JP6948909B2 - マットレス - Google Patents

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Description

本発明は、クッション材を被覆する側地を用いるマットレスに関する。
従来、利用者が寝る場合に使用するマットレスは、ベッドのボトムや床等の載置面上に載置して使用される。そのようなマットレスには、利用者の快適性や安全性を向上させる様々な提案がされている。
近年、マットレスを使用するにあたり、身体機能の低下、手術後など寝返りや体位変換が困難な利用者が自力で体位変換する場合の手助けとして、また利用者の介護者ができるだけ小さい力で負担なく利用者の体位変換をできるようにするために、表面が滑りやすいシーツなどが利用されている。シーツが滑ることにより、利用者や介護者はより小さな力で利用者の身体を動かすことができる。
シーツの構造としては、従来技術として、例えば、通常のシーツの臀部にあたる部分に滑る素材を用いることを特徴とするもの(特許文献1を参照)、枕が配置される部分とシーツの両サイドの部分以外の部分を滑る素材としたものが開示されている(特許文献2を参照)。また、滑る素材については、原料や摩擦係数を規定したものが開示されている(特許文献3,4,5を参照。)。
しかしながら、上述した特許文献1,2のようにマットレスの上にシーツを敷く構成では、体位変換時にズレたり、シワが寄ったりし易いため、シーツを敷き直す手間が生じたり、シワになった部分が利用者に当たることで褥瘡のリスクが高まるという問題があった。
また、マットレスの硬さなどの状態により、低摩擦シーツを使用する際の体位変換、寝返りし易さが変わるという問題もあった。さらに、マットレス上に敷くシーツによって、体圧分散性が変わるという問題もあった。
また、マットレスにシーツを敷いて使用することで、シーツ自体が汚れやすいという清潔面の問題や、シーツが汚れる度にシーツを交換したりシーツを洗濯しなければならず、労働面で介護者の負担が増大するという問題も生じている。
マットレスについては、マットレスカバー(側地)の表面に防水機能や撥水機能を備えることで、カバーが汚れた場合でも簡単に清拭することができるので、マットレス自体を清潔に保つことができるマットレスが病院で使われている。
実用新案第3126751号公報 実用新案第3016659号公報 特許第5117721号公報 特許第4277332号公報 特開2000−24054号公報
しかしながら、防水機能や撥水機能を備えるマットレスカバーに直接横になると、肌にマットレスカバーがべたついて感触や寝心地が悪い、蒸れるなどという問題があるためマットレスの上にシーツを敷く必要があった。また、シーツを使用すると、上述したように使用者が動くことによりマットレスカバーと利用者との間でシーツにシワが生じるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、シーツを用いることなくマットレスを使用でき、利用者が動くことによりマットレスの側地に生じるシワを低減することができ、マットレスの弾力性などの特性と側地の特性を最適に設定でき、蒸れの問題も低減することができるマットレスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係るマットレスは、次の通りである。
本発明は、クッション材を側地で覆ったマットレスであって、前記側地の構成として、防水機能または撥水機能を備え、前記側地の表面には、低摩擦機能を備える摩擦領域を設けることを特徴とするものである。
本発明では、前記側地を、低摩擦素材(例えば、ふっ素繊維など)により構成して、防水加工または撥水加工を施すようにしてもよい。
また、本発明では、前記側地の構成として、当該側地を構成する生地の表面に低摩擦層を備え、前記低摩擦層より下層に防水層を備えるようにしてもよく、また、当該側地を構成する生地の表面に低摩擦機能を備える防水フィルムを貼り付けるようにしてもよい。
また、本発明では、前記側地の構成として、当該側地を構成する生地の表面に低摩擦機能を備える防水加工または撥水加工を施すようにしてもよく、また、前記側地に、部分的に低摩擦機能を有する低摩擦領域を備えるようにしてもよい。
