JP2005053125A - 印刷装置及び廃棄物管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内部で排出された廃棄物が時間の経過に伴って減少する装置において、その廃棄物を装置内で溢れさせることなく且つ従来より長時間その装置を使用することができるようにする。
【解決手段】 制御部69は、現在インク吸収体8に存在し得る廃インク量、つまり、廃インク量保護カウンタ63のカウンタ値(保護カウンタ値)が更新されたときの時刻を時刻レジスタ65から把握し、その時刻と現在時刻との差分から蒸発時間長を求める。そして、制御部69は、その算出された蒸発時間長に基づいて、現在の保護カウンタ値を減らす。
【選択図】 図5

Description

本発明は、装置内部で排出される廃棄物の量を管理するための技術に関し、例えば、フラッシング等の所定の動作を実行することにより装置内部で排出される廃記録剤の量を管理する印刷装置に関する。
内部で廃棄物が排出される装置として、例えばインクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタは、印刷ヘッドに設けられているインクノズルの目詰まりを防止する等のために、フラッシング等の所定の動作を行って、インクノズル内又は印刷ヘッド表面から廃インク(例えば粘度が高くなったインク)を排出する。
このようなインクジェットプリンタには、例えば、印刷ヘッドの下方に、印刷ヘッドから排出された廃インクを受けて吸収するインク吸収体が設けられている。従来、このインク吸収体の吸収容量を超える量の廃インクが排出されてインク吸収体から廃インクが溢れてしまうことのないように、インク吸収体に排出されたインクの量をカウントし、カウント値が所定の閾値以上になったときには、エラーを表示してインク吸収体の交換等を促すインクジェット式記録装置がある(例えば特許文献1)。
特開2000−127449号公報(例えば段落29〜31及び36参照)
インク吸収体に吸収されたインクには、時間の経過に伴って蒸発するものがある。この場合、例えば、長期間プリンタが使用されないでいると、インク吸収体に吸収されたインクが蒸発して、インク吸収体が吸収可能なインクの量が増す場合がある。しかし、従来は、そのような場合があっても、上記カウント値が所定の閾値以上になると、エラーが表示されてインク吸収体の交換等が促される。このため、実際にはインク吸収体に廃インクが満杯になったというエラーが無い場合であっても、エラーが表示され、印刷等を行うことができなくなってしまう。
これは、インクジェットプリンタに限らず、内部で排出された廃棄物が時間の経過に伴って減少する他の装置にも存在し得る問題点である。
従って、本発明の目的は、内部で排出された廃棄物が時間の経過に伴って減少する装置において、その廃棄物を装置内で溢れさせることなく且つ従来より長時間その装置を使用することができるようにすることにある。
本発明の側面に従う印刷装置は、記録剤を用いて印刷媒体に画像を印刷する印刷装置であって、所定の廃記録剤排出処理を実行することにより前記印刷装置内部で排出される廃記録剤を所定容量の範囲内で受けることができる廃記録剤受け手段と、前記廃記録剤受け手段に存在する廃記録剤の量を推定する推定手段と、前記推定された廃記録剤の量である推定存在量が、前記廃記録剤受け手段の前記所定容量以下の既定値以上になったときにエラーを出力するエラー出力手段と、前記廃記録剤排出処理が実行されていない時間長である不実行時間長を把握する把握手段とを備え、前記廃記録剤は、時間の経過に伴って前記廃記録剤受け手段から減少する(例えば気化する)ものであり、前記推定手段は、前記把握された不実行時間長が長くなった場合、前記推定存在量と前記既定値との差分を大きくする。
第1の好適な実施形態では、前記推定手段は、前記推定存在量を前記把握された不実行時間長に基づく値だけ減らす、又は、前記規定値を前記不実行時間長に基づく値だけ上げることで、前記差分を大きくする。
