JP2004152887A - レーザを用いた多結晶膜の製造方法 - Google Patents

レーザを用いた多結晶膜の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】横方向に結晶を成長させる新たな技術を提供する。
【解決手段】表面上にアモルファス材料からなる薄膜が形成された加工対象物を準備する。薄膜の表面において一方向に長いビーム断面を有するパルスレーザビームを該薄膜に入射させ、薄膜を溶融させた後固化させ、ビーム入射領域の長軸方向に延在する両側の縁の各々と中心線との間の領域のうち、縁及び中心線からある距離だけ隔てられ、長軸方向に延在する帯状領域内に、長軸方向に連なった結晶粒を発生させる。ここまでの工程で形成された2本の帯状領域に挟まれた領域を含む領域に、パルスレーザビームを入射させ、帯状領域内に形成されている結晶粒は溶融させず、帯状領域に挟まれた領域内の薄膜を溶融させ、帯状領域内の結晶粒を種結晶として結晶を成長させる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多結晶膜の製造方法に関し、特にアモルファス状態の薄膜にレーザビームを入射させて薄膜を多結晶化させる多結晶膜の製造方法に関する。
【0002】
多結晶膜は、低温型多結晶TFT液晶ディスプレイ、太陽電池パネル、ペーパ型液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等に使用することができる。
【0003】
【従来の技術】
エキシマレーザをアモルファスシリコン薄膜に入射させて溶融及び固化を繰り返し、横方向(薄膜の面内方向)に結晶を成長させる逐次的横方向成長(SLS:Sequential Lateral Solidification)技術が知られている。以下、従来のSLS技術について説明する。
【0004】
パルスレーザビームの断面を長尺化した後、例えば幅1〜10μm、長さ100μm程度のスリットを通過させる。スリットを通過したパルスレーザビームを、スリットをアモルファスシリコン薄膜の表面に結像させる結像光学系を通して、アモルファスシリコン膜に入射させる。この結像光学系の倍率は、例えば1/3である。このとき、アモルファスシリコン膜の表面におけるレーザビームの被照射領域の幅が約0.3〜3μm、長さが約33μmになる。被照射領域の幅方向のビーム強度分布は、矩形状になる。
【0005】
レーザビームがアモルファスシリコン膜に入射すると、アモルファスシリコンが溶融する。溶融した領域の縁近傍部分の冷却速度が内部の冷却速度よりも速いため、縁近傍部分から固化が始まる。固化した部分が成長核となり、この成長核から溶融部分の内側に向かって結晶が成長する。被照射領域の長い方の2つの縁から結晶成長が始まるため、被照射領域の幅方向のほぼ中央に、両側から成長してきた結晶粒の粒界が形成される。
【0006】
パルスレーザビームの被照射領域を、その幅方向に、その幅の約50%だけ移動させて、2回目のパルスレーザビームを入射させる。1回目のパルスレーザビーム照射時の被照射領域のほぼ中央に形成された粒界の片側の領域が再溶融する。再溶融しなかった領域の結晶粒が種結晶となり、再溶融した領域で結晶が成長する。
【0007】
パルスレーザビームの被照射領域を移動させながら、レーザ照射を繰り返すことにより、結晶を、被照射領域の移動方向に成長させることができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−260731号公報
【特許文献2】
特開2000−286195号公報
【特許文献3】
特開2000−286211号公報
【特許文献4】
特表2000−505241号公報
【特許文献5】