本発明のマットレスによれば、クッション材を側地で覆ったマットレスであって、前記側地として、防水機能または撥水機能を備え、前記側地の表面には、低摩擦機能を備える摩擦領域を設けることで、シーツを使用する必要がなくなり、シーツのズレやシワを気にすることなく、利用者の体位変換や寝返りを容易に行うことができ、利用者に対して最適な体圧分散性を実現できるとともに、マットレスの弾力性などの特性と側地の特性を最適に設定でき、蒸れの問題も低減することができる。また、シーツを使用することにより生じる、シーツが汚れたときのシーツの交換作業、洗濯作業等の労働面における介護者の負担を軽減することができる。
第1実施形態に係るマットレスの全体の構成を示す説明図である。 前記マットレスの構成を示す断面図である。 前記マットレスを使用したベッド装置の全体構成を示す説明図である。 前記側地のマットレス表面側の構成の変形例1を示す説明図である。 前記側地のマットレス表面側の構成の変形例2を示す説明図である。 前記側地のマットレス裏面側の構成を示す説明図である。 前記側地のマットレス裏面側の構成の変形例3を示す説明図である。 前記マットレスを使用したベッド装置の構成を示す説明図である。 前記ベッド装置の起伏機構を動作させた状態を示す説明図である。 変形例1のマットレスを使用したベッド装置の構成を示す説明図である。 変形例1のマットレスを使用したベッド装置の起伏機構を動作させた状態を示す説明図である。 第2実施形態に係るマットレスを使用したベッド装置の起伏機構を動作させた状態を示す説明図である。 第3実施形態に係るマットレスを起伏機構を有しないベッド装置に使用した状態を示す説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の側地およびマットレスを実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例であって、第1実施形態に係るマットレスの全体の構成を示す説明図、図2は前記マットレスの構成を示す断面図、図3は前記マットレスを使用したベッド装置の全体構成を示す説明図である。
(マットレス)
第1実施形態に係るマットレス100は、図1,図2に示すように、クッション材150を側地110で覆ったマットレスである。
マットレス100は、平面視で一方向に長く他方向に短い矩形状で、かつ矩形状の断面を有する直方体形状で構成されている。
クッション材150は、弾力性を有する部材より成り、マットレス100の内部を構成するものであって、マットレス100の形状と同様に、平面視で一方向に長く他方向に短い矩形状で、かつ矩形状の断面を有する直方体形状で構成されている。
側地110は、低摩擦機能と防水機能とを備える生地を用いて構成され、クッション材150を収納可能なように、クッション材150と同様な直方体形状の空間(以下、収納空間と称する。)を形成するように構成されている。
側地110を構成する生地は、全体的に防水機能を備え、部分的に低摩擦機能を有する素材が使用されている。
クッション材150は、側地110の収納空間110aよりも大きめの寸法で形成されている。例えば、側地110に伸縮性をもたせることで、クッション材150が側地110内部に収納された状態で、クッション材150と側地110とが一体となるように構成されて、側地110の表面に張りが生じるようになっている。
側地110内部に収納されるクッション材150の寸法に応じて、側地110の表面の張り状態の調整は可能である。
クッション材150の容量と側地110の収納空間110aの大きさとの関係は、クッション材150の材質や容量によって、マットレス100に要求される硬さ(クッション性)によって適宜設定、調整されるものである。
ここで、第1実施形態のマットレス100の側地110の特徴的な構成について図面を参照して説明する。
図3は第1実施形態に係るマットレスの側地のマットレス表面側の構成を示す説明図、図4は前記側地のマットレス表面側の構成の変形例1を示す説明図、図5は前記側地のマットレス表面側の構成の変形例2を示す説明図、図6は前記側地のマットレス裏面側の構成を示す説明図、図7は前記側地のマットレス裏面側の構成の変形例3を示す説明図である。
第1実施形態のマットレス100の側地110は、図3に示すように、マットレス100の上面側に位置する表面110Aにおいて、マットレス100上でマットレス長手方向(図中でX矢印方向)に仰臥位姿勢の利用者Pの上半身(背部、腰部、臀部を含む)に対応する部分に、周辺の生地と比較してマットレス短手方向(図中でY矢印方向)に沿った方向に低摩擦機能を有する摩擦領域111が設けられている。
ここで、高摩擦(高摩擦状態、高摩擦機能)とは、滑りにくい状態や滑りにくい機能を示し、低摩擦(低摩擦状態、低摩擦機能)とは、滑り易い状態や滑り易い機能を示す。
