JP2005053431A - リヤフレームの結合構造 - Google Patents

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【課題】 リヤフレーム後方から加わる衝撃荷重をスムーズにサイドシルに伝達することによって、リヤフレームの折れ曲がり変形を抑止し、且つリヤフレームの捻れを抑制することが可能な高剛性のリヤフレームの結合構造を提供する。
【解決手段】 サイドシル10とリヤフレーム30との結合部に、サイドシル10の上面部18とキックアップ部31よりも後方のリヤフレーム30の底壁部35とを連結する補剛部材40を配設する。リヤフレーム30の後方に加わった衝撃荷重Fは、キックアップ部31よりも後方のリヤフレーム30の底壁部35から補剛部材40を介してサイドシル10の上面部18に伝達される。従って、リヤフレーム30のキックアップ部31に応力が集中することが低減され、リヤフレーム30の折れ曲がりが抑制される。
【選択図】図1

Description

この発明は、リヤフレームの結合構造に関するものである。
一般に、リヤフレームは、車体の左右側部に配設されたサイドシルの後端部から車体後方に延びるように結合固定されるフレーム部材である。このリヤフレームには、後輪や後車軸等との干渉を回避するため、斜め上方、且つ車体内側に向かって湾曲したキックアップ部が一体的に形成されている。
特許文献1には、図6に示されるように、リヤフレーム1のキックアップ部2に沿ってリンホース3を配設すると共に、リヤフレーム1とサイドシル4との接合部に支持ブラケット5を配設している。これによって、後突時におけるリヤフレーム1のキックアップ部2に作用する曲げモーメントに対する剛性及びリヤサスペンションメンバを支承する支持剛性を確保するようにした構成が記載されている。
しかしながら、上記した従来のリヤフレームの結合構造にあっては、図7に示されるように、リヤフレーム1の前側側面部6が、サイドシル4の後側側面部7に並列した状態で結合固定されている。このため、リヤフレーム1の後方に加わった衝撃荷重Fは、サイドシル4にスムーズに伝達され難いという問題があった。そして、リヤフレーム1の後方に加わった衝撃荷重Fがスムーズにサイドシル4に伝達され難いために、リンホース3が配設されているにもかかわらず、キックアップ部2の下面側の前後屈曲部8,9(図6に図示)に応力が集中してリヤフレーム1が折れ曲がり変形してしまうという問題が発生してしまう。
このリヤフレーム1が折れ曲がり変形してしまうと、衝撃荷重の分散吸収が設定通りに行われなくなる虞があり、乗員スペースが損傷して乗員の安全性が損なわれてしまうことがある。
また、リヤサスペンションメンバを支承する支持ブラケット5がリヤフレーム1とサイドシル4との結合部分に取り付けられている。このため、通常、キックアップ部2よりも後方のリヤフレーム1に配設されるリヤサスペンションダンパ入力点P(以下、リヤサスダンパ入力点Pという)からの入力荷重によって生じるリヤフレーム1の捻れを抑制することは難しいという問題がある。さらには、リヤサスペンションメンバから支持ブラケット5を介して入力される入力荷重に対するリヤフレーム1の剛性が不足してしまうという問題もある。
実開平06−42549号公報
そこで、この発明は、上述したような従来のリヤフレームの結合構造が有している問題点を解決するためになされたものであって、リヤフレーム後方から加わる衝撃荷重をスムーズにサイドシルに伝達することによって、リヤフレームの折れ曲がり変形を抑止し、且つリヤフレームの捻れを抑制することが可能な高剛性のリヤフレームの結合構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、キックアップ部が形成されたリヤフレームをサイドシルに並列して結合固定するリヤフレームの結合構造において、
前記リヤフレームと前記サイドシルとの結合部に、前記サイドシルの上面部と前記キックアップ部よりも後方のリヤフレームの下面部とを連結する補剛部材を配設したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記キックアップ部に、サスペンション部材を支承するナットパイプを配設し、前記ナットパイプを前記補剛部材によって支持したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記補剛部材は、前記キックアップ部なかばのリヤフレームの一側面部と前記サイドシルの一側面部とを連結すると共に、前記サイドシルの上面部に連なる第1の補剛部材と、前記第1の補剛部材に連結して前記サイドシルの上面部と前記キックアップ部よりも後方のリヤフレームの下面部とを連結する第2の補剛部材とを備えて構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記請