JP2005049181A - 流路における流量均一化構造および流量計測装置 - Google Patents

流路における流量均一化構造および流量計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流量の計測精度の向上を図り得る超音波式流量計測装置を提供する。
【解決手段】断面が矩形状の管体1内に流れRと平行に且つ流路断面積を均等に分割するように2枚の仕切り板5を配置して3つの分割流路Sを形成するとともに、これら仕切り板5の上流側における管体1の内壁面1aに乱流促進部材6を設け、さらに上記分割流路Sに対応する管体1の両側板2部に、当該分割流路Sを横切る方向でもって超音波の送受信部24(24A,24B)を配置するとともに、この超音波送受信部24における超音波の伝播時間に基づき管体1を流れる流体の流量を演算する流量演算部25を具備したものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、流路内において、ガス・水などの流体を均一に流すための均一化構造およびこの均一化構造を用いた超音波式流量計測装置に関するものである。
従来、矩形状の流路の流量を計測する装置として、超音波を用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この超音波式流量計測装置は、図7および図8に示すように、断面が矩形状の管体51の左右の両側壁部51aに、流体の流速を計測するための超音波送受信部52(52A,52B)を配置するとともに、これら超音波送受信部52A,52Bにて検出された超音波の伝播時間に基づき流体の流速を計測し、この流速から管体51内を流れる流体の流量を算出する流量演算部53を具備したものである。
そして、超音波送受信部52が配置された管体51の計測流路部Kには、管体51内を流れる流体の流速分布の二次元性を高めるために、流れRと平行に且つ高さ方向において2枚の仕切り板54が等間隔でもって配置されている。図7および図8に示すように、計測流路部Kより上流側において、高さ方向および奥行き方向に放物線状(放物線に近いという意味で用いており、以下、同じ。)の分布を有する三次元的な流速分布P61を持つ流れが、計測流路部Kにて3つに分割され、すなわち縦横比の小さな流路から縦横比の大きな流路に分割されることで奥行き方向の分布が平坦化される。このように、仕切り板54を配置することにより、計測流路部Kでの流れの二次元性が高められ、上記超音波送受信部52に、流速分布の全域が包含され易くなることで、計測精度の向上が図られている。
特開平9−43015号公報;2頁〔0003〕〜3頁〔0019〕
しかしながら、上述した従来の構成によると、各仕切り板54の上流端である前端縁の位置が流れに対して同じ位置にされているため、その上流側での流速分布P61でもってそのまま計測流路部Kに流れ込み、したがって各分割流路における流速分布(速度の大きさ、例えば平均流速)P62が異なるため、すなわち各分割流路を流れる流体の流量が均一にならないため、計測流速の絶対値が、真の平均流速と大きくずれるという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するもので、仕切り板により分割された各分割流路を流れる流体の流量が、より均一となるような流路における流量均一化構造、およびこの流量均一化構造を用いて、流量の計測精度の向上を図り得る超音波式流量計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る流路における流量均一化構造は、断面が矩形状の流路内に流れと平行に、且つ当該流路断面積を均等に分割するように仕切り板を配置するとともに、
上記仕切り板の上流側における流路壁面に乱流促進部を設けたものである。
この流量均一化構造によると、流路を分割する仕切り板の上流側の流路の壁面に乱流促進部材を配置して乱流を促進するようにしたので、壁面近傍で急な速度勾配となり、また壁面近傍以外の部分では、全体として緩やかな速度勾配を有する中央がやや平坦な流速分布となり、したがって仕切り板により分割される各流路における流量の均一化を図り得る。
また、請求項2に係る流路における流量均一化構造は、断面が矩形状の流路内に流れと平行に、且つ当該流路断面積を均等に分割するように第1仕切り板を配置するとともに、
上記第1仕切り板により分割された分割流路内に流れと平行に、且つ当該分割管路断面積を均等に分割するように第2仕切り板を配置し、
上記第1仕切り板の上流側における流路壁面および上記第2仕切り板の上流側における分割流路壁面に乱流促進部を設けたものである。
この流量均一化構造によると、流路断面を仕切り板により、大分割流路から小分割流路へと2段でもって分割するとともに、これら各分割流路への上流側の流路の壁面に、それぞれ乱流促進部材を配置したので、請求項1と同様に、特に、小分割流路における壁面近傍以外の部分では、全体として緩やかな速度勾配を有する中央がより平坦な流速分布となり、したがって当該小分割流路における流量の均一化を一層図り得る。
さらに、請求項3に係る超音波式流量計測装置は、請求項1または2に記載の流量均一化構造を有する流路の途中に、当該流路を横切る方向でもって超音波の送受信部を配置するとともに、
この超音波送受信部における超音波の伝播時間に基づき流路を流れる流体の流量を演算する流量演算部を具備したものである。
さらに、この流量計測装置によると、請求項1または請求項2に記載の流量均一化構造に係る部分に、超音波送受信部を配置して分割流路を流れる流量を計測するようにしたので、流体の流量を、より正確に計測し得る。
以上のように本発明の請求項1に係る流量均一化構造によると、流路を分割する仕切り板の上流側の流路の壁面に乱流促進部材を配置して乱流を促進するようにしたので、壁面近傍以外の部分では、全体として緩やかな速度勾配を有する中央がやや平坦な流速分布となり、したがって仕切り板により分割される各流路における流量の均一化を図ることができる。
また、請求項2に係る流量均一化構造によると、流路断面を仕切り板により、大分割流路から小分割流路へと2段でもって分割するとともに、これら各分割流路への上流側の流路の壁面に、それぞれ乱流促進部材を配置したので、請求項1と同様に、特に、小分割流路における壁面近傍以外の部分では、全体として緩やかな速度勾配を有する中央がより平坦な流速分布となり、したがって当該小分割流路における流量の均一化を一層図ることができる。
さらに、請求項3に係る流量計測装置によると、請求項1または請求項2に記載の流量均一化構造に係る部分に、超音波送受信部を配置して分割流路を流れる流量を計測するようにしたので、流体の流量を、より正確に計測することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る流路における流量均一化構造を、図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1および図2は、本実施の形態1に係る流路の均一化構造および流れの流速分布を示す断面図である。
本実施の形態に係る流体(例えば、ガス、水など)を流す管体(流路および管路でもある)1としては、断面が矩形状のものが使用される。
すなわち、この管体1は、左右の側板2と、これら両側板2,2の上下に配置された上板3および下板(底板)4とから構成されており、例えば高さよりも幅が広くされている。
そして、この管体1内には、所定長さの仕切り板5が高さ方向において2枚(1枚、または3枚以上でもよい)等間隔でもって且つ流れRに沿う方向で配置されている。言い換えれば、管体1内の流路断面積が高さ方向で3等分されて、3つの分割流路S(多層流路部ともいう)が形成されたことになる。
さらに、これら仕切り板5より少し離れた上流側位置の管体1の内壁面1aの上下に乱流促進部材(乱流促進部)6が設けられている。
この乱流促進部材6としては例えば表面が粗くされた紙やすりが用いられ、所定幅でもって、内壁面1aの上下(上板3および下板4の内表面である)に沿って貼り付けられている。
この構成において、上流側にて速度勾配が大きい放物線状の流速分布P11を持つ流れは、乱流促進部材6により乱流が促進されるため、壁面近傍以外の部分では、全体として緩やかな速度勾配を有するとともに中央がやや平坦な台形状に近い流速分布P12に変化し、そしてこの台形状に近い流速分布の流れが仕切り板5により分割されるため、各分割流路Sを流れる流量の均一化が図られる。なお、図中、P13は各分割流路Sでの流速分布を示す。
すなわち、管体1内に複数枚の仕切り板5を配置して、管体1内を流れる流量を均等に分割する際に、その上流側に配置された乱流促進部材6により、流れを乱流に促進させて、壁面近傍を除いた中央部分の流速分布が平坦状になる流れとしたので、仕切り板6にて仕切られる各分割流路Sをそれぞれ通過する流量の均一化を図ることができる。なお、壁面の粗さスケールが粘性底層厚みより大きい場合に、流速分布P12には普遍性があることが知られているので、仕切り板5で流れを分割する際に、流量配分の制御が容易となる。
さらに、乱流促進部材6にて流速分布が平坦状にされた流れを仕切り板5により分割するため、仕切り板5が管体1内で、組立て誤差などの理由により、上下に微妙にずれて配置された場合でも、各分割流路Sを流れる流量の差が大きくならず、したがって仕切り板5の位置の設計上の公差を緩く(甘く)することができる。
なお、上記実施の形態1においては、乱流促進部材6を内壁面の上面および下面に設置したが、両側面に且つ高さ方向でもって設けてもよい(例えば、図1の番号7にて示す)。
[実施の形態2]
図3および図4は、本実施の形態2に係る流路の均一化構造および流れの流速分布を示すものである。
本実施の形態2に係る流体(例えば、ガス、水など)を流す管体(流路および管路でもある)についても、実施の形態1と同様に、断面が矩形状のものを使用するとともに、流路の分割を大から小へと2段で行うようにしたものである。
すなわち、この管体11は、左右の側板12と、これら両側板12,12の上下に配置された上板13および下板(底板)14とから構成されており、例えば高さよりも幅が広くされている。
そして、この管体11は、所定長さの第1仕切り板15が高さ方向の中央位置に配置されて上下に2つの大分割流路S1が形成されるとともに、これら各大分割流路S1が、第1仕切り板15より所定距離だけ下流側位置で且つ各大分割流路部S1の高さ方向の中央位置に配置された第2仕切り板16により、それぞれ上下に2つの小分割流路部S2に分割されている。なお、第2仕切り板16は、第1仕切り板15よりも流れRの下流側に配置されるが、その下流端である後端縁は同一の位置にされている。
さらに、上記第1仕切り板15の上流端である前端縁よりも上流側位置の内壁面11aの上下には、第1乱流促進部材(乱流促進部)17が設けられるとともに、第2仕切り板16の上流端である前端縁よりも上流側位置の内壁面11aおよび壁面15aには、第2乱流促進部材(乱流促進部)18が設けられている。
これら乱流促進部材17,18としては、例えば表面が粗くされた紙やすりが用いられるとともに、所定幅でもって、内壁面11aおよび第1仕切り板15の上下の壁面15a(以下、内壁面と壁面とを一緒に述べる場合、壁面等と称する)に貼り付けられる。
この構成において、上流側にて速度勾配が大きい放物線状の流速分布P21を持つ流れは、第1乱流促進部材17にて乱流が促進されて、壁面近傍以外の部分では、全体として緩やかな速度勾配を有するとともに中央がやや平坦な台形状に近い流速分布P22に変化し、そしてこの台形状に近い流速分布の流れが、第1仕切り板15により上下に等しく分割されるとともに、第2乱流促進部材18により、さらに各小分割流路S2での乱流が促進され、やはり、壁面近傍以外の部分では、全体としてより緩やかな速度勾配を有するとともに中央がより平坦な台形状の流速分布P23に変化した後、それぞれ第2仕切り板16により上下にさらに等しく分割される。なお、図中、P24は各小分割流路S2での流速分布を示す。
すなわち、管体11内の流れを、第1仕切り板15により、大きく2つに分割した後、それぞれをさらに2つに分割するとともに、大小の分割流路S1,S2の上流側にはそれぞれ乱流促進部材17,18を設けたので、実施の形態1にて説明したものに比べて、管体1内における流量の均一化を、より一層図ることができる。
なお、本実施の形態2においても、実施の形態1にて説明したように、乱流促進部材17,18を壁面等の上面および下面に設置したが、両側面に且つ高さ方向でもって設けてもよい。
また、上記実施の形態1および2においては、乱流促進部材として壁面に紙やすりを貼り付けたものを用いたが、同様の粗さスケールに相当する粗さで壁面等1a,11a,15aをサンドブラスト等の手段で粗くしてもよい。この場合、この粗い壁面部が乱流促進部となる。
また、同様の粗さスケールに相当する粗さ機能を発揮し得る金網を内壁面に貼り付けたり、同様の粗さスケールに相当する直径を有するワイヤを、その軸心方向が流れ方向R1と直交するように、壁面等1a,11a,15a上に配置してもよい。
また、同様の粗さスケールに相当する高さを有する微細な円柱を、その軸心方向が流れ方向R1と直交するように、壁面等1a,11a,15a上に垂直に立設してもよい。
また、同様の粗さスケールに相当する高さを有する微細な凹凸部を、流れ方向Rに伸びるストライプ状の部材でもって、壁面等1a,11a,15aに形成してもよい。
さらに、図1〜図4において、乱流促進部材6,17,18を流れ方向Rに沿って有限の長さとして図示したが、壁面等1a,11a,15aの全面に設けることもできる。
次に、本発明の実施の形態に係る流路における流量計測装置を、図面を参照しながら説明する。
なお、以下に説明する流量計測装置は、上述した流路における流量均一化構造を用いたもので、この流量均一化構造における流路内の流量を超音波を用いて計測するものである。したがって、流量均一化構造については、実施の形態1または2において説明したものと同一であるため、同一符号を用いて、その詳細な説明を省略する。
[実施の形態3]
この実施の形態3に係る流量計測装置は、実施の形態1に係る管路の流量均一化構造を用いたもので、その計測対象の流体としては、例えば、ガス、水などである。
すなわち、図5に示すように、この流量計測装置21は、実施の形態1にて説明した流量均一化構造、すなわち上流側に乱流促進部材6が設けられた分割流路Sが具備された断面矩形状の管体部22と、この管体部22の外壁部を形成する左右の側板2にそれぞれ筒状の取付部材23を介して取り付けられた一対の超音波送受信部(超音波振動子などが用いられる)24(24A,24B)と、この超音波送受信部24間での超音波の伝播時間(伝達時間、到達時間ともいう)を検出するとともに当該伝播時間に基づき流速を求めた後、この流速に基づき流体の流量を算出する流量演算部25とから構成されている。なお、超音波送受信部24は、超音波が分割流路Sの中間部を横切るような位置に取り付けられる。
また、この流量演算部25においては、予め、被計測流体の種々の流れに応じて、分割流路(超音波計測領域ともいう)S内での流速と管体(流路)1内の平均流速との関係が補正係数として記憶されており、計測された流速から補正係数を用いて管体1内での平均流速が求められる。
なお、超音波送受信部24A,24Bの取り付け方向は、流れ方向Rに対して、水平面内で所定角度θ(但し、0°<θ<90°の範囲であるが、0°に近い方が望ましい)でもって傾斜するように取り付けられる。
この構成において、分割流路S内を流れる流体の流速は、超音波送受信部24A,24B間で交互に発信されて受信される超音波の伝播時間として検出され、この伝播時間の差に基づき流体の平均流速が求められ、この流速に流路の断面積を掛けることにより、管体1内を流れる流体の流量を求める、すなわち計測することができる。
上述したように、分割流路Sを流れる流体の速度を計測して流量を求める際に、乱流促進部材6にて当該分割流路Sに流入する流体の流速分布の平坦化を図るようにしたので、単に、仕切り板により管体内を分割しただけの構成に比べて、各分割流路Sを流れる流量の均一化が図られ、したがって流体の流量を、より正確に計測することができる。
[実施の形態4]
この実施の形態4に係る流量計測装置は、実施の形態2に係る流路の流量均一化構造を用いたもので、その計測対象の流体としては、例えばガス、水などである。
すなわち、図6に示すように、この流量計測装置31は、実施の形態2にて説明した流量均一化構造、すなわち上流側にそれぞれ乱流促進部材17,18が設けられた各分割流路S1,S2が具備された断面矩形状の管体部32と、この管体部32の外壁部を形成する左右の側板2にそれぞれ筒状の取付部材33を介して取り付けられた一対の超音波送受信部(超音波振動子などが用いられる)34(34A,34B)と、この超音波送受信部34A,34B間での超音波の伝播時間(伝達時間、到達時間ともいう)を検出するとともに当該伝播時間の差に基づき流速を求めた後、この流速に基づき流体の流量を算出する流量演算部35とから構成されている。なお、この超音波送受信部34は、超音波が小分割流路S2の中間部を横切るような位置に取り付けられる。
また、この流量演算部35においては、予め、被計測流体の種々の流れに応じて、小分割流路(超音波計測領域ともいう)S2内での流速と管体(流路)11内の平均流速との関係が補正係数として記憶されており、計測された流速から補正係数を用いて管体11内での平均流速が求められる。
なお、超音波送受信部34A,34Bの取り付け方向は、流れ方向Rに対して、水平面内で所定角度θ(但し、0°<θ<90°の範囲であるが、0°に近い方が望ましい)でもって傾斜するように取り付けられる。
この構成において、小分割流路S2内を流れる流体の流速は、超音波送受信部34A,34B間で交互に発信されて受信される超音波の伝播時間として検出され、この伝播時間に基づき流体の平均流速が求められ、この流速に流路の断面積を掛けることにより、管体11内を流れる流体の流量を求める、すなわち計測することができる。
上述したように、大分割流路S1から小分割流路S2内に流入する流体の速度を計測して流量を求める際に、各乱流促進部材17,18により、大分割流路S1および小分割流路S2に流入する流体の流速分布の平坦化を一層図るようにしたので、単に、仕切り板により1段でもって分割しただけの構成に比べて、流体の流量を、より一層、正確に計測することができる。すなわち、各小分割流路S2を流れる流量は一定となり、流量の大小に拘わらず、補正係数を一定に設定でき、したがって流量の演算が容易となる。
ところで、上記実施の形態4においては、大分割流路S1および小分割流路S2がそれぞれ2つずつとなるように分割したが、勿論、それぞれ2つに限定されるものではなく、例えば一方を3つまたは4つ以上に分割したり、また両方を3つまたは4つ以上に分割してもよい。
また、上記実施の形態3および4において説明した流量均一化構造についても、実施の形態1および2の箇所で、追加説明した内容を適用することができる。
再度、説明しておくと、乱流促進部材として壁面に紙やすりを貼り付けたものを用いたが、同様の粗さスケールに相当する粗さで壁面等1a,11a,15aをサンドブラスト等の手段で粗くしてもよい。この場合、この粗い壁面部が乱流促進部となる。
また、同様の粗さスケールに相当する粗さ機能を発揮し得る金網を内壁面に貼り付けたり、同様の粗さスケールに相当する直径を有するワイヤを、その軸心方向が流れ方向R1と直交するように、壁面等1a,11a,15a上に配置してもよい。
また、同様の粗さスケールに相当する高さを有する微細な円柱を、その軸心方向が流れ方向R1と直交するように、壁面等1a,11a,15a上に垂直に立設してもよい。
また、同様の粗さスケールに相当する高さを有する微細な凹凸部を、流れ方向Rに伸びるストライプ状の部材でもって、壁面等1a,11a,15aに形成してもよい。
なお、図5および図6において、乱流促進部材7,17,18を流れ方向Rに沿って有限の長さとして図示したが、壁面等1a,11a,15aの全面に設けることもできる。
本発明の実施の形態1に係る流量均一化構造を示す管体の断面図である。 同実施の形態1に係る管体の要部切欠斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る流量均一化構造を示す管体の断面図である。 同実施の形態2に係る管体の要部切欠斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る超音波式流量計測装置の構造を示す要部切欠斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る超音波式流量計測装置の構造を示す要部切欠斜視図である。 従来例に係る超音波式流量計測装置の構造を示す要部切欠斜視図である。 従来例に係る管体の断面図である。
符号の説明
1 管体
5 仕切り板
6 乱流促進部材
11 管体
15 第1仕切り板
16 第2仕切り板
17 第1乱流促進部材
18 第2乱流促進部材
21 超音波式流量計測装置
22 管体部
24 超音波送受信部
25 流量演算部
31 超音波式流量計測装置
32 管体部
34 超音波送受信部
35 流量演算部

Claims (3)

  1. 断面が矩形状の流路内に流れと平行に、且つ当該流路断面積を均等に分割するように仕切り板を配置するとともに、
    上記仕切り板の上流側における流路壁面に乱流促進部を設けたことを特徴とする流路における流量均一化構造。
  2. 断面が矩形状の流路内に流れと平行に、且つ当該流路断面積を均等に分割するように第1仕切り板を配置するとともに、
    上記第1仕切り板により分割された分割流路内に流れと平行に、且つ当該分割管路断面積を均等に分割するように第2仕切り板を配置し、
    上記第1仕切り板の上流側における流路壁面および上記第2仕切り板の上流側における分割流路壁面に乱流促進部を設けたことを特徴とする流路における流量均一化構造。
  3. 請求項1または2に記載の流量均一化構造を有する流路の途中に、当該流路を横切る方向でもって超音波の送受信部を配置するとともに、
    この超音波送受信部における超音波の伝播時間に基づき流路を流れる流体の流量を演算する流量演算部を具備したことを特徴とする超音波式流量計測装置。
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