JP2005047459A - 手動式自転車 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、前輪の前進方向への回転駆動を円滑に行うことができるとともに、車体を後退させることができるようにした手動式自転車を提供することにある。
【解決手段】 車体1の後部に回転可能に設けられた後輪4と、車体の前部に回動可能に設けられたハンドルポスト30と、ハンドルポストの下部に回転可能に設けられた前輪35と、ハンドルポストの上部に回転可能に設けられた揺動軸41と、揺動軸に取付けられ車体の前後方向に揺動させることで揺動軸を正逆方向に回転させるハンドル42と、揺動軸を正逆方向に回転させることで前輪を車体が前進する方向にだけ駆動する回転力を出力する駆動機構47と、駆動機構から出力される回転力を前輪に伝達する第1の駆動輪58と、第1の駆動輪と駆動機構との間に設けられこれらの一方から他方へ動力が伝達されるのを遮断するクラッチ65とを具備する。
【選択図】 図3
【解決手段】 車体1の後部に回転可能に設けられた後輪4と、車体の前部に回動可能に設けられたハンドルポスト30と、ハンドルポストの下部に回転可能に設けられた前輪35と、ハンドルポストの上部に回転可能に設けられた揺動軸41と、揺動軸に取付けられ車体の前後方向に揺動させることで揺動軸を正逆方向に回転させるハンドル42と、揺動軸を正逆方向に回転させることで前輪を車体が前進する方向にだけ駆動する回転力を出力する駆動機構47と、駆動機構から出力される回転力を前輪に伝達する第1の駆動輪58と、第1の駆動輪と駆動機構との間に設けられこれらの一方から他方へ動力が伝達されるのを遮断するクラッチ65とを具備する。
【選択図】 図3
Description
この発明はハンドルを車体の前後方向に揺動させることで走行する手動式自転車に関する。
車体に前輪と一対の後輪とが回転可能に設けられた三輪式の手動式自転車が知られており、この手動式自転車は上記前輪又は上記後輪のいずれかを駆動機構によって前進方向に回転駆動させることができるようになっている。このような三輪式の手動式自転車は走行時の安定性に優れるため、とくに下肢が不自由な利用者にとって有効な乗り物として注目されている。
上記前輪を駆動する駆動機構としては、特許文献1に示す構成が知られている。特許文献1に示された駆動機構は、ハンドルポストの上端にハンドルが車体の前後方向に沿って揺動可能に設けられている。ハンドルを利用者が上肢によって前後方向に揺動させると、その揺動によってリンク機構が作動し、このリンク機構によって駆動輪が回転駆動される。前輪には従動輪が一体的に設けられている。上記駆動輪と上記従動輪とにはチェーンが張設されている。それによって、上記ハンドルを揺動させれば、上記駆動輪、上記チェーン及び上記従動輪を介して上記前輪を車体が前進する方向に回転させることができるようになっている。
実用新案登録第3089727号公報
ところで、このような手動式の自転車において、操舵時に上記ハンドルによって前輪の方向を変える場合、三輪式で走行時の安定性がよいために、走行中に上記ハンドルを急角度で操作してしまうことがある。ハンドルの操作、つまり操舵角が急角度であると、車体が安定性を失い、転倒するという虞がある。
この発明は、ハンドルの操舵角を走行時の車体が安定性を損なうことがないよう制限できるようにした手動式自転車を提供することにある。
この発明は、リンク機構を用いずにハンドルを前後方向に揺動させて前輪を駆動する場合に、上記ハンドルの前後方向の揺動角度を制限することで、利用者が上半身を必要以上の前方や後方へ大きく倒さずにすむようにした手動式自転車を提供することにある。
車体と、
この車体の後部に回転可能に設けられた後輪と、
上記車体の前部に回動可能に設けられたハンドルポストと、
このハンドルポストの下部に回転可能に設けられた前輪と、
上記ハンドルポストの上部に回転可能に設けられた揺動軸と、
この揺動軸に取付けられ上記車体の前後方向に揺動させることで上記揺動軸を正逆方向に回転させるハンドルと、
上記揺動軸を正逆方向に回転させることで上記前輪を上記車体が前進する方向にだけ駆動する回転力を出力する駆動機構と、
この駆動機構から出力される回転力を上記前輪に伝達する動力伝達機構と、
上記ハンドルによって上記ハンドルポストを回転させて上記前輪の向きを変えるときに上記ハンドルポストの回転角度を制限する操舵角制限機構と
を具備したことを特徴とする手動式自転車にある。
この車体の後部に回転可能に設けられた後輪と、
上記車体の前部に回動可能に設けられたハンドルポストと、
このハンドルポストの下部に回転可能に設けられた前輪と、
上記ハンドルポストの上部に回転可能に設けられた揺動軸と、
この揺動軸に取付けられ上記車体の前後方向に揺動させることで上記揺動軸を正逆方向に回転させるハンドルと、
上記揺動軸を正逆方向に回転させることで上記前輪を上記車体が前進する方向にだけ駆動する回転力を出力する駆動機構と、
この駆動機構から出力される回転力を上記前輪に伝達する動力伝達機構と、
