JP2005045424A - 音響信号処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体としての設定を変更することなく設定データ毎に呼び出し対象のパラメータを変えることができるようにしながら、呼び出し処理の結果を容易に予測できるようにする。
【解決手段】音響信号に対して信号処理を施して出力する音響信号処理装置において、装置の設定状態を示す設定データの呼び出しに関して、設定データを構成する複数グループのうちその呼び出し時に呼び出しを行わないグループを定める保護設定を、設定データ毎のローカル設定及び各設定データに共通のグローバル設定としてそれぞれ受け付けると共に、設定データ毎に、その設定データについての保護設定の有効/無効の設定を受け付けるようにし、設定データの呼び出しを行う際に、その設定データについての保護設定が有効であればローカルの保護設定に従って、無効であればグローバルの保護設定に従って呼び出しを行うようにした。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、音響信号に対して信号処理を施して出力する音響信号処理装置および、コンピュータをこのような音響信号処理装置として機能させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
音響信号に対して信号処理を施して出力するデジタルミキサ等の音響信号処理装置においては、装置の現在の状態を示すカレントデータに従って音響信号処理を制御し、このカレントデータを操作子の操作に従って変更することにより、音響信号処理の内容を編集できるようにすることが一般的である。そして、このようなカレントデータを、ユーザがシーン番号を指定して「ストア(保存)」の指示を行うことにより、その指定された番号のシーン(設定データ)としてシーンメモリに保存したり、逆に「リコール(呼び出し)」の指示を行うことにより、その番号のシーンを読み出してカレントデータにしたりできるようにすることが行われている。このような機能を設けることにより、多岐に亘る設定を簡単な操作で呼び出して信号処理に反映させることが可能となる。
【0003】
また、このようなストア/リコール機能を設けた音響信号処理装置において、シーンをリコールする際に、そのシーンに含まれるデータのうち一部のデータについてリコールの対象から外し、リコールを行う前のカレントデータをそのまま残しておくことができるようにした装置も知られている。
例えば、非特許文献1には、シーンのデータを複数のグループに分け、グループ毎に、リコールの実行可否を設定する保護設定を行うことができるようにしたデジタルミキサが記載されている。そして、このデジタルミキサにおいては、入力チャンネル(ch)毎又は出力ch毎や、選択したch内のパラメータグループ毎に保護設定を行ったり、エフェクタ毎に保護設定を行ったりすることができる。
【0004】
【非特許文献1】
「DM2000取扱説明書」,ヤマハ株式会社,平成14年2月,p.157−163
【0005】
ここで、このようなデジタルミキサにおいてシーンのリコールの際に実行する処理は、例えば図9のフローチャートに示すものである。
すなわち、まずステップS101で、選択されたシーンのデータを設定データメモリからワークメモリに読み出す。そして、ステップS102で、リコール時の書き換えが終了するまで書き換え途中のカレントメモリの内容が信号処理等の制御に反映されないように、その旨を設定する。
【0006】
その後、ステップS103〜S107の処理により、グループ毎に保護設定を参照し、リコール実行不可(保護)が設定されていないグループのパラメータのみを、ワークメモリから読み出してカレントメモリに記憶しているカレントデータのうち対応するデータに上書きし、カレントデータとする。
そして、必要な全てのパラメータについて上書きが終了した後、ステップS108でカレントメモリの内容を再度制御に反映させるよう設定して処理を終了する。
【0007】
このような処理を行うことにより、シーンのリコールを行う際にも、保護が設定されているパラメータについては元のカレントデータを変更せずに残しておくことができる。従って、このようなデジタルミキサによれば、シーンの一部のみをリコールしたり、その時々の状況に応じて手動で制御したいパラメータは保持しながらシーンをリコールしたりといった操作が可能になり、リコール機能の操作性を改善することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リコールの対象から外したいchやパラメータは、シーンに応じて異なる場合も多い。このような場合、非特許文献1に記載のデジタルミキサにおいては、リコールの対象から外したいchやパラメータが変わる毎にリコール実行可否の設定をやり直さねばならず、操作が煩雑になるという問題があった。
このような問題を解決するためには、例えば、ミキサ全体としての設定の他に、シーン毎に各パラメータ群についてリコール実行可否を設定可能とすることが考えられる。そして、あるシーンをリコールする場合、全体としての設定とシーン毎の設定の少なくとも一方でリコール実行不可が設定されているパラメータについては、リコールの対象から外すようにするのである。本件の出願人は、過去にこのような技術について特許出願を行っている(特願2003−34688:未公開)。
【0009】