摩擦領域111は、利用者Pの上半身付近を含み、マットレス幅方向(マットレス短手方向)の全幅に亘り設けられている。
なお、側地110の特徴的な摩擦領域の構成は、上述した構成に限定されるものではない。例えば、摩擦領域111の構成として、マットレス短手方向に加えて、マットレス長手方向に対しても低摩擦機能をもたせてもよい。
(変形例1)
変形例1として、マットレス100が起伏機構を備えるベッド装置に使用される場合は、図4に示すように、摩擦領域111を第1の摩擦領域として、第1の摩擦領域111に加えて、マットレス100の上面側に位置する表面110Aにおいて、マットレス100上でマットレス長手方向に仰臥位姿勢の利用者Pの大腿部に対応する部分に、マットレス長手方向に低摩擦機能を有する第2の摩擦領域112を設けるようにしてもよい。
第2の摩擦領域112は、利用者Pの大腿部付近を含み、マットレス幅方向(マットレス短手方向)の全幅に亘り設けられている。
(変形例2)
変形例2として、図5に示すように、マットレス幅方向側端の一部の平坦部110bを除く範囲で第1の摩擦領域111aおよび第2の摩擦領域112aを設けるようにしてもよい。
また、マットレス100の側地110は、図6に示すように、マットレス100の下面側に位置する表面110Bの全域に亘り、特徴的な摩擦機能を有する第3の摩擦領域113が形成されている。
具体的には、側地110のマットレス100の下面側の表面110Bが、マットレス長手方向では、背ボトム3a、膝ボトム3c、足ボトム3dに対向する部分には低摩擦機能を有し、腰ボトム3bに対向する部分には高摩擦機能を有している。
なお、マットレス100の下面側の表面110Bは、短手方向に高摩擦機能を有するように構成してもよい。
背上げ機構、膝上げ機構を有するベッド装置の場合は、腰臀部の腰ボトム3bは動作しない。背ボトム3a、膝ボトム3c、足ボトム3dは、動作することでボトムとマットレス100の接触位置(長手方向)が変化する。
動作する背ボトム3a、膝ボトム3c、足ボトム3dに対向する位置のマットレス100の下面側の表面110Bを、マットレス長手方向に対して低摩擦にすることで、ボトムとマットレス100の側地110との摩擦を軽減し、ベッド装置をスムーズに動作させることができる。また、マットレス100の下面側の表面110Bを、短手方向に高摩擦機能を有するように構成することで、ボトム3からマットレス100がずれにくくすることができる。
なお、側地110のマットレス100の下面側の表面110Bは、利用者の部位に対応する背ボトム3a、腰ボトム3b、膝ボトム3c、足ボトム3dに応じて摩擦係数を変えて構成するようにしてもよい。
(変形例3)
なお、側地110の第3の摩擦領域113の構成は、上述した構成に限定されるものではなく、例えば、変形例3として、図7に示すように、マットレス100の下面側に位置する表面110Bにおいて、マットレス長手方向に仰臥位姿勢の利用者Pの腰部および臀部の位置に対応する位置に、周辺の生地と比較して高摩擦機能を有する第4の摩擦領域114を設けるようにしてもよい。
(ベッド装置)
次に、第1実施形態に係るマットレス100を使用するベッド装置について、図面を参照して説明する。
図8は第1実施形態に係るマットレスを使用したベッド装置の構成を示す説明図、図9は前記ベッド装置の起伏機構を動作させた状態を示す説明図、図10は変形例1のマットレスを使用したベッド装置の構成を示す説明図、図11は変形例1のマットレスを使用したベッド装置の起伏機構を動作させた状態を示す説明図である。
第1実施形態に係るマットレス100を使用するベッド装置1Aは、図8に示すように、マットレス100が載置される分割されたボトム(床部)3と、その分割されたボトム3の一部を起伏させる起伏機構と、起伏機構を備える上部フレーム2と、上部フレーム2を昇降させる昇降機構1とを備えて構成されている。
ベッド装置1Aは、上部フレーム2のヘッド側およびフット側の下部にそれぞれ昇降機構1H,1Fを配置して、上部フレーム2を昇降するように構成されている。
上部フレーム2の上には分割されたボトム(床部)3が配置される。
ボトム3は、背ボトム(背部)3a、腰ボトム3b、膝ボトム(膝部)3c、足ボトム3dに分割されて構成されている。そして、その分割されたボトム3の上にマットレス100が配置される。上部フレーム2のヘッド側とフット側には、それぞれヘッドボード5,フットボード6が設けられている。
ヘッド側の昇降機構1Hとフット側の昇降機構1Fは、それぞれ昇降動作を独立または協調して制御可能に構成されている。
