JP2004156180A - 風合いに優れた伸長性不織布及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】ポリエステル系の熱可塑性エラストマー樹脂に脂肪酸アミド化合物が0.05〜2重量%、無機微粉末が0.05〜10重量%添加したものを溶融紡糸し、ウェブ化することにより伸び率が160%以上、かつ150%伸長回復率が70%以上の風合いに優れた伸長性不織布とする。
【解決手段】ポリエステル系の熱可塑性エラストマー樹脂に脂肪酸アミド化合物が0.05〜2重量%、無機微粉末が0.05〜10重量%添加したものを溶融紡糸し、ウェブ化することにより伸び率が160%以上、かつ150%伸長回復率が70%以上の風合いに優れた伸長性不織布とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風合いに優れた伸長性不織布に関するものであり、パップ材、伸縮テープ、サポーター、手袋、芯地、スキンクロス等に利用可能である。さらに詳しくは、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布およびその製造方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
スパンデックスと呼ばれるポリマーの代表例としてはポリウレタンが挙げられているが、耐熱性、耐光性、あるいは耐湿熱性に欠点があると同時に、コスト的にも高価であるという問題を有している。このため、ポリエステル系の弾性ポリマーの開発が行われており、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTと略す)を主成分としてなるポリエステルと、ポリテトラメチレングリコール(以下、PTMGと略す)を主成分とするポリエーテルを共重合したポリマーがよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このようなポリマーを用いて、不織布とする目的で、ニードルパンチ法による不織布、及びその方法が知られているが、ニードルパンチ法のため、目付の小さい不織布の製法には適さないと同時にニードルパンチ処理時にウェブまたはシートの片面あるいは両面に他の布帛、紙等を使用しなければならないという問題を有している(例えば、特許文献2参照)。
また、特開昭57−82553号公報、あるいは特開平3−8855にも不織布を製造する方法が説明されてはいるが、ポリマーの粘着性のためと類推されるが、いずれも単糸本数として30本以下が開繊性の問題で適切と有り、生産性に問題がある。
一方、前記ポリエステル系エラストマーの結晶化度に影響を与えない無機微粉末を0.01〜15重量部添加する弾性体組成物が提案されているが(例えば、特許文献3参照)、粘着性の問題および不織布については何ら触れられていない。
また、前記ポリエステル系エラストマーに対し、ポリオレフィン1〜10重量%、無機微粉末1〜8重量%添加された紡糸原液を用いて製造された不織布が開示されているが(例えば、特許文献4参照)、風合いに優れたとは言い難いものであり、未だ不充分なものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開昭56−118911号公報
【0004】
【特許文献2】
特開昭57−82552号公報
【0005】
【特許文献3】
特開昭58−129046号公報
【0006】
【特許文献4】
特開平5−140850号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、熱可塑性エラストマー樹脂に対し、脂肪酸アミド化合物と無機微粉末を請求範囲内添加することによって、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布およびその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために下記の手段を採る。すなわち、
(1)脂肪酸アミド化合物が0.05〜2重量%、無機微粉末が0.05〜10重量%添加された熱可塑性エラストマー樹脂からなることを特徴とする風合いに優れた伸長性不織布
(2)熱可塑性エラストマー樹脂がポリエステル系であることを特徴とする前記(1)に記載の風合いに優れた伸長性不織布
(3)伸長性不織布の伸び率が160%以上、かつ150%伸長回復率が70%以上であることを特徴とする前記(1)〜(2)に記載の風合いに優れた伸長性不織布
(4)前記(1)に記載の樹脂を用いて溶融紡糸し、ウェブ化することを特徴とする風合いに優れた伸長性不織布
である。
【0009】
以下に本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、脂肪酸アミド化合物を含有する。脂肪酸アミド化合物としては、特に限定されるものではないが、脂肪酸モノアミド化合物、脂肪酸ジアミド化合物、飽和脂肪酸モノアミド化合物、不飽和脂肪酸ジアミド化合物が挙げられる。具体的には、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、モンタン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ラウリン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ミリスチン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−パルミチン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ベヘン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−オレイン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−エルカ酸アミド、N,N’−エチレン−ビス−オレイン酸アミド、N,N’−エチレン−ビス−エルカ酸アミドなどが挙げられ、これらは複数組み合わせて用いることもできる。
