JP2005045495A - 画像形成装置および画像形成装置判断手段 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置判断手段 Download PDF

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勝一 中村
Jun Yokobori
潤 横堀
Takao Kurohata
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Abstract

【課題】リピート機能、集約機能などを利用して画像形成、後処理を行う際に、後処理実行の可否を用意かつ確実に判定する。
【解決手段】原稿の向きを設定する設定手段と、1枚または複数の画像を1枚の転写紙中に複数の画像として印刷する印刷機能(リピート機能または集約機能)とを備え、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機との接続が可能な画像形成装置であって、原稿の向きと印刷機能の設定から転写紙に印刷される複数の画像を1つの画像として見た場合の画像の種類を判断する画像種類判断手段と、画像の種類と後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段とを備える。
【効果】設定された原稿方向と集約設定またはリピート設定から転写紙に印刷される画像の種類を判断でき、さらに画像種類に対する後処理が実現可能かを印刷前に知ることができる。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読込みなどによって得られる1枚の画像を1枚の転写紙中に繰り返し印刷するリピート機能または複数枚の画像を1枚の用紙に集約して印刷を行う集約機能のいずれかを有し、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機に接続される画像形成装置および画像形成装置判断手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高度情報化技術の進展により複写機、プリンターや複合機のデジタル化に伴い、画像読み取り装置で読み取るなどして得た原稿画像を一枚の転写紙に繰り返し配置するリピート機能や、複数枚の原稿画像を一枚の転写紙に集約して配置する集約機能を有する画像形成装置が実用化されている。
これらのリピート機能や集約機能では、画像の配列を定めて転写紙に画像を配置するものであり、その画像配置は定型的なものであったり、ユーザーが適宜設定できるようになっていたりする。
このため上記機能を用いる際には、原稿読み取り手段で原稿を読み取るときに、原稿の設置方向や原稿中の画像の向きに注意を払い、転写紙に所望の配列で画像が配置されるように原稿の設置方向を調整したり画像の配列編集を行うことが必要になる。しかし、原稿には画像の縦横が混在するものもあり、画像の配列編集などの作業が面倒であるという問題がある。
これに対し、原稿の設置方向を機械的に認識するとともに、画像の向きを読み取られた画像データを基に判別する方法が提案されている。例えば、特許文献1では、読み込んだ画像データに基づいて画像の天地や文章の縦横を認識する手段と画像編集機能を備え、前記認識結果に基づいて複数の画像を1枚の転写紙に配置する集約機能(N in 1とも称される)を有する画像形成装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−311334号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで画像形成装置では、後処理機を接続して印刷を行った転写紙にステイプル、パンチなどの後処理を施す場合があり、リピート機能や集約機能によって印刷を行った転写紙に対しても上記後処理を行いたいという要望がある。
しかし、上記後処理では、後処理機によっては例えばステイプルなどでは転写紙の片側(搬送方向に対し)のみを綴じることができるなどの機構的な制約がある。このため、前記した画像編集によって画像の回転などを行った転写紙では、原稿の向きによっては転写紙の方向(ポートレイト、ランドスケープの別)、移送方向(LEF、SEF)が変わり、後処理可能な位置が異なってくる場合があり、所望の位置とは異なる位置に後処理がなされることがあるなどの問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、画像編集を行った後、転写紙に後処理を行うにあたって、画像編集後の画像の種類(天地、画像の向き、転写紙の方向)を考慮して後処理との組み合わせの判断を行うことによって、リピート機能や集約機能によって印刷を行った転写紙に対しユーザが意図するものと異なる形で後処理がなされるの未然に防止して、リピート機能や集約機能によって印刷された転写紙に適正な後処理を施すことを可能にする画像形成装置および画像形成装置判断手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の画像形成装置のうち、請求項1記載の発明は、原稿の向きを設定する設定手段と、読込んだ1枚または複数の画像を1枚の転写紙中に複数の画像として印刷する印刷機能とを備え、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機との接続が可能な画像形成装置であって、設定された前記原稿の向きと前記印刷機能の設定から、転写紙に印刷される複数の画像を1つの画像として見た場合の画像の種類を判断する画像種類判断手段と、該手段で判断がなされた画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段とを備えること特徴とする。
【0007】
請求項2記載の画像形成装置の発明は、原稿の向きを設定する設定手段と、読込んだ1枚の画像を1枚の転写紙中に繰り返し印刷するリピート機能を備え、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機との接続が可能な画像形成装置であって、設定された前記原稿の向きと前記リピート機能の設定から、転写紙に印刷される複数の画像を1つの画像として見た場合の画像の種類を判断する画像種類判断手段と、該手段で判断がなされた画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段とを備えること特徴とする。
