JP2005040912A - 加工装置 - Google Patents

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Kazuya Sawayama
一也 澤山
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Abstract

【課題】 加工工具による切削加工によりねじ加工の際に発生するバリを除去することができる加工装置を提供すること。
【解決手段】 加工工具を第1方向に支持する第1支持機構と、加工工具を第1方向に対して実質上垂直な第2方向に支持する第2支持機構と、加工工具を第1方向に往復動させるための第1駆動モータ40と、前記加工工具を前記第2方向に往復動させるための第2駆動モータ49と、第1及び第2駆動モータ40,49を作動制御するための制御手段60と、を具備する加工装置。制御手段60は、被加工物30へのねじ切り加工の後に、第1及び第2駆動モータ40,49に対してバリ取りのための制御を行い、かくして、加工工具はねじ切り加工された被加工物に切削加工を施してバリ取り加工を施す。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被加工物を切削加工などを行うための加工装置に関する。
被加工物に切削加工を施すための加工装置として、例えばNC旋盤などが知られている。このNC旋盤は、加工工具を第1方向(Z軸方向)に支持する第1支持機構と、加工工具を第2方向(X軸方向)に支持する第2支持機構と、加工工具を第1方向に往復動させるための第1駆動モータと、加工工具を第2方向に往復動させるための第2駆動モータと、第1及び第2駆動モータを作動制御するためのコントローラと、を具備している(例えば、特許文献1参照)。
このようなNC旋盤では、第1及び第2駆動モータを所要の通りに移動させることによって、被加工物に外径加工を施すことができるとともに、被加工物の回転速度と第1駆動モータの回転速度とを所定の関係に保って加工工具を第1方向に移動させることによって、被加工物にねじ加工を施すことができる。
特開2002−126973号公報
このNC旋盤を用いてねじ加工を施す場合に、加工工具としてねじ切り工具が用いられ、このねじ加工工具による加工は、例えば、図8に示すように行われる。即ち、ねじ加工する際には、棒状の被加工物2が所定方向に回動され、この回転と所定の関係でねじ加工工具4が矢印6で示す方向に移動され、ねじ切り工具4の切削作用により、被加工物2の外周面にねじ加工が施される。
このねじ加工に用いられるねじ切り工具4は、雄ねじの隣接する山部8間を切削するねじ切削刃部10と、山部8の頂部をさらえるサラエ刃部12を有し、サラエ刃部12の切削作用によって、ねじ加工の際に山部8の頂部に生成されるバリの除去が行われる。
このねじ切り工具4においては、ねじ切削刃部10がサラエ刃部12の先端から突出するように設けられており、それ故に、雄ねじの山部8が完全に形成されている部位については、この山部8の頂部にサラエ刃部12が作用してバリの除去が行われるが、山部8が完全に形成されていない部位については、山部8の頂部8にサラエ刃部12が作用せず、この部位についてはバリの除去を行うことができず、ねじ加工の後に雄ねじの一端部(被加工物2の一端部であって、ねじ加工の開始側端部)にバリ14が残存するようになる。
このようなことから、従来、ねじ加工の際に残るバリ14を、ねじ切り工具4によるねじ加工の後に、NC旋盤による加工とは全く別個のバリ取り作業により除去している。このバリ取り作業においては、バリ取り専用のバリ取り加工装置を用いてたり、作業者による手作業により行っており、その作業が非常に煩雑で、作業効率が悪いという問題がある。特に、製造工程が自動化されえいる昨今においては、このバリ取り作業の自動化がネックとなり、自動化の阻害要因の大きな原因の一つとなっている。
