JP2005049270A - 可動磁石式計器 - Google Patents

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宏康 沼屋
Takahiro Sato
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Abstract

【課題】 端子の加工工数を低減し、コストダウンを達成することが可能な可動磁石式計器を提供する。
【解決手段】 ロータ磁石1及びこのロータ磁石1と共に回動する第1のギヤT1を有するロータ軸2と、第1のギヤT1に連結される第2のギヤT2を有する指針軸3と、第2のギヤT2が配置されないロータ磁石1の外周側面に対向配置され通電によりロータ磁石1に回転力を与える一対のコイル5,6と、これら各コイル5,6を支持するハウジング4と、このハウジング4に保持されコイル5,6と導通接続されるコイル接続部81を有する端子8とを備え、コイル接続部81の表面には、コイル5,6の末端部の滑動を防止する第2のメッキ層(無光沢メッキ被膜)85が形成されてなる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば指針を駆動する可動磁石式計器に関する。
従来、車両用メータに適用される可動磁石式計器として、例えば交差コイルに流れる電流量に応じて永久磁石からなるロータ磁石を回転させる交差コイル式の可動磁石式計器が知られている。
この交差コイル式の可動磁石式計器は、指針軸と、この指針軸に貫通固定された磁石と、この磁石を空洞内に収納しつつ指針軸を軸支するボビンと、このボビンの外周に互いに直交するように巻回された一対のコイルと、指針軸に沿って平行に延びボビンに保持されると共に各コイルと導通接続される複数の端子と、指針軸及び端子の先端側を開口させボビンを収納する円筒カップ形のシールドケースとから構成されている。
端子としては細長い金属材からなるものが多く用いられ、その一端にコイルの端部を巻き付けて半田付けし、他端を回路基板の配線パターンに半田付けすることにより、コイルと回路基板とを導通接続するようにしている。ところで、端子と回路基板とを半田付けする際に、端子表面における半田の流動性を良好にして半田付け信頼性を高めるために、通常、端子はその表面に光沢剤を含んだメッキ層を備えている。
従って、光沢剤を有するメッキ層によって端子と回路基板とが良好に半田付け接続されることになるが、メッキ層形成時には端子の表面全体が光沢剤によって平滑面となるため、コイルの巻き付け箇所が滑動(滑り移動)しやすく、端子にコイルを安定的に仮止めするのが難しくなる。そこで下記特許文献1に記載されているように、端子に切削加工やプレス加工を施して凹部やスリットを設け、コイルを安定的に仮止め保持するものが知られている。
実開平5−14927号公報
しかしながら、前記特許文献1のように、端子にコイル保持部(凹部やスリット)を設けるものは、コイル保持用の特別な加工が必要となるため、端子の加工工数が増加してしまい、コストアップの原因となっていた。
本発明は、この点に鑑みてなされたもので、コストダウンを達成することが可能な可動磁石式計器の提供を目的とする。
本発明は、ロータ軸を有するロータ磁石と、通電により前記ロータ磁石に回転力を与えるコイルと、このコイルを支持するハウジングと、このハウジングに保持され前記コイルと導通接続されるコイル接続部を有する端子とを備え、前記コイル接続部の表面に無光沢メッキ被膜を設けたことを特徴とする。
また本発明は、ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回動する第1のギヤを有するロータ軸と、前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有する指針軸と、前記第2のギヤが配置されない前記ロータ磁石の外周側面に対向配置され通電により前記ロータ磁石に回転力を与える一対のコイルと、これら各コイルを支持するハウジングと、このハウジングに保持され前記コイルと導通接続されるコイル接続部を有する端子とを備え、前記コイル接続部の表面に無光沢メッキ被膜を設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記コイル接続部が角柱形状あるいは平板状に形成されてなることを特徴とする。
