JP2005046405A - マットレス等のカバー部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 汗や排泄物や体液や汚物等がマットレス等の内部に浸透して不衛生になるのを防止するとともに、芯材の体圧分散効果を損なうことなく、しかも褥瘡予防に効果的なマットレスのカバー部材を提供する。
【解決手段】 マットレス1等の芯材2を覆うカバー部材3として、伸縮性のある繊維布4の表面にウレタン層5を積層することで構成するようにし、このウレタン層5をポリカーボネート系ウレタンにするとともに、表面の摩擦係数を所定範囲にする。また芯材3として、低反発ウレタンフォーム層6と高密度ウレタンフォーム層7と低反発ウレタンフォーム層8の積層構造、または低反発ウレタンフォーム層と高密度ウレタンフォーム層の積層構造にし、体圧分散型にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば病院や介護施設等に使用されるマットレスや、車椅子用のクッション等に適したカバー部材に関する。
従来、例えば病院や介護施設等で使用されるマットレスにおいて、汗や排泄物や体液や汚物等がマットレス内部に浸透して不衛生になるのを防止するとともに、寝たきり者等が褥瘡(床擦れ)になるのを防止するための技術として、例えばウレタンフォーム等のマット材(芯材)の周囲全体を包み込むように、非透水性で且つ非通気性の合成樹脂フィルムを貼着するようにした技術(例えば、特許文献1参照。)や、クッションスラブ基材の表面に、低反発弾性を有するクッションスラブ材を積層して芯材とし、クッションスラブ材の表面に合成樹脂フィルムを溶着または接着させる技術(例えば、特許文献2参照。)等が知られている。
また、芯材に直接合成樹脂フィルムを貼着する代わりに、芯材の周囲を、例えば塩ビレザーや合成皮革等を縫製したカバー部材でカバーリングするような技術も知られている。
特開2000−342390号公報 特開2000−5244号公報
ところが、上記技術のようにマットレスの芯材の表面に直接合成樹脂フィルムを溶着したり接着したりする方法は、芯材が体圧分散性に優れた素材であった場合でも、表面のフィルム層に伸びが確保されないと、結果的に体圧分散効果が充分に発揮されないという問題がある。
また、伸びやすいフィルム層を設けても、期間が経過して芯材がへたる等の理由により芯材を交換しようとしても、芯材だけを交換することができず、全体を交換する必要があった。
また、塩化ビニルレザーや合成皮革等を縫製したカバー部材でカバーリングする方法においては、褥瘡予防等のため表面の摩擦係数が重要となり、摩擦係数が少な過ぎると、例えばシーツや汗取りパッド等を併用する場合に、シーツや汗取りパッド等が滑り易くなって、シーツ等にヅレやシワが発生するようになり、褥瘡を悪化させる要因にもなりかねない。また、摩擦係数が高過ぎると、例えば電動ベッドで背上げした際にもシーツ等が全く滑らず、例えば患者の臀部から背部にかけてシーツ等が密着したままの状態となって、圧迫感を増加させる等の不具合がある。
また、特に、塩化ビニルレザーは、塩化ビニル層の伸びが小さいため、芯材の変形に充分に追従できず、芯材の体圧分散性能やクッション性能を阻害する場合がある。
そこで本発明は、汗や排泄物や体液や汚物等がマットレス内部に浸透して不衛生になるのを防止するとともに、芯材の体圧分散効果を損なうことなく、しかも褥瘡予防に効果的なマットレスのカバー部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、軟質ウレタンフォームからなる芯材の周囲のうち、少なくとも人体に接触する面を覆うように構成されるカバー部材において、前記カバー部材として、伸縮性のある繊維布の表面にウレタン層を積層することで構成するようにし、前記繊維布のJIS K 6772による破断時の伸び率を、タテ方向80〜150%、ヨコ方向150〜250%とし、前記ウレタン層表面のJIS K 7125による静摩擦係数を0.6〜0.8、動摩擦係数を0.5〜0.7とした。
ここで、繊維布の破断時の伸び率が80%未満である場合、マットレスやクッションの芯材の変形にカバー部材が充分に追従できず、マットレスやクッションの芯材の体圧分散性能やクッション性が阻害される場合がある。また、マットレスの場合は、寝姿勢を変えることにより、マットレスの幅方向について特にカバー部材の変形が大きく、伸びが要求される。従って、繊維布において、一般的に伸びやすい方向であるヨコ方向が、破断時の伸び率が150%以上とした。
また、繊維布の伸びが大きいと、繊維布表面に積層されているウレタン層に割れが生じやすくなる。ウレタン層が割れると、防水性が悪くなるという問題が生じるため、繊維布の破断時の伸び率をタテ方向150%以下、ヨコ方向250%以下とした。