求項2又は3に記載の発明の構成に加えて、前記ナットパイプは、前記キックアップ部の短手方向に延びるように配設された第3の補剛部材によって変位が規制されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記請求項1乃至4に記載の発明の構成に加えて、前記リヤフレームの一端部に、前記サイドシルに直交するクロスメンバを配設し、前記リヤフレームの一端部を前記クロスメンバに突きあてた状態で結合固定したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、リヤフレームとサイドシルとの結合部には、サイドシルの上面部とキックアップ部よりも後方のリヤフレームの下面部とを連結する補剛部材が配設されている。これにより、リヤフレームの後方に加わった衝撃荷重は、キックアップ部よりも後方のリヤフレームの下面部から補剛部材を介してサイドシルの上面部に伝達される。従って、リヤフレームの後方に加わった衝撃荷重は滑らかにサイドシルに伝達されるので、リヤフレームのキックアップ部に応力が集中することが低減され、リヤフレームの折れ曲がりを抑制することができる。そして、リヤフレームの折れ曲がりが抑制されるので、衝撃荷重の分散吸収が設定通りに行われるようになり、乗員スペースの損傷が防止され乗員の安全性を向上することができる。
請求項2に記載の発明によれば、キックアップ部には、サスペンション部材を支承するナットパイプが配設されていると共に、このナットパイプは、補剛部材によって支持されている。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、ナットパイプの前後左右方向への倒れが補剛部材によって確実に規制されるので、サスペンション部材の強固な取り付け位置を確保することができる。
請求項3に記載の発明によれば、リヤフレームとサイドシルとの結合部には、キックアップ部なかばのリヤフレームの一側面部とサイドシルの一側面部とを連結すると共に、サイドシルの上面部に連なる第1の補剛部材が配設されている。さらに、キックアップ部よりも後方のリヤフレームには、第1の補剛部材に連結することによってサイドシルの上面部とキックアップ部よりも後方のリヤフレームの下面部とを連結する第2の補剛部材が配設されている。これにより、請求項1又は2に記載の発明の作用効果に加えて、リヤフレームの後方に加わった衝撃荷重は、キックアップ部なかばのリヤフレームの一側面部から第1の補剛部材を介してサイドシルの一側面部に伝達されると共に、キックアップ部よりも後方のリヤフレームの下面部から第1及び第2の補剛部材を介してサイドシルの上面部に伝達される。従って、リヤフレームの後方に加わった衝撃荷重は滑らかにサイドシルに伝達されるので、キックアップ部に応力が集中するのが低減され、リヤフレームの折れ曲がりを抑制することができる。そして、リヤフレームの折れ曲がりが抑制されるので、衝撃荷重の分散吸収が設定通りに行われるようになり、乗員スペースの損傷が防止され乗員の安全性を向上することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ナットパイプは、キックアップ部の短手方向に延びるように配設された第3の補剛部材によって変位が規制されている。これにより、請求項2又は3に記載の発明の作用効果に加えて、ナットパイプの前後左右方向の倒れが第3の補剛部材によってさらに規制されるので、サスペンション部材のより強固な取り付け位置を確保することができる。
請求項5に記載の発明によれば、リヤフレームの一端部には、サイドシルに直交するクロスメンバが配設され、このクロスメンバにリヤフレームの一端部が突きあてられた状態で結合固定されている。これにより、請求項1乃至4に記載の発明の作用効果に加えて、キックアップ部よりも後方のリヤフレームの車体外側に設けられているリヤサスダンパ入力点に対してサイドシルから車体内側に結合スパンが確保されるので、リヤサスダンパ入力をサイドシルだけでなく、クロスメンバにも分散することによって、リヤフレームの捻れを低減することができる。
これらの結果、リヤフレーム後方から加わる衝撃荷重をスムーズにサイドシルに伝達することによって、リヤフレームの折れ曲がり変形を抑止し、且つリヤフレームの捻れを抑制することが可能な高剛性のリヤフレームの結合構造を提供することができる。
以下、本発明の最も好適と思われる実施形態について図1〜5を用いて詳細に説明を行う。図1(a)は、本発明が適用されたリヤフレームの結合構造を説明するためクロージングプレートを省略した平面図、(b)は、図1(a)の平断面図、図2は、図1(a)中のA−A矢視断面図、図3は、図1(a)中のB−B矢視断面図、図4は、図1(a)中のC−C矢視断面図、図5は、同例における補剛部材を説明するための分解斜視図である。
