JP2005040262A - ポットの断熱体取付け構造 - Google Patents

ポットの断熱体取付け構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005040262A
JP2005040262A JP2003201867A JP2003201867A JP2005040262A JP 2005040262 A JP2005040262 A JP 2005040262A JP 2003201867 A JP2003201867 A JP 2003201867A JP 2003201867 A JP2003201867 A JP 2003201867A JP 2005040262 A JP2005040262 A JP 2005040262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulator
pot
rib
inner container
mounting structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003201867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3980529B2 (ja
Inventor
Takeshi Osuga
剛 大須賀
Kunihiro Hoshika
邦博 星加
Hiroshi Yamane
博志 山根
Tadamichi Moriyama
忠道 森山
Keiichi Tatsumi
敬一 辰巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP2003201867A priority Critical patent/JP3980529B2/ja
Publication of JP2005040262A publication Critical patent/JP2005040262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3980529B2 publication Critical patent/JP3980529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】円筒状の断熱体を内容器と胴部材との間に介在させて保温効率を上げるようにしたポットにおいて、前記断熱体の径の大きさに関する設計の自由度を大きくすることである。
【解決手段】ポット本体の開口部4を構成する環状の肩部材5に内容器8を支持する内周リブ16を設け、その内周リブ16の外方に所要の間隔をおいて下向きに延びた同芯状の外周リブ17を設け、断熱体24の上端部をその外周リブ17の外周面に嵌合して芯合わせを行うようにし、断熱体24の径の設計値に応じて外周リブ17の半径方向の位置を変えるようにした。
【選択図】 図5a

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ポットの断熱体取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気湯沸かし器等のポットの一般的な構成は、ポット本体の開口部を構成する環状の肩部材及び胴部材の内側に内容器を収納し、該内容器のフランジを該肩部材の開口部内面に設けた段部とその段部の内周から下方に延びた内周リブで支持させ、該内容器の底部と前記底板との間を連結部材で連結一体化した構成がとられる。このようなポットにおいて、その保温効率を上げるために、前記内容器と胴部材の間に真空二重ジャケット等でなる円筒状の断熱体を介在させることが従来から行われている(特許文献1、同2参照)。
【0003】
前記のような断熱体を介在させた場合、内容器との芯合わせを行う必要があるため、前掲の特許文献1の場合は、断熱体の上端部を肩部材の段部から下方に延びた内周リブの外周面に嵌合させる構造をとっている。また、特許文献2の場合は、断熱体の上端部を肩部材の段部から上方に延びた開口部外周面に嵌合させる構造をとっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−316720号公報
【特許文献2】
特開2002−369747号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような断熱体を介在させた場合、その断熱体と内容器の間には間隔が生じるので、その間隔部分に他の断熱材を介在させたり、あるいは断熱材を介在させることなく空気断熱空間とするなどの利用の必要上、或いは他の設計上の理由から、断熱体の径を任意に選定できることが設計上望ましいことがある。
【0006】