そして、カバー部材表面のウレタン層により、汗や排泄物や体液や汚物等がマットレス内部に浸透するのを防止するようにし、また、芯材の変形に追随してカバー部材が伸びるようにすることで、芯材の体圧分散性が損なわれるのを防止する。また、ウレタン層の静摩擦係数や、動摩擦係数を所定範囲にすることで、褥瘡予防を有効ならしめるようにする。
この際、ウレタン層としては、非透水性であるが、透湿性を有するようにすればムレ防止等が図られて好ましく、また、抗菌剤が添加されたものにすればより好ましい。
そして、ウレタン層の形成としては、例えばウレタンフィルムを溶着させて繊維布表面に付着させても良く、接着剤を介してウレタンフィルムと織布を貼り合わせても良く、離型紙上に形成されたウレタンフィルムを織布に転写しても良く、またはウレタン溶液を繊維布表面に塗布し乾燥させても良い。
また、ウレタン層表面の静摩擦係数が0.6以下、または動摩擦係数が0.5以下では、例えばシーツや汗取りパッドを併用する場合に、シーツ等が滑り易くなって、シーツ等のズレまたはシワにより褥瘡を発生させ、または悪化させる要因となる。また、静摩擦係数が0.8以上または動摩擦係数が0.7以上では、例えば電動ベッドで背上げした際にもシーツ等が全く滑らず、例えば患者の臀部から背部にかけてシーツ等が密着したままの状態となって、圧迫感を増加させる。このため、静摩擦係数や動摩擦係数を上記範囲内とする。
尚、このようなカバー部材は、ファスナ等によって芯材に着脱自在にしておくことで、カバー部材が極度に汚れた場合等、取外して洗濯できるようになり、衛生的である。
また、本発明では、前記カバー部材のウレタン層を、ポリカーボネート系ウレタンとした。
ここで、ポリカーボネート系ウレタンは、他のポリエステル系ポリウレタンや、ポリエーテル系ウレタンに較べて加水分解しにくく、皮脂に含まれる高級脂肪酸による劣化が起きにくくて、強度的にも優れており、引裂傷が発生しにくい。
また、表面が体液等で汚れた場合でも、水、温水あるいは中性洗剤できれいにすることができ、その後、消毒用アルコールで拭けば簡単に消毒できるという利点を有している。
また本発明では、前記カバー部材をマットレス等に使用した際に、マットレス等の底面となるカバー部材の部分に、滑り止め材を配設するようにした。
このようにカバー部材の底面に滑り止め材を配設すれば、例えば車椅子用のクッション材等として適用する場合、車椅子から滑りにくくなって使い勝手が良い。
尚、滑り止め材としては、ドット加工等で表面に多数の樹脂製凸部を形成したもの等が適用可能である。
尚、本発明のカバー部材の中に収める芯材としては、例えば、順に低反発ウレタンフォーム/高密度ウレタンフォームが積層された積層体、または低反発ウレタンフォーム/高密度ウレタンフォーム/低反発ウレタンフォームが積層された積層物等があげられる。
このように、表面に低反発ウレタンフォーム層が形成された芯材にすることで、体圧分散が図られ、褥瘡予防などに効果的である。
ここで低反発ウレタンフォームとしては、反発弾性率(試験片上460mmの距離から鋼球を落下させ、最高反発距離が落下距離(460mm)の何%であるかを測定した測定値)が2〜20%程度のウレタンフォームが好ましい。これは2%未満であると、製造が難しく、20%を超えると、褥瘡予防効果が少なくなるからである。
また、高密度ウレタンフォームとしては、密度が30〜75kg/m程度、硬さが120〜200N程度、反発弾性率が30%以上が好ましい。これは密度が高すぎたり、硬さが硬すぎると、クッション性が損なわれ、密度が低すぎたり、硬さが柔らかすぎると、底付き感が生じるとともに、反発弾性率が高すぎると、ソフト感がなくなり、反発弾性率が低すぎると、マットレスへの沈み込みが大きくなって寝心地が悪くなるからである。
この際、高密度ウレタンフォームとしては、端材のようなウレタンチップを所定サイズに裁断して接着剤等で一体化したようなフォーム材が適用可能である。
カバー部材表面のウレタン層により、汗や排泄物や体液や汚物等がマットレス内部に浸透するのが防止され、また、芯材の変形に追随してカバー部材が伸びるため、体圧分散性が保持される。また、摩擦係数を所定範囲内にすることで、褥瘡防止が効果的に図られる。
そして、カバー部材のウレタン層を、ポリカーボネート系ウレタンとすることで、引裂き等にも強くなり、耐久性の向上が図れるとともに、表面が体液等で汚れた場合でも、水や温水や中性洗剤できれいにした後、消毒用アルコール等で拭けば簡単に消毒できる。
また、カバー部材をマットレス等に使用した際に、マットレス等の底面となるカバー部材の部分に滑り止め材を配設すれば、例えば車椅子用のクッション材等として適用する場合など、車椅子から滑りにくくなって使い勝手が良い。
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係るカバー部材が使用されるマットレスの説明図、図2はカバー部材の断面図、図3は芯材の断面図、図4は車椅子用クッション材の説明図である。
本発明に係るマットレス等のカバー部材は、汗や排泄物や体液や汚物等がマットレス内部に浸透して不衛生になるのを防止するとともに、芯材の体圧分散効果を損なうことなく、しかも褥瘡予防に効果的なカバー部材として構成され、特に病院や介護施設等のマットレスや、車椅子用のクッション材に使用すれば好適なようにされている。
