JP2005051485A - 車載用受信装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 少ないスイッチ操作で且つ容易に所望の周波数への切替えが可能な車載用受信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 受信する電波の周波数を第１の所定間隔毎に切替える第１のスイッチと、受信する電波の周波数を第２の所定間隔毎に切替える第２のスイッチとを備える。
そして、前記第２のスイッチは、モードの切替えによって、周波数の切替えが可能なモードの場合は受信する電波の周波数を切替えるスイッチとして機能し、周波数の切替えが可能でないモードの場合は受信する電波の周波数を切替える以外のスイッチとして機能するようにする。
【選択図】 図３

Description

本発明は、ラジオやＴＶなどが受信可能な車載用受信装置に関する。

従来、車載用オーディオ装置のラジオの受信周波数の変更方法は、二つの押しボタンスイッチを設け、その押しボタンスイッチを押下する毎に受信周波数を所定間隔で順方向または逆方向に切替えるようになっている。そして更に上述した押しボタンスイッチを所定時間押下し続けると、連続的に受信周波数を切替え、受信した電波が所定値以上の電界強度を有する周波数になると、その周波数で切替えを停止するサーチ動作が行われるものもある。

また、受信周波数の変更方法は上述した方法以外に、ロータリースイッチを設け、その回転操作によって周波数を変更するようにしたものもある。

しかしながら、二つの押しボタンスイッチを設け、サーチ動作を行う場合、ボタンを押下したときの周波数から目的の周波数までの間に所定値以上の電界強度を有する周波数が多数存在する場合、その都度サーチ動作が停止しユーザは再度押しボタンを押下しなければならず使い勝手が悪いものであった。

また、ロータリースイッチを設け、その回転操作によって周波数を変更するようにしたものはユーザが所望する放送局の周波数を知らなければ選局できない。さらに現在受信している周波数と目的の周波数とが離れている場合は、ロータリースイッチを多く回転操作させなければならず、その間、周波数を表示する表示部を見続けることになる為、運転中の操作は非常に危険であった。

本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、少ないスイッチ操作で且つ容易に所望の周波数への切替えが可能な車載用受信装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明の車載用受信装置は、受信する電波の周波数を第１の所定間隔毎に切替える第１のスイッチと、受信する電波の周波数を第２の所定間隔毎に切替える第２のスイッチとを備えることを特徴とする。

また、前記第２のスイッチは、モードの切替えによって、周波数の切替えが可能なモードの場合は受信する電波の周波数を切替えるスイッチとして機能し、周波数の切替えが可能でないモードの場合は受信する電波の周波数を切替える以外のスイッチとして機能することを特徴とする。

また、前記第２のスイッチは、受信する電波の周波数の切替えが可能でないモードの場合は、受信時の音量を調整する音量調整スイッチとして機能することを特徴とする。

また、前記第１のスイッチは、受信する電波の周波数の切替えを行うスイッチと、モードの切替えを行うモード切替えスイッチと兼用であることを特徴とする。

また、周波数の切替えが可能なモードのときに、前記第１又は前記第２のスイッチが所定時間操作されない場合は、周波数の切替えが可能でないモードに切替わることを特徴とする。

本発明の車載用受信装置によれば、周波数を所定間隔毎に切替える第１のスイッチと、第１のスイッチで切替えられる周波数間隔よりも広い間隔で周波数を切替える第２のスイッチとを備えることにより、現在受信している周波数と目的の周波数とが離れている場合でも素早く目的の周波数へ切替えることができる。

また、本発明によれば、前記第２のスイッチは、モードの切替えによって、周波数の切替えが可能なモードの場合は周波数を切替えるスイッチとして機能し、周波数の切替えが可能でないモードの場合は周波数の切替え以外のスイッチとして機能することにより、前記第２のスイッチを単独のスイッチとして設ける必要がない。即ち、他の機能を有したスイッチと兼用することで、限られた操作部のスペースを有効に利用することができる。

また、本発明によれば、前記第２のスイッチは周波数の切替えが可能でないモードの場合は、受信時の音量を調節する音量調整スイッチとして機能することができる。通常、音量調整スイッチはロータリースイッチが採用されることが多く、このロータリースイッチを回転操作することにより、より素早く、容易に所望の周波数へ切替えることができる。

