JP2005049502A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】裏表紙添付を容易にする。
【解決手段】原稿読取装置210,230,読取った画像を用紙上に印刷する作像手段15−27,60,作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段8−14、および、裏表紙添付の設定に従って給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから作像手段に用紙を送り出す制御手段131、を備える画像形成装置において、1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段223,131;を備え、制御手段131は、判定手段が別原稿の読取無しを判定したときに給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ8から用紙を送り出して作像手段15−27,60により該1原稿の前記原稿読取装置210,230が読取った画像を該用紙上に作像する(図8の8−10−11−13−16);ことを特徴とする。
【選択図】 図8
【解決手段】原稿読取装置210,230,読取った画像を用紙上に印刷する作像手段15−27,60,作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段8−14、および、裏表紙添付の設定に従って給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから作像手段に用紙を送り出す制御手段131、を備える画像形成装置において、1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段223,131;を備え、制御手段131は、判定手段が別原稿の読取無しを判定したときに給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ8から用紙を送り出して作像手段15−27,60により該1原稿の前記原稿読取装置210,230が読取った画像を該用紙上に作像する(図8の8−10−11−13−16);ことを特徴とする。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像読取装置およびそれが読取った画像を印刷するプリンタを含む、複写機あるいは複写システムに関し、具体的には、一連の複写物の末尾に裏表紙を配置する裏表紙添付に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、コピーやプリンタ印刷で使用する印刷モード、紙の種類、紙のサイズなどの設定がより詳細に行なえるようになり、ユーザーが期待する多くの機能を実現することが可能となってきている。ユーザーが自由に転写紙(用紙)の大きさを設定し使用する事も可能で、各種サイズの原稿の読取が可能なスキャナもある。各種サイズの原稿や転写紙を使用する場合でも、各種モードのコピー又は印刷が可能である事が要望される。
【0003】
多くのコピー,印刷モードが存在するが、表紙添付の機能の一つに「裏表紙」添付がある。裏表紙添付には、裏表紙に印刷を行なう設定と印刷を行なわない設定があり、これらの設定が選択可能である。裏表紙に印刷を行なう設定だと、最終画像を裏表紙に印刷を行なう。裏表紙に印刷を行なわない設定だと、裏表紙は白紙(印刷なし)で排出される。
【0004】
【特許文献1】特開平11−150625号公報は、原稿スキャナで読取る複数の原稿画像を記憶するメモリを備えて、表紙(表表紙)および裏表紙に画像形成する設定があるときには、表紙画像処理テーブルを作成して、表紙用原稿画像のページ情報をメモリから読み出して表紙を半折にできる画像レイアウトを行ってから印刷を実行する画像形成装置を記載している。
【0005】
【特許文献2】特開2001−205857号公報は、コンピュータが与える画像データを印刷データに展開して画像形成装置に与えるコントローラによって、印刷ドキュメントを包み込み可能な大きさの表表紙,裏表紙,背表紙を印刷する表紙データを生成して画像形成装置で印刷する画像形成システムを記載している。
【0006】
【特許文献3】特開2003−162404号公報は、表紙を挿入する場合には、印刷レイアウトを生成して挿入用紙の各ページ毎に、印刷可能なページか否かを判定して表示し、表紙の用紙サイズを決定する情報処理装置を記載している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
コピーで裏表紙に印刷を行なう場合は、裏表紙に指定したトレイにセットされている転写紙のサイズと同じサイズで画像読取を行なわなければならない。しかし、コピーで裏表紙設定を行なうと、原稿の読み取り動作を行なう段階では最終画像かどうか判定する事が出来ない場合がある。従って裏表紙に印刷を行なう場合は、裏表紙に指定したトレイにセットされている転写紙のサイズを読取サイズとして読み取りを行なう事は出来ない。そのため、本文印刷用の転写紙(中用紙)を給紙するトレイと、裏表紙に指定したトレイの転写紙サイズを同じサイズにさせる必要があったためコピースタートを行なわせない様に制限をかけていた。
【0008】
本発明は、裏表紙添付を容易にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)原稿画像を読取る原稿読取装置(210,230),該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段(15−27,60),該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段(8−14)、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段(131)、を備える画像形成装置において、
1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131);を備え、前記制御手段(131)は、該判定手段が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から用紙を送り出して前記作像手段(15−27,60)により該1原稿の前記原稿読取装置(210,230)が読取った画像を該用紙上に作像する(図8の8−10−11−13−16);ことを特徴とする画像形成装置。
【0010】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0011】
これによれば、最終ページの原稿の読取をしたときには、次の別原稿の読取りはないので、裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページの画像が印刷される。最終ページよりも前の原稿の読取りであったときには、次の別原稿の読取りがあるので、裏表紙送給に設定された給紙トレイとは別の給紙トレイから用紙(中用紙)が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページよりも前のページの画像が印刷される。裏表紙挿入位置をユーザが設定しなくても、自動的に、最終ページ位置に裏表紙が画像を印刷して配置される。
【0012】
【発明の実施の形態】
(2)原稿画像を読取る原稿読取装置(210,230),該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段(15−27,60),該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段(8−14)、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段(131)、を備える画像形成装置において、
1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131);を備え、前記制御手段(131)は、該判定手段(223,131)が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)とは別の給紙トレイ(9/10)から用紙を送り出して前記作像手段により該1原稿の前記原稿読取装置が読取った画像を該用紙上に作像し、次いで前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から用紙を送り出す;ことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
これによれば、最終ページの原稿の読取をしたときには、次の別原稿の読取りはないので、裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)とは別の給紙トレイ(9/10)から用紙が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページの画像が印刷される。そして、裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から用紙(裏表紙)が送出される。裏表紙挿入位置をユーザが設定しなくても、自動的に、裏表紙位置に裏表紙が画像を印刷しないで配置される。
【0014】
(3)原稿画像を読取る原稿読取装置(210,230),該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段(15−27,60),該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段(8−14)、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段(131)、を備える画像形成装置において、
裏表紙への画像印刷を指定する手段(図7の79);および、1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131);を備え、
前記制御手段(131)は、前記指定手段が裏表紙への画像印刷を指定しているときには、前記判定手段(223,131)が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段(8−14)を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から用紙を送り出して前記作像手段(15−27,60)により該1原稿の前記原稿読取装置(210,230)が読取った画像を該用紙上に作像し、
前記指定手段が裏表紙への画像印刷を指定していないときには、前記判定手段(223,131)が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段(8−14)を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)とは別の給紙トレイ(9/10)から用紙を送り出して前記作像手段(15−27,60)により該1原稿の前記原稿読取装置が読取った画像を該用紙上に作像し、次いで前記給紙手段(8−14)を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙を送り出す;ことを特徴とする画像形成装置。
【0015】
これによれば、上記(1)の、画像を印刷した裏表紙の添付と、上記(2)の画像を印刷しない裏表紙の添付とを、前記指定手段(図7の79)を用いて、選択的に設定できる。
【0016】
(4)前記1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131)は、自動原稿送給装置(230)の原稿台(241)に原稿があるかを検出する手段(223);および、該検出手段(223)が前記1原稿の送給の次に原稿を検出すると別原稿の読取り有と、検出しないと読取無しと判定する状態読取手段(210,131;図8の8);を含む、上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0017】
これによれば、原稿台241上の原稿束の最後の原稿が送出されると検出手段(223)の検出が原稿ありから原稿無しに切換り、状態読取手段(210,131;図8の8)が別原稿の読取り無し、と判定する。これによって、上記(1)の、画像を印刷した裏表紙の添付、又は、上記(2)の画像を印刷しない裏表紙の添付、が自動的に行われる。
【0018】
(5)前記状態読取手段(131)は、前記検出手段(223)の検出が原稿ありから無しに切換ってから設定時間内に原稿ありに戻ると別原稿の読取り有と、該設定時間原稿なしが継続すると別原稿の読取り無しと判定する;上記(4)に記載の画像形成装置。
【0019】
これによれば、例えば一群の原稿を複数束にわけて各原稿束毎に順次に自動原稿供給装置(230)に配置して画像読取をするが、裏表紙は、該一群の原稿の最後の画像に割りつけるか、又はその後に添付する場合、先行の原稿束の画像読取を終了してから前記設定時間内に次の原稿束を自動原稿供給装置(230)に配置することにより、最後の原稿束の画像読取を完了するときだけ裏表紙が配置される。先行の原稿束に対しては裏表紙は添付されない。頁数が多いドキュメントの最後に裏表紙を添付する場合でも、ユーザによる裏表紙位置指定が不要である。
【0020】
(5a)更に、画像のつなぎを指定する手段(図7の79);を備え、前記状態読取手段は、画像のつなぎが指定されている場合に、前記検出手段の検出が原稿ありから無しに切換ってから設定時間内に原稿ありに戻ると別原稿の読取り有と、該設定時間原稿なしが継続すると別原稿の読取り無しと判定し、画像のつなぎの指定がない場合には、前記1原稿の送給の次に原稿を検出すると別原稿の読取り有と、検出しないと読取無しと判定する;上記(5)に記載の画像形成装置。
【0021】
これによれば、自動原稿供給装置(230)に配置する原稿束の単位で裏表紙を添付するか、あるいは、次々に自動原稿供給装置(230)に配置する原稿束を一群として、最後に配置する原稿束に対してのみ裏表紙を添付するかを、前記つなぎ指定手段(図7の79)で選択設定できる。
