JP2005041410A - ヘッドレスト - Google Patents

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吉彦 杉本
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Abstract

【課題】 発泡合成樹脂の発泡成形時に、表皮材のステー挿入口から発泡合成樹脂の漏洩が生じるのを防止することができるヘッドレストを提供する。
【解決手段】 表皮材21の底部の開口部23を、表皮材21の生地22Aの端縁を内向きに折り返した一対の折り返し部22a,22b間に形成する。開口部23の両側には両折り返し部22a,22bを各一対の間隔をおいた縫い目25,26にて縫着することにより、ヘッドレストステーの脚部を挿入するための一対のステー挿入口24A,24Bを区画形成する。各一対の縫い目25,26のうちで、開口部23側に位置する内側の縫い目26の一部には、ステー挿入口24A,24Bの中心側に変位する変位部28を設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば自動車の座席等に取り付けられるヘッドレストに関するものである。
従来、この種のヘッドレストとしては、例えば、特許文献1に開示されるような構成のものが知られている。すなわち、この特許文献1の従来構成においては、底部にスリット状の開口部を設けた袋状の表皮材の内部にヘッドレストステーの基端部が挿入されている。そして、この状態で表皮材の内部に開口部から発泡合成樹脂が注入されて発泡されることにより、ヘッドレストのパッド部が成形されている。
また、この従来構成においては、図10に表皮材41の開口部42の構造を表裏反転状態で示すように、開口部42が表皮材41を構成する生地に形成された一対の折り返し部41a,41b間に形成されている。この折り返し部41a,41bは、パッド部が成形された状態では表皮材41の内方に向かって折り返される。そして、図10及び図11(a)に示すように、その開口部42の両側には両折り返し部41a,41bを各一対の相互間隔をおいた縫い目43,44にて縫着することにより、ヘッドレストステー45の脚部45aを挿入するための一対のステー挿入口46が区画形成されている。
この場合、図11(a)に示すように、一対のステー挿入口46間の間隔L1がヘッドレストステー45の脚部45a間の間隔L2よりも狭くなるように形成されている。そして、両ステー挿入口46にヘッドレストステー45の両脚部45aを強制的に挿入することにより、前記間隔L1,L2の寸法差に基づいて表皮材41の開口部42が両側方に引っ張られて、開口部42が閉合状態に保持されるようになっている。これにより、前記発泡合成樹脂の発泡成形時に、開口部42からの発泡合成樹脂の漏洩が防止されるようになっている。
特開平9−95199号公報
ところが、この従来のヘッドレストにおいては、図11(b)に示すように、間隔L1の狭い両ステー挿入口46に間隔L2の広いヘッドレストステー45の両脚部45aを強制挿入したとき、各ステー挿入口46が開口部42側と反対の外側方に向かって押し広げられる。これにより、両ステー挿入口46の隙間Sが生じ、発泡合成樹脂の発泡成形時に、この隙間Sから発泡合成樹脂が漏洩して、そのままではヘッドレストとしての外観が著しく損なわれるという問題があった。
このような問題に対処するため、例えば図10に示すように、両ステー挿入口46の口径寸法L3を小さくしたり、両ステー挿入口46の延長方向の長さ寸法L4を大きくしたり、両ステー挿入口46の内周面にシート状のシール部材を設けたりする方法が考えられる。しかしながら、ステー挿入口46の口径寸法L3を小さくした場合には、ヘッドレストステー45の両脚部45aをステー挿入口46に挿入しにくくなって、製造工程における作業性が悪化するとともに、ステー45の挿入に際して無理な力が加えられて、ステー挿入口46の周縁付近に皺が発生し、外観が悪くなるという問題が生じた。
また、両ステー挿入口46の延長方向の長さ寸法L4を大きくした場合には、表皮材41の折り返し部41a,41bの幅を大きく形成する必要があって、表皮材41の生地を浪費するとともに、幅の広い折り返し部41a,41bが発泡合成樹脂の発泡時の流れを阻害して、表皮材41の底部に空気溜りが発生しやすいという新たな問題が生じた。つまり、発泡された合成樹脂が折り返し部41a,41bの内面に沿って流れることにより、表皮材41内の余分な空気が開口42から排出されるが、折り返し部41a,41bの幅が広いと、余分な空気の排出が行われないおそれがある。さらに、表皮材41の両ステー挿入口46の内周面にシール部材を設けた場合には、部品点数が多くなるとともに加工が面倒になって、製造コストが高くなるという新たな問題が生じた。