しかしながら、前掲の特許文献1のように、断熱体が肩部材の内周リブの外周に嵌合させて芯出しを行う形式の場合は、その内周リブの径はポット設計上の基本的な数値であるため任意に変更して設計することはできない。従って、それに嵌合される断熱体の径も内周リブの外径によって定まる大きさに限定され、任意な大きさに設計することはできない。
【0007】
また、前掲の特許文献2のように、断熱体が肩部材の段部から上方に延びた開口部外周面に嵌合させて芯出しを行う形式の場合も、同様に開口部の径はポット設計上の基本的な数値であってこれを自由に変えて設計することはできない。このため、それに嵌合される断熱体の径も自由に選定して設計することはできない。即ち、いずれの場合も、断熱体の径に関しては設計の自由度がきわめて小さいということができる。
【0008】
そこで、この発明は断熱体の芯合わせ構造に工夫を加えることによって、断熱体の径の大きさの設計の自由度を高くし、任意の径の設計が可能なようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、この発明は、ポット本体の開口部を構成する環状の肩部材、胴部材及び底板等からなる外装体を有し、前記肩部材と胴部材の内側に内容器を収納し、該内容器のフランジを前記肩部材の開口部内面に設けた段部とその段部の内周から下方に延びた内周リブで支持し、前記内容器と胴部材の間に円筒状の断熱体を介在するとともに該断熱体の上端部を前記肩部材の支持部で、また下端部を前記外装体の底面でそれぞれ支持し、該内容器の底部と前記底板との間を連結部材で連結一体化してなるポットの断熱体取付け構造において、前記断熱体上端部の径方向位置決め用支持部として、前記内周リブの外方に所要の間隔をおいて前記開口部から下向きに延びた同芯状の外周リブを設け、該断熱体の上端部をその外周リブの外周面に嵌合した構成を採用したものである。
【0010】
前記の構成によると、断熱体の上端部は肩部材の外周リブに嵌合されることにより、径方向の位置が定まり芯合わせが行われる。その外周リブの径は、ポットの基本的な設計上の数値とは無関係のものであるため、設計上要求される断熱体の径に応じて適宜設定される。従って、断熱体の径を各種の設計要件に応じて任意の大きさに選定することができる。
【0011】
上記断熱体の上下方向位置決め用支持部として、前記肩部材に該断熱体の上端支持リブを設け、その上端支持リブの下端を前記段部より下位に設けた構成をとることが望ましい。前記の上端支持リブは断熱体の上下方向のガタツキをなくす作用があるが、同時にその下端を前記段部より下位に設けた構成をとることによって、万一段部の付け根部の材料が劣化するなどして破断又は溶断することがあっても、段部内周面で繋がった支持リブを通じて肩部材により支持されるため、内容器の落下を防ぐことができる。
【0012】
また、前記断熱体下端部の上下方向位置決め部として、前記胴部材の底面に径方向の底面支持リブを所要の間隔をおいて多数設けた構成をとることができる。この構成によると、ポット本体が万一テーブル上から落下した場合等大きな衝撃が作用した場合に、断熱体の底面に作用する衝撃が多数の底面支持リブに分散されるので、支持リブの破損を防止することができる。
【0013】
また、前記断熱体の上端縁に少なくとも1か所の切欠きを設け、その切欠きを前記上端支持リブに係合させた構成をとると、円筒状の断熱体の回転方向の位置決めを行うことができる。
【0014】
さらに、前記内容器底面からポンプを経てポット本体の吐出口に至る液通路が前記断熱体の下端周縁部を跨ぎ越す部分において、該断熱体の下端周縁部の一部を折り返して凹部を形成した構成をとることができる。この構成によると、凹部の深さ分だけ液通路と断熱体との間隔が大きくなるので、液通路との干渉を避けることができる。
【0015】
その他、前記ポンプの出口管を形成する樹脂パイプ部分を前記断熱体下端周縁部の跨ぎ越し部に配置した構成をとること、また、前記内容器底面からポンプを経てポット本体の吐出口に至る液通路が前記断熱体の下端周縁部を跨ぎ越す部分において、断熱体の下端周縁部を受ける凸平面を有する立体形支持リブを該液通路の両側に設けた構成をとること、前記断熱体が真空二重ジャケットである構成をとることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示した電気ポットは、ポット本体1にヒンジ軸2により蓋3を開閉自在に取付けたものである。ポット本体1はその開口部4を構成する環状の肩部材5と、胴部材6及び金属板からなる底板7を有する。肩部材5と胴部材6との内側に内容器8が収納される。内容器8は上端部に外向きのフランジ9が設けられるとともに底面部にヒーター11が装着され、そのヒーター11の下方に遮熱板12が設けられる。また、底面部に設けた排出口13にポンプ14の入口20が接続される。ポンプ14は遮熱板12に取付けられる。前記の肩部材5、胴部材6、底板7等は全体としてポット本体1の外装体Aを形成する。胴部材6は胴と底部材から形成される場合もある。