【0022】
(6)前記1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131)は、自動原稿送給装置(230)の原稿台(241)に原稿があるかを検出する手段(223);および、自動原稿送給装置(230)の原稿台(241)に原稿がなく読取指示(スタート入力)に応答して前記1原稿の読取をした後、設定時間内に読取指示があると別原稿の読取り有と、該設定時間内に読取指示がないと別原稿の読取り無しと判定する状態読取手段(131);を含む上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0023】
これによれば、例えばブック原稿の数ページをフラットベッド型(圧板読取型:コンタクトガラス上に原稿を手置)の画像走査機構を用いて走査読取する場合、1ページ毎順次コンタクトガラス上に設定するが、裏表紙は、該数ページの複写の最後の画像に割りつけるか、又はその後に添付する場合、先行の各ページの画像読取を終了してから前記設定時間内に次のページをコンタクトガラス上に設定して読取指示(スタート入力)することにより、最後のページの画像読取を完了するときだけ裏表紙が配置される。先行のページに対しては裏表紙は添付されない。頁数が多いブック原稿の所要数ページの記事の最後のページに裏表紙を添付する場合でも、ユーザによる裏表紙位置指定が不要である。
【0024】
(7)更に、前記原稿読取装置が読取った前記1原稿の画像を表す画像データを記憶するメモリ手段(MEM);を備え、前記制御手段(131)は、前記別原稿の読取り有無の判定後に、該メモリ手段の画像データに基いて前記作像を行う(図8の9,14,16,20);上記(1)乃至(6)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0025】
これによれば、画像読取&メモリ手段への画像データの書込みと並行して、又は、書込後にメモリデータに基いて読取画像サイズを判定して、これをメモリデータの印刷のときの所要用紙サイズあるいは変倍の所要倍率の決定に参照できる。
【0026】
(8)更に、前記メモリ手段(MEM)に書込んだ画像のサイズを判定する手段(IPP);および、前記原稿読取装置が読取った画像を前記作像手段による作像用に補正する画像データ処理手段(IPP);を備え、前記制御手段(131)は、前記1原稿の画像を前記裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から送出する用紙に前記1原稿の画像を印刷するときには、該画像が該用紙のサイズに入るように前記画像データ処理手段(IPP)で前記1原稿の画像を変倍する;上記(7)に記載の画像形成装置。これによれば、原稿画像が裏表紙サイズより大きい場合でも、原稿画像を漏れなく裏表紙に印刷することができる。すなわち、原稿サイズより小さいサイズの裏表紙の添付が可能である。
【0027】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0028】
【実施例】
図1に、本発明の1実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)230と、操作ボード220と、カラースキャナ210と、カラープリンタPTRおよびフィニッシャ100の各ユニットで構成されている。なお、操作ボード220,ADF230付きのカラースキャナ210およびフィニッシャ100は、プリンタPTRから分離可能なユニットであり、カラースキャナ210は、動力機器ドライバやセンサ入力およびコントローラを有する制御ボードを有して、プリンタPTRの機内の制御ボードの画像データ処理装置ACP(図4)と直接または間接に通信を行いタイミング制御されて原稿画像の読み取りを行う。
【0029】
画像データ処理装置ACP(図4)には、パソコンPCが接続したLAN(Local Area Network)が接続されており、ファクシミリコントロールユニットFCU(図4)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタPTRのプリント済の用紙は、フィニッシャ100に排出される。
【0030】
図2に、カラープリンタPTRの機構を示す。この実施例のカラープリンタPTRは、レーザプリンタである。1色のトナー像を形成する、感光体15および現像器27ならびに図示を省略したチャージャ,クリーニング装置および転写器の組体(作像ユニット)は、Bk(黒),C(シアン),M(マゼンタ)およびY(イエロー)のそれぞれの作像用に一組、合せて4組があり、搬送ベルト16に沿ってタンデムに配列されており、それらによって形成された各色トナー像が順次に一枚の転写紙上に重ねて転写される。
【0031】
第1トレイ8,第2トレイ9および第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11,第2給紙装置12および第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。この実施例では、表表紙,中表紙(合紙)あるいは裏表紙とする用紙は第1トレイに、通常のコピー紙(普通紙)は第2トレイ9および第3トレイ10に収納するように定めており、各トレイには、収納した用紙のサイズを表わす摘みつきのエンコーダ(用紙サイズコード発生器)が装備されており、それらが発生する用紙サイズコードを、プロセスコントローラ131(図4)が読取る。
【0032】
スキャナ210にて読み込まれた画像データは、画像データ処理器IPP(図4)で補正され、一旦メモリMEM(図4)に書き込まれてから、読み出され、読み出した画像データを用いる書込ユニット60からのレーザー露光によって、図示を省略したチャージャによって均一に荷電した感光体15に書込まれこれにより静電潜像を形成する。この静電潜像が現像ユニット27を通過することによって感光体15上にトナー像が現れる。転写紙が感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。
【0033】
図2に示す、後処理装置のフィニシャ100は、本体の排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、通常排紙ローラ103方向と、ステープル処理部方向へ導く事ができる。切り替え板101を上に切り替える事により、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙する事ができる。また、切り替え板101を下方向に切り替える事で、搬送ローラ105,107を経由して、ステープル台108に搬送する事ができる。ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
【0034】
一方、通常の排紙トレイ104は前後(図2紙面と垂直な方向)に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、排出されてくるコピー紙を簡易的に仕分けるものである。
【0035】
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分岐爪19を下向きに廻す事で、一旦反転ユニット112に導き、そして両面給紙ユニット111にストックする。
【0036】
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪19を図示水平に戻し、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に、反転ユニット112および両面給紙ユニット111が使用される。
【0037】
感光体15,搬送ベルト16,定着ユニット17,排紙ユニット18および現像ユニット27は、図示を省略したメインモータによって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動を、やはり図示を省略した各給紙クラッチによって伝達することにより駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータの駆動を図示を省略した中間クラッチによって伝達することにより駆動される。
【0038】
図3に、スキャナ210およびそれに装着されたADF230の、原稿画像読み取り機構を示す。このスキャナ210のコンタクトガラス231上に置かれた原稿は、照明ランプ232により照明され、原稿の反射光(画像光)が第1ミラー233で副走査方向yと平行に反射される。照明ランプ232および第1ミラー233は、図示しない、副走査方向yに定速駆動される第1キャリッジに搭載されている。第1キャリッジと同方向にその1/2の速度で駆動される、図示しない第2キャリッジには第2および第3ミラー234,235が搭載されており、第1ミラー233が反射した画像光は第2ミラー234で下方向(z)に反射され、そして第3ミラー235で副走査方向yに反射されて、レンズ236により集束され、CCD207に照射され、電気信号に変換される。第1および第2キャリッジは、走行体モーター238を駆動源として、y方向に往(原稿走査),復(リタ−ン)駆動される。
【0039】
スキャナ210には、自動原稿供給装置ADF230が装着されている。ADF230の原稿トレイ241に積載された原稿は、ピックアップローラ242およびレジストローラ対243で搬送ドラム(プラテン)244と押さえローラ245の間に送り込まれて、搬送ドラム244に密着して読み取りガラス240の上を通過し、そして排紙ローラ246,247で、原稿トレイ241の下方の圧板兼用の排紙トレイ248上に排出される。
【0040】
原稿の表面の画像は、原稿読取窓である読み取りガラス240を通過する際に、その直下に移動している照明ランプ232により照射され、原稿の表面の反射光は、第1ミラー233以下の光学系を介してCCD207に照射され光電変換される。すなわちRGB各色画像信号に変換される。搬送ドラム244の表面は、読み取りガラス240に対向する白色背板であり、白基準面となるように白色である。
【0041】
また、原稿の裏面の画像は、光源および撮像素子を内蔵する撮像装置408で読取られ光電変換される。すなわちRGB各色画像信号に変換される。撮像装置408に対向する白色背板409があり、撮像装置408と白色背板409の間を原稿が通過する。
【0042】
読み取りガラス240と原稿始端の位置決め用のスケール251との間には、基準白板239、ならびに、第1キャリッジを検出する基点センサ249がある。基準白板239は、照明ランプ232の個々の発光強度のばらつき,また主走査方向のばらつきや、CCD207の画素毎の感度ムラ等が原因で、一様な濃度の原稿を読み取ったにもかかわらず、読み取りデータがばらつく現象を補正(シェーディング補正)するために用意されている。
【0043】
図4に、図1に示す複写機の画像処理系統のシステム構成を示す。このシステムでは、読取ユニット211と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)212でなるカラー原稿スキャナ210が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタPTRが接続されている。カラープリンタPTRは、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)から、書込みI/F134でYMCK記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、図2に示すものである。
【0044】
画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリMEM(メモリモジュール;以下では単にMEMと記述),ハードディスク装置HDD(以下では単にHDDと記述),システムコントローラ31a,RAM34,不揮発メモリ35,フォントROM36,CDIC,IPP等、を備える。パラレルバスPbには、ファクシミリ制御ユニットFCU(以下単にFCUと記述)を接続している。操作ボード220はシステムコントローラ31aに接続している。
【0045】
カラー原稿スキャナ210の、原稿を光学的に読み取る読取ユニット211のCCD207および撮像装置208の撮像素子のそれぞれが発生するRGB画像信号は、センサボードユニットSBU上で信号処理しかつRGB画像データに変換しかつシェーディング補正して、出力I/F212を介してCDICに送出する。
【0046】
CDICは、画像データに関し、出力I/F212,パラレルバスPb,IPP間のデータ転送,プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ31aとの間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ133はプロセスコントローラ131の動作プログラム等を記憶している。
【0047】
半導体メモリMEMの他に、多くの画像データを収納するためにHDDがある。HDDを用いる事により、外部電源が不要で永久的に画像を保持できる特徴もある。多くの原稿の画像をスキャナで読み込んでHDDに保持し、また、PCが与える多くのドキュメント画像を保持できる。
【0048】
画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、MEMおよびHDDに対する画像データ,制御データの書き込み/読み出しを制御する。システムコントローラ31aは、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM34はシステムコントローラ31aのワークエリアとして使用され、不揮発メモリ35はシステムコントローラ31aの動作プログラム等を記憶している。
【0049】