このような方式によれば、シーン毎に個別にリコール実行可否を設定できるため、ミキサ全体としての設定を変更することなく、シーン毎にリコール対象のパラメータ群を変えることができる。しかしながら、この方式においては、ミキサ全体としての設定とシーン毎の設定の両方が有効である場合、結果としてシーンのうちどのパラメータがリコールされるのかは、両方の設定を確認しなければわからず、リコールされるパラメータが分かりづらいという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、音響信号に対して信号処理を施して出力する音響信号処理装置において、装置全体としての設定を変更することなく設定データ毎に呼び出し対象のパラメータを変えることができるようにしながら、呼び出し処理の結果を容易に予測できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の音響信号処理装置は、音響信号に対して信号処理を施して出力する音響信号処理装置において、その装置の設定状態を示す、各々複数グループのデータからなる複数の設定データを記憶する設定データメモリと、その装置の現在の状態を示すカレントデータを記憶するカレントメモリと、上記カレントデータに基づいて上記信号処理を制御する制御手段と、上記設定データメモリに記憶している設定データを呼び出して上記カレントデータとする呼出手段と、上記設定データを構成する複数グループのうち上記呼出手段による設定データの呼び出し時に呼び出しを行わないグループを定める保護設定を、上記設定データ毎の設定及び各設定データに共通の設定としてそれぞれ受け付ける手段と、上記設定データ毎に、その設定データについての保護設定の有効/無効の設定を受け付ける手段とを設け、上記呼出手段を、上記設定データの呼び出しを行う際に、その設定データについての保護設定が有効であればその保護設定に従って、無効であれば上記各設定データに共通の保護設定に従って呼び出しを行う手段としたものである。
このような音響信号処理装置において、上記設定データ毎の保護設定を一時的に全て無効に設定する手段を設けるとよい。
【0011】
また、この発明のプログラムは、コンピュータを、音響信号に対して信号処理を施して出力する音響信号処理装置として機能させるためのプログラムに、そのコンピュータを、上記信号処理に関する設定状態を示す、各々複数グループのデータからなる複数の設定データを記憶する設定データメモリと、現在の上記信号処理の設定状態を示すカレントデータを記憶するカレントメモリと、上記設定データメモリに記憶している設定データを呼び出して上記カレントデータとする呼出手段と、上記設定データを構成する複数グループのうち上記呼出手段による設定データの呼び出し時に呼び出しを行わないグループを定める保護設定を、上記設定データ毎の設定及び各設定データに共通の設定としてそれぞれ受け付ける手段と、上記設定データ毎に、その設定データについての保護設定の有効/無効の設定を受け付ける手段として機能させるプログラムを含め、上記呼び出し手段に、上記設定データの呼び出しを行う際に、その設定データについての保護設定が有効であればその保護設定に従って、無効であれば上記各設定データに共通の保護設定に従って呼び出しを行う機能を設けたものである。
このようなプログラムにおいて、上記コンピュータを、上記設定データ毎の保護設定を一時的に全て無効に設定する手段として機能させるためのプログラムをさらに含めるようにするとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、図1を用いてこの発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサの構成について説明する。図1はそのデジタルミキサの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このデジタルミキサ(以下単に「ミキサ」ともいう)は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,外部機器インタフェース(I/F)14,表示器15,音響信号入出力部16,信号処理部(DSP)17,スイッチ18,電動フェーダ21,ロータリーエンコーダ24を備え、これらがシステムバス19によって接続されている。そして、入力する音響信号に対して種々の信号処理を施して出力する機能を有する。
【0013】
CPU11は、このミキサ全体の動作を統括制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所定のプログラムを実行することにより、スイッチ18、電動フェーダ21やロータリーエンコーダ24の操作を検出してその操作に従ってパラメータの値を変更したり、設定データの保存や呼び出しの処理を行ったり、設定されたパラメータに従ってDSP17の動作を制御したりする。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラム等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
【0014】
RAM13は、カレントメモリとして機能させてこのミキサの現在の状態を示す設定データであるカレントデータを記憶させたり、設定データメモリとして機能させて後述する設定データのライブラリを記憶させたり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。もちろん、RAM13はこれらの機能を同時に果たすことができる。
外部機器I/F14は、このミキサと接続するパーソナルコンピュータ等の外部機器と情報の授受を行うためのインタフェースである。
表示器15は、このミキサの操作パネル上に設けられ、液晶ディスプレイ(LCD)等によって構成される表示手段である。そして、設定の参照,変更,保存等を行うための画面やミキサの動作状態等を表示する表示器50や、保存/呼び出し対象のシーンの番号を表示するシーン番号表示器42等によって構成される。
【0015】
音響信号入出力部16は、DSP17で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この音響信号入出力部16には、1枚で4チャンネルのアナログ入力が可能なA/D変換ボード,1枚で4チャンネルのアナログ出力が可能なD/A変換ボード,1枚で8チャンネルのデジタル入出力が可能なデジタル入出力ボードを適宜組み合わせて複数枚装着可能であり、実際にはこれらのボードを介して信号の入出力を行う。