本発明の目的は、加工工具による切削加工によりねじ加工の際に発生するバリを除去することができる加工装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ねじ切り工具を用い、ねじ切り加工に続いてバリ取り加工を行うことができる加工装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載された加工装置は、加工工具を第1方向に支持する第1支持機構と、前記加工工具を前記第1方向に対して実質上垂直な第2方向に支持する第2支持機構と、前記加工工具を前記第1方向に往復動させるための第1駆動手段と、前記加工工具を前記第2方向に往復動させるための第2駆動手段と、前記第1及び第2駆動手段を作動制御するための制御手段と、を具備する加工装置において、
前記制御手段は、被加工物へのねじ切り加工の後に、前記第1及び第2駆動手段に対してバリ取りのための制御を行い、かくして、前記加工工具はねじ切り加工された前記被加工物に切削加工を施してバリ取りを行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載された加工装置では、前記加工工具はねじ切り工具であり、前記制御手段は、前記第1及び第2駆動手段に対してねじ切りのための制御を行い、次いで前記第1及び第2駆動手段に対してバリ取りのための制御を行い、かくして、前記ねじ切り工具は前記被加工物にねじ切り加工を施した後バリ取り加工を施すことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載された加工装置では、前記ねじ切り工具は前記被加工物の一端から他端に向けてねじ切り加工を施し、前記バリ取り加工は、ねじ切り加工された前記被加工物の前記一端部の実質上一山部に対して行われることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載された加工装置では、前記被加工物の前記一端部の実質上一山部に対する前記バリ取り加工は、前記他端側から前記一端側に向けて行われることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載された加工装置によれば、制御手段は加工工具を移動させるための第1及び第2駆動手段をバリ取りを行うように制御するので、第1及び第2駆動手段によって移動される加工工具は、ねじ加工された被加工物に切削加工によりバリ取り加工を施し、かくして、ねじ加工の際に発生したバリを切削加工により除去することができる。この加工装置は例えばNC旋盤であり、NC旋盤を用いてねじ加工後の被加工物にバリ取り加工を行うことができ、或いはNC旋盤を用いてねじ加工した後続いてバリ取り加工を行うことができる。
また、本発明の請求項2に記載に記載された加工装置によれば、加工工具としてねじ切り工具が用いられ、制御手段は第1及び第2駆動手段をねじ切りのための制御を行った後バリ取りのための制御を行うので、同じ加工装置、例えばNC旋盤でもってねじ切り加工の後に続いてバリ取り加工を行うことができ、バリ取り加工を簡単に効率良く行うことができる。また、同じ加工装置で行うので、自動化された製造ラインにも簡単に適用することができる。
また、本発明の請求項3に記載された加工装置によれば、ねじ切り加工工具は被加工物の一端から他端に向けてねじ切り加工を施し、このように加工する場合、被加工物の一端部に存在する一つの山部の頂部にはねじ切り工具のサラエ刃部が作用せず、この一端側の一山部にバリが生じるようになる。制御手段は、バリが残留するこの一山部に対してバリ取り加工を施すので、効率良くバリ取り加工を行うことができる。
また、本発明の請求項4に記載された加工装置によれば、被加工物の一端部の一山部に対するバリ取り加工は、ねじ切り加工の加工方向(一端から他端に向けて移動される)とは反対方向に他端側から一端側に向けて行われるので、残留するバリを基部側からきれいに切削除去することができ、バリ取り加工後の表面をきれいな状態に保つことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う加工装置の最良の形態について説明する。図1は、加工装置の一例としてのNC旋盤を簡略的に示す正面図であり、図2は、図1のNC旋盤の制御系を簡略的に示すブロック図であり、図3は、図1のNC旋盤によるねじ加工の手順を示すフローチャートであり、図4は、図3のねじ加工の手順を説明するための簡略説明図であり、図5は、図1のNC旋盤によるバリ取り加工の加工条件を説明するための図であり、図6は、図3のフローチャートにおけるバリ取り加工の内容を具体的に示すフローチャートであり、図7は、バリ取り加工後の状態を示す部分拡大図である。