【0017】
前記の肩部材5には、図5aに示したように、前記開口部4の内面に突き出した段部15が設けられるとともに、その段部15の内周から下方に延び下端が自由端となる内周リブ16が設けられる。また前記段部15より下方において開口部4と同径の外周リブ17が内周リブ16に対して同芯円状に設けられる。外周リブ17の下端も自由端となっている。内周リブ16は段部15の強度を確保するために上下方向に所要の長さをもつように形成されるが、外周リブ17はこれより短く形成される。また、内周リブ16と外周リブ17との間には多数の補強リブ18が全周にわたり放射状に設けられる(図2参照)。
【0018】
前記の補強リブ18は後述の断熱体24を嵌合する際の便宜のために内周リブ16側から外周リブ17側に傾斜したガイド辺(※「補強リブ18の傾斜辺を指すので「片」よりも「辺」が適当)19を有する(図5a、同b参照)。また、前記の開口部4の外周にも放射方向の補強兼用の支持リブ21が全周にわたり多数設けられる(図2、図3参照)。この支持リブ21の大部分には、断熱体24の上端縁を嵌合支持するための小凹部22が設けられる(図5b参照)。なお、肩部材5の前部にノーズ部23が設けられる(図1参照)。
【0019】
前記内容器8が肩部材5と胴部材6の内側に収納され、そのフランジ9が段部15にシール部材10を介して支持される。また、その内容器8の外側に所要の間隔をおいて円筒状の断熱体24が嵌められる。断熱体24は、図5aに示したように、内胴25と外胴26を所要のすき間をおいて内外に嵌合し、その上下両端部27、28(図2参照)を密着させて溶接一体化し、内部の空気を排除して真空とした真空二重ジャケットからなる。その外胴26には周方向の補強ビード29が多数設けられる。また、上下両端部において内胴25にテーパ−部31が設けられる(図5a参照)。
【0020】
前記断熱体24は、図5aに示したように、そのテーパー部31を補強リブ18のガイド辺19に沿わせるとともに、上端部27を外周リブ17の外周面に嵌合させる。この外周リブ17が径方向の位置決め支持部となって、断熱体24の内容器8に対する芯合わせが行われる。芯合わせされた状態の内容器8の外周面と断熱体24の内周面との間隔をtで表す(図5b参照)。この間隔tは、断熱体24の各種の設計条件に応じて任意に設定されるが、前記の間隔tより小さい間隔tが必要な場合は、図5cに示したように、外周リブ17の位置を内周リブ16側へ寄せた位置に設定する。このように設定すると、内周リブ16の径や段部15の幅を変えることなく、外周リブ17の径を変えるだけで断熱体24を相対的に小径に設計することができる。逆に間隔tより大きい間隔tが必要な場合は、同dに示したように、内周リブ16から離した位置に外周リブ17を設けることにより断熱体24を相対的に大径に設計することができる。外周リブ17の位置を前記のように変更しても、内周リブ16や段部15の幅には何ら影響がないことは前述の場合と同様である。
【0021】
また、前記の断熱体24は、前述のように肩部材5の外周リブ17によって内容器8に対する芯合わせが行われるほか、その上端縁を支持リブ21の下端に突き当てることにより、上下方向の位置決めが行われる。
【0022】
図5eは、支持リブ21の小凹部22の位置、即ち断熱体24の上端縁が当る位置を、前記段部15の上面(フランジ9の支持面)よりその厚さdだけ下位に設定した状態を示している。このような関係に設定すると、段部15より高い開口部4の部分に矢印Aで示したように破断や溶断が万一発生した場合に、内容器8はそのフランジ9、段部15、段部15の外周面に繋がっている支持リブ21を通じて肩部材5で支持され、落下することが防止される。
【0023】
なお、図5fは、比較例として上記とは逆に、断熱体24が段部15より高い位置において支持リブ21の小凹部22に突き当てられた構造を示す。この場合は、開口部4の部分に矢印Aで示したように破断・溶断が生じると、段部15の外周面と支持リブ21とは繋がっていないために内容器8、段部15等は肩部材5で支持されることがなく落下する可能性がある。
【0024】
次に、その他の構造について、図2から図4の組立て途中の状態を示した図面を参照しながら説明する。これらの図面は実際の組立て時の状態に合わせて各部材の上下を逆に表しているが、説明の混乱を避けるために、各部材の上下関係は、図1に示した正立状態における上下関係をもって示すこととする。
【0025】