DSP17は、音響信号入出力部から入力する音響信号に対し、カレントデータとして設定されている各種パラメータの値に従った信号処理を施すモジュールである。その処理の詳細については後述する。
【0016】
スイッチ18,電動フェーダ21,ロータリーエンコーダ24は、このミキサの操作パネル上に設けられ、ユーザが音響信号の処理に関するパラメータを設定するための操作子である。このうち電動フェーダ21はモータを有するスライダ操作子であり、CPU11からの指示によってもつまみを指定された位置に移動させることができる。また、ロータリーエンコーダ24は、つまみの回転量を操作量として検出する機能を有する。スイッチ18は、操作パネル上に設けられた電動フェーダ21及びロータリーエンコーダ24以外の各種操作子を指すものとする。
【0017】
ここで、図2に上記のDSP17の構成をより詳細に示す。上記のDSP17が実行するミキシング処理は、この図2に示すように、内蔵エフェクタ123,入力パッチ125,入力ch140,各種バス127,出力ch150,出力パッチ130を備えている。アナログ入力121,デジタル入力122,アナログ出力131,デジタル出力132は、音響信号入出力部16に装着する上述したボードによる入出力部を示す。
内蔵エフェクタ123は、入力する信号に対し、選択されたエフェクトを付与して出力する複数ブロックのエフェクタである。そのチャンネル構成は、モノラル,ステレオ等で切り換え可能となっている。
入力パッチ125は、アナログ入力121とデジタル入力122の各入力及び内蔵エフェクタ123から入力される信号を、48chある入力ch140に割り振るための任意結線を行うものである。そして、入力ch140の各chには、入力パッチ125で割り振られた入力信号が入力する。
【0018】
図3にこの入力ch140を構成する1つのチャンネルの構成を示す。入力ch140の各chは、図3に示すように、イコライザ141,ノイズゲート142,コンプレッサ143,フェーダ&オン144,パン&ルーティング145,AUXオン&センドレベル146を備えている。ここで、イコライザ141はLOW,MID,HIGHの3バンドを備えたパラメトリックイコライザ、ノイズゲート142は信号レベルが下がった場合にノイズが残らないように閉じる(信号線を遮断)するためのゲート、コンプレッサ143は自動ゲイン調整を行うためのモジュール、フェーダ&オン144はレベル(音量)調整のためのボリュームと、出力のオン/オフを設定する機能とを有するモジュールである。
【0019】
入力ch140では、これらのモジュールによって入力した信号に対して所定の処理を行い、処理後の信号を、各種バス127に出力するが、このうちMIXバスへはパン&ルーティング145を介して出力する。このモジュールは、ステレオバスに出力する際の左右のバランスを設定するパンと、各バスへの出力の有無を設定するルーティングとからなる。また、AUXバスへはAUXオン&センドレベル146を介して出力する。このモジュールは、各バスへの出力の有無を設定するAUXオンと、各バスへの出力のレベルを設定するセンドレベルとからなる。
ここで、1つの入力chから複数のバスに出力を行うこともできるし、複数の入力chから1つのバスに出力を行うこともできる。各種バス127に入力した信号は、対応する出力ch150に出力されるが、この際、複数の入力ch140から信号が入力するバスにおいては、これらの信号に対してミキシング処理を行う。
【0020】
出力ch150は、各種バス127と1対1で対応するように16ch設けられている。そして、その各chは、図3に示した入力chの構成のうち、イコライザ141,ノイズゲート142,コンプレッサ143,フェーダ&オン144に相当するモジュールを有している。出力ch150では、これらのモジュールによって入力した信号に対して所定の処理を行い、処理後の信号を出力パッチ130へ出力する。
出力パッチ130は、出力ch150から入力する信号を、アナログ出力131とデジタル出力132の各出力及び内蔵エフェクタ123に割り振る任意結線を行うものである。そして、1つの出力チャンネルからの信号を複数の出力部に割り振ることも可能である。アナログ出力131又はデジタル出力132に割り振られた信号はここから出力され、内蔵エフェクタ123に割り振られた信号は、ここでの処理の後、再度入力パッチ125に入力する。
【0021】
なお、DSP17は、入力ch140や出力ch150から選択した信号を混合して図示しないモニタ用出力に出力することもできる。
以上説明したDSP17の各要素は、回路によって実現しても、演算処理によって実現してもよい。
【0022】
次に、図4にこのデジタルミキサの操作パネルの概略構成を示す。
この操作パネル100は、表示器50を備え、ここに表示する表示画面を参照しながら種々の操作子を操作することにより、DSP17における信号処理等に用いるパラメータの変更を指示し、またこれらのパラメータを編集するためのものである。そして、このための操作子としては、chストリップ20,レイヤ選択キー群30,カーソルキー60,増減操作子70,エンタキー80等を設けている。また、シーン操作部40には、シーン(設定データ)の保存(ストア)及び呼び出し(リコール)に関する操作を受け付けたり表示を行ったりするための操作子や表示器を設けている。
【0023】
まず、シーン操作部40以外の部分に設けた操作子の機能の概略について説明する。
chストリップ20については、ここでは16個のchストリップ20を並べて設けている。そして、各chストリップ20は、出力レベルの設定を行うための電動フェーダ21,オンオフの設定を行うためのオンスイッチ22,対応するchを選択するための選択スイッチ23,ユーザが選択したパラメータを割り当ててそのパラメータの制御に使用するロータリーエンコーダ24を備えている。