操作ボード220は、ACPがおこなうべき処理を入力する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
【0050】
スキャナ210およびADFのCCD207および撮像装置208で読取ったRGB画像データは、IPPで、スキャナガンマ補正,フィルタ処理などの、読取り歪を補正する画像処理を施してから、MEMに蓄積する。MEMの画像データをプリントアウトするときには、IPPにおいてRGB信号をYMCK信号に色変換し、所要時は変倍し、プリンタガンマ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などの画質処理をおこなう。画質処理後の画像データはIPPから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
【0051】
IMACは、システムコントローラ31aの制御に基づいて、画像データとMEM,HDDのアクセス制御,LAN上に接続した図示しないパソコンPC(以下では単にPCと表記)のプリント用データの展開,MEM,HDDの有効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0052】
IMACへ送られた画像データは、データ圧縮後、MEM又はHDDに蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。読み出された画像データは、伸張され、本来の画像データに戻しIMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻される。CDICからIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙(用紙)上に再生画像を形成する。
【0053】
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、デジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信は、スキャナ210,ADF230で読取られた画像データをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してFCUへ転送することによりおこなわれる。FCUは、通信網へのデータ変換をおこない、それを公衆回線PNへファクシミリデータとして送信する。ファクシミリ受信は、公衆回線PNからの回線データをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPbおよびCDICを経由してIPPへ転送することによりおこなわれる。この場合、特別な画質処理はおこなわず、書込みI/F134から出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0054】
複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット211,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ31aおよびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ31aはシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、デジタル複合機の機能選択は、操作ボード220においておこなわれ、操作ボード220の選択入力によって、画像読取機能,画像データ登録機能,コピー機能,プリント機能,ファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0055】
システムコントローラ31aとプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ,インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ31aとプロセスコントローラ131間の通信を行う。
【0056】
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 37、シリアルバスI/F 39、ローカルバスI/F 33AAおよびネットワークI/F 38は、IMACに接続されている。システムコントローラ31aは、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0057】
システムコントローラ31aは、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ31aは、IMACに対して、画像データをMEM,HDDに蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令は、IMAC,パラレルバスI/F 37、パラレルバスPbを経由して送られる。
【0058】
この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 37を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEM又はHDDに格納されることになる。
【0059】
一方、ACPのシステムコントローラ31aは、PCからのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタコントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワーク経由の場合、IMACはネットワークI/F 38を介してプリント出力要求データを受け取る。
【0060】
汎用的なシリアルバス接続の場合、IMACはシリアルバスI/F 39経由でプリント出力要求データを受け取る。汎用のシリアルバスI/F 39は複数種類の規格に対応している。
【0061】
PCからのプリント出力要求データはシステムコントローラ31aにより画像データに展開される。その展開先はMEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 33aおよびローカルバスRb経由でフォントROM36aを参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ31aを不揮発メモリ35aおよびRAM34aと接続する。
【0062】
シリアルバスSbに関しては、PCとの接続のための外部シリアルポート32a以外に、ACPの操作部である操作ボード220との転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ31aと通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0063】
システムコントローラ31aとMEM,HDDおよび各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEM,HDDを使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
【0064】
図5に、IPPの画像処理機能の概要を示す。IPPは分離生成(画像が文字領域か写真領域かの判定:像域分離)192,地肌除去193,スキャナガンマ変換194,フィルタ195,色補正302,変倍(dpi変換を含む)303,画像加工304,プリンタガンマ変換305および階調処理606を行う。IPPは画像処理をおこなうプログラマブルな演算処理手段である。スキャナ210の出力I/F12からCDICに入力された画像データは、CDICを経由してIPPに転送され、IPPにて光学系およびデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)を補正され、再度、CDICへ出力(送信)される。CDICからIPPへ戻される画像データに対して、IPPにおいては、「画質処理」300を行う。「画質処理」300では、色補正302でRGB信号をYMCK信号に色変換し、変倍303,画像加工304,プリンタガンマ変換305および、階調変換,ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理306などをおこなう。
【0065】
図6に示す様に、操作ボード220には、液晶タッチパネル79のほかに、テンキー80a,クリア/ストップキー80b,スタートキー80c,初期設定キー80d,モードクリアキー80e,テスト印刷キー80fがある。テスト印刷キー80fは、設定されている印刷部数に係らず1部だけを印刷し、印刷結果を確認するためのキーである。初期設定キー80dを押す事で、機械の初期状態を任意にカスタマイズする事が可能である。機械が収納している用紙サイズを設定したり、コピー機能のリセットキーを押したときに設定される状態を任意に設定可能である。初期設定キ−80dが操作されると、各種初期値を設定するための「初期値設定」機能ならびに「ID設定」機能,「著作権登録/設定」機能および「使用実績の出力」機能等を指定するための選択キーが表示される。また、一定時間操作が無いときに優先して選択されるアプリケーション等も選択する事、国際エネルギースター計画に従った低電力への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行する時間を設定する事が可能である。
【0066】
液晶タッチパネル79には、各種機能キー及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。液晶液晶タッチパネル79には、「コピー」機能,「スキャナ」機能,「プリント」機能,「ファクシミリ」機能,「蓄積」機能,「編集」機能,「登録」機能およびその他の機能の選択用および実行中を表わす機能選択キー80gが表示される。機能選択キー80gで指定された機能に定まった入出力画面が表示され、例えば「複写」機能が指定されているときには、図6に示すように、機能キー79a,79bならびに部数及び画像形成装置の状態を示すメッセージが表示される。オペレータが液晶タッチパネル79に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが灰色に反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えばページ印字の種類等)はキーにタッチする事で詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
【0067】
この実施例では、第1トレイ8を、表紙添付用紙の収納用に定めており、表紙キー79dにユーザがタッチすると、すでに表紙指定中であるときには表紙非指定(指定無し表示)に表記キー79dの表示が切り換る。表紙非指定状態でユーザが表紙キー79dにユーザすると、表紙指定に表記キー79dの表示が切り換る。表紙指定状態(図6)では、表紙添付モードの複写で、表紙(表表紙および又は裏表紙)を給送するタイミングでしか、第1トレイ8からの用紙の送給はない。第1トレイ8を給紙に指定するユーザ入力は無視される。すなわち、第1トレイ8を給紙段に指定できない。表紙非指定状態では、第1トレイ8を給紙に指定することができ、それを給紙段に指定して複写又は印刷をスタートすると、第1トレイ8から用紙が送出される。
【0068】
通常の場合、表紙には着色紙,厚紙,異質媒体など特別な用紙が用いられ、中用紙(表表紙と裏表紙で挟まれる用紙:本文紙)には普通紙が用いられる。表紙として特別な用紙を第1トレイ8に収納した場合には、ユーザは、表紙キー79dを表紙指定状態に操作しなければならない。さもないと、通常の普通紙への印刷を意図する複写又はプリントで第1トレイ8から特別紙を送給してしまうことがある。
【0069】
液晶タッチパネル79に表示された「表紙添付」キー79cにユーザがタッチすると、操作ボード220は、これが「表紙添付」キー79cを非指定表示していたときであると、液晶タッチパネル79に図7に示す表紙添付を設定する画面を表示する。
【0070】
なお、図7に示す表示は以前の設定状態を示す。これは、印刷無しで表表紙を添付し、しかも読取画像の最後の画像を裏表紙に印刷し、更に、ユーザの数回の原稿載置行為を一連(一群)の原稿のものと見なす「読取のつなぎ」を指定し、つながっていると判定するための原稿載置時間間隔の最大値(Rw)を12秒に指定していることを意味する。この表紙添付の指定情報は操作ボード220の不揮発メモリに登録されている。ここでユーザが必要なら変更入力をして表示画面上の「設定」キーにタッチすると、変更後の情報に登録が書き変えられる。液晶タッチパネル79は、元の画面(図6)に戻される。ただし、「表紙添付」キー79cは、表紙添付指定状態を示す表示に切換っている。「表紙添付」キー79cが表紙添付指定状態のときにユーザが該「表紙添付」キー79cにタッチすると、「表紙添付」キー79cは、表紙添付の非指定状態を示す表示に切換わる。
【0071】
ユーザがスタートボタン80cを押すと、そのときの設定状態すなわち複写条件を表すデータが、システムコントローラ31aの転送制御によって、操作ボード220からプロセスコントローラ131に転送され、この複写条件にしたがって、プロセスコントローラ131が複写プロセスのシーケンス制御を開始する。
【0072】
図8に、プロセスコントローラ131およびシステムコントローラ31aによる、操作ボード220又はパソコンPCからの画像読取スタート指示に応答したコピー処理の概要を示す。ここではまず、表表紙添付指定があり表表紙への印刷指定がないと、第1トレイ8から1枚の用紙を送出し、作像なしにプリンタPTRから排出する(ステップ1〜3)。なお、以下においてカッコ内には、ステップという語を省略してステップNo.数字のみを記す。
【0073】