特開2001−274088号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、横方向に結晶を成長させる新たな技術を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によると、(a)表面上にアモルファス材料からなる薄膜が形成された加工対象物を準備する工程と、(b)前記薄膜の表面において一方向に長いビーム断面を有するパルスレーザビームを該薄膜に入射させ、該薄膜を溶融させた後固化させ、ビーム入射領域の長軸方向に延在する両側の縁の各々と中心線との間の領域のうち、該縁及び該中心軸からある距離だけ隔てられ、該長軸方向に延在する帯状領域内に、該長軸方向に連なった結晶粒を発生させる工程と、(c)前記工程(b)で形成された2本の帯状領域に挟まれた領域を含む領域に、パルスレーザビームを入射させ、該帯状領域内に形成されている結晶粒は溶融させず、該帯状領域に挟まれた領域内の薄膜を溶融させ、該帯状領域内の結晶粒を種結晶として結晶を成長させる工程とを有する多結晶膜の製造方法が提供される。
【0011】
工程(b)において、上記帯状領域内に、その周辺よりも大きな結晶粒が形成される。工程(c)において、この結晶粒を種結晶として結晶を成長させ、大きな結晶粒を形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の実施例で使用されるレーザアニーリング装置の概略図を示す。レーザアニーリング装置は、処理チャンバ40、搬送チャンバ82、搬出入チャンバ83、84、レーザ光源71、ホモジナイザ72、CCDカメラ88、及びビデオモニタ89を含んで構成される。処理チャンバ40には、ベローズ67、結合部材63、65、リニアガイド機構64及びリニアモータ66等を含む直動機構60が取り付けられている。直動機構60は、処理チャンバ60内に配置されたステージ44を並進移動させることができる。
【0013】
処理チャンバ40と搬送チャンバ82がゲートバルブ85を介して結合され、搬送チャンバ82と搬出入チャンバ83、及び搬送チャンバ82と搬出入チャンバ84が、それぞれゲートバルブ86及び87を介して結合されている。処理チャンバ40、搬出入チャンバ83及び84には、それぞれ真空ポンプ91、92及び93が取り付けられ、各チャンバの内部を真空排気することができる。
【0014】
搬送チャンバ82内には、搬送用ロボット94が収容されている。搬送用ロボット94は、処理チャンバ40、搬出入チャンバ83及び84の各チャンバ相互間で処理基板を移送する。
【0015】
処理チャンバ40の上面に、レーザビーム透過用の石英窓38が設けられている。なお、石英の代わりに、BK7等の可視光学ガラスを用いてもよい。レーザ光源71から出力されたパルスレーザビームがアッテネータ76を通ってホモジナイザ72に入射する。ホモジナイザ72は、レーザビームの断面形状を細長い形状にするとともに、その長軸方向に関する強度を均一にする。ホモジナイザ72を通過したレーザビームは、ビームの断面形状に対応した細長い石英窓38を透過し、処理チャンバ40内のステージ44上に保持された処理基板に入射する。基板の表面がホモジナイズ面に一致するように、ホモジナイザ72と処理基板との相対位置が調節されている。
【0016】
直動機構60によりステージ44が並進移動する方向は、石英窓38の長尺方向に直交する向きである。これにより、基板表面の広い領域にレーザビームを照射し、基板の表面上に形成されたアモルファス半導体膜を多結晶化することができる。基板表面はCCDカメラ88により撮影され、処理中の基板表面をビデオモニタ89で観察することができる。
【0017】
図2及び図3を参照して、本発明の実施例による多結晶膜の製造方法で用いられる種結晶の形成方法について説明する。
【0018】
図2(A)に、加工対象物1の断面図、及び加工対象物1の表面におけるレーザビームの短軸方向に関するパルスエネルギ密度の分布の一例を示す。加工対象物1は、厚さ0.7mmのガラス基板2、その表面を覆う厚さ100nmの酸化シリコン膜3、及びその表面上に形成された厚さ50nmのアモルファスシリコン膜4からなる3層構造を有する。酸化シリコン膜3は、例えば化学気相成長(CVD)またはスパッタリングで形成される。アモルファスシリコン膜4は、例えば減圧CVD(LP−CVD)またはプラズマ励起型CVD(PE−CVD)で形成される。
【0019】
ビーム断面の短軸方向に関するパルスエネルギ密度の分布5はガウス分布で近似することができる。アモルファスシリコンを完全に溶融させる閾値Eth以上のパルスエネルギ密度のレーザビームが入射した領域6内のアモルファスシリコン膜4が完全に溶融する。ここで「完全に」とは、シリコン膜が全厚さにわたって溶融することを意味する。
