JP2005049986A - 動態調査システム、動態調査方法、動態調査サーバ、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラム及び、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体並びに、調査端末、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラム及び、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 - Google Patents

動態調査システム、動態調査方法、動態調査サーバ、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラム及び、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体並びに、調査端末、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラム及び、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】動態調査サーバによる動態情報の集計処理の際に、調査した時刻情報を動態情報に対応付ける手間を省くことができる動態調査システム等を提供する。
【解決手段】周囲の状況を調査して得られた動態情報が入力された際の時刻情報を前記動態情報に付加し、調査地点の位置情報に対応付けて前記動態情報を記憶手段に記録する、調査端末11が発信した前記動態情報を受信する受信手段62と、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段69と、集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段71と、を備える。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周囲の状況を調査して得られた動態情報を記憶する調査端末及び、調査端末から取得した動態情報の集計を行う動態調査サーバを備える動態調査システム、動態調査方法、動態調査サーバ、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラム及び、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体並びに、調査端末、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラム及び、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等の動きやその状態、例えば通行量のような動態に応じてカウントして調査を行うシステムが提案されている。例えば、従来のカウント調査のシステムでは、調査員によってカウント調査を行い、カウント調査用携帯型ターミナルに内蔵したカレンダータイマーにより、指定の時刻毎にカウント調査データをメモリに自動記録している(例えば特許文献1参照)。このような構成であると、カウント調査を行う調査員は、カウント調査用携帯型ターミナルに設けられたボタンを押す作業に専念できるので、作業負担を軽減させ、調査に関する作業ミスを減らすことができる。
【0003】
このカウント調査のシステムでは、カウント調査作業の進行状況は押しボタンのクリック音と、ディスプレイで確認することができる構成となっている。調査員によってカウント調査用携帯型ターミナルに入力された動態情報は、例えばコンピュータで収集した後に集計するので、人為的ミスが少なくなる。また、このカウント調査のシステムでは、コンピュータにより動態情報を集計及び分析処理を行うので、集計や分析処理時間を短縮し、調査結果を早く得ることができるという特徴を有する。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−187525号公報(第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のカウント調査のシステムでは、カウント調査を行った際の時刻情報が調査結果データに対応して付加されていないため、上記調査結果データの集計処理を行う際には、各調査結果データに時刻情報を対応付けて入力する手間が必要となるという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消して、動態調査サーバによる動態情報の集計処理の際に、調査した時刻情報を動態情報に対応付ける手間を省くことができる動態調査システム、動態調査方法、動態調査サーバ、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラム及び、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体並びに、調査端末、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラム及び、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的は、第1の発明によれば、周囲の状況を調査して得られた動態情報を入力するための入力手段と、調査地点に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶する記憶手段と、前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で前記動態情報を発信する発信手段と、を有する調査端末と、前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加した状態で前記調査端末が発信した前記動態情報を受信する受信手段と、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段と、集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段と、を有する動態調査サーバと、を備えることを特徴とする動態調査システムにより、達成される。
上記構成によれば、調査端末では、周囲の状況を調査して得られた動態情報が、調査地点の位置情報に対応付けられると共に動態情報が入力された際の時刻情報が付加された状態で記憶手段に記憶されているので、動態情報が入力された際の時刻情報及び調査地点の位置情報を動態情報に個々に対応付けて入力する必要がなくなり、調査の際の手間を省くことができる。一方、動態調査サーバでは、調査端末によって調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を対応付けて発信された動態情報を受信しているので、動態情報の集計処理の際に調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を個々に動態情報に対して対応付けて入力する必要がなくなり、集計処理の際の手間を省くことができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記動態調査サーバは、前記動態情報の閲覧を行う閲覧端末からの要求に応じて、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに蓄積した前記動態情報を前記閲覧端末に対して提供する動態情報提供手段を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、動態調査サーバが動態情報提供手段を備えているので、閲覧端末は、動態調査サーバから調査地点の位置情報及び調査した時刻情報に対応付けした動態情報を取得することができ、調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を考慮しつつ動態情報を利用することができる。
【0009】
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明のいずれかの構成において、前記位置情報取得手段は、受信した衛星電波に含まれる航法メッセージを解析し、前記調査地点の位置情報を取得した際の測位誤差を抽出する測位誤差抽出手段を有し、前記調査端末の前記発信手段は、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに対応付けて前記記憶手段に記憶された前記動態情報と共に、前記測位誤差抽出手段によって抽出された前記測位誤差を発信しており、前記動態調査サーバの前記蓄積手段は、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報に対応付けた前記動態情報ごとに前記測位誤差を管理する構成であることを特徴とする。
上記構成によれば、測位誤差抽出手段が、調査地点の位置情報を取得した際の測位誤差を抽出している。このため、調査端末によって調査地点の位置情報の測位を行うと多少の誤差を含んでいることが多いものの、動態調査サーバでは、蓄積手段が調査端末の調査地点の位置情報及び調査した時刻情報に対応付けた動態情報ごとに測位誤差を管理しているので、測位誤差に応じて動態情報の信頼性を判断しつつ動態情報を利用することができる。
【0010】
