JP2008023691A - 研削装置及び制御プログラム、研削方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】研削盤本体7に移動可能に支持された砥石台3と、砥石台3に回転駆動可能に支持され砥石台3の移動と共に研削移動が可能な砥石5と、砥石台3を駆動して研削移動を可能とするサーボモータ9と、研削盤本体7側に支持された工作物Wを砥石5によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルにより研削加工するようにサーボモータ9を制御するコントローラ11とを備えた研削装置1であって、コントローラ11は、インフィード研削過程終了時における工作物Wの弾性変形量と工作物Wの表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルでサーボモータ9の制御を行わせることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の実施例1に係る研削装置の概略構成図である。
研削サイクルは、工作物Wの材質等に応じて、例えば制御マップ形式でコントローラ11のROM等に複数種格納されている。但し、同一の工作物Wを研削加工する場合は、単一の研削サイクルを設定しておくこともできる。
図2は、本発明の実施例に係る研削サイクルにより研削加工動作を行わせるフローチャートである。
ステップS8では、「スパークアウト研削時間経過か?」の判断処理が実行される。この処理では、研削しろ分の研削が終了した後、設定時間のスパークアウト研削を行わせるものであり、スパークアウト研削時間が経過していなければ(NO)、ステップS7の処理が繰り返され、スパークアウト研削が継続される。スパークアウト研削時間が経過していれば(YES)、処理は終了する。
次に、図3〜図10を用いて、加工変質層を抑制できる研削サイクルの根拠について説明する。図3は、静剛性が相対的に高い研削システムによるプランジ研削サイクルを示すグラフ、図4は、静剛性が相対的に低い研削システムによるプランジ研削サイクルを示すグラフ、図5は、切り込み量と研削抵抗との関係のグラフ、図6は、研削抵抗と加工変質層深さとの関係のグラフ、図7は、図4の研削サイクルにおける加工変質層深さを示すグラフ、図8は、図5の研削サイクルにおける加工変質層深さを示すグラフ、図9は、切り込み量が相対的に小さい場合の研削サイクルを示すグラフ、図10は、り込み量が相対的に大きい場合の研削サイクルを示すグラフである。
研削加工は、砥石を工作物に切り込んでいくプランジ研削と、工作物を砥石の回転軸方向に送りながら加工を行うトラバース研削とに大別されるが、説明を簡単にするために、プランジ研削を例に挙げて説明する。しかしながらここで提案する方法はそのままトラバース研削方法にも適応できる。
加工変質層の生成要因は研削抵抗と研削熱であるといわれている。すなわち研削加工に伴って発生する加工変質層の深さはこれらの研削抵抗と研削熱に依存することになる。ただし研削熱は加工によって発生したエネルギーの一部が熱に変換するものと考えられるので、加工変質層の深さは研削抵抗に依存すると単純に考えても間違いではない。また、研削抵抗は砥石の工作物への切込み量にほぼ比例して増加する傾向があるので、切込み量と研削抵抗との関係を図5のように表すことができることが知られている。
図7,8は図3,4に示したものと同じプランジ研削サイクルを示しているが、これらには図6の曲線bに基づいて得られた加工変質層の深さを示している。
図9は、図8と同様にプランジ研削を行った場合のサイクルを示す。この場合、インフィード研削過程終了時における加工変質層の深さDGは、このときの弾性変形量DBよりも小さいため、スパークアウト研削過程終了後に加工変質層は残らない。
予め研削盤、砥石、工作物から構成される研削加工システムの静剛性を調べておけば、図10に示したインフィード研削過程終了後の弾性変形量DBを予測することが可能である。また、図6に示した研削抵抗と加工変質層の深さとの関係を調べておくことによって、図10に示したインフィード研削過程終了時の加工変質層の深さDGも予測できる。これらのデータに基づいてDBとDGの両者が同じ値となる設定切込み量(図10におけるABの傾き)を設定すれば、加工変質層を残さずに最も効率的な加工サイクルを設計することが可能となる。
もちろん、余裕を持って設定切込み量を与えれば、加工変質層の残らない良好な品質をもった工作物を得ることができることは言うまでも無い。
本発明の実施例1に係る研削装置及び制御プログラム、研削方法では、インフィード研削過程終了時における工作物Wの弾性変形量と工作物Wの表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルでサーボモータ9の制御を行わせるため、加工変質層を抑制することができる。
実施例1では、設定切込み量の大きさが加工変質層の深さに依存するため、研削能率をこれ以上向上することができない。そこで、図11に示すような研削サイクルにすることで研削能率を向上させることができる。この研削サイクルは2つのインフィード研削過程と1つのスパークアウト研削過程から構成されている。
次に、同図の点Bにおいて設定切込み量を小さくする(インフィード研削過程(2))と、研削抵抗が小さくなるため、この過程における加工変質層の深さは直線LNで表したようになる。