上記ハンドルによって上記ハンドルポストを回転させて上記前輪の向きを変えるときに上記ハンドルポストの回転角度を制限する操舵角制限機構と
を具備したことを特徴とする手動式自転車にある。
上記操舵角制限機構は、
上記ハンドルポストに取付けられた支持部を有する取付け部材と、
一対の側辺部を有し中途部が上記支持部に回動可能に支持されていて、上記一対の側辺部が上記車体を挟む起立状態と車体に対して非対向位置になる倒伏状態とに回動する操舵角規制部材とによって構成されていることが好ましい。
上記ハンドルポストに取付けられた支持部を有する取付け部材と、
一対の側辺部を有し中途部が上記支持部に回動可能に支持されていて、上記一対の側辺部が上記車体を挟む起立状態と車体に対して非対向位置になる倒伏状態とに回動する操舵角規制部材とによって構成されていることが好ましい。
この発明は、車体と、
この車体の後部に回転可能に設けられた後輪と、
上記車体の前部に回動可能に設けられたハンドルポストと、
このハンドルポストの下部に回転可能に設けられた前輪と、
上記ハンドルポストの上部に回転可能に設けられた揺動軸と、
この揺動軸に取付けられ上記車体の前後方向に揺動させることで上記揺動軸を正逆方向に回転させるハンドルと、
上記揺動軸を正逆方向に回転させることで上記前輪を上記車体が前進する方向にだけ駆動する回転力を出力する駆動機構と、
この駆動機構から出力される回転力を上記前輪に伝達する動力伝達機構と、
上記ハンドルの前後方向の揺動角度を規制する揺動角度規制手段と
を具備したことを特徴とする手動式自転車にある。
この車体の後部に回転可能に設けられた後輪と、
上記車体の前部に回動可能に設けられたハンドルポストと、
このハンドルポストの下部に回転可能に設けられた前輪と、
上記ハンドルポストの上部に回転可能に設けられた揺動軸と、
この揺動軸に取付けられ上記車体の前後方向に揺動させることで上記揺動軸を正逆方向に回転させるハンドルと、
上記揺動軸を正逆方向に回転させることで上記前輪を上記車体が前進する方向にだけ駆動する回転力を出力する駆動機構と、
この駆動機構から出力される回転力を上記前輪に伝達する動力伝達機構と、
上記ハンドルの前後方向の揺動角度を規制する揺動角度規制手段と
を具備したことを特徴とする手動式自転車にある。
上記揺動角度規制手段は、
上記ハンドルの揺動に連動して揺動する係止軸と、上記車体側に設けられ上記ハンドルを前後方向に揺動させたときに所定の揺動位置でそれぞれ上記係止軸が当接してその揺動を制限する揺動規制部材と
を備えていることが好ましい。
上記ハンドルの揺動に連動して揺動する係止軸と、上記車体側に設けられ上記ハンドルを前後方向に揺動させたときに所定の揺動位置でそれぞれ上記係止軸が当接してその揺動を制限する揺動規制部材と
を備えていることが好ましい。
上記動力伝達機構と上記駆動機構との間には、これらの一方から他方へ動力が伝達されるのを遮断する動力遮断機構が設けられていることが好ましい。
上記車体には利用者が着座する着座部が設けられ、この着座部は車体に対して前後方向及び高さ方向の調整可能であることが好ましい。
上記車体には利用者が着座する着座部が設けられ、この着座部は両側にそれぞれ回動可能に設けられた一対の肘掛けを有することが好ましい。
上記車体には利用者が着座する着座部が設けられ、この着座部は背凭れを有し、この背凭れの背面には被保持物の上部を保持する保持部材が設けられ、上記車体には上記保持部材の下方に上部が上記保持部材によって弾性的に保持された被保持物の下端部を受ける受け部が設けられていることが好ましい。
上記車体には利用者が着座する着座部が設けられ、この着座部は背凭れを有し、この背凭れの背面には着座部を介して車体を押し引きするための取っ手部材が設けられていることが好ましい。
上記後輪の外側には、後輪を手動で回転させるためのハンドリムが設けられていることが好ましい。
この発明によれば、走行時にハンドルを操作して前輪の向きを変えるとき、このハンドルによる操舵角が制限されるため、車体が安定性を失って転倒するのを防止することができる。
この発明によれば、ハンドルを前後方向に揺動させて前輪を駆動するとき、ハンドルの前後方向の揺動角度が制限されるため、利用者は上半身を前方及び後方に大きく屈曲させずにすむ。
以下、図面を参照しながらこの発明の一実施の形態を説明する。
図1はこの発明の三輪式の手動式自転車を示し、この手動式自転車は車体1を備えている。この車体1は前端側が上方に向かって屈曲したビーム2を有し、このビーム2の前端には筒状軸受3が下端をやや前方に向けて傾斜して取付けられている。図2(a)に示すように、上記ビーム2の後端には取付けアーム2aが取付けられている。この取付けアーム2aは、両端がビーム2に連結された中途部よりもわずかに上方向かって湾曲している。この取付けアーム2aの両端にはそれぞれ後輪4が回転可能に取付けられている。各後輪4の外側には、外形寸法が後輪4よりもわずかに小さいハンドリム4aが一体的に設けられている。
