JP2005048308A - ポリアミド編物およびそれよりなる繊維製品 - Google Patents

ポリアミド編物およびそれよりなる繊維製品 Download PDF

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健介 渡邉
Kaname Morioka
要 森岡
Akira Suzuki
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Abstract

【課題】不透明性、光遮蔽性に優れるとともに、複合紡糸を用いない均一な繊維とすることにより、生産性、汎用性に優れたポリアミド繊維を用いたポリアミド編物を提供すること。および不透明性が必要とされるインナーウェア、スポーツウェアなど衣料品、資材品、カーテンなどのインテリア用品に好適であり、ソフト性、ひんやりとした清涼感、ドレープ性にも優れたポリアミド編物を提供することを課題とする。
【解決手段】酸化チタン3.0〜6.5%を含有し、総繊度が20〜160dtex、単糸繊度が0.5〜3.5dtexであるポリアミド繊維であって、酸化チタンが前記ポリアミド繊維内部および表面に均一に分散されていることを特徴とするポリアミド繊維を少なくとも一部に用いたことを特徴とするポリアミド編物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不透明性、紫外線遮蔽性に優れ、ソフトな風合い、清涼感、ドレープ性に優れたポリアミド繊維よりなる編物およびそれよりなる繊維製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
合成繊維の一つであるナイロン繊維は、高強度、耐摩耗性、ソフト性、染色鮮明性などの優れた特徴を持っている。そのため、パンティストッキング、タイツ等のレッグウェア、ランジェリー、ファンデーション等のインナーウェア、スポーツウェア、カジュアルウェア等の衣料用途に好まれて用いられてきている。
【0003】
ナイロン繊維は元来無色透明であり、水着、インナーウェア、外衣などの一部の用途では着用した際に肌が透けて見えてしまうなどの問題が発生する。このため、従来より酸化チタンなどの白色顔料をナイロン繊維中に含有させ、不透明性を向上させる技術が工業化されている。また、白色顔料の添加は製品を直接肌に触れる用途で使用した際に、ひんやりとした触感を向上させるためにも効果的である。一方、近年の衣料品に対する要求として着用時の快適性、清涼性といった観点から薄地化が望まれている。薄地化した場合には充分な耐久性とともに、着用時に肌が透けて見えないように充分な不透明性を確保することがとりわけ必要である。
【0004】
かかる問題を解決するために、例えば特許文献1では、白色顔料を高濃度に含有する芯部分とそれを覆う鞘部分よりなる複合繊維が提案されている。しかしながら複合繊維は、製法が複雑であるために製造コストがかかるとともに、繊維の太さ、フィラメント数などを変更するのも容易ではなく汎用性に欠ける。また、繊維の表面に白色顔料が露出していないため、ひんやりとした触感を体感することができなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−247723号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記のような欠点を解消し、不透明性、光遮蔽性に優れるとともに、複合紡糸を用いない均一な繊維を用いることにより、ひんやりとした触感、ソフト性、ドレープ性に優れた編物を提供することを課題とする。また本発明の編物はインナーウェア、水着、シャツ、スポーツウェア、裏地、靴下、手袋、カーテン、クッションなどに好適である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は
(1)酸化チタン3.0〜6.5%を含有し、総繊度が20〜160dtex、単糸繊度が0.5〜3.5dtexであるポリアミド繊維であって、酸化チタンが前記ポリアミド繊維内部および表面に均一に分散されていることを特徴とするポリアミド繊維を少なくとも一部に用いたことを特徴とするポリアミド編物。
(2)明度(L値)が60以上であることを特徴とする前記記載のポリアミド編物。
(3)前記記載のポリアミド編物を用いた衣料品。
(4)前記記載のポリアミド編物を用いた資材用品。
(5)前記記載のポリアミド編物を用いたインテリア用品。
により構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
【0009】
本発明のポリアミド編物を構成するポリアミド繊維に含まれる酸化チタン量は、繊維に対して3.0〜6.5%である必要がある。酸化チタンの含有量が3.0%未満である場合、不透明性が不充分であり、アウターウェア、スポーツウェアにした際に布帛の組織や色によっては肌や下着が透けてしまうといった欠点が出る。また、ソフト性、清涼感、ドレープ性も満足できるものではなくなる。また、6.5%を超える場合、紡糸時の糸切れが増加するとともに、繊維の物理特性が低下するために充分な強度を保持できない。好ましくは酸化チタンの含有量は3.5〜6.0%、さらに好ましくは4.0〜5.5%がよい。
【0010】
酸化チタンはいかなるものでも良いが、一般的に白色顔料として用いられている不活性のものが好ましく、紡糸時のフィルター詰まりによる濾圧上昇を防ぐために平均粒径1μm以下のものが良い。
【0011】
酸化チタンは繊維の横断面方向および長手方向に均一に分散していることが必要である。均一に分散した単一繊維とすることにより、複合紡糸ではなしえなかった汎用性、生産性の向上が実現できる。また、適度に酸化チタンが繊維表面に露出することにより、ソフト性、清涼感が発現される。酸化チタンの分散性は、繊維の横断面および側面を光学顕微鏡で観察することにより確認することができる。
【0012】
また、酸化チタンを高濃度かつ均一に含有せしめる方法としては、ポリアミドペレットへ酸化チタンをブレンドし溶融する方法、ポリアミドペレットへ高濃度の酸化チタンを含有するマスタペレットをブレンドし溶融する方法、溶融状態のポリアミドへ酸化チタンを添加し混練する方法、ポリアミドの重合前あるいは重合中の段階で原料あるいは反応系へ酸化チタンを添加する方法などが挙げられるが、高濃度に添加した酸化チタンの二次凝集を抑え、均一に分散させるためには、ポリアミドの重合中に酸化チタンを添加する方法が特に好ましい。
【0013】
本発明のポリアミド繊維はいかなるものでもよいが、製造コスト、繊維の強度保持の面からポリカプロラクタム(ナイロン6)繊維、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)繊維が好ましく、酸化チタンの分散性の観点からポリカプロラクタム繊維がさらに好ましい。
【0014】
本発明のポリアミド編物を構成するポリアミド繊維は総繊度が20dtex〜160dtexであることが必要である。総繊度が20dtex未満では、繊度が細いために布帛にした際に布帛が薄くなりすぎて充分な不透明性が得られない。また、160dtexを超えると、繊維が太すぎて布帛が厚ぼったいものとなり、ソフト性、清涼感、ドレープ性に欠けたものとなる。さらに好ましくは25dtex〜130dtexである。
【0015】
本発明のポリアミド編物を構成するポリアミド繊維は単糸繊度が0.5〜3.5dtexであることが必要である。単糸繊度が0.5dtex未満では紡糸時の糸切れが発生し生産安定性に欠ける。また、単糸繊度が3.5dtexを超えると繊維の曲げ剛性が大きくなりソフト性、ドレープ性が満足しうるレベルでなくなる。さらに好ましくは、0.7〜2.5dtexである。
【0016】
本発明のポリアミド編物を構成するポリアミド繊維は溶融紡糸−高速巻取方法で得られる。その製糸方法は、ポリアミドペレットを溶融し、吐出孔から吐出し、冷却、給油、交絡の後、3000m/分以上の速度で紡糸引取りし、一旦巻き取ることなく引き続いて延伸し、130℃以上の温度で熱処理し、3000m/分以上の速度で巻取る高速直接熱延伸法による製糸方法や、ポリアミドペレットを溶融し、吐出孔から吐出し、冷却、給油後、3000m/分以上の速度で紡糸引取りし、一旦巻き取ることなく実質延伸しないで3000m/分以上の速度で紡糸引取る高速法によって、POYを製糸し、その後、必要に応じて仮撚加工など高次加工を施す方法である。ここで、繊維糸条に給油をする際には、含水系油剤を付与することにより給油をおこなうのが好ましい。含水系油剤としては水に平滑剤、制電剤といった油剤成分とイオン系あるいは非イオン系界面活性剤を混合し乳化させたものを用いる。含水系油剤を繊維表面に付与することにより、繊維表面の摩擦係数を上げ、製品パッケージの崩れを軽減することが可能となる。含水系油剤の付与量は、パッケージ状態における繊維中の水分率が2.5〜5.5%となる程度が好ましい。また、含水系油剤を付与するためには引き取り速度を3000m/以上にし、油剤付与前に繊維構造を安定させることが、品位を安定させる観点から必要である。
【0017】
また、本発明のポリアミド編物を構成するポリアミド繊維には、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸およびその共重合体、ポリメタアクリル酸およびその共重合体、ポリビニルアルコールおよびその共重合体、架橋ポリエチレンオキサイド系ポリマなどの吸湿・吸水物質が本発明の目的を阻害しない範囲で含有されていてもよい。また、従来公知の酸化防止剤、着色防止剤、耐光剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等が本発明の目的を阻害しない範囲で含有されていてもよい。
【0018】
本発明のポリアミド編物を構成するポリアミド繊維の断面形状は特に限定されるものではないが、例えば,インナーウェア用途の場合には、丸断面、偏平断面、レンズ型断面、三葉断面、マルチローバル断面、中空断面その他公知の異形断面でもよい。中でも、3〜8ヶの凸部と同数の凹部を有する異形断面形状が清涼性をさらに高める効果があるため好ましい。
【0019】
本発明のポリアミド編物は、該ポリアミド繊維のみを用いて布帛としてもよいし、該ポリアミド繊維を少なくとも一部に、つまり、編物が複数種の繊維よりなる場合、編物を構成する複数の繊維の中の1つとして用いても良い。すなわちストレッチ性を持たせるためにポリウレタン等の弾性繊維と混合して形成しても良いし、さらにはポリエステルなどの他の合成繊維あるいは綿などの天然繊維と混合することも可能である。編物の種類には丸編み、タテ編みなどいくつかの種類があるがいずれでもよく公知の方法で編成することができる。一般的にはタテ編みの場合、まずタテ編み用の糸をクリールに並べて整経をおこないビームに巻きタテ編みの準備をおこなう。つづいてビームを編機上のフロントおよび/またはバックに仕掛けて編成をおこなう。編成される組織の一例としてはトリコット、ラッセル、レースなどが挙げられる。
【0020】
また、丸編みの場合、丸編機に該ポリアミド繊維および必要に応じて他の繊維を仕掛け編成すればよい。得られる組織の一例として靴下編み、天竺編み、ゴム編みなどが挙げられる。パンティストッキング、タイツなどを編成する場合、あらかじめポリウレタン弾性繊維に該ポリアミド繊維を巻き付けておき編成することも可能である。
【0021】
このようにして得られた編物はそのまま用いても良いし、精錬、染色、熱セットを施しても良い。染色は通常のポリアミド繊維の染色に使用する酸性染料を用いることができ、90℃以上の湯浴中にて60〜90分間程度処理することによりおこなわれる。本発明のポリアミド繊維は酸化チタンを高濃度に含有するため、濃色に染めた場合でもくすんだ色となってしまう。むしろ白生地か淡色に染めた方が、見た目が美しいとともに特徴である防透け性能の威力が発揮できる。具体的には白板状でのL値が60以上であることが好ましい。