図2は、肩部材5に内容器8を挿入し、その内容器8が落ち込まないように適宜な治具を嵌めて肩部材5と共に内容器8を上下反転した状態を示している。図2には、前述した肩部材5の内周リブ16、外周リブ17、補強リブ18、支持リブ21が表わされ、またノーズ部23の安全弁セット32、安全弁セット32の接続チューブ33、吐出口34が表わされている。また、内容器8の底面に固定された遮熱板12上に前記のポンプ14が固定され、そのポンプ14が出口管35を有することが表わされている。また、その内容器8の外側に嵌合される前記の断熱体24も表わされている。
【0026】
前述のように内容器8の底面側から断熱体24が間隔tをおいて嵌合され、外周リブ17の外周面によって芯合わせが行われるとともに、支持リブ21により上下方向の位置決めが行われる。さらに断熱体24の上端縁の一部に設けた位置決め用の切欠き36を製品センターに位置する支持リブ21に係合させることにより断熱体24の周方向の位置決めを行う(図3参照)。断熱体24の周方向の位置決めにより、チップ管閉塞端部37の位置及び下端縁の一部に設けた浅い凹部38の位置が決められる。浅い凹部38は、前記ポンプ14の出口管35の位置に合致し、その出口管35に接続されたエルボ形の継手チューブ39が凹部38の部分を非接触状態で跨ぎ越し、断熱体24の外側において水位管41に接続される。水位管41は断熱体24の外側面に沿って立ち上がり、その上端は前記安全弁セット32の接続チューブ33に接続される。前記の凹部38は断熱体24の下端縁の一部を径方向内側へ折り返して形成される(図4参照)。
【0027】
前記の断熱体24を嵌合した後、図3に示すように、胴部材6が被せられ、その上端部が前記肩部材5の下端に嵌合される。胴部材6の底面部中央には異形の開口部43が設けられ、その下面において開口部43の外周に底板嵌合部44が設けられる。その底板嵌合部44に前記の底板7が当てられ(図2参照)、内容器8の遮熱板12に一端が固定された一対の連結金具45、45に対し底板7の下面からビス30をねじ込んで、底板7を連結金具45、45に対して締付ける。これにより、内容器8が肩部材5の段部15に押し付けられ、さらに肩部材5が胴部材6に押し付けられるため各部材が結合一体化される。
【0028】
図6及び図7に示したように、胴部材6の底面部内面には前記の開口部43の周りにおいて部分的な環状リブ46の外側面に外向き放射方向の板状支持リブ47が多数設けられ、また環状リブ46の間に所要数の立体形支持リブ47’が設けられる。立体形支持リブ47’は底面部の下面から上面に立体形に突き出した中空の凸形リブであり、前記の支持リブ47と同じ高さの凸形平面が形成される。これらの支持リブ47、47’の径方向の長さはその範囲内に断熱体24の下端縁が全周にわたって着座支持されるように形成される。立体形支持リブ47’は、板状支持リブ47に比べ大きい圧縮強度を発揮する。このため、ポットの落下時の衝撃等によって断熱体24による荷重が作用した場合、板状支持リブ47による場合に比べ、立体形支持リブ47’が大きい耐衝撃性を発揮する。断熱体24の下端縁を所要数の立体形支持リブ47’のみで支持するようにしてもよいが、図示のように、板状支持リブ47と立体形支持リブ47’の混合で支持するようにしてもよい。
【0029】
前記の胴部材6の正面の左右に若干の膨出部48、48’が設けられ、その膨出部48、48’間は緩やかな凹曲面49となっている。ポットの前方から見て右側の膨出部48の内側に前記の水位管41が臨み(図7参照)、また左側の膨出部48’の内側にチップ管閉塞端部37が臨むように胴部材6の位置が定められる。前記のように、水位管41とポンプ14の出口管35と継手チューブ39が断熱体24の下端縁を跨ぎ越す部分においては前述のように浅い凹部38が設けられるが、その浅い凹部38の両側に立体形支持リブ47’、47’が配置される。両側の立体形支持リブ47’、47’により断熱体24の下端縁が安定よく支持され、前記凹部38と出口管35又は継手チューブ39とのすき間を確実に保持することができる。
【0030】
なお、断熱体24の下端縁と継手チューブ39との接触を確実に防ぐために、樹脂製のポンプケーシングと一体の出口管35を比較的長く形成し、その出口管35の部分が凹部38上を跨ぎ越すようにしてもよい。
【0031】
次に、図6から図12に基づいて、電池ボックス収納部51と電池ボックス52について説明する。商用電源がない場合やその停電時の対策として、胴部材6の背面側下部に電池を装備することが従来から行われている。電池を装備するために従来は、電池ボックス収納部を胴部材6の背面側底部において半径方向に長く設け、電池ボックスを背面側から半径方向に差し込む構造がとられていた。このため、胴部材6の内部においては、断熱体24の下端部を部分的に切り欠いて電池ボックス収納部を避ける措置が必要となり、また制御用の基板面積に制限を受けるなどの問題があった。
【0032】
