JP2005045209A - レーザアニール方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 レーザアニールにより非晶質シリコン薄膜を結晶化する際に、可視光からなるパルスレーザ光を、上記非晶質シリコン薄膜が完全溶融する照射エネルギ密度で、上記非晶質シリコン薄膜の所定箇所に照射し、上記パルスレーザ光の照射により溶融した非晶質シリコン薄膜が冷却後、再度、レーザ照射位置に上記パルスレーザ光を照射する工程を繰り返して上記非晶質シリコン薄膜を結晶化する。
【選択図】 図1
Description
また、可視光のレーザ光を用いた上述の従来技術では、第1のパルスレーザ光を照射するタイミングと、第2のパルスレーザ光を照射するタイミングとが近接しているため、同一の光学系で各強度を制御して照射することができないため、別々の光学系を用いて重複照射を行っている。したがって、別々の光学系からの2本のレーザ光を、照射タイミングを制御してa−Si膜の同じ位置に照射するようにしなければならず、光学系の調整や、タイミングの調整が必要となリ、装置構成が複雑となる問題があった。
以下、本発明の実施の形態1を図を用いて説明する。
レーザアニールに用いる基板としては、無アルカリガラス基板上に形成された下地膜(SiN膜及びSiO2膜)上に、プラズマCVDで、膜厚500Åのa−Si膜を形成後、脱水素アニールを施したものを用いた。
また、レーザアニールに用いるレーザ光は、YAGレーザの第2高調波(波長532nm)を用い、パルス幅60nsecとした。このレーザ光を、図1(a)に示すように、Y方向に対して16mm、X方向に対して0.048mm(半値幅)の分布のビームに成形した。Z方向は上記レーザ光のレーザ照射エネルギ密度分布であり、エネルギ密度分布は長手方向(Y方向)がトップハット、短手方向(X方向)がガウス分布である。また、この時の1パルスの全照射エネルギを7.5mJとした。
なお、本実施の形態において、照射エネルギ密度のピークE0は750mJ/cm2、非晶質シリコン薄膜が完全溶融する照射エネルギ密度E1は600mJ/cm2、a−Siからp−Siへの遷移が起こる照射エネルギ密度E2は220mJ/cm2であった。
なお、2回目以降のショットでのレーザパルスのタイミングは手動で与えており、パルス間の時間は数百msecである。1回のパルス照射後の基板の冷却時間は10μsec程度なので、1回のパルスによる温度上昇が完全に冷却してから次の回のパルスを与えている。
このようにすれば、基板全面をX方向に10μm程度に伸びた細長い結晶で埋めることができる。
この時、TFTのチャネルの電流の流れる方向を、結晶の成長する方向(X方向)と一致させ、図1(c)に示すように、上記チャネル4を巨大結晶領域20の単位領域内に形成すれば、電流の流れる方向に粒界の無いチャネルを形成することができる。
また、本実施の形態ではパルス間隔が比較的長いため、別々の光学系を用いる必要が無いので、光学系の調整や、タイミングの調整が容易あり、簡単な装置構成で、結晶サイズを大きくすることが可能となる。
従って、レーザスポットの照射位置をチャネル位置に合わせることにより、粒界の無いチャネルを実現することができる。その結果、TFT特性を飛躍的に向上させることが可能となる。
またはa−Siからp−Siへの遷移が起こる照射エネルギ密度E3の少なくとも2.8倍以上、望ましくは3倍以上とすればよい。
本実施の形態2によるレーザアニールに用いるレーザ光は、実施の形態1と同様、YAGレーザの第2高調波(波長532nm)を用い、パルス幅60nsecとした。また、このレーザ光の照射エネルギ密度分布は、図2に示すような分布であり、ビームの頂部はフラットで、この頂部の照射エネルギ密度は630mJ/cm2以上に設定されている。
レーザアニールに用いる基板は、実施の形態1と同様、無アルカリガラス基板上に形成された下地膜(SiN膜及びSiO2膜)上に、プラズマCVDで、膜厚500Åのa−Si膜を形成後、脱水素アニールを施したものを用いた。a−Si膜はTFTのチャネル4の近傍において一部分がエッチングにより除去されており、このa−Si膜の除去部分のパターンは、例えば図3に示すような、幅5μmの細長いパターン6である。除去されるパターン6の位置及び向きはTFTのチャネル4の位置及びチャネル4の向き(長さ方向)7に対応して決定されている。なお、領域8は、図2に示すレーザ光の頂部のフラット部分5の少し外側に対応しており、a−Si膜が完全溶融する領域である。