図1に示すように、上記ビーム2の後端部には車体1の前後方向に沿って位置決め可能なベース部材5aが設けられている。このベース部材5aには支柱5bが立設されている。この支柱5bには上端に着座部10が設けられている。この着座部10はパイプ材によって側面形状がL字状に形成されたフレーム11を有する。このフレーム11には、背凭れ6、座席シート8及び座席シート8の両側に設けられた左右一対の肘掛け7が取付けられている。
上記座席シート8の下端にはパイプ状の受け部材5cが垂設され、この受け部材5cは上記支柱にスライド可能に外嵌されている。この受け部材5cは上記支柱5bに対してねじ5dにより高さ調整可能となっている。それによって、着座部10は図11(b)に実線と鎖線とで示すように、車体1に対して前後方向と高さ方向の位置が調整ができるようになっている。
上記ビーム2の中途部には、上記着座部10に着座した利用者が足を載せるための足載せ部材9が設けられている。この足載せ部材9は、利用者の足が外れにくいように周壁を有する箱形状をなしているとともに、さらに利用者の足を保持するためのバンド(図示せず)が設けられている。
図8(a)に示すように、上記着座部10のフレーム11の背凭れ6の背面に位置する両側下端部にはそれぞれブラケット12が固着されている。各ブラケット12には支持短管13が軸線を一致させて取付け固定されている。上記肘掛け7はL字状に曲成されパイプからなるアーム7aを有し、このアーム7aの一端部が上記支持短管13に回動可能に挿通支持され、他端部には肘載せ部材7bが取付けられている。
図8(a)〜(c)に示すように、上記アーム7aの一端部には端面に段部14aが形成された係止部材14が取付け固定されている。この係止部材14の段部14aが形成された端面は、肘掛け体7がほぼ水平に倒伏した状態で、上記支持短管13の一端面に形成された段部13aの一端に係合し、その状態で下方への回動が制限される。
上記アーム7aの端部は上記支持短管13の他端側に突出し、その突出した部分にはストッパリング15が固着されている。さらに一対のアーム7aの両端部には支軸16がパイプ材7aの端部に対して回転可能に挿入されている。この支軸16は一方のアーム7aにストッパピン17によって固定されている。それによって、肘掛け7は、図8(a)に実線で示す水平に倒伏した状態から、鎖線で示す起立位置に回動させることができるようになっている。起立時の角度は、図8(c)に示すように上記係止部材14の段部14aが上記支持短管13の段部13aの他端面113aに当接することで規制される。肘掛け7の水平状態から起立状態への回動角度は約100度に設定されている。
このように、座席シート8の両側に設けられた肘掛け7がそれぞれ別々に回動させることができるようになっていることで、利用者は車体1の左右のどちら側からでも上記着座部10に対して自由に乗降することができ、しかも利用者は左右の肘掛け7により転倒するのが防止できる。
上記背凭れ6の背面の、上記取付け部材11の上端辺にはパイプ材からなる取っ手部材18が長手方向中途部を固定されて設けられている。この取っ手部材18の両端部は背凭れ6の背面に対して約45度の角度で起立する方向に折曲されている。その折曲部分には、介護者が把持するためのゴムなどによって筒状に形成された把持部19が設けられている。
上記背凭れ6の背面の上記取っ手部材18よりも下方には、所定長さの合成樹脂などからなる帯状弾性部材をループ状に曲成した保持部材21が中途部を固定して設けられている。この保持部材21の下方には、図1及び図11(a),(b)に示すように上面が開口した受け部材22が設けられている。この受け部材22は、上記後輪4が取付けられた取付けアーム2aに受け部としての受けフレーム23を取付け、この受けフレーム23上に設けられている。
上記保持部材21には傘や杖などの被保持物、この実施の形態では図11(b)に鎖線で示すように傘24の上部が弾性的保持されている。この傘24の先端部は上記受け部材22に支持されている。それによって、利用者或いは介護者は傘24などの長尺な被保持物を保持することができるようになっている。
図3と図5に示すように、上記筒状軸受3にはハンドルポスト30が回転可能かつ上下方向に移動不能に挿通支持されている。このハンドルポスト30の上端には軸受部材31が取付けられている。ハンドルポスト30の上記筒状軸受3から下方に突出した下端部はフォーク状の一対のサポート32が形成されている。図1に示すように、これら各サポート32の下端にはそれぞれ第1のブラケット33が設けられている。図1には一方のブラケット33だけが示され、他方のブラケット33は図12(a)に示されている。
各第1のブラケット33にはそれぞれ第2のブラケット34が固定されている。所定間隔で離間した一対の第2のブラケット34の間には前輪35が設けられている。この前輪35は図1に示すように上記第2のブラケット34に車軸36によって回転可能に支持されている。この車軸36には図示しない3〜7段の変速機が設けられている。
一対の第2のブラケット34には、上記前輪35を挟んだ一対のステム37の下端が固定されている。一対のステム37の上端には図3乃至図5に示すように取付け部材38の一端が固着されている。この取付け部材38の他端は上記筒状軸受3の上端に固定された連結部材39に連結固定されている。