このような問題を解消するために、この実施形態においては、図7に示したように胴部材6の背面(前記の凹曲面49の反対側或いはヒンジ軸2の下方の部分)における内容器8に対する間隔Aを、両側面における間隔Bより若干大きく形成し、その部分に電池ボックス収納部51を設けている。電池ボックス収納部51は、図9に示したように、コンセント受け50に隣接して設けられ、上下方向に長い長方形の凹部により形成され、2本の電池を縦向きにして左右に並べて収納した電池ボックス52をこれに収納するようにしている。即ち、胴部材6の一部を凹入させ、奥壁53、左右の側壁54、54、上壁55、下壁56を形成し、その奥壁53の下部に胴部材6の内方に機構部分が突き出したラッチ57を設けている。また、上壁55は内方に向け下降するように若干傾斜が付けられ(図10参照)、その上に水滴が落下した場合にこれを電池ボックス収納部51の外部に排出させるようにしている。
【0033】
上壁55の左右の間隔に対応して一対の角穴58、58が設けられ(図8参照)、各角穴58、58上に電極板59、59が設けられる。角穴58、58はその奥側の辺58aが奥壁53の表面に一致する位置に設けられ(図10参照)、電池ボックス52の接点部61、61を奥壁53に滑らせて、角穴58、58に嵌合させることが容易にできるようになっている。また、下壁56には、背面側と下面側に開放された指掛かり用の切欠き60が設けられる。
【0034】
電池ボックス52は、図8、図9に示したように、背面板62、左右の側面板63,63、上面板64、下面板65を有するケース状に形成され、背面板62は側面板63,63、上面板64、下面板65の各外方に所要寸法突き出す大きさに形成される。その突き出し分だけ電池ボックス52の全体が補強されている。上面板64に前述の接点部61、61が突設され、その接点部61、61と背面板62との間において上面板64の上面に左右方向の全幅にわたる補強リブ66が設けられる。上記の接点部61、61の内部には、上下に貫通した上部接点67が挿通され(図10参照)、その上端が接点部61の上端に露出し、下端が上面板64の下面に折り込まれ、各電池68,68(図8参照)の電極に接触する。
【0035】
下面板65には、図11及び図12に示したように、開放側から背面板62に側に向けて延びた4本の規制リブ71が背面側に至るに従って若干高くなる傾斜面をもって形成される。その規制リブ71の先端と背面板62の間の間隔a(図11(c)参照)が下部接点72の嵌合部となる。下部接点72はこの間隔aの部分に落ち込んで前後方向の移動が規制される。また、その間隔aの部分の直上に下部接点72の連結部73(図12参照)の板厚の間隔をおいて背面板62から2本の規制突起74、74が電池68、68に対応して突き出し、これが連結部73の上下方向の移動を規制する。下部接点72は、前記連結部73の両端部にUの字形に湾曲された接点部75、75を有し、各接点部75、75が前記の規制突起74、74を囲む(図11(c)参照)。なお、一方の規制突起74の両側に設けられた角形突起76、76は、一方の電池68のプラス側の肩部を支持するものである(図11(a)参照)。
【0036】
前記の下面板65の下部において、図11に示したように、背面板62と両側面板63、63とに一体化された横リブ77と、下面板65と背面板62及び横リブ77と一体の縦リブ78が設けられる。その縦リブ78の下端に沿ってラッチ係合部79が設けられる。ラッチ係合部79の背面板62側の付け根部は肉盗み部89、89により肉薄に形成され、背面板62の表面に現れる成形時の、いわゆるヒケの発生を抑制している。ラッチ係合部79は、前述のラッチ57に対し1度目の押し込みにより係合され、2度目の押し込みによりその係合が解除される。
【0037】
また、前記の両側面板63,63の下端縁に係合突起81、81が設けられ、その係合突起81、81に対応した係合凹部82、82が、電池ボックス収納部51の下壁56において切欠き60の両側に設けられている。この係合突起81と係合凹部82は、電池ボックス52を電池ボックス収納部51から外す際に、前記のラッチ57からラッチ係合部79が外れたとき、電池ボックス52が胴部材6から外れ落ちることを防止するために、図10において2点鎖線で示すように、電池ボックス52が傾斜した状態で前記の各係合突起81を係合凹部82に軽く係合させる。
【0038】
なお、前記の背面板62の背面(表面)において、前記の下面板65と横リブ77の範囲にわたり、浅い指掛け凹所83が設けられる。この指掛け凹所83は、前記のラッチ57とラッチ係合部79との係脱を行うために、使用者が指で押す部分である。この指掛け凹所83は、この部分に発生することがある下面板65や横リブ77の部分の成形時のヒケを目立ち難くする作用もある。
【0039】
次に、前述の断熱体24(図4参照)の製作方法を図13及び図14に基づいて説明する。図13(a)は、内胴25のブランク25’を示している。このブランク25’のセンターの上下端部に切欠き84、84を入れ、円筒作成時の位置決めとする。外胴26のブランクについては図示を省略しているが、同様の切欠き84’を入れる(図13(e)参照)。