なお、ビーム形状で決定される領域8に沿っても結晶が成長し、結晶領域9dが形成されるが、この部分にはTFTは形成されないように設計されている。
さらに、本実施の形態に示すように、基板面に結晶成長の起点を作り、レーザ光の照射回数を増やすことよって、任意の場所に、任意の長さで結晶を成長させることができる。結晶の起点の与え方としては、吸収される照射エネルギが起点部分だけ少なくなるようにすればよく、基板に吸収される照射エネルギーが所定方向に分布を有するようにすることによって、チャネルの方向にあわせて任意の方向に結晶を成長させることが可能になる。
なお、この場合、全面に反射防止膜を形成後、起点となる部分の反射防止膜をエッチングにより除去するようにしても良い。
実施の形態3は結晶成長の起点を与える他の方法を示すものである。
図6は実施の形態3によるレーザアニール方法を示す図である。図6において、基板10上には下地層11と、この下地層上にa−Si膜12が形成されており、さらにa−Si膜12の表面には単結晶Siからなる複数の突起13が当接されている。複数の突起13は支持体14で支持され、支持体上より基板10方向への荷重15が加えられている。また、ガラス基板10の裏面からレーザ光16が照射され、ガラス基板10及び下地膜11を透過してa−Si膜12にパルスレーザ光16を照射する。照射するレーザ光は、実施の形態2の場合と同様のトップハット状の分布であり、実施の形態2と同様、複数回照射する。このとき、a−Si膜12が突起13に接触した部分(起点17)は突起13を通じて冷却されるため、突起に接触していない他の部分より温度が低くなる。したがって、図7に示すように、冷却時に、突起13に接触した部分を起点17として結晶が成長し、結晶領域18aが形成される。冷却後にパルスレーザを再度照射することにより、さらに結晶が成長し、照射、冷却を重ねるに従い、結晶領域18b、18cへと成長していく。これによりチャネル4全体が成長した結晶に包含されるようにすることができる。このようにして、チャネル4の長さ方向に粒界の無いTFTを作製することができる。
上記実施の形態1では、非晶質シリコン薄膜が完全溶融する照射エネルギ密度を有するパルスレーザ光を繰り返し照射することにより、図1(b)に示すように、中央部の微結晶領域1全体が、両側から成長してきた巨大結晶領域20で埋まる例を示した。しかしながら、ビームの最大照射エネルギ密度(照射エネルギ密度のピークE0)がある程度以上高くなると、同一場所での重ね照射を繰り返してもスポットの中央部までラテラル結晶による巨大結晶が成長せず、中央部に微結晶領域が残存するようになる。例えば集光径(半値幅)で45μmのビームでは、ピークの照射エネルギ密度が750mJ/cm2(a−Siがp−Siに遷移する照射エネルギ密度の3.4倍)より大きいと、ショット数を重ねても中央部に微結晶領域が残存する。これは、ある程度以上照射エネルギ密度が高くなると、結晶が成長する長さとレーザ照射により融解される結晶の長さが等しくなり、それ以上結晶が成長しなくなるものと考えられる。また、最大照射エネルギ密度がさらに高い(例えば1.0J/cm2以上)と重ね照射により中央部でSi膜の凝集が起こり、中央部の膜が部分的になくなってしまう確率が高くなる。これらの問題を改善する方法として、最大照射エネルギ密度に上限を設ける、あるいはレーザ光を照射するごとに照射エネルギ密度を下げても良い。例えば、一回目の照射におけるエネルギ密度のピークE0を863mJ/cm2とし、パルスレーザ光を4回照射する毎に5%ずつ照射エネルギ密度を下げて20回照射してもよく、照射エネルギ密度のピークE0が750mJ/cm2のパルスレーザ光を同一個所に20回照射した実施の形態1のアニール方法と同様、ラテラル結晶をスポットの中央まで成長させることができる。このとき最後の4回の照射は80%の照射エネルギ密度(690mJ/cm2)となっており、これは結晶が連続成長するエネルギー密度(630mJ/cm2)以上である。このようにすれば、1回目のレーザ照射の照射エネルギ密度を750mJ/cm2より15%上げても中央部まで結晶を成長させることが可能になる。また、Si膜の凝集に対する照射エネルギ密度(1回目のレーザ照射の照射エネルギ密度)のマージンも上げることができる。