本発明の可動磁石式計器によれば、端子のコイル接続部の表面に無光沢メッキ被膜を形成したことにより、コイルの末端部の滑動を抑制でき、これにより端子にコイル保持用の特別な加工を施す必要がなく、端子の加工工数を低減し、コストダウンを達成することが可能な可動磁石式計器を提供できる。
本発明の可動磁石式計器は、中心部にロータ軸が嵌挿されたプラスチックマグネットからなるロータ磁石及び複数の歯車からなる第1のギヤと、この第1のギヤに連結噛合されると共にその中心部には指針軸が嵌挿される複数の歯車からなる第2のギヤと、この第2のギヤが配置されないロータ磁石の外周側面に対向配置され通電によりロータ磁石に回転力を与える一対のコイルと、これら各コイルを支持する合成樹脂製のハウジングと、このハウジングに保持されコイルと導通接続されるコイル接続部を有する金属製の端子とを備え、コイル接続部の表面には無光沢メッキ被膜からなる粗面部が形成されてなるものである。このように構成しことにより、従来のように端子に凹部やスリット等からなるコイル保持用の特別な加工を施す必要がなく、端子の表面に無光沢メッキ被膜を形成するだけで、コイルの末端部を滞留保持することが可能となるため、端子の加工工数の増加が抑制され、コストダウンを達成することができる。
以下、図1から図6に基づいて本発明の第1実施例を説明する。図1,図2において本発明の第1実施例による可動磁石式計器M1は、ロータ磁石1と、このロータ磁石1を支持するロータ軸2と、このロータ軸2とは所定間隔を空けて並設状態に設けられる指針軸3と、これらロータ軸2,指針軸3を軸受け支持すると共にロータ磁石1と後述する伝達部材とを収納するハウジング4と、このハウジング4の外側に巻かれる一対のコイル5,6と、ハウジング4の所定領域を覆うシールドケース7と、ハウジング4から突出する指針軸3の先端に装着される指針Pと、ロータ磁石1と指針Pとの間に介在しロータ磁石1の回転を出力側である指針Pに伝達する伝達部材Tとを備えている。
ロータ磁石1は、例えばN,Sが交互に4極着磁された円盤状のプラスチックマグネットからなり、その中心部にはロータ軸2が嵌挿されている。これによりロータ磁石1はロータ軸2と同体的に回転(連動)し、且つロータ軸2を通じてハウジング4によって支持されている。
伝達部材Tは、ロータ軸2に固定され、ロータ磁石1と連動する第1のギヤT1と、この第1のギヤT1に連結噛合されると共に指針軸3に固定され、指針軸3に連動する第2のギヤT2とからなる。
第1のギヤT1は、外周に適宜数の連続歯が形成された歯車からなり、図2中、ロータ磁石1が下方、第1のギヤT1が上方に位置している。なお、第1のギヤT1の中心部にはロータ磁石1の場合と同様にロータ軸2が嵌挿されている。
第2のギヤT2は、第1のギヤT1よりも径大で且つ外周に第1のギヤT1よりも多くの連続歯が形成された歯車からなり、その中心部には指針軸3が嵌挿されている。また第2のギヤT2は、図2中、ロータ磁石1の上側で且つロータ磁石1とは適宜空間を空けて重なるように第1のギヤT1側に延び、第1のギヤT1と噛合している。
ハウジング4は合成樹脂からなり、図2中、下側に位置する第1の枠体41と上側に位置する第2の枠体42とに分割形成され、これら第1,第2の枠体41,42間で空洞部Sを形成し、この空洞部S内にロータ磁石1と伝達部材Tを収納すると共に、ロータ軸2と指針軸3を軸支している。
また、第2のギヤT2が配置されないロータ磁石1のラジアル方向外周に対応するハウジング4領域には、第1,第2の枠体41,42とで巻枠部43,44が形成され、この巻枠部43,44には一対のコイル5,6が巻装されている。
