JP2008023691A - 研削装置及び制御プログラム、研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工変質層を抑制することを可能とする。
【解決手段】研削盤本体7に移動可能に支持された砥石台3と、砥石台3に回転駆動可能に支持され砥石台3の移動と共に研削移動が可能な砥石5と、砥石台3を駆動して研削移動を可能とするサーボモータ9と、研削盤本体7側に支持された工作物Wを砥石5によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルにより研削加工するようにサーボモータ9を制御するコントローラ11とを備えた研削装置1であって、コントローラ11は、インフィード研削過程終了時における工作物Wの弾性変形量と工作物Wの表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルでサーボモータ9の制御を行わせることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、砥石により工作物を研削加工する研削装置及び制御プログラム、研削方法に関する。
研削加工を行うと、加工された工作物表面には研削抵抗や研削熱が作用して、金属組織や硬さが変化し、或いは残留応力が残ることは知られている。この工作物表面に残る変化は、加工変質層と言われている。加工変質層が発生すると工作物の品質を損なうため、加工変質層が残らない加工が求められている。
このため、砥石車の加工表面に垂直に研削液を供給する直角ノズルと、研削点に研削液を供給するストレートノズルとを設け、直角ノズルからの研削液は流速を5.0 m/s以上とし、ストレートノズルからの研削液の流量を25〜50リットル/minの範囲とすることにより、少ない研削液でより効率良く冷却を可能とし、加工変質層の低減を図るようにした研削装置がある。
しかし、研削液を用いた冷却のみで加工変質層を抑制することには限界があり、研削液の流量制御も煩雑であった。
特開2000−108032号公報
解決しようとする問題点は、研削液を用いた冷却のみで加工変質層を抑制することには限界があり、研削液の流量制御も煩雑であった点である。
本発明は、研削液の流量制御に係わらず加工変質層を抑制するため、制御部は、インフィード研削過程終了時における工作物の弾性変形量と工作物の表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで駆動部の制御を行わせることを最も主要な特徴とする。
本発明の研削装置及び制御プログラム、研削方法では、インフィード研削過程終了時における工作物の弾性変形量と工作物の表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで駆動部の制御を行わせるため、加工変質層を抑制することができる。
研削液の流量制御に係わらず加工変質層を抑制するという目的を、研削サイクルの工夫により実現した。
[研削装置]
図1は、本発明の実施例1に係る研削装置の概略構成図である。
図1のように、研削装置1は、砥石台3及び砥石5と工作物Wとが装置本体である研削盤本体7に支持され、砥石台3を駆動部としてのサーボモータ9により駆動する構成となっている。
砥石台3は、ボールスプライン等により研削盤本体7に支持され、研削盤本体7に移動可能に支持されている。
砥石5は、砥石台3に回転可能に支持された砥石車であり、モータにより回転駆動される構成となっている。砥石5は、砥石台3の移動と共に研削移動が可能となっている。砥石台3の移動は、砥石5が工作物Wに切り込む方向と砥石5の回転軸に沿った送り方向となっている。
サーボモータ9は、砥石台3の駆動により砥石5の研削移動を可能とするものであり、制御部としてコンピュータにより構成されたコントローラ11により制御される構成となっている。
砥石台3の位置は、例えばサーボモータ9に取り付けられたロータリーエンコーダ13の出力をコントローラ11に入力することで検出している。
コントローラ11は、工作物Wを砥石5によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルにより研削加工するようにサーボモータ9を制御するステップによりコンピュータを動作させる制御プログラムを備え、前記ステップは、インフィード研削過程終了時における工作物Wの弾性変形量と工作物Wの表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルでサーボモータ9の制御を行わせる制御プログラムとなっている。
研削サイクルは、工作物Wの材質等に応じて、例えば制御マップ形式でコントローラ11のROM等に複数種格納されている。但し、同一の工作物Wを研削加工する場合は、単一の研削サイクルを設定しておくこともできる。