第4の発明は、第1の発明ないし第3の発明のいずれかの構成において、前記調査端末は、前記入力手段を用いて周囲の通行量が入力されることで、前記動態情報としての周囲の通行量の調査を行う端末装置であることを特徴とする。
上記構成によれば、通行量の調査では、調査端末の調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を動態情報に対応付けることが望ましいが、この動態調査システムでは、調査端末において調査地点の位置情報を通行量に関する動態情報及び調査した時刻情報に対応付けて記憶手段に記憶して、発信している。このため、動態調査サーバ側では、受信した通行量に関する動態情報に調査地点の位置情報及び調査した時刻情報が既に対応付けられているので、調査した時刻情報や調査端末の調査地点の位置情報を個々に通行量に関する動態情報に対して対応付ける必要がないので、集計処理の際の手間を省くことができる。
【0011】
上述の目的は、第5の発明によれば、周囲の状況を調査するための調査端末に、周囲を調査して得られた動態情報の入力を行う入力ステップと、前記調査端末が調査地点の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、前記調査端末に入力された前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記調査端末が、前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で発信する発信ステップと、前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加した状態で前記調査端末が発信した前記動態情報を動態調査サーバが受信する受信ステップと、前記動態調査サーバが前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計ステップと、集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態調査サーバが管理して蓄積する蓄積ステップとを有することを特徴とする動態調査方法により、達成される。
【0012】
上述の目的は、第6の発明によれば、周囲の状況を調査して得られた動態情報が入力された際の時刻情報を前記動態情報に付加し、調査地点の位置情報に対応付けて前記動態情報を記憶手段に記録する、調査端末が発信した前記動態情報を受信する受信手段と、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段と、集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段と、を備えることを特徴とする動態調査サーバにより、達成される。
上記構成によれば、動態調査サーバでは、調査端末によって調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を対応付けて発信された動態情報を受信しているので、動態情報の集計処理の際に調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を個々に動態情報に対して対応付けて入力する必要がなくなり、集計処理の際の手間を省くことができる。
【0013】
上述の目的は、第7の発明によれば、周囲の状況を調査して得られた動態情報が入力された際の時刻情報を前記動態情報に付加し、調査地点の位置情報に対応付けて前記動態情報を記憶手段に記録する、調査端末が発信した前記動態情報を受信する受信手段と、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段と、集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段として機能させることを特徴とする、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラムにより、達成される。
【0014】
上述の目的は、第8の発明によれば、周囲の状況を調査して得られた動態情報が入力された際の時刻情報を前記動態情報に付加し、調査地点の位置情報に対応付けて前記動態情報を記憶手段に記録する、調査端末が発信した前記動態情報を受信する受信手段と、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段と、集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段として動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な情報記録媒体により、達成される。
【0015】
上述の目的は、第9の発明によれば、周囲の状況を調査して得られた動態情報を入力するための入力手段と、調査地点に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶する記憶手段と、前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で発信する発信手段と、を備えることを特徴とする調査端末により、達成される。
上記構成によれば、調査端末では、周囲の状況を調査して得られた動態情報が、調査地点の位置情報に対応付けられると共に動態情報が入力された際の時刻情報が付加された状態で記憶手段に記憶されているので、動態情報が入力された際の時刻情報及び調査地点の位置情報を動態情報に個々に対応付けて入力する必要がなくなり、調査の際の手間を省くことができる。
【0016】
上述の目的は、第10の発明によれば、周囲の状況を調査して得られた動態情報を入力するための入力手段と、調査地点に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶する記憶手段と、前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で発信する発信手段として機能させることを特徴とする、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラムにより、達成される。
【0017】
上述の目的は、第11の発明によれば、周囲の状況を調査して得られた動態情報を入力するための入力手段と、調査地点に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶する記憶手段と、前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で発信する発信手段として調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な情報記録媒体により、達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態としての動態調査システム1の構成例を示すシステム構成図である。
動態調査システム1は、調査端末11、基地局8、ネットワーク7及び動態調査サーバ5を備えており、好ましくは、閲覧端末21,31を備えている。調査端末11は、例えば携帯型電話装置のような端末装置である。尚、図1においては、1台の調査端末11が図示されているが、複数の調査端末11が存在していても良いことはいうまでもない。
【0019】
調査端末11は、周囲の状況を調査して得られる動態情報を、後述する記憶手段に記憶する機能を有する。ここで、動態情報は、例えば調査端末11の周囲の移動体の動きの方向や通行量のカウント値を示しており、この動態情報は、調査対象に応じて様々な情報を採用することができる。具体的には、この調査端末11は、例えば調査員51が交差点Aにおいて通行量の調査をする際に通行量のカウント値が入力されることで、周囲の通行量の調査を行うための端末装置である。
この調査端末11は、例えばGPS(Global PositioningSystem)を利用して衛星3が出力する衛星電波を受信し、衛星電波に含まれる航法メッセージを取得し、例えば緯度や経度で表される調査地点の位置情報を解析する機能を有する。
【0020】
また、調査端末11は、例えば通行量に関する動態情報を基地局8との間でデータ通信を行う機能を有する。この基地局8は、ネットワーク7に接続されており、調査端末11から受信したデータをネットワーク7に接続されたコンピュータ等との間でデータ通信を行う機能を有する。また、このネットワーク7には、これ以外にも集計センタ2における動態調査サーバ5に接続されており、好ましくは閲覧端末31とも接続されている。
【0021】
また、集計センタ2の動態調査サーバ5は、調査端末11に蓄積された動態情報を調査端末11から受信し、動態情報の集計を行う機能を有する。具体的には、この動態調査サーバ5は、例えば調査員51によって調査端末11に入力されたカウント値を含む調査結果に関する動態情報を、基地局8及びネットワーク7を経由して受信する機能を有する。また、この動態調査サーバ5は、受信した動態情報を調査地点の位置情報ごとに集計し、集計された動態情報を調査地点の位置情報ごとに管理して蓄積する機能を有する。
【0022】
また、上記ネットワーク7は、例えばインターネットやイントラネットのようなネットワークであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のようなプロトコルを用いてデータ通信を行う伝送媒体である。上記動態調査サーバ5及び閲覧端末31は、それぞれ例えばコンピュータのような電子機器である。また、閲覧端末21は、調査端末11とほぼ同様なハードウェア構成を有する携帯型の端末装置である。