【0008】
請求項3記載の画像形成装置の発明は、原稿の向きを設定する設定手段と、読込んだ複数枚の画像を1枚の用紙に集約して印刷を行う集約機能を備え、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機との接続が可能な画像形成装置であって、設定された前記原稿の向きと前記集約機能の設定から、転写紙に印刷される画像の種類を判断する画像種類判断手段と、該手段で判断がなされた画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【0009】
請求項4記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記画像種類判断手段および両立判断手段は、画像形成装置に備える原稿読み取り手段で原稿を読み込み前に、画像の種類を判断してその画像の種類と前記後処理機能とが両立するか否かの判断を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記設定手段で設定される原稿の向きが、少なくともポートレイトおよびランドスケープの別であることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、原稿の画像を読みとる原稿読み取り手段と、該原稿読み取り手段に設置された原稿の縦横置きの別を検知する手段と、原稿の画像の向きを入力する手段とを備え、前記原稿の向きを設定する手段は、前記で検知された原稿の縦横置きの別と前記で入力された画像の向きとから原稿の向きを設定することを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記画像の種類が、画像の天地、画像の縦横の向きおよび転写紙の縦横方向であることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の画像形成装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、後処理機に対する設定を行う設定手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記両立判断手段で判断を行った結果、両立不可能と判断された場合にメッセージを出力する機能を有することを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記両立判断手段で判断を行った結果、両立不可能と判断された場合にメッセージを出力し、転写紙への画像の印刷を不可とすることを特徴とする。
【0016】
請求項11記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記両立判断手段で判断を行った結果、両立不可能と判断された場合にメッセージを出力し、設定された後処理機能の変更または取り消しを要求する機能を有することを特徴とする。
【0017】
請求項12記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記両立判断手段で判断を行った結果、両立不可能と判断された場合にメッセージを出力し、画像の種類の変更を要求する機能を有することを特徴とする。
【0018】
請求項13記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜12のいずれかに記載の発明において、前記後処理は、綴じ方向を選択し、ステイプルして複数枚の印刷後の転写紙を綴じる処理であることを特徴とする。
【0019】
請求項14記載の画像形成装置の発明は、請求項1〜12のいずれかに記載の発明において、前記後処理は、綴じ方向を選択し、印刷後の転写紙にパンチ穴を開ける処理であることを特徴とする。
【0020】
請求項15記載の画像形成装置判断手段の発明は、原稿の向きの設定を取得する機能と、1枚または複数の画像を1枚の転写紙中に複数の画像として印刷する印刷機能の設定を取得する機能と、画像形成装置に接続され、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機の後処理機能の設定を取得する機能と、前記の設定された原稿の向きと前記印刷機能の設定とから転写紙に印刷される画像の種類を判断する機能と、前記画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う機能とを有すること特徴とする。
【0021】
請求項16記載の画像形成装置判断手段の発明は、原稿の向きの設定内容を取得する機能と、1枚の画像を1枚の転写紙中に繰り返し印刷するリピート機能の設定内容を取得する機能と、画像形成装置に接続され、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機の設定内容を取得する機能と、前記の設定された原稿の向きと前記リピート機能の設定とから転写紙に印刷される画像の種類を判断する機能と、前記画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う機能とを有すること特徴とする。
【0022】
請求項17記載の画像形成装置判断手段の発明は、原稿の向きの設定内容を取得する機能と、複数枚の画像を1枚の転写紙中に集約して印刷する集約機能の設定内容を取得する機能と、画像形成装置に接続され、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機の設定内容を取得する機能と、前記の設定された原稿の向きと前記集約機能の設定とから転写紙に印刷される画像の種類を判断する機能と、前記画像の種類と前記画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う機能とを有すること特徴とする。
【0023】
請求項18記載の画像形成装置判断手段の発明は、請求項15〜17のいずれかに記載の発明において、前記画像の種類の判断と、前記画像の種類と前記後処理機能とが両立するか否かの判断とは、画像形成装置での画像読み込みの前に行われることを特徴とする。
【0024】