コントローラ11は、前記インフィード研削過程終了時における工作物Wの弾性変形量と工作物Wの表面に加工変質層の深さとを一致させるように前記研削サイクルを行わせることで、短時間の研削加工でありながら、加工変質層を無くすことができる。
工作物Wの弾性変形量は、前記砥石5から砥石台3及び研削盤本体7を経て工作物Wに至る間の静剛性から予め求めている。加工変質層の深さは、研削抵抗との関係から予め求めている。
[研削加工]
図2は、本発明の実施例に係る研削サイクルにより研削加工動作を行わせるフローチャートである。
電源スイッチが投入される等すると、図2のフローチャートが開始される。
ステップS1では、「初期設定」の処理が実行される。この処理では、砥石台3の初期位置の設定、タイマーのリセット等が行われ、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、「工作物の材質の読み込み」の処理が実行される。この処理では、工作物Wの材質等からその硬さが分かるため、切り込み量の設定との関係から研削抵抗が分かる。
ステップS3では、「研削サイクルの読み込み」の処理が実行される。この処理では、研削抵抗から求められる加工変質層の深さと、装置の静剛性から予め求められている工作物Wの弾性変形量との関係から、所望の研削サイクルが読み出され、ステップS4へ移行する。なお、同一の工作物Wのみの加工であるときは、始めから研削サイクルを設定しておくこともできる。
ステップS4では、「研削サイクルによりサーボモータ駆動」の処理が実行され、読み出された研削サイクルにより工作物Wが砥石5により研削加工され、ステップS5へ移行する。
ステップS5では、「砥石の位置読み込み」の処理が実行される。この処理では、ロータリーエンコーダ13からの信号により砥石台3の位置が演算され、この位置に応じて砥石5の切り込み量が求められ、選択した研削サイクルの切り込み量を維持するようにサーボモータ9が制御される。
ステップS6では、「研削しろ終了か?」の判断処理が実行される。この処理では、研削サイクルにより設定された研削しろが研削されたか否かの判断がなされ、研削されていれば(YES)、ステップS7へ移行し、研削されていなければ(NO)、ステップS5の処理が繰り返される。
ステップS7では、「タイマーの読み込み」の処理が実行される。この処理では、予め設定された時間をカウントするタイマーが動作し、この時間が読み込まれ、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、「スパークアウト研削時間経過か?」の判断処理が実行される。この処理では、研削しろ分の研削が終了した後、設定時間のスパークアウト研削を行わせるものであり、スパークアウト研削時間が経過していなければ(NO)、ステップS7の処理が繰り返され、スパークアウト研削が継続される。スパークアウト研削時間が経過していれば(YES)、処理は終了する。
次に、図3〜図10を用いて、加工変質層を抑制できる研削サイクルの根拠について説明する。図3は、静剛性が相対的に高い研削システムによるプランジ研削サイクルを示すグラフ、図4は、静剛性が相対的に低い研削システムによるプランジ研削サイクルを示すグラフ、図5は、切り込み量と研削抵抗との関係のグラフ、図6は、研削抵抗と加工変質層深さとの関係のグラフ、図7は、図4の研削サイクルにおける加工変質層深さを示すグラフ、図8は、図5の研削サイクルにおける加工変質層深さを示すグラフ、図9は、切り込み量が相対的に小さい場合の研削サイクルを示すグラフ、図10は、り込み量が相対的に大きい場合の研削サイクルを示すグラフである。
[研削サイクル]
研削加工は、砥石を工作物に切り込んでいくプランジ研削と、工作物を砥石の回転軸方向に送りながら加工を行うトラバース研削とに大別されるが、説明を簡単にするために、プランジ研削を例に挙げて説明する。しかしながらここで提案する方法はそのままトラバース研削方法にも適応できる。
図3を用いてプランジ研削サイクルについて説明する。縦軸は工作物寸法、横軸は研削時間を示している。研削加工前の工作物寸法をAの点で、またこのサイクルで削り取る研削しろをA0で示す。この点Aから直線ABに沿って砥石台を目標とする工作物寸法Bまで直線的に切り込んでいく。この過程は切込みを行う過程であるのでインフィード研削過程と呼ばれている。
研削加工システムは研削盤、砥石,加工物によって構成されており、これらが加工に伴って発生する研削抵抗によって弾性変形するため、インフィード研削過程においては点ACDに沿って工作物寸法が減少し、砥石台の送りであるABとは一致せず、時間遅れを持っている。両曲線の差は砥石と工作物との間に発生する弾性変形量に相当する。点Bにおける工作物寸法はDとなり、BD間の寸法は切り残し量として知られている。したがって、この切り残し量を排除するため、一般的には砥石台を点Bの位置に置いたまま研削加工を継続している。この過程をスパークアウト研削と呼んでいる。スパークアウト研削過程では、砥石と工作物間の研削抵抗が徐々に減少するため、工作物寸法は点Eで目標の値となる。