第2の好適な実施形態では、前記推定手段は、前記廃記録剤排出処理の実行回数又はその処理の実行時間長に基づいて、廃記録剤が排出された総量である排出総量を推定し、その排出総量と、前記不実行時間長とに基づいて、前記存在する廃記録剤の量を推定する。
第3の好適な実施形態では、第2の好適な実施形態において、前記推定手段は、前記排出総量に基づく特定の値(例えば、廃記録剤受け手段に必ず残っているであろう廃記録剤の量)よりも前記推定存在量が小さい場合には、前記特定の値を前記推定存在量に更新する。
第4の好適な実施形態では、印刷装置は、前記記録剤を吐出する記録剤ヘッドを備えており、前記廃記録剤排出処理とは、はみ出し印刷処理、フラッシング処理、及びヘッドクリーニング処理のうちの少なくとも1つである。
本発明の別の側面に従う装置は、内部で廃棄物が排出される装置であって、所定の廃棄物排出処理を実行することにより前記装置内部で廃棄物を排出する廃棄物排出手段と、前記排出された廃棄物を所定容量の範囲内で受けることができる廃棄物受け手段と、前記廃棄物受け手段が有する廃棄物の量を推定する推定手段と、前記推定された廃棄物の量である推定廃棄物量が、前記廃棄物受け手段の前記所定容量以下の既定値以上になったときにエラーを出力するエラー出力手段と、前記廃棄物排出処理が実行されていない時間長である不実行時間長を把握する把握手段とを備え、前記廃棄物は、時間の経過に伴って前記廃棄物受け手段から減少する物であり、前記推定手段は、前記把握された不実行時間長が長くなった場合、前記推定廃棄物量と前記既定値との差分を大きくする。
本発明によれば、廃棄物排出処理が実行されていない時間長である不実行時間長が長くなった場合、廃棄物受け手段が有する廃棄物の量と推定された推定廃棄物量と、廃棄物受け手段が持つ所定容量以下の既定値との差分が大きくなるので、廃棄物の排出量が所定のペースで増加したとき、推定廃棄物量がその規定値以上になるまでの時間が長くなる。従って、内部で排出された廃棄物が時間の経過に伴って減少する装置において、その廃棄物を装置内で溢れさせることなく且つ従来より長時間その装置を使用することができるようにすることができる。
本発明は、時間の経過に伴って気化する廃棄物が内部で排出される種々の装置に適用し得るが、以下、その廃棄物が「インク」、その装置が「インクジェット式記録装置」である場合を例に採り、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット式記録装置の概略構成を示す。
同図において、符号1は、印刷媒体であり、具体的には、ロール状になされたテープ(テープ状記録媒体)である。このインクジェット式記録装置では、テープ1に対して印刷が行われる。テープ1としては、例えば、裏面側に剥離紙に覆われた粘着層を備えたものなどが用いられるが、粘着層および剥離紙を有しないテープ状のシートであってもよい。
ロール状になされたテープ1の図中左側(紙送り方向側)には、搬送ローラ2および押さえローラ3が対向配置されており、両者の間のニップをテープ1が通過させられる。また、搬送ローラ2および押さえローラ3の図中左側には、送りローラ5および押さえローラ10が配置されており、両者の間のニップをテープ1が通過させられる。この構成の下、図示せぬモータによって搬送ローラ2および送りローラ5が回転させられることにより、テープ1が所定の搬送路に沿って図中矢印で示す搬送方向に引き出される。
搬送ローラ2および押さえローラ3の搬送方向の下流側には、キャリッジ4が配置されている。キャリッジ4のテープ1の搬送路と対向する面には、テープ1側に向けてインクを吐出するノズル(吐出口)開口列を備えた記録ヘッド(インクジェット式記録ヘッド)6が取り付けられている。また、キャリッジ4には、図示せぬインクカートリッジが装着されており、このインクカートリッジから記録ヘッド6にインクが供給され、圧電素子や発熱素子等により加圧されて記録ヘッド6のノズル開口列からインクが吐出される。これにより印刷やフラッシング等が実行されるようになっている(例えば、インクカートリッジのタイプは、キャリッジ上に装着されるオンキャリッジタイプでも良いし、キャリッジから離れた浮動の場所に装着されるオフキャリッジタイプでも良い)。