すなわち本発明によれば、設定された原稿の向きと印刷機能(リピート機能や集約機能)の設定から、画像の種類(画像の天地、画像の縦横の方向、転写紙の方向)を判断し、その画像の種類と画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断、すなわち転写紙に印刷される画像に対して後処理の指定が可能な否かの判断を行うので、リピート機能等を用いて印刷される転写紙に後処理を施すことが可能であるか否かを事前に知ることができ、ユーザが意図しない形で後処理がなされるのを防止する。また上記画像の種類の判断および後処理機能との両立の判断を、画像の読み取り前に行うものとすれば、後処理の可否を画像の読み取り前に知ることができ、無駄に作業を行うことを回避できる。
【0025】
上記両立の判断の結果、両立できないと判断された場合、その旨をユーザに知らせるために通知を行うのが望ましい。該通知は、文字表示、音の発生等、適宜の方法により行うことができる。また、上記通知に伴って、印刷のための動作を停止するのが望ましい。例えば、画像の読み取り前においては画像読み取り装置による読み取りを停止する。画像形成装置では、さらに、上記の通知とともに両立できないとされる要因を排除して両立可能とするために、ユーザに対し設定された後処理機能の変更または取り消しや、画像の種類の変更を求めることができる。その際に、両立を回避できる変更項目や取り消し項目を提示することもできる。
【0026】
本発明では、原稿の向きを設定する設定手段を有しており、原稿の向きとしては、ポートレイトおよびランドスケープの別が挙げられる。これらは手動で設定してもよく、また、その設定を行うために一部または全部の情報を適宜の検知手段によって検知できるようにしてもよい。原稿の向きの設定を手動で行う際には、タッチパネル等の適宜の入力手段を用いて設定を行うことができる。また原稿の読み込み前においては、原稿読み込み装置に原稿をセットすることで原稿の縦横置きの別を機械的な手段や光学的な手段によって検知することもできる。さらに、原稿の縦横置きの別の情報に加えて原稿に印刷されている画像の向きを知ることで原稿がポートレイト原稿であるかランドスケープ原稿であるかを知ることができる。原稿における画像の向きの情報はユーザが適宜の入力手段によって入力することによって得ることもできる。
【0027】
本発明の画像形成装置では、1枚の画像を1枚の転写紙中に繰り返し印刷するリピート機能と複数枚の画像を1枚の用紙に集約して印刷を行う集約機能の少なくとも一方の機能を有しており、さらには両方の機能を複合して印刷する機能を有するものであってもよい。これら機能は、通常はユーザの設定により使用可能となり、画像の配列数、配列方法、配列方向、転写紙の方向などの設定を行うことができる。画像は、通常、CCDを備える画像読み取り手段によって得ることができる。また、画像データを外部装置や記憶媒体から入手することも可能である。画像の配列に際しては、必要に応じて適宜の画像の縮小や回転の処理がなされる。
【0028】
さらに本発明の画像形成装置は、設定された原稿の向きと印刷機能(リピート機能、集約機能)の設定から、転写紙に印刷される画像の種類を判断する画像種類判断手段を有している。画像種類判断手段では、前記原稿の向きと印刷機能の設定の情報から予め定めた画像種類基準に基づいて画像の種類を判断することができる。画像の種類としては、画像の天地、画像の縦横の向きおよび転写紙の縦横方向を要素とするものを示すことができる。なお、画像種類基準は、記憶保持可能なフラッシュメモリやハードディスクなどの適宜の記憶手段にデータとして保存しておき、必要に応じて読み出して利用することができる。
【0029】
さらに本発明の画像形成装置は、後処理機との接続が可能になっている。
後処理機は、印刷後の転写紙にステイプル、パンチ処理などの後処理を行う装置であり、通常は、処理内容を画像形成装置において設定するか、後処理機において設定する。いずれにしても後処理機における後処理設定内容は、画像形成装置において把握されている。上記設定により後処理機能が定まる。後処理機能とは、画像に対し後処理を行う位置を指定するものか、該指定を含むものである。
本発明の画像形成装置では、前記画像の種類と後処理機に対し設定された後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段を備えている。両立の判断では、後処理機能と画像の種類との両立関係基準を予め定めておき、この両立関係に基づいて、印刷要求がなされている画像の種類と設定がなされている後処理機能、すなわち後処理の位置指定とが両立可能なものであるか否かの判断を行うことができる。なお、両立関係基準は、記憶保持可能なフラッシュメモリやハードディスクなどの適宜の記憶手段にデータとして保存しておき、必要に応じて読み出して利用することができる。
【0030】
上記画像種類判断手段と両立判断手段とは、画像形成装置に備えるCPUとこれを制御するプログラムとによって構成することができ、これら画像種類判断手段と両立判断手段とは、判断手段として画像形成装置とは独立した発明として提供することもできる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を添付図に基づいて説明する。
図1は、画像形成装置を機能面で説明するためのブロック図であり、図2は、本発明の画像形成装置の機械的内部構造を示す概略図である。
画像形成装置1は、図1のブロック図に示すように、画像装置制御部100、スキャナ部130、表示操作部140およびプリンタ部150とを備えており、該画像形成装置1には、後処理機としてフィニッシャ2が接続されている。
【0032】
前記画像装置制御部100は、装置制御CPU101を備え、該装置制御CPU101に不揮発メモリ102が接続されている。該不揮発メモリ102には、上記装置制御CPU101を動作させるためのプログラムや画像形成装置1の印刷設定用情報、機械設定用情報、後処理設定用情報などが格納されている。装置制御CPU101は、前記不揮発メモリ102に格納された不揮発データを読み取り可能であり、また、所望のデータを不揮発データとして該不揮発メモリ102に書き込むことが可能である。したがって上記設定情報を書き換えることもできる。装置制御CPU101は、不揮発メモリ102に格納された印刷設定情報、機械設定情報に従って画像形成装置1の各部を動作制御し、後処理設定情報に従ってフィニッシャ2の動作制御を行うことができる。