図4は図3と同様なプランジ研削サイクルを示しているが、これは図3と異なり、研削システムの剛性が低い場合を示しており、砥石と工作物間の弾性変形量が大きな場合である。図4においては弾性変形量が図3に比べて大きく、このためスパークアウト研削過程が長くなり、サイクル全体が終了する総研削時間が長くなっており、加工能率が悪いことになる。
[加工変質層深さ]
加工変質層の生成要因は研削抵抗と研削熱であるといわれている。すなわち研削加工に伴って発生する加工変質層の深さはこれらの研削抵抗と研削熱に依存することになる。ただし研削熱は加工によって発生したエネルギーの一部が熱に変換するものと考えられるので、加工変質層の深さは研削抵抗に依存すると単純に考えても間違いではない。また、研削抵抗は砥石の工作物への切込み量にほぼ比例して増加する傾向があるので、切込み量と研削抵抗との関係を図5のように表すことができることが知られている。
また、実験によって確認したところ、加工変質層の深さは研削抵抗に伴って増加する傾向があることから、両者の関係を図6のように示すことができる。同図には加工変質層の深さと研削抵抗との関係をa,b,cの3種類で示しているが、いずれも研削抵抗の増加に伴って加工変質層の深さが増加する傾向は同じである。これらの関係に基づいて研削サイクルにおける加工変質層の深さがどのように変化するかを考えることにするが、簡単のため曲線bを例にとって以下の説明を行う。なお、曲線a,cに示すような傾向をとる場合においても考え方は同じである。
[研削サイクルにおける加工変質層の深さ]
図7,8は図3,4に示したものと同じプランジ研削サイクルを示しているが、これらには図6の曲線bに基づいて得られた加工変質層の深さを示している。
図7において、点Aから工作物の寸法は減少し始めるが、点Cに達するまでの過程では研削抵抗が徐々に増加する。その後研削抵抗は一定の値となり、曲線CDで示す工作物寸法の減少過程は砥石台の切込み量を表す直線ABと同じ傾きを持つ。点Bにおいて砥石台の切込みを停止すると工作物寸法は徐々に減少して目標の値であるEに到着する。
その間加工変質層が生成されるが、これの深さは曲線AC間では徐々に増加してAFとなり、直線CD間では一定の深さをもって直線FGのように変形する。ここでスパークアウト研削を行うと、それ以前のインフィード研削過程で生成された加工変質層の深さは維持され直線GHのように推移する。この結果点Bで示した工作物の最終寸法DBと点Gで示した加工変質層の深さDGとの差分だけ、すなわち直線BGの分だけD加工変質層が残ることになる。
これに対して、研削加工システムの剛性が低い図8の場合は、インフィード研削過程で生成される加工変質層の深さDGは弾性変形量DBよりも小さく、スパークアウト研削過程でこの弾性変形分を削り取ってしまうため、最終的に加工変質層は残らず、良好な仕上面品質が得られることになる。
上述したように研削加工システムの剛性が低いと、弾性変形量を削り取るために必要とされるスパークアウト研削過程の時間が長くなるため、加工能率という観点からは好ましくないが、この弾性変形量を積極的に利用することにより、加工終了後に加工変質層の残らない、良好な仕上面が得られるという利点がある。これらの関係を考慮し、加工能率を高くし、かつ加工変質層が残らないような最適な研削サイクルとする。但し、加工時間を短縮するときは、多少加工変質層を残してもよい。
[最適研削サイクルの考え方]
図9は、図8と同様にプランジ研削を行った場合のサイクルを示す。この場合、インフィード研削過程終了時における加工変質層の深さDGは、このときの弾性変形量DBよりも小さいため、スパークアウト研削過程終了後に加工変質層は残らない。
図10は、同じ量の研削しろA0を加工しているが、加工能率を向上、すなわち加工時間を短くするためにインフィード研削過程において設定の切込み量を大きくした場合である。切込み量を大きく、すなわちABの傾きを大きくすると、目標とする工作物の寸法に達するまでの研削時間0Bが短くなり、研削終了までの時間0Eが短くなるため、加工能率が向上する。
しかしながら、切込み量を大きくするとこれに伴って研削抵抗が大きくなり、その結果図5,6に示したように加工変質層の深さが深くなる。図10の場合ではインフィード研削過程終了後における加工変質層の深さDGが、このときの弾性変形量DBよりも大きくなっているため、スパークアウト研削を行っても加工変質層を取り去ることができない。