【0020】
それよりも外側の、パルスエネルギ密度が閾値EthからEcの間の領域12においては、シリコン膜が部分的に溶融する。ここで「部分的に」とは、シリコン膜の一部は溶融するが、アモルファス状態のままで溶融しない部分も残存することを意味する。パルスエネルギ密度がEcになる位置よりも外側の領域9のアモルファスシリコン膜4は溶融しない。溶融したシリコンが固化するとき、シリコンの結晶粒が形成される。
【0021】
本願発明者は、パルスエネルギ密度が閾値Ethになる位置の近傍の帯状領域7内に、比較的大きな結晶粒が形成され、それよりも内側の領域8内に、小さな微結晶粒が形成され、領域12内においては、領域8内の結晶粒の大きさと帯状領域7内の結晶粒の大きさとの中間の大きさの結晶粒がランダムに分布することを発見した。
【0022】
図2(B)に、パルスレーザビームが照射された領域の模式的な平面図を示す。図2(B)の縦方向が、ビーム入射領域の長軸方向に対応する。ビーム入射領域の長軸方向に延在する縁10と中心線11との間に、長軸方向に延在する帯状領域7が配置される。帯状領域7は、ビーム入射領域の縁10からある間隔を隔てて配置されている。帯状領域7内に、長軸方向に連なった多数の結晶粒13が形成される。
【0023】
パルスレーザビームの短軸方向に関する強度分布はガウス分布で近似される。短軸方向の強度分布の半値幅を、ビーム幅と呼ぶこととする。実際には、加工対象物表面におけるビーム幅に相当する領域の両側にも、ガウス分布の裾野の部分のビーム成分が照射される。ビーム入射領域の縁10は、例えば、パルスエネルギ密度の最大値の10%となる部分と定義することができる。
【0024】
図3に、多結晶化されたシリコン膜の走査型電子顕微鏡写真(SEM写真)をスケッチした図を示す。入射したパルスレーザビームは、Nd:YLFレーザの2倍高調波(波長527nmまたは524nm)であり、パルス幅は100nsである。加工対象物表面におけるビーム断面の長軸方向の長さは5mm、ビーム幅は0.2mmである。
【0025】
加工対象物の表面におけるパルスエネルギ密度が500mJ/cmの2つのパルスレーザビームを、同一箇所に同時に照射した。このため、実効的なパルスエネルギ密度は、1J/cmになる。なお、パルスエネルギ密度は、パルスエネルギを、加工対象物表面におけるビーム断面の面積で除すことにより計算した。
【0026】
帯状領域7内に、比較的大きな結晶粒が形成され、それらが長軸方向に連なっていることがわかる。これらの結晶粒の、短軸方向の長さは1.5〜2μm程度であり、長軸方向の大きさは0.7〜1.5μm程度である。2本の帯状領域7の間の領域8に、多数の微結晶粒が形成されている。
【0027】
また、帯状領域7よりも外側の領域12内には、領域8内の微結晶粒よりも大きく、帯状領域7内の結晶粒よりも小さな結晶粒がランダムに配置されていることがわかる。ランダム分布領域12よりも外側の領域9はアモルファス状態のままである。顕微鏡で観察することにより、これらの領域の境界を、色の差として検出することができる。
【0028】
次に、図3に示したような種々の大きさの結晶粒が発生する機構について考察する。
【0029】
図4(A)に、シリコン結晶の成長速度の温度依存性を示し、図4(B)に、結晶成長の核生成率の温度依存性を示す。図4(A)の縦軸は、成長速度を単位「m/s」で表し、図4(B)の縦軸は、核生成率を単位「1/cm・s」で表し、両者の横軸は温度を単位「K」で表す。なお、図4(A)及び(B)のグラフは、1999年7月14日に行われた日本塑性加工学会シミュレーション統合システム分科会第21回FEMセミナーの資料集第22号第27〜32頁に掲載された市嶋大路(住友重機械工業株式会社)による「多結晶体の動的結晶成長過程のミクロ解析」から引用したものである。
【0030】
図4(A)に示すように、単結晶シリコンの融点(1683K)において成長速度が0であり、温度が低下するに従って成長速度が速くなる。温度1500K近傍において、成長速度が最大値を示す。従って、溶融しているシリコンの温度が低いほど、成長速度が速くなる。なお、成長速度は温度勾配にも依存し、温度勾配が急峻であれば、成長速度が速い。
【0031】
図4(B)に示すように、核生成率は、シリコンの融点から温度が低下するに従って大きくなり、温度600K近傍で最大値を示す。