コストやスペースの面で問題ない場合には、さらに他のパラメータに対応した操作子やロータリーエンコーダを設ける場合もある。
そして、各chストリップ20には、図2に示した入力ch140あるいは出力ch150のいずれかのchが割り当てられ、chストリップ20の各操作子は、基本的にはそのchのパラメータを制御し、値を設定するための操作子として機能する。
【0024】
また、chストリップ20へのchの割り当ては、レイヤを用いて行うが、レイヤ選択キー群30の各キーが、このレイヤを選択してchストリップ20へのchの割り当てを行うためのキーである。例えばレイヤ1選択キー31を押下すると、1番目のレイヤを選択して、各chストリップ20に1番目から16番目の入力chを割り当てることができる。他のレイヤについても、他のレイヤ選択キーを押下して選択することができる。出力ch150を割り当てるレイヤについては、マスタレイヤとして用意し、マスタレイヤ選択キー35によってこのレイヤを選択できるようにしている。
【0025】
カーソルキー60は、表示器50の表示画面(後述するリコールセーフ設定画面200とは限らない)中に表示されるカーソルを操作するための操作子である。そして、増減操作子70は、表示画面中でそのカーソルの位置に表示されているパラメータを増減させるための操作子である。増減操作子70はロータリーエンコーダ71および、増加キー72と減少キー73で構成されるが、どちらを用いても増減を指示することができる。そして、増減設定後、エンタキー80を押下することにより、その変更後の値を有効にすることができる。ただし、連続的に変更可能なパラメータについては、増減指示の度に変更後の値を有効にする。
パラメータの編集は、これらの各操作子によって表示器15の表示画面上で逐次変更したいパラメータを選択して変更を指示することによっても行うことができる。
【0026】
次に、シーン操作部40の機能について説明する。
このミキサは、装置の設定状態を示す設定データを、各々番号を付したシーンとして、ライブラリ形式でRAM13上の設定データメモリに複数記憶しておき、ユーザの操作に従ってその中から任意のシーンを呼び出してカレントデータし、そのカレントデータに従ってDSP17における信号処理を始めとするミキサ全体の動作を制御する機能を有する。そして、シーン操作部40は、このシーンの保存(ストア)と呼び出し(リコール)を指示するための操作を受け付け、また表示を行う機能を有する部分である。
【0027】
図4に示しているように、シーン操作部40には、保護状態表示器41,シーン番号表示器42,アップキー43,ダウンキー44,リコールキー45,ストアキー46,リコールセーフ設定画面表示キー47を設けている。このうち表示器41,42は図1の表示器15に該当し、その他の各キー43〜47はスイッチ18に該当する。
そして、保護状態表示器41は、現在シーン番号表示器42に表示している番号のシーンについて、どの保護設定が反映される状態になっているかを表示する表示器である。保護設定及びその種類については後述する。
【0028】
シーン番号表示器42は、リコール対象やストア先とすべきシーンの番号を3桁で表示する表示器であり、アップキー43が押下されると昇順に、ダウンキー44が押下されると降順に番号を変化させる。
また、これらのキーによって望みの番号が選択された後、リコールキー45が押下されると、設定データメモリからその番号のシーンを読み出し、これをカレントデータとすることによってリコールが行われる。そして、その新たなカレントデータに合わせてDSP17における信号処理が制御されると共に、表示器50の表示データや電動フェーダ21の位置が変更される。なお、ここで読み出された設定データは、最終的にはカレントデータとしてRAM13上のカレントメモリに記憶されるが、それまでの処理には何通りか考えられ、この点については後に詳述する。
【0029】
ここで、表示器50の表示や電動フェーダ21の位置が変更された後で電動フェーダ21やスイッチ18等が操作された場合、その操作に伴ってカレントデータが変更される。従って、電動フェーダ21やスイッチ18等の操作によってシーンを編集することができる。そして、ストアキー46が押下されると、その時点でのカレントデータが、選択されている番号のシーンとして設定データメモリに記憶され、ストアされる。これらのシーンのリコール、編集、ストアの処理は、CPU11が制御して行う。
【0030】
なお、設定データメモリの内容は、ユーザのセーブ指示に応じてフラッシュメモリ12に記憶させることができ、逆にフラッシュメモリ12に記憶している設定データのライブラリをユーザのロード指示に応じてRAM13上の設定データメモリに読み出したりすることができる。これは、ここで説明したシーン毎のリコールやストアとは別の動作であり、フラッシュメモリ12には書き換え回数に制限があるため、シーン毎の細かな編集はRAM13上の設定データメモリに記憶させた状態で行い、必要なだけのシーンを編集した後でその最終結果をフラッシュメモリ12に保存できるようにしたものである。
【0031】
また、リコールセーフ設定画面表示キー47は、表示器50にリコールセーフ設定画面200を表示させるためのキーである。図5にその画面の表示例を示す。なお、この図において、ハッチングはそのキーがON状態あるいは選択状態であることを示す。また、画面上におけるキーの押下は、カーソルキー60及びエンタキー80又は、トラックボール等のポインティングデバイスやタッチパネル等を用いて行うことができる。
【0032】
