JP2005048167A - コーティング剤の改質剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】配合が容易でかつ幅広い用途において使用可能であり、各種基材に対して高い接着性を付与するウレタン系コーティング剤の改質剤、2液型コーティング剤を提供する。
【解決手段】ジメチロールアルカン酸を有効成分とするウレタン系コーティング剤の改質剤、および、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとジメチロールアルカン酸とから成るA液とポリイソシアネート硬化剤のB液とから成る2液型コーティング剤。
【選択図】 なし
【解決手段】ジメチロールアルカン酸を有効成分とするウレタン系コーティング剤の改質剤、および、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとジメチロールアルカン酸とから成るA液とポリイソシアネート硬化剤のB液とから成る2液型コーティング剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、コーティング剤の改質剤に関し、詳しくは、プラスチック、金属などの基材に対して良好な接着性を示すコーティング剤の改質剤、コーティング剤用組成物、コーティング剤、コーティング方法、コーティング製品および接着製品に関する。本発明の改質剤は、塗料、コーティング剤、接着剤、バインダー、充填材、シール材などの接着性を高める成分として有用である。
従来より、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックフィルム同士のラミネート、これらプラスチックフィルムとアルミなどの金属箔またはプラスチックの金属蒸着フィルムとの多層構造体、金属基材にコーティング層を設けた塗装板、金属缶などの形成の際、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などから成る接着剤が使用されている。
特に、エステル結合を介して分子鎖中にカルボキシル基を有するポリオールとポリイソシアネート硬化剤から成る2液硬化型接着剤、ポリオールと数平均分子量200〜5000の特定のジヒドロキシカルボン酸とポリイソシアネート硬化剤とから成る2液型のドライラミネート用接着剤およびポリオールとピロメリット酸無水物のような多塩基酸無水物とポリイソシアネート硬化剤とから成る複合ラミネート接着剤が記載されている。
特開平3−281589号公報
特開平8−183943号公報
特開昭61−47775号公報
しかしながら、各成分の配合条件がシビアであったり、高温で処理しないと優れた接着性を得ることが出来ないという問題がある。また、基材の種類によっては十分な接着性を発揮するとは言えず、使用用途が限られており、汎用性が乏しいものである。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、その目的は、配合が容易でかつ幅広い用途において使用可能であり、各種基材に対して高い接着性を付与するウレタン系コーティング剤の改質剤、1液型、2液型、3液型の各種コーティング剤、2液型コーティング剤用組成物、コーティング方法、コーティング製品を提供するものである。
また、本発明の他の目的は、配合が容易でかつ幅広い用途において使用可能であり、各種基材に対して高い接着性を付与することが出来る反応性組成物、および、当該反応性組成物を使用したコーティング剤、接着剤、封止剤および充填剤を提供するものである。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、上記の目的は、ジメチロールアルカン酸の利用により達成し得るとの知見を得、本発明の完成に至った。そして、本発明は、関連する一群の複数の発明から成り、各発明の要旨は次の通りである。
第1の発明の要旨は、ジメチロールアルカン酸を有効成分とするウレタン系コーティング剤の改質剤に存する。
第2の発明の要旨は、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとブロック型ポリイソシアネート硬化剤とジメチロールアルカン酸とから成る1液型コーティング剤に存する。
第3の発明の要旨は、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとジメチロールアルカン酸とから成るA液とポリイソシアネート硬化剤のB液とから成る2液型コーティング剤に存する。
第4の発明の要旨は、有機ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られるイソシアネート基末端プレポリマーから成るB2液とジメチロールアルカン酸のC液とから成る2液型コーティング剤に存する。
第5の発明の要旨は、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールのA1液、ポリイソシアネート硬化剤のB液、ジメチロールアルカン酸のC液とから成る3液型コーティング剤に存する。