【0032】
図3に示した帯状領域7は、核生成率が低くかつ成長速度が速い好適な温度及び好適な温度勾配であった領域と考えられる。帯状領域7とアモルファス領域9との間の領域12は、帯状領域7よりも温度が低いために核生成率が高く、かつ温度勾配が緩やかであるために成長速度が遅かった領域と考えられる。この領域では、大きな結晶に成長する前に多くの核が発生したため、結晶粒が大きくなれなかったと考えられる。
【0033】
微結晶領域8においては、温度の低下によって成長核が爆発的に発生し、成長速度よりも核生成が支配的であった領域と考えられる。核生成率が急激に高くなる温度まで冷却されると、帯状領域7内の結晶成長が、新たに発生した成長核によって妨げられ、結晶成長が停止する。結晶成長が停止した箇所が、帯状領域7と微結晶領域8との境界に相当すると考えられる。
【0034】
大きな結晶粒を形成するためには、シリコンの溶融部分を、成長速度が速くかつ核生成率の低い好適な温度勾配及び温度とすることが必要である。図2(A)に示した帯状領域7の位置における温度勾配が急峻であると、好適な温度に維持される領域が狭くなり、大きな結晶粒が形成されにくい。大きな結晶粒を形成するために、帯状領域7の近傍におけるパルスエネルギ密度分布の勾配を緩やかにすることが好ましい。
【0035】
次に、図5を参照して、パルスエネルギ密度分布の好ましい形状について説明する。
【0036】
図5(A)は、結晶粒の大きさと、加工対象物表面におけるビーム幅との関係を示す。横軸はビーム幅を単位「μm」で表し、縦軸は結晶粒の大きさを単位「μm」で表す。結晶粒の大きさは、特開2001−297983号公報に開示された結晶成長評価プログラムを用いて計算した。
【0037】
加工対象物は、厚さ100nmの酸化シリコン膜、及びその上に形成された厚さ50nmのアモルファスシリコン膜である。パルスレーザビームの波長は527nm、パルス幅(半値幅)は140nsとし、ビーム入射領域のうち、パルスエネルギ密度がピーク値の半分となる位置よりも外側に1μmの幅、内側に5μmの幅を持つ合計6μmの幅の領域についてシミュレーションを行った。これは、ピーク値の半分の値となる位置においてパルスエネルギ密度分布の勾配がほぼ最大を示し、この領域で大きな結晶粒が形成されるためである。
【0038】
ビーム入射領域の短軸方向に関する強度分布はガウス分布とした。ビーム断面の幅が5.0μm、8.3μm、16.7μm、及び83.0μmの4つの場合の各々について、種々のピーク強度でシミュレーションを行い、最大の結晶粒が得られた条件下での結晶粒の大きさを、そのビーム幅の時の結晶粒の大きさとした。ビーム断面の幅が5.0μm、8.3μm、16.7μm、及び83.0μmの場合において、それぞれパルスエネルギ密度の最大値が1100mJ/cm、1400mJ/cm、1500mJ/cm、及び1500mJ/cmの条件の時に最大の結晶粒が得られた。
【0039】
図5(B)は、ピーク強度の半分の値を示す位置におけるパルスエネルギ密度分布の勾配と、結晶粒の大きさとの関係を示す。図5(A)の各評価点について、パルスエネルギ密度分布の勾配を計算し、図5(B)のグラフを作成した。
【0040】
図5(B)に示すように、パルスエネルギ密度分布の勾配が20mJ/cm/μmから増加するに従って、結晶粒が徐々に大きくなる。これは、結晶成長速度が速くなるためと考えられる。ところが、パルスエネルギ密度分布の勾配が170mJ/cm/μm付近で結晶粒の大きさが最大値を示し、それよりも勾配を大きくすると、結晶粒は小さくなる。これは、パルスエネルギ密度の勾配が急峻になるために、温度勾配も急峻になり、横方向への熱拡散によって冷却速度が速くなるためと考えられる。すなわち、十分な結晶成長時間が確保されず、結晶が大きく成長する前に、多数の核が発生してしまうためと考えられる。
【0041】
図3に示した多結晶膜を作製したときの、パルスエネルギ密度が500mJ/cmの位置における勾配は、13mJ/cm/μmであった。図3に示した帯状領域7内の結晶粒の短軸方向に関する大きさは1.5〜2μm程度であり、これは、図5(B)に示したシミュレーション結果とほぼ一致していると考えられる。
【0042】