【0023】
本発明の実施形態において特徴的なことは、動態調査サーバ5が調査端末11から動態情報を受信した際に動態情報に時刻情報を付加するのではなく、周囲の状況を調査して得られた動態情報が調査端末11に入力された際に動態情報に時刻情報を付加していることである。具体的には、調査端末11は、調査端末11が、周囲の状況を調査して得られた動態情報に調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を対応付けて、後述する記憶手段に記憶して動態情報を蓄積している。この調査端末11は、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けて記憶した動態情報を、動態調査サーバ5に対して送信する機能を有する。このようにすると、調査端末11では、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を動態情報に個々に対応付けて入力する必要がなくなり、調査の際の手間を省くことができる。
【0024】
また、動態調査サーバ5では、調査端末11から受信した動態情報を、動態情報に対応付けた調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報ごとに集計し、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報ごとに動態情報を管理して蓄積する機能を有する。このようにすると、動態調査サーバ5では、調査端末11によって調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を対応付けて発信された動態情報を受信しているので、動態情報の集計処理の際に調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を個々に動態情報に対して対応付けて入力する必要がなくなり、集計処理の際の手間を省くことができる。
【0025】
また、この調査端末11は、後述する入力手段を用いて、例えば周囲の通行量が入力されることで、動態情報の一例としての周囲の通行量の調査を行う端末装置である。このような構成とすると、通行量の調査では、調査端末11の調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を動態情報に対応付けることが望ましいが、この動態調査システム1では、調査端末11において調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を通行量に関する動態情報に対応付けて記憶手段に記憶して、発信している。このため、動態調査サーバ5側では、受信した通行量に関する動態情報に調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報が既に対応付けられているので、調査端末11の調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を個々に通行量に関する動態情報に対して対応付ける必要がないので、集計処理の際の手間を省くことができる。
【0026】
図2は、図1に示す調査端末11の外観の一例を示す平面図である。
調査端末11は、筐体74の上部に表示手段11gが設けられており、中央部に第1ボタン71、メニューボタン73、第2ボタン72、1ボタン81〜0ボタン90、*ボタン75及び#ボタン76を備えており、その筐体74の上部にアンテナ11x,11yを備えた構成となっている。
【0027】
メニューボタン73は、押されることによって表示手段11gに所定のメニューを表示する機能を有する。第1ボタン71及び第2ボタン72は、それぞれ表示手段11gに表示されたボタンオブジェクトを操作するためのボタンである。この表示手段11gには、調査端末11によって調査される調査内容が表示されるようになっている。
【0028】
1ボタン81〜0ボタン90並びに*ボタン75及び#ボタン76は、例えば調査内容に応じて予め設定された機能が割り付けられている。この調査端末11は、入力手段としての1ボタン81等が押されたことを検出する機能を有する。また、調査端末11においては、各ボタンに設定された機能を、必要に応じて変更可能な構成となっている。
【0029】
図3は、図1及び図2に示す調査端末11のハードウェア構成例を示すブロック図である。尚、図1に示す閲覧端末21は、調査端末11とほぼ同様なハードウェア構成であるので説明を省略する。
図3に示す調査端末11は、CPU(Central ProcessingUnit)11a、記憶手段11b、受信手段11h、通信手段11e、操作手段11d、表示手段11g、GPSアンテナ11x、通信アンテナ11y及び電源部11jを備えており、好ましくは外部インターフェイス11i及び記録メディアインターフェース11kを備えている。
【0030】
CPU11aは、調査端末11全体を制御するための中央演算処理部であり、記憶手段11bを作業領域として、後述する調査端末11における動態調査機能を発揮させるプログラム99aを動作させる機能を有する。この記憶手段11bは、例えばRAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリや、書き換え可能な不揮発メモリであるフラッシュROM(ReadOnly Memory)を含んでいる。記憶手段11bは、上記プログラム99aを実行するための作業領域を確保可能なメモリである。
【0031】
操作手段11dは、表示部11gの画面に表示されたボタン等のオブジェクトを操作するための、図2に示す第1ボタン71や第2ボタン72の他、メニューボタン73及び1ボタン81等を含む操作部である。図3の表示手段11gは、文字や図形を表示する機能を有する表示手段であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)素子を用いた表示装置である。
【0032】
通信手段11eは、通信アンテナ11yを用いて、例えば無線或いは有線によって基地局やネットワークを経由して、外部のコンピュータ等との間でデータ通信を行う機能を有する。受信手段11hは、図1に示す衛星3からの衛星電波(GPS信号)を受信する機能を有し、この衛星電波に基づいて現在地を測位することができる。ここで、現在地等の位置情報は、例えば緯度及び経度を含んでいる。図3の外部インターフェイス11iは、例えばUSB(UniversalSerial Bus)のような外部の電子機器とのインターフェイス機能を発揮する端子である。
【0033】
記録メディアインターフェース11kは、調査端末11に着脱可能な記録メディアを装着するためのインターフェースである。この記録メディアは、通信手段11eを用いて上記動態情報を調査端末11と動態調査サーバ5との間でデータ通信する代わりに、上記動態情報自体を格納させるための不揮発性のメモリである。動態情報を格納した記録メディアは、記録メディアインターフェース11kから取り外され、例えば動態調査サーバ5側に設けた図示しない記録メディアインターフェースに装着され、動態情報が動態調査サーバ5に読み取られる。
【0034】
このよう記録メディアインターフェース11kを設けると、動態情報のデータサイズが少々大きくても、調査端末11から動態情報を動態調査サーバ5に取り込むことができるようになる。また、このような構成では、動態情報を調査端末11と動態調査サーバ5との間においてやり取りする際の通信コストを下げることができる。
【0035】
図4は、図1に示す動態管理サーバ5のハードウェア構成例を示すブロック図である。尚、上述のように図1に示す閲覧端末31は、動態調査サーバ5と処理速度やデータ記憶容量が異なる点を除いてほぼ同様のハードウェア構成であるので説明を省略する。
動態調査サーバ5は、CPU163、ハードディスク161、ROM164、RAM165及びバス55を有し、好ましくは表示部160及び操作部162を有する。
【0036】
バス55は、例えばアドレスバスやデータバスを有するバス線であり、CPU163、ROM164、RAM165及びハードディスク161が接続されており、好ましくは表示部160及び操作部162が接続されている。ハードディスク161は、動態調査サーバ5における動態調査機能を発揮させるプログラム99やデータを格納可能な磁気ディスク装置等の大容量の情報記憶媒体である。
【0037】
CPU163は、中央演算処理部であり、例えばハードディスク161から上記プログラム99を読み出して、RAM165を作業領域として、上記プログラム99を動作させる機能を有する。つまり、RAM165は、上記プログラム99を実行するための作業領域や一時的にデータを格納するための揮発性メモリである。
【0038】
ROM164は、読み出し専用のメモリであり、例えばBIOS(BasicInput Output System)を格納している。尚、このROM164は、例えば書き換え可能な不揮発性メモリであっても良い。表示部160は、文字や図形を表示する機能を有する表示手段であり、例えばLCDやEL素子を用いた表示装置である。操作部162は、表示部160に表示されたオブジェクトを操作するためのマウス、タブレット、キーボード等の操作手段である。