【0040】
図13(b)(c)は、前記のブランク25’を円筒形に曲げ加工を施すとともにその突き合わせ端部を溶接し、さらに上下端部を拡径することにより内胴25としたものである。拡径された上下端部27a、28aと、非拡径部との間に前記のテーパー部31が形成される。溶接ビード85の両端部に切欠き86、86を設け、溶接開始部・終了部の不安定部を除去している。
【0041】
図13(d)(e)は外胴26であり、前記の場合と同様に円筒形に曲げ加工を施して溶接し、全周にわたる多数の補強ビード29を形成したものである。一部の補強ビード29を省略しゲッター80を取付け、また真空引きのためのチップ管87が設けられる。溶接ビード85’の上下両端部27b、28bに切欠き86’、86’を設けることは内胴25の場合と同様である。なお、上下端縁のいずれかにおいて、溶接ビード85’の切欠き86’の近傍に位置決め用の切欠き88が設けられる。この切欠き88は次の工程において内胴25と外胴26とを内外に嵌合する際に、図14に示したように、内胴25の溶接ビード85の位置を外胴26の前記切欠き88に合わせることにより、両方の溶接ビード85、85’の周方向位置を確実に一定以上ずらせることができる。しかる後に内胴25と外胴26の上端部27a、27b及び下端部28a、28bをシーム溶接する。溶接ビード85、85’の位置がずれていることにより、シーム溶接の不良発生をなくすることができる。
【0042】
前記のシーム溶接後において、常法通りの真空排気を行い、チップ管87を閉鎖するとともに先端部を切断除去し、チップ管カバーを施すことにより前記のチップ管閉塞端部37が形成される。また、前記の切欠き88に合致した内胴25の上端部27aの一部を切欠くことにより、前記の位置決め用切欠き36が形成される。また、その切欠き36をセンターとしてチップ管閉塞端部37と反対側において、前述した下端縁に浅い凹部38が形成される。以上のようにして真空二重ジャケットからなる断熱体24が完成される。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下のような効果が得られる。
(1)断熱体上端部の径方向位置決め用支持部として内周リブの外方に所要の間隔をおいて下向きに延びた同芯状の外周リブを設け、断熱体の上端部をその外周リブの外周面に嵌合するようにしたので、外周リブの位置は内周リブ径や段部の幅と無関係に断熱体に要求される径の大きさに応じて自由に設定することができる。そのため、断熱体の径の設計の自由度が高くなる効果がある。
(2)前記断熱体上端部の上下方向位置決め用支持部としての上端支持リブの下端を段部より下位に設けたことにより、肩部の開口部で万一破断や溶断が発生しても、段部の外周面に繋がった支持リブを介して肩部材で支持することができるので安全である。
(3)断熱体下端部の上下方向位置決め用支持部として、胴部材底面に径方向の底面支持リブを所要の間隔をおいて多数設けたことにより、ポットの落下等による衝撃が加わった際に断熱体の荷重が分散するので、底面支持リブの破損を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の断面図
【図2】同上の分解斜視図
【図3】同上の一部省略斜視図
【図4】同上の断熱体の斜視図
【図5a】同上の一部省略断面図
【図5b】同上の一部省略断面図
【図5c】同上の一部省略断面図
【図5d】同上の一部省略断面図
【図5e】同上の一部省略断面図
【図5f】同上の一部省略断面図
【図6】同上の一部省略斜視図
【図7】同上の横断平面図
【図8】同上の一部分解斜視図
【図9】同上の一部分解斜視図
【図10】同上の一部断面図
【図11】(a)同上の電池ボックス正面図
(b)(a)図の底面図
(c)(a)図のc−c線の断面図
【図12】同上の電池ボックスの一部斜視図
【図13】(a)同上の断熱体の内胴のブランクを示す平面図
(b)(a)図の完成状態の正面図
(c)(b)図の平面図
(d)同上の断熱体の外胴の正面図
(e)(d)図の平面図
【図14】
同上の断熱体の製作完了状態の平面図
【符号の説明】
1 ポット本体
2 ヒンジ軸
3 蓋
4 開口部
5 肩部材
6 胴部材
7 底板
8 内容器
9 フランジ
10 シール部材
11 ヒーター
12 遮熱板
13 排出口
14 ポンプ
15 段部
16 内周リブ
17 外周リブ
18 補強リブ
19 ガイド辺
20 入口
21 支持リブ
22 小凹部
23 ノーズ部
24 断熱体
25 内胴
25’ ブランク
26 外胴
27、27a、27b 上端部
28、28a、28b 下端部
29 補強ビード
30 ビス
31 テーパー部