図5(B)に示したシミュレーション結果から判断すると、大きな結晶粒を形成するためには、図2(A)及び(B)に示した帯状領域7の位置(より厳密には、帯状領域7の外側の縁)におけるのパルスエネルギ密度分布の勾配を280mJ/cm/μm以下にすることが好ましい。なお、アモルファスシリコン膜の厚さを100nmにして同様のシミュレーションを行ったところ、厚さが50nmの場合とほぼ同様の傾向が得られた。
【0043】
また、上記実施例では、図2(B)に示したように、結晶粒がランダムに分布する領域12に、レーザビームの裾野の比較的強度の高い部分が入射する。領域12に比較的強度の高いレーザビームが照射されることにより、この領域の温度が上昇する。このため、帯状領域7の温度及び温度勾配が、大きな結晶粒を形成するために好適な条件を満たすようになる。結晶粒増大の十分な効果を得るために、領域12の幅Wを15μm以上にすることが好ましい。
【0044】
次に、図6を参照して、パルス幅と結晶粒の大きさとの関係について説明する。
【0045】
図6は、結晶粒の大きさとパルス幅との関係を示す。横軸はパルス幅を単位「ns」で表し、縦軸は結晶粒の大きさを単位「μm」で表す。結晶粒の大きさは、上述の結晶成長評価プログラムを用いて計算した。
【0046】
加工対象物、パルスレーザビームの波長は、図5で説明した条件と同じである。また、加工対象物表面におけるビーム幅は、16.7μmとした。シミュレーション方法は、図5で説明した方法と同様である。
【0047】
パルス幅を長くすると、形成される結晶粒が大きくなることがわかる。これは、パルス幅が長くなるに従って温度低下が緩やかになり、その結果、溶融部分が好適な温度に維持される時間が長くなるためと考えられる。ところが、パルスエネルギが一定の条件下でパルス幅を長くすると、パルスレーザビームのピーク強度が低下し、十分なパルスエネルギ密度を維持できなくなる。従って、パルス幅の上限は、使用するレーザ光源の出力特性によって制限される。
【0048】
レーザ光源としてエキシマレーザを使用する場合には、一般的にパルス幅が70ns以下である。これに対し、Nd:YLFレーザ等の全固体レーザを使用する場合には、一般的にパルス幅が100ns以上である。このため、エキシマレーザを使用する場合に比べて、全固体レーザを使用する方が、より大きな結晶粒を形成することが可能になる。
【0049】
以上、シリコン溶融部分の温度状態を好適化するために、パルスエネルギ密度分布の形状及びパルス幅に着目して考察を行ったが、パルスレーザビームの入射後、溶融部分が完全に固化する前に、同じ位置に再度パルスレーザビームを入射させることによっても、温度状態を制御することが可能である。
【0050】
図7に、加工対象物に入射させるレーザビームの波形の一例を示す。横軸は経過時間を表し、縦軸はレーザビームの強度を表す。時刻tに1ショット目のパルスレーザビームS1が入射し、時刻tに2ショット目のパルスレーザビームS2が入射する。1ショット目及び2ショット目のパルスレーザビームのパルス幅(半値幅)は、それぞれPW1及びPW2である。図7では、2ショット目のパルスレーザビームのピーク強度が、1ショット目のパルスレーザビームのピーク強度よりも小さい場合を示しているが、両者を同一にしてもよい。
【0051】
図7に示した1ショット目のパルスレーザビームS1の入射により、アモルファスシリコン膜が溶融する。温度の低下とともに成長核が発生し、成長核から結晶が成長する。核生成率が大きくなる温度まで冷却される前に、2ショット目のパルスレーザビームS2を入射させ、再加熱する。これにより、核生成を抑制し、結晶成長を継続させることができる。このため、大きな結晶粒を形成することが可能になる。
【0052】
例えば、1ショット目の入射によって溶融した部分が完全に固化する前に、2ショット目のパルスレーザビームS2を入射させればよい。例えば1ショット目のレーザビーム入射から2ショット目のレーザビーム入射までの遅延時間を、300〜1500ns程度にすればよい。レーザ光源として全固体レーザを使用する場合には、エキシマレーザを使用する場合に比べて、遅延時間を容易に制御することができる。なお、後述するように、一旦形成された結晶粒は、アモルファス状態の部分よりも溶融しにくい。このため、一旦形成された結晶粒は、2ショット目のパルスレーザビームS2の照射によって再溶融しにくい。
【0053】
例えば、パルスエネルギ密度のピーク値が1300mJ/cm、パルス幅140ns、ビーム幅16.7μmのパルスレーザビームを入射させたときの結晶粒の大きさは約2.1μmであった。これに対し、1ショット目のパルスエネルギ密度のピーク値1300mJ/cm、2ショット目のパルスエネルギ密度のピーク値700mJ/cm、遅延時間900nsの条件で多結晶化を行ったところ、結晶粒の大きさは約4.4μmであった。このように、遅延時間を設けて2ショットのパルスレーザビームを入射させることにより、結晶粒を大きくすることができる。
【0054】
上述の種結晶形成方法では、レーザビームの強度分布をトップフラットにするためのマスクを使用しない。このため、レーザビームのエネルギ利用効率を高めることができる。
【0055】
また、上述の方法により、結晶粒が第1の方向に一列に連なった結晶粒列を形成することができる。第1の方向と直交する方向に関する結晶粒の平均の大きさを1.5μm以上にすることができる。
【0056】
次に、図8を参照して、本発明の実施例による多結晶膜の製造方法について説明する。本実施例では、アモルファスシリコン膜の同一箇所に、複数ショットのパルスレーザビームを入射させることにより、入射領域のシリコン膜を多結晶化させる。
【0057】
図8に、加工対象物表面における1ショット目〜3ショット目のパルスレーザビームのパルスエネルギ密度の短軸方向に関する分布S〜S、及び各ショット後のシリコン膜の多結晶化された領域を模式的に示す。図8では、パルスエネルギ密度分布を便宜上三角形状としているが、実際にはガウス分布で近似される。
【0058】
表面上にアモルファスシリコン膜が形成された加工対象物に、1ショット目のパルスレーザビームSを入射させる。図2(A)及び(B)を参照して説明したように、パルスエネルギ密度がアモルファスシリコン膜の溶融する閾値Ethに等しくなる位置に、結晶粒が連なった帯状領域7が形成される。2本の帯状領域7に挟まれた領域8に、微結晶粒が形成される。
【0059】
2ショット目のパルスレーザビームのパルスエネルギ密度Sは、1ショット目のパルスエネルギ密度よりも低い。帯状領域7内の位置Pにおいて、パルスエネルギ密度が、アモルファスシリコン膜の溶融する閾値Ethに等しくなる。このため、微結晶粒が形成されていた領域8内のシリコン膜が溶融する。後述するように、大きな結晶粒は、微結晶粒よりも溶融しにくいため、帯状領域7内の結晶粒はほとんど溶融しない。
【0060】
溶融した部分の温度が低下するに従って、帯状領域7内の結晶粒を種結晶として、内側の領域8に向かって結晶が成長する。この結晶粒は、領域8内に発生した成長核から成長する結晶粒と衝突するまで成長する。これにより、ビーム断面の短軸方向に成長した結晶粒が長軸方向に連なり、帯状領域7よりも広い帯状領域7aが形成される。2本の帯状領域7aに挟まれた領域8a内には、再度、微結晶粒が形成される。
【0061】
3ショット目のパルスレーザビームのパルスエネルギ密度Sは、2ショット目のパルスエネルギ密度よりも低い。帯状領域7a内の位置Pにおいて、パルスエネルギ密度が、アモルファスシリコン膜の溶融する閾値Ethに等しくなる。このため、微結晶粒が形成されていた領域8a内のシリコン膜が溶融し、帯状領域7a内の結晶粒を種結晶とし、ビーム入射領域の中心に向かって結晶が成長する。
【0062】
2本の帯状領域7aから成長した結晶粒同士が、ビーム入射領域のほぼ中心で衝突する。これにより、帯状領域7aよりも幅の広い帯状領域7bが形成される。一方の帯状領域7b内の結晶粒は、他方の帯状領域7b内の結晶粒に接触する。
【0063】
上述のように、同一箇所に複数ショットのパルスレーザビームを入射させることにより、1ショット目の入射で形成された結晶粒を種結晶として、大きな結晶粒を形成することができる。照射するパルスレーザビームのパルスエネルギ密度が、既に形成されている結晶粒が連なった帯状領域の内側の縁よりもやや帯状領域内に入った位置において、閾値Ethと等しくなるようにすればよい。このため、加工対象物に入射させるパルスレーザビームのパルスエネルギ密度は、ショットごとに徐々に低くなる。
【0064】