表表紙添付指定があり表表紙への印刷指定があった場合には、原稿台241上に原稿があることを原稿センサ223が検出しているときにはADF230の原稿送給による原稿画像読取を開始し、原稿を検出していないときにはスキャナ210の読取光学系の副走査駆動yによるコンタクトガラス231上の原稿画像読取を開始して、読取った画像データにIPPのスキャナ画像処理190で読取補正を加えてMEMに書込むと共に、この時IPPで画像データに基いて原稿画像のサイズを判定する。一ページの画像読取が終ると画像サイズの判定が定まるので、MEM内の画像データを該画像サイズのもののみに修正(削減)すると共に、修正した画像ページに画像サイズ情報を付加する。そして1ページの読取終了とサイズ情報をプロセスコントローラ131に与える。プロセスコントローラ131は、給紙段を第1トレイ8に定めて、MEMの画像データをIPPに送出してプリンタ画質処理300で、画像サイズが第1トレイ8の用紙サイズを越えるのであれば用紙サイズ内とする変倍をすると共に、その他の画質処理を施して、プリンタPTRに出力する作像プロセスを開始する。これにより、第1トレイ8から表紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷した、設定枚数の表表紙がプリンタPTRから排出される(4)。
【0074】
表表紙に関する上述の処理(1〜4)の次にプロセスコントローラ131は、ADF230の原稿センサ223の検出信号を参照して、それが原稿を検出していると、ADF230の原稿送給による原稿画像読取を開始し、読取った画像データにIPPのスキャナ画像処理190で読取補正を加えてMEMに書込むと共に、この時IPPで画像データに基いて原稿画像のサイズを判定する。一ページの画像読取が終ると画像サイズの判定が定まるので、MEM内の画像データを該画像サイズのもののみに修正(削減)すると共に、修正した画像ページに画像サイズ情報を付加する(5,6)。
【0075】
そして、裏表紙添付指定がある場合にはADF230の原稿センサ223の検出信号を参照する。ここで次原稿を検出していると、MEMに最新に格納した画像のページは最後のページではないので、プロセスコントローラ131は、給紙段を複写条件に基いて第2トレイ9又は第3トレイ10に定めて、MEMの画像データをIPPに送出してプリンタ画質処理300で画質処理を施して、プリンタPTRに出力する、設定複写条件の作像プロセスを開始する。これにより、第2トレイ9又は第3トレイ10から中用紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷した、設定枚数の表表紙がプリンタPTRから排出される(9)。これは中用紙への本文画像の印刷である。ここでは給紙段は、第2トレイ9又は第3トレイ10に定められ、所要の変倍がおこなわれる。その内容は図9に示し後述する。
【0076】
上記原稿読取と中用紙への印刷を繰返し(6〜9−6)、原稿台241上の最後の原稿の送給と画像読取を行うと、原稿センサ223の検出信号が原稿ありから原稿無しに変化する。この原稿無しになるとプロセスコントローラ131は、読取のつなぎ指定がなく、裏表紙添付指定がある場合には、裏表紙に画像印刷が指定されていると、給紙段を第1トレイ8に定めて、MEMの画像データをIPPに送出してプリンタ画質処理300で、画像サイズが第1トレイ8の用紙サイズを越えるのであれば用紙サイズ内とする変倍をすると共に、その他の画質処理を施して、プリンタPTRに出力する作像プロセスを開始する。これにより、第1トレイ8から表紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷した、設定枚数の裏表紙がプリンタPTRから排出される(8−10−11−13−16)。裏表紙に画像印刷が指定されていないときには、給紙段を第2又は第3トレイに定めて、MEMの画像データを中用紙に印刷し(8−10−11−13−14)、そして第1トレイ8の表紙を、作像無しでプリンタPTRから排出する(15)。
【0077】
前記原稿無しになったときに読取のつなぎ指定があった場合には、プロセスコントローラ131は、読取のつなぎ時間Rw(図7に示す例では12秒)を時限値としてタイマーをスタートする(10−17)。この時間Rwは、ユーザの原稿載置行為を一連(一群)の原稿のものと見なす「読取のつなぎ」を指定し、つながっていると判定するための原稿載置時間間隔の最大値、であり、ユーザが図7に示す表紙添付の入力画面に入力したものである。
【0078】
タイマーがタイムオーバ(時限値の時間経過)するまでに原稿センサ223が原稿を検出すると、あるいは、スタートボタン80cが押されると、続きの原稿ありと推定し、給紙段を第2又は第3トレイ9,10に定めて、MEMの画像データを中用紙に印刷する(17−18−19−21)。
【0079】
原稿センサ223が原稿を検出することなく、また、スタートボタン80cが押されることなく、タイマがタイムオーバすると、プロセスコントローラ131は、MEMに読込んでいる1ページの画像が一連(一群)の原稿の最後のものと見なして、第1トレイ8から表紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷しプリンタPTRから排出する(18−13−16)。又は、給紙段を第2又は第3トレイに定めて、MEMの画像データを中用紙に印刷し(18−13−14)、そして第1トレイ8の表紙を、作像無しでプリンタPTRから排出する(15)。
【0080】
上述の説明は、原稿台241上の原稿を送給してシートスルーで画像を読取る態様である。シートスルー読取が難しい原稿は、コンタクトガラス231に載置され、読取ページをユーザが変えるたびに、ユーザがスタートボタン80cを押す。すなわち読取指示を与える。この場合には、中用紙に印刷する第1ページの画像を読取るとき、ステップ5からステップ22に進んで、プロセスコントローラ131は、原稿スキャナ210の光学系を副走査駆動yしてコンタクトガラス231上の原稿を読取り、MEMに読取った画像データを書込み、かつ、画像サイズを判定する(22)。この内容は、原稿走査態様が異なる点を除いて、前述のステップ6の内容と同様である。
【0081】
そして、この光学系の副走査駆動方式の原稿画像読取では、数ページを一群とする書画であっても、1ページの読取り毎にユーザがスタートボタン80cを押す。すなわち読取指示を与える。この実施例では、裏表紙添付指定があり,読取のつなぎ指定があり、しかも先行ページの読取を終えてから前記読取のつなぎ時間Rw以内に該読取指示があると、この読取指示があるページは、先行して直前に読取ったページと一群の文書と見なす。すなちわ、先行して直前に読取ってMEMに書き込んでいる1ページの画像は、1組の文書の最終ページではない、と見なす。そしてこの場合には、MEMの1ページの画像を、第2又は第3トレイ9,10から中用紙を送り出してそれに印刷する(22−23−24−17−18−19−21)。裏表紙添付指定があり、しかも読取のつなぎ指定があるが、先行ページの読取を終えてから前記読取のつなぎ時間Rw以内に読取指示がないと、MEMの1ページの画像は1組の文書の最終ページであるとみなし、第1トレイ8から表紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷しプリンタPTRから排出する(18−13−16)。又は、給紙段を第2又は第3トレイに定めて、MEMの画像データを中用紙に印刷し(18−13−14)、そして第1トレイ8の表紙を、作像無しでプリンタPTRから排出する(15)。
【0082】
図9に、中用紙に画像を印刷する図8上のステップ9,12,14,20の内容を示す。この内容は、通常の複写における給紙段および変倍設定において公知のものである。複写条件の内容の1つが、「自動用紙選択」であった場合には、プロセスコントローラ131は、複写条件の中の変倍倍率でMEMの画像サイズを変倍した画像が収まる最小のサイズの用紙を収納したトレイ(9又は10)を給紙段に定めて(31,32)、該給紙段から用紙を送給してそれに、MEMの画像データをIPPに読み出して画質処理300で所要の補正をしてプリンタPTRに出力する、設定枚数分の作像プロセスを実行する(37)。すなわち、MEMの画像データの印刷をする(37)。
【0083】
複写条件の内容に、「変倍」の指定があり、しかも用紙サイズの指定があると、該サイズの用紙を収納したトレイ(9又は10)を給紙段に定め、IPPの画質処理300に指定倍率の変倍を設定する(33−34−35)。そしてMEMの画像データの印刷をする(37)。複写条件の内容に、「変倍」の指定があるが、用紙サイズの指定はないときには、IPPの画質処理300に指定倍率の変倍を設定し、変倍後の画像サイズが入る最小サイズの用紙を収納したトレイ(9又は10)を給紙段に定める(33−34−36)。そしてMEMの画像データの印刷をする(37)。自動用紙選択の指定がなく、変倍の指定もないときには、指定されたトレイ(9又は10)を給紙段に定めて、等倍の画質処理をIPPに設定してMEMの画像データの印刷をする(31−33−37)。
【0084】
図10に、表紙用紙(トレイ8に収納した用紙)に画像を印刷する、図8上のステップ16の内容を示す。なおこの処理は、ステップ4の中でも実行される。この処理に進むとプロセスコントローラ131は、複写条件の中の変倍倍率でMEMの画像サイズを変倍した画像が第1トレイ8の表紙用紙のサイズ内に収まらないと、表紙用紙サイズに収まる倍率を、IPPの画質処理300に設定する(41,42)。表紙用紙のサイズ内に収まるときには、複写条件の中の変倍倍率をIPPの画質処理300に設定する。そして、第1トレイ8を給紙段に定めて、該給紙段から用紙を送給してそれに、MEMの画像データをIPPに読み出して画質処理300で所要の補正をしてプリンタPTRに出力する、設定枚数分の作像プロセスを実行する(43)。すなわち、MEMの画像データの、表紙用紙への印刷をする(43)。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、最終ページの原稿の読取をしたときには、次の別原稿の読取りはないので、裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページの画像が印刷される。最終ページよりも前の原稿の読取りであったときには、次の別原稿の読取りがあるので、裏表紙送給に設定された給紙トレイ8とは別の給紙トレイ9又は10から中用紙が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページよりも前のページの画像が印刷される。裏表紙挿入位置をユーザが設定しなくても、自動的に、最終ページ位置に給紙トレイ8の裏表紙が、画像を印刷して配置される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の、複合画像処理機能があるフルカラー複写機の外観を示す拡大正面図である。
【図2】図1に示すカラープリンタPTRの拡大縦断面図である。
【図3】図1に示すカラースキャナ210およびADF230の拡大縦断面図である。
【図4】図1に示す複写機内の、画像処理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す画像データ処理器IPPの画像データ処理機能を示すブロック図である。
【図6】図1に示す操作ボード220の一部の拡大平面図である。
【図7】図6に示す液晶タッチパネル79の「表紙添付」キー79cを押したときに液晶タッチパネル79に表示される「表紙添付」の入力画面を示す平面図である。
【図8】図4に示すシステムコントローラ31aとプロセスコントローラ131によって実行される「コピー処理」CPRの概要を示すフローチャートである。
【図9】図8に示す「MEMの内容を中用紙に印刷」9,12,14,20に共通する内容を示すフローチャートである。
【図10】図8に示す「MEMの内容を表紙用紙に印刷」9,16に共通する内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8:第1トレイ
9:第2トレイ 10:第3トレイ
11:第1給紙装置 12:第2給紙装置
13:第3給紙装置 14:縦搬送ユニット
15:感光体 16:搬送ベルト
17:定着ユニット 18:排紙ユニット
19:分岐爪 26:搬送モータ
27:現像器 100:フィニシャ
101:切り替え板 103:排紙ローラ
104:排紙トレイ 105:搬送ローラ
106:ステープラ 107:搬送ローラ
108:ステープル台
109:ジョガー 110:排紙トレイ
111:両面給紙ユニット
112:反転ユニット
221,225:ロータリエンコーダ
224:ステッピングモータ
231:原稿台ガラス 232:照明ランプ
233:第1ミラー 234:第2ミラー
235:第3ミラー 236:レンズ
207:イメージセンサ 238:ステッピングモータ
239:基準白板 240:ガラス
241:原稿トレイ 242:ピックアップローラ
243:レジストローラ対 244:搬送ドラム
245:押さえローラ 246,247:排紙ローラ
248:排紙トレイ兼用の圧板
249:基点センサ 250:軸
251:スケール 260:モータ制御ユニット
408:撮像装置 409:白色背板
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像読取装置およびそれが読取った画像を印刷するプリンタを含む、複写機あるいは複写システムに関し、具体的には、一連の複写物の末尾に裏表紙を配置する裏表紙添付に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、コピーやプリンタ印刷で使用する印刷モード、紙の種類、紙のサイズなどの設定がより詳細に行なえるようになり、ユーザーが期待する多くの機能を実現することが可能となってきている。ユーザーが自由に転写紙(用紙)の大きさを設定し使用する事も可能で、各種サイズの原稿の読取が可能なスキャナもある。各種サイズの原稿や転写紙を使用する場合でも、各種モードのコピー又は印刷が可能である事が要望される。
【0003】
多くのコピー,印刷モードが存在するが、表紙添付の機能の一つに「裏表紙」添付がある。裏表紙添付には、裏表紙に印刷を行なう設定と印刷を行なわない設定があり、これらの設定が選択可能である。裏表紙に印刷を行なう設定だと、最終画像を裏表紙に印刷を行なう。裏表紙に印刷を行なわない設定だと、裏表紙は白紙(印刷なし)で排出される。