【0010】
これらの脂肪酸アミド化合物の中でも、不飽和脂肪酸モノアミド化合物であるエルカ酸アミドが好ましく用いられる。この理由は、不織布の溶融紡糸時に脂肪酸アミドが不必要に表面に出ることによる紡糸性の低下を抑えるのに適しているためである。この脂肪酸アミド化合物の含有量は、熱可塑性エラストマー樹脂に対し、0.05〜2.0重量%、好ましくは0.1〜1.0重量%の範囲である。0.05重量%未満になると、肌触りや手触りが悪くなり、触った時の粘着感が大きく感じるようになる。2重量%を超えると、紡糸性の低下ならびに伸長回復率の低下を招くので好ましくない。したがってこの含有量は、熱可塑性エラストマー樹脂の種類、結晶性、MIなどの樹脂特性、脂肪酸アミド化合物の種類、得られる不織布の要求特性等によって総合的に判断し、決定されるものである。
【0011】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、無機微粉末を含有する。無機微粉末としては、特に限定されるものではないが、例えば酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、酸化カルシウム、シリカ、ミョウバン、タルクなどの安定で不活性な無機微粉末が挙げられ、これらは複数組み合わせて用いることもできる。この無機微粉末の含有量は、熱可塑性エラストマー樹脂に対し、0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の範囲である。0.05重量%未満になると、上記脂肪酸アミド化合物の時と同様、肌触りや手触りが悪くなって触った時の粘着感が大きく感じるようになり、10重量%を超えると、紡糸性の低下ならびに伸長回復率の低下を招くので好ましくない。
【0012】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、上記脂肪酸アミド化合物と無機微粉末とを請求範囲内で併用することによって、より相乗効果を発揮するものであり、いずれか一方でも欠如すると肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布を得ることはできない。これら熱可塑性エラストマーと脂肪酸アミド化合物、無機微粉末は任意の工程でブレンドできる。例えば熱可塑性エラストマーの重合工程中に脂肪酸アミド化合物と無機微粉末をスラリー状にして添加して重合する方法でも良いし、重合工程中に脂肪酸アミド化合物を含んだ熱可塑性エラストマーをレジン化したものと、同様に重合工程中に無機微粉末を含んだ熱可塑性エラストマーをレジン化したものとをブレンドする方法でも良い。さらに熱可塑性エラストマーを重合し、別に脂肪酸アミド化合物と無機微粉末を熱可塑性エラストマーにブレンドしたマスターレジンを作成し、両者をブレンドする方法でも良く、特に限定されるものではない。なお、レジン化したポリマーをブレンドする場合には、いわゆるスタティックミキサーを備えた紡糸機台を使用する方法が混練効果がよい。
【0013】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、熱可塑性エラストマー樹脂からなる。熱可塑性エラストマー樹脂としては、特に限定されるものではないが、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレンブロツク共重合体などのポリスチレン系エラストマーなどを挙げることができる。また、用途に応じて、風合い、伸長回復率、伸び率、引張強さ、紡糸性などを改良するために、複数の熱可塑性エラストマー樹脂の使用、または、熱可塑性樹脂を併用配合することもできる。
【0014】
ここで、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーなどとしては、これらのエラストマーが、例えば、ポリテトラメチレングリコールやポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコールから誘導されるポリエーテルブロックを有する熱可塑性エラストマー、あるいはこれらと他の樹脂との組成物などからなる熱可塑性エラストマーを挙げることができる。中でも、耐光性や風合い、伸長回復率、伸び率などに優れたポリエステル系エラストマーが特に好ましく用いられ、例えば、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルと、ポリテトラメチレングリコールを主成分とするポリエーテルを共重合したポリエステル系エラストマーなどを挙げることができる。
【0015】
本発明に用いられる熱可塑性エラストマーは、前記したように、用途や要求特性に応じて、風合いや伸長回復率、伸び率、引張強さ、紡糸性などを改良するために、他の熱可塑性樹脂などとブレンドして用いることもできる。ここで他の熱可塑性樹脂としては、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとポリテトラメチレングリコールを主成分とするポリエーテルの共重合比率が異なるポリエステル系エラストマーやポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、イソフタル酸を共重合した低融点ポリエステル、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリプロピレンなど、あるいは、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、不飽和エポキシドなどがグラフトしたポリオレフィン系樹脂、他の熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。また、これらは複数組み合わせて用いることもできる。この場合の他の熱可塑性樹脂類の配合比率は、0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%である。30重量%を超えると、紡糸性の低下ならびに伸長回復率の低下を招くので好ましくない。また、必要に応じて、顔料や酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、アンチブロッキング剤、結晶核剤、難燃剤などの各種添加剤を併用することも可能である。
【0016】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、その構成繊維の形状、単糸繊度、目付などは特に限定されるものではないが、単糸繊度としては0.01〜10dtex、目付としては10〜300g/m2の範囲が好ましい。また、製造方法についても特に限定されるものではなく、用途や要求特性に応じて、公知のスパンボンド法やメルトブロー法などを採用することができる。さらに、ニードルパンチ加工やウォーターパンチ加工を行ってもよい。
【0017】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、伸び率が160%以上、かつ150%伸長回復率が70%以上である。上記物性を満たさないと、例えばパップ材や伸縮テープ、サポーター、手袋等に適用された場合に、実用上の使用に耐え難いものとなるので好ましくない。
【0018】
【実施例】
以下、実施例および比較例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。なお、本発明の実施例および比較例で用いた評価方法は下記の通りである。
(1)繊度[dtex]
走査型電子顕微鏡写真を用いて、繊維径をn=20で測定し、密度補正を行って求めた。
(2)目付[g/m2]
JIS L 1906『単位面積当たりの質量』に準拠して測定した。
(3)引張強さ[N/5cm]及び伸び率[%]
つかみ間隔を10cmとしたこと以外は、JIS L 1906『引張強さ及び伸び率』に準拠して測定した。
(4)150%伸長回復率[%]
上記(3)と同様の測定条件で150%伸長させた後、直ちに元の位置まで戻し、さらに伸長させた時の残留伸びから、下記式を用いて算出した。
150%伸長回復率={(150−残留伸び)/150}×100
(5)風合い・粘着感
モニター20人により、肌触り・手触りによる官能試験を行い、○、△、×の評価を行った。
(6)紡糸性
紡糸時に糸切れや糸のゆれが見られなく、安定して不織布が製造できるかどうかを三段階で評価した。○:良好、△:普通、×:不良
【0019】
実施例1
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを0.5重量%、二酸化チタン(平均粒子径0.20μm)を0.5重量%コンパウンドしたポリマーを220℃で公知のスパンボンド法によって紡糸、冷却、延伸、開繊、捕集し、次いでコンパクションロールにて温度140℃、線圧3.0kgf/cmの条件で予備加熱処理を行い、更に温度145℃、線圧10kgf/cmの条件でエンボスロールによる部分熱圧着加工を行って、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0020】
実施例2
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを0.5重量%、二酸化チタンを5重量%コンパウンドしたポリマーを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0021】
実施例3
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを1.0重量%、二酸化チタンを5重量%コンパウンドしたポリマー使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0022】
実施例4
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを2.0重量%、二酸化チタンを5重量%コンパウンドしたポリマーを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0023】
実施例5
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを0.5重量%、二酸化チタンを10重量%コンパウンドしたポリマーを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0024】
比較例1
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを2.1重量%、二酸化チタンを11重量%コンパウンドしたポリマーを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
表1から明らかなように、実施例1〜5はいずれも本発明に係る不織布であるので、風合い・粘着感に優れ、しかも150%伸長回復率、伸び率、引張強さ等の不織布特性、並びに紡糸性に優れるものであった。それに対し、比較例1は脂肪酸アミド化合物と無機微粉末の添加量が本発明の外にあるので、風合い・粘着感や紡糸性に劣るものであった。また、不織布特性についても実施例と比べて劣るものであった。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、熱可塑性エラストマー樹脂に対し、脂肪酸アミド化合物と無機微粉末を所定量添加することによって、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布およびその製造方法を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、風合いに優れた伸長性不織布に関するものであり、パップ材、伸縮テープ、サポーター、手袋、芯地、スキンクロス等に利用可能である。さらに詳しくは、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布およびその製造方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
スパンデックスと呼ばれるポリマーの代表例としてはポリウレタンが挙げられているが、耐熱性、耐光性、あるいは耐湿熱性に欠点があると同時に、コスト的にも高価であるという問題を有している。このため、ポリエステル系の弾性ポリマーの開発が行われており、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTと略す)を主成分としてなるポリエステルと、ポリテトラメチレングリコール(以下、PTMGと略す)を主成分とするポリエーテルを共重合したポリマーがよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このようなポリマーを用いて、不織布とする目的で、ニードルパンチ法による不織布、及びその方法が知られているが、ニードルパンチ法のため、目付の小さい不織布の製法には適さないと同時にニードルパンチ処理時にウェブまたはシートの片面あるいは両面に他の布帛、紙等を使用しなければならないという問題を有している(例えば、特許文献2参照)。
また、特開昭57−82553号公報、あるいは特開平3−8855にも不織布を製造する方法が説明されてはいるが、ポリマーの粘着性のためと類推されるが、いずれも単糸本数として30本以下が開繊性の問題で適切と有り、生産性に問題がある。
一方、前記ポリエステル系エラストマーの結晶化度に影響を与えない無機微粉末を0.01〜15重量部添加する弾性体組成物が提案されているが(例えば、特許文献3参照)、粘着性の問題および不織布については何ら触れられていない。
また、前記ポリエステル系エラストマーに対し、ポリオレフィン1〜10重量%、無機微粉末1〜8重量%添加された紡糸原液を用いて製造された不織布が開示されているが(例えば、特許文献4参照)、風合いに優れたとは言い難いものであり、未だ不充分なものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開昭56−118911号公報
【0004】
【特許文献2】
特開昭57−82552号公報
【0005】
【特許文献3】
特開昭58−129046号公報
【0006】
【特許文献4】
特開平5−140850号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、熱可塑性エラストマー樹脂に対し、脂肪酸アミド化合物と無機微粉末を請求範囲内添加することによって、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布およびその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために下記の手段を採る。すなわち、
(1)脂肪酸アミド化合物が0.05〜2重量%、無機微粉末が0.05〜10重量%添加された熱可塑性エラストマー樹脂からなることを特徴とする風合いに優れた伸長性不織布
(2)熱可塑性エラストマー樹脂がポリエステル系であることを特徴とする前記(1)に記載の風合いに優れた伸長性不織布
(3)伸長性不織布の伸び率が160%以上、かつ150%伸長回復率が70%以上であることを特徴とする前記(1)〜(2)に記載の風合いに優れた伸長性不織布
(4)前記(1)に記載の樹脂を用いて溶融紡糸し、ウェブ化することを特徴とする風合いに優れた伸長性不織布
である。
【0009】
以下に本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、脂肪酸アミド化合物を含有する。脂肪酸アミド化合物としては、特に限定されるものではないが、脂肪酸モノアミド化合物、脂肪酸ジアミド化合物、飽和脂肪酸モノアミド化合物、不飽和脂肪酸ジアミド化合物が挙げられる。具体的には、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、モンタン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ラウリン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ミリスチン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−パルミチン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−ベヘン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−オレイン酸アミド、N,N’−メチレン−ビス−エルカ酸アミド、N,N’−エチレン−ビス−オレイン酸アミド、N,N’−エチレン−ビス−エルカ酸アミドなどが挙げられ、これらは複数組み合わせて用いることもできる。
【0010】
これらの脂肪酸アミド化合物の中でも、不飽和脂肪酸モノアミド化合物であるエルカ酸アミドが好ましく用いられる。この理由は、不織布の溶融紡糸時に脂肪酸アミドが不必要に表面に出ることによる紡糸性の低下を抑えるのに適しているためである。この脂肪酸アミド化合物の含有量は、熱可塑性エラストマー樹脂に対し、0.05〜2.0重量%、好ましくは0.1〜1.0重量%の範囲である。0.05重量%未満になると、肌触りや手触りが悪くなり、触った時の粘着感が大きく感じるようになる。2重量%を超えると、紡糸性の低下ならびに伸長回復率の低下を招くので好ましくない。したがってこの含有量は、熱可塑性エラストマー樹脂の種類、結晶性、MIなどの樹脂特性、脂肪酸アミド化合物の種類、得られる不織布の要求特性等によって総合的に判断し、決定されるものである。
【0011】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、無機微粉末を含有する。無機微粉末としては、特に限定されるものではないが、例えば酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、酸化カルシウム、シリカ、ミョウバン、タルクなどの安定で不活性な無機微粉末が挙げられ、これらは複数組み合わせて用いることもできる。この無機微粉末の含有量は、熱可塑性エラストマー樹脂に対し、0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の範囲である。0.05重量%未満になると、上記脂肪酸アミド化合物の時と同様、肌触りや手触りが悪くなって触った時の粘着感が大きく感じるようになり、10重量%を超えると、紡糸性の低下ならびに伸長回復率の低下を招くので好ましくない。
【0012】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、上記脂肪酸アミド化合物と無機微粉末とを請求範囲内で併用することによって、より相乗効果を発揮するものであり、いずれか一方でも欠如すると肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布を得ることはできない。これら熱可塑性エラストマーと脂肪酸アミド化合物、無機微粉末は任意の工程でブレンドできる。例えば熱可塑性エラストマーの重合工程中に脂肪酸アミド化合物と無機微粉末をスラリー状にして添加して重合する方法でも良いし、重合工程中に脂肪酸アミド化合物を含んだ熱可塑性エラストマーをレジン化したものと、同様に重合工程中に無機微粉末を含んだ熱可塑性エラストマーをレジン化したものとをブレンドする方法でも良い。さらに熱可塑性エラストマーを重合し、別に脂肪酸アミド化合物と無機微粉末を熱可塑性エラストマーにブレンドしたマスターレジンを作成し、両者をブレンドする方法でも良く、特に限定されるものではない。なお、レジン化したポリマーをブレンドする場合には、いわゆるスタティックミキサーを備えた紡糸機台を使用する方法が混練効果がよい。
【0013】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、熱可塑性エラストマー樹脂からなる。熱可塑性エラストマー樹脂としては、特に限定されるものではないが、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレンブロツク共重合体などのポリスチレン系エラストマーなどを挙げることができる。また、用途に応じて、風合い、伸長回復率、伸び率、引張強さ、紡糸性などを改良するために、複数の熱可塑性エラストマー樹脂の使用、または、熱可塑性樹脂を併用配合することもできる。
【0014】
ここで、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーなどとしては、これらのエラストマーが、例えば、ポリテトラメチレングリコールやポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコールから誘導されるポリエーテルブロックを有する熱可塑性エラストマー、あるいはこれらと他の樹脂との組成物などからなる熱可塑性エラストマーを挙げることができる。中でも、耐光性や風合い、伸長回復率、伸び率などに優れたポリエステル系エラストマーが特に好ましく用いられ、例えば、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルと、ポリテトラメチレングリコールを主成分とするポリエーテルを共重合したポリエステル系エラストマーなどを挙げることができる。
【0015】
本発明に用いられる熱可塑性エラストマーは、前記したように、用途や要求特性に応じて、風合いや伸長回復率、伸び率、引張強さ、紡糸性などを改良するために、他の熱可塑性樹脂などとブレンドして用いることもできる。ここで他の熱可塑性樹脂としては、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとポリテトラメチレングリコールを主成分とするポリエーテルの共重合比率が異なるポリエステル系エラストマーやポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、イソフタル酸を共重合した低融点ポリエステル、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリプロピレンなど、あるいは、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、不飽和エポキシドなどがグラフトしたポリオレフィン系樹脂、他の熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。また、これらは複数組み合わせて用いることもできる。この場合の他の熱可塑性樹脂類の配合比率は、0〜30重量%、好ましくは0〜20重量%である。30重量%を超えると、紡糸性の低下ならびに伸長回復率の低下を招くので好ましくない。また、必要に応じて、顔料や酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、アンチブロッキング剤、結晶核剤、難燃剤などの各種添加剤を併用することも可能である。
【0016】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、その構成繊維の形状、単糸繊度、目付などは特に限定されるものではないが、単糸繊度としては0.01〜10dtex、目付としては10〜300g/m2の範囲が好ましい。また、製造方法についても特に限定されるものではなく、用途や要求特性に応じて、公知のスパンボンド法やメルトブロー法などを採用することができる。さらに、ニードルパンチ加工やウォーターパンチ加工を行ってもよい。