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、発泡合成樹脂の発泡成形時に、表皮材のステー挿入口から発泡合成樹脂の漏洩が生じるのを防止することができるとともに、前述した外観や製造コスト等の問題を解消できるヘッドレストを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、底部にスリット状の開口部を設けた袋状の表皮材の内部にヘッドレストステーの基端部を挿入した状態で、開口部から表皮材の内部に注入された発泡合成樹脂を発泡成形してなるヘッドレストであって、前記表皮材の開口部を表皮材の生地の端縁を内向きに折り返した一対の折り返し部間に形成し、その開口部の両側には両折り返し部を各一対の縫い目にて縫着することにより、ヘッドレストステーの脚部を挿入するための一対のステー挿入口を区画形成し、前記各一対の縫い目のうちで、少なくとも一方の縫い目の一部には、ステー挿入口を狭める側に変位する変位部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、表皮材は複数の生地を縫着して構成され、前記ステー挿入口を構成する各一対の縫い目の一方は、生地を縫着する縫い目であり、各一対の縫い目の他方に前記変位部が形成されていることを特徴としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記変位部をステー挿入口の延長方向の中間部に設けたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記変位部をステー挿入口の延長方向の内端部に設けたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記変位部をステー挿入口の延長方向の外端部に設けたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、一方のステー挿入口の変位部をステー挿入口の延長方向の内端部に設け、他方のステー挿入口の変位部をステー挿入口の延長方向の外端部に設けたことを特徴とするものである。
(作用)
この発明においては、各ステー挿入口の口径が内側の縫い目の一部に設けられた変位部により部分的に狭くなる。よって、発泡合成樹脂の発泡成形時に、表皮材のステー挿入口から発泡合成樹脂の漏洩が生じるのを防止することができる。また、ステー挿入口の全長に亘って口径を狭くしていないので、ステー挿入口にヘッドレストステーの両脚部を容易に挿入することができるとともに、ステーの挿入状態でステー挿入口の周縁付近に皺が発生するおそれを抑制することができる。
ここで、ヘッドレストステーは一方の脚部が一方のステー挿入口から表皮材の内部を通って他方のステー挿入口から外部へ出ることにより、両脚部がステー挿入口から突出した状態で表皮材に組み付けられる。従って、一方のステー挿入口の変位部をステー挿入口の延長方向の内端部に設け、他方のステー挿入口の変位部をステー挿入口の延長方向の外端部に設けることにより、脚部を一方のステー挿入口にその広くなった側から通せば、他方のステー挿入口に対しても広くなった側から通ることになるため、製造工程におけるステーの組み付けが容易になる。
以上のように、この発明によれば、発泡合成樹脂の発泡成形時に、表皮材のステー挿入口から発泡合成樹脂の漏洩が生じるのを防止することができて、外観を向上できる。また、表皮材に皺が形成されるのを防止できるため、同様に外観を向上できる。しかも、製造が容易になって、コストダウンが可能になる。
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、このヘッドレストのパッド部20の外周面を形成する表皮材21は、所定形状に裁断した複数枚の生地22Aの両端を縫製するとともに、そこに別の生地22B,22Cを縫製して、全体として袋状となるように縫着した後、表裏を反転させて形成されている。表皮材21の底部中央には、すなわちパッド部20の底部中央には、スリット状の開口部23が形成され、表皮材21の縫着後の表裏反転がこの開口部23を通して行われる。
図2には、表裏反転前の表皮材21の開口部23の構造を示してある。この図2に示すように、生地22Aの中央部端縁に一対の折り返し部22a,22bが裁断形成され、折り返し部22a,22bの付け根部における中央部は後述の縫い目25,26による縫着がなされていない。そして、生地22A,22B,22Cの縫着後に、折り返し部22a,22bが表皮材21の内部において内向きに突出するように表皮材21を反転させることにより、折り返し部22a,22b間の縫着がなされていない部分に前記開口部23が形成されている。
前記表皮材21の開口部23の両側には一対のステー挿入口24A,24Bが、両折り返し部22a,22bの両端部を各一対の間隔をおいて縫い目25,26にて縫着することにより、それらの縫い目25,26間に区画形成されている。ここで、一方の縫い目25は、折り返し部22a,22bの先端縁を除いて生地22Aの周縁に縫いつけられたものであり、縫い目26は、折り返し部22a,22bのみに縫いつけられたものである。従って、前述した一方の縫い目25は、生地22Aどうしの縫着と、ステー挿入口24A,24Bの区画形成とを兼用している。そして、図1に示すように、表皮材21を表裏反転させた状態で、ヘッドレストステー27の脚部27aを一方のステー挿入口24Aから表皮材21内に挿入した後、他方のステー挿入口24Bから外部に抜き出すことにより、そのヘッドレストステー27の基端部が表皮材21の内部に挿入配置されている。
この場合、図3(a)に示すように、一対のステー挿入口24A,24B間の間隔L1がヘッドレストステー27の両脚部27a間の間隔L2よりも狭くなるように形成されている(たとえ縫製時に間隔L1が間隔L2と等しくても、表皮材21がふくらむことより間隔L1は間隔L2よりも狭くなる)。そして、両ステー挿入口24A,24Bにヘッドレストステー27の両脚部27aが両ステー挿入口24A,24B間を広げるようにして強制挿入されることにより、表皮材21の開口部23の両端が両側方に引っ張られて、その開口部23が常時閉合状態に保持されるようになっている。なお、図3(a)においては、理解を容易にするために、ステー挿入口24A,24B間の間隔L1をそれらの中心部間の間隔として描いてあるが、実際には、ステー挿入口24A,24Bの縫い目25間の間隔を指す。また、ヘッドレストステー27の両脚部27a間の間隔L2は、縫い目25に接する部分の外周面間の間隔を指す。
図2及び図3(a)に示すように、前記両ステー挿入口24A,24Bを区画形成する各一対の縫い目25,26のうちで、開口部23側に位置する内側の縫い目26の一部には、ステー挿入口24A,24Bの中心側に変位する変位部28を設けられている。すなわち、この実施形態においては、変位部28が各ステー挿入口24A,24Bの延長方向の中間部に位置するように、内側の縫い目26がステー挿入口24A,24Bの中心側に向かって中折れした屈折状に形成されている。
また、図2に示すように、前記両ステー挿入口24A,24Bにおける内側の縫い目26の外端部(表皮材21を縫着後に表裏反転させた際に外端側に位置する部分)には、短い縫い目26aが開口部23側に向かって屈曲形成されている。
そして、ヘッドレストのパッド部20の成形時には、図1に示すように、表皮材21の内部にヘッドレストステー27の基端部が挿入配置された状態で、その表皮材21が図示しない成形型内にセットされる。その後、表皮材21の内部に開口部23から発泡合成樹脂29が注入されて、その発泡合成樹脂29が発泡されることにより、ヘッドレストのパッド部20が成形型のキャビティに従った形状に成形されるようになっている。
次に、前記のように構成されたヘッドレストの作用を説明する。
さて、このヘッドレストでは、図3(a)に示すように、表皮材21の開口部23の両側に設けられたステー挿入口24A,24B間の間隔L1が、ヘッドレストステー27の両脚部27a間の間隔L2よりも狭くなるように形成されている。このため、図3(b)に示すように、両ステー挿入口24A,24Bにヘッドレストステー27の両脚部27aを強制挿入したとき、表皮材21の開口部23の両端部分が両側方に引っ張られて、その開口部23が常時閉合状態に保持される。よって、表皮材21内に注入された発泡合成樹脂29の発泡成形時に、開口部23から発泡合成樹脂29の漏洩が生じるおそれはほとんどない。
また、図2及び図3(a)に示すように、両ステー挿入口24A,24Bにおける内側の縫い目26の中間部に変位部28が設けられることにより、両ステー挿入口24A,24Bの中間部の口径寸法L3aが他の部分の口径寸法L3よりも狭くなっている。このため、図3(b)に示すように、両ステー挿入口24A,24Bにヘッドレストステー27の両脚部27aを強制挿入したとき、その両脚部27aが変位部28の部分においてステー挿入口24A,24Bの内周面により強く把持される。従って、各ステー挿入口24A,24Bが前記脚部27aによって外側に押し広げられても、従来構成とは異なり、ステー挿入口24A,24Bの内側(開口部23側の部分)に図11(b)に示すような隙間Sが生じることはない。よって、発泡合成樹脂29の発泡成形に際して、両ステー挿入口24A,24Bから発泡合成樹脂29の漏洩が発生するおそれもない。
従って、この実施形態のヘッドレストにおいては、以下の効果を有する。
(1) 開口部23の両側の一対のステー挿入口24A,24Bを区画する一対の縫い目25,26のうちで、開口部23側に位置する内側の縫い目26の一部には、ステー挿入口24A,24Bの中心側に変位する変位部28が設けられている。このため、各ステー挿入口24A,24Bの口径が内側の縫い目26の一部に設けられた変位部28により部分的に狭くなる。
よって、発泡合成樹脂29の発泡成形時に、ステー挿入口24A,24Bから発泡合成樹脂29の漏洩が生じるのを防止することができる。
また、ステー挿入口24A,24Bの全長にわたって口径を狭くしたわけではなく、一部のみ(この実施形態では中間部のみ)狭くしただけであるから、ステー挿入口24A,24Bに対するヘッドレストステー27の両脚部27aに対する挿入を無理なく容易に行うことができる。そして、このように脚部27aの挿入を容易に行うことができることから、ステー挿入口24A,24Bの周囲に無理な力が加わることがなく、このため、脚部27aの挿入状態でステー挿入口24A,24Bの周縁付近に皺が発生するおそれもない。以上のように、発泡合成樹脂29の漏洩が生じることがなく、皺が発生することもないため、ヘッドレストとして外観の良好な高品質のものとすることができる。
(2) さらに、発泡合成樹脂29の漏洩を防止できるため、ステー挿入口24A,24Bの延長方向の長さ寸法を大きく確保する必要がない。このため、表皮材21の幅を大きくする必要がないので、表皮材21の生地22Aを浪費するおそれがないとともに、発泡合成樹脂29の発泡時の流れが悪くなって、パッド部20の底部に空気溜りが発生するおそれもない。しかも、ステー挿入口24A,24Bにシール部材等の別の部材を設ける必要がないため、部品点数が多くなったり、加工工数が増えたりすることがなく、製造が面倒になるおそれもない。
(3) 前記両ステー挿入口24A,24Bにおける内側の縫い目26の外端部に、縫い目26aが開口部23側に向かって屈曲形成されている。このため、表皮材21内で発泡合成樹脂を発泡させたとき、開口部23から発泡合成樹脂が漏洩するのを抑止できる。すなわち、発泡合成樹脂の発泡圧力により表皮材21が緊張されて、開口部23が広がるおそれがあるが、前記縫い目26aにより、開口部23の広がりを抑えて発泡合成樹脂の漏洩を防止できる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図4に示すように、変位部28が各ステー挿入口24A,24Bの延長方向の内端部(表皮材21を縫着後に表裏反転させた際に内端側に位置する部分)に設けられている。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1),(2)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(4) このヘッドレストにおいては、各ステー挿入口24A,24Bの口径が延長方向の内端部で狭くなっているため、各ステー挿入口24A,24B内への発泡合成樹脂29の侵入を防止できて、発泡合成樹脂29の漏洩を確実に阻止することができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第3実施形態においては、図5に示すように、変位部28が各ステー挿入口24A,24Bの延長方向の外端部(表皮材21を縫着後に表裏反転させた際に外端側に位置する部分)に設けられている。
従って、この第3実施形態によれば、前記第1実施形態における(1),(2)に記載の効果と同様な効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第4実施形態においては、図6に示すように、変位部28が一方のステー挿入口24Aでは延長方向の内端部に設けられるとともに、他方のステー挿入口24Bでは延長方向の外端部に設けられている。
従って、この第4実施形態によれば、前記各実施形態における(1),(2),(3)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(5) このヘッドレストにおいては、両ステー挿入口24A,24Bの口径がそれらのステー挿入口24A,24Bに対するヘッドレストステー27の挿入方向に沿って次第に小さくなるようにできる。よって、表皮材21内にヘッドレストステー27を挿入配置する際に、各ステー挿入口24A,24Bに対してヘッドレストステー27の脚部27aを順次抵抗なく挿入することができ、製造時の作業性が向上する。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図7に示すように、両ステー挿入口24A,24Bにおける内側の縫い目26の外端部から、湾曲縫い目31aを介して折り返し縫い目31を、内側の縫い目26と所定の間隔をおいて折り返し形成して、開口部23からの発泡合成樹脂の漏洩を防止できるように構成すること。
・ 図8に示すように、両ステー挿入口24A,24Bにおける内側の縫い目26の外端部から、屈曲縫い目26aを前記第1実施形態よりも長く延長形成すること。
・ 図9に示すように、両ステー挿入口24A,24Bにおける内側の縫い目26の外端部から、屈曲縫い目26aを介して折り返し縫い目31を、内側の縫い目26に対して所定の間隔をおいて折り返し形成して、開口部23からの発泡合成樹脂の漏洩をさらに有効に防止できるように構成すること。
・ 前記第2〜第4実施形態のように、変位部28を両ステー挿入口24A,24Bの内端部または外端部に設けた構成において、図7〜図9に示すように、折り返し縫い目31を追加形成したり、屈曲縫い目26aを長く延長形成したりすること。
・ 前記各実施形態では、表皮材21の生地22Aどうしを縫着するための縫い目25がステー挿入口24A,24Bの区画機能を兼備したが、縫い目25がステー挿入口24A,24Bの区画機能を兼備することなく、ステー挿入口24A,24Bを専用の一対の縫い目により区画すること。
・ 前記各実施形態において、両ステー挿入口24A,24Bの内側の縫い目26を形成する際に、その延長方向の内端部、中間部または外端部にて止め縫いや返し縫いを行うことにより、変位部28を形成すること。
第1実施形態のヘッドレストを示す部分破断斜視図。 そのヘッドレストにおけるステー挿入口の縫着構造を表裏反転状態で示す部分正面図。 (a),(b)は、そのステー挿入口へのヘッドレストステーの挿入過程を説明する断面図。 第2実施形態のステー挿入口の縫着構造を表裏反転状態で示す部分正面図。 第3実施形態のステー挿入口の縫着構造を表裏反転状態で示す部分正面図。 第4実施形態のステー挿入口の縫着構造を表裏反転状態で示す部分正面図。 ステー挿入口の縫着構造の変形例を表裏反転状態で示す部分正面図。 ステー挿入口の縫着構造の変形例を表裏反転状態で示す部分正面図。 ステー挿入口の縫着構造の変形例を表裏反転状態で示す部分正面図。 従来のヘッドレストにおけるステー挿入口の縫着構造を表裏反転状態で示す部分正面図。 (a),(b)は、そのステー挿入口へのヘッドレストステーの挿入過程を説明する断面図。
符号の説明
21…表皮材、22A…生地、22a,22b…折り返し部、23…開口部、24A,24B…ステー挿入口、25,26…縫い目、27…ヘッドレストステー、27a…脚部、28…変位部、29…発泡合成樹脂。

Claims (6)

  1. 底部にスリット状の開口部を設けた袋状の表皮材の内部にヘッドレストステーの基端部を挿入した状態で、開口部から表皮材の内部に注入された発泡合成樹脂を発泡成形してなるヘッドレストであって、
    前記表皮材の開口部を表皮材の生地の端縁を内向きに折り返した一対の折り返し部間に形成し、その開口部の両側には両折り返し部を各一対の縫い目にて縫着することにより、ヘッドレストステーの脚部を挿入するための一対のステー挿入口を区画形成し、
    前記各一対の縫い目のうちで、少なくとも一方の縫い目の一部には、ステー挿入口を狭める側に変位する変位部を設けたことを特徴とするヘッドレスト。
  2. 表皮材は複数の生地を縫着して構成され、前記ステー挿入口を構成する各一対の縫い目の一方は、生地を縫着する縫い目であり、各一対の縫い目の他方に前記変位部が形成されていることを特徴とした請求項1に記載のヘッドレスト。
  3. 前記変位部をステー挿入口の延長方向の中間部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドレスト。
  4. 前記変位部をステー挿入口の延長方向の内端部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドレスト。
  5. 前記変位部をステー挿入口の延長方向の外端部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドレスト。
  6. 一方のステー挿入口の変位部をステー挿入口の延長方向の内端部に設け、他方のステー挿入口の変位部をステー挿入口の延長方向の外端部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドレスト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104245418A (zh) * 2012-04-16 2014-12-24 约翰逊控制技术公司 头枕

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