装置及びこれを使用した液晶プロジェクタに関し、開閉扉を開位置と閉位置とにロックすることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コイルばねを使用して、扉を全開状態と、全閉状態とのいずれかに選択的に保持することができるようにした扉用蝶番が知られている(例えば特許文献1参照。)。
なお、そのほか、板ばねを使用したもの(例えば特許文献2〜3参照)や、カムを使用したものが知られている(例えば特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−32407号公報(2頁の段落番号「0001」、図1及び図6参照)
【0004】
【特許文献2】
特開平9−83153号公報(図1〜図4)
【0005】
【特許文献3】
実開昭61−73767号公報(第5図)
【0006】
【特許文献4】
実開昭61−20660号公報(第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の扉用蝶番では、コイルばねを使用して、扉を全開状態と全閉状態と選択的に保持していたので、保持力がばね力に依存し、ばね力が弱いと扉がぐら付き易く、逆にばね力を強くすると、扉の開閉が困難になり易いという問題点があった。
【0008】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1に記載の発明は、開閉扉の開閉装置に関し、次の点を目的とする。
【0009】
すなわち、請求項1に記載の発明は、開閉扉を開方向に付勢するばねにより突出するピンと、カム面との係合を利用して、開閉扉を開位置と閉位置とにロックすることができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0010】
すなわち、請求項2に記載の発明は、回転ダンパーを使用して、開閉扉を静粛に且つゆっくりと開くようにすることができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0011】
すなわち、請求項3に記載の発明は、回転体とアームとの干渉を防止することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0012】
すなわち、請求項4に記載の発明は、開閉扉を比較的、軽い力で閉じることができるようにしたものである。
なすわち、開閉扉の閉位置では、ばねの付勢力が作用するので、第1凹部を深くすることで、開閉扉を確実に閉位置にロックすることができるようにしたものである。
【0013】
これに対し、開閉扉の開位置では、ばねの付勢力が作用しないので、第1凹部を浅くすることで、開閉扉を比較的、軽い力で閉じることができるようにするとともに、開閉扉がガタ付いたり、或いは不用意に閉じるのを防止することができるようにしたものである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、液晶プロジェクタに関し、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0014】
すなわち、請求項5に記載の発明は、液晶プロジェクタに好適な開閉扉の開閉装置を提供することができるようにしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、開閉扉の開閉装置に関し、次の点を特徴とする。
第一に、開閉扉(30)の開閉装置(40)には、例えば図1〜4に示すように、次の構成を備える。
【0017】
(1)ベース(50)
ベース(50)は、例えば図1に示すように、開閉扉(30)を有するハウジング(20)に固定されるものである。
(2)回転体(60)
回転体(60)は、例えば図4に示すように、ベース(50)に回転可能に支持されるとともに、開閉扉(30)の片側に少なくとも固定されて開閉扉(30)の回転中心となるものである。
【0018】
なお、回転体(60)は、開閉扉(30)の片側に限らず、両側に固定しても良い。
(3)筒体(70)
筒体(70)は、例えば図3〜4に示すように、両端部がそれぞれ開口した筒形を成し、ベース(50)に対して両端部間において回転可能に支持され、かつ両端部の一方の開口(71)を回転体(60)に向けたものである。
【0019】
第二に、筒体(70)には、例えば図1及び図3〜4に示すように、次の構成を備える。
(4)アーム(90)
アーム(90)は、例えば図3〜4に示すように、筒体(70)内にスライド可能に支持され、一方の開口(71)から突出する先端部が回転体(60)に連結されるものである。
【0020】
(5)ピン(100)
ピン(100)は、例えば図3〜4に示すように、筒体(70)内にスライド可能に支持され、他方の開口(72)から突出するものである。
(6)ばね(110)
ばね(110)は、例えば図3〜4に示すように、筒体(70)内に収納され、アーム(90)とピン(100)との間で圧縮され、アーム(90)及び回転体(60)を介して、開閉扉(30)に対して開方向の付勢力を付与するためのものである。
【0021】
第三に、ベース(50)には、例えば図3〜4に示すように、他方の開口(72)から突出するピン(100)がトレースするカム面(120)が設けられている。
第四に、カム面(120)には、例えば図1及び図6に示すように、次の構成を備えていた。
(8)第1凹部(121)