【0017】
本発明の風合いに優れた伸長性不織布は、伸び率が160%以上、かつ150%伸長回復率が70%以上である。上記物性を満たさないと、例えばパップ材や伸縮テープ、サポーター、手袋等に適用された場合に、実用上の使用に耐え難いものとなるので好ましくない。
【0018】
【実施例】
以下、実施例および比較例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。なお、本発明の実施例および比較例で用いた評価方法は下記の通りである。
(1)繊度[dtex]
走査型電子顕微鏡写真を用いて、繊維径をn=20で測定し、密度補正を行って求めた。
(2)目付[g/m2]
JIS L 1906『単位面積当たりの質量』に準拠して測定した。
(3)引張強さ[N/5cm]及び伸び率[%]
つかみ間隔を10cmとしたこと以外は、JIS L 1906『引張強さ及び伸び率』に準拠して測定した。
(4)150%伸長回復率[%]
上記(3)と同様の測定条件で150%伸長させた後、直ちに元の位置まで戻し、さらに伸長させた時の残留伸びから、下記式を用いて算出した。
150%伸長回復率={(150−残留伸び)/150}×100
(5)風合い・粘着感
モニター20人により、肌触り・手触りによる官能試験を行い、○、△、×の評価を行った。
(6)紡糸性
紡糸時に糸切れや糸のゆれが見られなく、安定して不織布が製造できるかどうかを三段階で評価した。○:良好、△:普通、×:不良
【0019】
実施例1
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを0.5重量%、二酸化チタン(平均粒子径0.20μm)を0.5重量%コンパウンドしたポリマーを220℃で公知のスパンボンド法によって紡糸、冷却、延伸、開繊、捕集し、次いでコンパクションロールにて温度140℃、線圧3.0kgf/cmの条件で予備加熱処理を行い、更に温度145℃、線圧10kgf/cmの条件でエンボスロールによる部分熱圧着加工を行って、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0020】
実施例2
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを0.5重量%、二酸化チタンを5重量%コンパウンドしたポリマーを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0021】
実施例3
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを1.0重量%、二酸化チタンを5重量%コンパウンドしたポリマー使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0022】
実施例4
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを2.0重量%、二酸化チタンを5重量%コンパウンドしたポリマーを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0023】
実施例5
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを0.5重量%、二酸化チタンを10重量%コンパウンドしたポリマーを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0024】
比較例1
東洋紡績株式会社製のポリエステル系エラストマーであるペルプレン樹脂P40B(190℃のMFR10g/10min,融点180℃)にエルカ酸アミドを2.1重量%、二酸化チタンを11重量%コンパウンドしたポリマーを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊度3.3dtexの長繊維からなる目付50g/m2の伸長性不織布を製造した。この伸長性不織布の特性を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
表1から明らかなように、実施例1〜5はいずれも本発明に係る不織布であるので、風合い・粘着感に優れ、しかも150%伸長回復率、伸び率、引張強さ等の不織布特性、並びに紡糸性に優れるものであった。それに対し、比較例1は脂肪酸アミド化合物と無機微粉末の添加量が本発明の外にあるので、風合い・粘着感や紡糸性に劣るものであった。また、不織布特性についても実施例と比べて劣るものであった。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、熱可塑性エラストマー樹脂に対し、脂肪酸アミド化合物と無機微粉末を所定量添加することによって、肌触りや手触りが良く、触った時に粘着感が少なく、かつ伸長回復率の高い風合いに優れた伸長性不織布およびその製造方法を提供することができる。
Claims (4)
- 脂肪酸アミド化合物が0.05〜2重量%、無機微粉末が0.05〜10重量%添加された熱可塑性エラストマー樹脂からなることを特徴とする風合いに優れた伸長性不織布。
- 熱可塑性エラストマー樹脂がポリエステル系であることを特徴とする請求項1に記載の風合いに優れた伸長性不織布。
- 不織布の伸び率が160%以上、かつ150%伸長回復率が70%以上であることを特徴とする請求項1〜2に記載の風合いに優れた伸長性不織布。
- 請求項1に記載の樹脂を用いて溶融紡糸し、ウェブ化することを特徴とする風合いに優れた伸長性不織布の製造方法。
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