このリコールセーフ設定画面200は、シーンをリコールする際に、リコールを行わずに元のカレントデータを残しておくパラメータを定める保護設定を受け付けるための画面である。そして、図5に示すように、全般的な操作を行うためのローカル設定キー201,グローバル設定キー202,有効/無効キー203,クリアオールキー204,セーフモードキー205,リコールモードキー206と、保護設定を行うchやパラメータ等を選択するためのキーを設けた入力ch選択部207,バス選択部208,エフェクタ選択部209,パラメータ選択部210とを備えている。
【0033】
まず、ローカル設定キー201は、保護設定をシーン固有の設定であるローカル設定として行うモードを選択するためのキーであり、グローバル設定キー202は、保護設定を装置全体の設定であるグローバル設定として行うモードを選択するためのキーである。ここで、ローカル設定として行った保護設定は、カレントデータの一部となり、カレントデータをストアする際にストア先のシーンについてのローカル設定として記憶され、その設定はそのシーンをリコールする際のみに反映される。一方、グローバル設定として行った保護設定は、各シーンについて共通の設定となる。なお、これらのキー201,202はトグルで選択され、これらの一方が押下されると、これら以外の全てのキーのON/OFF状態は、選択されたモードについての現在の設定状態を反映するように変更される。
【0034】
有効/無効キー203は、保護設定の有効/無効をトグルで設定するためのキーである。そして、ローカル設定が有効に設定されているシーンについては、リコール時にローカルの保護設定が反映され、無効に設定されているシーンについては、リコール時にグローバルの保護設定が反映されることになる。また、このときグローバル設定も無効である場合には、パラメータの保護は行わず、全てのパラメータについてリコールが行われる。
ミキサの使用時には、殆どのシーンについて共通の保護設定を用い、一部のシーンにのみ特殊な保護設定を行うことが多い。従って、このようにすることにより、共通の保護設定についてグローバル設定を行っておき、特殊な保護設定を行うシーンのみローカル設定を有効にして、グローバル設定を変更することなくローカル設定を反映させることができるので、ユースケースによく適合した操作性のよいミキサを構成することができる。またこの場合において、グローバル設定との関係を考慮することなくローカル設定を行うことができるので、設定を行う際に呼び出し処理の結果を容易に予測でき、容易に設定が可能となる。
この点がこの発明の特徴である。
【0035】
クリアオールキー204は、各選択部207〜210の全てのキーをOFF状態に戻すためのキーであり、設定を初めからやり直す際の操作性向上のために設けたものである。
セーフモードキー205及びリコールモードキー206は、各選択部207〜210の各キーによってchやパラメータを選択する際の選択モードを選択するためのキーである。そして、セーフモードキー205は、リコールを行わない(保護する)chやパラメータのキーをONにして選択する第1のモードであるセーフモードを選択するためのキー、リコールモードキー206は、リコールを行う(保護しない)chやパラメータのキーをONにして選択する第2のモードであるリコールモードを選択するためのキーである。多くのパラメータをリコールするようにしたい場合にはセーフモードを選択すると効率よく設定を行うことができ、逆に少しのパラメータのみをリコールするようにしたい場合にはリコールモードを選択すると効率がよい。
【0036】
また、これらのキー205,206による選択はトグルであり、この選択が変更された場合、各選択部207〜210の各キーのON/OFF状態も、その時点の設定状態を維持するように変更される。なお、クリアオールキー204が押下された場合には、どちらの方式であっても各選択部207〜210の全てのキーがOFF状態に戻すようにしている。
【0037】
入力ch選択部207は、保護設定を変更する入力chを選択するためのキーを設けた部分であり、48chある入力chに対応させて48個のキーを設けている。そして、いずれかのキーを押下すると、パラメータ選択部210に、その入力chについての詳細な保護設定を行うためのキー群が、現在の設定内容を反映した状態で表示される。
そして、これらの保護設定は、所定のグループ毎に行うことになる。ここでは、FADERとONのキーが図3のフェーダ&オン144のフェーダとオンのパラメータをそれぞれ選択又は選択解除するためのキーであり、PANとROUTINGはパン&ルーティング145、EQはイコライザ141、COMPはコンプレッサ143、GATEはノイズゲート142、AUX SNDとAUX ONはAUXオン&センドレベル146の各パラメータをそれぞれ選択又は選択解除するためのキーであり、またALLキー211は、選択されたchについての全てのパラメータを一括して選択又は選択解除するためのキーであるといった具合である。これらの各キーに対応するパラメータが1つのグループのパラメータであり、保護設定はグループ単位で行うことになる。なお、グループには、例えばイコライザ141のパラメータのように、LOW,MID,HIGHの3バンドの各イコライザについての周波数特性、ゲイン、Q値等の複数のパラメータを含むものもあるし、オンのように1つのパラメータのみを含むものもある。
【0038】
これらのキーを操作することにより、ch毎に各グループのパラメータの保護設定を行うことができる。そして、少なくとも一部のグループについてリコール実行不可(リコールモードの場合にはリコール実行可)が設定されたchについては、入力ch選択部207においてそのchと対応するキーをON状態で表示するようにしている。
【0039】
バス選択部208には、入力ch選択部207の場合と同様に、保護設定を変更する各種バス127を選択するためのキーを設けている。そして、これらが押下された場合には、パラメータ選択部210に、その各種バス127についての詳細な保護設定を行うためのキー群が、現在の設定内容を反映した状態で表示される。この場合の表示は、パラメータの種類が異なることに伴って図5に示した入力chの場合の表示とは異なるが、機能については同様なものであるので、詳細の図示及び説明は省略する。