【0004】
【特許文献1】特開平11−150625号公報は、原稿スキャナで読取る複数の原稿画像を記憶するメモリを備えて、表紙(表表紙)および裏表紙に画像形成する設定があるときには、表紙画像処理テーブルを作成して、表紙用原稿画像のページ情報をメモリから読み出して表紙を半折にできる画像レイアウトを行ってから印刷を実行する画像形成装置を記載している。
【0005】
【特許文献2】特開2001−205857号公報は、コンピュータが与える画像データを印刷データに展開して画像形成装置に与えるコントローラによって、印刷ドキュメントを包み込み可能な大きさの表表紙,裏表紙,背表紙を印刷する表紙データを生成して画像形成装置で印刷する画像形成システムを記載している。
【0006】
【特許文献3】特開2003−162404号公報は、表紙を挿入する場合には、印刷レイアウトを生成して挿入用紙の各ページ毎に、印刷可能なページか否かを判定して表示し、表紙の用紙サイズを決定する情報処理装置を記載している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
コピーで裏表紙に印刷を行なう場合は、裏表紙に指定したトレイにセットされている転写紙のサイズと同じサイズで画像読取を行なわなければならない。しかし、コピーで裏表紙設定を行なうと、原稿の読み取り動作を行なう段階では最終画像かどうか判定する事が出来ない場合がある。従って裏表紙に印刷を行なう場合は、裏表紙に指定したトレイにセットされている転写紙のサイズを読取サイズとして読み取りを行なう事は出来ない。そのため、本文印刷用の転写紙(中用紙)を給紙するトレイと、裏表紙に指定したトレイの転写紙サイズを同じサイズにさせる必要があったためコピースタートを行なわせない様に制限をかけていた。
【0008】
本発明は、裏表紙添付を容易にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)原稿画像を読取る原稿読取装置(210,230),該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段(15−27,60),該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段(8−14)、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段(131)、を備える画像形成装置において、
1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131);を備え、前記制御手段(131)は、該判定手段が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から用紙を送り出して前記作像手段(15−27,60)により該1原稿の前記原稿読取装置(210,230)が読取った画像を該用紙上に作像する(図8の8−10−11−13−16);ことを特徴とする画像形成装置。
【0010】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0011】
これによれば、最終ページの原稿の読取をしたときには、次の別原稿の読取りはないので、裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページの画像が印刷される。最終ページよりも前の原稿の読取りであったときには、次の別原稿の読取りがあるので、裏表紙送給に設定された給紙トレイとは別の給紙トレイから用紙(中用紙)が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページよりも前のページの画像が印刷される。裏表紙挿入位置をユーザが設定しなくても、自動的に、最終ページ位置に裏表紙が画像を印刷して配置される。
【0012】
【発明の実施の形態】
(2)原稿画像を読取る原稿読取装置(210,230),該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段(15−27,60),該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段(8−14)、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段(131)、を備える画像形成装置において、
1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131);を備え、前記制御手段(131)は、該判定手段(223,131)が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)とは別の給紙トレイ(9/10)から用紙を送り出して前記作像手段により該1原稿の前記原稿読取装置が読取った画像を該用紙上に作像し、次いで前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から用紙を送り出す;ことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
これによれば、最終ページの原稿の読取をしたときには、次の別原稿の読取りはないので、裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)とは別の給紙トレイ(9/10)から用紙が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページの画像が印刷される。そして、裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から用紙(裏表紙)が送出される。裏表紙挿入位置をユーザが設定しなくても、自動的に、裏表紙位置に裏表紙が画像を印刷しないで配置される。
【0014】
(3)原稿画像を読取る原稿読取装置(210,230),該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段(15−27,60),該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段(8−14)、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段(131)、を備える画像形成装置において、
裏表紙への画像印刷を指定する手段(図7の79);および、1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131);を備え、
前記制御手段(131)は、前記指定手段が裏表紙への画像印刷を指定しているときには、前記判定手段(223,131)が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段(8−14)を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から用紙を送り出して前記作像手段(15−27,60)により該1原稿の前記原稿読取装置(210,230)が読取った画像を該用紙上に作像し、
前記指定手段が裏表紙への画像印刷を指定していないときには、前記判定手段(223,131)が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段(8−14)を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)とは別の給紙トレイ(9/10)から用紙を送り出して前記作像手段(15−27,60)により該1原稿の前記原稿読取装置が読取った画像を該用紙上に作像し、次いで前記給紙手段(8−14)を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙を送り出す;ことを特徴とする画像形成装置。
【0015】
これによれば、上記(1)の、画像を印刷した裏表紙の添付と、上記(2)の画像を印刷しない裏表紙の添付とを、前記指定手段(図7の79)を用いて、選択的に設定できる。
【0016】
(4)前記1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131)は、自動原稿送給装置(230)の原稿台(241)に原稿があるかを検出する手段(223);および、該検出手段(223)が前記1原稿の送給の次に原稿を検出すると別原稿の読取り有と、検出しないと読取無しと判定する状態読取手段(210,131;図8の8);を含む、上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0017】
これによれば、原稿台241上の原稿束の最後の原稿が送出されると検出手段(223)の検出が原稿ありから原稿無しに切換り、状態読取手段(210,131;図8の8)が別原稿の読取り無し、と判定する。これによって、上記(1)の、画像を印刷した裏表紙の添付、又は、上記(2)の画像を印刷しない裏表紙の添付、が自動的に行われる。
【0018】
(5)前記状態読取手段(131)は、前記検出手段(223)の検出が原稿ありから無しに切換ってから設定時間内に原稿ありに戻ると別原稿の読取り有と、該設定時間原稿なしが継続すると別原稿の読取り無しと判定する;上記(4)に記載の画像形成装置。
【0019】
これによれば、例えば一群の原稿を複数束にわけて各原稿束毎に順次に自動原稿供給装置(230)に配置して画像読取をするが、裏表紙は、該一群の原稿の最後の画像に割りつけるか、又はその後に添付する場合、先行の原稿束の画像読取を終了してから前記設定時間内に次の原稿束を自動原稿供給装置(230)に配置することにより、最後の原稿束の画像読取を完了するときだけ裏表紙が配置される。先行の原稿束に対しては裏表紙は添付されない。頁数が多いドキュメントの最後に裏表紙を添付する場合でも、ユーザによる裏表紙位置指定が不要である。
【0020】
(5a)更に、画像のつなぎを指定する手段(図7の79);を備え、前記状態読取手段は、画像のつなぎが指定されている場合に、前記検出手段の検出が原稿ありから無しに切換ってから設定時間内に原稿ありに戻ると別原稿の読取り有と、該設定時間原稿なしが継続すると別原稿の読取り無しと判定し、画像のつなぎの指定がない場合には、前記1原稿の送給の次に原稿を検出すると別原稿の読取り有と、検出しないと読取無しと判定する;上記(5)に記載の画像形成装置。
【0021】
これによれば、自動原稿供給装置(230)に配置する原稿束の単位で裏表紙を添付するか、あるいは、次々に自動原稿供給装置(230)に配置する原稿束を一群として、最後に配置する原稿束に対してのみ裏表紙を添付するかを、前記つなぎ指定手段(図7の79)で選択設定できる。
【0022】
(6)前記1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段(223,131)は、自動原稿送給装置(230)の原稿台(241)に原稿があるかを検出する手段(223);および、自動原稿送給装置(230)の原稿台(241)に原稿がなく読取指示(スタート入力)に応答して前記1原稿の読取をした後、設定時間内に読取指示があると別原稿の読取り有と、該設定時間内に読取指示がないと別原稿の読取り無しと判定する状態読取手段(131);を含む上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0023】
これによれば、例えばブック原稿の数ページをフラットベッド型(圧板読取型:コンタクトガラス上に原稿を手置)の画像走査機構を用いて走査読取する場合、1ページ毎順次コンタクトガラス上に設定するが、裏表紙は、該数ページの複写の最後の画像に割りつけるか、又はその後に添付する場合、先行の各ページの画像読取を終了してから前記設定時間内に次のページをコンタクトガラス上に設定して読取指示(スタート入力)することにより、最後のページの画像読取を完了するときだけ裏表紙が配置される。先行のページに対しては裏表紙は添付されない。頁数が多いブック原稿の所要数ページの記事の最後のページに裏表紙を添付する場合でも、ユーザによる裏表紙位置指定が不要である。
【0024】
(7)更に、前記原稿読取装置が読取った前記1原稿の画像を表す画像データを記憶するメモリ手段(MEM);を備え、前記制御手段(131)は、前記別原稿の読取り有無の判定後に、該メモリ手段の画像データに基いて前記作像を行う(図8の9,14,16,20);上記(1)乃至(6)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0025】
これによれば、画像読取&メモリ手段への画像データの書込みと並行して、又は、書込後にメモリデータに基いて読取画像サイズを判定して、これをメモリデータの印刷のときの所要用紙サイズあるいは変倍の所要倍率の決定に参照できる。
【0026】
(8)更に、前記メモリ手段(MEM)に書込んだ画像のサイズを判定する手段(IPP);および、前記原稿読取装置が読取った画像を前記作像手段による作像用に補正する画像データ処理手段(IPP);を備え、前記制御手段(131)は、前記1原稿の画像を前記裏表紙送給に設定された給紙トレイ(8)から送出する用紙に前記1原稿の画像を印刷するときには、該画像が該用紙のサイズに入るように前記画像データ処理手段(IPP)で前記1原稿の画像を変倍する;上記(7)に記載の画像形成装置。これによれば、原稿画像が裏表紙サイズより大きい場合でも、原稿画像を漏れなく裏表紙に印刷することができる。すなわち、原稿サイズより小さいサイズの裏表紙の添付が可能である。
【0027】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0028】
【実施例】