【0022】
本発明のポリアミド編物を用いて得られる衣料品としては、ランジェリー、ファンデーション等のインナーウェア、水着、ランニングウェア、レオタード、スパッツ等のスポーツウェア、パンティストッキング、タイツ、靴下等のレッグウェア、Tシャツ、ポロシャツ、キャミソールなどのシャツ類、スカート、パンツなどのボトム、裏地、手袋などが挙げられる。
【0023】
本発明のポリアミド編物を用いて得られる資材用品としては布団カバー、枕カバー、椅子張り、カーシート、カバン、合成皮革基布などが挙げられる。
【0024】
本発明のポリアミド編物を用いて得られるインテリア用品としてはカーテン、クッション、レースなどが挙げられる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。物性の測定方法は次の通りである。
【0026】
A.紡糸糸切れ
260℃で溶融し、それぞれの水準におけるフィラメント数と同数の孔数、および断面形状に合わせた吐出孔形状を持つ口金から吐出させ、巻取速度4500m/分で高速直接延伸法により、ポリアミド繊維糸条を得るときの、1糸条1t当たりの製糸糸切れについて、次の基準をもって製糸性を示した。
◎:糸切れ2回未満、○:糸切れ2以上4回未満、×:糸切れ4回以上。
【0027】
B.L値
L値が93のカラースタンダード白板上に編物を静置し、色差計Σ80(日本電色工業(株)製)により測定する。
【0028】
C.接触冷感
冷温感評価値qmax(W/cm
室温を20℃、相対湿度60%に調整した室内にサンプルと装置(KES−F7 THERMO LABO II TYPE(カトーテック(株)製))を1昼夜放置しておく。編物に接触させて熱の移動量を測定するT−BOXを室温より10℃高くするために蓄熱する熱板BTを30℃に設定し、BTを暖めるためにBTの回りでガードしている熱板G−BTを20.3℃に設定し、安定させる。編物の裏(着用時に肌側になる)面を上に向けたサンプルを置き、T−BOXをサンプルの上に素早くのせてqmaxを測定する。qmaxが0.15以上で接触冷感が高く、清涼性に優れていると判断した。
【0029】
D.不透明性
カラースタンダード白板L値(LW)、黒板L値(LB)およびカラースタンダード白板上に静置した時の編物のL値(L)と黒板上に静置したときの編物のL値(L)を、色差計Σ80(日本電色工業(株)製)により測定する。そして、それらL値から、次の算式により、不透明性を求める。数値が大きいほど、不透明性に優れており、85以上で充分な不透明性を持つと判定した。
不透明性=100−((L−L)/(LW−LB))×100
【0030】
E.ソフト性
検査者(30人)の触感によって編物のソフト性を次の基準で相対評価した。
◎:ソフト感が非常によい、○:ソフト感がややよい、△:ソフト感があまりない。×:ソフト感がない。
【0031】
F.ドレープ性
JIS L1096G法のドレープ性試験に従い、直径25.4cmの円形編物を直径12.7cmの試験台の上に置き、試料台を3回上下に振動させた後1分間放置してひだの数を数える。ひだの数は試料台に静置した編物サンプルを真上から見たときに見える凸部の数を数えたものである。ひだの数10ヶ以上でドレープ性に優れていると判定する。
【0032】
[実施例1]
平均粒径0.3μmの酸化チタン5%を含有する硫酸相対粘度(ηr)2.6のナイロン6ペレットを260℃で溶融し、孔径0.2mmの丸孔口金から吐出させ冷却させた。その後、80%の水に20%の油剤成分と微量の界面活性剤を加え乳化させた含水系油剤を給油、交絡した後に3500m/分のゴデローラーで引き取り、続いて延伸した後に155℃で熱固定し、巻取速度4500m/分で44デシテックス34フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維600本について整経をおこないビームに巻き、つづいてビームポリアミド繊維をフロントおよびバックに用いて30ゲージでハーフトリコットを編成した。編成したハーフトリコットに190℃緊張下で熱セットを施した。
【0033】
[実施例2]
酸化チタンの含有量を3.0%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、44デシテックス34フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0034】
[実施例3]
酸化チタンの含有量を6.5%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、44デシテックス34フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0035】
[実施例4]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、22デシテックス10フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0036】
[実施例5]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、155デシテックス68フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0037】
[実施例6]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、44デシテックス68フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0038】
[実施例7]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、44デシテックス13フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0039】
[実施例8]
実施例1で得られたポリアミド繊維をフロントに用い、22デシテックス2フィラメントのポリウレタン弾性繊維をバックに用いて編成をおこなう以外は実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0040】
[実施例9]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、78デシテックス52フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維60本を28ゲージの丸編機に仕掛け、天竺を編成した。編成した天竺に190℃緊張下で熱セットを施した。
【0041】
[実施例10]
実施例1で得られたハーフトリコットを通常の方法にて精錬した後、0.3%owfのブルー酸性染料(Xylene Fast Blue P)を用いて90℃湯浴中で60分間染色し、170℃で仕上げセットして染色加工を施したハーフトリコットを得た。
【0042】
[実施例11]
実施例1と同じナイロン6ペレットを同様に溶融し、巾0.1mm、長さ0.4mmのスリットが3ヶ放射状に配置されたY型口金より吐出させ、その後は実施例1と同様にして44デシテックス34フィラメントの三角断面ポリアミド繊維を得た。つづいて得られた三角断面ポリアミド繊維を用いて実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0043】
[比較例1]
酸化チタンの含有量を2.5%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、44デシテックス34フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0044】
[比較例2]
酸化チタンの含有量を7.0%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、44デシテックス34フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0045】
[比較例3]
芯成分に酸化チタン10%を含有するナイロン6、鞘成分に酸化チタンを含まないナイロン6を配し、芯鞘比率50:50で複合紡糸する以外は実施例1と同様に紡糸し、44デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0046】
[比較例4]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、17デシテックス7フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0047】
[比較例5]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、180デシテックス68フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0048】
[比較例6]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、44デシテックス98フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0049】
[比較例7]
実施例1と同じナイロン6ペレットを用いて同様に紡糸し、44デシテックス10フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成・熱セットしてハーフトリコットを得た。
【0050】
実施例1〜11および比較例1〜7でポリアミド繊維を得る際の紡糸糸切れ結果を表1、表2に示した。さらに、編物の接触冷感度(qmax)、不透明性、ソフト性、ドレープ性を評価した結果を表1、表2に示した。
【0051】
【表1】
Figure 2005048308
【0052】
【表2】
Figure 2005048308
【0053】
表1、表2の結果から明らかなように、本発明のポリアミド編物は、清涼感、不透明性、ソフト性、ドレープ性に極めて顕著な効果を奏することが判る。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、ソフトでしなやかな風合い、清涼感、不透明性、ドレープ性に優れた素材として各種衣料用途、資材用途に最適なポリアミド編物を生産安定性よく提供することができる。

Claims (5)

  1. 酸化チタン3.0〜6.5%を含有し、総繊度が20〜160dtex、単糸繊度が0.5〜3.5dtexであるポリアミド繊維であって、酸化チタンが前記ポリアミド繊維内部および表面に均一に分散されていることを特徴とするポリアミド繊維を少なくとも一部に用いたことを特徴とするポリアミド編物。
  2. 明度(L値)が60以上であることを特徴とする請求項1記載のポリアミド編物。
  3. 請求項1または2記載のポリアミド編物を用いた衣料品。
  4. 請求項1または2記載のポリアミド編物を用いた資材用品。
  5. 請求項1または2記載のポリアミド編物を用いたインテリア用品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009050299A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Teijin Fibers Ltd 動物用創傷保護衣料
JPWO2016133196A1 (ja) * 2015-02-20 2017-04-27 三菱レイヨン・テキスタイル株式会社 繊維束とそれを含む仮撚加工糸、織編物及び衣服

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