ここで、図2は、このインクジェット式記録装置の印刷機構周辺の構造を示す図である。
同図に示すように、キャリッジ4は、テープ1の搬送方向と直交する方向であるテープ1の幅方向に沿って延びるシャフト20によって支持されている。また、キャリッジ4は、図示せぬタイミングベルトに取り付けられており、図示せぬモータが回転することにより、タイミングベルトが移動するようになっている。このタイミングベルトの移動に伴ってキャリッジ4は図中矢印Xで示すシャフト20の軸線方向(主走査方向)に沿って移動可能になされている。
図1及び図2に示すように、テープ1の搬送路を挟んで記録ヘッド6と対向する位置、つまり記録ヘッド6の下側には、インク吸収体8、およびインク吸収体8を収容する箱状のインク吸収体ケース7が配置されている。
図3は、図1のIII−III線に沿って視た図である。
同図に示すように、インク吸収体ケース7の記録ヘッド6と対向する面、つまり上面には、複数(図示は4つ)の開口部30a,30b,30c,30dが形成されており、インク吸収体8は上方に露出した状態となっている。これによりインク吸収体ケース7の上方に配置される記録ヘッド6のノズルから吐出されるインクを吸収することができる。
また、インク吸収体ケース7は、キャリッジ4の移動可能方向を長手方向とする直方体形状であり、図中1点鎖線で示すテープ1の幅より両端側にそれぞれ長く形成されている。ここで、インク吸収体8もインク吸収体ケース7とほぼ同様の形状である。後述するはみ出し印刷(はみ出し吐出)やフラッシング等を行った場合には、記録ヘッド6のノズルから吐出されるインクは、インク吸収体ケース7におけるテープ1の両端より外側に形成されている開口部30aまたは開口部30dを通過してインク吸収体8に吸収されることになる。なお、図中1点鎖線で示すテープ幅は、このインクジェット式記録装置で使用できる最大幅のテープを示しており、こられより小さい幅を有するテープを使用することも可能である。例えば、図中2点鎖線で示す幅の小さいテープを使用した場合には、フラッシングやはみ出し印刷等を行ったときに記録ヘッド6のノズルから吐出されるインクは、開口部30bまたは開口部30cを通過してインク吸収体8に吸収されることになる。
図1に戻り、送りローラ5の搬送方向の下流側には、カッター9が配設されており、カッター9により印刷済みのテープ1が切断され、装置外部に排出される。
次に、このインクジェット式記録装置の制御システムについて図4を用いて説明する。
同図に示すように、この制御システムは、テープ幅検知部41と、プリンタコントローラ42と、表示部43と、タイマ67と、制御回路40とを備えている。
テープ幅検知部41は、このインクジェット式記録装置において使用されるテープ1の幅を検知するものであり、光センサや機械センサなどの公知のテープ幅検知機構を用いることができる。
プリンタコントローラ42は、印刷データに基づく制御回路40からの指令にしたがって、多数のインク吐出ノズルを有する記録ヘッド6を制御し、印刷動作等を実行する。
液晶パネル等からなる表示部43は、印刷処理状況などの装置各部の処理状況等を表示する(表示部43は、例えば、ユーザがインクジェット式記録装置に対して種々の設定等を行うための操作パネルとして構成することもできる)。
タイマ67は、現在時刻を計時するために使用されるものである。具体的には、例えば、タイマ67は、外部機器又はユーザから現在時刻の設定がされたとき、一例として、インクジェット式記録装置がホスト装置から所定の時刻通知コマンド(例えばTIコマンドと呼ばれることがあるコマンド)を受けたときに、現在時刻の計時を開始する(タイマ67は、インクジェット式記録装置本体の電源がターンオフしたときは、計時を止めても良いし、所定の電源から給電を受けて続けても良い)。なお、この実施形態で言う「現在時刻」とは、日本国の標準時刻等のように絶対的な時刻であっても良いし、インクジェット式記録装置が時刻通知コマンドを受けて計時をスタートした時点からの時刻であっても良い。また、タイマ67は、所定の周期(例えば18日)で、計時をやり直すと共に、やり直した回数(つまりタイマ67の計時が周回した回数)を所定の記録領域(例えば所定のレジスタ)に記録するようにしても良い。