また、エフェクタ選択部209には、内蔵エフェクタ123のパラメータについての保護設定を行うキーを設けているが、内蔵エフェクタ123に関しては、1つのエフェクタについてのパラメータ全体で1つのグループとしており、エフェクタ選択部209に設けたキーによって直接保護の選択又は選択解除を行うようにしている。
【0040】
このデジタルミキサは、以上のようなリコールセーフ設定画面200によって、リコール時にリコールを行わないパラメータをグループ単位で定める保護設定を、シーン毎の設定及び各シーンに共通の設定としてそれぞれ受け付け、また、シーン毎にそのシーンについての保護設定の有効/無効の設定を受け付けることができる。なお、リコールセーフ設定画面200においてはセーフモードとリコールモードで保護対象の選択方式が異なるが、保護設定の内容は、最終的にはキーのON/OFF(グループ毎の選択/非選択)とモードとに応じて保護する/しないの別を認識し、パラメータのグループ毎に保護する/しないの別を示すフラグによって記憶する。
また、以上の保護設定の受け付けに関する処理はCPU11が所要の制御プログラムを実行することによって行い、この処理においてCPU11及び操作パネル100上の操作子等が保護設定受付手段として機能する。
【0041】
次に、このデジタルミキサにおいてシーンのリコールの際に実行する処理について、図6を用いて説明する。図6は、この処理を示すフローチャートである。このデジタルミキサにおいて、CPU11は、シーン操作部40においてシーンが選択され、そのシーンのリコールが指示されると、フラッシュメモリ12に記憶している所要の制御プログラムを実行することにより、図6のフローチャートに示す処理を開始する。そしてCPU11は、この処理を実行することにより、呼出手段として機能する。
【0042】
この処理においては、まずステップS1で、選択されたシーンのデータを設定データメモリからワークメモリに読み出す。
そして、ステップS2〜S9の処理により、パラメータのグループ毎に保護設定を参照し、リコール実行不可(保護)が設定されているグループのパラメータのみをカレントメモリから読み出して、ワークメモリに呼び出した設定データのうちの対応するデータに上書きする。ここで、保護設定については、選択されたシーンについてのローカル設定が有効であればそのローカルの保護設定を、無効であればその時点でのグローバルの保護設定を参照する。グローバルの保護設定も無効であれば、いずれのパラメータについても保護が設定されていないものとして取り扱う。
以上のステップS2〜S9の処理においては、CPU11が保護手段として機能する。なお、ステップS9までの処理により、ワークメモリには、リコール対象のシーンのうちリコールを行わないパラメータをカレントデータと同じ値に変更した設定データが記憶されることになる。従って、この時点でワークメモリに記憶されている設定データをカレントデータとして用いるようにすれば、保護設定に従ってシーンのリコールを行ったことになる。
【0043】
そこで、続くステップS10〜S12の処理を行い、ワークメモリの設定データをカレントメモリにコピーして新たなカレントデータとして用いるようにして処理を終了する。この場合において、従来の技術で説明した図9の場合と同様に、コピー実行中のカレントメモリの内容が信号処理等の制御に反映されないようにする。これらのステップS10〜S12の処理においては、CPU11がカレントデータ変更手段として機能する。
【0044】
このようにすることにより、リコールの際に一部のデータについてリコールを行わない設定が可能な場合であっても、高速なリコール処理が可能になる。
すなわち、通常の使用時においては保護が設定されているパラメータは少数であることが多いので、保護が設定されていないパラメータではなく保護が設定されているパラメータを順次転送するようにすることにより、個別にデータを転送する回数を大きく削減することができる。仮に100グループのパラメータのうち2グループのみに保護が設定されていたとすると、図9を用いて説明した従来の方式では98回の転送を行わなければならないが、ここで説明した方式であれば2回の転送で済む。
ただし、ここで説明した方式では、最後にワークメモリの設定データをカレントメモリに転送する必要がある。しかし、バースト転送を用いれば、ある程度の大きさのデータまでは同程度の時間で転送を行うことができるため、この処理には、小さいデータを多数回に亘って転送する場合と比較してさほど大きな時間は要しない。従って、全体としてデータ転送に要する時間を大幅に低減し、リコール処理の高速化を図ることができるのである。
【0045】
なお、設定データのカレントメモリへの転送に代えて、ワークメモリのうち少なくとも設定データを記憶している領域をカレントメモリに変更するようにしても、その設定データをカレントデータとして使用することができる。このような変更は、例えばカレントメモリのアドレスを示すポインタの値を変更することによって行うことができる。このようにすれば、メモリの管理が多少複雑になるが、データ転送に要する時間を更に低減し、リコール処理の更なる高速化を図ることができる。
また、1グループ毎にステップS3とS6の判断を行うことは必須ではなく、一度どの保護設定を参照するか決めた後は、直接その設定を参照するようにしてもよい。
【0046】
〔変形例:図7,図8〕
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。