図1及び図2において、加工装置の一例としての図示のNC旋盤22は旋盤本体24を備え、この旋盤本体24の左部に主軸部26が設けられ、この主軸部26に主軸(図示せず)が回転自在に支持され、この主軸にチャック手段28が連結されている。このチャック手段28には丸棒状の被加工物30が着脱自在に取り付けられる。主軸には主駆動モータ32が駆動連結され、主駆動モータ32によって所定方向に回転駆動され、その回転数を制御することによって、主軸(従って、チャック手段28及び被加工物30)の回転数が制御される。
旋盤本体24には、第1方向(所謂Z軸方向であって、図1において左右方向)に延びる案内支持レール34が設けられ、この案内支持レール34に往復テーブル36が移動自在に支持されている。案内支持レール34は第1支持機構38を構成し、この第1支持機構38に関連して第1駆動モータ40(第1駆動手段を構成する)が設けられ、第1駆動モータ40が所定方向(又は所定方向と反対方向)に回動することによって、往復テーブル36が図1において左方(又は右方)の矢印42(又は44)で示す方向に移動される。
また、往復テーブル36の上端部には第2方向(所謂X軸方向でって、図1において紙面に垂直な方向)に延びる支持機構46が設けられ、この支持機構46を介して刃物テーブル48が移動自在に支持されている。支持機構46は第2支持機構を構成し、この第2支持機構に関連して第2駆動モータ49(第2駆動手段を構成する)が設けられ、第2駆動モータ49が所定方向(又は所定方向と反対方向)に回動することによって、刃物テーブル48が図1において紙面表側(又は紙面裏側)に移動される。
このNC旋盤22では、各種加工工具50(図4、図5も参照)が刃物テーブル48に交換可能に取り付けられる。被加工物30に外径加工などの切削加工を施すときには切削加工工具50a(図4(a)参照)が取り付けられ、ねじ加工を施すときにはねじ加工工具50b(図4(b)〜(e)、図5参照)が取り付けられる。この形態では、切削加工工具50a(ねじ加工工具50b)は、刃物テーブル48に取り付けられる工具本体54を備え、この工具本体54の先端部に切削加工用チップ56a(ねじ加工用チップ56b)が交換可能に取り付けられる。
NC旋盤22は、コントローラの如き制御手段60を装備し、この制御手段60は例えばマイクロプロセッサから構成される。制御手段60は作動制御手段62、第1演算手段64、第2制御手段66、加工回数判定手段68、移動信号生成手段70及びカウンタ71を含んでいる。作動制御手段62は、主駆動モータ32、第1駆動モータ40及び第2駆動モータ42を後述する如く制御し、第1演算手段64は端面加工条件、外径加工条件、ねじ加工条件などを演算設定する。また、第2演算手段66はねじ加工後のバリ取り加工条件を演算設定する。また、加工回数判定手段68はバリ取り加工を所定設定回数行ったかを判定し、移動信号生成手段70はバリ除去加工に際して加工工具50を所定移動幅移動させるための移動信号を生成し、カウンタ71はバリ除去加工の加工サイクル数をカウントする。
この制御手段60に関連して入力手段72が設けられる。入力手段72は液晶パネルスイッチ、操作キーボードなどから構成され、この入力手段72により、端面加工、外径加工、面取り加工、ねじ切り加工、バリ取り加工などを行う際の加工情報が入力される。端面加工、外径加工、面取り加工及びねじ切り加工は従来と同様にして行われ、これらの加工情報については、従来と同様に、端面加工の始点、端面加工の終点、外径寸法、外径加工の始点、外径加工の終点、C面サラエの始点、C面サラエの終点、ねじ加工の始点、ねじ切り加工の終点、ねじのリード、ねじ切り加工の加工量、ねじ切り加工の回数などの情報が入力され、これら入力された加工情報に基づいて第1演算手段64は端面加工、外径加工、面取り加工及びねじ切り加工の加工条件を演算する。
また、バリ取り加工については、図5に示すように、ねじ切り用バイト56bのコーナーの半径R、バリサラエ切込み量(除去する山部の高さ)H、ねじのリードL、ねじ角度α1、ねじ加工の始点位置P1(Z軸位置)、ねじ加工の終点位置P2(X軸位置)、ねじ面取りの始点位置P3(X軸位置、Z軸位置)、除去切れ上がり角度α2などの情報が入力される。この実施形態では、バリ取り加工においては、加工工具50は、図5及び図7に示すように、バリ取りサイクル開始位置Q1からバリ取りサイクル中間位置Q2まではZ軸方向に移動し、このバリ取りサイクル中間位置Q2からバリ取りサイクル終点位置Q3まではZ軸方向に移動しながら被加工物30から離れる方向に移動し、その後、図5に一点鎖線で示すように、バリ取りサイクル終点位置Q3から所謂Z軸方向に移動した後所謂X軸方向に移動して戻るように構成され、このことに関連して、第2演算手段66は位置演算手段73、加工回数演算手段74及び加工移動幅演算手段76を含んでいる。位置演算手段73は、上述した加工情報に基づいてバリ取りサイク開始位置Q1、バリ取りサイクル中間位置Q2及びバリ取りサイクル終点位置Q3を演算し、加工回数演算手段74は、上述した加工情報に基づいて、ねじ切り加工の際に発生するバリを除去するに必要なバリ取り加工回数を演算し、加工移動幅演算手段76は、バリ取りサイクルを繰り返し遂行する際の加工移動幅W(図5参照)を演算し、この加工移動幅Wを移動させながらバリ取りサイクルを上述した加工回数繰り返すことによって、発生したバリを少しずつ切削加工して除去することができる。
被加工物30の一端(チャック手段28から突出する一端)から他端に向けてねじ加工工具50bによりねじ切り加工を行う場合、図8に示すように、バリ14は、ねじ加工した雄ねじ部77の一端に形成される一山部の頂部78aに一端外方に突出するように生成されるが、この雄ねじ部77の一端から二山以上の山部78bにおいては、ねじ加工工具50bのねじ切り用チップ56bのサラエ刃部が頂部に作用して切削加工を施すので、二山以上の山部78bの頂部にはバリが残ることがなく、それ故に、上述したバリ取り加工は、ねじ加工した雄ねじ部77の一端に形成される一山部78aに対して行われる(図7参照)。このように残存するバリ80をねじ加工工具50bにより切削除去する際には、バリ取りサイクル開始位置Q1からバリ取りサイクル中間位置Q2を経てバリ取りサイクル終点位置Q3に向けて移動するときにねじ切り用チップ56bが雄ねじ部77の山部78aに作用し、そして各加工サイクル後に加工移動量幅Wだけバリ取りサイクル開始位置Q1が被加工物30の一端外方に移動して上述したバリ取り加工サイクルが繰り返し遂行されるように構成され、かく移動すると、バリ取りサイクル開始位置Q1、バリ取りサイクル中間位置Q2及びバリ取りサイクル終点位置Q3を通る加工軌跡の全体が移動幅Wだけ被加工物30の一端外方に移動するようになる。このようにバリ取り加工する際には、ねじ切り用チップ56bが雄ねじ部77の山部78aの裏側から(即ち、図5において左側から)作用するようにするのが望ましく、このように裏側から少しずつ作用させて切削加工することによって、バリを雄ねじ部77の山部78aの裏側に返すことなく、残存するバリ80を少しずつきれいに除去することができる。
次に、図1及び図2とともに図3、図4及び図6を参照して、上述したNC旋盤22を用いたねじ加工の加工手順について説明する。主として、図2〜図4を参照して、被加工物30にねじ加工を施す場合、NC旋盤22のチャック手段28に被加工物30を取り付けるとともに、刃物テーブル48に切削加工工具50a及びねじ加工工具50bを取り付ける。そして、入力手段72を入力操作して上述した各種加工情報を入力し、このように入力することによって、第1演算手段64は端面加工、外径加工、ねじ切り加工などの加工条件を演算設定し、第2演算手段66はバリ取り加工などの加工条件を演算設定し、設定された加工条件に従って次の通りにねじ加工が行われる。
まず、図4(a)に示すように、チャック手段28に保持された被加工物30の端面82に対する端面加工が行われる(ステップS1)。この端面加工では切削加工工具50aが用いられ、第1駆動モータ40の駆動よって切削加工工具50aが矢印84で示す方向(X軸方向)に移動され、この切削加工工具50aによって被加工物30の端面82に対する切削加工が施される。
次に、被加工物30の外周面86に対する外径加工が行われる(ステップS2)。この外径加工では、端面加工と同様に切削加工工具50aが用いられ、第2駆動モータ49の駆動によって切削加工工具50aが矢印88で示す方向(Z軸方向)に移動され、切削加工工具50aによって被加工物30の外周面86に対する切削加工が施される。
次いで、加工に用いる加工工具が切削加工工50aからねじ加工工具50bに交換され、これ以降ねじ加工工具50bを用いて加工が行われ、図4(b)で示すように、被加工物30の外周縁部に対する面取り加工が行われる(ステップS3)。この面取り加工では、ねじ加工工具50bが用いられ、第1及び第2駆動モータ40,48の駆動によってねじ加工工具50bが矢印90で示す方向(X軸方向及びZ軸方向)に移動され、ねじ加工工具50bによって被加工物30の一端外周縁部に対するC面サラエ加工が施される。尚、場合によっては、この面取り加工を省略することができる。
その後、図4(c)で示すように、被加工物30に対するねじ切り加工が行われる(ステップS4)。このねじ切り加工では、第1駆動モータ40の駆動によってねじ加工工具50bが矢印92で示す方向(Z軸方向)に移動され、ねじ加工工具50bによって被加工物30に対するねじ切削加工が施される。このねじ切り加工は、雄ねじ部が形成されるまで複数回繰り返し遂行され、このねじ切り加工中は、被加工物30の回転速度とねじ加工工具50bの送り速度とが所定の関係に保たれ、またねじ切り加工の一サイクルが終了毎にねじ加工工具50bが所定切込み量だけ第2方向(X軸方向)に移動される。
次いで、図4(d)に示すように、雄ねじ部77を形成した被加工物30に対するバリ取り加工が行われる。このバリ取り加工では、ねじ切り加工に用いたねじ加工工具50bが用いられ、ねじ切り加工の後に続いて行われ、このようにバリ取り加工を行うことにより、ねじ加工の加工効率を非常に高めることが可能となる。
図6をも参照してバリ取り加工について説明すると、バリ取り加工においては、まず、ねじ切り加工に用いたねじ加工工具50bがバリ取り加工開始位置Q1へ移動され(ステップS5−1)、このねじ加工工具50bが矢印94で示すように移動され、ねじ切り加工された被加工物30に残存するバリ80の切削除去加工が行われる(ステップS5−2)。このバリの除去加工では、上述したように、ねじ加工工具50bは、バリ取りサイクル始点位置Q1からバリ取りサイクル中間位置Q2までは第1方向(Z軸方向)に移動され、バリ取りサイクル中間位置Q2からバリ取りサイクル終点位置Q3までは第1方向(Z軸方向)に移動しながら第2方向(X軸方向)に移動され、バリ80に対する切削加工は、この移動時に行われる。バリ取り加工後は、ねじ加工工具56bは、図5に一点鎖線で示すようにバリ取り終点位置Q3からバリ取り開始位置Q1に戻り、この戻り移動のときに、移動信号生成手段70が移動信号を生成し、この移動信号に基づいて第1駆動モータ40が所定角度回動し、ねじ加工工具56bは被加工物30の一端側に向けて(図4、図5及び図7において右方)所定移動幅W移動され、このように移動される所定移動幅Wがねじ加工工具56bにより加工される切削幅となる。このような移動によって、バリ取りサイクル開始位置Q1、バリ取りサイクル中間位置Q2及びバリ取りサイクル終点位置Q3の全体が所定移動幅W移動することになる。
このようにしてバリ取り加工の一サイクルが終了すると、カウンタ71のカウント値が「1」カウントアップし(ステップS5−3)、加工回数判定手段68は、このカウンタ71のカウント値を比較して加工回数演算手段76により演算された回数の加工が行われたか否かを判定し、所定の回数の加工が行われるまでステップS5−2からステップS5−4までが繰り返し遂行され、被加工物30に対するバリ除去加工が行われる。
このようにして所定回数のバリ除去加工が行われると、被加工物30に対するバリ除去加工が終了し、ステップS5−5に進んでカウンタ71のカウント値がリセットされ、被加工物30に対するバリ取り加工が終了する。バリ除去加工が終了した状態では、図7に示すように、被加工物30の一端側の一山部の頂部が切削加工されて平らな状態になり、この頂部の両角部の角度α3は鈍角となり、かえりの発生し難い形状となり、これにより、バリ取り加工によりバリが発生することはほとんどない。