第6の発明の要旨は、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとジメチロールアルカン酸とから成る2液型コーティング剤用組成物に存する。
第7の発明の要旨は、上記の第2〜第5の発明の要旨の何れかに記載のコーティング剤を基材に塗布するコーティング方法に存する。
第8の発明の要旨は、上記の第2〜第5の発明の要旨の何れかに記載のコーティング剤を基材に塗布したコーティング製品に存する。
第9の発明の要旨は、上記の第2〜第5の発明の要旨の何れかに記載のコーティング剤を基材に塗布して他の基材に接着した接着製品に存する。
第10の発明の要旨は、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオール、ブロックされていてもよいポリイソシアネート硬化剤およびジメチロールアルカン酸を配合して得られる反応性組成物に存する。
第11の発明の要旨は、上記の第10の発明の要旨に記載の反応性組成物から成るコーティング剤に存する。
第12の発明の要旨は、上記の第10の発明の要旨に記載の反応性組成物から成る接着剤に存する。
第13の発明の要旨は、上記の第10の発明の要旨に記載の反応性組成物から成る封止剤に存する。
第14の発明の要旨は、上記の第10の発明の要旨に記載の反応性組成物から成る充填剤に存する。
ウレタン系コーティング剤の改質剤としてのジメチロールアルカン酸は、配合が容易でかつ幅広い用途において使用可能であり、各種基材に対する接着性の向上作用を付与して、塗料、コーティング剤、接着剤、バインダー、充填材、シール材などの接着性を高める成分として有用であると共に、ジメチロールアルカン酸を使用したコーティング剤は、幅広い用途において使用可能で、各種基材に対して高い接着性を示す。
以下、本発明を詳細に説明する。ジメチロールアルカン酸を有効成分とすることを特徴とするウレタン系コーティング剤の改質剤に関する本発明は、本発明の1液型、2液型、3液型の各種コーティング剤、2液型コーティング剤用組成物を通して利用される。従って、これらの発明について説明する。なお、上記のウレタン系コーティング剤とは、活性水素とポリイソシアネートとの反応を利用する他全てのコーティング剤を包含する。また、上記のコーティング剤とは、コーティング剤に限定されず、コーティング操作が含まれる限り、例えば、接着剤、塗料、印刷用インキなどを包含する概念である。
本発明においては、上記の各発明の必須成分として、ジメチロールアルカン酸、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオール、ブロックされていてもよいポリイソシアネート硬化剤を使用する。そして、コーティング剤における任意成分として、有機溶剤を使用する。
上記のジメチロールアルカン酸としては、例えば、ジメチロールプロピオン酸(分子量134)、ジメチロールブタン酸(分子量148)、ジメチロールヘプタン酸(分子量190)、ジメチロールノナン酸(分子量218)などが挙げられる。これらの中で、樹脂や有機溶剤に対する溶解性、特に、以下の表1に記載の40℃における有機溶剤に対する溶解性、ポリイソシアネート硬化剤との反応性および工業製品の入手の容易性の点を考慮すると、ジメチロールブタン酸が好ましい。なお、上記のジメチロールアルカン酸の製造方法は、特に限定されず、例えば、アルデヒド類をアルドール縮合と酸化反応することによって製造される。
なお、ジメチロールアルカン酸自身は公知の化合物であり、また、線状ポリウレタンの製造における鎖伸長剤としてのジメチロールアルカン酸の使用も公知(特公昭48−40889号公報)であるが、本発明の様にジメチロールアルカン酸が結合することなく、フリーの状態で存在することにより、ウレタン系コーティング剤に高い接着性を付与する改質効果を奏効することは意外な事実である。
上記の活性水素を有していてもよい合成樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの分子内に活性水素原子を有する合成樹脂と、塩化ビニル樹脂などの分子内に活性水素原子を有していない合成樹脂が挙げられる。これらの合成樹脂の中ではポリウレタン樹脂が好ましい。
合成樹脂の数平均分子量は、通常100〜2,000,000、好ましくは500〜1,000,000である。数平均分子量が100未満の場合は、造膜性が悪く、硬化塗膜の強度などの物性が不十分である。また、数平均分子量が2,000,000を越える場合は、合成樹脂の有機溶剤への溶解性低下に伴い、ジメチロールアルカン酸やポリイソシアネート硬化剤との相溶性が悪くなり、良好な接着性を得るのが困難である。
合成樹脂は、固体、無溶剤の液体、溶液、分散液、ゾル、粉体などの如何なる形態でも使用できる。そして、好ましい形態は、塗膜形成の反応の際は、液状であることが必要であるため、溶液、分散液、ゾルなどの液状である。その場合、樹脂の媒体は有機溶剤でも水でもよいが、好ましくは有機溶剤である。合成樹脂の固形分含量は、通常10〜100重量%、好ましくは20〜90重量%、より好ましくは20〜80重量%である。
合成樹脂として、有機溶剤中で原料を反応または重合した樹脂を使用する。また、バルク反応または重合した樹脂、または、水中で乳化重合、懸濁重合などにより得られた固体樹脂を無溶剤系で又は有機溶剤に溶解し使用する。