【0033】
なお、上記印刷設定情報には、1枚の画像を1枚の転写紙中に繰り返し印刷するリピート機能や複数枚の画像を1枚の用紙に集約して印刷を行う集約機能の設定用情報も含まれている。
さらに、不揮発メモリ102には、画像の天地、画像の縦横の向きおよび転写紙の縦横方向に基づく画像種類の基準データが記憶されており、また、画像の種類と後処理機能とが両立可能なものであるか否かの判断を行うための両立関係基準データが同様に記憶されている。装置制御CPU101およびこれを制御するプログラムでは、不揮発メモリ102から前記画像種類基準データを読み出して後述する原稿の向きから画像の種類を判断することができる。したがって装置制御CPU101およびこれを制御するプログラムは、画像種類判断手段として機能する。また、装置制御CPU101およびこれを制御するプログラムでは、不揮発メモリ102から両立関係基準データを読み出して設定された後処理設定と両立するか否かの判断を行うことができる。したがって装置制御CPU101およびこれを制御するプログラムは、両立判断手段としても機能し、本発明の画像形成装置判断手段を構成している。
【0034】
また、前記装置制御CPU101には、DRAM制御IC103が接続されており、該DRAM制御IC103には、圧縮メモリ106aとページメモリ106bとからなる画像メモリ106が接続されている。
さらに画像装置制御部100は、前記スキャナ部130に接続されスキャナ部130で読み取った画像データのA/D変換、データ補正等の処理を行う読み取り処理部104を有している。該読み取り処理部104には画像データを圧縮処理する圧縮IC105が接続され、該圧縮IC105は前記したDRAM制御IC103に接続されている。さらに前記DRAM制御IC103には、圧縮された画像データを伸張する伸張IC107が接続されており、該伸張IC107には、書き込み処理部108が接続されている。該書き込み処理部108は、前記したプリンタ部150に接続されている。
【0035】
前記スキャナ部130は、光学読み取りを行うCCD131と、スキャナ部130全体の制御を行うスキャナ制御部132とを備えている。スキャナ制御部132は、前記制御CPU101とシリアル通信可能に接続され、前記CCD131は前記読み取り処理部104に接続されている。CCD131で読み取った画像データは読み取り処理部104に送出され、前記したようにデータ処理がなされる。
【0036】
前記表示操作部140は、表示部、操作部兼用のタッチパネル141と、該タッチパネル141の制御を行う表示操作部制御部142とを備えている。表示操作部制御部142は、前記装置制御CPU101に接続され、装置制御CPU101によって表示操作部140の制御がなされる。表示操作部140では、タッチパネル141によって、画像形成装置1における各種設定などの入力を行うことができ、必要に応じて各種情報の表示が可能になっている。装置制御CPU101は表示操作部140を制御して、所定の設定入力を可能にする。タッチパネル141によって入力された情報は、装置制御CPU101に送出され、装置制御CPU101によって入力情報に基づいて予め定められた処理が行われる。そして表示操作部140では、設定入力として、原稿の向きの設定を行うことができる。また、表示操作部140ではリピート機能や集約機能の印刷機能の設定入力を行うことができ、1枚の転写紙に配列する画像の数、配列方法、配列方向、転写紙の方向などの設定を行うことができる。その他に、フィニッシャ2に対する後処理設定を行うことができる。すなわち、表示操作部140は、原稿の向きを設定する手段、印刷機能を設定する手段、後処理機能を設定する手段として機能する。
【0037】
プリンタ部150は、LD(レーザダイオード)151とプリンタ部150の各部を制御するプリンタ制御部152とを備えており、プリンタ制御部152は、前記した装置制御CPU101に接続されている。装置制御CPU101は、プリンタ制御部152に指令を発行してプリンタ部150全体の制御を行うことができる。前記LD151は、前記したように書き込み処理部108に接続されており、該書き込み処理部108で生成される制御データによって、画像データに基づいて潜像を行う。
【0038】
画像形成装置1に接続されるフィニッシャ2は、フィニッシャ全体を制御するフィニッシャ制御部200と、後処理機構としてパンチ機構201とステイプル機構202とを備えている。フィニッシャ制御部200は、装置制御CPU101によって制御されるプリンタ制御部152に接続されており、装置制御CPU101によってフィニッシャ2を制御することができる。
【0039】
次に、上記画像形成装置1の主要な機械的構造を図2に基づいて説明する。なお、図1と同一のものは、同一の符号を付して示している。
画像形成装置1は、その上部側に、CCD131を含むスキャナ部130、原稿がセットされるガラス面のプラテン133、ADF(自動原稿送り装置)134が設けられており、これらによって原稿読み取り手段が構成されている。また、ADF134には、原稿サイズセンサ135が設けられており、原稿サイズセンサ135によってADF134にセットされた原稿の縦横のサイズを検知することができる。なお、サイズ検知は、原稿をガイドし、原稿幅に合わせてするスライド可能なスライドガイドの機械的な位置検知や、原稿端に対する光学的な検知などによって行うことができる。なお、原稿サイズセンサ135は原稿の縦横のサイズによって原稿の縦横置きが認識される。
【0040】
また、画像形成装置1の下部側には、給紙トレイ10、11、12が配置されており、それぞれに給紙手段10a、11a、12aが設けられている。また、画像形成装置1の側方外壁部には手差しトレイ13が設けられており、該手差しトレイ13に対する給紙手段13aが設けられている。このように複数の給紙トレイ、手差しが設けられているので用紙サイズや縦横配置の異なる複数種類の転写紙を用いることができる。
【0041】
上記給紙手段10a…13aの給紙側先方にはレジストローラ15が配置され、さらにその先方には感光体20が配置されている。感光体20の周囲には、感光体20を帯電させる帯電装置21、LD151を含む露光装置22、トナーを収容する現像装置23、転写装置24、トナー分離装置25、クリーニング装置26とを備えている。感光体20の転写紙移送方向先方には、定着装置27が配置され、さらにその先方には、片面、両面印刷を切り替える切り替えローラ30、排紙ローラ31が配置されており、その先方に、フィニッシャ2の受け入れローラ40が位置している。フィニッシャ2には排紙トレイ50が設けられている。