第1凹部(121)は、例えば図1及び図4に示すように、開閉扉(30)の閉位置においてピン(100)がばね(110)の復元力で突出することによりはまり込み、ばね(110)の開方向の付勢力を受け止めるものである。
【0022】
(9)第2凹部(122)
第2凹部(122)は、例えば図1(二点鎖線参照)及び図4に示すように、開閉扉(30)の開位置においてピン(100)がばね(110)の復元力で突出することによりはまり込むものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0023】
第一に、ベース(50)には、例えば図3〜4に示すように、回転体(60)の回転範囲にダンパーギアー(81)を位置させた回転ダンパー(80)が固定されている。
第二に、回転体(60)には、例えば図3〜4に示すように、回転ダンパー(80)のダンパーギアー(81)にかみ合うギアー部(64)が設けられている。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0024】
第一に、アーム(90)の先端部が、例えば図3〜4に示すように、フック形に形成されている。
第二に、フック先端部(例えば屈曲部91)が、例えば図3〜4に示すように、回転体(60)に回転可能に支持されている。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0025】
すなわち、第2凹部(122)が、例えば図4に示すように、第1凹部(121)より浅く形成されている。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、液晶プロジェクタに関し、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0026】
第一に、例えば図2に示すように、開閉扉(30)の開閉装置におけるハウジング(20)を使用した液晶プロジェクタ(10)である。
第二に、液晶プロジェクタ(10)の前面を、例えば図2に示すように、開閉扉(30)により開閉する。
第三に、液晶プロジェクタ(10)は、例えば図2に示すように、開閉扉(30)が下方に向かって開くように設置された第1の設置状態(例えば床置き状態)と、例えば図8に示すように、開閉扉(30)が上方に向かって開くように設置された第2の設置状態(天吊り状態)とのいずれの設置状態にも設置可能に構成されている。
【0027】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1〜8は、本発明の実施の形態の一例をそれぞれ示すものである。
図1は、開閉扉の開閉装置の側面図、図2は液晶プロジェクタの床置き状態(第1の設置状態)を示す斜視図、図3は開閉装置の分解斜視図、図4は開閉扉の閉状態を示す開閉装置の側面図、図5は開閉装置の他の側面図、図6は図4に対応し、開閉扉の開状態を示す開閉装置の側面図、図7は図4に対応し、開閉扉の開閉途中の状態を示す開閉装置の側面図、図8は液晶プロジェクタの天吊り状態(第2の設置状態)を示す斜視図をそれぞれ示すものである。
(液晶プロジェクタ10)
図2中、10は、ハウジング20を使用した機器の一例である液晶プロジェクタを示すものである。
【0028】
なお、機器は、液晶プロジェクタ10に限定されず、開閉扉30を有していれば、他の機器でも良い。
液晶プロジェクタ10は、図1〜2に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
(1)ハウジング20
(2)開閉扉30
(3)開閉装置40
なお、液晶プロジェクタ10のパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されない。
(ハウジング20)
ハウジング20の前面には、図2に示すように、投光部21を有する。
【0029】
また、ハウジング20の底面には、図示しないが、投光部21の照射角度を変更するための昇降可能な脚を有する。
ハウジング20は、図2に示すように、脚を載置した床置き状態(第1の設置状態)と、図8に示すように、脚を上方に向け、天井等に取り付けた天吊り状態(第2の設置状態)とに設置可能となっている。
(開閉扉30)
開閉扉30は、図1〜2に示すように、ハウジング20の前面に、後述する開閉装置40を左右一対使用して開閉可能に取り付けられ、投光部21を開閉するためのものである。
【0030】
なお、開閉扉30の両側に計2個の開閉装置40を取り付けたが、1個の開閉装置40を開閉扉30の片側だけに取り付けても良い。
開閉扉30は、図1〜2に示すように、床置き状態(第1の設置状態)において、開閉装置40を中心に回転して、下方に向かって開く。
これに対し、開閉扉30は、図8に示すように、天吊り状態(第2の設置状態)において、開閉装置40を中心に回転して、上方に向かって開く。
【0031】
開閉扉30の左右両側の内面からは、図3に示すように、左右一対の取付片31が開閉扉30の厚み方向に突出し、各取付片31は左右の各開閉装置40に固定される。
(開閉装置40)
開閉装置40には、図1及び図3に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
【0032】
(1)ベース50
(2)回転体60
(3)筒体70
(4)回転ダンパー80
なお、開閉装置40のパーツは、上記した(1)〜(4)に限定されない。
【0033】
また、筒体70には、図1及び図3に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