上述の有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、エタノール、イソプロピルアルコール、ジアセトンアルコールなどのアルコール系溶剤、セロソルブ類、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、メチレンジクロライドなどが挙げられる。これらの溶剤は、単独または2種以上混合して使用してもよい。また、フタル酸系エステル、トリメリット酸系エステル、アジピン酸系エステルなどの脂肪族二塩基酸エステル、クエン酸系エステル、マレイン酸系ポリエステル、リン酸系エステル、エポキシ系エステル、パラフィン系エステルなどの可塑剤も使用できる。
上記のポリウレタン樹脂は、フォーム、注型用エラストマー、シール材、溶液型樹脂などの何れの形態のものであってもよい。中でも、有機溶剤に溶解した溶剤型ポリウレタン樹脂が好ましい。
上記の溶剤型ポリウレタン樹脂は、有機ポリイソシアネート、ポリオール、必要に応じ鎖延長剤および分子量または粘度調節剤から製造される。
上記の有機ポリイソシアネートとしては、2,4-トリレンジイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネートと2,6-トリレンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4´-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、多核体を含むMDI粗製物(クルードMDI)、1,5-ナフタレンジイソシアネート(NDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4´-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、TDIの水素添加物、トリフェニルメタントリイソシアネート等の3官能イソシアネート等が挙げられる。これらは単独または2種以上混合して使用してもよい。
ポリオールとしては、1分子中に水酸基を2個または2個以上有し、かつ、数平均分子量200〜10,000の化合物で、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、水添ポリブタジエンポリオールなどが挙げられる。具体的に、ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン/プロピレン)グリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなどが挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、低分子量ジオールまたは低分子量トリオールなどと二塩基酸との重縮合より得られる化合物、および、低分子量ジオールまたは多価アルコールを開始剤として、ポリε−カプロラクトン、ポリβ−メチル−δ−バレロラクトンなどの開環反応により得られる化合物が挙げられる。上記の低分子量ジオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどが挙げられ、上記の低分子量トリオールとしては、トリメチロールプロパン、グリセリンなどが挙げられ、上記の二塩基酸としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、イソフタル酸、テレフタル酸などが挙げられる。
上記のポリカーボネートポリオールとしては、1,6−ヘキサンジオールポリカーボネートポリオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール系ポリカーボネートポリオール、炭素数4〜6の混合ジオール系ポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。ポリブタジエンポリオールとしては、1,4−ポリブタジエンと1,2−ポリブタジエンからなるポリオールが挙げられる。水添ポリブタジエンポリオールとしては、ポリブタジエンポリオールを水素添加しパラフィン骨格を持った化合物が挙げられる。
上記の鎖延長剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、3-メチルペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオールなどの短鎖ジオール、ヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、ピペラジンなどのジアミン、トリメチロールプロパン、グリセリンなどのトリオール、水などが挙げられる。これらは単独または2種以上混合して使用してもよい。また、上記の分子量または粘度調節剤としては、モノアルコール、モノアミン、アルカノールアミンが挙げられる。