上記実施の形態1では、非晶質シリコン薄膜が完全溶融する照射エネルギ密度のパルスレーザ光を繰り返し同一個所に照射し、図1(b)に示すように、10μm程度の粒界のない巨大結晶領域20を両側から成長させたが、実施の形態1においては、ビームの中央で成長した結晶領域20がぶつかりあう。その結果、ビームの中央部には粒界が形成され、巨大結晶領域20のサイズはビームの幅により制限を受けてしまう。結晶を更に長く成長させる方法として、いわゆるSequential Lateral Solidification(シーケンシャル ラテラル ソリディフィケーション)といわれる方法(米国特許第6368945号に開示)が知られている。この方法ではエキシマレーザを用いてトップフラットのプロファイルのビームを照射し、ビームのエッジでラテラル成長した結晶の長さ以下のピッチで照射位置をずらしながら照射することにより、レーザの進行方向と逆のエッジ(後方のエッジ)にできたラテラル結晶を連続的に成長させる。しかしながら、この方法を実施の形態1で用いた波長532nmのグリーンレーザ(可視光レーザ)で実施すると、ラテラル結晶を連続的に長く成長させることができない。図9を用いてその理由を説明する。
まず、ラテラル成長しないが、ポリシリコンに遷移する程度の低い照射エネルギ密度(200〜300mJ/cm2)で3μmピッチでスキャンして、微結晶のポリシリコン膜を形成した後、図10に示す方法で再度レーザアニールを行った。
図10(a)は連続した4回のパルスレーザ照射におけるレーザスポットの位置(X方向:帯状のレーザ光の幅方向)、および集光した方向(X方向)の照射エネルギ密度の断面をプロットしたものである。実線800は非晶質シリコン薄膜が完全溶融する照射エネルギ密度を示す。4回のパルスレーザ照射は、第1パルス801、第2パルス802、第3パルス803、第4パルス804の順で照射した。各レーザパルスの照射タイミングは実施の形態1と同様、手動で与えており、パルス間の時間は数百msecである。また、各パルスの照射エネルギ密度は、第1パルス801が、膜が凝集しない最大照射エネルギ密度(例えば1.0J/cm2より小さい値)とし、第2パルス802がパルス801の91%の照射エネルギ密度、第3パルス803がパルス801の85%、第4パルス804がパルス801の78%とした。このようにすると、第1パルス801における完全溶融領域の幅は39μmとなり、パルス802,803,804における完全溶融領域の幅はそれぞれ約4μmづつ狭くなる。そこでパルス801,802,803,804の各中心811,812,813,814を2μmずつ図中のスキャン方向(X方向)と逆方向にずらせながら照射すれば、ずらした側の完全溶融領域の一端A1が4回の照射においてほぼ一致する。このため、結晶は重ね照射した場合と同様に1回で〜1μmづつ連続成長し、X方向に〜4μm程度成長したラテラル結晶領域820が形成される。パルスレーザにおける完全溶融領域の反対側の他端B1にもラテラル結晶領域821,822,823,824が形成されるが、完全溶融領域の他端B1は4μmずつ位置がずれていくため、微結晶領域に挟まれた4列のラテラル結晶領域821,822,823,824が形成される。
次に、図10(b)に示すように、第1パルス801と同じ照射エネルギ密度の第5パルス805を第4パルス804から9μmスキャン方向にずらして照射する。第4パルス804を照射した時点で既にラテラル結晶領域820は4μm程度成長しているため、パルス805の中心815と第4パルス804の中心814とが9μmとなるようにずらしたとき、第5パルス805の完全溶融領域の一端A2は結晶領域820とわずかに重なる。このためラテラル結晶領域820は連続して成長する。また、ラテラル結晶領域821〜824には完全溶融する照射エネルギ密度(実線800)以上のレーザ光が照射され、さらにそれぞれ微結晶領域を挟んでおり、レーザ光の吸収率が高いため、完全に再溶融して再度微結晶になる(図10(b)では破線で表示)。なお、ラテラル結晶領域821〜824が連続している場合は、吸収率が下がるため完全に溶融することはない。したがって、ラテラル結晶領域821〜824が不連続であることが必要である。パルス805の照射後、パルス802〜804と同様の動作を繰り返すことにより、ラテラル結晶領域820を連続して成長させることができる。また、その際に他端B2に形成される4列の不連続のラテラル結晶領域(図ではラテラル結晶領域825のみ図示)は次のサイクルで微結晶化される。したがって、サイクルごとに他端側のラテラル結晶領域は微結晶化し、一端側のラテラル結晶領域820は他端側のラテラル結晶領域にぶつかることなく連続して成長させることができる。その結果、粒界が形成されることがなく、よりサイズの大きい結晶領域を成長させることが可能となる。