【0039】
図5は、図1に示す調査端末11のソフトウェア構成例を示すブロック図である。尚、図5に示すソフトウェア構成は、上述した調査端末11における動態調査機能を発揮させるプログラム99aに相当している。
調査端末11は、送信部41、送信データ作成部42、動態情報取得部43、動態情報記憶テーブル44、キー割り当てテーブル47、測位部46及びキー押下検出部45を備えている。
【0040】
測位部46は、図3に示す受信手段11hを制御し、調査端末11の調査地点の位置情報を取得する機能を有する。具体的には、図5に示す測位部46は、例えばGPSを用いて、受信した衛星電波に含まれる航法メッセージを解析し、例えば緯度や経度で表される調査地点の位置情報を取得する。この衛星電波には、例えば現在時刻に関する時刻情報が含まれている。この測位部46は、測位した測位結果としての調査地点の位置情報を動態情報記憶テーブル44に蓄積する機能を有する。
【0041】
キー押下検出部45は、図2に示す各ボタンが押されたことを検出する機能を有する。このキー押下検出部45は、例えばBIOS(Basic InputOutput System)の機能を利用している。このキー押下検出部45において特徴的なことは、時刻情報取得手段としての時刻情報取得部45aを備えていることである。
【0042】
この時刻情報取得部45aは、現在時刻に関する時刻情報を取得する機能を有し、上記測位部46が測位を行った際の衛星電波に含まれる現在時刻に関する情報を利用している。時刻情報取得部45aは、キー押下検出部45が各ボタンが押されたことを検出すると、押されたキーに対応させて現在時刻に関する時刻情報を動態情報記憶テーブル44に記録する機能を有する。
【0043】
従って、時刻情報取得部45aは、各ボタンが押された時点における調査端末11の周囲の状況を調査して得られた動態情報に時刻情報を付加して、動態情報を動態情報記憶テーブル44に記録している。この動態情報には、上述のように好ましくは調査地点の位置情報も対応付けられているので、動態情報記憶テーブル44に記録された動態情報は、調査地点の位置情報が対応付けられていると共に、時刻情報が付加されて管理されている。
このような構成とすると、調査端末11は、動態情報が入力された際の時刻情報及び調査地点の位置情報を動態情報に個々に対応付けて入力する必要がなくなり、調査の際の手間を省くことができる。
【0044】
さらに具体的には、上記キー押下検出部45は、ボタンが押されたことを検出すると、動態情報記憶テーブル44に、例えば端末ID、押された操作キー(ボタン)の種類を表すキーID、調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を登録する機能を有する。この動態情報記憶テーブル44には、例えば図6(A)に示すように端末ID(IDentification)、操作キー、調査地点の位置情報及び調査した時刻情報が蓄積されるようになっている。
調査端末11は、調査員による調査結果に応じて入力された動態情報を動態情報記憶テーブル44に蓄積する機能を有する。この動態情報記憶テーブル44は、単に動態情報を蓄積するのみならず、この調査内容に従って調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報も管理する構成となっている点が特徴的である。
【0045】
また、図5のキー割り当てテーブル47は、図6(B)に示すように操作キーID、操作キー名称及び操作キー機能名称を管理できる構成となっている。操作キーIDは、図2に示す各ボタン71等の操作キーをそれぞれ識別するための識別子としてのユニークなIDを表している。操作キー名称は、各操作キーに付された名前を表しており、操作キー機能名称は、各操作キーに割り付けられた機能の名称を表している。
【0046】
図5の動態情報取得部43は、動態情報記憶テーブル44から、上記動態情報と共に、その動態情報に対応付けられた調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を取得する機能を有する。また、動態情報取得部43は、必要に応じて、キー割り当てテーブル47から各ボタンに割り当てられた機能を取得する構成となっている。図5の送信データ作成部42は、動態情報取得部43が取得した動態情報、その調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に基づいて、動態調査サーバ5に対して送信すべき、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報が対応付けられた動態情報の送信データを作成する機能を有する。また、送信データ作成部42は、送信部41を制御して、図1に示す基地局8及びネットワーク7を経由して、動態調査サーバ5に対して、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けた動態情報を送信する機能を有する。
このように調査端末11が、周囲の状況を調査して得られた動態情報を調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けて記憶してから発信すると、調査端末11による調査地点の位置情報を個々に対応付けて入力する必要がなくなり、調査端末11による調査の際の手間を省くことができる。
【0047】
図7は、図6に示す動態情報記憶テーブル44で管理されている動態情報の具体例を示す図である。
動態情報記憶テーブル44は、例えば地点名称、調査地点の位置情報、誤差許容範囲及び交通量に関する動態情報を管理することができる構成となっている。地点名称は、調査地点の地理的な名称を表している。誤差許容範囲は、上述の調査端末11から送信されてきた動態情報の調査地点の位置情報に関する測位誤差の範囲を表している。つまり、複数の動態情報があった場合には、誤差許容範囲の値が大きいほど、両動態情報は、同一の調査地点で調査された調査結果であると認められやすくなるのである。
【0048】
また、通行量の一例としての交通量に関する情報には、操作キーID及び調査した時刻情報が含まれている。操作キーIDは、予め設定されたキー割り当てに応じて「MS001」等で表されている。一方、時刻情報は、例えば調査日付及び調査時刻を含む「2003/04/01 09:10:10」等で表されている。このように動態情報記憶テーブル44には、周囲の状況を調査して得られた動態情報の入力に応じて動態情報を管理することができるようになっている。
【0049】
図8は、図1に示す動態調査サーバ5のソフトウェア構成例を示すブロック図であり、図9〜図11は、それぞれ図8に示すデータベース61における各テーブルのテーブル構成例を示す図である。尚、図示のソフトウェア構成例は、上記動態調査サーバ5における動態調査機能を発揮させるプログラム99に相当している。
動態調査サーバ5は、送受信部62、認証部63、認証テーブル64、情報抽出部65、動態情報解析部68、集計処理部69、登録処理部70及びデータベース61を備え、好ましくは閲覧結果データ作成部67及び閲覧処理部66を備えている。
【0050】
送受信部62は、例えばTCP/IPをプロトコルとしてデータ通信を行う機能を有している。送受信部62は、図1に示す基地局8及びネットワーク7を経由して調査端末11から動態情報を受信する機能を有する。また、この送受信部62は、後述するように動態情報についての閲覧要求を受信したり、その閲覧要求に応じた閲覧結果としての動態情報を送信する機能を有する。
【0051】
認証部63は、例えば図1の閲覧端末21,31のような動態調査サーバ5に対してアクセスしてきた相手の認証を行う機能を有する。認証テーブル64は、例えば図9に示すように認証を行う相手としての閲覧端末21,31の端末IDごとに閲覧者等の認証情報を管理することができるテーブル構成となっている。図8の認証部63は、動態調査サーバ5に対してアクセスしてきた相手に関して、認証テーブル64からの認証情報に基づいて認証処理を行う構成となっている。
【0052】
情報抽出部65は、送受信部62が受信した調査端末11からの動態情報を解析し、動態情報に含まれる位置情報を抽出する機能を有する。また、動態情報解析部68は、抽出された動態情報を解析し、調査端末11ごとの動態情報を解析する機能を有する。
【0053】
この動態調査システム1では、例えば調査端末11側で調査した時刻情報を動態情報に付加するのではなく、例えば動態調査サーバ5側で調査した時刻情報を動態情報に付加するようにしている点が特徴的である。集計処理部69は、調査端末11からの動態情報に関して、例えば調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報ごとに所定の集計処理を行う機能を有する。上記集計処理部69は、情報抽出部65が抽出した調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報並びに、動態情報解析部68が解析した動態情報に基づいて、所定の集計処理を行う。
【0054】