上記ハンドルポスト30の上端に設けられた軸受部材31には揺動軸41の中途部が回転可能に支持されている。この揺動軸41の両端部には図3に示すように取付けブロック40が固着されている。一対の取付けブロック40には図2に示すようにハンドル42の水平部42aに所定の間隔で上端を固着した一対の取付け部42bの下端部が図4に示すねじ40aによって取付け位置の調整自在に取付けられている。それによって、揺動軸41とハンドル42の水平部42aとの間の長さである、ハンドル42の揺動のストロークを利用者に合わせて可変することができるようになっている。
ハンドル42の水平部42aの両端には一対のグリップ43が設けられている。一方のグリップ43の近くにはブレーキレバー44a、他方のグリップ43の近くには上記変速機を操作する変速機レバー44b、水平部42aの中途部には後述するクラッチ65を遮断操作するクラッチレバー44cが設けられている。このクラッチレバー44cと上記クラッチ65とで動力遮断機構を構成している。
上記ハンドル42を前後方向に揺動させれば、上記揺動軸41が正逆方向に交互に回転し、その回転が図4に示す駆動機構47によって前輪35に伝達され、この前輪35を前進方向に回転させるようになっている。上記駆動機構47は、上記揺動軸41の上記軸受部材31の一側と他側にそれぞれ設けられた第1の動力伝達輪としての一対の第1のスプロケット45a,45bを有する。
一対の第1のスプロケット45a,45bはワンウエイクラッチ46を介して上記揺動軸41に設けられている。一方のワンウエイクラッチ46は、一方の第1のスプロケット45aを上記揺動軸41の正逆回転のうち一方向の回転、たとえば正回転にだけ上記揺動軸41の回転に連動させ、他方のワンウエイクラッチ46は、第1のスプロケット45bを揺動軸41の逆方向の回転にだけ連動するようになっている。
つまり、一方の第1のスプロケット45aは、ハンドル42を図12(a)に鎖線で示す状態から実線で示すように前方へ押し倒す方向に揺動させたときに上記揺動軸41と一体的に回転し、図12(b)に鎖線で示す状態から実線で示すように前方へ倒した状態から後方へ戻す方向へ揺動させたときには上記揺動軸41に対して空回転する。
上記他方の第1のスプロケット45bは、図12(a)に示すようにハンドル42を前方に倒す方向に揺動させたときには揺動軸41に対して空回転し、図12(b)に示すように前方から後方へ戻す方向へ揺動させたときに揺動軸41と一体的に回転するようになっている。
図6に示すように、上記取付け部材38の一端部には軸線を平行にした第1の支軸51と第2の支軸52とが設けられている。第1の支軸51は軸受53によって回転可能に設けられ、第2の支軸52はピン54によって固定されている。第1の支軸51は中空状であって、両端部を上記取付け部材38の幅方向両側面から突出させている。上記取付け部材38の一方の側面から突出した上記第1の支軸51の一端部には第2の動力伝達輪としての一方の第2のスプロケット55aが固定されている。
上記第2の支軸52は上記取付け部材38の他方の側面から一端部を突出させ、その一端部には同じく第2の動力伝達輪としての他方の第2のスプロケット55bが軸受52aを介して回転可能に設けられている。図4に示すように、これら一対の第2のスプロケット55a,55bは上記一対の第1のスプロケット45a,45bに対し、それぞれ車体1の前後に沿って対応する位置に設けられている。
対応位置する一方の第1のスプロケット45aと一方の第2のスプロケット55a、及び他方の第1のスプロケット45bと他方の第2のスプロケット55bとにはそれぞれ第1の動力伝達部材としての第1のチェーン56a,56bが張設されている。
上記第1の支軸51の他端部と第2の支軸52の他端部とには、互いに噛合して歯車列を構成する第1の歯車57aと第2の歯車57bとが設けられている。第1の歯車57aは第1の支軸51に嵌合固定され、第2の歯車57bは上記他方の第2のスプロケット55bと一体形成されていて、上記第2の主軸52に回転可能に設けられている。一方の第1のスプロケット45aが揺動軸41とともに回転すると、その回転が一方の第1のチェーン56aを介して一方の第2のスプロケット55aに伝達される。それによって、第1の支軸51が回転駆動される。
他方の第1のスプロケット45bが揺動軸41とともに回転すると、その回転が他方の第1のチェーン56bを介して他方の第2のスプロケット55bに伝達される。それによって、第2の支軸52が回転駆動される。第2の支軸52が回転すると、その回転が第2、第1の歯車57b,57aによって逆方向に変換されて第1の支軸51に伝達される。
つまり、第1の支軸51は、一方の第1のスプロケット45aの回転と、この一方の第1のスプロケット55aの回転と逆方向に回転する他方の第1のスプロケット45bの回転に対し、それぞれ同方向に回転駆動されるようになっている。