各コイル5,6は、例えばポリウレタン銅線からなり、ハウジング4の巻枠部43,44にそれぞれ巻かれることによって、第2のギヤT2が配置されないロータ磁石1のラジアル方向外周に位置しており、この際、各コイル5,6の巻回中心軸に沿ってロータ軸2側に延びる軸線は、ロータ軸2(ロータ磁石1)の軸心で交わり、このときの各巻回中心軸の交差角Fは、略135度に設定されている。
このように巻装された各コイル5,6の末端部Gは、図3、図4に示すようにそれぞれ端子8に導通接続されている。そして、これら端子8は巻枠部43,44の外方に位置して筒状からなる端子保持部45,46に圧入保持されている(図1参照)。なお、この場合、端子保持部45,46はハウジング4の第1の枠体41側に一体に形成されており、その中央部には端子8が貫通する端子孔47,48が設けられている。
端子8は、棒状の導電性金属材をプレス成形してなり、図5中、下側となる端子8の下方にはコイル5,6の各末端部Gが巻かれて半田付けされる略角柱形状からなるコイル接続部81が設けられている。また、このコイル接続部81の上方に位置する端子8の中央部には、コイル接続部81の板厚よりも若干肉厚に形成された突起部82が形成されており、この突起部82の断面形状は図6に示すように十字形にプレス加工されている。
さらに、コイル接続部81及び突起部82を含む端子8の表面には、金属色調からなる表面被膜を形成する薄膜部83が形成されている(図3,図6参照)。この薄膜部83は、コイル接続部81及び突起部82を含む端子8の表面を覆うように形成される第1のメッキ層84と、端子8の表面に形成された第1のメッキ層84をさらに覆うように第1のメッキ層84上に重ねて形成される第2のメッキ層85とからなる。
この場合、第1のメッキ層84は、例えば溶融した銅の入れられた銅メッキ浴中にコイル接続部81及び突起部82を含む端子8を浸漬させる、所謂溶融メッキ法によって形成されるものであり、この端子8を前記銅メッキ浴中に浸漬させた後、前記銅メッキ浴から端子8を取り出すことで、コイル接続部81並びに突起部82の表面が銅メッキされることにより得られるものである。
そして、かかる第1のメッキ層84の付着により銅メッキされた端子8には、この銅メッキ上に第2のメッキ層85が重ねて形成されることになる。第2のメッキ層85は、端子8表面にメッキされた第1のメッキ層84、つまり銅が溶融しないように銅よりも融点の低い金属を溶融させたメッキ浴、例えば溶融した錫の入れられた錫メッキ浴中に銅メッキされた端子8を浸漬させる溶融メッキ法によって形成される。すなわち、錫の融点よりも高く、且つ銅の融点よりも低くなるように設定した前記錫メッキ浴中に第1のメッキ層84の付着により銅メッキされた端子8を浸漬させると、端子8の表面にメッキされた銅は前記錫メッキ浴中では溶融いないため、前記錫メッキ浴から銅メッキされた端子8を取り出すと、この銅メッキされた端子8の表面には前記銅メッキ上に第2のメッキ層85となる錫メッキが重ねて形成されるようになっている。
これにより端子8の表面には各メッキ層84,85を通じて銅メッキ、錫メッキが積層形成された状態となっており、この場合、端子8と第2のメッキ層85である前記錫メッキとの間に介在している第1のメッキ層84である前記銅メッキは端子8と第2のメッキ層85とを良好に結合させるための結合部としての機能を有している。
また、第2のメッキ層85を形成するにあたって、前記錫メッキ浴中には端子8の表面を光沢を持たせるための光沢剤(例えば硫化カドミウムや硫黄)を添加していないため、形成される第2のメッキ層85は、光沢剤を含有しない無光沢メッキ被膜からなる。
従って、第2のメッキ層85の表面には、表面荒さが例えば数ミクロン程度の微細凹凸部からなる粗面部86が形成されるようになっており、この粗面部86によってコイル5,6の末端部Gの滑動を抑制し、仮止め保持できるように構成されている。
すなわち、前記巻き付け作業完了時に既にコイル接続部81に巻き付けられたコイル5,6の末端部Gは、コイル接続部81の表面に一様に形成された微細凹凸からなる粗面部86によって端子8の軸方向へのその滑動が抑制されている。
このため、末端部Gは前記巻き付け作業完了時においてコイル接続部81に安定的に保持された状態となっている。