この集計処理部69において特徴的なことは、動態情報に関する集計処理を行うばかりでなく、この動態情報を取得した際の調査した時刻情報及び/又は調査地点の位置情報に基づいてデータ処理していることである。このようにすると、集計処理部69は、調査を行った調査端末11の調査した時刻情報及び/又は調査地点の位置情報が動態情報に対応付けられているので、調査した時刻情報及び/又は各調査地点の位置情報を個々の動態情報に対応付ける手間を必要としない点が特徴的である。
【0055】
登録処理部70は、集計処理部69によって集計された動態情報を動態情報テーブル71に対して登録する機能を有する。この際、登録処理部70は、キー割り当てテーブル72において設定されているキー割り当てを参照しつつ動態情報テーブル71に対して登録する構成となっている。キー割り当てテーブル72は、その列名として、図10(B)に示すように地点名称、端末ID、操作キーID、操作キー名称及び操作キー機能名称を管理することができる構成となっている。地点名称は、調査端末11によって調査を行った地点に関する名称を表わしている。操作キーIDは、操作キーの識別子である。操作キー名称は、操作キーIDに割付けるキー(ボタン)名称を表わしている。操作キー機能名称は、操作キーIDに割付けられた機能名を表わしている。
【0056】
図10(B)のキー割り付け例では、例えば交差点Aにおいては、例えば2番ボタンに北方面、4番ボタンに西方面、6番ボタンに東方面、8ボタンに南方面と設定されている。このようにキー割り当てテーブル72は、各調査地点においてキー番号をどのような機能に割り当てるかを設定することができる構成となっている。図8の調査端末テーブル73は、図10に示すように、端末IDごとに端末電話番号や調査担当者名を管理する構成となっている。
【0057】
図8に示す動態情報テーブル71は、その列名として、少なくとも図11(A)に示すような端末ID、調査地点の位置情報、操作キーID及びキー操作時刻(時刻情報)のような列名を有し、好ましくは図11(B)に示すように地点名称、位置調査端末ID、調査担当者、時刻情報及び通行量のような列名に対応した動態情報を管理する構成となっており、好ましくは誤差許容範囲を管理する構成となっている。図11に示す地点名称は、図10に示す地点名称に対応して設定されている。
【0058】
位置情報は、調査端末11が調査を行った調査地点に関する、例えば緯度や経度で表される情報である。調査端末11の端末IDは、例えば各調査端末11同士を区別するための識別子である。調査担当者は、その調査端末11を用いて調査を行う担当者を表わしている。時刻情報は、調査端末11によって調査を行った時間的な情報を表わしている。通行量は、例えば調査端末11の周辺の状況を調査して得られた動態情報としての交通量であり、ここでは、上述のように割り付けられた2番ボタン、4番ボタン、6番ボタン及び8番ボタンを押したカウント値で管理するようになっている。
【0059】
動態情報提供手段としての閲覧処理部66は、上記動態情報の閲覧を行う図1の閲覧端末21,31からの要求に応じて、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報ごとに蓄積した動態情報を閲覧端末21,31に対して提供する機能を有する。このようにすると、動態調査サーバ5が閲覧処理部66を備えているので、閲覧端末21,31は、動態調査サーバ5から調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けした動態情報を取得することができ、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を考慮しつつ動態情報を利用することができる。
【0060】
閲覧処理部66は、閲覧端末21,31からの閲覧要求を受けると、閲覧結果データ作成部67に対して閲覧処理を開始する指示を行う。閲覧結果データ作成部67は、動態情報テーブル71に登録された調査端末11の位置情報及び/又は調査した時刻情報ごとの動態情報を取得し、上記閲覧端末21,31に対して送信すべき閲覧結果データを作成する機能を有する。閲覧処理部66は、送受信部62を制御して、閲覧結果データ作成部67が作成した閲覧結果データを、図1に示す閲覧端末21,31に対して提供する機能を有する。
【0061】
ここで本実施形態においては、上記図3に示す調査端末11の測位部46が、測位誤差抽出手段としての測位誤差抽出部46aを備えているのが望ましい。具体的には、この測位誤差抽出部46aは、例えば受信した衛星電波に含まれる航法メッセージを解析し、調査地点の位置情報を取得した際の測位誤差を抽出する機能を有する。
【0062】
ここで、調査端末11の送信部41は、例えば調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報ごとに対応付けて動態情報記憶テーブル44(図3の記憶手段11b)に記憶された動態情報と共に、動態情報記憶テーブル44によって抽出された測位誤差を発信する機能を備えているのが望ましい。また、図8の動態調査サーバ5の動態情報テーブル71(図4のハードディスク161)は、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けた動態調査ごとに上記測位誤差を管理する構成となっているのが望ましい。
【0063】
このような構成とすると、図の測位誤差抽出部46aが、調査地点の位置情報を取得した際の測位誤差を抽出しているので、以下のような利点がある。つまり、調査端末11によって調査地点の位置情報の測位を行うと多少の誤差を含んでいることが多いものの、動態調査サーバ5では、動態情報記憶テーブル44が調査端末11の調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けた動態情報ごとに測位誤差を管理しているので、測位誤差に応じて動態情報の信頼性を判断しつつ動態情報を利用することができる。
【0064】
調査端末11及び動態調査サーバ5を含む動態調査システム1は以上のような構成であり、次に図1〜図11を参照しつつその動作例としての動態調査方法の手順の一例について説明する。
図12は、本発明の好ましい実施形態としての動態調査方法の手順の一例を示すフローチャートであり、図13〜図17は、それぞれ図1に示す調査端末11gに表示された画面例を示す図である。
【0065】
図12に示すステップST1では、図1に示す調査端末11が、例えば調査員51によって電源がオンされる。次にステップST2では、調査端末11において、図3に示す記憶手段11bに予め格納されている設定値がCPU11aに読み込まれる。ここでいう設定値とは、例えば調査端末11におけるキー割り当てを示している。
【0066】
次にステップST3では、図5に示す測位部46が、図3に示す受信手段11hを制御しつつ衛星電波を受信し、衛星電波に含まれる航法メッセージを解析し、調査端末11の調査地点の位置情報を測位する。次にステップST4では、このような測位処理が終了する。次にステップST4aでは、調査端末11が位置情報を動態調査サーバ5へ送信する。次にステップST5では、動態調査サーバ5の登録位置が存在するか否かが判断される。ここで、動態調査サーバ5の登録位置が存在しているか否かを判断しているのは、例えば調査端末11が送信した位置情報が動態調査サーバ5に既に登録されている調査地点情報(位置情報、誤差許容範囲)と一致しており、調査を開始した際、動態調査サーバ5にデータを蓄積できる状態になっているかを確認するためである。
【0067】
ステップST5において存在する場合にはステップST6に進み、ステップST5において存在しない場合にはステップST7に進む。このステップST7では、動態調査サーバ5の登録位置から選択するか否かを判断する。選択しない場合には、ステップST8に進み処理を終了し、選択する場合にはステップST6に進む。
【0068】
このステップST6では、図1に示すように調査員51が調査端末11を用いて、例えば交差点Aにおける通行量の調査を開始する。このステップST3では、図13に示すように調査端末11の表示手段11gには図示のような画面が表示される。この表示手段11gには、調査端末11が調査地点の位置情報を取得中である旨の表示がされている。
【0069】
この表示画面には、調査地点の位置情報を取得中であることの表示のみならず、調査地点の位置情報を取得した現在時刻に関する時刻情報が表示されるようになっている。ここで、この現在時刻は、上記測位部46が測位した際の衛星電波に含まれる現在時刻に関する情報に基づいて表示がされている。このように調査した時刻情報が表示されると、調査員51がその時刻を視覚的に認識することができる。
また、この表示手段11gには、第1ボタン71に割り当てられた機能である測位取消しボタンオブジェクト71a及び第2ボタン72に割り当てられた終了機能を表わすボタンオブジェクト72aが表示されている。
【0070】
図1に示す調査員51が調査端末11を操作して調査を開始しようとすると、図14に示す調査端末11の表示手段11gには、図示のような調査開始確認画面が表示される。調査端末11は、取得した調査地点の位置情報を、基地局8及びネットワーク7を経由して、集計センタ2の動態調査サーバ5に対して送信する。動態調査サーバ5では、調査端末11の現在地に関する情報に基づいて調査端末11の現在地に対応する、例えば交差点名「A」を表示する。
【0071】