本発明のリヤフレームの結合構造を説明する。本リヤフレームの結合構造は、図1〜5に示されるように、車体左右両側に配置されるサイドシル10と、左右のサイドシル10を連結するクロスメンバ20と、これらサイドシル10の後端部から車体後方に延びるように結合固定され、且つクロスメンバ20に前端部が結合固定されるリヤフレーム30と、サイドシル10とリヤフレーム30との結合部に配設される補剛部材40と、リヤフレーム30のキックアップ部31に配設されるナットパイプ60と、第3の補剛部材としてのナットパイプ補剛用ブラケット(以下、ブラケットという)61とを備えて構成されている(但し、図1〜5にあっては、車体左側のリヤフレームの結合構造のみが図示されている)。
ところで、本リヤフレームの結合構造は、車体左右両側のリヤフレームの結合構造に等しく適用されるものであるから、以下では、車体左側のリヤフレームの結合構造について説明する。
サイドシル10は、図1,3に示されるように、断面ハット型形状のサイドシルインナ11及びサイドシルアウタ12の上下端部に形成されたフランジ部13,14及び15,16を結合固定することによって車体前後方向に延びるほぼ矩形状の閉断面が形成された側方部材である。このサイドシル10、つまりサイドシルインナ11の後側側面部17には、図1,2に示されるように、左右のサイドシル10を連結する車幅方向に延びたクロスメンバ20の左側端部が、前面側に折り曲げ形成された前側フランジ部21を介して結合固定されている。さらに、このサイドシルインナ11の後側側面部17には、補剛部材40を介して、リヤフレーム30の前側側面部32が並列した状態で結合固定されている。
リヤフレーム30は、図1〜5に示されるように、左右に対向配置される縦壁部33,34と下面部としての底壁部35とによって形成された断面ハット型のフレーム部材である。このリヤフレーム30の前側側面部32は、図3に示されるように、サイドシルインナ11に並列して結合固定されるため、縦壁部34と底壁部35とによって正面視がほぼL字形に形成されている。
縦壁部34の前端部には、車体内側に向かった前側フランジ部36(図1(b),5参照)が折り曲げ形成されている。そして、この前側フランジ部36をクロスメンバ20の左側端部の背面側に接合した状態でリヤフレーム30とクロスメンバ20とが結合固定されている。すなわち、リヤフレーム30の前端部は、クロスメンバ20の左側端部に突き当たった状態で結合固定されている。
また、サイドシルインナ11とリヤフレーム30との結合部には、補剛部材40の一構成部材である第1の補剛部材としてのリンホース41が配設されている。
リンホース41は、図1〜3,5に示されるように、上下方向に離間して対向配置されたほぼ水平な上面部42及び下面部43と、これら上下面部42,43を連結するほぼ垂直な側面部44とを備えて構成されている断面視ほぼコ字形の補剛部材である。
リンホース41の上面部42の左側端部には、図1,3に示されるように、段部を有したのちほぼ水平に延びるフランジ部45が折り曲げ形成されている。そして、このフランジ部45は、サイドシルインナ11の上面部18とリヤフレーム30の上方を覆うクロージングプレート70の左側端部との間に介在した状態で結合固定されている。つまり、リンホース41の上面部42とサイドシルインナ11の上面部18とは、ほぼ水平に連なった状態で結合固定されている。
また、リンホース41の下面部43の左側端部には、図3,5に示されるように、斜め下方に延びるフランジ部46が一体的に折り曲げ形成されている。そして、このフランジ部46は、サイドシルインナ11の下面部19とリヤフレーム30の底壁部35との間に介在した状態で結合固定されている。
なお、クロージングプレート70の右側端部は、図3に示されるように、リヤフロアパン71を介して、リヤフレーム30の縦壁部34の上端部に折り曲げ形成されたほぼ水平なフランジ部37に結合固定されている。また、リンホース41よりも後方に位置するクロージングプレート70の左側端部は、図4に示されるように、リヤフレーム30の縦壁部33の上端部に結合固定されている。
なお、図4中の符号72は、縦壁部33の車体外側に配設されたリヤエプロンである。
リンホース41の側面部44の前端は、図1(b)に示されるように、クロスメンバ20の左側端部の背面側に形成された後側フランジ部22とサイドシルインナ11の後側側面部17との間に介在した状態で結合固定されている。また、リンホース41の側面部44の後端は、リヤフレーム30のキックアップ部31なかばの車体内側の側壁部34に沿って接合した状態で結合固定されている。これにより、サイドシルインナ11の後側側面部17とリヤフレーム30のキックアップ部31なかばの縦壁部34とは、リンホース41の側面部44によって滑らかに連結されている。