図1に、本発明の1実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)230と、操作ボード220と、カラースキャナ210と、カラープリンタPTRおよびフィニッシャ100の各ユニットで構成されている。なお、操作ボード220,ADF230付きのカラースキャナ210およびフィニッシャ100は、プリンタPTRから分離可能なユニットであり、カラースキャナ210は、動力機器ドライバやセンサ入力およびコントローラを有する制御ボードを有して、プリンタPTRの機内の制御ボードの画像データ処理装置ACP(図4)と直接または間接に通信を行いタイミング制御されて原稿画像の読み取りを行う。
【0029】
画像データ処理装置ACP(図4)には、パソコンPCが接続したLAN(Local Area Network)が接続されており、ファクシミリコントロールユニットFCU(図4)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタPTRのプリント済の用紙は、フィニッシャ100に排出される。
【0030】
図2に、カラープリンタPTRの機構を示す。この実施例のカラープリンタPTRは、レーザプリンタである。1色のトナー像を形成する、感光体15および現像器27ならびに図示を省略したチャージャ,クリーニング装置および転写器の組体(作像ユニット)は、Bk(黒),C(シアン),M(マゼンタ)およびY(イエロー)のそれぞれの作像用に一組、合せて4組があり、搬送ベルト16に沿ってタンデムに配列されており、それらによって形成された各色トナー像が順次に一枚の転写紙上に重ねて転写される。
【0031】
第1トレイ8,第2トレイ9および第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11,第2給紙装置12および第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。この実施例では、表表紙,中表紙(合紙)あるいは裏表紙とする用紙は第1トレイに、通常のコピー紙(普通紙)は第2トレイ9および第3トレイ10に収納するように定めており、各トレイには、収納した用紙のサイズを表わす摘みつきのエンコーダ(用紙サイズコード発生器)が装備されており、それらが発生する用紙サイズコードを、プロセスコントローラ131(図4)が読取る。
【0032】
スキャナ210にて読み込まれた画像データは、画像データ処理器IPP(図4)で補正され、一旦メモリMEM(図4)に書き込まれてから、読み出され、読み出した画像データを用いる書込ユニット60からのレーザー露光によって、図示を省略したチャージャによって均一に荷電した感光体15に書込まれこれにより静電潜像を形成する。この静電潜像が現像ユニット27を通過することによって感光体15上にトナー像が現れる。転写紙が感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。
【0033】
図2に示す、後処理装置のフィニシャ100は、本体の排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、通常排紙ローラ103方向と、ステープル処理部方向へ導く事ができる。切り替え板101を上に切り替える事により、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙する事ができる。また、切り替え板101を下方向に切り替える事で、搬送ローラ105,107を経由して、ステープル台108に搬送する事ができる。ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
【0034】
一方、通常の排紙トレイ104は前後(図2紙面と垂直な方向)に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、排出されてくるコピー紙を簡易的に仕分けるものである。
【0035】
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分岐爪19を下向きに廻す事で、一旦反転ユニット112に導き、そして両面給紙ユニット111にストックする。
【0036】
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪19を図示水平に戻し、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に、反転ユニット112および両面給紙ユニット111が使用される。
【0037】
感光体15,搬送ベルト16,定着ユニット17,排紙ユニット18および現像ユニット27は、図示を省略したメインモータによって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータの駆動を、やはり図示を省略した各給紙クラッチによって伝達することにより駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータの駆動を図示を省略した中間クラッチによって伝達することにより駆動される。
【0038】
図3に、スキャナ210およびそれに装着されたADF230の、原稿画像読み取り機構を示す。このスキャナ210のコンタクトガラス231上に置かれた原稿は、照明ランプ232により照明され、原稿の反射光(画像光)が第1ミラー233で副走査方向yと平行に反射される。照明ランプ232および第1ミラー233は、図示しない、副走査方向yに定速駆動される第1キャリッジに搭載されている。第1キャリッジと同方向にその1/2の速度で駆動される、図示しない第2キャリッジには第2および第3ミラー234,235が搭載されており、第1ミラー233が反射した画像光は第2ミラー234で下方向(z)に反射され、そして第3ミラー235で副走査方向yに反射されて、レンズ236により集束され、CCD207に照射され、電気信号に変換される。第1および第2キャリッジは、走行体モーター238を駆動源として、y方向に往(原稿走査),復(リタ−ン)駆動される。
【0039】
スキャナ210には、自動原稿供給装置ADF230が装着されている。ADF230の原稿トレイ241に積載された原稿は、ピックアップローラ242およびレジストローラ対243で搬送ドラム(プラテン)244と押さえローラ245の間に送り込まれて、搬送ドラム244に密着して読み取りガラス240の上を通過し、そして排紙ローラ246,247で、原稿トレイ241の下方の圧板兼用の排紙トレイ248上に排出される。
【0040】
原稿の表面の画像は、原稿読取窓である読み取りガラス240を通過する際に、その直下に移動している照明ランプ232により照射され、原稿の表面の反射光は、第1ミラー233以下の光学系を介してCCD207に照射され光電変換される。すなわちRGB各色画像信号に変換される。搬送ドラム244の表面は、読み取りガラス240に対向する白色背板であり、白基準面となるように白色である。
【0041】
また、原稿の裏面の画像は、光源および撮像素子を内蔵する撮像装置408で読取られ光電変換される。すなわちRGB各色画像信号に変換される。撮像装置408に対向する白色背板409があり、撮像装置408と白色背板409の間を原稿が通過する。
【0042】
読み取りガラス240と原稿始端の位置決め用のスケール251との間には、基準白板239、ならびに、第1キャリッジを検出する基点センサ249がある。基準白板239は、照明ランプ232の個々の発光強度のばらつき,また主走査方向のばらつきや、CCD207の画素毎の感度ムラ等が原因で、一様な濃度の原稿を読み取ったにもかかわらず、読み取りデータがばらつく現象を補正(シェーディング補正)するために用意されている。
【0043】
図4に、図1に示す複写機の画像処理系統のシステム構成を示す。このシステムでは、読取ユニット211と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)212でなるカラー原稿スキャナ210が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタPTRが接続されている。カラープリンタPTRは、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)から、書込みI/F134でYMCK記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、図2に示すものである。
【0044】
画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリMEM(メモリモジュール;以下では単にMEMと記述),ハードディスク装置HDD(以下では単にHDDと記述),システムコントローラ31a,RAM34,不揮発メモリ35,フォントROM36,CDIC,IPP等、を備える。パラレルバスPbには、ファクシミリ制御ユニットFCU(以下単にFCUと記述)を接続している。操作ボード220はシステムコントローラ31aに接続している。
【0045】
カラー原稿スキャナ210の、原稿を光学的に読み取る読取ユニット211のCCD207および撮像装置208の撮像素子のそれぞれが発生するRGB画像信号は、センサボードユニットSBU上で信号処理しかつRGB画像データに変換しかつシェーディング補正して、出力I/F212を介してCDICに送出する。
【0046】
CDICは、画像データに関し、出力I/F212,パラレルバスPb,IPP間のデータ転送,プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ31aとの間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ133はプロセスコントローラ131の動作プログラム等を記憶している。
【0047】
半導体メモリMEMの他に、多くの画像データを収納するためにHDDがある。HDDを用いる事により、外部電源が不要で永久的に画像を保持できる特徴もある。多くの原稿の画像をスキャナで読み込んでHDDに保持し、また、PCが与える多くのドキュメント画像を保持できる。
【0048】
画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、MEMおよびHDDに対する画像データ,制御データの書き込み/読み出しを制御する。システムコントローラ31aは、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM34はシステムコントローラ31aのワークエリアとして使用され、不揮発メモリ35はシステムコントローラ31aの動作プログラム等を記憶している。
【0049】
操作ボード220は、ACPがおこなうべき処理を入力する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
【0050】
スキャナ210およびADFのCCD207および撮像装置208で読取ったRGB画像データは、IPPで、スキャナガンマ補正,フィルタ処理などの、読取り歪を補正する画像処理を施してから、MEMに蓄積する。MEMの画像データをプリントアウトするときには、IPPにおいてRGB信号をYMCK信号に色変換し、所要時は変倍し、プリンタガンマ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などの画質処理をおこなう。画質処理後の画像データはIPPから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
【0051】
IMACは、システムコントローラ31aの制御に基づいて、画像データとMEM,HDDのアクセス制御,LAN上に接続した図示しないパソコンPC(以下では単にPCと表記)のプリント用データの展開,MEM,HDDの有効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0052】
IMACへ送られた画像データは、データ圧縮後、MEM又はHDDに蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。読み出された画像データは、伸張され、本来の画像データに戻しIMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻される。CDICからIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙(用紙)上に再生画像を形成する。
【0053】
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、デジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信は、スキャナ210,ADF230で読取られた画像データをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してFCUへ転送することによりおこなわれる。FCUは、通信網へのデータ変換をおこない、それを公衆回線PNへファクシミリデータとして送信する。ファクシミリ受信は、公衆回線PNからの回線データをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPbおよびCDICを経由してIPPへ転送することによりおこなわれる。この場合、特別な画質処理はおこなわず、書込みI/F134から出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0054】
複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット211,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ31aおよびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ31aはシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、デジタル複合機の機能選択は、操作ボード220においておこなわれ、操作ボード220の選択入力によって、画像読取機能,画像データ登録機能,コピー機能,プリント機能,ファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0055】
システムコントローラ31aとプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ,インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ31aとプロセスコントローラ131間の通信を行う。
【0056】
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 37、シリアルバスI/F 39、ローカルバスI/F 33AAおよびネットワークI/F 38は、IMACに接続されている。システムコントローラ31aは、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0057】
システムコントローラ31aは、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ31aは、IMACに対して、画像データをMEM,HDDに蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令は、IMAC,パラレルバスI/F 37、パラレルバスPbを経由して送られる。
【0058】
この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 37を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEM又はHDDに格納されることになる。
【0059】
一方、ACPのシステムコントローラ31aは、PCからのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタコントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワーク経由の場合、IMACはネットワークI/F 38を介してプリント出力要求データを受け取る。
【0060】
汎用的なシリアルバス接続の場合、IMACはシリアルバスI/F 39経由でプリント出力要求データを受け取る。汎用のシリアルバスI/F 39は複数種類の規格に対応している。
【0061】
PCからのプリント出力要求データはシステムコントローラ31aにより画像データに展開される。その展開先はMEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 33aおよびローカルバスRb経由でフォントROM36aを参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ31aを不揮発メモリ35aおよびRAM34aと接続する。
【0062】
シリアルバスSbに関しては、PCとの接続のための外部シリアルポート32a以外に、ACPの操作部である操作ボード220との転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ31aと通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0063】
システムコントローラ31aとMEM,HDDおよび各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEM,HDDを使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
【0064】
図5に、IPPの画像処理機能の概要を示す。IPPは分離生成(画像が文字領域か写真領域かの判定:像域分離)192,地肌除去193,スキャナガンマ変換194,フィルタ195,色補正302,変倍(dpi変換を含む)303,画像加工304,プリンタガンマ変換305および階調処理606を行う。IPPは画像処理をおこなうプログラマブルな演算処理手段である。スキャナ210の出力I/F12からCDICに入力された画像データは、CDICを経由してIPPに転送され、IPPにて光学系およびデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)を補正され、再度、CDICへ出力(送信)される。CDICからIPPへ戻される画像データに対して、IPPにおいては、「画質処理」300を行う。「画質処理」300では、色補正302でRGB信号をYMCK信号に色変換し、変倍303,画像加工304,プリンタガンマ変換305および、階調変換,ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理306などをおこなう。
【0065】
図6に示す様に、操作ボード220には、液晶タッチパネル79のほかに、テンキー80a,クリア/ストップキー80b,スタートキー80c,初期設定キー80d,モードクリアキー80e,テスト印刷キー80fがある。テスト印刷キー80fは、設定されている印刷部数に係らず1部だけを印刷し、印刷結果を確認するためのキーである。初期設定キー80dを押す事で、機械の初期状態を任意にカスタマイズする事が可能である。機械が収納している用紙サイズを設定したり、コピー機能のリセットキーを押したときに設定される状態を任意に設定可能である。初期設定キ−80dが操作されると、各種初期値を設定するための「初期値設定」機能ならびに「ID設定」機能,「著作権登録/設定」機能および「使用実績の出力」機能等を指定するための選択キーが表示される。また、一定時間操作が無いときに優先して選択されるアプリケーション等も選択する事、国際エネルギースター計画に従った低電力への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行する時間を設定する事が可能である。
【0066】
液晶タッチパネル79には、各種機能キー及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。液晶液晶タッチパネル79には、「コピー」機能,「スキャナ」機能,「プリント」機能,「ファクシミリ」機能,「蓄積」機能,「編集」機能,「登録」機能およびその他の機能の選択用および実行中を表わす機能選択キー80gが表示される。機能選択キー80gで指定された機能に定まった入出力画面が表示され、例えば「複写」機能が指定されているときには、図6に示すように、機能キー79a,79bならびに部数及び画像形成装置の状態を示すメッセージが表示される。オペレータが液晶タッチパネル79に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが灰色に反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えばページ印字の種類等)はキーにタッチする事で詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
【0067】
この実施例では、第1トレイ8を、表紙添付用紙の収納用に定めており、表紙キー79dにユーザがタッチすると、すでに表紙指定中であるときには表紙非指定(指定無し表示)に表記キー79dの表示が切り換る。表紙非指定状態でユーザが表紙キー79dにユーザすると、表紙指定に表記キー79dの表示が切り換る。表紙指定状態(図6)では、表紙添付モードの複写で、表紙(表表紙および又は裏表紙)を給送するタイミングでしか、第1トレイ8からの用紙の送給はない。第1トレイ8を給紙に指定するユーザ入力は無視される。すなわち、第1トレイ8を給紙段に指定できない。表紙非指定状態では、第1トレイ8を給紙に指定することができ、それを給紙段に指定して複写又は印刷をスタートすると、第1トレイ8から用紙が送出される。
【0068】
通常の場合、表紙には着色紙,厚紙,異質媒体など特別な用紙が用いられ、中用紙(表表紙と裏表紙で挟まれる用紙:本文紙)には普通紙が用いられる。表紙として特別な用紙を第1トレイ8に収納した場合には、ユーザは、表紙キー79dを表紙指定状態に操作しなければならない。さもないと、通常の普通紙への印刷を意図する複写又はプリントで第1トレイ8から特別紙を送給してしまうことがある。
【0069】
液晶タッチパネル79に表示された「表紙添付」キー79cにユーザがタッチすると、操作ボード220は、これが「表紙添付」キー79cを非指定表示していたときであると、液晶タッチパネル79に図7に示す表紙添付を設定する画面を表示する。
【0070】
なお、図7に示す表示は以前の設定状態を示す。これは、印刷無しで表表紙を添付し、しかも読取画像の最後の画像を裏表紙に印刷し、更に、ユーザの数回の原稿載置行為を一連(一群)の原稿のものと見なす「読取のつなぎ」を指定し、つながっていると判定するための原稿載置時間間隔の最大値(Rw)を12秒に指定していることを意味する。この表紙添付の指定情報は操作ボード220の不揮発メモリに登録されている。ここでユーザが必要なら変更入力をして表示画面上の「設定」キーにタッチすると、変更後の情報に登録が書き変えられる。液晶タッチパネル79は、元の画面(図6)に戻される。ただし、「表紙添付」キー79cは、表紙添付指定状態を示す表示に切換っている。「表紙添付」キー79cが表紙添付指定状態のときにユーザが該「表紙添付」キー79cにタッチすると、「表紙添付」キー79cは、表紙添付の非指定状態を示す表示に切換わる。
【0071】
ユーザがスタートボタン80cを押すと、そのときの設定状態すなわち複写条件を表すデータが、システムコントローラ31aの転送制御によって、操作ボード220からプロセスコントローラ131に転送され、この複写条件にしたがって、プロセスコントローラ131が複写プロセスのシーケンス制御を開始する。
【0072】
図8に、プロセスコントローラ131およびシステムコントローラ31aによる、操作ボード220又はパソコンPCからの画像読取スタート指示に応答したコピー処理の概要を示す。ここではまず、表表紙添付指定があり表表紙への印刷指定がないと、第1トレイ8から1枚の用紙を送出し、作像なしにプリンタPTRから排出する(ステップ1〜3)。なお、以下においてカッコ内には、ステップという語を省略してステップNo.数字のみを記す。
【0073】
表表紙添付指定があり表表紙への印刷指定があった場合には、原稿台241上に原稿があることを原稿センサ223が検出しているときにはADF230の原稿送給による原稿画像読取を開始し、原稿を検出していないときにはスキャナ210の読取光学系の副走査駆動yによるコンタクトガラス231上の原稿画像読取を開始して、読取った画像データにIPPのスキャナ画像処理190で読取補正を加えてMEMに書込むと共に、この時IPPで画像データに基いて原稿画像のサイズを判定する。一ページの画像読取が終ると画像サイズの判定が定まるので、MEM内の画像データを該画像サイズのもののみに修正(削減)すると共に、修正した画像ページに画像サイズ情報を付加する。そして1ページの読取終了とサイズ情報をプロセスコントローラ131に与える。プロセスコントローラ131は、給紙段を第1トレイ8に定めて、MEMの画像データをIPPに送出してプリンタ画質処理300で、画像サイズが第1トレイ8の用紙サイズを越えるのであれば用紙サイズ内とする変倍をすると共に、その他の画質処理を施して、プリンタPTRに出力する作像プロセスを開始する。これにより、第1トレイ8から表紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷した、設定枚数の表表紙がプリンタPTRから排出される(4)。
【0074】
表表紙に関する上述の処理(1〜4)の次にプロセスコントローラ131は、ADF230の原稿センサ223の検出信号を参照して、それが原稿を検出していると、ADF230の原稿送給による原稿画像読取を開始し、読取った画像データにIPPのスキャナ画像処理190で読取補正を加えてMEMに書込むと共に、この時IPPで画像データに基いて原稿画像のサイズを判定する。一ページの画像読取が終ると画像サイズの判定が定まるので、MEM内の画像データを該画像サイズのもののみに修正(削減)すると共に、修正した画像ページに画像サイズ情報を付加する(5,6)。
【0075】
そして、裏表紙添付指定がある場合にはADF230の原稿センサ223の検出信号を参照する。ここで次原稿を検出していると、MEMに最新に格納した画像のページは最後のページではないので、プロセスコントローラ131は、給紙段を複写条件に基いて第2トレイ9又は第3トレイ10に定めて、MEMの画像データをIPPに送出してプリンタ画質処理300で画質処理を施して、プリンタPTRに出力する、設定複写条件の作像プロセスを開始する。これにより、第2トレイ9又は第3トレイ10から中用紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷した、設定枚数の表表紙がプリンタPTRから排出される(9)。これは中用紙への本文画像の印刷である。ここでは給紙段は、第2トレイ9又は第3トレイ10に定められ、所要の変倍がおこなわれる。その内容は図9に示し後述する。
【0076】
上記原稿読取と中用紙への印刷を繰返し(6〜9−6)、原稿台241上の最後の原稿の送給と画像読取を行うと、原稿センサ223の検出信号が原稿ありから原稿無しに変化する。この原稿無しになるとプロセスコントローラ131は、読取のつなぎ指定がなく、裏表紙添付指定がある場合には、裏表紙に画像印刷が指定されていると、給紙段を第1トレイ8に定めて、MEMの画像データをIPPに送出してプリンタ画質処理300で、画像サイズが第1トレイ8の用紙サイズを越えるのであれば用紙サイズ内とする変倍をすると共に、その他の画質処理を施して、プリンタPTRに出力する作像プロセスを開始する。これにより、第1トレイ8から表紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷した、設定枚数の裏表紙がプリンタPTRから排出される(8−10−11−13−16)。裏表紙に画像印刷が指定されていないときには、給紙段を第2又は第3トレイに定めて、MEMの画像データを中用紙に印刷し(8−10−11−13−14)、そして第1トレイ8の表紙を、作像無しでプリンタPTRから排出する(15)。