ポリウレタン樹脂の製造は、有機ポリイソシアネートのNCO基とポリオールのOH基の比率を当量比で通常1.1:1〜15:1とし、NCO基とポリオールおよび鎖延長剤の合計したOH基の比率を当量比で通常1:1〜1:1.5として、有機溶剤中でジブチルチンジラウレート、ジブチルチンジオクトエート、スタナスオクトエートなどの有機スズ化合物またはトリエチルアミン、トリエチレンジアミンなどの3級アミン化合物などの触媒存在下または非存在下、20〜120℃の温度で行う。このようにして得られた溶剤型ポリウレタン樹脂の平均分子量は、通常5,000〜500,000であり、かつ、得られるポリウレタン樹脂溶液の固形分は、通常15〜60重量%である。
本発明で使用する活性水素を有していてもよい合成樹脂と同様に使用することの出来るポリオールとしては、ポリウレタン樹脂の原料として使用されるポリオールと同じ化合物が使用できる。
前記のブロックされていてもよいポリイソシアネート硬化剤としては、前記の有機ポリイソシアネートと短鎖ジオールまたはトリオールとの末端イソシアネート基アダクト体、有機ポリイソシアネートの二量体または三量体、有機ポリイソシアネートのビュレット体、または、それらの末端イソシアネート基をオキシム化合物またはフェノール化合物でブロックした化合物などの無溶剤型、有機溶剤溶液または可塑剤溶液としたものが挙げられる。
本発明の1液型コーティング剤は、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとブロック型ポリイソシアネート硬化剤とジメチロールアルカン酸とを無溶剤でまたは有機溶剤に溶解して成る。当該1液型コーティング剤は、所定の温度、例えば、通常80〜200℃に加熱して使用する。
本発明の2液型コーティング剤は、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとジメチロールアルカン酸とを無溶剤でまたは有機溶剤に溶解して成るA液とポリイソシアネート硬化剤を無溶剤でまたは有機溶剤に溶解して成るB液とから成るコーティング剤、および、有機ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られるイソシアネート基末端プレポリマーを無溶剤でまたは有機溶剤に溶解して成るB2液とジメチロールアルカン酸を無溶剤でまたは有機溶剤に溶解して成るC液とから成るコーティング剤である。当該2液型コーティング剤は、A液とB液、或いはB1液、C液を混合して、常温以上の温度で使用する。ここで、A液は、本発明の2液型コーティング剤用組成物に該当する。
イソシアネート基末端プレポリマーの製造は、有機ポリイソシアネートのNCO基とポリオールのOH基の比率を当量比で通常1.1:1〜15:1とし、有機溶剤存在下または非存在下、上記触媒存在下または非存在下、20〜120℃の温度で行う。この様にして得られたイソシアネート基末端プレポリマーの平均分子量は、通常200〜100,000であり、且つ、固形分は、通常15〜100重量%である。
本発明の3液型コーティング剤は、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールを無溶剤でまたは有機溶剤に溶解して成るA1液、ポリイソシアネート硬化剤を無溶剤でまたは有機溶剤に溶解して成るB液、ジメチロールアルカン酸を無溶剤でまたは有機溶剤に溶解して成るC液とから成る。当該3液型コーティング剤は、A1液とB液とC液を混合して、常温以上の温度で使用する。
上記の1液型、2液型、3液型コーティング剤におけるジメチロールアルカン酸の配合割合は、合成樹脂および/またはポリオールの固形分に対して、通常0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。ジメチロールアルカン酸の量が0.1重量%未満の場合は、接着性の付与効果が不十分であり、20重量%を越える場合は、有機溶剤に対する溶解性、合成樹脂および/またはポリオールとの相溶性が悪くなる。必要に応じ、ジメチロールアルカン酸のカルボキシル基を前記3級アミン等で中和することもできる。ジメチロールアルカン酸を上記コーティング剤に配合する場合、前記の有機溶剤、或いは鎖延長剤に用いられる短鎖ジオールに常温ないし120℃で予め溶解させて溶液としたものを使用することもできる。また、ポリイソシアネート硬化剤の配合割合は、合成樹脂および/またはポリオールが含有する活性水素基を水酸基として、合成樹脂および/またはポリオールおよびジメチロールアルカン酸が有する全水酸基量に対し、固形分当たりの当量比として、通常NCO/OH=0.5/1〜20/1、好ましくは1/1〜10/1である。
なお、本発明のコーティング剤は、必要により、各種顔料、着色剤、酸化防止剤、光安定剤、硬化促進触媒などの添加剤を含有してもよい。
上記の各コーティング剤が適用される基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンおよびその表面処理物、ポリエステルおよびその表面処理物、ポリスチレン、塩化ビニル、ナイロン、ABS、ポリカーボネート、PPO,アクリル樹脂などのプラスチック、それらのブレンドまたは変成物、および金属蒸着プラスチックが挙げられる。また、鋼およびその表面処理物、銅、アルミニウムなどの金属、マグネシウム合金、チタン合金、アルミニウム合金などの合金、プレコートメタル、電着塗装板、ガラス、セラミックス、モルタル、コンクリート、紙、木などが挙げられる。