【0042】
次に、上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
先ず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。原稿読み取り手段では、プラテン133またはADF134に原稿がセットされ、ADF134にセットした原稿は、原稿サイズセンサ135によってサイズ、設置方向が検知され、プラテン133に設置された原稿は、プレスキャンによってサイズ、設置方向を検知することができる。これらの検知は、原稿の読み取り前に行われる。なお、原稿は走査方向に沿った用紙の設置の向きによってLEF(長エッジ送り)またはSEF(短エッジ送り)となる。
原稿読み取り手段に原稿がセットされると、所望によりユーザによって印刷設定、後処理設定などがなされる。これらの詳細は後述する。
【0043】
原稿読み取り手段による読み取りは、ユーザの指示または画像形成装置の自動的な動作によって開始される。装置制御CPU101はプログラムによって動作し、表示操作部140による操作等に基づいてスキャナ部130への指令を発行する。すなわちプラテン133に設置された原稿はそのまま、ADF134に設置された原稿は搬送されつつ、CCD131によって画像が光学的に読み取られる。この際には、画像装置制御CPU101から指令を受けるスキャナ制御部132によってCCD131の動作制御を行う。
【0044】
CCD131で読み取られた画像信号に基づいて読み取り処理部104でA/D変換、データ補正などのデータ処理がなされて画像データが生成される。該画像データは、圧縮IC105において所定の方法でデータの圧縮がなされ、DRAM制御IC103を介して圧縮メモリ106aに格納される。なお、上記動作において印刷機能として集約機能、リピート機能、小冊子機能が選択されている場合、前記読み取り処理部104では印刷機能の設定情報に基づいて画像データから縮小画像データが生成され、この縮小画像データについて圧縮IC105でデータ圧縮がなされ、圧縮メモリ106aに格納される。また、印刷機能の内容によっては画像の回転などの処理も同様に行われる。なお、小冊子機能は、集約機能の範疇に含まれるものであり、集約機能を基にして綴じ製本などを行うために付加的な設定がなされているものである。
【0045】
上記のようにして圧縮メモリ106aに画像データを格納した後、画像形成装置1で画像出力を行う場合、通常の印刷では、画像データを圧縮メモリ106aからDRAM制御IC103を介して伸張IC107に送出してデータを伸張し、伸張したデータを書き込み処理部108に送出し、該書き込み処理部108で画像データに従ってLD151に対する制御データを生成し、LD151において感光体20への書き込みを行う。一方、リピート機能、集約機能、小冊子機能などの印刷機能が選択されている場合、圧縮メモリ106aから複数の画像データを読み出し、それぞれのデータについてDRAM制御IC103を介して伸張IC107に送出してデータを伸張し、さらにDRAM制御IC103を介してページメモリ106bに格納して頁分の画像データを得る。この際には、印刷機能に従って複数の画像の配列がなされる。この画像データについてDRAM制御IC103を介して書き込み処理部108に送出し、上記と同様にしてLD151において感光体20への書き込みを行う。プリンタ部150では、装置制御CPU101の指令を受けてプリンタ制御部152によって各部の制御が行われ、上記によってプリンタ部150において所定の転写紙(図示しない)への印刷が行われる。
【0046】
具体的には、装置制御CPU101からの画像形成指令に従って、帯電装置21によって前記感光体20が帯電されるとともに上記露光装置22によって前記感光体20に画像データに従って所定の潜像が形成される。この感光体20に対し、現像装置23によってトナーが供給され、上記潜像が顕像化される。
一方、画像形成に必要な、転写紙は、印刷条件等によって決定される用紙サイズ、向きに従って給紙トレイ10、11、12、または手差しトレイ13のいずれかから、給紙手段10a、11a、12aまたは13aによって給紙される。この際には、転写紙は、移送方向に対する転写紙の向きによってLEF(長エッジ送り)またはSEF(短エッジ送り)となる。給紙手段10a〜13aにより送られる転写紙は、レジストローラ15を経て前記感光体20に至る。
【0047】
感光体20では、顕像化された画像が転写装置24によって上記転写紙に転写される。画像が転写された転写紙は、そのまま先方に送られ定着手段27で画像の定着がなされる。その先方にある切り替えローラ30では、両面印刷の場合には、転写紙の移送方向を切り替えて、転写紙の面を変えて前記感光体20に再度移送できるようにする。片面印刷の場合には、排紙ローラ31側に転写紙を移動させ、フィニッシャ2の受け入れローラ40へと移送する。なお、転写後に感光体20に残留するトナーは、分離装置25、クリーニング装置26によって機械的、電気的に除去される。
【0048】
排紙ローラ31、受け入れローラ40を経て後処理装置2に排出された転写紙は、後処理が不要の場合には、そのまま排紙トレイ50に排紙される。なお、後処理が不要の場合、フィニッシャ2に転写紙を移送することなく画像形成装置1からそのまま排紙されるように構成してもよい。
【0049】
後処理の設定がなされている場合、フィニッシャ2では後処理設定によって所定の後処理がなされる。この実施形態の後処理装置2では、パンチ機構としてパンチユニット41を備え、ステイプル機構としてステイプラ44を備えている。パンチユニット41は、受け入れローラ40の先方に設置されており、該パンチユニット40の先方に搬送路を経て前記排紙トレイ50が位置している。なお、上記搬送路は、ステイプル処理の場合に搬送方向を切り替え可能になっており、切り替え搬送先には第2搬送ローラ42、スタック機構43、ステイプラ44が位置している。なお、ステイプラ44では、処理した転写紙の逆送が可能になっており、逆送先には第3搬送ローラ45が位置し、その先方に、前記排紙トレイ50が位置している。
【0050】
すなわち、パンチ処理を行う場合、画像形成装置1の搬送ローラ31から送られる転写紙を受け入れローラ40で受け入れてパンチユニット41に供給し、必要なパンチ処理を行い、その後、排紙トレイ50に搬送する。一方、ステイプル処理を行う場合には、上記と同様にして受け入れローラ40で受け入れた転写紙は、パンチユニット41をそのまま通過させた後、第2搬送ローラ42を経てスタック機構43に供給し、必要枚数の転写紙をスタックした後、ステイプラ44に供給してステイプル処理を行う。その後、転写紙を返送し、第3搬送ローラ45を経て排紙トレイ50に搬送する。
上記のような転写紙搬送に基づいてステイプル処理またはパンチ処理がなされるため、これらの処理では、転写紙の片側の位置にしか後処理を行うことができないという機構的な制約がある。
【0051】
次に、上記画像形成装置1において印刷機能および後処理の設定を行って印刷を実行する場合の手順について説明する。
図3は、タッチパネル141に表示された印刷設定画面を示すものであり、その一部は、原稿セット方向入力部141aとなっており、原稿の方向を設定するために原稿セット方向の選択入力が可能になっている。該原稿セット方向入力部141aでは、原稿の設置方向と原稿に表された文章等の画像の方向(縦横および天地)を含む設定がなされるように構成されている。なお、原稿の方向の設定に際し、ADF134にセットされた原稿の設置方向が原稿サイズセンサ135で検知され、または、プラテン133に設置された原稿がプレスキャンで原稿の設置方向が検知されるので、原稿セット方向入力部141aでは検知された設置方向を前提にして原稿の縦横の別および天地の別のみを設定できるものとしてもよい。
【0052】
上記原稿セット方向入力部141aによって原稿の方向を含む原稿の種類が認識される。原稿の種類は、図4に示す原稿の縦置き(LEF)、横置き(SEF)の別と、ポートレイト原稿(縦長)、ランドスケープ原稿(横長)の別(原稿方向)、図4には示さない天地の別によって区分することができる。これらの画像種類に基づいて原稿セット方向入力部141aでは図3に示すように8種類に類別される設定が可能になっている。
【0053】
上記により原稿の向きの設定を行った後に、必要に応じて印刷機能の設定を行う。図5は、リピート機能の設定を行う際のタッチパネル141の表示画面を示すものであり、設定入力可能なリピート機能設定画面141bが表示されている。画面右方には、定形リピート設定画面が表示されており、一枚の画像を一枚の転写紙に複数リピートする際の配列数、配列方法を選択できるように構成されている。図には、ポートレート原稿を用いる選択画面のみが示されている。
図6は、ポートレイト原稿、ランドスケープ原稿を用いてリピート機能を用いた場合の画像の種類を示すものであり、画像の数、配列方法によって画像の種類の変更(ポートレイト⇔ランドスケープ)が必要になっている。これらの画像の配列や画像の種類の変更は、前記装置制御CPU101とこれを制御するプラグラムによる画像編集によって行われる。
【0054】
図7は、集約機能の設定を行う際のタッチパネル141の表示画面を示すものであり、設定入力可能な集約機能設定画面141cが表示されている。画面では、配列方向を横順とするか、縦順とするかの選択肢において、集約数を指定して設定入力をできる画面構成になっている。この画面において所望の集約数、縦横順を指定することで集約機能設定がなされる。集約機能の設定に際しても集約数、縦横順の設定によっては画像の種類の変更(ポートレイト⇔ランドスケープ)がなされる。これらの画像の配列や画像の種類の変更も、前記装置制御CPU101とこれを制御するプラグラムによる画像編集によって行われる。
【0055】
図8は、後処理機能のうち、ステイプル機能の設定を行う際のタッチパネル141の画面を示すものであり、設定入力可能なステイプル機能設定画面141dが表示されている。画面に示されるように、ステイプル可能な箇所は、機構上、転写紙の左右片側に制約されており、この例では、1カ所打ちか、2カ所打ちの選択が可能になっている。
また、図9は、後処理機能のうち、パンチ機能の設定を行う際のタッチパネル141の画面を示すものであり、設定入力可能なパンチ機能設定画面141eが表示されている。画面に示されるように、パンチ可能な箇所は、機構上、転写紙の左右片側または上側に制約されている。
【0056】
上記操作によって、原稿の向きの設定、印刷機能の設定、後処理の設定がなされ、原稿の向きを含む原稿の種類と、印刷機能に基づく画像の種類と、後処理機能設定内容の情報が得られる。画像の種類は、原稿の向きと印刷機能の設定内容とから予め定めた基準に従って画像種類判断手段によって導き出される。
この実施形態において後処理であるステイプルまたはパンチは、前記したように転写紙に行うことができる位置が機構上制約されており、また、上記印刷機能の設定によっては原稿の向き(ポートレイト、ランドスケープの別)に対し、転写紙側の向き(ポートレイト、ランドスケープの別)を変更する必要もあるため、後処理が可能か否かをユーザが即座に判断することは困難である。以下の表は、原稿の向きと画像の種類とによる後処理の可否の例を示したものである。なお、パンチ、ステイプルの箇所は、原稿に対する位置で表現しており、原稿、転写紙の搬送方向は、表中上下方向となっている。
【0057】
【表1】
Figure 2005045495
【0058】
表1に示される関係は、画像の種類と後処理設定の両立判断基準として前記した不揮発メモリ102に記憶されており、適宜のその関係を読み出すことができる。両立判断手段では、読み出された両立判断基準に基づいて、印刷要求がなされている画像が、画像の種類と後処理機能との関係から両立可能か否か、すなわち後処理を行えるか否かの判断を行う。
【0059】
次に、両立判断を行う手順の例について添付図のフローチャートを用いて説明する。図10は、ステイプル機能において、両立が可能であるか否かの判断を行う手順が示されている。なお、この手順の以前に原稿の向きの設定、印刷機能の設定、後処理の設定がなされている。
この手順では、先ず、ステイプル2カ所指定がなされているか否かの判断がなされる(ステップs1)。ここで、ステイプルの2カ所指定がなされていない場合、印刷処理に移行する(ステップs7)。上記でステイプルの2カ所指定がなされている場合、集約機能、リピート機能の選択がなされているか否かの判断がなされる(ステップs2)。ここでこれらの印刷機能が選択されている場合、原稿の向きと印刷機能の設定から転写紙に印刷される画像の種類を判断する。この場合、必要に応じて画像の種類は原稿の種類から変更されている(ステップs3)。