そこで、加工変質層を残さず、研削加工を行うためには、次のような方法が有効である。
[適切な設定切り込み量の選択]
予め研削盤、砥石、工作物から構成される研削加工システムの静剛性を調べておけば、図10に示したインフィード研削過程終了後の弾性変形量DBを予測することが可能である。また、図6に示した研削抵抗と加工変質層の深さとの関係を調べておくことによって、図10に示したインフィード研削過程終了時の加工変質層の深さDGも予測できる。これらのデータに基づいてDBとDGの両者が同じ値となる設定切込み量(図10におけるABの傾き)を設定すれば、加工変質層を残さずに最も効率的な加工サイクルを設計することが可能となる。
もちろん、余裕を持って設定切込み量を与えれば、加工変質層の残らない良好な品質をもった工作物を得ることができることは言うまでも無い。
[実施例1の効果]
本発明の実施例1に係る研削装置及び制御プログラム、研削方法では、インフィード研削過程終了時における工作物Wの弾性変形量と工作物Wの表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルでサーボモータ9の制御を行わせるため、加工変質層を抑制することができる。
弾性変形量と加工変質層の深さとを一致させる研削サイクルでサーボモータ9の制御を行わせる場合は、研削加工時間が最短でありながら、加工変質層を無くすことが可能となる。
図11は、本発明の実施例2に係り、インフィード研削過程を2段階で構成した研削サイクルを示すグラフである。
前記コントローラ11は、前記インフィード研削過程を研削抵抗の大きなものから同小さなものへ移行させる複数段階、例えば2段階設けることもできる。なお、複数段階としては、3段階以上に設定することもできる。
実施例1では、設定切込み量の大きさが加工変質層の深さに依存するため、研削能率をこれ以上向上することができない。そこで、図11に示すような研削サイクルにすることで研削能率を向上させることができる。この研削サイクルは2つのインフィード研削過程と1つのスパークアウト研削過程から構成されている。
まず、インフィード研削過程(1)において通常の設定切込み量より大きく切込みをセットし、目標とする研削しろA0のうちの一部を研削する。この過程を同図ではABで示している。この過程では設定の切込み量が大きいため、加工変質層の深さはAFGという経路をたどり、弾性変形量DBよりもより深い加工変質層DGが形成される。
次に、同図の点Bにおいて設定切込み量を小さくする(インフィード研削過程(2))と、研削抵抗が小さくなるため、この過程における加工変質層の深さは直線LNで表したようになる。
しかしながらインフィード研削過程(1)の終了点における加工変質層の深さはDGであるため、インフィード研削過程(2)の進行に伴って、加工変質層の深さはAFGMNのように推移する。
インフィード研削過程(2)の終了後スパークアウト研削が行われるため、この終了点における加工変質層の深さKNがこの点における弾性変形量であるKIよりも小さければ、これをスパークアウト研削過程で削除することが可能である。
この研削サイクルによれば、生成される加工変質層の深さの大小に係わらずインフィード研削過程(1)における設定切込み量をセットできるため、加工能率を向上することが可能となる。
この研削サイクルの概要は、次のとおりである。
1)インフィード研削過程において設定する切込み量(ABの傾き)は、この過程で生成される加工変質層の深さDGがこの過程終了点における弾性変形量DBと未切込みBPの和DPよりも小さければ問題が無い。したがって、ここで設定できる最大の切込み量は図3,4を参照して得られる最大値とすることができる。これを数式で示すと次のようになる。
DG < DP
2)インフィード研削過程において設定する切込み量(BIの傾き)は、この過程の終了点における加工変質層の深さKNがこの点における弾性変形量KIよりも小さい範囲で設定しなければならない。これを数式で示すと次のようになる。
KN < KI
3)このサイクルの制約条件は上記の2点のみであり、この条件のもとでサイクルを構成することにより、加工変質層の残らない良好な表面品質を持った加工を実現できる。
なお、加工変質層が多少残っても加工時間を短縮したいときは、これに適した研削サイクルを選択することも可能である。
[その他]
上記実施例では、プランジ研削を例にとって説明したが、トラパース研削にも適用することができる。
上記実施例では、研削装置及び制御プログラムについて説明したが、研削盤本体7側に支持された工作物Wを砥石5によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルにより研削加工するように駆動部を操作する研削方法であって、前記インフィード研削過程終了時における工作物Wの弾性変形量と工作物Wの表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで研削方法として実現することもできる。