従って、調査端末11では、図14に示すような画面表示がなされ、ここでは、例えば調査端末11が交差点Aに位置していると表示がされる。また、この調査開始確認画面では、調査端末11を用いて調査員51が調査を開始するか否かの確認を行うことができる。この調査開始確認画面では、例えば現在時刻が表示されていることから、調査員51が調査開始時間を視覚的に認識することができる。図1に示す調査員51が調査を開始する場合には、第1ボタン71に割り当てられた開始機能のボタン表示71bを押すことで調査が開始される。
【0072】
次に図12に示すステップST9では、調査端末11が調査員51のボタン操作を待つ処理が行われる。ここで、調査中の調査端末11には、図15に示すような端末集計状況表示画面が表示されている。この端末集計状況表示画面では、例えば各ボタンに割り当てられた方角(方面)ごとにカウント値が表示されている。また、この端末集計状況表示画面では、調査を開始した開始時刻及び現在時刻が表示されるようになっている。
【0073】
このように端末集計状況表示画面では、開始時刻及び現在時刻が表示されているため、調査員51が調査時間を視覚的に認識することができる。次に、図12のステップST10では、図5に示すキー押下検出部45が、調査員51によって、図16の調査端末11の終了ボタン72aが押されたか否かを判断する。終了ボタン72aが押された場合には、ステップST11に進む。一方、終了ボタン72aが押されていない場合には、ステップST13に進む。
【0074】
ステップST11では、図5に示す動態情報取得部43が未送信の動態情報が存在するか否かを判断し、未送信の動態情報が存在する場合にはステップST12に進む。一方、未送信の動態情報が存在しない場合には、ステップST14に進み処理が終了する。上記ステップST12では、動態情報を動態調査サーバ12に対して送信する処理が行われる。
【0075】
具体的には、上述したように図5に示す動態情報取得部43が、動態情報記憶テーブル44から動態情報を取得し、送信データ作成部42に対して引き渡す。送信データ作成部42では、送信部41を制御し、引き渡された動態情報を図1に示す基地局8及びネットワーク7を経由して集計センタ2の動態調査サーバ5に対して送信する処理を行う。
【0076】
このような図12のステップST10〜ステップST14のような手順を踏むと、終了ボタン72aを押した際に未送信の動態情報が存在した場合に確実に動態調査サーバ5に対して動態情報を送信することができるようになる。ここで、このような調査終了確認画面としては、図16に示すような画面を例示することができる。
【0077】
このように動態情報の送信が終了すると、調査端末11の表示手段11gには、例えば図17に示すような画面が表示される。この調査終了画面では、動態調査サーバ5に対して動態情報の送信が完了した旨の表示のみならず、調査の開始時刻及び終了時刻が表示されるようになっている。このように調査の開始時刻及び終了時刻が表示され、調査員51が調査の開始時刻及び終了時刻を視覚的に認識することができるので、調査精度をより高めることができる。
【0078】
一方、上記図12のステップST13では、動態情報の送信ボタンが押されたか否かが判断される。具体的には、図15に示す調査端末11の表示手段11gには、第1ボタン71に対応づけられた送信ボタン71cが表示されている。調査員51が動態情報を送信する場合には、図15に示す第1ボタン71を押すことで、調査端末11では、図5に示す動態情報取得部43が、上記同様に動態情報記憶テーブル44から、調査端末11の調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報と共に管理されている動態情報を取得し、送信データ作成部42に対して引き渡す。送信データ作成部42は、上記同様に、送信データを作成し、送信部41を制御し、動態調査サーバ5に対して動態情報を送信するようになっている(ステップST15)。
【0079】
一方、図15において送信機能に対応づけられた第1ボタン71が押されなかった場合には、ステップST16に進む。ステップST16では、調査端末11において、図5に示すキー押下検出部45は、調査員51が押した該当ボタンのカウント値のインクリメントを行う。このようにインクリメントされたカウント値は、キー押下検出部45によって、動態情報記憶テーブル44に対して登録される。またこのとき、キー押下検出部45が測位部46に対して指示を行い測位部46が測位を行い、例えば上記カウント値と共に調査端末11の調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を動態情報記憶テーブル44に登録する構成となっている。
【0080】
次にステップST17では、図5に示す動態情報取得部43において動作しているタイマー機能に応じて、動態情報送信間隔が経過したか否かが判断される。経過している場合には、ステップST15に進み、経過していない場合には、ステップST9に戻る。経過している場合には、上述と同様に動態情報取得部43が動態情報記憶テーブル44から動態情報を取得し、この動態情報が上述のように図1に示す動態調査サーバ5に対して送信される。
【0081】
図18は、図1に示す集計センタ2側の動態調査サーバ5におけるデータ集計処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップST21では、図1に示す動態調査サーバ5が、ネットワーク7及び基地局8を経由して、調査端末11からの動態情報を受信する。具体的には、調査端末11からの動態情報が、図8に示す送受信部62によって受信される。
【0082】
次にステップST22では、調査端末11の端末IDがチェックされ、ステップST23に進む。このステップST23では、情報抽出部65が、送受信部62が受信した動態情報に含まれる調査地点の位置情報及び調査した時刻情報を抽出し、チェックを行う。次にステップST24では、調査端末11からの動態情報の解析が、動態情報解析部68によって行われる。
【0083】
次にステップST25では、集計処理部69が動態情報の集計処理を行う。具体的には、この集計処理部69が、情報抽出部65によって抽出された調査端末11の位置情報及び/又は調査した時刻情報並びに、動態情報解析部68によって解析された動態情報に基づいてデータ集計処理を行う。この集計処理部69は、動態情報に、その調査を行った調査端末11の調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報が対応付けられているため、その位置情報に応じた集計処理を行うことができる。このように動態情報にはその調査地点の位置情報に関する位置情報が対応付けられているので、動態情報に位置情報を個々に対応付ける必要がないため入力等の手間を省くことができる。
【0084】
次にステップST26では、図8の登録処理部70が、動態情報テーブル71に対して、上記調査端末11の位置情報及び/又は調査した時刻情報ごとに、動態情報を登録する処理を行う。このとき、登録処理部70は、キー割り当てテーブル72から、調査端末11に設けられた各ボタンの割り当て機能を参照しながら動態情報テーブル71に動態情報を上記調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けて登録することができる。
【0085】
このようにキー割り当てテーブル72を設けて、キー割り当てテーブル72に、調査内容に応じて設定されたキー割り当てを設定することで、様々な集計処理結果を動態情報テーブル71に蓄積することができるようになる。
ここで、キー割り当てテーブル72におけるキー割り当てとしては、例えば図19に示すような交差点Aにおける通行対象88に関して、その通行方向である北向きに2番ボタン、南向きに8番ボタン等のような設定を例示することができる。
【0086】
<閲覧>
図20は、動態情報の閲覧処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図21〜図24は、閲覧端末21,31の表示部60に表示された画面例を示す図である。閲覧端末21,31は、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報端末であるかコンピュータであるかの違いを除いて、動態調査サーバ5に蓄積された調査結果としての動態情報を閲覧検索する機能を有する点で共通であるので、以下の説明では、閲覧端末31について説明する。
【0087】
図1に示す集計センタ2側における動態調査サーバ5には、上述のように調査端末11の調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けられた動態情報が管理されており、この動態情報を、閲覧端末21,31から閲覧する処理の手順の一例について説明する。
まず、図20のステップST31では、認証処理が行われる。具体的には、図1の閲覧端末21,31から基地局8やネットワーク7を経由して集計センタ2側における動態調査サーバ5に対して所定の閲覧要求が行われる。この動態調査サーバ5では、図8に示す送受信部62がこの要求を受信し、認証部63が認証処理を行う。この認証部63の認証処理としては、例えば認証テーブル64において管理されている認証情報に基づいて、閲覧要求を行った閲覧端末21,31の認証を行っている。
【0088】
次に閲覧端末31の表示部60には、図21に示すような検索条件設定画面が表示される。この検索条件設定画面は、例えば端末ID入力欄111、端末一覧選択ボタン112、測定位置入力欄113、測定位置選択ボタン114、開始時刻入力欄115、終了時刻入力欄116、検索ボタン117及びクリアボタン118を備えている。ここでいう「測定位置」とは、上記調査地点の位置情報を示している。
【0089】
端末ID入力欄111は、調査結果を検索したい特定の調査端末11の端末IDを直接入力するエリアである。端末一覧選択ボタン112は、端末ID入力欄111に直接端末IDを直接入力する代わりに、このボタンを押すことで検索対象となる調査端末11の端末IDを表示させ、選択したいずれかの端末IDを端末ID入力欄111に表示させる機能を有する。
【0090】
測定位置入力欄113は、調査端末11の調査地点の位置情報を直接入力するエリアである。測定位置選択ボタン114は、調査地点の位置情報を測定位置入力欄113に直接入力する代わりに、このボタンを押すことで検索対象となる調査地点の位置情報を表示させ、選択したいずれかの調査地点の位置情報を測位位置入力欄113に表示させる機能を有する。
【0091】
開始時刻入力欄115は、検索をしたい、調査を開始した開始時刻を入力するための入力欄である。一方、終了時刻入力欄116は、検索したい、調査を終了した終了時刻を入力するための入力欄である。検索ボタン117は、端末ID入力欄111、測位位置入力欄113、開始時刻入力欄115及び終了時刻入力欄116のいずれか又はこれらいずれかの組み合わせに基づいて、動態情報を検索する場合に押すボタンである。クリアボタン118は、入力された端末ID入力欄111、測位位置入力欄113、開始時刻入力欄115及び終了時刻入力欄116の内容を全て表示上消去する際に押すボタンである。
【0092】
上述のように端末一覧選択ボタン112を押すと、閲覧端末31の表示部60には、図22に示すような端末ID一覧画面125が重ねて表示される。この端末ID一覧画面125は、端末IDごとに調査担当者名が表示されている。この端末ID一覧画面125では、端末ID又は調査担当者名のいずれかを選択して選択ボタン126を押すと、図21に示す端末ID入力欄111にその端末IDが設定される。このようにすると、端末IDを直接入力しなくても、図21に示す端末ID入力欄111に端末IDを設定することができる。一方、図22において閉じるボタン127が押されると、端末ID一覧画面125が、図21に示すように消える。
【0093】
次にステップST32では、参照したい調査地点の位置情報の指定が行われる。具体的には、測位位置選択ボタン114を押すと、図23に示すような測定位置一覧画面128が表示される。この測定位置一覧画面128は、地点名称ごとに、その位置を表す緯度や経度、誤差許容範囲及び地図が表示されている。ここで、誤差許容範囲とは、上述した測位した際の誤差の内、許容されるべき誤差の範囲を示している。地図は、地点名称に該当する位置の地図を表すためのリンク先を表している。
【0094】
この測位位置一覧画面128では、地点名称、位置、誤差許容範囲及び地図のいずれかを選択して選択ボタン126を押すと、図21に示す測定位置入力欄113にその測定位置が設定される。このようにすると、測定位置を直接入力しなくても、図21に示す測位位置入力欄113に測位位置を設定することができる。一方、図23において閉じるボタン127が押されると、測定位置一覧画面128が、図21に示すように消える。
【0095】
開始時刻入力欄115及び終了時刻入力欄116が設定され、検索ボタン127が押されると、図24に示すような検索結果画面が表示される。この検索結果画面は、測定地点(調査地点の位置情報)における調査時間を表す時間帯表示欄120及びその調査結果表示欄121が表示されるようになっている。このように時間帯毎に検索を行うことができるのは、上述のように調査端末11が、各動態情報に時刻情報を付加しており、動態調査サーバ5が、時刻情報が付加された各動態情報を、例えば時刻或いは時間帯毎に集計しているためである。このように調査端末11が、調査時に動態情報に時刻情報を付加しているため、動態調査サーバ5は、各動態情報に時刻情報を付加する必要がないため、簡単に動態情報の集計処理を行うことができる。
【0096】
図1に示す閲覧端末21,31において参照調査地点及び調査した時刻情報の指定が行われると、図8に示す閲覧処理部66が、閲覧結果データ作成部67に対して所定の指示を行う。閲覧結果データ作成部67は、データベース61の動態情報テーブル71から、その指定箇所に該当する動態情報の抽出を行う。そして、閲覧結果データ作成部67は、抽出した動態情報に基づいて閲覧端末21,31に対して送信すべき閲覧結果に関するデータ(閲覧結果データ)を作成する。
【0097】
閲覧結果データ作成部67によって作成された閲覧結果データは、閲覧処理部66が送受信部62を制御しつつ、図1に示す閲覧端末21,31に対して送信される。次に図20のステップST34では、このような閲覧結果データを受信した閲覧端末21,31において、上述のように抽出された動態情報の表示が行われる。
【0098】
以上のように、本発明の実施形態によれば、調査端末11では、周囲の状況を調査して得られた動態情報が調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報に対応付けられて記憶手段に記憶されているので、調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を動態情報に個々に対応付けて入力する必要が無くなり、調査の際の手間を省くことができる。
【0099】
また、動態調査サーバ5では、調査端末11によって調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を対応付けて発信された動態情報を受信しているので、動態情報の集計処理の際に調査地点の位置情報及び/又は調査した時刻情報を個々に動態情報に対して対応付けて入力する必要がなくなり、集計の際の手間を省くことができる。また、動態調査サーバ5では、動態情報に時刻情報が付された状態で管理されており、その時刻情報を検索キーとして動態情報を検索することが出きるため、動態情報の有効な利用が可能となる。
【0100】
本発明は、上記実施の形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
動態調査サーバ5における動態調査機能を発揮させるプログラム99及び調査端末11における動態調査機能を発揮させるプログラム99aは、それぞれ上述のようにコンピュータ等の電子機器にインストールされて動作している形態のみならず、例えばフレキシブルディスク、CD(Compact Disc:商標名)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、CD−RW(Compact Disc−ReWriterble)又はDVD(Digital Versatile Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc−Recordable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disc−Random Access Memory)等の情報記録媒体に格納されて流通されている形態でも良い。
【0101】
また、上記動態調査機能を発揮させるプログラム99,99aは、それぞれ上記情報記録媒体に格納されている形態のみならず、無線又は有線によってデータ通信を行うネットワーク等の伝送媒体を経由してユーザのコンピュータ等の電子機器にダウンロードされる形態であっても良いことはいうまでもない。さらに、上記動態調査機能を発揮させるプログラム99,99aは、それぞれ要求に応じて、アプリケーションソフトウェアを一定期間に渡って貸し出しを行うASP(Aplication Service Provider)からダウンロードされて実行される形態であっても良いことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】動態調査システムの構成例を示すシステム構成図。
【図2】図1に示す調査端末の外観の一例を示す平面図。
【図3】調査端末の電気的な構成例を示すハードウェア構成図。
【図4】動態調査サーバのハードウェア構成例を示すブロック図。
【図5】図1に示す調査端末のソフトウェア構成例を示すブロック図。
【図6】図5に示す各テーブルのテーブル構成例を示す図。
【図7】図5に示す動態情報記憶テーブルのデータ例を示す図。
【図8】動態調査サーバのソフトウェア構成例を示すブロック図。
【図9】図8に示すデータベースにおけるテーブル構成例を示す図。
【図10】図8に示すデータベースにおけるテーブル構成例を示す図。
【図11】図8に示すデータベースにおけるテーブル構成例を示す図。
【図12】動態調査方法の手順の一例を示すフローチャート。
【図13】図1に示す調査端末の表示手段に表示された画面例を示す図。
【図14】図1に示す調査端末の表示手段に表示された画面例を示す図。
【図15】図1に示す調査端末の表示手段に表示された画面例を示す図。
【図16】図1に示す調査端末の表示手段に表示された画面例を示す図。
【図17】図1に示す調査端末の表示手段に表示された画面例を示す図。
【図18】データ集計処理の手順の一例を示すフローチャート。
【図19】各ボタンの機能割り当ての一例を示す図。