制御回路40は、例えば、CPU、ROM、RAM、SDRAM、及びEEPROM等から構成されており、ROMに記憶された制御プログラムに基づいて、このインクジェット式記録装置の装置各部を制御し、印刷動作やインク量のカウント動作等を実行させる。
以下、図5以降を参照して、制御回路40の構成及び動作について詳細に説明する。
図5は、制御回路40の構成を示す。
制御回路40は、廃インク排出総量カウンタ61と、廃インク量保護カウンタ63と、保護カウンタ値更新時刻レジスタ65と、制御部69とを有している。
廃インク排出総量カウンタ61には、これまでに排出された廃インクの総量が記録される。なお、この実施形態において、「廃インク」とは、インク吸収体8に排出されて吸収されたインク、具体的には、例えば、フラッシング動作、ヘッドクリーニング動作、或いははみ出し印刷等の所定動作が行われたことにより、印刷媒体外に排出されてインク吸収体8に到達し吸収されたインクのことを意味する。
廃インク量保護カウンタ63には、現在インク吸収体8に存在し得る廃インクの量が記録される。
保護カウンタ値更新時刻レジスタ(以下、「時刻レジスタ」と略称する)65には、廃インク量保護カウンタ63に記録されているカウンタ値(以下、「保護カウンタ値」と言う)が更新されたときの最近の時刻が記録される。
制御部(典型的にはCPU)69は、廃インクの排出総量をカウントして廃インク排出総量カウンタ61に記録されているカウンタ値(以下、「排出総量カウンタ値」と言う)を更新したり、インク吸収体8に存在し得る廃インクの量をカウントして廃インク量保護カウンタ63に記録されているカウンタ値(つまり保護カウンタ値)を更新したり等を行う(例えば、制御部69は、ユーザからの指令に応答して、或いは、インク吸収体8が交換されたことを検出したときに自動で、排出総量カウンタ値及び保護カウンタ値をリセットしても良い)。
制御部69は、記録ヘッド6からインク吸収体8へ廃インクが排出される処理として、例えば、はみ出し印刷処理、フラッシング処理、及びヘッドクリーニング処理を実行することができる。
ここで、はみ出し印刷処理とは、インクの吐出範囲をテープ1等の印刷媒体からはみ出すようにすることで、テープ1等の印刷媒体の上下左右の縁に余白が生じないようにする印刷処理を言う(以下、インク吐出範囲の印刷媒体からのはみ出した部分の幅を「はみ出しマージン」と言う)。
フラッシング処理とは、印刷とは無関係に、記録ヘッド6にある吐出ノズルから強制的にインクを吐出させて、吐出ノズルの開口近傍にある粘度の高くなったインクをインク吸収体8に排出させる処理である。
ヘッドクリーニング処理とは、吐出ノズルの開口近傍をワイピング動作により拭き取ることによって吐出ノズルの開口近傍から粘度の高くなったインクを取り除く処理である。本実施形態では、この処理によって取り除かれたインクは、廃インクとしてインク吸収体8に落ちるようになっている。
以下、図6を参照して、このような所定処理を行ったときに制御部69が行う動作(以下、「保護カウンタ値加算動作」と言う)の流れを示す。
制御部69は、記録ヘッド6から廃インクが排出される所定の処理を実行した場合(ステップS1)、その処理内容に基づいて、廃インク排出総量カウンタ61のカウンタ値を増やすと共に、その増やしたカウント値の分だけ、廃インク量保護カウンタ63のカウント値も増加する(S2)。
具体的には、例えば、制御部69は、はみ出し印刷処理を行った場合には、印刷媒体からどれだけはみ出た部分に廃インクを吐出したか(すなわち、はみ出しマージン、或いはそのはみ出しマージンにおける廃インクの吐出量)に基づいて、排出総量カウンタ値を増やし、その増やしたカウンタ値の分だけ保護カウンタ値も増やす。