上記実施例では、パルスレーザビームを3ショット入射させることにより、ビーム入射領域の中心線近傍で、両側から成長した結晶粒同士が衝突したが、3ショットでは、両側から成長した結晶粒同士が衝突せず、微結晶粒領域が残る場合もある。この場合には、微結晶粒領域が消滅するまで、パルスエネルギ密度を減少させながら、パルスレーザビームの入射を繰り返せばよい。
【0065】
図3に示したように、パルスレーザビームを1ショット入射させると、帯状領域7とアモルファス領域9との境界に、比較的小さな結晶粒が形成される。図8に示した帯状領域7の内側の縁において、2ショット目のパルスレーザビームのパルスエネルギ密度が、この比較的小さな結晶粒の形成される領域のパルスエネルギ密度になると、帯状領域7内の結晶粒を種結晶とした結晶成長よりも、新たに発生した核からの結晶成長が支配的になってしまう。1ショットの入射で形成された帯状領域7の内側の縁において、2ショット目のパルスレーザビームのパルスエネルギ密度が、図3に示した大きな結晶粒の形成される帯状領域7内の位置におけるパルスエネルギ密度になるように、2ショット目のパルスレーザビームの減衰量を制御することが好ましい。パルスレーザの減衰量の制御は、図1に示したアッテネータ76により行われる。
【0066】
上記実施例により、細長い領域内に、その長さ方向に連なった結晶粒を形成することができる。パルスレーザビームの入射位置を変えて同様の工程を繰り返すことにより、所望の細長い領域を多結晶化させることができる。
【0067】
次に、図9を参照して、パルスレーザビームの好ましい波長について説明する。
【0068】
図9に、アモルファスシリコンと単結晶シリコンとの光吸収係数の波長依存性を示す。横軸は波長を単位「nm」で表し、縦軸は吸収係数を単位「×10cm−1」で表す。図中の黒丸及び白丸は、それぞれ単結晶シリコンの吸収係数及びアモルファスシリコンの吸収係数を示す。
【0069】
波長が約340nm以上の領域で、アモルファスシリコンの吸収係数が単結晶シリコンの吸収係数よりも大きいことがわかる。一旦形成された結晶粒を種結晶として結晶成長を行う場合には、種結晶となる結晶粒を溶融させることなく、種結晶に隣接する領域のシリコン膜を溶融させることが好ましい。図3に示した帯状領域7内の比較的大きな結晶粒の吸収係数は、単結晶シリコンの吸収係数に近いと思われる。また、帯状領域7に挟まれた領域8内の微結晶粒の吸収係数は、アモルファスシリコンの吸収係数に近いと思われる。
【0070】
従って、種結晶となる結晶粒を溶融させることなく、微結晶粒を優先的に溶融させるために、波長340nm以上のパルスレーザビームを使用することが好ましい。波長が長くなりすぎると吸収係数が低下するため、使用するパルスレーザビームの波長を900nm以下とすることが好ましい。
【0071】
エキシマレーザの波長域(約308nm)においては、アモルファスシリコンの吸収係数が高い。このため、アモルファスシリコン膜の表面近傍でのみ吸収が生じ、厚さ方向に関して温度勾配が生じてしまう。これに対し、波長340〜900nmのレーザビームを使用すると、アモルファス状態及び微結晶粒状態のシリコン膜の比較的深い領域までレーザビームが侵入し、厚さ方向に関してほぼ均等に加熱される。このため、より高品質な結晶を形成することができる。
【0072】
上記実施例では、図8に示したように、パルスレーザビームを1ショット入射させる毎に、シリコン膜の溶融と固化を繰り返したが、図7を参照して説明したように、溶融した領域が完全に固化する前に、2ショット目のパルスレーザビームを入射させ、大きな結晶粒を形成することもできる。この2ショットを1サイクルとして、複数サイクル繰り返すことにより、最初の1サイクルで形成された結晶粒を種結晶として、結晶成長を生じさせることができる。
【0073】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、長尺断面を有するパルスレーザビームを加工対象物に入射させて、2本の帯状領域内に結晶粒を形成し、さらにパルスレーザビームを入射させることによって、この結晶粒を、ビーム入射領域の中心に向かって成長させ、大きな結晶粒を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用されるレーザアニーリング装置の概略平面図である。