その後、図4(e)に示すように、被加工物30の雄ねじ部77に対するねじ仕上げ加工が行われる(ステップS6)。このねじ仕上げ加工では、第2駆動モータ49の駆動によってねじ加工工具50bが矢印96で示す方向(Z軸方向)に移動され、ねじ加工工具50bによって被加工物30に対するねじ仕上げ加工が施される。このねじ仕上げ加工は、ねじ切り加工の最終加工条件と同じ加工条件で行われる。このようにして被加工物30に対するねじ加工が行われ、ねじ切り加工の後にバリ除去加工を行っているので、一連の上述した加工でもってバリの無い雄ねじ部を形成することができる。尚、上述した加工では、バリ取り加工(ステップS5)の後にねじ仕上げ加工(ステップS6)を遂行しているが、これらステップの間にねじ加工工具56bを矢印98で示す方向に移動させて仕上げ面取り加工を行うようにしてもよい。この仕上げ面取り加工では、ステップS3の面取り加工と同じ加工条件でもって面取り加工が行われる。
以上、本発明に従う加工装置の一実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ねじ切り加工の後に続いてバリ取り加工を行っているが、このような構成に限定されず、例えば、一つのNC旋盤でねじ切り加工を行った後に、他のNC旋盤で切削加工によるバリ取り加工を行うようにしてもよい。
加工工具をバリ取りのための移動制御することによって、ねじ加工の際に形成されるバリを切削加工により除去することができ、ねじ切り加工に用いられるNC旋盤などに好都合に適用することができる。そして、ねじ切り加工に続いてバリ取り加工を行うことによって、ねじ加工の効率化が可能となり、この加工装置を用いることにより、ねじ加工の製造ラインの自動化が容易となる。
加工装置の一例としてのNC旋盤を簡略的に示す正面図である。 図1のNC旋盤の制御系を簡略的に示すブロック図である。 図1のNC旋盤によるねじ加工の手順を示すフローチャートである。 図3のねじ加工の手順を説明するための簡略説明図である。 図1のNC旋盤によるバリ取り加工の加工条件を説明するための図である。 図3のフローチャートにおけるバリ取り加工の内容を具体的に示すフローチャートである。 バリ取り加工後の状態を示す部分拡大図である。 従来のねじ切り加工の状態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
22 NC旋盤
24 旋盤本体
30 被加工物
38 第1支持機構
40 第1駆動モータ
46 支持機構(第2支持機構)
49 第2駆動モータ
50 加工工具
50a 切削加工工具
50b ねじ加工工具
60 制御手段
64 第1演算手段
66 第2演算手段
77 雄ねじ部

Claims (4)

  1. 加工工具を第1方向に支持する第1支持機構と、前記加工工具を前記第1方向に対して実質上垂直な第2方向に支持する第2支持機構と、前記加工工具を前記第1方向に往復動させるための第1駆動手段と、前記加工工具を前記第2方向に往復動させるための第2駆動手段と、前記第1及び第2駆動手段を作動制御するための制御手段と、を具備する加工装置において、
    前記制御手段は、被加工物へのねじ切り加工の後に、前記第1及び第2駆動手段に対してバリ取りのための制御を行い、かくして、前記加工工具はねじ切り加工された前記被加工物に切削加工を施してバリ取りを行うことを特徴とする加工装置。
  2. 前記加工工具はねじ切り工具であり、前記制御手段は、前記第1及び第2駆動手段に対してねじ切りのための制御を行い、次いで前記第1及び第2駆動手段に対してバリ取りのための制御を行い、かくして、前記ねじ切り工具は前記被加工物にねじ切り加工を施した後バリ取り加工を施すことを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記ねじ切り工具は前記被加工物の一端から他端に向けてねじ切り加工を施し、前記バリ取り加工は、ねじ切り加工された前記被加工物の前記一端部の実質上一山部に対して行われることを特徴とする請求項2に記載の加工装置。
  4. 前記被加工物の前記一端部の実質上一山部に対する前記バリ取り加工は、前記他端側から前記一端側に向けて行われることを特徴とする請求項3に記載の加工装置。
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