32 安全弁セット
33 接続チューブ
34 吐出口
35 出口管
36 切欠き
37 チップ管閉塞端部
38 凹部
39 継手チューブ
41 水位管
43 開口部
44 底板嵌合部
45 連結金具
46 環状リブ
47 板状支持リブ
47’ 立体形支持リブ
48、48’ 膨出部
49 凹曲面
50 コンセント受け
51 電池ボックス収納部
52 電池ボックス
53 奥壁
54 側壁
55 上壁
56 下壁
57 ラッチ
58 角穴
59 電極板
60 切欠き
61 接点部
62 背面板
63 側面板
64 上面板
65 下面板
66 補強リブ
67 上部接点
68 電池
71 規制リブ
72 下部接点
73 連結部
74 規制突起
75 接点部
76 角形突起
77 横リブ
78 縦リブ
79 ラッチ係合部
80 ゲッター
81 係合突起
82 係合凹部
84、84’ 切欠き
85、85’ 溶接ビード
86、86’ 切欠き
87 チップ管
88 切欠き
89 肉盗み部

Claims (8)

  1. ポット本体の開口部を構成する環状の肩部材、胴部材及び底板等からなる外装体を有し、前記肩部材と胴部材の内側に内容器を収納し、該内容器のフランジを前記肩部材の開口部内面に設けた段部とその段部の内周から下方に延びた内周リブで支持し、前記内容器と胴部材の間に円筒状の断熱体を介在するとともに該断熱体の上端部を前記肩部材の支持部で、また下端部を前記外装体の底面でそれぞれ支持し、該内容器の底部と前記底板との間を連結部材で連結一体化してなるポットの断熱体取付け構造において、前記断熱体上端部の径方向位置決め用支持部として、前記内周リブの外方に所要の間隔をおいて前記開口部から下向きに延びた同芯状の外周リブを設け、該断熱体の上端部をその外周リブの外周面に嵌合したことを特徴とするポットの断熱体取付け構造。
  2. 前記断熱体上端部の上下方向位置決め用支持部としての上端支持リブの下端を前記段部より下位に設けたことを特徴とする請求項1に記載のポットの断熱体取付け構造。
  3. 前記断熱体下端部の上下方向位置決め用支持部として、前記胴部材底面に径方向の底面支持リブを所要の間隔をおいて多数設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のポットの断熱体取付け構造。
  4. 前記断熱体の上端縁に少なくとも1か所の切欠きを設け、その切欠きを前記上端支持リブに係合させたことを特徴とする請求項2又は3に記載のポットの断熱体取付け構造。
  5. 前記内容器底面からポンプを経てポット本体の吐出口に至る液通路が前記断熱体の下端周縁部を跨ぎ越す部分において、該断熱体の下端周縁部の一部を折り返して凹部を形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のポットの断熱体取付け構造。
  6. 前記ポンプの出口管を形成する樹脂パイプ部分を前記断熱体下端周縁部の跨ぎ越し部に配置したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のポットの断熱体取付け構造。
  7. 前記内容器底面からポンプを経てポット本体の吐出口に至る液通路が前記断熱体の下端周縁部を跨ぎ越す部分において、断熱体の下端周縁部を受ける凸平面を有する立体形支持リブを該液通路の両側に設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のポットの断熱体取付け構造。
  8. 前記断熱体が真空二重ジャケットであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のポットの断熱体取付け構造。
JP2003201867A 2003-07-25 2003-07-25 ポット Expired - Fee Related JP3980529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003201867A JP3980529B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 ポット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003201867A JP3980529B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 ポット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005040262A true JP2005040262A (ja) 2005-02-17