そして、コーティング方法としては、従来公知の各種の方法を適宜採用することが出来る。例えば、刷毛塗り、ロール塗り、ブレード類、バーコーター、流し塗り、スプレー塗装、浸漬法などが挙げられる。また、コーティング剤が塗布された基材の乾燥の条件は、樹脂固形分や溶剤の種類によって異なるが、20〜150℃の温度で5秒〜48時間乾燥処理するのが好ましい。塗布量は、樹脂固形分として通常0.5〜200g/m2である。
次に、本発明の反応性組成物について説明する。本発明の反応性組成物は、前述の、活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオール、ブロックされていてもよいポリイソシアネート硬化剤およびジメチロールアルカン酸を配合して得られる。
本発明の反応性組成物におけるジメチロールアルカン酸の配合割合は、前述のコーティング剤における配合割合と同様に、合成樹脂および/またはポリオールの固形分に対して、通常0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。また、ポリイソシアネート硬化剤の配合割合は、前述のコーティング剤における配合割合と同様に、合成樹脂および/またはポリオールが含有する活性水素基を水酸基として、合成樹脂および/またはポリオールおよびジメチロールアルカン酸が有する全水酸基量に対し、固形分当たりの当量比として、通常NCO/OH=0.5/1〜20/1、好ましくは1/1〜10/1である。
上記の反応性組成物は、活性水素を有していない合成樹脂、ブロックされているポリイソシアネート硬化剤よびジメチロールアルカン酸を配合して得られる反応性組成物(A)と、活性水素を有していない合成樹脂、ブロックされていないポリイソシアネート硬化剤よびジメチロールアルカン酸を配合して得られる反応性組成物(A’)と、活性水素を有している合成樹脂および/またはポリオール、ブロックされているポリイソシアネート硬化剤およびジメチロールアルカン酸を配合して得られる反応性組成物(B)と、活性水素を有している合成樹脂および/またはポリオール、ブロックされていないポリイソシアネート硬化剤およびジメチロールアルカン酸を配合して得られる反応性組成物(B’)に分けられる。
反応性組成物(A)において、加熱によりポリイソシアネート硬化剤をブロックしているブロック剤が解離し、ポリイソシアネート硬化剤の再生したNCO基とジメチロールアルカン酸のOH基との反応が開始され、反応後は、2種以上の樹脂の組成物となる。反応開始のための加熱温度は、通常80〜200℃、好ましくは100〜180℃である。
また、反応性組成物(A’)において、配合時からポリイソシアネート硬化剤とジメチロールアルカン酸の反応が漸次開始されるため、適切なポットライフとなる様に適当な低温度で保存される。反応後は、2種以上の樹脂の組成物となる。
反応性組成物(B)において、加熱によりポリイソシアネート硬化剤をブロックしているブロック剤が解離し、ポリイソシアネート硬化剤の再生したNCO基とジメチロールアルカン酸のOH基との反応が開始され、反応後は、ポリウレタン系ポリマーとなる。反応開始のための加熱温度は、通常80〜200℃、好ましくは100〜180℃である。
また、反応性組成物(B’)において、配合時からポリイソシアネート硬化剤とジメチロールアルカン酸の反応が漸次開始されるため、適切なポットライフとなる様に適当な低温度で保存される。反応後は、ポリウレタン系ポリマーとなる。
上記の各反応性組成物は、その反応性を活かし、特に、コーティング剤、接着剤、封止剤や充填剤として好適に使用される。
本発明のコーティング剤および反応性組成物は、反応した後、三次元架橋構造を有する熱硬化型樹脂となる。従って、生成した硬化塗膜は、耐熱性、耐溶剤性、耐久性などに優れるものである。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1:
ポリウレタン樹脂として三菱化学社製「マイテック(商品名)MX1002」(MDI/アジペートポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液、固形分:25重量%、溶剤:シクロヘキサノン/トルエン=1/1)(ポリウレタン樹脂1と略称する)100重量部にジメチロールブタン酸(DMBA)を0.5重量部(合成樹脂溶液の固形分に対し2重量%に相当)を添加し、50℃に加熱溶解してA液を得た。
ポリウレタン樹脂として三菱化学社製「マイテック(商品名)MX1002」(MDI/アジペートポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液、固形分:25重量%、溶剤:シクロヘキサノン/トルエン=1/1)(ポリウレタン樹脂1と略称する)100重量部にジメチロールブタン酸(DMBA)を0.5重量部(合成樹脂溶液の固形分に対し2重量%に相当)を添加し、50℃に加熱溶解してA液を得た。
硬化剤として三菱化学社製「マイテック(商品名)GP105A」(TDI/トリメチロールプロパンアダクト体ポリイソシアネー硬化剤、固形分75重量%、溶剤:酢酸エチル)(硬化剤1と略称する)を3.5重量部(NCO/OH=1.5/1当量比に相当)を秤量してB液とした。そして、2液型コーティング剤を作製した。