まず、ラテラル成長しないが、ポリシリコンに遷移する程度の低い照射エネルギ密度(200〜300mJ/cm2)で3μmピッチでスキャンして、微結晶のポリシリコン膜を形成した後、図11に示す方法で再度レーザアニールを行った。
図11(a)は連続した4回のパルスレーザ照射におけるレーザスポットの位置(X方向:帯状のレーザ光の幅方向)、および集光した方向(X方向)の照射エネルギ密度の断面をプロットしたものである。図11に示す方法では、4回のパルスレーザ照射は、第1パルス901、第2パルス902、第3パルス903、第4パルス904の順で照射した。第1パルス901は膜が凝集しない最大照射エネルギ密度(例えば1.0J/cm2より小さい値)のパルスである。この後、照射位置をスキャン方向と逆方向に6μm移動させ、第1パルス901の78%の照射エネルギ密度で第2パルス902を照射し、その後、2μmスキャン方向に移動させて、第1パルス901の85%の照射エネルギ密度で第3パルス903を照射し、その後さらに2μmスキャン方向に移動させて、第1パルス901の91%の照射エネルギ密度で第4パルス904を照射する。このような順でパルス901,902,903,904の各中心911,912,913,914をずらせて照射しても、図10と同様、完全溶融領域の一端A1が4回の照射においてほぼ一致し、結晶は重ね照射した場合と同様に1回で〜1μmづつ連続成長し、X方向に〜4μm程度成長したラテラル結晶領域920が形成される。一方、完全溶融領域の他端B1側にできるラテラル結晶領域のうちラテラル結晶領域922,923はそれぞれパルス903,904により再度完全溶融して微結晶になる。ラテラル結晶領域922,923がそれぞれパルス903,904により微結晶化するか、結晶を成長させるかは、ラテラル結晶領域922,923がそれぞれパルス903,904の完全溶融領域の他端からどれだけ内側にあるかで決定される。これが4μm以上であれば、結晶は成長せず再溶融して微結晶化する。
次に、図11(b)に示すように、パルス901と同じ照射エネルギ密度の第5パルス905を第4パルス904から5μmスキャン方向にずらせて照射する。第4パルス904を照射した時点で既にラテラル結晶領域920は4μm程度成長しているため、パルス905の中心915と第4パルス904の中心914とが5μmとなるようにずらしたとき、第5パルス905の完全溶融領域の一端A2は結晶領域920とわずかに重なる。このためラテラル結晶領域920は連続して成長する。また、ラテラル結晶領域924,921には完全溶融する照射エネルギ密度(実線800)以上のレーザ光が照射され、さらにそれぞれ微結晶領域を挟んでおり、レーザ光の吸収率が高いため、完全に再溶融して再度微結晶になる。パルス905の照射後、パルス902〜904と同様の動作を繰り返すことにより、図10の方法と同様、ラテラル結晶領域920を連続して成長させることができる。また、その際に他端B2に形成されるラテラル結晶領域(図ではラテラル結晶領域925のみ図示)は次のサイクルで微結晶化される。したがって、サイクルごとに他端側のラテラル結晶領域は微結晶化し、一端側のラテラル結晶領域920は他端側のラテラル結晶領域にぶつかることなく連続して成長させることができる。その結果、粒界が形成されることがなく、よりサイズの大きい結晶領域を成長させることが可能となる。
パルスレートが実用的な周波数(〜1kHz)では、照射エネルギ密度を変化させる方法としては、実施の形態4で述べたQスイッチがオンするタイミングを変える方法を用いれば良い。この場合の基板の移動は、パルスステージによる基板の等速駆動に組み合わせて照射光学系に光軸の微小移動機構を設け、これをQスイッチでのパルス発生のタイミングに合わせて駆動させればよい。上記光軸の微小移動機構を備えたレーザアニール装置の概略図を図12に示す。