上部フレーム2には、利用者Pの上体(背中)を起伏するための起伏機構として、いわゆる背上げ機構(図示省略)と、利用者Pの膝部を起伏するための起伏機構として、いわゆる膝上げ機構(図示省略)が構成されている。
マットレス100の側地110には、図8に示すように、マットレス100の上面側の表面110Aに、仰臥位姿勢の利用者Pの上半身に対向する付近には第1の摩擦領域111が設けられている。
また、側地110のマットレス100の下面側の表面110Bには、上述したように、第3の摩擦領域113が設けられている。第3の摩擦領域113は、背ボトム(背部)3a、腰ボトム3b、膝ボトム(膝部)3c、足ボトム3dのそれぞれと対向するように構成されている。
次に、ベッド装置1Aにおいて、マットレス100上の利用者Pの背上げ動作および膝上げ動作により姿勢を変化させた場合について説明する。
まず、ベッド装置1Aにおいて、利用者Pの背上げ動作を行なう場合は、図9に示すように、図示しない背上げ機構により背ボトム3aを起こすことで、利用者Pの上半身が上マットレス100とともに起こされる。
このとき、マットレス100の側地110の第1の摩擦領域111がマットレス長手方向に低摩擦機能を有するように構成されているので、利用者Pの背中が側地110に対して容易に摺動することができる。これにより、利用者Pは無理なく背上げ動作を行うことができる。
具体的には、ベッド装置1Aにおいて、利用者Pの背上げ動作を行なう場合は、背ボトム3aが起こされると身体が押されてフット側へずれて、ずり落ちたような背上げ姿勢となる。そこで、第1の摩擦領域111をマットレス長手方向に低摩擦機能を有するように構成することで、背ボトム3aが起こされると利用者Pの背中が側地110に対して容易に摺動することで押し上げられるため、身体が足側へずれることを抑制して背上げ動作を行うことができる。
そして、利用者Pの背上げ動作を行なう際には、利用者Pの膝上げ動作を行われる。
膝上げ動作は、図9に示すように、図示しない膝上げ機構により膝ボトム3cと足ボトム3dとを起こすことで、利用者Pの膝部がマットレス100とともに起こされる。これにより、膝ボトム3cが利用者Pの太股側を受ける状態となるため、身体がフット側にずれることなく容易に背上げ動作を行なうことができる。
また、マットレス100の下面側においては、側地110の下側の表面110Bのマットレス100の長手方向では、背ボトム3a、膝ボトム3c、足ボトム3dに対向する部分には低摩擦機能を有し、腰ボトム3bに対向する部分には高摩擦機能を有する第3の摩擦領域113が形成されているので、背ボトム3a、膝ボトム3c、足ボトム3dが動作した場合には、側地110の下側の表面110Bは、背ボトム3a、膝ボトム3c、足ボトム3dにおいては容易に移動することができ、腰ボトム3bにおいてはマットレス100が容易にずれることなく、背上げ動作を行なうことができる。
また、側地110の下側の表面110Bのマットレス短手方向に高摩擦機能を有しているので、マットレス100のずれを抑制して、マットレス100が短手方向でベッドからはみ出さないようにしている。これにより、マットレス100の位置を整える労力を低減することができる。
以上のように構成したので、第1実施形態によれば、クッション材150を側地110で覆ったマットレス100において、側地110として、低摩擦機能を備える側地を用いることで、利用者の体位変換や寝返りを容易に行うことができるので、利用者に対して最適な体圧分散性を実現して、良質な睡眠と床ずれの抑制を実現できる。
さらに、第1実施形態によれば、側地110に防水機能を備えることで、側地110の表面に汚れが付着した場合でも、内部まで浸透してクッション材を汚すことなく、清拭処理を容易に行うことができるので、汚れ防止のためのシーツを使用する必要がなくなる。これにより、シーツのズレやシワを気にすることなく、また、シーツが汚れたときの清潔面やシーツの交換作業、洗濯作業等の労働面における介護者の負担を軽減することができる。
また、第1実施形態では、側地110のマットレス100の上面側の表面110Aには、利用者Pに対応して第1の摩擦領域111を設けたことで、利用者Pに負担をかけることなく背上げ動作を行うことができる。
さらに、変形例1として、図4に示すように、第1の摩擦領域111に加えて、第2の摩擦領域112を設けることで、図10,図11に示すように、第2の摩擦領域112の低摩擦機能により膝上げ時に大腿部が圧迫されることがないため、さらに利用者Pに負担をかけることなくベッド動作を行うことができる。
