JP2005042224A - 風合いに優れた伸縮性不織布 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】生産性に優れ、かつ得られた不織布は、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感がなく優れた風合いで高伸長回復性の伸縮性不織布を提供すること。
【解決手段】ポリエステル系エラストマー樹脂、等の第1樹脂成分と、ポリエステル系エラストマー樹脂、等で、第1樹脂成分との融点差が−120〜+20℃の範囲にある第2樹脂成分からなる100%伸長回復率が70%以上の風合いに優れた伸縮性不織布。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伸縮性に優れた不織布に関するものであり、絆創膏、手袋、マスク、パップ材、サポーター、伸縮部材、芯地、スキンクロス、自動車内装材等に利用可能なものである。さらに詳しくは、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復性が高く風合いに優れた伸縮性不織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコールをソフトセグメントとするポリエステル系エラストマーを用いた不織布(例えば、特許文献1)が知られているが、このポリマーは粘着性があるため、紡糸後の開繊性問題があり、また、繊維の接合方法はニードルパンチ法のため、目付の小さい不織布の製法には適さないと同時にニードルパンチ処理時にウェブまたはシートの片面あるいは両面に他の布帛、紙等を使用しなければならないという問題があった。また、特許文献2には、前記ポリエステル系エラストマーに対し、ポリオレフィンと無機微粉末を添加した紡糸原液を用いて紡糸時のフィラメントの粘着性を改善した不織布が開示されているが、風合いが悪く、かつ伸長回復性も、未だ不充分なものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−8855号公報
【特許文献2】
特開平5−140850号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、熱可塑性エラストマー樹脂の不織布製造時の紡糸フィラメント間の粘着や開繊性の問題が改善され、かつ得られた不織布の肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく風合いに優れた高伸長回復性の伸縮性不織布を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために下記の手段をとるものである。すなわち、
(1)第1樹脂成分として熱可塑性エラストマー樹脂、第2樹脂成分として第1樹脂成分との融点差が−120〜+20℃の範囲にある熱可塑性樹脂とを含有し、第2樹脂成分の含有率が0.1〜30質量%である樹脂組成物からなることを特徴とする風合いに優れた伸縮性不織布。
(2)第1樹脂成分がポリエステル系エラストマー樹脂であることを特徴とする前記(1)に記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
(3)第2樹脂成分が熱可塑性エラストマー樹脂であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
(4)第2樹脂成分がポリエステル系樹脂であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
(5)第2樹脂成分がポリエステル系エラストマー樹脂であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
(6)樹脂組成物がさらに脂肪酸アミド化合物を0.05〜3質量%含有することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
(7)樹脂組成物がさらに第3樹脂成分としてポリオレフィン系樹脂を0.1〜30質量%含有することを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
(8)100%伸長回復率が70%以上であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の風合いに優れた伸縮性不織布は、第1樹脂成分と第2樹脂成分とを含有する樹脂組成物からなるものである。
第1樹脂成分としては、熱可塑性エラストマー樹脂である。熱可塑性エラストマー樹脂としては、特に限定されるものではないが、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレンブロツク共重合体などのポリスチレン系エラストマーなどを挙げることができる。また、用途に応じて、風合い、伸長回復率、伸び率、引張強さ、可紡性などを改良するために、複数の熱可塑性エラストマー樹脂を使用することも可能である。
【0007】
ここで、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマーなどとしては、これらのエラストマーが、例えば、ポリテトラメチレングリコールやポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコールから誘導されるポリエーテルブロックを有する熱可塑性エラストマー、あるいはこれらと他の樹脂との組成物などからなる熱可塑性エラストマーを挙げることができる。中でも、耐光性や風合い、伸長回復率、伸び率などに優れたポリエステル系エラストマーが特に好ましく用いられ、例えば、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルと、ポリテトラメチレングリコールを主成分とするポリエーテルを共重合したポリエステル系エラストマーなどを挙げることができる。
【0008】
本発明の風合いに優れた伸縮性不織布は、第1樹脂成分の熱可塑性エラストマー樹脂と第1樹脂成分との融点差が−120〜+20℃の範囲にある第2樹脂成分の熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物からなり、第2樹脂成分の含有率が0.1〜30質量%である樹脂組成物からなる。
第2樹脂成分としては、第1成分との融点差が−120〜+20℃の範囲にある熱可塑性樹脂であれば特に限定されるものではないが、好ましくは熱可塑性エラストマー樹脂であり、更に好ましくはポリエステル系エラストマー樹脂、あるいはポリエステル系樹脂である。例えば、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとポリテトラメチレングリコールを主成分とするポリエーテルの共重合比率が異なるポリエステル系エラストマー、イソフタル酸を共重合した低融点ポリエステル、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリプロピレンなど、あるいは不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、不飽和エポキシドなどがグラフトしたポリオレフィン系樹脂、他の熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。また、これらは複数組み合わせて用いることもできる。