(5)アーム90
(6)ピン100
(7)ばね110
なお、筒体70のパーツは、上記した(5)〜(7)に限定されない。
(ベース50)
ベース50は、図1に示すように、開閉扉30を有するハウジング20に固定されるものである。
【0034】
具体的には、ベース50には、図3に示すように、次の部分を備える。
なお、ベース50の部分は、次の(1)〜(5)に限定されない。
(1)回転体支持軸51
回転体支持軸51は、図3〜4に示すように、ベース50の厚み方向に円筒形に突出し、回転体60を回転可能に支持するためのものである。
【0035】
(2)ダンパー装着部52
ダンパー装着部52は、図3〜4に示すように、回転ダンパー80を装着するためのものである。
(3)筒体支持穴53
筒体支持穴53は、図3〜4に示すように、ベース50の厚み方向に円形に貫通し、筒体70を回転可能に支持するためのものである。
【0036】
(4)ガイド溝54
ガイド溝54は、図3及び図5に示すように、筒体支持穴53を中心とした円弧状に形成され、筒体70をガイドするためのものである。
(5)カム面120
カム面120は、図1及び図3〜4に示すように、ベース50に設けられ、筒体70の他方の開口72から突出するピン100がトレースするものである。
【0037】
具体的には、カム面120は、図1及び図3〜4に示すように、ベース50の厚み方向に突出した壁の側面に形成され、円弧状に湾曲している。
(回転体60)
回転体60は、ベース50に回転可能に支持されるとともに、開閉扉30の片側に少なくとも固定されて開閉扉30の回転中心となるものである。
【0038】
具体的には、回転体60は、ボックス形に形成されている。
回転体60には、図3に示すように、次の部分を備える。
なお、回転体60の部分は、次の(1)〜(4)に限定されない。
(1)軸穴61
軸穴61は、図3〜4に示すように、円筒形に形成され、軸穴61内にベース50の回転体支持軸51を通すことで、回転体60は、ベース50に対し、回転体支持軸51を中心に回転可能に支持される。
【0039】
(2)扉固定部62
扉固定部62は、図3〜4に示すように、開閉扉30の取付片31を挿入して固定可能なものである。
(3)アーム支持穴63
アーム支持穴63は、図3〜4に示すように、アーム90の厚み方向に対向して一対形成されている。
【0040】
(4)ギアー部64
ギアー部64は、図3〜4に示すように、軸穴61を中心として円弧状に形成されている。
(筒体70)
筒体70は、図3〜4に示すように、両端部がそれぞれ開口した筒形を成し、ベース50に対して両端部間において回転可能に支持され、かつ両端部の一方の開口71を回転体60に向けたものである。
【0041】
筒体70には、図3に示すように、大別すると、次の部分を備える。
なお、筒体70の部分は、次の(1)〜(3)の部分に限定されない。
(1)開口71,72
開口71,72は、図3に示すように、筒体70の両端部にそれぞれ形成されている。
【0042】
(2)回転軸73
回転軸73は、図3に示すように、筒体70の長さの途中に位置し、側面から円筒形に突出している。回転軸73は、ベース50の筒体支持穴53に回転可能に挿入される。
(3)ガイド片74
ガイド片74は、図3に示すように、回転軸73と同方向に突出し、先端部がL字形に屈曲している。ガイド片74は、ベース50のガイド溝54内に挿入され、回転体60の回転に伴ってガイド溝54に沿って移動する。
【0043】
(4)スライド溝75
スライド溝75は、図3〜4に示すように、アーム90のスライド方向に長く延び、相対向して一対形成されている。
(回転ダンパー80)
回転ダンパー80には、例えばオイルダンパーが使用され、図3〜5に示すように、ベース50に固定され、ダンパーギアー81を有するものである。
【0044】
なお、回転ダンパー80には、例えばオイル式のものに限定される、機械式のものでも良い。
ダンパーギアー81は、回転体60の回転範囲に位置し、回転体60のギアー部64にかみ合うものである。
(アーム90)
アーム90は、図3〜4に示すように、筒体70内にスライド可能に支持され、一方の開口71から突出する先端部が回転体60に連結されるものである。
【0045】
具体的には、アーム90には、図3に示すように、大別すると、次の部分を備える。
なお、アーム90の部分は、次の(1)〜(3)に限定されない。
(1)屈曲部91
屈曲部91は、図3〜4に示すように、アーム90の先端部に位置し、略J字形に屈曲している。
【0046】
(2)支持軸92
支持軸92は、図3〜4に示すように、屈曲部91の先端部の厚み方向の両側から一対突出する。両支持軸92は、回転体60の対向するアーム支持穴63にそれぞれ回転可能にはまり込む。
(3)スライド軸93
スライド軸93は、図3〜4に示すように、屈曲部91の長さの途中に位置し、屈曲部91の厚み方向の両側から一対突出する。両スライド軸93は、筒体70の対向するスライド溝75にそれぞれはまり込む。スライド軸93は、回転体60の回転に伴ってスライド溝75に沿ってスライドする。そして、スライド軸93は、図6に示すように、開閉扉30の開放位置において、スライド溝75の端部に突き当たることで、開閉扉30の最大開放位置を規制している。
(ピン100)
ピン100は、図3〜4に示すように、筒体70内にスライド可能に支持され、他方の開口72から突出するものである。
【0047】