なお、かかるコイル5,6の末端部Gがコイル接続部81に半田付けされた各端子8は、端子保持部45,46の端子孔47,48にそれぞれ圧入保持されるようになっており(図3、図4参照)、このとき端子孔47,48の孔径はコイル接続部81や図3並びに図4中、第1の枠体41の表面49から露出する露出部88の外形寸法(この場合、接続部81や露出部88に付着している薄膜部83を含む外形寸法)よりも大きく設定され、且つ突出部82の外形寸法(この場合、突出部82に付着している薄膜部83を含む外形寸法)よりも若干小さく設定されている。
従って、端子8の端子孔47,48への挿入時には、十字形状の突出部82の表面に付着している薄膜部83を含めた突出部82の外形寸法が端子孔47,48の孔径よりも大きく設定されているため、突出部82の粗面部86が端子孔47,48の内壁面に部分的に食い込むことで、端子8は端子保持部45,46によって圧入保持されるようになっている。そして、各端子8の各端子保持部45,46への固定作業完了時には、端子8の上端側(露出部88)は第1の枠体41の表面49から露出し、図示しない回路基板の配線パターンに半田付けにより接続されている。この際、本実施例のごとき端子8の表面に無光沢メッキ被膜からなる粗面部86が形成された場合は、従来のごとき端子の表面に光沢剤有りのメッキ被膜が形成された場合と比べると、端子表面の平滑性の点ではやや劣るものの、前記回路基板と端子8との半田付け信頼性については問題のないことが実験結果により判っている。
一方、端子8のコイル接続部81側となる端子8の下端側は第1の枠体41の底面401から露出してシールドケース7側に延び、この底面401から突出した端子8の底面部87がシールドケース7の後述する孔部に貫通している。
シールドケース7は、図2に示すように底壁部70と、この底壁部70の外周よりロータ軸2の軸方向に沿って延びる周壁部71と、この周壁部71の底壁部70とは反対側に形成される開口部72とを有するパーマロイ等の金属製板材のプレス成形体からなり、開口部72を通じてハウジング4の所要部、本実施例では、ロータ磁石1の外周部に対応する第1の枠体部41の底部及びその周囲のみを覆うように配設されている。
また、底壁部70には、図3、図4に示すように各端子8の各底面部87が貫通する複数の孔部73が形成されており、これら孔部73の孔径は端子8がシールドケース7と接触(短絡)しないように端子8の底面部87(コイル接続部81)の外形形状よりも大きく設定されている。
以上のように本実施例では、ロータ磁石1及びこのロータ磁石1と共に回動する第1のギヤT1を有するロータ軸2と、第1のギヤT1に連結される第2のギヤT2を有する指針軸3と、第2のギヤT2が配置されないロータ磁石1の外周側面に対向配置され通電によりロータ磁石1に回転力を与える一対のコイル5,6と、これら各コイル5,6を支持するハウジング4と、このハウジング4に保持されコイル5,6と導通接続されるコイル接続部81を有する端子8とを備え、コイル接続部81の表面に第2のメッキ層(無光沢メッキ被膜)85を設けたことにより、コイル5,6の末端部Gの滑動を抑制でき、これにより端子にコイル保持用の特別な加工を施す必要がなく、端子の加工工数を低減し、コストダウンを達成することができる。
また本実施例では、コイル接続部81が略角柱形状に形成されてなることにより、コイル5,6の末端部Gのコイル接続部81への巻き付け時には、末端部Gはコイル接続部81の表面に形成された粗面部86に仮保持されると同時に、コイル接続部81の4つの角部によって直角に折り曲げられるため、粗面部86による仮保持と前記角部への直角折り曲げにより、末端部Gの端子8軸方向への移動をより確実に防止することが可能になる。
図7は、本発明の第2実施例を示しており、本実施例では前記第1実施例における伝達部材Tを廃止して、ロータ磁石を支持するロータ軸の先端側に直接、指針(図示せず)が装着されるタイプの可動磁石式計器M2に本発明を適用したものである。