また、第1実施形態では、マットレス100の下面側の表面110Bの全域にボトム3に対応して第3の摩擦領域113を設けたことで、背上げ動作によるマットレス100の位置ずれを低減できる。
また、第1実施形態では、側地110の特徴的な構成として、低摩擦機能と防水機能とを備える生地を用いて構成しているが、防水機能に代えて撥水機能を備えるものとしてもよい。このように構成することで、側地110に汚れが付着した場合でも、防水機能で清拭処理が可能なものであれば、撥水機能においても同様な清拭処理を行うことができる。
側地に撥水機能を備える場合は、側地とクッション材とを分離可能に構成し、クッション材を洗浄可能な部材で構成することが好ましい。このように構成することで、側地に付着した汚れが内部まで浸透してクッション材を汚した場合であっても、クッション材を容易に洗浄することができる。
以下に、側地に防水機能や撥水機能を備える構成の実施例を示す。
実施例1として、第1実施形態に係るマットレス100に用いる側地110に代えて、側地を構成する生地として低摩擦素材を用いて、クッション材を収納する収納空間を形成して、その内側に防水フィルムを貼り付けるなどの防水加工を施すようにしてもよい。
このように構成することで、生地の特徴を活用しつつ低摩擦機能と防水機能とを備える側地を実現できる。また、側地において、防水加工に代えて撥水加工を施すようにしてもよい。
実施例2として、第1実施形態に係るマットレス100に用いる側地110に代えて、側地を構成する生地の表面に低摩擦層を備え、低摩擦層より下層に防水層を備えるように構成したものであってもよい。
このように構成することで、生地に低摩擦層と防水層とを設けることにより、低摩擦機能と防水機能とを備える側地を簡単に実現できる。また、側地において、防水層に代えて撥水層を設けるようにしてもよい。
実施例3として、第1実施形態に係るマットレス100に用いる側地110に代えて、側地を構成する生地の表面に低摩擦機能を備える防水フィルムを貼り付けるように構成したものであってもよい。
このように構成することで、生地に低摩擦機能を備える防水フィルムを貼り付けることにより、生地の汚れも防ぐことができるため清潔な状態をより長く保てる側地を実現できる。また、側地において、防水フィルムに代えて撥水フィルムを貼り付けるようにしてもよい。
実施例4として、第1実施形態に係るマットレス100に用いる側地110に代えて、側地を構成する生地の表面に低摩擦機能を備える防水加工を施すようにしてもよい。
このように構成することで、低摩擦機能を備える防水加工を施した生地を高密度に編み込むことにより、低摩擦機能と防水機能とを備える側地を実現できる。また、側地において、防水加工に代えて撥水加工を施すようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図面を参照して説明する。
図12は第2実施形態に係るマットレスを使用したベッド装置の起伏機構を動作させた状態を示す説明図である。
なお、第2実施形態に係るマットレス及びベッド装置において、第1実施形態に係るマットレス及びベッド装置と同様な構成については同じ符号を付することで説明を省略する。
第2実施形態は、図12に示すように、特徴的な機能を備えるマットレス200を、起伏機構として背上げ機構を備えるベッド装置201Aに採用したことを特徴とするものである。
第2実施形態に係るベッド装置201Aは、図12に示すように、マットレス200が載置される2分割されたボトム(床部)203と、その分割されたボトム203の一部を起伏させる起伏機構(図示省略)と、起伏機構を備える上部フレーム2と、上部フレーム2を昇降させる昇降機構1とを備えて構成されている。
ベッド装置201Aは、上部フレーム2のヘッド側およびフット側の下部にそれぞれ昇降機構1H,1Fを配置して、上部フレーム2を昇降するように構成されている。
ボトム3は、背ボトム(背部)203aと足ボトム203dに分割されて構成されている。そして、その分割されたボトム203の上にマットレス200が配置される。
上部フレーム2には、利用者Pの上体(背中)を起伏するための起伏機構として、いわゆる背上げ機構(図示省略)が構成されている。
第2実施形態に係るマットレス200は、第1実施形態のマットレス100と同様にクッション材を側地210で覆った矩形状のマットレスであって、特徴的な摩擦機能と防水機能とを備える側地210を用いて構成されている。
マットレス200の側地210には、図12に示すように、マットレス200の上面側の表面210Aに、仰臥位姿勢の利用者Pの上半身に対向する付近には第1の摩擦領域211が設けられ、利用者Pの大腿部に対応する部分には第2の摩擦領域212が設けられている。
第1の摩擦領域211において、上半身に対応する領域では、周辺の生地と比較してマットレス短手方向(マットレス幅方向)に沿った方向に低摩擦機能を有している。
また、頭部から臀部に亘る領域では、マットレス長手方向に低摩擦機能を有している。
第2の摩擦領域212は、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に高摩擦機能を有している。
また、マットレス200の側地210は、マットレス200の下面側に位置する表面210Bの全域に亘り、第3の摩擦領域213が形成されている。第3の摩擦領域213は、マットレス短手方向に高摩擦機能を有している。また、マットレス長手方向では、背ボトム203aに対向する部分には低摩擦機能を有し、足ボトム203dに対向する部分には高摩擦機能を有している。
また、側地210は、防水機能を有する素材で構成されている。
次に、ベッド装置201Aにおいて、マットレス200上の利用者Pの背上げ動作により姿勢を変化させた場合について説明する。
ベッド装置201Aにおいて、利用者Pの背上げ動作を行なう場合は、図12に示すように、図示しない背上げ機構により背ボトム203aを起こすことで、利用者Pの上半身が上マットレス200とともに起こされる。
このとき、マットレス200の側地210の第1の摩擦領域211がマットレス長手方向に低摩擦機能を有するように構成されているので、利用者Pの背中が側地210に対して容易に摺動することができる。これにより、利用者Pは無理なく背上げ動作を行うことができる。
そして、マットレス200の側地210には、マットレス長手方向に高摩擦機能を有する第2の摩擦領域212が設けられているので、利用者Pの太腿側がマットレス長手方向にずれにくい状態となっているため、身体がフット側にずれることなく容易に背上げ動作を行なうことができる。
以上のように構成したので、第2実施形態によれば、特徴的なマットレス200を、起伏機構として背上げ機構のみを備えるベッド装置201Aに採用する場合に、マットレス200の構成として、側地210の表面に第1の摩擦領域211と第2の摩擦領域212とを設けることで、利用者Pに負担をかけることなく背上げ動作を行うことができる。また、側地210を、防水機能を有する素材で構成することで、側地210の表面に汚れが付着した場合でも、内部まで浸透してクッション材を汚すことなく、清拭処理を容易に行なうことができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図面を参照して説明する。
図13は第3実施形態に係るマットレスを起伏機構を有しないベッド装置に使用した状態を示す説明図である。
なお、第3実施形態に係るマットレス及びベッド装置において、第1実施形態に係るマットレス及びベッド装置と同様な構成については同じ符号を付することで説明を省略する。
第3実施形態は、図13に示すように、第1実施形態と同様の構成を有するマットレス300を、起伏機構を有しないベッド装置301Aに採用したことを特徴とするものである。
第3実施形態に係るベッド装置301Aは、図13に示すように、マットレス300が載置されるボトム(床部)303と、ボトム303が配置される上部フレーム2と、上部フレーム2を昇降させる昇降機構1とを備えて構成されている。
ベッド装置301Aは、上部フレーム2のヘッド側およびフット側の下部にそれぞれ昇降機構1H,1Fを配置して、上部フレーム2を昇降するように構成されている。
第3実施形態に係るマットレス300は、第1実施形態と同様にクッション材150を側地310で覆ったマットレスである。
側地310を構成する生地は、全体的に防水機能を備え、部分的に低摩擦機能を有する素材が使用されている。
側地310は、マットレス300の上面側に位置する表面310Aにおいて、周辺の生地と比較してマットレス短手方向に低摩擦機能を有する摩擦領域311が設けられている。
側地310のマットレス300の下面側の表面310Bには、第3の摩擦領域313が設けられている。第3の摩擦領域313は、マットレス短手方向に高摩擦機能を有している。
以上のように構成したので、第3実施形態によれば、特徴的なマットレス300を、起伏機構を有しないベッド装置301Aに採用する場合に、マットレス300の構成として、側地310の表面310Aに摩擦領域311を設けることで、利用者Pに負担をかけることなく、利用者の体位変換や寝返りを容易に行うことができる。また、第3実施形態によれば、側地310の下側の表面310Bの全域に高摩擦機能を有する第3の摩擦領域313を設けたことで、マットレス300の位置ずれを低減できる。
さらに、第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、側地310に防水機能を備えることで、側地310の表面に汚れが付着した場合でも、内部まで浸透してクッション材を汚すことなく、清拭処理を容易に行なうことができるので、汚れ防止のためのシーツを使用する必要がなくなる。これにより、シーツが汚れたときの清潔面やシーツの交換作業、洗濯作業等の労働面における介護者の負担を軽減することができる。また、シーツのズレやシワを気にすることがなくなる。
なお、本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の側地およびマットレスは、医療用、介護用、家庭用のベッド等に用いるマットレスに利用することができる。
1A ベッド装置
3 ボトム
3a 背ボトム
3b 腰ボトム
3c 膝ボトム
3d 足ボトム
100,200,300 マットレス
110,210,310 側地
110A,210A,310A 表面(上面側)
110B,210B,310B 表面(下面側)
110a 収納空間
110b 平坦部
111,311 摩擦領域(第1の摩擦領域)
111a,211 第1の摩擦領域
112,112a,212 第2の摩擦領域
113,213,313 第3の摩擦領域
114 第4の摩擦領域
150 クッション材

Claims (3)

  1. クッション材を側地で覆ったマットレスであって、
    前記マットレスは、少なくとも腰ボトムと、他のボトムとを含むベッドに載置され、
    前記側地は、防水機能または撥水機能を備え、
    前記側地の表面には、周辺の生地と比較して低摩擦となる摩擦領域が部分的に設けられ
    前記摩擦領域として、
    利用者の上半身に対応し、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に対して低摩擦である第1の領域と、
    前記利用者の大腿部に対応する部分に、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に対して低摩擦である第2の領域と、
    を設け、
    更に、前記側地の下面には、
    前記腰ボトムに対向する部分に、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に対して高摩擦である第3の領域と、
    前記他のボトムに対向する部分に、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に対して低摩擦である第4の領域と、
    を設けることを特徴とするマットレス。
  2. クッション材を側地で覆ったマットレスであって、
    前記マットレスは、少なくとも背ボトムと足ボトムとを有するベッドの上に載置され、
    前記側地は、防水機能または撥水機能を備え、
    前記側地の表面には、周辺の生地と比較して低摩擦となる摩擦領域が部分的に設けられ、
    前記摩擦領域として、
    利用者の上半身に対応し、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に対して低摩擦である第1の領域と、
    前記利用者の大腿部に対応する部分に、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に対して低摩擦である第2の領域と、
    を設け、
    前記摩擦領域は、前記側地の下面に更に設けられ、
    前記下面の摩擦領域は、周辺の生地と比較してマットレスの短手方向に対して低摩擦となり、前記背ボトムに対応する第5の領域と、前記足ボトムに対応する第6の領域とを設け、
    前記第5の領域は、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に対して低摩擦となる領域であり、
    前記第6の領域は、周辺の生地と比較してマットレス長手方向に対して高摩擦となる領域である
    ことを特徴とするマットレス。
  3. 前記摩擦領域は、前記マットレスの幅方向の全幅に亘り設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマットレス。
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