【図20】データ閲覧処理の手順の一例を示すフローチャート。
【図21】検索条件画面の一例を示す図。
【図22】端末IDの一覧を例示した図。
【図23】測定位置の一覧を例示した図。
【図24】検索結果画面の一例を示す図。
【符号の説明】
1・・・動態調査システム、5・・・動態調査サーバ、11・・・監視端末(調査端末)、11b・・・記憶手段、21,31・・・閲覧端末、41・・・送信部(発信手段)、42・・・送信データ作成部(発信手段)、43・・・動態情報取得部(発信手段)、44・・・動態情報記憶テーブル(蓄積手段)、45・・・キー押下検出部(入力手段)、45a・・・時刻情報取得部(時刻情報取得手段)、46・・・測位部(位置情報取得手段)、61・・・データベース(蓄積手段)、62・・・送受信部(受信手段)、65・・・情報抽出部(解析手段)、66・・・閲覧処理部(動態情報提供手段)、67・・・閲覧結果データ作成部(動態情報提供手段)、68・・・動態情報解析部(解析手段)、69・・・集計処理部(集計手段)、71・・・動態情報テーブル(蓄積手段)、75,76,81〜90・・・ボタン(入力手段)、99・・・プログラム(動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラム)、99a・・・プログラム(調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラム)、161・・・ハードディスク(蓄積手段)

Claims (11)

  1. 周囲の状況を調査して得られた動態情報を入力するための入力手段と、
    調査地点に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶する記憶手段と、
    前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で前記動態情報を発信する発信手段と、を有する調査端末と、
    前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加した状態で前記調査端末が発信した前記動態情報を受信する受信手段と、
    前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段と、
    集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段と、を有する動態調査サーバと、
    を備えることを特徴とする動態調査システム。
  2. 前記動態調査サーバは、前記動態情報の閲覧を行う閲覧端末からの要求に応じて、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに蓄積した前記動態情報を前記閲覧端末に対して提供する動態情報提供手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の動態調査システム。
  3. 前記位置情報取得手段は、
    受信した衛星電波に含まれる航法メッセージを解析し、前記調査地点の位置情報を取得した際の測位誤差を抽出する測位誤差抽出手段を有し、
    前記調査端末の前記発信手段は、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに対応付けて前記記憶手段に記憶された前記動態情報と共に、前記測位誤差抽出手段によって抽出された前記測位誤差を発信しており、
    前記動態調査サーバの前記蓄積手段は、前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報に対応付けた前記動態情報ごとに前記測位誤差を管理する構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の動態調査システム。
  4. 前記調査端末は、前記入力手段を用いて周囲の通行量が入力されることで、前記動態情報としての周囲の通行量の調査を行う端末装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の動態調査システム。
  5. 周囲の状況を調査するための調査端末に、周囲を調査して得られた動態情報の入力を行う入力ステップと、
    前記調査端末が調査地点の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、
    前記調査端末に入力された前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記調査端末が、前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で発信する発信ステップと、
    前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加した状態で前記調査端末が発信した前記動態情報を動態調査サーバが受信する受信ステップと、
    前記動態調査サーバが前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計ステップと、
    集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態調査サーバが管理して蓄積する蓄積ステップと
    を有することを特徴とする動態調査方法。
  6. 周囲の状況を調査して得られた動態情報が入力された際の時刻情報を前記動態情報に付加し、調査地点の位置情報に対応付けて前記動態情報を記憶手段に記録する、調査端末が発信した前記動態情報を受信する受信手段と、
    前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段と、
    集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段と、
    を備えることを特徴とする動態調査サーバ。
  7. 周囲の状況を調査して得られた動態情報が入力された際の時刻情報を前記動態情報に付加し、調査地点の位置情報に対応付けて前記動態情報を記憶手段に記録する、調査端末が発信した前記動態情報を受信する受信手段と、
    前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段と、
    集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段と
    して機能させることを特徴とする、動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラム。
  8. 周囲の状況を調査して得られた動態情報が入力された際の時刻情報を前記動態情報に付加し、調査地点の位置情報に対応付けて前記動態情報を記憶手段に記録する、調査端末が発信した前記動態情報を受信する受信手段と、
    前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに前記動態情報を集計する集計手段と、
    集計された前記動態情報を前記調査地点の位置情報及び前記時刻情報ごとに管理して蓄積する蓄積手段と
    して動態調査サーバにおける動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
  9. 周囲の状況を調査して得られた動態情報を入力するための入力手段と、
    調査地点に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶する記憶手段と、
    前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で発信する発信手段と、
    を備えることを特徴とする調査端末。
  10. 周囲の状況を調査して得られた動態情報を入力するための入力手段と、
    調査地点に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶する記憶手段と、
    前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で発信する発信手段と
    して機能させることを特徴とする、調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラム。
  11. 周囲の状況を調査して得られた動態情報を入力するための入力手段と、
    調査地点に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記動態情報が入力された際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    前記動態情報を前記調査地点の位置情報に対応付けると共に前記時刻情報を付加して記憶する記憶手段と、
    前記調査地点の位置情報に対応付けた前記動態情報に前記時刻情報を付加した状態で発信する発信手段と
    して調査端末における動態調査機能を発揮させるプログラムを記録したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
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