研削装置の概略構成図である(実施例1)。 研削サイクルにより研削加工動作を行わせるフローチャートである(実施例1)。 静剛性が相対的に高い研削システムによるプランジ研削サイクルを示すグラフである(実施例1)。 静剛性が相対的に低い研削システムによるプランジ研削サイクルを示すグラフである(実施例1)。 切り込み量と研削抵抗との関係を示すグラフである(実施例1)。 研削抵抗と加工変質層との関係を示すグラフである(実施例1)。 図4の研削サイクルにおける加工変質層深さを示すグラフである(実施例1)。 図5の研削サイクルにおける加工変質層深さを示すグラフである(実施例1)。 切り込み量が相対的に小さい場合の研削サイクルを示すグラフである(実施例1)。 切り込み量が相対的に大きい場合の研削サイクルを示すグラフである(実施例1)。 複数段のインフィード研削過程を有する研削サイクルを示すグラフである(実施例2)。
符号の説明
1 研削装置
3 砥石台
5 砥石
7 研削盤本体(装置本体)
9 サーボモータ(駆動部)
11 コントローラ(制御部)
W 工作物

Claims (7)

  1. 装置本体に移動可能に支持された砥石台と、
    前記砥石台に回転駆動可能に支持され砥石台の移動と共に研削移動が可能な砥石と、
    前記砥石台を駆動して前記研削移動を可能とする駆動部と、
    前記装置本体側に支持された工作物を前記砥石によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルにより研削加工するように前記駆動部を制御する制御部とを備えた研削装置であって、
    前記制御部は、前記インフィード研削過程終了時における前記工作物の弾性変形量と工作物の表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで前記制御を行わせる
    ことを特徴とする研削装置。
  2. 請求項1記載の研削装置であって、
    前記制御部は、前記弾性変形量と加工変質層の深さとを一致させる研削サイクルで前記制御を行わせる、
    ことを特徴とする研削装置。
  3. 請求項1又は2記載の研削装置であって、
    前記工作物の弾性変形量は、前記砥石から砥石台及び装置本体を経て工作物に至る間の静剛性から予め求めた
    ことを特徴とする研削装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の研削装置であって、
    前記加工変質層の深さは、研削抵抗との関係から予め求めた
    ことを特徴とする研削装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の研削装置であって、
    前記制御部は、前記インフィード研削過程を研削抵抗の大きなものから同小さなものへ移行させる複数段階設けた
    ことを特徴とする研削装置。
  6. 装置本体に移動可能に支持された砥石台と、
    前記砥石台に回転駆動可能に支持され砥石台の移動と共に研削移動が可能な砥石と、
    前記砥石台を駆動して前記移動を可能とする駆動部とを備え、
    前記装置本体側に支持された工作物を前記砥石によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルで研削加工するように前記駆動部を制御するステップによりコンピュータを動作させる研削装置の制御プログラムであって、
    前記ステップは、前記インフィード研削過程終了時における前記工作物の弾性変形量と工作物の表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで前記制御を行わせる
    ことを特徴とする研削装置の制御プログラム。
  7. 装置本体に移動可能に支持された砥石台と、
    前記砥石台に回転駆動可能に支持され砥石台の移動と共に研削移動が可能な砥石と、
    前記砥石台を駆動して前記移動を可能とする駆動部とを備え、
    前記装置本体側に支持された工作物を前記砥石によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルで研削加工する研削方法であって、
    前記インフィード研削過程終了時における前記工作物の弾性変形量と工作物の表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで研削加工する
    ことを特徴とする研削方法。
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