また、本発明によれば、前記第１のスイッチは、周波数を切替えるスイッチと、モードの切替えを行うモード切替えスイッチと兼用することができる。周波数の切替えに関するこのスイッチを押下すれば周波数の切替えが可能なモードになるので、専用のモード選択キーを設ける必要がなく、更に使用者は迷うことなくモードの切替えを行うことができる。

また、本発明によれば、周波数の切替えが可能なモードのときに、前記第１又は第２のスイッチが所定時間操作されない場合は、周波数の切替えが可能でないモードに切替わるので、使用者は迷うことなく第２のスイッチを操作することができる。

以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図１は車載用受信装置１０の正面図である。

図１の車載用受信装置１０は、それぞれの機能が与えられた複数のスイッチ１１ａ〜１１ｍが備えられた操作部１２と、ＬＣＤからなる表示部１３と、ＣＤまたはＭＤ等の記録媒体を装填する装填部１４とから構成されている。また、１１ａは時計回り／反時計回りに回転させることにより音量を調節できる音量調節スイッチであると共に、受信する周波数を切替える周波数切替えモードの場合には所定の周波数毎（例えばＦＭ受信時には１Ｍｋｚ）に周波数を切替える切替えスイッチとして機能する。１１ｂは押下によって所定の周波数毎（例えばＦＭ受信時には０．１ＭＨｚ）に周波数を切替えるスイッチとしてのＵＰ／ＤＯＷＮキーである。尚、ＵＰ／ＤＯＷＮキーを所定時間押下し続けると、所定値以上の電界強度を有する周波数まで順次周波数を切替えるサーチ動作が行われるようになっている。１１ｍは受信するバンド（例えばＦＭ、ＡＭ、ＴＶ）を切替えるバンド切替えスイッチである。１１ｇ〜１１ｌはそれぞれのスイッチに予め所定の周波数を割り当て、スイッチの押下によって割り当てられた周波数に切替えるスイッチである。１１ｃ〜１１ｆは装填部１４に装填されたＣＤまたはＭＤの再生動作に関するスイッチであるがここでは説明を省略する。

図２は図１の車載用受信装置１０の要部の構成を示すブロック図である。車載用受信装置１０の動作を制御する制御部２０に、操作部１２、表示部１３、記憶部２１、受信部２２、記録媒体再生制御部２３が接続されている。更に、受信部２２にはアンテナ２４が接続され、記録媒体再生制御部２３には記録媒体装填部１４が接続されている。

記憶部２１は制御部２０の動作プログラムや操作部１２のスイッチ１１ａ〜１１ｍの機能が記憶され、更にスイッチ１１ｇ〜１１ｌに対応付けられた受信周波数が記憶されている。また受信部２２は制御部２０の基でアンテナ２３より受信した電波を復調し音声信号に変換する。また、記録媒体制御部２３は制御部２０の基で記録媒体の情報を読み出し、再生信号に変換する。

次に、受信周波数の切替え方法について説明する。図３は、車載用受信装置１０の動作を示すフローチャートである。スイッチ１１ｍの押下によってＦＭ・ＡＭ・ＴＶの中から所望のバンドが選択されると、表示部１３に現在受信している周波数を表示する（ステップＳ１０）。ステップＳ１０以降はＦＭが選択された場合で説明する。尚、ＡＭ又はＴＶが選択された場合は、下記に説明する周波数の変更幅をそれぞれ適切な値で行えばよく、車載用受信装置の動作は実質同様に行えばよいのでここでは省略する。

ステップＳ１１において、ＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂが押下されると、制御部２０内に設けられたタイマー（図示せず）をスタートさせ、ステップＳ１２に進んで受信する周波数を切替えることができる周波数切替えモードとなり、周波数切替えモードであることを表示部１３に表示する。そして、ステップＳ１２からステップＳ１３に進んでＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂが押下されたか否かを判定する。ステップＳ１３においてＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂが押下されると（ステップＳ１３のＹ）、ステップＳ１４へ進んでＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂが所定時間押下されたか否かを判定する。ステップＳ１４において、ＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂが所定時間押下されないと（ステップＳ１４のＮ）、ステップＳ１５において現在受信している周波数よりも０．１ＭＨｚ大きい又は小さい周波数を受信する。