【図2】(A)は、加工対象物の断面図、及び実施例で使用されるパルスレーザビームの、加工対象物表面におけるパルスエネルギ密度分布を示すグラフであり、(B)は、多結晶化された加工対象物の模式的な平面図である。
【図3】実施例による方法で作製した多結晶膜のSEM写真をスケッチした図である。
【図4】(A)は、溶融したシリコンの温度と結晶成長速度との関係を示すグラフであり、(B)は、温度と核生成率との関係を示すグラフである。
【図5】(A)は、ビーム断面の幅と結晶粒の大きさとの関係を示すグラフであり、(B)は、パルスエネルギ密度分布の勾配と結晶粒の大きさとの関係を示すグラフである。
【図6】パルス幅と結晶粒の大きさとの関係を示すグラフである。
【図7】1箇所に2ショットのパルスレーザビームを入射させる場合の、レーザビーム波形の一例を示すグラフである。
【図8】加工対象物表面における1ショット目〜3ショット目のパルスレーザビームのパルスエネルギ密度の短軸方向に関する分布S〜S、及び各ショット後のシリコン膜の多結晶化された領域を模式的に示す平面図である。
【図9】単結晶シリコンとアモルファスシリコンの吸収係数の波長依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 処理対象物
2 ガラス基板
3 酸化シリコン膜
4 アモルファスシリコン膜
5 パルスエネルギ密度分布
6 溶融領域
7 帯状領域
8 微結晶領域
9 アモルファス領域
10 レーザビーム入射領域の縁
11 レーザビーム入射領域の中心線
13 結晶粒
40 処理チャンバ
44 ステージ
60 直動機構
63、65 結合部材
64 リニアガイド機構
66 リニアモータ
67 ベローズ
71 レーザ光源
72 ホモジナイザ
76 アッテネータ
82 搬送チャンバ
83、84 搬出入チャンバ
85、86、87 ゲートバルブ
88 CCDカメラ
89 ビデオモニタ
91、92、93 真空ポンプ
94 搬送用ロボット

Claims (6)

  1. (a)表面上にアモルファス材料からなる薄膜が形成された加工対象物を準備する工程と、
    (b)前記薄膜の表面において一方向に長いビーム断面を有するパルスレーザビームを該薄膜に入射させ、該薄膜を溶融させた後固化させ、ビーム入射領域の長軸方向に延在する両側の縁の各々と中心線との間の領域のうち、該縁及び該中心軸からある距離だけ隔てられ、該長軸方向に延在する帯状領域内に、該長軸方向に連なった結晶粒を発生させる工程と、
    (c)前記工程(b)で形成された2本の帯状領域に挟まれた領域を含む領域に、パルスレーザビームを入射させ、該帯状領域内に形成されている結晶粒は溶融させず、該帯状領域に挟まれた領域内の薄膜を溶融させ、該帯状領域内の結晶粒を種結晶として結晶を成長させる工程と
    を有する多結晶膜の製造方法。
  2. 前記工程(c)で入射させるパルスレーザビームの、前記加工対象物の表面におけるパルスエネルギ密度が、前記工程(b)で入射させるパルスレーザビームのそれよりも小さい請求項1に記載の多結晶膜の製造方法。
  3. 前記工程(c)の後、さらに、成長した結晶粒の連なる帯状領域に挟まれた領域の前記薄膜が溶融するように、パルスレーザビームを該薄膜に入射させ、成長した結晶粒を種結晶としてさらに結晶を成長させる工程を繰り返す請求項1または2に記載の多結晶膜の製造方法。
  4. 前記結晶を成長させる工程を繰り返す時に、前記加工対象物の表面におけるパルスエネルギ密度が徐々に小さくなるように、パルスレーザビームを入射させる請求項3に記載の多結晶膜の製造方法。
  5. 前記工程(b)で照射されるパルスレーザビームのパルスエネルギ密度の短軸方向の勾配が、前記帯状領域の長軸方向に延在する外側の縁において、280mJ/cm/μm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の多結晶膜の製造方法。
  6. 前記薄膜がシリコンで形成されており、該薄膜に入射させるパルスレーザビームの波長が340〜900nmである請求項1〜5のいずれかに記載の多結晶膜の製造方法。
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