【0060】
次ステップs4では、ステイプル機能で設定された綴じ方向と転写時の画像種類とから転写紙に対する綴じ位置(ステイプル位置)を決定する。綴じ位置は、移送される転写紙を基準にする。その後、決定された綴じ位置と設定された印刷機能とからステイプルが可能であるか否かの判定がなされる(ステップs5)。ここでステイプル可と判定された場合には印刷処理を行う。一方、上記ステップs5でステイプル不可判定された場合には、ステイプル位置か綴じ方向の変更を促すメッセージをタッチパネル等に表示し、印刷を行うことなく処理を終了する(ステップs6)。
なお、印刷に至る上記判断を原稿の読み込み前に行い、印刷可の場合には、上記印刷処理の開始として原稿を読み込むものとすれば、後処理が不可の場合に、原稿の読み取り作業を無駄に行うことがない。
【0061】
上記判断手順は、例えば、印刷条件として、
原稿:SEF×ポートレイト
印刷機能設定条件:集約2in1(横順)
後処理設定:ステイプル左2ケ所
転写紙:SEF
を設定した場合では、図11に示すように、画像の種類の変更(ポートレイト→ランドスケープ)が必要になる。そして、ステイプルによる綴じ位置は転写紙の左側になるため、ステイプル可として印刷がなされることになる。
【0062】
また、印刷機能の設定がなされていない場合でも、当然にステイプル不可の判断がなされる場合がある。例えば、印刷条件として
原稿:SEF×ポートレイト
印刷機能:なし
後処理設定:ステイプル左2ケ所
転写紙:SEF
を設定した場合、図12に示すように画像の種類は原稿の種類と同様であって変更は不要である。そして、ステイプルによる綴じ位置は転写紙の下側になるため、ステイプル不可となる。
【0063】
上記手順は、図13に示すように、パンチ機能においても両立の可否判断を同様の手順で行うことができる。
すなわち、先ず、パンチ指定がなされているか否かの判断がなされ(ステップp1)。ここで、パンチ指定がなされていない場合、印刷処理に移行する(ステップp7)。一方パンチ指定がされている場合、集約機能、リピート機能の選択がなされているか否かの判断がなされる(ステップp2)。印刷機能が選択されている場合、上記と同様に画像の種類を判断する。この場合も、必要に応じて画像の種類は原稿の種類から変更されている(ステップp3)。上記で印刷機能の選択がなされていない場合、ステップp3をスキップする。次ステップp4で、パンチで設定された綴じ方向と転写時の画像種類とから転写紙での綴じ位置を決定する。次いで決定された綴じ位置と設定印刷機能からパンチの可否の判定がなされる(ステップp5)。パンチ可の場合は印刷処理を行う。パンチ不可の場合、パンチ位置か綴じ方向の変更を促すメッセージを表示し、印刷を行うことなく処理を終了する(ステップs6)。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、原稿の向きを設定する設定手段と、1枚または複数の画像を1枚の転写紙中に複数の画像として印刷する印刷機能(リピート機能または集約機能)とを備え、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機との接続が可能な画像形成装置であって、設定された前記原稿の向きと前記印刷機能の設定から、転写紙に印刷される複数の画像を1つの画像として見た場合の画像の種類を判断する画像種類判断手段と、該手段で判断がなされた画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段とを備えるので、設定された原稿方向と集約設定またはリピート設定から転写紙に印刷される画像の種類を判断することが可能となり、さらに前記判断後の画像種類に対し後処理機能が実現可能かを印刷前に知ることができる。このため、ユーザが意図しない後処理がなされることがなく、ユーザが所望する形態への後処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】同じく内部の機械的構造を示す概略図である。
【図3】同じく原稿の向きを設定する画面を示す図である。
【図4】同じく原稿の種類を示す図である。
【図5】同じくリピート機能の設定画面を示す図である。
【図6】同じくリピート機能を用いた場合の画像の種類を示す図である。
【図7】同じく集約機能の設定画面を示す図である。
【図8】同じくステイプル機能の設定画面を示す図である。
【図9】同じくパンチ機能の設定画面を示す図である。
【図10】同じくステイプル機能による両立判断の手順を示すフロー図である。
【図11】同じく画像の種類の変更が必要な原稿と転写紙の例を示す図である。
【図12】パンチ機能による両立判断の手順を示すフロー図である。
【図13】同じく画像の種類の変更が不要な原稿と転写紙の例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 フィニッシャ
41 パンチユニット
44 ステイプラ
100 画像装置制御部
101 装置制御CPU
102 不揮発メモリ
103 DRAM制御IC
130 スキャナ部
140 表示操作部
141 タッチパネル
150 プリンタ部
151 LD
152 プリンタ制御部
200 フィニッシャ制御部
201 パンチ機構
202 ステイプル機構

Claims (18)

  1. 原稿の向きを設定する設定手段と、1枚または複数の画像を1枚の転写紙中に複数の画像として印刷する印刷機能とを備え、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機との接続が可能な画像形成装置であって、設定された前記原稿の向きと前記印刷機能の設定から、転写紙に印刷される複数の画像を1つの画像として見た場合の画像の種類を判断する画像種類判断手段と、該手段で判断がなされた画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段とを備えること特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿の向きを設定する設定手段と、1枚の画像を1枚の転写紙中に繰り返し印刷するリピート機能を備え、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機との接続が可能な画像形成装置であって、設定された前記原稿の向きと前記リピート機能の設定から、転写紙に印刷される複数の画像を1つの画像として見た場合の画像の種類を判断する画像種類判断手段と、該手段で判断がなされた画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段とを備えること特徴とする画像形成装置。