また、ステップＳ１４において、ＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂが所定時間以上押下されると(ステップＳ１４のＹ)、ステップＳ１６に進んで周波数を連続的に切替えるサーチ動作を行う。そして受信した電波の電界強度が所定値以上となる周波数があると（ステップＳ１７のＹ）、ステップＳ１８に進んで、サーチ動作を解除しその周波数を受信する。

ステップＳ１５で周波数を切替えるか又はステップＳ１８においてサーチ動作を解除すると、ステップＳ１９に進んで、制御部２０に設けられたタイマー（図示せず）をリセットし、ＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂが押下されてからの時間を計時する。

ステップＳ１３においてＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂの押下がない（ステップＳ１３のＮ）か、ステップＳ１９においてＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂの押下によってタイマーがリセットされると、ステップＳ２０において音量調節スイッチ１１ａが操作されたか否かを判定する。ステップＳ２０で音量調節スイッチ１１ａが操作されたと判定されると（ステップＳ２０のＹ）、ステップＳ２１において現在受信している周波数よりも１ＭＨｚ大きい又は小さい周波数を受信する。そして、ステップＳ２１からステップＳ２２に進んで、上述した制御部２０に設けられたタイマーをリセットし、音量調節スイッチが操作されてからの時間を計時する。

また、ステップＳ２０において音量調節スイッチが操作さていないと判定されると（ステップＳ２３のＮ）、ステップＳ２３に進んで、ＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂ又は音量調節キー１１ａが所定時間のあいだ操作されたか否かを判定する。ステップＳ２３において、ＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂ又は音量調節キー１１ａが所定時間の間操作されていないと判定されると（ステップＳ２３のＹ）、ステップＳ２４に進んで、周波数切替えモードを解除し、表示部１３に表示していた周波数切替えモードであることの表示を消す。

なお、上述した周波数の切替えの間隔はＵＰ／ＤＯＷＮキー１１ｂ操作時には０．１ＭＨｚ、音量調節スイッチ１１ａ操作時には１ＭＨｚとしたがこれに限定されるものではなく、受信するバンドによって変更しても良い。

また、上述した実施例では１ＭＨz毎に周波数を増減させるキーを音量調節キー１１ａにしたが、操作部１２に設けられた他のスイッチを利用してもよい。

本発明の車載用受信装置の正面図である。 本発明の車載用受信装置の要部の構成を示すブロック図である。 本発明の車載用受信装置の動作を示すフローチャートである。

符号の説明

１０ 車載用受信装置
１１ａ 音量調節スイッチ
１１ｂ ＵＰ／ＤＯＷＮキー
１２ 操作部

Claims (5)

1. 受信する電波の周波数を第１の所定間隔毎に切替える第１のスイッチと、受信する電波の周波数を第２の所定間隔毎に切替える第２のスイッチとを備えることを特徴とする車載用受信装置。
2. 前記第２のスイッチは、モードの切替えによって、周波数の切替えが可能なモードの場合は受信する電波の周波数を切替えるスイッチとして機能し、周波数の切替えが可能でないモードの場合は受信する電波の周波数を切替える以外のスイッチとして機能することを特徴とする請求項１記載の車載用受信装置。
3. 前記第２のスイッチは、受信する電波の周波数の切替えが可能でないモードの場合は、受信時の音量を調整する音量調整スイッチとして機能することを特徴とする請求項２記載の車載用受信装置。
4. 前記第１のスイッチは、受信する電波の周波数の切替えを行うスイッチと、モードの切替えを行うモード切替えスイッチと兼用であることを特徴とする請求項２記載の車載用受信装置。
5. 周波数の切替えが可能なモードのときに、前記第１又は前記第２のスイッチが所定時間操作されない場合は、周波数の切替えが可能でないモードに切替わることを特徴とする請求項２記載の車載用受信装置。
   
   

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