まず、上述した実施形態において、図9を用いて説明した従来の場合と同様に、保護が設定されていないグループのパラメータをワークメモリからカレントメモリにコピーするようにしてもよい。この場合には、シーンのリコールの際に実行する処理は、図7のフローチャートに示すようになる。
この処理においては、まずステップS21で、選択されたシーンのデータを設定データメモリからワークメモリに読み出す。そして、ステップS22で、リコール時の書き換えが終了するまで書き換え中のカレントメモリの内容が信号処理等の制御に反映されないように、その旨を設定する。
【0047】
その後、ステップS23〜S30の処理により、パラメータのグループ毎に保護設定を参照し、リコール実行が設定されている(保護が設定されていない)グループのパラメータのみを、ワークメモリから読み出してカレントメモリに記憶しているカレントデータのうち対応するデータに上書きし、カレントデータとする。参照する保護設定については、図6に示した処理の場合と同様である。
そして、必要な全てのパラメータについて上書きが終了した後、ステップS31でカレントメモリの内容を再度制御に反映させるよう設定して処理を終了する。
このようにした場合、リコール処理の速度は従来の場合と同程度になるが、保護のローカル設定の有効/無効の設定を受け付けるようにしたことによる操作性向上の効果は、上述した実施形態の場合と同様に得ることができる。
【0048】
ところで、保護するパラメータの選択をリコールモードで受け付けている場合には、多くのパラメータを保護する旨の設定がなされていることが考えられる。
上述したように、リコールモードは、このような場合に効率よく設定を行うことができるモードだからである。そして、このような場合には、図6に示した処理では却ってデータの転送回数が増え、リコール処理の速度が遅くなってしまうことが考えられる。そして逆に、従来のように保護が設定されていないグループのパラメータをワークメモリから読み出してカレントメモリに上書きする方がデータの転送回数を少なくすることができると考えられる。
【0049】
そこで、保護設定をセーフモードで受け付けたかリコールモードで受け付けたかを記憶しておくようにし、シーンのリコール処理の際に、選択されたシーンのデータをワークメモリに読み出した後で参照すべき保護設定の種類を調べ、その保護設定をいずれのモードで受け付けたかに応じて、セーフモードの場合は図6に示した処理、リコールモードの場合は図7に示した処理と、これらの処理を選択的に行うようにしてもよい。
このようにすれば、モードから予想される保護設定の内容に適した転送処理を行うことができ、リコール処理を全体としてさらに高速化することができる。
【0050】
また、別の変形例として、図9を用いて説明した従来のミキサに、上述の実施形態のような、保護が設定されているパラメータをカレントメモリから読み出してワークメモリに呼び出した設定データのうちの対応するデータに上書きする処理を適用してもよい。この場合には、シーンのリコールの際に実行する処理は、図8のフローチャートに示すようになる。この処理を構成する各ステップの処理は、図6又は図9に示した同番号の処理と同様なものである。ただし、S104′については分岐の向きが逆になる。
このようにした場合、上述した実施形態における操作性向上の効果は当然得られないが、リコール処理の高速化の効果は、上述した実施形態の場合と同様に得ることができる。
【0051】
また、ローカルとグローバルの保護設定を反映させる方式について、発明が解決すべき課題の項で述べた、少なくとも一方でリコール実行不可が設定されているパラメータをリコールの対象から外す方式も、必ずしも上述の実施形態の方式に劣るとは限らず、実施形態の方式よりも好ましい場合もあり得る。そこで、これらのいずれかの方式を選択できるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザの希望に応じて最適な方式を選択することができ、ミキサ全体としての操作性をさらに向上させることができる。
【0052】
また、有効/無効の設定とは別に、ローカルの保護設定を一時的に全て無効にするための操作子を設けてもよい。この場合には、この操作子が操作された場合にCPU11は全てのシーンについてのローカルの保護設定が無効であるものとして図6等に示した処理を行うようにし、再度操作された場合に元通り有効/無効の設定に従って処理を行うようにする。このようにすれば、予定と異なる事態が発生した場合等、ローカルの保護設定を反映させると不都合が生じる場合でも、ワンタッチでローカルの保護設定を無効にしてグローバルの保護設定を反映させることができ、装置の利便性を向上させることができる。
グローバルの保護設定に関しても、同様な機能の操作子を設けてもよい。
また、上述した実施形態においては、入力ch選択部207及びパラメータ選択部210の各キーにより、ch毎に各グループのパラメータの保護設定を行うことができるようにした例について説明したが、入力ch選択部207で選択した全てのchについて、パラメータ選択部210で行った保護設定を共通に適用するようにしてもよい。
【0053】
さらにまた、操作子の配置や画面の表示、パラメータの種類及びグループ分けの単位や選択方式等も、上記のものに限られることはない。また、上述したようなデジタルミキサに限らず、レコーダや編集装置あるいは電子楽器も含め、種々の音響信号処理装置にこの発明が適用できることも、もちろんである。