しかしながらインフィード研削過程(1)の終了点における加工変質層の深さはDGであるため、インフィード研削過程(2)の進行に伴って、加工変質層の深さはAFGMNのように推移する。
インフィード研削過程(2)の終了後スパークアウト研削が行われるため、この終了点における加工変質層の深さKNがこの点における弾性変形量であるKIよりも小さければ、これをスパークアウト研削過程で削除することが可能である。
この研削サイクルによれば、生成される加工変質層の深さの大小に係わらずインフィード研削過程(1)における設定切込み量をセットできるため、加工能率を向上することが可能となる。
2)インフィード研削過程において設定する切込み量(BIの傾き)は、この過程の終了点における加工変質層の深さKNがこの点における弾性変形量KIよりも小さい範囲で設定しなければならない。これを数式で示すと次のようになる。
3)このサイクルの制約条件は上記の2点のみであり、この条件のもとでサイクルを構成することにより、加工変質層の残らない良好な表面品質を持った加工を実現できる。
[その他]
上記実施例では、プランジ研削を例にとって説明したが、トラパース研削にも適用することができる。
3 砥石台
5 砥石
7 研削盤本体(装置本体)
9 サーボモータ(駆動部)
11 コントローラ(制御部)
W 工作物
Claims (7)
- 装置本体に移動可能に支持された砥石台と、
前記砥石台に回転駆動可能に支持され砥石台の移動と共に研削移動が可能な砥石と、
前記砥石台を駆動して前記研削移動を可能とする駆動部と、
前記装置本体側に支持された工作物を前記砥石によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルにより研削加工するように前記駆動部を制御する制御部とを備えた研削装置であって、
前記制御部は、前記インフィード研削過程終了時における前記工作物の弾性変形量と工作物の表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで前記制御を行わせる
ことを特徴とする研削装置。 - 請求項1記載の研削装置であって、
前記制御部は、前記弾性変形量と加工変質層の深さとを一致させる研削サイクルで前記制御を行わせる、
ことを特徴とする研削装置。 - 請求項1又は2記載の研削装置であって、
前記工作物の弾性変形量は、前記砥石から砥石台及び装置本体を経て工作物に至る間の静剛性から予め求めた
ことを特徴とする研削装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の研削装置であって、
前記加工変質層の深さは、研削抵抗との関係から予め求めた
ことを特徴とする研削装置。 - 請求項1〜4の何れかに記載の研削装置であって、
前記制御部は、前記インフィード研削過程を研削抵抗の大きなものから同小さなものへ移行させる複数段階設けた
ことを特徴とする研削装置。 - 装置本体に移動可能に支持された砥石台と、
前記砥石台に回転駆動可能に支持され砥石台の移動と共に研削移動が可能な砥石と、
前記砥石台を駆動して前記移動を可能とする駆動部とを備え、
前記装置本体側に支持された工作物を前記砥石によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルで研削加工するように前記駆動部を制御するステップによりコンピュータを動作させる研削装置の制御プログラムであって、
前記ステップは、前記インフィード研削過程終了時における前記工作物の弾性変形量と工作物の表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで前記制御を行わせる
ことを特徴とする研削装置の制御プログラム。 - 装置本体に移動可能に支持された砥石台と、
前記砥石台に回転駆動可能に支持され砥石台の移動と共に研削移動が可能な砥石と、
前記砥石台を駆動して前記移動を可能とする駆動部とを備え、
前記装置本体側に支持された工作物を前記砥石によりインフィード研削過程及びスパークアウト研削過程の研削サイクルで研削加工する研削方法であって、
前記インフィード研削過程終了時における前記工作物の弾性変形量と工作物の表面に形成される加工変質層との関係を考慮した研削サイクルで研削加工する
ことを特徴とする研削方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006202038A JP2008023691A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 研削装置及び制御プログラム、研削方法 |
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CN105798775A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-07-27 | 无锡工艺职业技术学院 | 一种智能轴承磨削速度控制器及其控制方法 |
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2006
- 2006-07-25 JP JP2006202038A patent/JP2008023691A/ja active Pending
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