【0077】
前記原稿無しになったときに読取のつなぎ指定があった場合には、プロセスコントローラ131は、読取のつなぎ時間Rw(図7に示す例では12秒)を時限値としてタイマーをスタートする(10−17)。この時間Rwは、ユーザの原稿載置行為を一連(一群)の原稿のものと見なす「読取のつなぎ」を指定し、つながっていると判定するための原稿載置時間間隔の最大値、であり、ユーザが図7に示す表紙添付の入力画面に入力したものである。
【0078】
タイマーがタイムオーバ(時限値の時間経過)するまでに原稿センサ223が原稿を検出すると、あるいは、スタートボタン80cが押されると、続きの原稿ありと推定し、給紙段を第2又は第3トレイ9,10に定めて、MEMの画像データを中用紙に印刷する(17−18−19−21)。
【0079】
原稿センサ223が原稿を検出することなく、また、スタートボタン80cが押されることなく、タイマがタイムオーバすると、プロセスコントローラ131は、MEMに読込んでいる1ページの画像が一連(一群)の原稿の最後のものと見なして、第1トレイ8から表紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷しプリンタPTRから排出する(18−13−16)。又は、給紙段を第2又は第3トレイに定めて、MEMの画像データを中用紙に印刷し(18−13−14)、そして第1トレイ8の表紙を、作像無しでプリンタPTRから排出する(15)。
【0080】
上述の説明は、原稿台241上の原稿を送給してシートスルーで画像を読取る態様である。シートスルー読取が難しい原稿は、コンタクトガラス231に載置され、読取ページをユーザが変えるたびに、ユーザがスタートボタン80cを押す。すなわち読取指示を与える。この場合には、中用紙に印刷する第1ページの画像を読取るとき、ステップ5からステップ22に進んで、プロセスコントローラ131は、原稿スキャナ210の光学系を副走査駆動yしてコンタクトガラス231上の原稿を読取り、MEMに読取った画像データを書込み、かつ、画像サイズを判定する(22)。この内容は、原稿走査態様が異なる点を除いて、前述のステップ6の内容と同様である。
【0081】
そして、この光学系の副走査駆動方式の原稿画像読取では、数ページを一群とする書画であっても、1ページの読取り毎にユーザがスタートボタン80cを押す。すなわち読取指示を与える。この実施例では、裏表紙添付指定があり,読取のつなぎ指定があり、しかも先行ページの読取を終えてから前記読取のつなぎ時間Rw以内に該読取指示があると、この読取指示があるページは、先行して直前に読取ったページと一群の文書と見なす。すなちわ、先行して直前に読取ってMEMに書き込んでいる1ページの画像は、1組の文書の最終ページではない、と見なす。そしてこの場合には、MEMの1ページの画像を、第2又は第3トレイ9,10から中用紙を送り出してそれに印刷する(22−23−24−17−18−19−21)。裏表紙添付指定があり、しかも読取のつなぎ指定があるが、先行ページの読取を終えてから前記読取のつなぎ時間Rw以内に読取指示がないと、MEMの1ページの画像は1組の文書の最終ページであるとみなし、第1トレイ8から表紙を送出してMEMの1ページの画像を印刷しプリンタPTRから排出する(18−13−16)。又は、給紙段を第2又は第3トレイに定めて、MEMの画像データを中用紙に印刷し(18−13−14)、そして第1トレイ8の表紙を、作像無しでプリンタPTRから排出する(15)。
【0082】
図9に、中用紙に画像を印刷する図8上のステップ9,12,14,20の内容を示す。この内容は、通常の複写における給紙段および変倍設定において公知のものである。複写条件の内容の1つが、「自動用紙選択」であった場合には、プロセスコントローラ131は、複写条件の中の変倍倍率でMEMの画像サイズを変倍した画像が収まる最小のサイズの用紙を収納したトレイ(9又は10)を給紙段に定めて(31,32)、該給紙段から用紙を送給してそれに、MEMの画像データをIPPに読み出して画質処理300で所要の補正をしてプリンタPTRに出力する、設定枚数分の作像プロセスを実行する(37)。すなわち、MEMの画像データの印刷をする(37)。
【0083】
複写条件の内容に、「変倍」の指定があり、しかも用紙サイズの指定があると、該サイズの用紙を収納したトレイ(9又は10)を給紙段に定め、IPPの画質処理300に指定倍率の変倍を設定する(33−34−35)。そしてMEMの画像データの印刷をする(37)。複写条件の内容に、「変倍」の指定があるが、用紙サイズの指定はないときには、IPPの画質処理300に指定倍率の変倍を設定し、変倍後の画像サイズが入る最小サイズの用紙を収納したトレイ(9又は10)を給紙段に定める(33−34−36)。そしてMEMの画像データの印刷をする(37)。自動用紙選択の指定がなく、変倍の指定もないときには、指定されたトレイ(9又は10)を給紙段に定めて、等倍の画質処理をIPPに設定してMEMの画像データの印刷をする(31−33−37)。
【0084】
図10に、表紙用紙(トレイ8に収納した用紙)に画像を印刷する、図8上のステップ16の内容を示す。なおこの処理は、ステップ4の中でも実行される。この処理に進むとプロセスコントローラ131は、複写条件の中の変倍倍率でMEMの画像サイズを変倍した画像が第1トレイ8の表紙用紙のサイズ内に収まらないと、表紙用紙サイズに収まる倍率を、IPPの画質処理300に設定する(41,42)。表紙用紙のサイズ内に収まるときには、複写条件の中の変倍倍率をIPPの画質処理300に設定する。そして、第1トレイ8を給紙段に定めて、該給紙段から用紙を送給してそれに、MEMの画像データをIPPに読み出して画質処理300で所要の補正をしてプリンタPTRに出力する、設定枚数分の作像プロセスを実行する(43)。すなわち、MEMの画像データの、表紙用紙への印刷をする(43)。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、最終ページの原稿の読取をしたときには、次の別原稿の読取りはないので、裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページの画像が印刷される。最終ページよりも前の原稿の読取りであったときには、次の別原稿の読取りがあるので、裏表紙送給に設定された給紙トレイ8とは別の給紙トレイ9又は10から中用紙が送出されてそれに、読取った画像すなわち最終ページよりも前のページの画像が印刷される。裏表紙挿入位置をユーザが設定しなくても、自動的に、最終ページ位置に給紙トレイ8の裏表紙が、画像を印刷して配置される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の、複合画像処理機能があるフルカラー複写機の外観を示す拡大正面図である。
【図2】図1に示すカラープリンタPTRの拡大縦断面図である。
【図3】図1に示すカラースキャナ210およびADF230の拡大縦断面図である。
【図4】図1に示す複写機内の、画像処理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す画像データ処理器IPPの画像データ処理機能を示すブロック図である。
【図6】図1に示す操作ボード220の一部の拡大平面図である。
【図7】図6に示す液晶タッチパネル79の「表紙添付」キー79cを押したときに液晶タッチパネル79に表示される「表紙添付」の入力画面を示す平面図である。
【図8】図4に示すシステムコントローラ31aとプロセスコントローラ131によって実行される「コピー処理」CPRの概要を示すフローチャートである。
【図9】図8に示す「MEMの内容を中用紙に印刷」9,12,14,20に共通する内容を示すフローチャートである。
【図10】図8に示す「MEMの内容を表紙用紙に印刷」9,16に共通する内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8:第1トレイ
9:第2トレイ 10:第3トレイ
11:第1給紙装置 12:第2給紙装置
13:第3給紙装置 14:縦搬送ユニット
15:感光体 16:搬送ベルト
17:定着ユニット 18:排紙ユニット
19:分岐爪 26:搬送モータ
27:現像器 100:フィニシャ
101:切り替え板 103:排紙ローラ
104:排紙トレイ 105:搬送ローラ
106:ステープラ 107:搬送ローラ
108:ステープル台
109:ジョガー 110:排紙トレイ
111:両面給紙ユニット
112:反転ユニット
221,225:ロータリエンコーダ
224:ステッピングモータ
231:原稿台ガラス 232:照明ランプ
233:第1ミラー 234:第2ミラー
235:第3ミラー 236:レンズ
207:イメージセンサ 238:ステッピングモータ
239:基準白板 240:ガラス
241:原稿トレイ 242:ピックアップローラ
243:レジストローラ対 244:搬送ドラム
245:押さえローラ 246,247:排紙ローラ
248:排紙トレイ兼用の圧板
249:基点センサ 250:軸
251:スケール 260:モータ制御ユニット
408:撮像装置 409:白色背板
Claims (6)
- 原稿画像を読取る原稿読取装置,該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段,該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段、を備える画像形成装置において、
1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段;を備え、前記制御手段は、該判定手段が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙を送り出して前記作像手段により該1原稿の前記原稿読取装置が読取った画像を該用紙上に作像する;ことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿画像を読取って画像データを発生する原稿読取装置,該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段,該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段、を備える画像形成装置において、
1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段;を備え、前記制御手段は、該判定手段が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイとは別の給紙トレイから用紙を送り出して前記作像手段により該1原稿の前記原稿読取装置が読取った画像を該用紙上に作像し、次いで前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙を送り出す;ことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿画像を読取って画像データを発生する原稿読取装置,該原稿読取装置が読取った画像を用紙上に印刷する作像手段,該作像手段に複数の給紙トレイの中の用紙を送給する給紙手段、および、裏表紙添付の設定に従って前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから前記作像手段に用紙を送り出す制御手段、を備える画像形成装置において、
裏表紙への画像印刷を指定する手段;および、1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段;を備え、
前記制御手段は、前記指定手段が裏表紙への画像印刷を指定しているときには、前記判定手段が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙を送り出して前記作像手段により該1原稿の前記原稿読取装置が読取った画像を該用紙上に作像し、
前記指定手段が裏表紙への画像印刷を指定していないときには、前記判定手段が別原稿の読取無しを判定したときに前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイとは別の給紙トレイから用紙を送り出して前記作像手段により該1原稿の前記原稿読取装置が読取った画像を該用紙上に作像し、次いで前記給紙手段を用いて裏表紙送給に設定された給紙トレイから用紙を送り出す;ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段は、自動原稿送給装置の原稿台に原稿があるかを検出する手段;および、該検出手段が前記1原稿の送給の次に原稿を検出すると別原稿の読取り有と、検出しないと読取無しと判定する状態読取手段;を含む、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記状態読取手段は、前記検出手段の検出が原稿ありから無しに切換ってから設定時間内に原稿ありに戻ると別原稿の読取り有と、該設定時間原稿なしが継続すると別原稿の読取り無しと判定する;請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記1原稿の読取りの次の別原稿の読取り有無を判定する手段は、自動原稿送給装置の原稿台に原稿があるかを検出する手段;および、自動原稿送給装置の原稿台に原稿がなく読取指示に応答して前記1原稿の読取をした後、設定時間内に読取指示があると別原稿の読取り有と、該設定時間内に読取指示がないと別原稿の読取り無しと判定する状態読取手段;を含む請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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