【0009】
第2樹脂成分の含有率は0.1〜30質量%であり、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは、2〜10質量%である。0.1質量%未満になると肌触りや手触りが悪くなり、触った時の粘着感を大きく感じるようになる。30質量%を超えると可紡性の低下ならびに伸長回復性の低下を招くので好ましくない。また、必要に応じて、顔料や滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、アンチブロッキング剤、結晶核剤、難燃剤などの各種添加剤を併用することも可能である
【0010】
本発明の伸縮性不織布は、用途や要求特性に応じて、風合いや伸長回復率、伸び率、引張強さ、可紡性などを改良するために、第3樹脂成分として他の熱可塑性樹脂を添加してもよい。
ここで第3樹脂成分としては、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとポリテトラメチレングリコールを主成分とするポリエーテルの共重合比率が異なるポリエステル系エラストマー、イソフタル酸を共重合した低融点ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリプロピレンなど、あるいは、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、不飽和エポキシドなどがグラフトしたポリオレフィン系樹脂、他の熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。
第3樹脂成分の含有率は、0〜30質量%、好ましくは0〜20質量%、より好ましくは1〜10質量%である。30質量%を超えると、可紡性の低下ならびに伸長回復性の低下を招くので好ましくない。
【0011】
本発明の伸縮性不織布は、樹脂組成物中に滑剤として脂肪酸アミド化合物を添加してもよい。脂肪酸アミド化合物としては、特に限定されるものではないが、脂肪酸モノアミド化合物、脂肪酸ジアミド化合物、飽和脂肪酸モノアミド化合物、不飽和脂肪酸ジアミド化合物が挙げられる。具体的には、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、モンタン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ラウリン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ミリスチン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−パルミチン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ベヘン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−オレイン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−エルカ酸アミド、N,N’−エチレン−ビス−オレイン酸アミド、N,N’−エチレン−ビス−エルカ酸アミドなどが挙げられ、これらは複数組み合わせて用いることもできる。
【0012】
これらの脂肪酸アミド化合物の中でも、不飽和脂肪酸モノアミド化合物であるエルカ酸アミドが好ましく用いられる。この理由は、不織布の溶融紡糸時に脂肪酸アミドが不必要に表面に出ることによる紡糸性の低下を抑えるのに適しているためである。この脂肪酸アミド化合物の添加量は、全樹脂組成物中において、0.05〜3質量%(熱可塑性エラストマー樹脂の第1樹脂成分に対し、0.06〜4質量%)であり、好ましくは0.1〜2質量%である。全樹脂組成物において、0.05質量%未満になると、滑剤効果が小さくなり、添加しない場合と変わらなくなる。3質量%を超えると、可紡性の低下ならびに伸長回復率の低下を招くので好ましくない。
【0013】
本発明の伸縮性不織布は、その構成繊維の形状、単糸繊度、目付などは特に限定されるものではないが、単糸繊度としては0.01〜10dtex、目付としては10〜300g/mの範囲が好ましい。また、製造方法についても特に限定されるものではなく、用途や要求特性に応じて、公知のスパンボンド法やメルトブロー法などを採用することができる。さらに、ニードルパンチ加工やウォーターパンチ加工を行ってもよい。
【0014】
本発明の伸縮性不織布は、100%伸長回復率が70%以上である。好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上である。本物性を満たさないと、例えば絆創膏や手袋、マスク、パップ材、サポーター、伸縮部材等に適用された場合に、実用上の使用に耐え難いものとなるので好ましくない。
【0015】
【実施例】
以下、実施例および比較例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。なお、本発明の実施例および比較例で用いた評価方法は下記の通りである。
(1)繊度[dtex]
走査型電子顕微鏡写真を用いて、繊維径をn=20で測定し、密度補正を行って求めた。
(2)目付[g/m
JIS L 1906『単位面積当たりの質量』に準拠して測定した。
(3)引張強さ[N/5cm]及び伸び率[%]
つかみ間隔を10cmとしたこと以外は、JIS L 1906『引張強さ及び伸び率』に準拠して測定した。
(4)100%伸長回復率[%]
上記(3)と同様の測定条件で100%伸長させた後、直ちに元の位置まで戻し、さらに伸長させた時の残留伸びから、下記式を用いて算出した。
100%伸長回復率={(100−残留伸び)/100}×100
(5)風合い・粘着感
モニター20人により、肌触り・手触りによる官能試験を行い、四段階の評価を行った。
◎:非常に良好、○:良好、△:普通、×:非常に不良。
(6)可紡性
紡糸時に糸切れや糸のゆれが見られなく、安定して不織布が製造できるかどうかを三段階で評価した。 ○:良好、△:普通、×:不良。
(7)融点
樹脂を5mgを採取して、(株)パーキンエルマージャパン社製パーキンエ ルマーDSC−7を用い、20℃/分の昇温速度で300℃まで昇温して融 点を測定した。
【0016】
実施例1
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−40B(190℃のMFR10g/10min、融点180℃)に、同社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−150M(230℃のMFR20g/10min、融点170℃)を5質量%配合ブレンドし、220℃で公知のスパンボンド法によって紡糸、冷却、延伸、開繊、捕集し、次いでコンパクションロールにて温度135℃、線圧5.0kgf/cmの条件で予備加熱処理を行い、更に温度140℃、線圧10kgf/cmの条件でエンボスロールによる部分熱圧着加工を行って、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/mの伸縮性不織布を製造した。この伸縮性不織布の特性を表1に示す。