実施例2〜6、比較例1〜6:
実施例1において、表2〜表6に示す様に組成を変更した以外は、実施例1と同様の方法により、A液は、樹脂固形分に対し2%のDMBAを加えて調製し、そして、B液は、樹脂およびDMBAの合計のOH基に対してNCO/OH=1.5/1当量比となるようにポリイソシアネー硬化剤量を秤量して調製し、2液型コーティング剤を作製した。
実施例1において、表2〜表6に示す様に組成を変更した以外は、実施例1と同様の方法により、A液は、樹脂固形分に対し2%のDMBAを加えて調製し、そして、B液は、樹脂およびDMBAの合計のOH基に対してNCO/OH=1.5/1当量比となるようにポリイソシアネー硬化剤量を秤量して調製し、2液型コーティング剤を作製した。
上述した実施例および比較例で得られた2液型コーティング剤の接着性を以下の方法で評価した。
A液にB液を加え均一に混合し後、70mm×150mmに切断した基材に100μmのドクターブレードを使用して塗布し、80℃で24時間乾燥、硬化した。次いで、23℃、60%RHの環境に24時間放置した後、同じ環境下で1mm碁盤目試験(セロテープ(登録商標)剥離)により、JISK5400に準拠して接着性を下記表2に記載の評点で評価した。上記の基材として、コロナ放電処理した厚さ1mmの未延伸ポリプロピレン(CPP)板、厚さ200μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、厚さ1mmの無処理ナイロン板、厚さ0.8mmの無処理アルミ板および厚さ0.8mmのリン酸亜鉛処理した鋼板を使用した。結果を表3〜6に示す。
表中、ポリウレタン樹脂1としては三菱化学社製「マイテック(商品名)MX1002」(MDI/アジペートポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液、固形分:25重量%、溶剤:シクロヘキサノン/トルエン=1/1)を、ポリウレタン樹脂2としては三菱化学社製「マイテック(商品名)AFT412」(MDI/カプロラクトンポリエステル系ポリウレタン樹脂溶液、固形分25重量%、溶剤:メチルエチルケトン)を、ポリウレタン樹脂3としては三菱化学社製「マイテック(商品名)AE825」(IPDI/ポリカーボネートポリオール系ポリウレタン樹脂溶液、固形分30重量%、溶剤:メチルエチルケトン/トルエン/イソプロパノール=1/1/1)を、ポリウレタン樹脂4としては三菱化学社製「マイテック(商品名)AE505」(IPDI/ポリエーテル系ポリウレタン樹脂溶液、固形分43重量%、溶剤:メチルエチルケトン/イソプロパノール=6/4)を、ポリオール1としてはダウ・ケミカル・ジャパン社製「ボラノール(商品名)V3022J」(ポリプロピレントリオール、固形分100重量%、水酸基価56mgKOH/g)を、ポリオール2としては大日本インキ化学工業社製「アクリディック(商品名)A−801」(アクリルポリオール、水酸基価50mgKOH/g、溶剤:トルエン/酢酸ブチル)を、硬化剤1としては三菱化学社製「マイテック(商品名)GP105A」(TDI/トリメチロールプロパンアダクト体ポリイソシアネー硬化剤、固形分75重量%、溶剤:酢酸エチル)を、硬化剤2としては三菱化学社製「マイテック(商品名)NY710A」(HMDI/トリメチロールプロパンアダクト体ポリイソシアネート硬化剤、固形分75%、溶剤:酢酸エチル)を、硬化剤3としては三菱化学社製「マイテック(商品名)NY215A」(IPDI/トリメチロールプロパンアダクト体ポリイソシアネート硬化剤、固形分75重量%、溶剤:酢酸エチル)を、硬化剤4としてはダウ・ケミカル・ジャパン社製「PAPI(商品名)135」(クルードMDI系ポリイソシアネート硬化剤、固形分100%)を表わす。
実施例7:
ポリオールとして住化バイエルウレタン社製「デスモフェン(商品名)1700」(ポリエステル系2官能ポリオール、平均分子量2540)(ポリオール3と略称する)69.1重量部にメチルエチルケトンを29.6重量部、ジメチロールブタン酸(DMBA)を1.8重量部(樹脂溶液の固形分に対し2重量%に相当)を添加し、50℃に加熱溶解してA液を得た。
ポリオールとして住化バイエルウレタン社製「デスモフェン(商品名)1700」(ポリエステル系2官能ポリオール、平均分子量2540)(ポリオール3と略称する)69.1重量部にメチルエチルケトンを29.6重量部、ジメチロールブタン酸(DMBA)を1.8重量部(樹脂溶液の固形分に対し2重量%に相当)を添加し、50℃に加熱溶解してA液を得た。
硬化剤として三菱化学社製「マイテック(商品名)GP105A」(TDI/トリメチロールプロパンアダクト体ポリイソシアネー硬化剤、固形分75重量%、溶剤:酢酸エチル)(硬化剤1と略称する)を25.3重量部(NCO/OH=1/1当量比に相当)を秤量してB液とした。そして、2液型コーティング剤を作製した。
実施例8〜10:
実施例7において、表6〜表7に示す様に組成を変更した以外は、実施例7と同様の方法により、A液は、樹脂固形分に対し2重量%または4重量%のDMBAを加えて調製し、そして、B液は、樹脂およびDMBAの合計のOH基に対してNCO/OH=1/1当量比となるようにポリイソシアネート硬化剤を秤量して調製し、2液型コーティング剤を作製した。
実施例7において、表6〜表7に示す様に組成を変更した以外は、実施例7と同様の方法により、A液は、樹脂固形分に対し2重量%または4重量%のDMBAを加えて調製し、そして、B液は、樹脂およびDMBAの合計のOH基に対してNCO/OH=1/1当量比となるようにポリイソシアネート硬化剤を秤量して調製し、2液型コーティング剤を作製した。
比較例7〜12:
実施例7〜10において、表8〜表10に示す様にDMBAの未添加およびDMBAの代わりに同モル数の1,4−ブタンジオール(1,4−BD、カルボキシル基なし)を使用した以外は、実施例7〜10と同様にして2液型コーティング剤を作製した。
実施例7〜10において、表8〜表10に示す様にDMBAの未添加およびDMBAの代わりに同モル数の1,4−ブタンジオール(1,4−BD、カルボキシル基なし)を使用した以外は、実施例7〜10と同様にして2液型コーティング剤を作製した。
上述した実施例7〜10および比較例7〜12で得られた2液型コーティング剤の接着性を以下の方法で評価した。結果を表7〜表11に示す。
<柔軟な基材を使用した剥離試験>
基材として、コロナ放電処理したPETフィルム(厚さ0.1mm)、ナイロン6フィルム(厚さ0.3mm)、ナイロン66フィルム(厚さ0.3mm)、無処理アルミ板(厚さ0.1mm)を使用した場合は次の方法で行った。
基材を70mm×150mmに切断し、A液にB液を加え均一に混合した後、基材に200μmのドクターブレードを使用して塗布し、80℃で1時間乾燥した後、同じ基材を貼り合わせ24時間硬化した。次いで、23℃、60%RHの環境に24時間放置した後、試験片を25mm幅に切断し、同じ環境下で引張試験機(オリエンテック社製、テンシロンRTM−500)を使用して、50mm/分の速度で剥離試験を行い、剥離強度を測定した。
基材として、コロナ放電処理したPETフィルム(厚さ0.1mm)、ナイロン6フィルム(厚さ0.3mm)、ナイロン66フィルム(厚さ0.3mm)、無処理アルミ板(厚さ0.1mm)を使用した場合は次の方法で行った。
基材を70mm×150mmに切断し、A液にB液を加え均一に混合した後、基材に200μmのドクターブレードを使用して塗布し、80℃で1時間乾燥した後、同じ基材を貼り合わせ24時間硬化した。次いで、23℃、60%RHの環境に24時間放置した後、試験片を25mm幅に切断し、同じ環境下で引張試験機(オリエンテック社製、テンシロンRTM−500)を使用して、50mm/分の速度で剥離試験を行い、剥離強度を測定した。
<剛直な基材を使用した剥離試験>
基材として、未延伸ポリプロピレン板(CPP、厚さ1mm)、ポリカーボネート板(厚さ1mm)、アクリル板(PMMA、厚さ2mm)、ABS板(厚さ1mm)、リン酸亜鉛処理鋼鈑(厚さ0.8mm)、銅板(厚さ1mm)、モルタル板(20mm)、ガラス板(2.7mm)を使用した場合は次の方法で行った。
基材として、未延伸ポリプロピレン板(CPP、厚さ1mm)、ポリカーボネート板(厚さ1mm)、アクリル板(PMMA、厚さ2mm)、ABS板(厚さ1mm)、リン酸亜鉛処理鋼鈑(厚さ0.8mm)、銅板(厚さ1mm)、モルタル板(20mm)、ガラス板(2.7mm)を使用した場合は次の方法で行った。
A液にB液を加え均一に混合した後、70mm×150mmの基材(モルタル板のみ70mm×70mm)に200μmのドクターブレードを使用して塗布し、80℃で1時間乾燥した後、ナイロン不織布(ユニチカ社製、ナイエースP0703WTO、厚さ0.38mm)を貼り合わせ24時間硬化した。次いで、23℃、60%RHの環境に24時間放置した後、不織布を25mm幅に切断し、上記の柔軟な基材を使用した剥離試験と同様にして剥離強度を測定した。
実施例11
冷却器付き2リットルセパラブルフラスコにエクセノール2020(旭硝子ウレタン社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量2000)703.9重量部、アクトコールMN−3050(三井武田ケミカル社製、ポリプロピレントリオール、平均分子量3000)300.0重量部、トリレンジイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、T−80)176.1重量部、ジブチルチンジオクトエート0.12重量部を仕込み、乾燥窒素を流しながら90℃で5時間反応し、イソシアネート基含有量が3.4重量%、粘度11000mPa・s/25℃のイソシアネート基末端プレポリマー(プレポリマー1と略す)を得た。
プレポリマー1の100重量部に対し、DMBA2重量部をテトラヒドロフラン4.7重量部に溶解した溶液を加え均一に混合して、モルタル板に厚さ200μmとなるように塗布し、その上にナイロン不織布を貼り合わせ、20℃、50%RHの環境で4日間湿気硬化させた。ナイロン不織布に25mm幅の切れ込みを入れ、上記実施例7〜10と同様にして剥離試験を行った結果、剥離強度は4.7Kg/25mmと良好であった。