具体的には、ピン100には、図3〜4に示すように、次の部分を備える。
なお、ピン100の部分は、次の(1)に限定されない。
(1)基部101
基部101は、図3〜4に示すように、他方の開口72より大きく設定されている。基部101は、他方の開口72からのピン100の最大突出位置を規制している。
(ばね110)
ばね110は、図3〜4に示すように、筒体70内に収納され、アーム90とピン100との間で圧縮され、アーム90及び回転体60を介して、開閉扉30に対して開方向の付勢力を付与するためのものである。
(カム面120)
カム面120には、図3〜4に示すように、次の部分を備える。
【0048】
(1)第1凹部121
第1凹部121は、図4に示すように、開閉扉30の閉位置においてピン100がばね110の復元力で突出することによりはまり込み、ばね110の開方向の付勢力を受け止めるものである。
具体的には、第1凹部121は、図4に示すように、円弧状に湾曲したカム面120の一端部に位置し、若干山形に隆起した後、下り傾斜している。
【0049】
(2)第2凹部122
第2凹部122は、図6に示すように、開閉扉30の開位置においてピン100がばね110の復元力で突出することによりはまり込むものである。
第2凹部122が、図6に示すように、第1凹部121より浅く形成されている。
なお、第2凹部122を、第1凹部121より浅く形成したが、これに限らず、第1凹部121と同じ深さに形成しても良い。
【0050】
具体的には、第2凹部122は、図4に示すように、円弧状に湾曲したカム面120の他端部に位置し、若干山形に隆起した後、第1凹部121より急勾配で下り傾斜している。
(動作の説明)
上記した構成を備える開閉装置40の動作について、以下に説明する。
(開動作)
まず、図1に実線で示したように、閉じた状態の開閉扉30を開くには、開閉扉30を持って下方に引き下げれば良い。
【0051】
開閉扉30を開くと、回転体60が回転し、これに連結されているアーム90を介して、筒体70が回転軸73を中心に回転する。
筒体70の回転に伴って、ピン100がカム面120を移動する。
このとき、ピン100が、カム面120に押されて、ばね110のばね力に抗して筒体70の内部に引っ込むことで、第1凹部121から係脱する。
【0052】
このため、ばね110の付勢力により、アーム90が伸張することで、回転体60が回転し、開閉扉30が開く。
このとき、回転体60のギアー部64が回転することで、回転ダンパー80のダンパーギアー81が回転し、回転ダンパー80の制動力が働く。
このため、開閉扉30は、ばね110の付勢力により開くが、このとき、回転ダンパー80の制動力が働き、開閉扉30は、静粛に且つゆっくりと開く。
【0053】
開閉扉30は、図1に二点鎖線で示したように、ほぼ90度開く。
開閉扉30がほぼ90度開くと、図6に示すように、スライド軸93がスライド溝75の端部に突き当たることで、開閉扉30の最大開放位置が規制される。
また、ピン100が、図6に示すように、第2凹部122の位置まで移動すると、ばね110の復元力で突出することで、第2凹部122にはまり込む。
【0054】
このため、開閉扉30が、振動等によりガタ付くのを防止することができる。
また、液晶プロジェクタ10を、図8に示すように、天吊り状態(第2の設置状態)に取り付けた場合には、開状態の開閉扉30に、その自重が作用する。
このとき、ピン100と第2凹部122とのはまり合いにより、開閉扉30が、振動等によりガタ付いたり、或いは不用意に開放するのを防止することができる。
(閉動作)
つぎに、図1に二点鎖線で示したように、開状態の開閉扉30を閉じるには、開閉扉30を持って上方に向かって閉じれば良い。
【0055】
開閉扉30を閉じると、ピン100が第2凹部122から係脱し、閉位置において、ピン100が、図4に示すように、ばね110の復元力で突出することで、第1凹部121にはまり込む。
このため、開閉扉30は、図1に実線で示したように、ばね110の付勢力に抗して開位置にロックされる。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0057】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、開閉扉を開方向に付勢するばねにより突出するピンと、カム面との係合を利用して、開閉扉を開位置と閉位置とにロックすることができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0058】
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、回転ダンパーを使用して、開閉扉を静粛に且つゆっくりと開くようにすることができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0059】
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、回転体とアームとの干渉を防止することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、開閉扉の開閉装置に関し、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0060】
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、開閉扉を比較的、軽い力で閉じることができる。