  3. 原稿の向きを設定する設定手段と、複数枚の画像を1枚の用紙に集約して印刷を行う集約機能を備え、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機との接続が可能な画像形成装置であって、設定された前記原稿の向きと前記集約機能の設定から、転写紙に印刷される画像の種類を判断する画像種類判断手段と、該手段で判断がなされた画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う両立判断手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記画像種類判断手段および両立判断手段は、画像形成装置に備える原稿読み取り手段で原稿を読み込む前に、画像の種類を判断してその画像の種類と前記後処理機能とが両立するか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記設定手段で設定される原稿の向きは、少なくともポートレイトおよびランドスケープの別であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 原稿の画像を読みとる原稿読み取り手段と、該原稿読み取り手段に設置された原稿の縦横置きの別を検知する手段と、原稿の画像の向きを入力する手段とを備え、前記原稿の向きを設定する手段は、前記で検知された原稿の縦横置きの別と前記で入力された画像の向きとから原稿の向きを設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像の種類が、画像の天地、画像の縦横の向きおよび転写紙の縦横方向であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 後処理機に対する設定を行う設定手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記両立判断手段で判断を行った結果、両立不可能と判断された場合にメッセージを出力する機能を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記両立判断手段で判断を行った結果、両立不可能と判断された場合にメッセージを出力し、転写紙への画像の印刷を不可とすることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記両立判断手段で判断を行った結果、両立不可能と判断された場合にメッセージを出力し、設定された後処理機能の変更または取り消しを要求する機能を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記両立判断手段で判断を行った結果、両立不可能と判断された場合にメッセージを出力し、画像の種類の変更を要求する機能を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記後処理は、綴じ方向を選択し、ステイプルして複数枚の印刷後の転写紙を綴じる処理であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記後処理は、綴じ方向を選択し、印刷後の転写紙にパンチ穴を開ける処理であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 原稿の向きの設定内容を取得する機能と、1枚または複数の画像を1枚の転写紙中に複数の画像として印刷する印刷機能の設定内容を取得する機能と、画像形成装置に接続され、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機の設定内容を取得する機能と、前記の設定された原稿の向きと前記印刷機能の設定とから転写紙に印刷される画像の種類を判断する機能と、前記画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う機能とを有すること特徴とする画像形成装置判断手段。
  16. 原稿の向きの設定内容を取得する機能と、1枚の画像を1枚の転写紙中に繰り返し印刷するリピート機能の設定内容を取得する機能と、画像形成装置に接続され、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機の設定内容を取得する機能と、前記の設定された原稿の向きと前記リピート機能の設定とから転写紙に印刷される画像の種類を判断する機能と、前記画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う機能とを有すること特徴とする画像形成装置判断手段。
  17. 原稿の向きの設定内容を取得する機能と、複数枚の画像を1枚の転写紙中に集約して印刷する集約機能の設定内容を取得する機能と、画像形成装置に接続され、印刷を行った転写紙に後処理を行う後処理機の設定内容を取得する機能と、前記の設定された原稿の向きと前記集約機能の設定とから転写紙に印刷される画像の種類を判断する機能と、前記画像の種類と該画像に対して後処理位置を指定する後処理機能とが両立するか否かの判断を行う機能とを有すること特徴とする画像形成装置判断手段。
  18. 前記画像の種類の判断と、前記画像の種類と前記後処理機能とが両立するか否かの判断とは、画像形成装置での画像読み込みの前に行われることを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の画像形成装置判断手段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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