かかる可動磁石式計器M2は、図7に示すようにロータ軸110と、このロータ軸110に貫通固定されたロータ磁石120と、このロータ磁石120を収納する空洞部130を備えると共にロータ軸110を軸支するハウジング140と、このハウジング140の外周に互いに直交するように交差して巻回され通電によりロータ磁石120に回転力を与える一対のコイル150,160と、ロータ軸110と平行に沿って延びハウジング140に保持されると共に各コイル150,160に導通接続される複数の端子170と、ロータ軸110及び各端子170の先端側を開口させハウジング140を収納する円筒カップ形のシールドケース180とから構成され、ロータ軸110を除く主要部が外部電気部材である回路基板190の背後に位置すると共にロータ軸110が回路基板190を貫通して前方側に延びるように回路基板190に搭載される。
ロータ磁石120は、ロータ軸110を中心としたラジアル方向にN極とS極とが2極着磁された円盤状のプラスチックマグネットからなり、その中心部にはロータ軸110が貫通する貫通孔121が形成されている。
ハウジング140は、各々が合成樹脂からなる上側半体141と下側半体142とを組み合わせることにより内部にロータ磁石120を収納するための空洞部130を備えた、所謂コイルボビンからなり、ロータ軸110と共に回路基板190を貫通する円筒形でロータ軸110の上軸受部を構成する筒部143と、コイル150,160の巻回ガイドとなる柱状箇所に設けられ各端子170を収納保持する孔状の端子保持部144とを有している。
端子170は、導電性金属材をプレス成形してなり、各コイル150,160の末端部Hが巻かれて半田付けされる平板状のコイル接続部171と、ハウジング140の端子収納部144の内径(孔径)に略合致した角柱形状で端子収納部144に圧入固定される固定部172とを備えている。そして、コイル接続部171並びに固定部172からなる端子170の表面には、図8に示すように溶融メッキ等の手段を用いて第1のメッキ層173と第2のメッキ層174とからなる薄膜部175が形成されている。
第1のメッキ層173は、例えば前記銅メッキ浴中に端子170を浸漬させた後、この端子170を前記銅メッキ浴から取り出したときに、コイル接続部171並びに固定部172の表面が銅メッキされることにより得られるものである。また第2のメッキ層174は、例えば前記錫メッキ浴中に銅メッキされた端子170を浸漬させた後、この銅メッキされた端子170を前記錫メッキ浴から取り出したときに、銅メッキされた端子170の表面がさらに錫メッキされることで得られるものである。
従って、端子170の表面には銅メッキによって第1のメッキ層173が付着形成されると共に、この第1のメッキ層173の付着により銅メッキされた端子170の表面には錫メッキによって第2のメッキ層(無光沢メッキ被膜)174が第1のメッキ層173上に積層形成されることになるが、この第2のメッキ層174の形成時には、前記第1実施例と同様に前記錫メッキ浴中には前記光沢剤が含有されていないため、その表面には面荒さが例えば数ミクロン程度の微細凹凸部からなる粗面部176が形成される。
そして、各コイル150,160の末端部Hのコイル接続部171への巻き付け作業完了時には、粗面部176の凹凸部によって末端部Hの軸方向移動が規制されるため、前記実施例1と同様の効果を期待できる。
また、この第2実施例では、コイル接続部171が略平板状に形成されてなることにより、コイル150,160の末端部Hのコイル接続部171への巻き付け時には、末端部Hはコイル接続部171の表面に形成された粗面部176に仮保持されると同時に、コイル接続部171の4つの角部によって直角に折り曲げられるため、粗面部176による仮保持と前記角部への直角折り曲げにより、末端部Hの端子170軸方向への移動をより確実に防止することが可能になる。
また前記各実施例では、粗面部がコイル接続部を含む端子の表面全体に形成された例について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えばコイル接続部の非形成領域には粗面部を形成せずに、末端部が巻かれて半田付けされるコイル接続部の表面のみに粗面部を形成するようにしてもよい。