なすわち、開閉扉の閉位置では、ばねの付勢力が作用するので、第1凹部を深くすることで、開閉扉を確実に閉位置にロックすることができる。
これに対し、開閉扉の開位置では、ばねの付勢力が作用しないので、第1凹部を浅くすることで、開閉扉を比較的、軽い力で閉じることができるようにするとともに、開閉扉がガタ付いたり、或いは不用意に閉じるのを防止することができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、液晶プロジェクタに関し、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0061】
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、液晶プロジェクタに好適な開閉扉の開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉扉の開閉装置の側面図である。
【図2】液晶プロジェクタの床置き状態(第1の設置状態)を示す斜視図である。
【図3】開閉装置の分解斜視図である。
【図4】開閉扉の閉状態を示す開閉装置の側面図である。
【図5】開閉装置の他の側面図である。
【図6】図4に対応し、開閉扉の開状態を示す開閉装置の側面図である。
【図7】図7は図4に対応し、開閉扉の開閉途中の状態を示す開閉装置の側面図である。
【図8】図8は液晶プロジェクタの天吊り状態(第2の設置状態)を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 液晶プロジェクタ     20 ハウジング
21 投光部          30 開閉扉
31 取付片          40 開閉装置
50 ベース          51 回転体支持軸
52 ダンパー装着部      53 筒体支持穴
54 ガイド溝         60 回転体
61 軸穴           62 扉固定部
63 アーム支持穴       64 ギアー部
70 筒体           71,72  開口
73 回転軸          74 ガイド片
75 スライド溝        80 回転ダンパー
81 ダンパーギアー      90 アーム
91 屈曲部          92 支持軸
93 スライド軸        100 ピン
101 基部           110 ばね
120 カム面          121 第1凹部
122 第2凹部

Claims (5)

  1. 開閉扉を有するハウジングに固定されるベースと、
    前記ベースに回転可能に支持されるとともに、前記開閉扉の片側に少なくとも固定されて前記開閉扉の回転中心となる回転体と、
    両端部がそれぞれ開口した筒形を成し、前記ベースに対して前記両端部間において回転可能に支持され、かつ前記両端部の一方の開口を前記回転体に向けた筒体とを備える開閉扉の開閉装置であって、
    前記筒体には、
    前記筒体内にスライド可能に支持され、前記一方の開口から突出する先端部が前記回転体に連結されるアームと、
    前記筒体内にスライド可能に支持され、他方の開口から突出するピンと、
    前記筒体内に収納され、前記アームと前記ピンとの間で圧縮され、前記アーム及び前記回転体を介して、前記開閉扉に対して開方向の付勢力を付与するためのばねとを備え、
    前記ベースには、
    前記他方の開口から突出する前記ピンがトレースするカム面が設けられ、
    前記カム面には、
    前記開閉扉の閉位置において前記ピンが前記ばねの復元力で突出することによりはまり込み、前記ばねの開方向の付勢力を受け止める第1凹部と、
    前記開閉扉の開位置において前記ピンが前記ばねの復元力で突出することによりはまり込む第2凹部とを備えていることを特徴とする開閉扉の開閉装置。
  2. 請求項1に記載の開閉扉の開閉装置であって、
    前記ベースには、
    前記回転体の回転範囲にダンパーギアーを位置させた回転ダンパーが固定され、
    前記回転体には、
    前記回転ダンパーのダンパーギアーにかみ合うギアー部が設けられていることを特徴とする開閉扉の開閉装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の開閉扉の開閉装置であって、
    前記アームの先端部がフック形に形成され、
    フック先端部が前記回転体に回転可能に支持されていることを特徴とする開閉扉の開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の開閉扉の開閉装置であって、
    前記第2凹部が、前記第1凹部より浅く形成されていることを特徴とする開閉扉の開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉扉の開閉装置における前記ハウジングを使用した液晶プロジェクタであって、
    前記液晶プロジェクタの前面を、前記開閉扉により開閉するとともに、
    前記液晶プロジェクタは、
    前記開閉扉が下方に向かって開くように設置された第1の設置状態と、
    前記開閉扉が上方に向かって開くように設置された第2の設置状態とのいずれの設置状態にも設置可能に構成されていることを特徴とする開閉扉の開閉装置を使用した液晶プロジェクタ。
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