【0017】
実施例2
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−30B(190℃のMFR14g/10min、融点160℃)に、同社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−150M(230℃のMFR20g/10min、融点170℃)を5質量%配合ブレンドし、220℃で公知のスパンボンド法によって紡糸、冷却、延伸、開繊、捕集し、次いでコンパクションロールにて温度105℃、線圧5.0kgf/cmの条件で予備加熱処理を行い、更に温度110℃、線圧10kgf/cmの条件でエンボスロールによる部分熱圧着加工を行って、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/mの伸縮性不織布を製造した。この伸縮性不織布の特性を表1に示す。
【0018】
実施例3
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−40B(190℃のMFR10g/10min、融点180℃)に、同社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−150M(230℃のMFR20g/10min、融点170℃)にエルカ酸アミドを10質量%コンパウンドした樹脂組成物を5質量%配合ブレンドしたこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/mの伸縮性不織布を製造した。この伸縮性不織布の特性を表1に示す。
【0019】
実施例4
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−40B(190℃のMFR10g/10min、融点180℃)に、イソフタル酸を40mol%共重合したポリエチレンテレフタレート樹脂(IVp=0.58、融点135℃)を3質量%配合ブレンドしたこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/mの伸縮性不織布を製造した。この伸縮性不織布の特性を表1に示す。
【0020】
実施例5
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−40B(190℃のMFR10g/10min、融点180℃)に、同社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−150M(230℃のMFR20g/10min、融点170℃)にエルカ酸アミドを10質量%コンパウンドした樹脂組成物を3質量%と、出光石油化学株式会社製のポリエチレンベース添加剤マスターバッチ(UE−33)を3質量%配合ブレンドしたこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/mの伸縮性不織布を製造した。この伸縮性不織布の特性を表1に示す。
【0021】
比較例1
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−40B(190℃のMFR10g/10min、融点180℃)を使用したこと以外は実施例2と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/mの伸縮性不織布を製造した。この伸縮性不織布の特性を表1に示す。
【0022】
比較例2
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−40B(190℃のMFR10g/10min、融点180℃)に、同社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P−150M(230℃のMFR20g/10min、融点170℃)を45質量%配合ブレンドしたこと以外は実施例2と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/mの伸縮性不織布を製造した。この伸縮性不織布の特性を表1に示す。
【0023】
【表1】
Figure 2005042224
【0024】
表1から明らかなように、実施例1〜5はいずれも本発明の請求範囲内にあるので、得られた不織布は風合いに優れ、粘着感がなく、しかも100%伸長回復率、伸び率、引張強さ等の不織布特性、並びに可紡性に優れるものであった。それに対し、比較例1は第2樹脂成分が添加されていないため、風合いが悪く、粘着感があり、引張強さ等に劣るものであった。また、比較例2は第2樹脂成分が本発明の請求範囲外にあり、大幅に可紡性が低下したばかりか、不織布特性も劣るものであった。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、生産性に優れ、かつ得られた不織布は、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感がなく優れた風合いで高伸長回復性の伸縮性不織布を提供することができる。

Claims (8)

  1. 第1樹脂成分として熱可塑性エラストマー樹脂、第2樹脂成分として第1樹脂成分との融点差が−120〜+20℃の範囲にある熱可塑性樹脂とを含有し、第2樹脂成分の含有率が0.1〜30質量%である樹脂組成物からなることを特徴とする風合いに優れた伸縮性不織布。
  2. 第1樹脂成分がポリエステル系エラストマー樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
  3. 第2樹脂成分が熱可塑性エラストマー樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
  4. 第2樹脂成分がポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
  5. 第2樹脂成分がポリエステル系エラストマー樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
  6. 樹脂組成物がさらに脂肪酸アミド化合物を0.05〜3質量%含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
  7. 樹脂組成物がさらに第3樹脂成分としてポリオレフィン系樹脂を0.1〜30質量%含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
  8. 100%伸長回復率が70%以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の風合いに優れた伸縮性不織布。
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