上記第1の支軸51の一端部には、スプロケットからなる第1の駆動輪58が後述する動力遮断機構を構成するクラッチ65を介して上記第1の支軸51の回転に連動可能に設けられている。上記前輪15の一側には上記第1の駆動輪58に比べて小径なスプロケットからなる第2の駆動輪59が(図1に示す)前輪15を回転可能に支持した車軸16に設けられている。
上記第1の駆動輪58と第2の駆動輪59とには第2のチェーン61が張設されている。したがって、上記第1の支軸51が回転駆動されれば、その回転に第1の駆動輪58、第2のチェーン61及び第2の駆動輪59を介して前輪15が車体1を前進する方向に回転駆動される。
なお、詳細は図示しないが、上記第1、第2のチェーン56a,56b,61には、これらチェーンに所定の張力を与えて弛みを除去するチェーン緊張装置が設けられている。それによって、駆動時にチェーンが外れるのが防止され、動力伝達が確実に行なえるようになっている。
上記クラッチ65は、図6(a)に示すように中空状の上記第1の支軸51にスライド可能に挿通された作動軸66を有する。この作動軸66の一端部は上記第1の歯車57aの一端面から外方へ突出し、その突出端には鍔67が設けられている。この鍔67と上記第1の歯車57aの端面との間には上記作動軸66を矢印で示す作動方向に付勢したばね68が設けられている。
上記作動軸66の他端は一方の第1のスプロケット45aの側面から外方へ突出し、その突出端には上記第1の駆動輪58が一体的に固定されている。この第1の駆動輪58の上記一方の第1のスプロケット45a側の一側面には可動盤71がねじ69によって取付け固定されている。この可動盤71には先端部が上記第1のスプロケット55a側に突出した複数の係止ピン72が周方向に所定間隔で設けられている。
上記一方の第2のスプロケット55aの一側面には固定盤73が取付け固定されている。この固定盤73には上記係止ピン72が係合可能な複数の係止孔74が周方向に所定間隔、つまり係止ピン72と対応する間隔で穿設されている。上記作動軸66がばね68の復元力によって付勢された状態では、上記係止ピン72が上記係止孔74に係合し、固定盤73に可動盤71が圧接している。それによって、上記第1の支軸51の回転に上記第1の駆動輪58が連動するようになっている。この第1の駆動輪58の両側面にはそれぞれカバー76が設けられている。このカバー76は、第2のチェーン61の上記第1の駆動輪58に係合した部分を覆っている。
図3と図4に示すように、上記取付け部材38の先端部には作動杆75の一端が回動可能に連結されている。この作動杆75の中途部は上記作動軸66の一端に設けられた鍔67に対向しており、他端には上記クラッチレバー44cに一端を連結した操作ワイヤ76の他端が連結されている。
上記クラッチレバー44cを操作すると、作動杆75が一端を支点として図4に実線で示す位置から鎖線で示す位置に回動変位する。それによって、作動軸66は、作動杆75の中途部によって押圧されるから、ばね68の付勢力に抗して軸方向にスライドする。作動軸66がばね68の付勢力に抗してスライドすると、その動きに可動盤71と第1の駆動輪58とが連動するから、図6(b)に示すように、可動盤71が固定盤73から離れ、可動盤71の係止ピン72が固定盤73の係止孔74から外れる。それによって、クラッチ65による第1の駆動輪58と第1の支軸51との間の動力伝達が遮断される。
上記ハンドル42の揺動によって前輪35を駆動する駆動機構47、つまり一対の第1のスプロケット45a,45b、一対の第2のスプロケット55a,55b及び第1のチェーン56a,56bなどは図1に示すようにカバー81によって覆われている。
図4と図10に示すように、上記カバー81の上記ハンドル42側の一端部の両側外面には取付け軸82の両端に取付けられたカム状の揺動規制部材83が設けられている。
図3に示すように、上記揺動軸41の両端部に固定された上記一対の取付けブロック40には揺動規制部材83とで揺動角度規制手段を構成する一対の上記係止軸85a,85bが設けられている。図10(a)に示すように一方の係止軸85aは、上記ハンドル42を前方へ揺動させたときに揺動規制部材83の1つの側面83aに当接する。図10(b)に示すように、他方の係止軸85bはハンドル42を後方へ揺動させたときに揺動規制部材83の外の側面83bに当接する。それによって、上記ハンドル42の前方と後方への揺動角度が制限される。
ハンドル42の揺動角度が制限されると、利用者はハンドル42を揺動操作するときに、上半身が前方や後方に倒れ過ぎるのが防止される。上記揺動規制部材83と係止軸85とでハンドル42の前後方向の揺動角度を規制する揺動角度規制機構86を構成している。なお、揺動角度規制機構86によるハンドル42の前後方向の揺動角度は、たとえば係止軸85が当接する揺動規制部材83を異なる形状のものに交換することで、利用者に応じて調整することができる。利用者の身長や体形に対する調整は、この揺動規制部材83のほか、着座部10の高さと前後方向の位置を変更する調整機構と、ハンドル42の揺動のストロークの調整によっても行うことができる。