また前記各実施例では、端子の表面に第1メッキ層を形成すると共に、この第1メッキ層の形成された端子の表面に第2のメッキ層を積層形成することで粗面部を設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば第1メッキ層を廃止して端子の表面に第2のメッキ層のみを形成して粗面部を形成してもよいし、あるいは端子の表面に3層以上のメッキ層を形成して端子の表面に粗面部を形成してもよく、コイルの末端部と接触する最も外側のメッキ層が無光沢メッキ層(無光沢メッキ被膜)であればよい。
なお前記各実施例では、コイル接続部が角柱形状または平板状に形成された場合について説明したが、コイル接続部の形状はコイル末端部のコイル接続部への巻き付け時に粗面部により末端部を保持可能な任意の形状を採用することができ、例えばコイル接続部の形状としては三角柱、多角柱、円柱等の各種形状を採用することが可能である。
本発明は、前記各実施例のように、コイルに生じる磁力を直接ロータ磁石に作用させるエアコアタイプの可動磁石式計器に限らず、コイルに生じる磁力によってロータ磁石を回転させる形式の可動磁石式計器であれば、例えばコイルの磁力をヨークを介してロータ磁石に導くステッピングモータ形の可動磁石式計器に適用することができる。
本発明の第1実施例による可動磁石式計器の正面図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 図1のC−C断面図。 同第1実施例による端子の側面図。 図5のD−D断面図。 本発明の第2実施例による可動磁石式計器の断面図。 図7中、E部を拡大して示す要部断面図。
符号の説明
1,120 ロータ磁石
2,110 ロータ軸
3 指針軸
4,140 ハウジング
5,6,150,160 コイル
7,180 シールドケース
8,170 端子
41,141 第1の枠体
42,142 第2の枠体
45,46,144 端子保持部
81,171 コイル接続部
82 突起部
83,175 薄膜部
84,173 第1のメッキ層
85,174 第2のメッキ層(無光沢メッキ被膜)
86,176 粗面部
M1,M2 可動磁石式計器
G 末端部
T 伝達部材

Claims (3)

  1. ロータ軸を有するロータ磁石と、
    通電により前記ロータ磁石に回転力を与えるコイルと、
    このコイルを支持するハウジングと、
    このハウジングに保持され前記コイルと導通接続されるコイル接続部を有する端子とを備え、
    前記コイル接続部の表面に無光沢メッキ被膜を設けたことを特徴とする可動磁石式計器。
  2. ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回動する第1のギヤを有するロータ軸と、
    前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有する指針軸と、
    前記第2のギヤが配置されない前記ロータ磁石の外周側面に対向配置され通電により前記ロータ磁石に回転力を与える一対のコイルと、
    これら各コイルを支持するハウジングと、
    このハウジングに保持され前記コイルと導通接続されるコイル接続部を有する端子とを備え、
    前記コイル接続部の表面に無光沢メッキ被膜を設けたことを特徴とする可動磁石式計器。
  3. 前記コイル接続部が角柱形状あるいは平板状に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の可動磁石式計器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9073234B2 (en) 2011-03-30 2015-07-07 Ngk Insulators, Ltd. Cutting method of honeycomb dried body and honeycomb dried body cutting device

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