さらに、上述したミキサに上記の機能を実現させるためのプログラムは、予めフラッシュメモリ12等に記憶させておくほか、CD−ROMあるいはフレキシブルディスク等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供し、CPU11にそのメモリからこのプログラムをRAM13に読み出させて実行させたり、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムをハードディスクドライブ(HDD)等の記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させたりしても、同様の効果を得ることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の音響信号処理装置によれば、装置全体としての設定を変更することなく設定データ毎に呼び出し対象のパラメータを変えることができるようにしながら、呼び出し処理の結果を容易に予測できるようにすることができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータをこのような音響信号処理装置として機能させて上記の特徴を実現し、同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したDSPの構成をより詳細に示すブロック図である。
【図3】図2に示した入力チャンネルを構成する1つのチャンネルの構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示したデジタルミキサの操作パネルの概略構成を示す図である。
【図5】図4に示した表示器に表示させるリコールセーフ設定画面の例を示す図である。
【図6】図1に示したデジタルミキサにおいてシーンのリコールの際に実行する処理を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施形態の変形例における図6と対応する処理を示すフローチャートである。
【図8】同じく別の変形例における処理を示すフローチャートである。
【図9】従来のデジタルミキサにおいてシーンのリコールの際に実行する処理の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11…CPU、12…フラッシュメモリ、13…RAM、14…外部機器I/F、15…表示器、16…音響信号入出力部、17…DSP、18…スイッチ、19…システムバス、20…chストリップ、21…電動フェーダ、22…オンスイッチ、23…選択スイッチ、24…ロータリーエンコーダ、30…レイヤ選択キー群、40…シーン操作部、41…保護状態表示器、42…シーン番号表示器、43…アップキー、44…ダウンキー、45…リコールキー、46…ストアキー、47…リコールセーフ設定画面表示キー、50…表示器、60…カーソルキー、70…増減操作子、80…エンタキー、100…操作パネル、200…リコールセーフ設定画面、201…ローカル設定キー、202…グローバル設定キー、203…有効/無効キー、204…クリアオールキー、205…セーフモードキー、206…リコールモードキー、207…入力ch選択部、208…バス選択部、209…エフェクタ選択部、210…パラメータ選択部、211…ALLキー

Claims (4)

  1. 音響信号に対して信号処理を施して出力する音響信号処理装置であって、
    当該装置の設定状態を示す、各々複数グループのデータからなる複数の設定データを記憶する設定データメモリと、
    当該装置の現在の状態を示すカレントデータを記憶するカレントメモリと、
    前記カレントデータに基づいて前記信号処理を制御する制御手段と、
    前記設定データメモリに記憶している設定データを呼び出して前記カレントデータとする呼出手段と、
    前記設定データを構成する複数グループのうち前記呼出手段による設定データの呼び出し時に呼び出しを行わないグループを定める保護設定を、前記設定データ毎の設定及び各設定データに共通の設定としてそれぞれ受け付ける手段と、
    前記設定データ毎に、その設定データについての保護設定の有効/無効の設定を受け付ける手段とを備え、
    前記呼出手段は、前記設定データの呼び出しを行う際に、該設定データについての保護設定が有効であればその保護設定に従って、無効であれば前記各設定データに共通の保護設定に従って呼び出しを行う手段であることを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 請求項1記載の音響信号処理装置であって、
    前記設定データ毎の保護設定を一時的に全て無効に設定する手段を設けたことを特徴とする音響信号処理装置。
  3. コンピュータを、音響信号に対して信号処理を施して出力する音響信号処理装置として機能させるためのプログラムであって、
    該コンピュータを、前記信号処理に関する設定状態を示す、各々複数グループのデータからなる複数の設定データを記憶する設定データメモリと、
    現在の前記信号処理の設定状態を示すカレントデータを記憶するカレントメモリと、
    前記設定データメモリに記憶している設定データを呼び出して前記カレントデータとする呼出手段と、
    前記設定データを構成する複数グループのうち前記呼出手段による設定データの呼び出し時に呼び出しを行わないグループを定める保護設定を、前記設定データ毎の設定及び各設定データに共通の設定としてそれぞれ受け付ける手段と、
    前記設定データ毎に、その設定データについての保護設定の有効/無効の設定を受け付ける手段として機能させるプログラムを含み、
    前記呼び出し手段が、前記設定データの呼び出しを行う際に、該設定データについての保護設定が有効であればその保護設定に従って、無効であれば前記各設定データに共通の保護設定に従って呼び出しを行う機能を有することを特徴とするプログラム。
  4. 請求項3記載のプログラムであって、
    前記コンピュータを、前記設定データ毎の保護設定を一時的に全て無効に設定する手段として機能させるためのプログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム。
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