上記車体1のビーム2と上記筒状軸受3との連結部分には、図9(a)〜(c)に示すようにハンドル42の水平方向の回動角度、すなわち操舵角を制限する操舵角制限機構88が設けられている。この操舵角制限機構88は、上記ハンドルポスト30の上端に一端が固着された取付け部材89を有する。この取付け部材89の上端部は鉤状に曲成された支持部91に形成されている。
上記支持部91にはコ字状をなした操舵角規制部材92の中間部が回動可能に支持されている。この操舵角規制部材92は、図9(a),(b)に実線で示すように起立方向に回動させた状態で保持でき、その状態で両側辺部92aが上記車体1のビーム2の前端部を所定の間隔で挟んでいる。
それによって、ハンドル42の操舵(水平方向の回動)に連動してハンドルポスト30が回転すると、所定の回転角度で操舵角規制部材92の一側辺部92a或いは他側辺部92aの先端部が上記ビーム2に当接する。それによって、上記ハンドル42の操舵角が制限されることになる。
なお、ビーム2には、操舵角規制部材92の一側辺部92a或いは他側辺部92aがビーム2に当たったときに、上記操舵角規制部材92が図9(b)に矢印で示す方向に回動するのを阻止するためのストッパ部材93が設けられている。
この実施の形態では、ハンドル42の操舵角は40度に制限されている。それによって、走行中にハンドル42を急角度で操作するのが制限されるから、車体1の横転を防止することができる。
上記操舵角規制部材92を図9(b)に鎖線で示すように倒伏方向へ回動させれば、その両側辺部92aがビーム2から外れるから、ハンドル42の操舵角の制限を解除することができる。
上記筒状軸受3の下端部には、この筒状軸受3に対するハンドルポスト30の回転トルクを調整するトルク調整部材94が設けられている。このトルク調整部材94によってハンドルポスト30の回転トルクを調整すれば、たとえばハンドルポスト30に図示しない前かごを取付け、この前かごに荷物を入れたときに、その荷物の重さでハンドル42が不用意に回るのを防止することができる。
なお、この発明において、ハンドル22の揺動運動を回転運動に変換してその回転運動を前輪35に伝達する要素が駆動機構47を構成しており、この駆動機構47のうち、一対の第2のスプロケット55a,55bの回転運動を第1の支軸51を介して前輪35に伝達する要素が動力伝達機構を構成している。
このように構成された手動式自転車によれば、車体1を走行させる場合、足載せ部材9に足を載せて座席シート8に着座した利用者が両手でハンドル42のグリップ43を把持し、そのハンドル42を車体1の前後方向に揺動させる。ハンドル42を前方に押すと、揺動軸41が図12(a)に矢印Xで示す方向に回転し、その回転に一方の第1のスプロケット45aがワンウエイクラッチ46によって連動し、他方の第1のスプロケット45bがワンウエイクラッチ46によって空回転する。それによって、一方の第1のチェーン56a及び一方の第2のスプロケット55aを介して第1の支軸51が同図に矢印Yで示す上記揺動軸41と同じ方向に回転する。
一方の第1のスプロケット45aが回転することで、一方の第1のチェーン56aを介して第1の支軸51が回転すると、その回転は第1、第2の歯車57a,57b、及び他方の第1のチェーン56bを介して他方の第1のスプロケット45bに一方の第1のスプロケット45aと逆方向の回転となって伝達される。しかしながら、他方の第1のスプロケット45bは、その回転方向には揺動軸41に対してワンウエイクラッチ46によって空回転するから、揺動軸41の矢印Xで示す方向への回転を妨げることがない。
その結果、第1の支軸31の一端部にクラッチ65を介して設けられた第1の駆動輪58が同方向に回転し、その回転が第2のチェーン61を介して第2の駆動輪59に伝達されるから、この第2の駆動輪59によって前輪35が矢印Zで示す方向、つまり車体1を前進させる方向に回転駆動される。
前方に押したハンドル22を後方へ引いて揺動軸21を図12(b)に矢印Kで示す方向(図12(a)に示すX方向と逆方向)へ回転させると、一方の第1のスプロケット45aはワンウエイクラッチ46によって上記揺動軸41に対して空回転する。しかしながら、他方の第1のスプロケット45bは上記揺動軸41とともに矢印Kで示す方向に回転する。
他方の第1のスプロケット45bが矢印Kで示す方向に回転すると、その回転が他方の第1のチェーン56bを介して第2の支軸52に設けられた他方の第2のスプロケット55bに伝達される。他方の第2のスプロケット55bの回転は第2、第1の歯車57b,57aによって逆方向に変換されて第1の歯車57aが設けられた第1の支軸51に伝達される。
つまり、ハンドル42を前方に倒した状態から後方へ戻して揺動軸41を先程と逆方向に回転させると、その回転が第2、第1の歯車57b,57aによって逆方向に変換されて第1の支軸51に伝達される。