また、例えば、制御部69は、フラッシング処理或いはヘッドクリーニング処理を行った場合には、その処理の実行回数又はその処理の実行時間長に基づいて、排出総量カウンタ値を増やし、その増やしたカウンタ値の分だけ保護カウンタ値も増やす。より具体的には、例えば、インクジェット記録装置内の所定の記録媒体(例えばROM又はEEPROM)に、フラッシング処理或いはヘッドクリーニング処理と排出される廃インク量との関係を表す情報(具体例としては、その処理1回当たりに排出される廃インク量、又は、その処理の実行時間長と排出される廃インク量との関係を表すテーブル)が記録されており、制御部69は、その情報と、フラッシング処理或いはヘッドクリーニング処理の実行回数又はその処理の実行時間長とに基づいて、上述した処理、すなわち、排出総量カウンタ値及び保護カウンタ値を増やす等の処理を実行する。
このようにして、制御部69は、排出総量カウンタ値及び保護カウンタ値を更新する(S2)。そして、制御部69は、タイマ67から、保護カウンタ値を更新したときの現在時刻を把握し、その現在時刻を時刻レジスタ65に記録する(S3)。
その後、制御部69は、更新後の保護カウンタ値、すなわち、インク吸収体8に存在し得る廃インクの量と、所定の記録領域から読み出した既定の閾値(以下、「保護カウント閾値」と言う)とを比較する(S4)。その結果、制御部69は、更新後の保護カウント値が保護カウンタ閾値未満であれば(S5でY)、動作を終了し、一方、更新後の保護カウンタ値が保護カウンタ閾値以上であれば(S5でN)、エラーを報知、例えば、表示部43にエラーを表示又は音声でエラーを出力する(S6)。
ところで、インク吸収体8に吸収された廃インクは、時間の経過に伴って蒸発する。制御部69は、所定のタイミングで、廃インクが排出されたときの最近の時刻と現在の時刻との差分を蒸発時間長とし、その蒸発時間長に基づいて、現在の保護カウンタ値を更新する処理を行う。以下、その処理の流れについて具体的に説明する。
図7は、蒸発時間長に基づいて保護カウンタ値を減らすときの制御部69の動作(以下、「保護カウンタ値減算動作」と言う)の流れを示す。
制御部69は、随時に或いは定期的に、又は所定のタイミングで、この図に示す動作を開始する。「所定のタイミング」とは、例えば、インクジェット式記録装置の電源がターンオフ又はターンオンしたとき、排出総量カウンタ値が更新されたとき(例えば、はみ出し印刷処理、フラッシング処理、又はヘッドクリーニング処理が行われたとき)、又は、タイマ67の計時が周回してリセットされたとき等がある。
まず、制御部69は、時刻レジスタ65を参照する(S11)。
その結果、時刻レジスタ65に記録されている値がゼロ(又は何も記録されていない)の場合には(S11でY)、制御部69は、この動作フローを終える(このケースが発生する原因としては、例えば、インクジェット式記録装置がホスト装置から一度も時刻通知コマンドを受信していないことである)。
一方、S11の結果、時刻レジスタ65に記録されている値(図7には「T2」と示す)がゼロでない場合には(S11でN)、制御部69は、タイマ67から現在時刻を把握し、その現在時刻から、時刻レジスタ65に記録されている時刻T2を差し引き、それにより算出された値を蒸発時間長とする(S12)。また、制御部69は、上記把握された現在時刻をT2として時刻レジスタ65に上書きする(S13)。
次に、制御部69は、S12で算出された蒸発時間長に基づいて、現在の保護カウンタ値の更新処理を行う。具体的には、例えば、インクジェット記録装置内の所定の記憶媒体(例えばROM又はEEPROM)に、廃インクの蒸発係数(一例として単位時間当たりの蒸発量)を求めるための情報(例えば、保護カウンタ値と蒸発係数との関係を表すテーブル)が記録されており、制御部69は、その情報とS12で算出された蒸発時間長とに基づいて蒸発係数を取得する。そして、制御部69は、廃インク量保護カウンタ63のカウンタ値から、S12で算出された蒸発時間長と上記取得された蒸発係数とを乗算したものを差し引くことで、最新の保護カウンタ値を算出し、現在の保護カウンタ値をその算出された保護カウンタ値に減らす(S14)。
次に、制御部69は、廃インクの排出総量(すなわち、廃インク排出総量カウンタ61に格納されている保護カウンタ値)と後述する蒸発残率とを乗算し、乗算して得られた値がS14の更新後の保護カウンタ値よりも大きいか否かを判断する(S15)。
S15の結果が否定的、すなわち、上記乗算して得られた値がS14の更新後の保護カウンタ値以下であれば、制御部69は、S14の更新後の保護カウンタ値を変更することなくこの動作フローを終える。
一方、S15の結果が肯定的、すなわち、上記乗算して得られた値がS14の更新後の保護カウンタ値よりも大きければ(S15でY)、制御部69は、S14の更新後の保護カウンタ値を、廃インクの排出総量と蒸発残率とを乗算して得られた値に更新する(S16)。なお、「蒸発残率」とは、インク吸収体8に残っていると考えられる廃インクの量又は実質的にそれに相当する数値であり、所定の記憶媒体(例えばROM又はEEPROM)に格納されているものである。蒸発残率は、排出総量カウンタ値(つまり廃インクの排出総量)又は保護カウンタ値(つまり現在インク吸収体8に存在し得る廃インクの量)の多少に関わらず一律に決められている固定値であっても良いし、排出総量カウンタ値又は保護カウンタ値によって異なる値であっても良い(後者の場合は、例えば、制御部69は、排出総量カウンタ値又は保護カウンタ値と蒸発残率との関係を示す情報(EEPROM等の所定の記憶媒体に格納されている情報)を参照することにより、現在の排出総量カウンタ値又は保護カウンタ値に応じた蒸発残率を求めることができる)。
以上が、本実施形態についての説明である。
なお、この実施形態では、図7に示した保護カウンタ値減算動作は、フラッシング処理又はヘッドクリーニング処理等の、廃インクが排出される所定処理が行われたときに実行される保護カウンタ値加算動作(図6に示した動作)が終了した後に行われるようになっているが、必ずしもその順番でなくても良い。すなわち、例えば、廃インクが排出される所定処理が行われるときは、その処理が行われる前、行われた後、又は行われている最中に、制御部69は、図7に示した保護カウンタ値減算動作を行って保護カウンタ値を適切な値に更新し、その後に、図6のS2以降の動作を行うようにしても良い。
また、図7に示した保護カウンタ値減算動作において、S16或いはS17の後に(換言すれば、保護カウンタ値減算動作の終了間際に)、時刻レジスタ65に現在時刻を記録するようにしても良い。
上述した実施形態によれば、時刻レジスタ65に記録されている時刻が更新されたとき(別の言い方をすれば、保護カウンタ値が更新されたとき)から時間が経過したときは、その経過した時間長(つまり蒸発時間長)に基づいて保護カウンタ値が減らされる。これにより、保護カウンタ値と保護カウンタ閾値との差分が広がり、所定のペースで廃記録剤が排出されたとき、保護カウンタ値が保護カウンタ閾値に達するまでの時間がより長くなるので、インクジェット式記録装置内に現在備えられているインク吸収体8を使用することができる時間(つまりそのインク吸収体8を交換することなくインクジェット式記録装置を使用できる時間)を長くすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。例えば、廃インクを受けるのは、廃インクを吸収することができるインク吸収体8に限らず、種々の部材(例えば、単なる容器)を採用し得る。また、インクジェット式記録装置の現在時刻を把握する方法としては、タイマ67を使用する方法に限らず、他の方法、例えば、保護カウンタ値の更新後等の所定のタイミングで外部機器から現在時刻を示すデータを受信し、そのデータを解析することで現在時刻を把握する方法等を採用することができる。また、例えば、図7に示した保護カウンタ値減算動作において、制御部69は、保護カウンタ値を減らすようにしているが、その代わりに又はそれと並行して、保護カウンタ閾値を増やすようにしても良い。また、例えば、時間通知コマンドを受信できない等の特段の事情があるために、蒸発時間長を算出してそれに基づく保護カウンタ値の減算ができないことがあったとしても、インク吸収体8から廃インクが溢れ出てしまうことを確実に防ぐために、保護カウンタ値が保護カウンタ閾値以上になったときには、エラーが報知されるようにしても良い。
本発明の一実施形態に係るインクジェット式記録装置の概略構成を示す図。 インクジェット式記録装置の印刷機構周辺の構造を示す図。 図1のIII−III線に沿って視た図。 インクジェット式記録装置の制御システムを示すブロック図。 制御回路40の構成を示す図。 保護カウンタ値加算動作の流れを示す図。 保護カウンタ値減算動作の流れを示す図。
符号の説明
1 テープ
2 搬送ローラ
3 押さえローラ
4 キャリッジ
5 送りローラ
6 記録ヘッド
7 インク吸収体ケース
8 インク吸収体
10 押さえローラ
40 制御回路
41 テープ幅検知部
42 プリンタコントローラ
43 表示部
61 廃インク排出総量カウンタ
63 廃インク量保護カウンタ
65 保護カウンタ値更新時刻レジスタ
67 タイマ
69 制御部

Claims (5)

  1. 記録剤を用いて印刷媒体に画像を印刷する印刷装置において、
    所定の廃記録剤排出処理を実行することにより前記印刷装置内部で排出される廃記録剤を所定容量の範囲内で受けることができる廃記録剤受け手段と、
    前記廃記録剤受け手段に存在する廃記録剤の量を推定する推定手段と、
    前記推定された廃記録剤の量である推定存在量が、前記廃記録剤受け手段の前記所定容量以下の既定値以上になったときにエラーを出力するエラー出力手段と、
    前記廃記録剤排出処理が実行されていない時間長である不実行時間長を把握する把握手段と
    を備え、
    前記推定手段は、前記把握された不実行時間長が長くなった場合、前記推定存在量と前記既定値との差分を大きくする、
    印刷装置。
  2. 前記推定手段は、前記廃記録剤排出処理の実行回数又はその処理の実行時間長に基づいて、廃記録剤が排出された総量である排出総量を推定し、その排出総量と、前記不実行時間長とに基づいて、前記存在する廃記録剤の量を推定する、
    請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記推定手段は、前記排出総量に基づく特定の値よりも前記推定存在量が小さい場合には、前記推定存在量を前記特定の値に更新する、
    請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記記録剤を吐出する記録剤ヘッドを備えており、
    前記廃記録剤排出処理とは、はみ出し印刷処理、フラッシング処理、及びヘッドクリーニング処理のうちの少なくとも1つである、
    請求項1記載の印刷装置。
  5. 内部で廃棄物が排出される装置において、
    所定の廃棄物排出処理を実行することにより前記装置内部で廃棄物を排出する廃棄物排出手段と、
    前記排出された廃棄物を所定容量の範囲内で受けることができる廃棄物受け手段と、
    前記廃棄物受け手段が有する廃棄物の量を推定する推定手段と、
    前記推定された廃棄物の量である推定廃棄物量が、前記廃棄物受け手段の前記所定容量以下の既定値になったときにエラーを出力するエラー出力手段と、
    前記廃棄物排出処理が実行されていない時間長である不実行時間長を把握する把握手段と
    を備え、
    前記推定手段は、前記把握された不実行時間長が長くなった場合、前記推定廃棄物量と前記既定値との差分を大きくする、
    装置。
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