このように形成されたリンホース41に応じて、リヤフレーム30の縦壁部34には、図3,5に示されるように、リンホース41の側面部44に沿うように突出された段部38が一体的に形成されている。この段部38は、車体後方に向かうのに従って突出量が緩やかに低減していくように形成されており、キックアップ部31なかばで縦壁部34に一体化している。
さらに、リヤフレーム30のキックアップ部31なかばから後方にかけた縦壁部33,34の対向面間には、図1,2,4,5に示されるように、補剛部材40の一構成部材である第2の補剛部材としてのリヤフレームダブラ46(以下、ダブラ46という)が配設されている。このダブラ46は、長手方向に沿った折り曲げ加工(ビード加工)が施されており、長手方向における曲げや捻れなどに強い形状を有している。
そして、このダブラ46は、その前端部47がリンホース41の上面部42に下方側から接合した状態、且つ後端部48がリヤフレーム30の底壁部35に上方側から接合、或いは近接した状態で、ダブラ46の左右側部に形成された上向きのフランジ部49,50がリヤフレーム30の縦壁部33,34に接合した状態で結合固定されている。これにより、サイドシルインナ11の上面部18、リンホース41の上面部42及びリヤフレーム30の底壁部35とは、ダブラ46を介して車体前後方向に向かって緩やかに連なった状態で結合固定されている。なお、このダブラ46の後端部48は、リヤフレーム30の後端部まで延びるように形成してもよい。
さらに、リヤフレーム30のキックアップ部31における底壁部35とダブラ46とには、図5に示されるように、ナットパイプ挿通用の挿通孔39,51が開口形成されている。これらの挿通孔39,51に挿通されるナットパイプ60は、図2,4,5に示されるように、リヤフレーム30のキックアップ部31の下面側に結合固定されたブラケットブレース62に上向きに取り付けられている。そして、キックアップ部31に配設されたナットパイプ60は、その中間部が挿通孔51に嵌合することによってダブラ46に支持されている。なお、この挿通孔51とナットパイプ60との接合部を溶接により結合固定するようにしてもよい。
さらに、このナットパイプ60の上部には、図1,2,4,5に示されるように、キックアップ部31におけるリヤフレーム30の短手方向(横幅方向)に向かったブラケット61が配設されている。このブラケット61には、ナットパイプ挿通用の挿通孔63が開口形成されている(図5参照)。そして、この挿通孔63にナットパイプ60の上部を嵌合した状態で溶接により結合固定することにより、ナットパイプ60の変位が規制されている。さらに、ブラケット61は、その左右側端部に形成された上向きのフランジ部64,65がダブラ46のフランジ部49,50を介してリヤフレーム30の縦壁部33,34に結合固定されると共に、前後端部に形成された下向きのフランジ部66,67がダブラ46の上面側に接合した状態で結合固定されている。
また、このナットパイプ60の下端部には、図4に示されるように、サブフレームマウント68(図中にあっては一点鎖線で示す)を介して、図示しないサスペンション部材、例えばリヤサスサブフレームやサスペンションアーム等が脱着可能に取り付けられる。
このようにして、リヤフレーム30のキックアップ部31には、補剛されたリヤサスサブフレーム取り付け位置が形成される。そして、このリヤサスサブフレーム取り付け位置よりも後方のサブフレーム30の左側面部には、図1に示されるように、リヤサスダンパ入力点Pが設けられている。
そして、上述した車体左側のリヤフレームの結合構造と同様の態様により、車体右側のリヤフレームの結合構造も構成される。
かかる構成によれば、サイドシル10とリヤフレーム30との結合部には、サイドシル10の上面部18とキックアップ部31よりも後方のリヤフレーム30の底壁部35とを連結する補剛部材40が配設されている。これにより、リヤフレーム30の後方に加わった衝撃荷重Fは、キックアップ部31よりも後方のリヤフレーム30の底壁部35から補剛部材40を介してサイドシル10の上面部18に伝達される。従って、リヤフレーム30の後方に加わった衝撃荷重Fは滑らかにサイドシル10に伝達されるので、リヤフレーム30のキックアップ部31に応力が集中することが低減され、リヤフレーム30の折れ曲がりが抑制される。そして、リヤフレーム30の折れ曲がりが抑制されるので、衝撃荷重Fの分散吸収が設定通りに行われるようになり、乗員スペースの損傷が防止され乗員の安全性が向上する。
また、キックアップ部31には、サスペンション部材を支承するナットパイプ60が配設されていると共に、このナットパイプ60は、補剛部材40によって支持されている。これにより、ナットパイプ60の前後左右方向への倒れが補剛部材40によって確実に規制されるので、サスペンション部材の強固な取り付け位置が確保される。
また、サイドシル10とリヤフレーム30との結合部には、キックアップ部31なかばのリヤフレーム30の縦壁部34とサイドシル10の後側側面部17とを連結すると共に、サイドシル11の上面部18に連なるリンホース41が配設されている。さらに、キックアップ部31よりも後方のリヤフレーム30には、リンホース41に連結することによってサイドシル10の上面部18とキックアップ部31よりも後方のリヤフレーム30の底壁部35とを連結するダブラ46が配設されている。これにより、リヤフレーム30の後方に加わった衝撃荷重Fは、キックアップ部31なかばのリヤフレーム30の側壁部34からリンホース41を介してサイドシル10の後側側面部17に伝達されると共に、キックアップ部31よりも後方のリヤフレーム30の底壁部35からリンホース41及びダブラ46を介してサイドシル10の上面部18に伝達される。従って、リヤフレーム30の後方に加わった衝撃荷重Fは滑らかにサイドシル10に伝達されるので、キックアップ部31に応力が集中するのが低減され、リヤフレーム30の折れ曲がりが抑制される。そして、リヤフレーム30の折れ曲がりが抑制されるので、衝撃荷重の分散吸収が設定通りに行われるようになり、乗員スペースの損傷が防止され乗員の安全性が向上する。
また、リヤフレーム30の前側フランジ部36と、クロスメンバ20の結合部に応力が集中するのが低減され、クロスメンバ20の折れ曲がりが抑制される。そして、クロスメンバ20の折れ曲がりが抑制されるので、衝撃荷重の分散吸収が設定通りに行われるようになり、乗員スペースの損傷が防止され乗員の安全性が向上する。
また、ナットパイプ60は、キックアップ部31の短手方向に延びるように配設されたブラケット61によって変位が規制されている。これにより、ナットパイプ60の前後左右方向の倒れがブラケット61によってさらに規制されるので、サスペンション部材のより強固な取り付け位置が確保される。
また、リヤフレーム30の前端部には、サイドシル10に直交するクロスメンバ20が配設され、このクロスメンバ20にリヤフレーム30の前端部が突きあてられた状態で結合固定されている。これにより、キックアップ部31よりも後方のリヤフレーム30の車体外側に設けられているリヤサスダンパ入力点Pに対してサイドシル10から車体内側に結合スパンが確保されるので、リヤサスダンパ入力をサイドシル10だけでなく、クロスメンバ20にも分散することによって、リヤフレーム30の捻れが低減される。
(a)は、本発明が適用されたリヤフレームの結合構造を説明するためクロージングプレートを省略した平面図、(b)は、図1(a)の平断面図である。 図1(a)中のA−A矢視断面図である。 図1(a)中のB−B矢視断面図である。 図1(a)中のC−C矢視断面図である。 同例における補剛部材を説明するための分解斜視図である。 従来のリヤフレームの結合構造を説明するための概略側面図である。 図6における要部の平面図である。
符号の説明
10 サイドシル
17 後側側面部
18 上面部
20 クロスメンバ
30 リヤフレーム
31 キックアップ部
32 前側側面部
34 縦壁部
35 底壁部
40 補剛部材
41 第1の補剛部材(リンホース)
46 第2の補剛部材(リヤフレームダブラ)
60 ナットパイプ
61 第3の補剛部材(ナットパイプ補剛用ブラケット)

Claims (5)

  1. キックアップ部が形成されたリヤフレームをサイドシルに並列して結合固定するリヤフレームの結合構造において、
    前記リヤフレームと前記サイドシルとの結合部に、前記サイドシルの上面部と前記キックアップ部よりも後方のリヤフレームの下面部とを連結する補剛部材を配設したことを特徴とするリヤフレームの結合構造。
  2. 前記キックアップ部に、サスペンション部材を支承するナットパイプを配設し、前記ナットパイプを前記補剛部材によって支持したことを特徴とする請求項1に記載のリヤフレームの結合構造。
  3. 前記補剛部材は、前記キックアップ部なかばのリヤフレームの一側面部と前記サイドシルの一側面部とを連結すると共に、前記サイドシルの上面部に連なる第1の補剛部材と、前記第1の補剛部材に連結して前記サイドシルの上面部と前記キックアップ部よりも後方のリヤフレームの下面部とを連結する第2の補剛部材とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリヤフレームの結合構造。
  4. 前記ナットパイプは、前記キックアップ部の短手方向に延びるように配設された第3の補剛部材によって変位が規制されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のリヤフレームの結合構造。
  5. 前記リヤフレームの一端部に、前記サイドシルに直交するクロスメンバを配設し、前記リヤフレームの一端部を前記クロスメンバに突きあてた状態で結合固定したことを特徴とする請求項1乃至4に記載のリヤフレームの結合構造。
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