そのため、前方に押し倒したハンドル42を後方へ戻すときにも、第1の支軸51にクラッチ65を介して設けられた第1の駆動輪58は、ハンドル42を前方へ押し倒したときと同方向である、同図に矢印Yで示す方向に回転するから、この第1の駆動輪58の回転によって前輪35を車体1が前進する方向に回転させることができる。すなわち、ハンドル42を前後方向に揺動させることで、前輪35を常に車体1を前進させる方向に回転させることができる。
ハンドル42を後方へ戻して前輪35を前進方向へ回転させるとき、その前輪35の回転が第1の支軸51に設けられた一方の第2のスプロケット55a、一方の第1のチェーン56aを介して一方の第1のスプロケット45aに伝達される。このときの一方の第1のスプロケット45aの回転方向は、揺動軸41に連動して回転する他方の第1のスプロケット45bの回転方向と逆方向となる。
しかしながら、ハンドル42を後方へ戻して揺動軸41を矢印K方向へ回転させたときには、この揺動軸41の回転に対して一方の第1のスプロケット45aがワンウエイクラッチ46によって空回転する。そのため、一方の第1のスプロケット45aは揺動軸41の矢印Kで示す方向への回転を妨げることがない。
ハンドル42を前後方向に揺動させて車体1を前進させる、上述した構成の駆動機構を備えた手動式自転車において、所定の停止位置を通り過ぎたり、所定の位置に駐車したいときなどには、車体1を後退させたいことがある。車体1を後退させるためには後輪4とともに前輪35を後退方向に回転させなければならない。後輪4は後退方向に自由に回転するが、前輪35を後退方向へ回転させると、この前輪35の回転が駆動機構を構成する第2の駆動輪59及び第2のチェーン61を介して第1の駆動輪58に伝達され、この第1の駆動輪58が図12(a),(b)に矢印Yで示す方向と逆方向に回転する。
第1の駆動輪58が矢印Yと逆方向に回転すると、クラッチ65を介して第1の支軸51が同方向に回転する。この第1の支軸51の回転は、一方の第1のチェーン56aを介して一方の第1のスプロケット45aに伝達される。また、第1の支軸51の回転は、第1、第2の歯車57a、57bで回転方向が逆方向に変換されたのち、他方の第1のチェーン56bを介して他方の第1のスプロケット45bに伝達される。
その結果、一対の第1のスプロケット45a,45bが同時に逆方向に回転しようとするため、その回転がワンウエイクラッチ46を介して揺動軸41に伝達されることで、この揺動軸41が回転不能となってしまう。つまり、前輪35が回転せず、車体1の後退が不能となってしまう。
そこで、車体1を後退させるときにはクラッチレバー44cを握り、クラッチ65を遮断し、前輪35から駆動機構47に動力が伝達されないようにする。つまり、前輪35を後退方向に回転させたときに、この前輪35とともに第2の駆動輪59と第2のチェーン61を介して回転する第1の駆動輪58の回転が第1の支軸51に伝達されないようにする。
それによって、前輪35を後退方向に回転させても、この前輪35の回転が駆動機構47の揺動軸41に設けられた一対の第1のスプロケット45a,45bに逆方向の回転となって伝達されることがなくなるから、上記前輪35を後退方向に円滑に回転させることができる。つまり、クラッチレバー44cを握って車体1を後方へ押すことで、この車体1を後退させることができる。しかも、後退時にハンドル42が前後方向に揺動することがないから、ハンドル42が邪魔になったり、利用者などに不用意にぶつかるなどのこともない。
車体1を後退させる場合、利用者が一方の手でクラッチレバー44cを握り、他方の手で後輪4に設けられたハンドリム4aを操作して後輪4を後退方向に回転させてもよく、介助者がいる場合には利用者がクラッチレバー44cを握り、介助者が着座部10の背凭れ6の背面に設けられた取っ手部材18の把持部19を握って後退させるようにしてもよい。
上記クラッチレバー44cを握ってクラッチ65を切り、その状態で介護者が取って部材18の把持部19を把持して車体1を動かすこともできる。なお、クラッチレバー44cを握ったとき、図示せぬストッパなどによってその状態で保持できるようにしておけば、車体1を後退させるときなどの操作を容易に行なうことが可能となる。
利用者はハンドル42を操舵しながらこのハンドル42によってハンドルポスト30を回転させて車体1の進行方向を変えることができる。そのため、車体1の進行方向の変換をスムースに行なうことができる。操舵時に、ハンドル42の操舵角が大きすぎると、車体1が転倒する虞がある。しかしながら、ハンドルポスト30の回転角度、つまり操舵角は操舵角制限機構88によって車体1が転倒しない範囲、たとえば左右約40度に設定されているから、利用者は進行方向の変換を安全に行なうことができる。
車体1を前進させるためのハンドル42の前後方向の揺動角度は、揺動角度規制機構86によって制限されている。そのため、着座部10に着座した利用者は上半身を前方へ屈曲させ過ぎたり、後方へ倒し過ぎることなく、ハンドル42を揺動操作できるから、車体1の前進操作も比較的容易に行なうことができる。
なお、この発明は上記一実施の形態に限定されるものではない。手動式自転車として車体に1つの前輪と2つの後輪が設けられた三輪自転車の場合について説明したが、前輪と後輪とがともに2つある四輪自転車や前輪と後輪とが1つずつの二輪自転車の場合にもこの発明を適用することができる。