冷却器付き2リットルセパラブルフラスコにエクセノール2020(旭硝子ウレタン社製、ポリプロピレングリコール、平均分子量2000)703.9重量部、アクトコールMN−3050(三井武田ケミカル社製、ポリプロピレントリオール、平均分子量3000)300.0重量部、トリレンジイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、T−80)176.1重量部、ジブチルチンジオクトエート0.12重量部を仕込み、乾燥窒素を流しながら90℃で5時間反応し、イソシアネート基含有量が3.4重量%、粘度11000mPa・s/25℃のイソシアネート基末端プレポリマー(プレポリマー1と略す)を得た。
プレポリマー1の100重量部に対し、DMBA2重量部をテトラヒドロフラン4.7重量部に溶解した溶液を加え均一に混合して、モルタル板に厚さ200μmとなるように塗布し、その上にナイロン不織布を貼り合わせ、20℃、50%RHの環境で4日間湿気硬化させた。ナイロン不織布に25mm幅の切れ込みを入れ、上記実施例7〜10と同様にして剥離試験を行った結果、剥離強度は4.7Kg/25mmと良好であった。
比較例13:
DMBAを添加しない以外は、実施例11と同様にして剥離試験を行った結果、剥離強度は2.0Kgであった。
DMBAを添加しない以外は、実施例11と同様にして剥離試験を行った結果、剥離強度は2.0Kgであった。
以上の結果から明らかな様に、DMBAを添加した実施例1〜11は、DMBAを添加しない比較例1〜13に比べ各種基材に対する接着性が向上していた。
Claims (18)
- ジメチロールアルカン酸を有効成分とすることを特徴とするウレタン系コーティング剤の改質剤。
- ジメチロールアルカン酸がジメチロールブタン酸である請求項1記載の改質剤。
- 活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとブロック型ポリイソシアネート硬化剤とジメチロールアルカン酸とから成ることを特徴とする1液型コーティング剤。
- 活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとジメチロールアルカン酸とから成るA液とポリイソシアネート硬化剤のB液とから成ることを特徴とする2液型コーティング剤。
- 有機ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られるイソシアネート基末端プレポリマーから成るB2液とジメチロールアルカン酸のC液とから成ることを特徴とする2液型コーティング剤。
- 活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールのA1液、ポリイソシアネート硬化剤のB液、ジメチロールアルカン酸のC液とから成ることを特徴とする3液型コーティング剤。
- ジメチロールアルカン酸がジメチロールブタン酸である請求項3〜6の何れかに記載のコーティング剤。
- 活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオールとジメチロールアルカン酸とから成ることを特徴とする2液型コーティング剤用組成物。
- ジメチロールアルカン酸がジメチロールブタン酸である請求項8記載の2液型コーティング剤用組成物。
- 請求項3〜6の何れかに記載のコーティング剤を基材に塗布することを特徴とするコーティング方法。
- 請求項3〜6の何れかに記載のコーティング剤を基材に塗布したことを特徴とするコーティング製品。
- 請求項3〜6の何れかに記載のコーティング剤を基材に塗布して他の基材に接着したことを特徴とする接着製品。
- 活性水素を有していてもよい合成樹脂および/またはポリオール、ブロックされていてもよいポリイソシアネート硬化剤およびジメチロールアルカン酸を配合して得られることを特徴とする反応性組成物。
- ジメチロールアルカン酸がジメチロールブタン酸である請求項13記載の反応性組成物。
- 請求項13記載の反応性組成物から成ることを特徴とするコーティング剤。
- 請求項13記載の反応性組成物から成ることを特徴とする接着剤。
- 請求項13記載の反応性組成物から成ることを特徴とする封止剤。
- 請求項13記載の反応性組成物から成ることを特徴とする充填剤。
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Citations (2)
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JP2002284836A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Nippon Kasei Chem Co Ltd | ポリウレタン樹脂の製造法 |
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2004
- 2004-07-07 JP JP2004200103A patent/JP2005048167A/ja active Pending
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