また、(各サイクルでのパルスレーザの照射回数)×(1回のパルスで形成されるラテラル結晶領域の長さ)できまる距離L(本実施の形態では4μm)が、最大照射エネルギ密度のパルスを距離Lまたは距離Lよりわずかに小さい距離、移動して照射したときに、移動前に形成された、完全溶融領域の他方側に形成されるラテラル結晶領域(図10では821〜824、図11では921〜924)が完全溶融して微結晶化する距離となるようにする必要がある。
Claims (12)
- パルスレーザ光を照射することにより非晶質シリコン薄膜を結晶化するレーザアニール方法であって、可視光からなり、上記非晶質シリコン薄膜が完全溶融する照射エネルギ密度を有するパルスレーザ光を、上記非晶質シリコン薄膜の所定箇所に照射する第1工程と、上記パルスレーザ光の照射により溶融した上記非晶質シリコン薄膜が冷却後、上記第1工程におけるレーザ照射位置に上記パルスレーザ光を再度照射する第2工程と、上記第2工程を繰り返す第3工程とを備えたことを特徴とするレーザアニール方法。
- 非晶質シリコン薄膜面に結晶成長の起点を作成し、パルスレーザ光の照射により上記非晶質シリコン薄膜が完全溶融する完全溶融領域内に、上記起点が位置するようにしたことを特徴とする請求項1記載のレーザアニ−ル方法。
- 非晶質シリコン薄膜面に、上記非晶質シリコン薄膜の除去部分を形成し、この除去部分を起点としたことを特徴とする請求項2記載のレーザアニール方法。
- 非晶質シリコン薄膜上に、反射防止膜を形成すると共に、上記反射防止膜の除去部分を形成し、この除去部分を起点としたことを特徴とする請求項2記載のレーザアニール方法。
- 非晶質シリコン薄膜面に突起物を接触させ、接触面を起点としたことを特徴とする請求項2記載のレーザアニール方法。
- 第3工程の後、パルスレーザ光の照射により非晶質シリコン薄膜が完全溶融する完全溶融領域幅以下で、上記パルスレーザ光の照射領域をずらせる第4工程を施し、再度、第1工程、第2工程、および第3工程を繰り返すことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレーザアニ−ル方法。
- 第2工程および第3工程において、パルスレーザ光の照射毎に、上記パルスレーザ光の照射エネルギ密度を変化させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレーザアニ−ル方法。
- 帯状のパルスレーザ光を用い、第2工程および第3工程において、パルスレーザ光の照射毎に、上記パルスレーザ光の照射エネルギ密度を変化させると共に、照射位置を帯状のレーザ光の幅方向にずらせ、上記パルスレーザ光の照射により溶融した非晶質シリコン薄膜が冷却して結晶化する際に形成されるラテラル結晶領域が、完全溶融領域の一方でのみ連続成長するようにしたことを特徴とする請求項1記載のレーザアニール方法。
- 第3工程の後、パルスレーザ光の照射位置を、連続成長したラテラル結晶領域幅以下で、連続成長する方向にずらせる第4工程を施し、再度、第1工程、第2工程、および第3工程を繰り返すことを特徴とする請求項8記載のレーザアニール方法。
- 第4工程において、1回のパルスレーザ光の照射で形成されるラテラル結晶領域の長さをl、第1工程〜第3工程によるパルスレーザの照射回数をnとした時、l×nで決まる距離L以下で、パルスレーザ光の照射位置を、ラテラル結晶領域が連続成長する方向にずらせることを特徴とする請求項9記載のレーザアニール方法。
- 距離Lは、最大照射エネルギ密度のパルスを距離Lまたは距離Lよりわずかに小さい距離、移動して照射したときに、移動前に形成された、完全溶融領域の他方側に形成されるラテラル結晶領域が完全溶融して微結晶化する距離であることを特徴とする請求項10記載のレーザアニール方法。
- パルスレーザ光の照射毎に、上記パルスレーザ光の照射エネルギ密度を変化させる方法として、レーザ発振器のQスイッチがオンするタイミングをパルス毎に変化させ、上記Qスイッチのオフ期間を変化させることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載のレーザアニール方法。
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