また、駆動機構に用いられるスプロケット及びチェーンに代わり、プーリ及びベルトを用いるようにしてもよい。
1…車体、4…後輪、10…着座体、30…ハンドルポスト、35…前輪、41…揺動軸、42…ハンドル、44c…クラッチレバー(動力遮断機構)、45a,45b…第1のスプロケット(第1の動力伝達輪)、46…ワンウエイクラッチ、47…駆動機構、55a,55b…第2のスプロケット(第2の動力伝達輪)、56a,56b…第1のチェーン(第1の動力伝達部材)、58…第1の駆動輪(、59…第2の駆動輪、61…第2のチェーン(第2の動力伝達部材)、65…クラッチ(動力遮断機構)、71…可動盤、73…固定盤。
Claims (10)
- 車体と、
この車体の後部に回転可能に設けられた後輪と、
上記車体の前部に回動可能に設けられたハンドルポストと、
このハンドルポストの下部に回転可能に設けられた前輪と、
上記ハンドルポストの上部に回転可能に設けられた揺動軸と、
この揺動軸に取付けられ上記車体の前後方向に揺動させることで上記揺動軸を正逆方向に回転させるハンドルと、
上記揺動軸を正逆方向に回転させることで上記前輪を上記車体が前進する方向にだけ駆動する回転力を出力する駆動機構と、
この駆動機構から出力される回転力を上記前輪に伝達する動力伝達機構と、
上記ハンドルによって上記ハンドルポストを回転させて上記前輪の向きを変えるときに上記ハンドルポストの回転角度を制限する操舵角制限機構と
を具備したことを特徴とする手動式自転車。 - 上記操舵角制限機構は、
上記ハンドルポストに取付けられた支持部を有する取付け部材と、
一対の側辺部を有し中途部が上記支持部に回動可能に支持されていて、上記一対の側辺部が上記車体を挟む起立状態と車体に対して非対向位置になる倒伏状態とに回動する操舵角規制部材とによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の手動式自転車。 - 車体と、
この車体の後部に回転可能に設けられた後輪と、
上記車体の前部に回動可能に設けられたハンドルポストと、
このハンドルポストの下部に回転可能に設けられた前輪と、
上記ハンドルポストの上部に回転可能に設けられた揺動軸と、
この揺動軸に取付けられ上記車体の前後方向に揺動させることで上記揺動軸を正逆方向に回転させるハンドルと、
上記揺動軸を正逆方向に回転させることで上記前輪を上記車体が前進する方向にだけ駆動する回転力を出力する駆動機構と、
この駆動機構から出力される回転力を上記前輪に伝達する動力伝達機構と、
上記ハンドルの前後方向の揺動角度を規制する揺動角度規制手段と
を具備したことを特徴とする手動式自転車。 - 上記揺動角度規制手段は、
上記ハンドルの揺動に連動して揺動する係止軸と、上記車体側に設けられ上記ハンドルを前後方向に揺動させたときに所定の揺動位置でそれぞれ上記係止軸が当接してその揺動を制限する揺動規制部材と
を備えていることを特徴とする請求項3記載の手動式自転車。 - 上記動力伝達機構と上記駆動機構との間には、これらの一方から他方へ動力が伝達されるのを遮断する動力遮断機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の手動式自転車。
- 上記車体には利用者が着座する着座部が設けられ、この着座部は車体に対して前後方向及び高さ方向の調整可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の手動式自転車。
- 上記車体には利用者が着座する着座部が設けられ、この着座部は両側にそれぞれ回動可能に設けられた一対の肘掛けを有することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の手動式自転車。
- 上記車体には利用者が着座する着座部が設けられ、この着座部は背凭れを有し、この背凭れの背面には被保持物の上部を保持する保持部材が設けられ、上記車体には上記保持部材の下方に上部が上記保持部材によって弾性的に保持された被保持物の下端部を受ける受け部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の手動式自転車。
- 上記車体には利用者が着座する着座部が設けられ、この着座部は背凭れを有し、この背凭れの背面には着座部を介して車体を押し引きするための取っ手部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の手動式自転車。
- 上記後輪の外側には、後輪を手動で回転させるためのハンドリムが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の手動式自転車。
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-
2003
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