JP3980529B2 JP3980529B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=34261803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003201867A Expired - Fee Related JP3980529B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 ポット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3980529B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007313204A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Zojirushi Corp 電気湯沸かし器
JP2008272095A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器
JP2009507535A (ja) * 2005-09-12 2009-02-26 チア−イー ス 加熱容器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009213702A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Zojirushi Corp ポット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507535A (ja) * 2005-09-12 2009-02-26 チア−イー ス 加熱容器
JP2007313204A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Zojirushi Corp 電気湯沸かし器
JP2008272095A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3980529B2 (ja) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4961113B2 (ja) 二次電池
CN206040782U (zh) 一种防爆阀、盖板组件及电池
WO2008106836A1 (en) Battery mouth-sealing assembly and battery including the same
JP5224324B2 (ja) 密閉型電池
US20190237743A1 (en) Cap assembly and power battery
JP5967453B2 (ja) 密閉型電池、及びその製造方法
WO2008049293A1 (en) Explosion-proof cover plate assembly and battery
JP3980529B2 (ja) ポット
JPH0757711A (ja) 電解液ドレンと爆発減衰能力を有する通気孔キャップ
JP2009144799A (ja) 燃料遮断弁
US20140004411A1 (en) Sealed battery
US11289767B2 (en) Valve assembly for a battery cover
JP6446199B2 (ja) フロート弁装置
US9981546B2 (en) Valve device for fuel tank
JP4622271B2 (ja) 電池
JP4339923B1 (ja) 密閉型電池
JP2001266846A (ja) 蓄電池用液口栓
JP2009166896A (ja) 合成樹脂製の栓
JPH0425573Y2 (ja)
JP3952345B2 (ja) 密閉型の電池
KR20220095809A (ko) 차량용 연료탱크의 배플
KR20220095808A (ko) 차량용 연료탱크의 배플
JP2022165836A (ja) 電池パック
JP2007137178A (ja) 燃料タンク
US20200243821A1 (en) Battery having a flat top cover configuration including centerline battery cell vents, a centerline handle configured to collapse to a recessed state and to wrap around terminals, and side flame arrestor vent

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3980529

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees