JP2002243515A - 流速測定装置 - Google Patents
流速測定装置Info
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Abstract
る。 【解決手段】 管路2中を流れる流体の進行方向Fに沿
って設けられて管路2中を流れる流体の温度によって抵
抗値が変化する2つの感温抵抗体3より流体の進行方向
上流側に、感温抵抗体3に到達する流体の温度が管路2
内で均一となる程度に流体の流れを乱流化する乱流促進
体4を設け、2つの感温抵抗体3の抵抗値に基づいて当
該流体の流速を測定するようにした。これによって、管
路2中を流れる流体は、乱流促進体4によって乱流化さ
れて均一な温度とされて感温抵抗体3に到達する。
Description
する。
管路100中に、この管路100中を流れる流体の進行
方向に沿って2つの感温抵抗体101,102が配設さ
れている流速測定装置103がある。
の感温抵抗体101,102の温度をそれぞれ測定し、
感温抵抗体101,102間の温度差に基づいて、管路
100中を流れる流体の流速を測定する。
速測定装置103では、流速を測定する流体が気体であ
る場合、流体が液体である場合と比較して、管路100
中を流れる流体の温度の場所による偏りが生じ易く、管
路100内の流体の温度分布にむらが生じ易い。
設置して使用される場合、日照、天候あるいはガスメー
ターに隣接する機器から発生する熱による影響等によっ
て管路100中を流れる流体の温度の場所による偏りが
生じ易く、管路100内の流体の温度分布にむらが生じ
易い。
じている場合、図8に示すように、感温抵抗体101,
102間に流体の流れに起因する温度差とは異なる温度
差が生じることとなる。感温抵抗体101,102間に
流体の流れに起因する温度差とは異なる温度差が生じる
ことにより、感温抵抗体101,102間の温度差に基
づいて測定される流速の測定精度が低下する。
きる流速測定装置を得ることを目的とする。
制することができる流速測定装置を得ることを目的とす
る。
速測定装置は、管路中を流れる流体の進行方向に沿って
設けられて前記管路中を流れる前記流体の温度により抵
抗値が変化する2つの感温抵抗体の前記抵抗値に基づい
て当該流体の流速を測定する流速測定装置において、前
記管路中の前記感温抵抗体より前記流体の進行方向上流
側に、前記感温抵抗体に到達する前記流体の温度が前記
管路内で均一となる程度に前記流体の流れを乱流化する
乱流促進体を設けた。
促進体によって乱流化されて均一な温度とされて感温抵
抗体に到達する。これによって、感温抵抗体に到達する
流体の温度分布むらの発生を抑制することが可能にな
る。
速測定装置において、前記乱流促進体は、面部が前記流
体の進行方向に略平行に設けられた平板状部材であるこ
とを特徴とする。
粘性によって平板状部材の面部に接触する位置でゼロに
近似されるため、管路中を流れる流体の流速は管路中の
位置によって異なる。これによって、管路中を流れる流
体の流速差によって管路中を流れる流体が乱流化され、
実用上簡易な構成で、請求項1記載の発明の作用を得る
ことが可能になる。
速測定装置において、前記平板状部材は、前記面部に凹
凸が設けられている。
流体は、面部に設けられた凹凸によってより顕著に乱流
化される。これによって、実用上簡易な構成で、請求項
2記載の発明の作用をより効果的に得ることが可能にな
る。
速測定装置において、前記平板状部材は、前記流体の進
行方向に略直交する方向に沿って前記平板状部材を貫通
する孔が形成されている。
流体は、流体の進行方向に略直交する方向に沿って平板
状部材を貫通する孔が面部に形成する凹凸と、孔を介し
て平板状部材を貫通する流体とによってより顕著に乱流
化される。これによって、実用上簡易な構成で、請求項
2記載の発明の作用をより効果的に得ることが可能にな
る。
は4記載の流速測定装置において、前記管路には、前記
平板状部材の端部を保持する溝が形成されている。
れた溝に端部を嵌め込むことにより保持されている。こ
れによって、実用上簡易な構成で平板状部材を保持し
て、請求項2、3または4記載の発明の作用を得ること
が可能になる。
速測定装置において、前記乱流促進体は、前記管路を屈
曲させる屈曲管路である。
路を通過する際に進行方向が屈曲されるため、管路中を
流れる流体の流速は屈曲管路を通過する位置に応じて異
なる。これによって、管路中を流れる流体の流速差によ
って管路中を流れる流体が乱流化され、実用上簡易な構
成で、請求項1記載の発明の作用を得ることが可能にな
る。
速測定装置において、前記乱流促進体は、前記流体の進
行方向に略直交する方向に配設される平面部を有する。
方向に略直交する方向に配設された平面部を迂回するよ
うにして進行し、管路中で平面部を巻き込むような渦を
発生させる。これによって、管路中を流れる流体が乱流
化され、実用上簡易な構成で、請求項1記載の発明の作
用を得ることが可能になる。
速測定装置において、前記乱流促進体は、前記管路の内
周に沿ってコイル状に巻回された長細部材である。
糸、チューブ等、外径が管路の内径に比べて十分に細
く、管路の内周に沿って巻回することができる部材を意
味する。
粘性によって管路の内周に接触する位置と長細部材に接
触する位置とで流れが鈍化されるため、管路中を流れる
流体の流速は管路中の位置によって異なる。これによっ
て、管路中を流れる流体の流速差によって管路中を流れ
る流体が乱流化され、実用上簡易な構成で、請求項1記
載の発明の作用を得ることが可能になる。
のいずれか一に記載の流速測定装置において、前記管路
中の前記感温抵抗体より前記流体の進行方向上流側であ
り前記乱流促進体より前記流体の進行方向下流側に、前
記感温抵抗体に到達する前記流体向を整流化する乱流整
流部材を設けた。
れた流体は、乱流整流部材によって整流化されて感温抵
抗体に到達する。これによって、管路中で乱流化された
流体による渦の発生を抑制して、感温抵抗体に到達する
流体の温度分布むらの発生をより確実に抑制することが
可能になる。
流速測定装置において、前記管路中の前記乱流促進体よ
り前記流体の進行方向上流側に前記乱流促進体に到達す
る前記流体を整流化する流体整流部材を設けた。
整流部材によって整流化されて乱流促進体に到達する。
これによって、乱流促進体に到達する流体の偏りをなく
して、乱流促進体による流体の乱流化を偏りなく行うこ
とが可能になる。
の流速測定装置において、前記乱流促進体は、前記乱流
整流部材と前記流体整流部材とによって支持されてい
る。
乱流整流部材と流体整流部材とを一体的に設けることが
可能になり、組み立て作業等に際しての取り扱いの容易
化を図ることが可能になる。
の流速測定装置において、前記乱流整流部材と前記流体
整流部材とは、前記管路の内径寸法より小さい容器の前
記流体の進行方向に略直交する方向の一対の壁面を構成
し、前記乱流促進体は、前記容器内に設けられている。
流部材とによって構成される容器内に乱流促進体を設け
ることにより、組み立て作業に際しては、この容器を管
路中に挿入することによって乱流促進体と乱流整流部材
と流体整流部材とを管路中に配置させることが可能にな
る。
て図1を参照して説明する。本実施の形態は、流速測定
装置への適用例を示す。なお、本実施の形態では、流体
の測定に際して、測定する流体に直接接触する部材を中
心に示し、その他の箇所については公知の技術であるた
め説明を省略する。
測定装置の一部を概略的に示す説明図であり、(a)は
(b)のa−a断面、(b)は(a)のb−b断面を示す。流
速測定装置1は、流速を測定する流体が流れる筒状の管
路2を備えている。流体は、管路2中を矢印Fで示す方
向に流れる。管路2には、管路2中を矢印F方向に流れ
る流体の温度により抵抗値が変化する2つの感温抵抗体
3が設けられている。2つの感温抵抗体3は、それぞ
れ、抵抗温度係数が明確化されている。
つの感温抵抗体3を含むブリッジ回路を有している。こ
のブリッジ回路には電源から制御電圧が印加されてい
る。流速測定装置1では、ブリッジ回路中の所定区間の
電位差がゼロとなるように、ブリッジバランスが調整さ
れた状態にある。
るが、流速測定装置1では、管路2中を矢印F方向に流
体が流れることにより、調整されたブリッジバランスが
崩れて所定区間に電位差が生じる。制御部は、所定区間
に生じた電位差を再びゼロに戻すために、所定の抵抗値
へ供給する電力量を増減させて、ブリッジ回路のブリッ
ジバランスを回復させる。所定の抵抗値へ供給する電力
量は、流体の流速に応じて、比例的に変化する。つま
り、供給電力量の変化は、管路2中を流れる流体の流速
に比例して変化するため、所定の抵抗値へ供給する電力
量を調べることによって流体の流速を測定する。
進行方向で、感温抵抗体3より上流側に、管路2の内径
寸法より大きい幅を有する乱流促進体としての平板状部
材4が、その長さ方向が流体の進行方向(矢印F方向)に
略平行となるようにして設けられている。管路2には対
向する一対の溝5が形成されており、平板状部材4は端
部が溝5に嵌め込まれることによって保持されている。
部材4を保持することができる。
数の突起が形成されている。この突起によって、面部6
に凹凸が形成される。平板状部材4は、流体の進行方向
(矢印F方向)に沿って、感温抵抗体3と同一高さに配置
されている。
る流体は、自身の粘性によって、平板状部材4の面部6
に接触する位置でゼロに近似される。一方で、管路2中
で平板状部材4の面部6に接触しないで流れる流体の流
速は変化なく流れ続けるため、管路2中の流体は、流れ
る位置によって生じる流速差が生じる。この流速差によ
り、例えば、流速が速い流体と流速の遅い流体とが、管
路2中で互いに引っ張り合うような現象が起こる。
流化されて、管路2中で流体が攪拌された状態となるた
め、感温抵抗体3に到達する流体の温度分布むらの発生
を抑制することができ、実用上簡易な構成で、感温抵抗
体3に到達する流体の温度分布むらの発生を抑制するこ
とが可能になる。
ない複数の突起が形成されているため、平板状部材4に
接触して流れる流体のうち突起に接触する流体の流速
は、面部6に接触して流れる流体の流速とは異なる。ま
た、突起に接触することによって、各突起に接触する流
体の進行方向が、矢印F方向とは異なる方向にそれぞれ
変えられる。
2中を流れる流体をより顕著に乱流化させることがで
き、感温抵抗体3に到達する流体の温度分布むらの発生
をより効果的に抑制することが可能になる。
面部6に突起を形成することにより面部6に凹凸を形成
したが、これに限るものではなく、例えば、面部6に板
厚の内側へ窪んだ窪部(図示せず)を形成することにより
面部6に凹凸を形成してもよい。
面部6に突起を形成することにより面部6に凹凸を形成
したが、これに限るものではなく、例えば、突起間に面
部6より板厚の内側へ窪んだ窪部を形成し、より顕著な
凹凸を形成してもよい。これによって、管路2中を流れ
る流体をより効果的に乱流化させることができる。
の面部6に突起を形成することにより面部6に凹凸を形
成したが、これに限るものではなく、平板状部材4の面
部6は凹凸のない平坦な面であってもよい。
説明する。本実施の形態は、平板状部材4にその板厚方
向に貫通する複数の孔が形成されているものである。
符号で示し説明も省略する。以下、同様とする。
板状部材4に、管路2中を流れる流体の進行方向(矢印
F方向)と略直交する方向、すなわち、平板状部材4の
板厚方向に貫通する図示しない複数の孔が形成されてい
る。この孔によって、面部6に凹凸が形成される。
る流体は、平板状部材4に形成された孔によって管路2
中の位置によって流速が異なるため、管路2中を流れる
流体の流速差によって、管路2中を流れる流体が乱流化
される。これによって、感温抵抗体3に到達する流体
は、均一な温度とされる。
4に板厚方向に貫通する孔が形成されているため、管路
2中を流れる流体は、孔を介して、平板状部材4を板厚
方向(図1(b)中上下方向)に往来する。
り顕著に乱流化されるため、管路2中の流体がより攪拌
された状態となり、感温抵抗体3に到達する流体の温度
をより効果的に均一な温度とすることができる。
された平板状部材4を乱流促進体としたが、これに限る
ものではなく、例えば、金網や棒状部材が格子状に組み
合わされた格子部材等でもよい。
図2を参照して説明する。本実施の形態は、平板状部材
4に代えて平面部を有する突当板と、乱流整流部材とが
設けられているものである。
測定装置の一部を概略的に示す説明図であり、(a)は
(b)のa−a断面、(b)は(a)のb−b断面を示す。流
速測定装置11は、管路2中で流体の進行方向(矢印F
方向)の感温抵抗体3より上流側に、略H字形状の平面
部12を有する乱流促進体としての板状の突当板13が
設けられている。突当板13は、平面部12が管路2中
を流れる流体の進行方向に略直交する方向に向くように
配設されている。
形成されているため、平面部12の両側方(図2中上下)
は、流体の進行方向に沿って貫通する通過孔14とされ
ている。
向(矢印F方向)上流側、かつ、平板状部材4より流体の
進行方向(矢印F方向)下流側には、乱流整流部材として
の整流格子15が設けられている。公知の技術であるた
め、詳細な説明を省略するが、整流格子15は、整流格
子15を通過する流体の流れる方向を一方向に整流化す
る。
管路2に形成された対向する一対の溝5’に、その両端
部が嵌め込まれることによって保持されている。
る流体は、突当板13の平面部12に突き当たると平面
部12を迂回するようにして進行し、通過孔14を通過
して感温抵抗体3へ向かって流れる。
き込むような渦が発生する。管路2中を流れる流体は、
平面部12を巻き込むような渦によって乱流化されて、
均一な温度とされて感温抵抗体3に到達する。
流体は、整流格子15を通過することにより一方向に整
流化されてから感温抵抗体3に到達する。
り乱流化された流体による渦により、感温抵抗体3に到
達する流体の温度分布むらの発生をより確実に抑制する
ことができる。
して整流格子15を使用したが、これに限るものではな
く、例えば、公知の整流網を使用してもよい。
抵抗体3に到達する流体の温度分布むらの発生を抑制す
ることが可能になる。
図3を参照して説明する。本実施の形態は、平板状部材
4に代えてコイル状に巻回された針金と乱流整流部材と
流体整流部材とが、管路2中に設けられているものであ
る。
測定装置の一部を概略的に示す説明図であり、(a)は
(b)のa−a断面、(b)は(a)のb−b断面を示す。流
速測定装置21は、感温抵抗体3より流体の進行方(矢
印F方向)向上流側に、管路2の内周に沿ってコイル状
に巻回された乱流促進体および長細部材としての針金部
材22が設けられている。
向(矢印F方向)上流側、かつ、針金部材22より流体の
進行方向下流側には、乱流整流部材としての整流格子1
5が設けられている。
向上流側には、流体整流部材としての整流格子23が設
けられている。
るが、整流格子23,15は、整流格子23,15を通
過する流体の方向を一方向に整流化する。
様に、管路2に形成された対向する一対の溝5’に、両
端部が嵌め込まれることによって保持されている。
る流体は、自身の粘性によって針金部材22に接触する
位置で流速が鈍化する。このとき、針金部材22によっ
て、流体の流速が鈍化するとともに、進行方向が変えら
れる。そして、管路2中で針金部材22に接触しないで
流れる流体の流速および進行方向は変化なく流れ続け
る。
よび進行方向は、管路2中の位置によって異なる。管路
2中を流れる流体の流速差および進行方向の違いによっ
て、管路2中を流れる流体は、乱流化される。
過した流体は、十分に攪拌されて均一な温度となって感
温抵抗体3に到達するため、流速の測定精度の向上を図
ることができる。
は、管路2中の針金部材22より流体の進行方向(矢印
F方向)上流側に設けられている整流格子23を通過す
るため、整流格子23によって整流化されている。
体の偏りをなくして、針金部材22による流体の乱流化
を偏りなく行うことができる。
流体は、整流格子15を通過することによって整流化さ
れて感温抵抗体3に到達する。
より流体を乱流化させることにより新たに流体の温度分
布に偏りが発生することが抑制され、感温抵抗体3に到
達する流体の温度分布むらの発生をより確実に抑制する
ことができる。
する長細部材として針金部材22を使用したが、これに
限るものではなく、例えば、糸や紐等を管路2の内周面
に固定することによって長細部材としてもよい。
図4を参照して説明する。本実施の形態は、コイル状に
巻回された針金部材22に代えて管路2を屈曲させる屈
曲管路32が設けられているものである。
測定装置の一部を概略的に示す説明図であり、(a)は
(b)のa−a断面、(b)は(a)のb−b断面を示す。流
速測定装置31は、感温抵抗体3より流体の進行方向
(矢印F方向)上流側に、管路2をほぼ直角に屈曲させる
乱流促進体としての屈曲管路32を備えている。
印F方向)上下流側には、一対の整流格子23,15が
設けられている。
る流体は、整流格子23を通過することにより流体の渦
等の偏りが解消されて屈曲管路32に進入し、整流格子
15で再度整流されて感温抵抗体3へ到達する。
屈曲管路32を通過することにより進行方向が屈曲され
る際に、屈曲管路32でのいずれの位置を通過するかに
応じてその流速が低下する。これは、屈曲管路32を通
過することによって、場所毎に整流格子23から整流格
子15までの距離が異なるためである。
速差によって管路2中を流れる流体が乱流化され、実用
上簡易な構成で、感温抵抗体3に到達する流体の温度分
布むらの発生を抑制することができる。
図5を参照して説明する。本実施の形態は、屈曲管路3
2に代えて梁を介して一体化された円盤が設けられてい
る。
測定装置の一部を概略的に示す説明図であり、(a)は
(b)のa−a断面、(b)は(a)のb−b断面を示す。流
速測定装置41は、流体の進行方向(矢印F方向)上流側
に、両端が整流格子23,15にそれぞれ支持された梁
42に、乱流促進体としての複数の円盤43が取り付け
られた乱流促進部材44を備えている。
る流体は、整流格子23を通過することにより流体の渦
等の偏りが解消され、乱流促進部材44を通過する際
に、円盤43によって乱流化される。そして、温度が均
一化された流体が整流格子15を通過することで再度整
流されて、感温抵抗体3へ到達する。
体の温度分布むらの発生を抑制することができる。
よび乱流促進部材44が一体化されているため、流速測
定装置41の組み立て作業等に際しての取り扱いの容易
化を図ることができる。
3とをそれぞれ別部材として構成したがこれに限るもの
ではなく、例えば、樹脂の射出成形品として梁42と円
盤43とを一体的に形成したものを乱流促進部材44と
してもよい。
44取り扱いの容易化を図ることができる。
図6および図7を参照して説明する。本実施の形態は、
第6の実施の形態で説明した整流格子23,15および
乱流促進部材44が一体化されている。
測定装置に適用される整流格子および乱流促進部材を示
す斜視図である。流速測定装置51は、整流格子23,
15は、管路2の内径寸法より小さい外径を有する容器
52での、対向する一対の壁面を形成している。
れており、梁42の両端が整流格子23,15に固定さ
れている。
る流体は、整流格子23を通過することにより流体の渦
等の偏りが解消され、乱流促進部材44を通過する際
に、円盤43によって乱流化される。そして、温度が均
一化された流体が整流格子15を通過することで再度整
流されて、感温抵抗体3へ到達する。
体の温度分布むらの発生を抑制することができる。
は、図7に示すように、容器52の整流格子23,15
が、流体の進行方向に沿って上下流に位置するように配
設されるようにして、感温抵抗体3より流体の進行方向
(矢印F方向)上流側から容器52を挿入する。
側に大きく開放することが困難である場合にも、管路2
の開口部分から容器52を挿入するだけで整流格子2
3,15および乱流促進部材44を管路2中に一度に配
設することができ、取り扱いの容易化を図ることができ
る。
れば、乱流促進体によって管路中を流れる流体を乱流化
させて均一な温度として感温抵抗体に到達させることに
より、感温抵抗体に到達する流体の温度分布むらの発生
を抑制することが可能になるので、測定精度の向上を図
ることができる。
載の流速測定装置において、管路中を流れる流体自身の
粘性によって平板状部材の面部に接触する位置でゼロに
近似し、管路中を流れる流体の流速を管路中の位置によ
って異ならせることにより、管路中を流れる流体の流速
差によって管路中を流れる流体が乱流化されるので、実
用上簡易な構成で、請求項1記載の発明の効果を得るこ
とができる。
載の流速測定装置において、面部に設けられた凹凸によ
って平板状部材の面部に接触する流体をより顕著に乱流
化させることにより、実用上簡易な構成で、請求項2記
載の発明の効果をより効果的に得ることができる。
載の流速測定装置において、平板状部材の面部に接触す
る流体を、流体の進行方向に略直交する方向に沿って平
板状部材を貫通する孔が面部に形成する凹凸と、孔を介
して平板状部材を貫通する流体とによってより顕著に乱
流化させることにより、実用上簡易な構成で、請求項2
記載の発明の効果をより効果的に得ることができる。
3または4記載の流速測定装置において、管路に形成さ
れた溝に端部を嵌め込むことによって平板状部材を保持
することにより、実用上簡易な構成で平板状部材を保持
して、請求項2、3または4記載の発明の効果を得るこ
とができる。また、取り付け作業の容易化を図ることが
できる。
載の流速測定装置において、管路中を流れる流体が屈曲
管路を通過する際に、流体の進行方向を屈曲することに
よって管路中を流れる流体の流速を屈曲管路を通過する
位置に応じて異ならせることにより、管路中を流れる流
体の流速差によって管路中を流れる流体が乱流化され、
実用上簡易な構成で、請求項1記載の発明の効果を得る
ことができる。
載の流速測定装置において、管路中を流れる流体の進行
方向に略直交する方向に配設された平面部を迂回させ、
管路中で平面部を巻き込むような渦を発生させることに
より、管路中を流れる流体が乱流化され、実用上簡易な
構成で、請求項1記載の発明の効果を得ることができ
る。
載の流速測定装置において、管路中を流れる自身の粘性
によって管路の内周に接触する位置と長細部材に接触す
る位置とで流れを鈍化させて、管路中を流れる流体の流
速は管路中の位置によって異ならせることにより、管路
中を流れる流体の流速差によって管路中を流れる流体が
乱流化され、実用上簡易な構成で、請求項1記載の発明
の効果を得ることができる。
いし8のいずれか一に記載の流速測定装置において、乱
流整流部材によって乱流促進体により乱流化された流体
を整流化して感温抵抗体に到達させることにより、管路
中で乱流化された流体による渦の発生を抑制して、感温
抵抗体に到達する流体の温度分布むらの発生をより確実
に抑制することが可能になるので、測定精度の向上をよ
り効果的に図ることができる。
記載の流速測定装置において、管路中を流れる流体は、
流体整流部材によって整流化されて乱流促進体に到達す
る。これによって、乱流促進体に到達する流体の偏りを
なくして、乱流促進体による流体の乱流化を偏りなく行
うことが可能になる。
0記載の流速測定装置において、乱流整流部材と流体整
流部材とによって乱流促進体を支持することにより、管
路に対して、乱流促進体と乱流整流部材と流体整流部材
とを一体的に設けることができ、組み立て作業等に際し
ての取り扱いの容易化を図ることができる。
1記載の流速測定装置において、一部が乱流整流部材と
流体整流部材とによって構成される容器内に乱流促進体
を設けることにより、組み立て作業に際しては、この容
器を管路中に挿入することによって乱流促進体と乱流整
流部材と流体整流部材とを管路中に配置させることが可
能になるので、組み立て作業等に際しての取り扱いの容
易化をより効果的に図ることができる。
部を概略的に示す説明図であり、(a)は(b)のa−a断
面、(b)は(a)のb−b断面を示す。
部を概略的に示す説明図であり、(a)は(b)のa−a断
面、(b)は(a)のb−b断面を示す。
部を概略的に示す説明図であり、(a)は(b)のa−a断
面、(b)は(a)のb−b断面を示す。
部を概略的に示す説明図であり、(a)は(b)のa−a断
面、(b)は(a)のb−b断面を示す。
部を概略的に示す説明図であり、(a)は(b)のa−a断
面、(b)は(a)のb−b断面を示す。
用される整流格子および乱流促進部材を示す斜視図であ
る。
ある。
を概略的に示す説明図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 管路中を流れる流体の進行方向に沿って
設けられて前記管路中を流れる前記流体の温度により抵
抗値が変化する2つの感温抵抗体の前記抵抗値に基づい
て当該流体の流速を測定する流速測定装置において、 前記管路中の前記感温抵抗体より前記流体の進行方向上
流側に、前記感温抵抗体に到達する前記流体の温度が前
記管路内で均一となる程度に前記流体の流れを乱流化す
る乱流促進体を設けたことを特徴とする流速測定装置。 - 【請求項2】 前記乱流促進体は、面部が前記流体の進
行方向に略平行に設けられた平板状部材であることを特
徴とする請求項1記載の流速測定装置。 - 【請求項3】 前記平板状部材は、前記面部に凹凸が設
けられていることを特徴とする請求項2記載の流速測定
装置。 - 【請求項4】 前記平板状部材は、前記流体の進行方向
に略直交する方向に沿って前記平板状部材を貫通する孔
が形成されていることを特徴とする請求項2記載の流速
測定装置。 - 【請求項5】 前記管路には、前記平板状部材の端部を
保持する溝が形成されていることを特徴とする請求項
2、3または4記載の流速測定装置。 - 【請求項6】 前記乱流促進体は、前記管路を屈曲させ
る屈曲管路であることを特徴とする請求項1記載の流速
測定装置。 - 【請求項7】 前記乱流促進体は、前記流体の進行方向
に略直交する方向に配設される平面部を有することを特
徴とする請求項1記載の流速測定装置。 - 【請求項8】 前記乱流促進体は、前記管路の内周に沿
ってコイル状に巻回された長細部材であることを特徴と
する請求項1記載の流速測定装置。 - 【請求項9】 前記管路中の前記感温抵抗体より前記流
体の進行方向上流側であり前記乱流促進体より前記流体
の進行方向下流側に、前記感温抵抗体に到達する前記流
体向を整流化する乱流整流部材を設けたことを特徴とす
る請求項1ないし8のいずれか一に記載の流速測定装
置。 - 【請求項10】 前記管路中の前記乱流促進体より前記
流体の進行方向上流側に前記乱流促進体に到達する前記
流体を整流化する流体整流部材を設けたことを特徴とす
る請求項9記載の流速測定装置。 - 【請求項11】 前記乱流促進体は、前記乱流整流部材
と前記流体整流部材とによって支持されていることを特
徴とする請求項10記載の流速測定装置。 - 【請求項12】 前記乱流整流部材と前記流体整流部材
とは、前記管路の内径寸法より小さい容器の前記流体の
進行方向に略直交する方向の一対の壁面を構成し、 前記乱流促進体は、前記容器内に設けられていることを
特徴とする請求項11記載の流速測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001036516A JP2002243515A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 流速測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001036516A JP2002243515A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 流速測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002243515A true JP2002243515A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18899781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001036516A Pending JP2002243515A (ja) | 2001-02-14 | 2001-02-14 | 流速測定装置 |
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JP (1) | JP2002243515A (ja) |
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