すなわち、図1に示すように、本マットレス1は、軟質ウレタンフォーム材からなる芯材2と、この芯材2の周囲を着脱自在に覆うカバー部材3を備えており、芯材2は体圧分散型として構成されるとともに、カバー部材3は、芯材2の体圧分散性が損なわれることなく、また、寝たきり者等が使用しても、汗や排泄物や体液や汚物等が芯材2の内部に浸透して不衛生にならないように配慮されている。
そして、カバー部材3は、図2に示すように、繊維布4の表面にウレタン層5が積層されたものとしている。
前記繊維布4は、天然繊維や合成繊維の織布や編布等を使用することができ、本実施例では、合成繊維を使用するとともに、JIS K 6772による破断時の伸び率が、タテ方向で80〜150%、ヨコ方向で150〜250%のものとしている。
前記ウレタン層5は、前記繊維布4の表面に積層され、本実施例ではポリカーボネート系ウレタンとしている。そして、このようなポリカーボネート系ウレタンは、ポリウレタン成分を構成する高分子ポリオール成分としてポリカーボネートポリオールを使用し、このようなポリオール成分とイソシアネート成分との反応によって得ることができる。
ポリカーボネートポリオールを合成する際に用いる低分子量グリコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,4−ヘキサメチレングルコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、2,8−ジメチル−1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオールなどの炭素系2〜15程度の脂肪酸ジオール;1,4−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジメチルシクロオクタンジオールなどの脂環式ジオール;1,4−ビズ(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンなどの芳香族二価アルコールなどを挙げることができる。
これらのジオールは単独で使用しても良く、また2種以上を併用しても良い。さらに、これらのジオールとともに、3官能以上の水酸基を有するポリオール化合物を使用しても良い。そのようなポリオール化合物としては、例えばグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ブタントリオール、ヘキサントリオール、ペンタエリスルトリオールなどを挙げることができる。これらのポリオール化合物は、単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良い。
一方、イソシアネート化合物としては特に制限されるものではなく、従来からポリウレタンの製造に使用されている分子中にイソシアネート基を有する公知の脂肪族、脂環族、芳香族有機ジイソシアネートのいずれであっても使用することができる。
このようなイソシアネート化合物としては、例えば、トルエンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。これらの有機イソシアネート化合物は、単独で使用しても良く、また2種以上を併用しても良い。
また、本実施例では、このようなポリカーボネート系ウレタンに、例えば銀等の無機系抗菌剤やリン酸エステル等の有機系抗菌剤を添加するようにしている。
また、必要に応じて更に別の添加物を配合することも可能である。
そして、上記のポリカーボネートポリオールとイソシアネート化合物との反応で得られたウレタン溶液を、そのまま繊維布4の表面にロールコーター等で塗布してウレタン層5を形成しても良く、上記ウレタン溶液をナイフコーター等を使用してフィルム状に成形し、このフィルムを繊維布4にフレームラミネートなどで溶着するようにしても良い。
因みに、本実施例では、フィルム状にしたポリカーボネート系ウレタンフィルムを溶着することで、生産性の向上を図っている。
この際、ウレタン層表面のJIS K 7125による静摩擦係数が0.6〜0.8、動摩擦係数が0.5〜0.7になるようにしている。
一方、前記芯材2は、図3に示すように、上層の低反発ウレタンフォーム層6と中層の高密度ウレタンフォーム層7と下層の低反発ウレタンフォーム8の三層が積層された体圧分散型の芯材2とされている。
そして、低反発ウレタンフォーム層6としては、ウレタンフォームの反発弾性率が2〜20%程度のものとし、より好ましくは密度が40〜90kg/m程度のものとする。これは、密度が40kg/m未満では、体の沈み込みが速く、寝心地が悪くなる場合があり、密度が90kg/mを超えると、体の沈み込みが遅く、寝姿勢が安定するまで時間がかかる傾向になるからである。
また、高密度ウレタンフォーム層7としては、底付き感を防止し、しかもクッション性やソフト感を得るため、ウレタンフォームの密度が30〜75kg/m程度、硬さが120〜200N程度、反発弾性率が30%以上としている。
また、本実施例では、高密度ウレタンフォーム層7として、端材などのウレタンチップを所定サイズに裁断して接着剤等で一体化したようなフォーム材を使用している。これは、ウレタンチップを所定サイズに裁断して一体化したようなフォーム材は耐久性に優れてへたりにくく、また、硬さが適切であるため、底付き感を生じることがなく、クッション性も良好であるためである。
尚、本実施例のマットレス1では、上、下層の低反発ウレタンフォーム層6、8の厚みをそれぞれ20mm、中間の高密度ウレタンフォーム層7の厚みを40mmとしている。
そして、各ウレタンフォーム層6,7,8の積層方法としては、接着剤ラミネートや、フレームラミネート、熱ラミネートなどが使用出来るが、接着剤を用いたラミネートの場合、環境及び安全性の面から水性エマルジョン系接着剤を用いることが好ましい。
以上のような芯材2の周囲を、ファスナ等により着脱自在にしたカバー部材3で覆って構成されるマットレス1は、カバー部材3が芯材2の表側の低反発ウレタンフォーム層6に追従した伸びや柔軟性を有しているため、体圧分散性が損なわれることなく、また、カバー部材3のウレタン層5によって、汗や排泄物や体液や汚物等がマットレス内部に浸透するのが防止される。また、ウレタン層5表面の所定範囲内の摩擦係数によって、褥瘡の起きにくいマットレス1にされている。
また、汚れが激しい場合には、カバー部材3を取外して洗濯できるため衛生的である。
更に、ウレタン層5のポリカーボネート系ウレタンは加水分解しにくく、引裂き強度に優れているため、表面の傷の発生を防止でき、しかも皮脂に含まれる高級脂肪酸による劣化が起きにくいため耐久性の向上が図られている。
ところで、図4(a)は上記マットレス1と同様の構成の車椅子用クッション材10において、カバー部材3の底面に滑り止め材11を縫着した例を示す説明図である。
この滑り止め材11は、本実施例では、図4(b)に示すように、カバー部材3をマットレス等に使用した際に、マットレス等の底面となるカバー部材3の部分にドット加工等により多数の樹脂製の凸部13を形成したものであり、凸部13形成側を裏側に向けて縫着することにより、クッション材10とクッション材10を支持する床面等とが滑りにくくなるようにしたものである。
因みに、クッション材10の場合の芯材2は、上層の低反発ウレタンフォーム層と下層の高密度ウレタンフォーム層の二層構造であり、本実施例では、上層の低反発ウレタンフォーム層の厚みが30mm程度、下層の高密度ウレタンフォーム層の厚みが20mm程度としている。
尚、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば、マットレス1やクッション材10の形状や厚み等は例示である。また、クッション材の使用目的等も任意である。
マットレスやクッション材の芯材として、少なくとも上層に低反発ウレタンフォーム層が含まれる軟質ウレタンの積層構造にし、その周囲をカバー部材で被覆するとともに、このカバー部材として、所定の伸び率を有する繊維布の表面にポリカーボネート系ウレタン層を形成し、このウレタン層表面の摩擦係数を所定範囲にすることで、寝たきり者等が褥瘡(床擦れ)になるのを予防することができ、また、汗や排泄物や体液や汚物等がマットレス内部に浸透して不衛生になるのが防止される。このため、病院や介護施設等で使用されるマットレスや、車椅子用のクッション材などに好適である。
本発明に係るカバー部材が使用されるマットレスの説明図 カバー部材の断面図 芯材の断面図 車椅子用クッション材の説明図で、(a)は全体図、(b)は滑り止め材の裏面図
符号の説明
1…マットレス、2…芯材、3…カバー部材、4…繊維布、5…ウレタン層、10…クッション材、11…滑り止め材。

Claims (3)

  1. 軟質ウレタンフォームからなる芯材の周囲のうち、少なくとも人体に接触する面を覆うように構成されるカバー部材であって、前記カバー部材は、伸縮性のある繊維布の表面にウレタン層を積層することで構成され、前記繊維布のJIS K 6772による破断時の伸び率は、タテ方向80〜150%、ヨコ方向150〜250%であり、前記ウレタン層表面のJIS K 7125による静摩擦係数は0.6〜0.8、動摩擦係数は0.5〜0.7であることを特徴とするマットレス等のカバー部材。
  2. 前記カバー部材のウレタン層は、ポリカーボネート系ウレタンであることを特徴とする請求項1に記載のマットレス等のカバー部材。
  3. 前記カバー部材をマットレス等に使用した際に、マットレス等の底面となるカバー部材の部分に、滑り止め材が配設されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマットレス等のカバー部材。
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