JP2005039201A - コンデンサ及びその実装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂材を積層体の側面に強固に被着させておくことができるコンデンサを提供する。
【解決手段】複数個の誘電体層2を間に内部電極3,4を介して積層した積層体1の下面に前記内部電極3,4に電気的に接続される複数個の外部端子7,8を設けてなるコンデンサであって、前記内部電極3,4の外周部を前記積層体1の外周部よりも内側に位置させるとともに、前記内部電極3,4の外周部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間2−2に、前記積層体1の側面に開口する凹溝9を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明はコンデンサ及びその実装構造に関するものである。
従来のコンデンサとしては、例えば図6に示す如く、矩形状を成す複数個の誘電体層22を、間に第1の内部電極23と第2の内部電極24とを交互に介在させて積層するとともに、該積層体21の下面に、その内部に埋設されたビアホール導体25,26を介して第1の内部電極23、第2の内部電極24にそれぞれ電気的に接続される複数個の外部端子27,28を配設した構造のものが知られており、かかるコンデンサは、第1の内部電極23と第2の内部電極24との間に所定の電圧を印加し、両内部電極間に配されている誘電体層22に所定の静電容量を形成することによりコンデンサとして機能する。
また、上述した従来のコンデンサは、積層体21の外形が直方体状を成しており、その側面は略平坦で、第1の内部電極23及び第2の内部電極24の外周部は積層体21の側面よりも少し内側に位置させてあった(例えば、特許文献1参照。)。
このようなコンデンサをマザーボード等の配線基板上に実装する際は、上述したコンデンサを、その外部端子27,28と配線基板の接続パッドとの間に半田等の導電性接着剤が介在されるようにして配線基板上に載置させた後、半田等を高温で加熱・溶融させることによって行なわれ、これによってコンデンサの内部電極23,24が外部端子27,28及び半田等を介して配線基板の配線導体と電気的に接続される。
尚、配線基板上に実装されたコンデンサは、図7に示す如く、その側面や配線基板31との間隙にエポキシ樹脂等から成る樹脂材34が被着・充填されており、これによってコンデンサの実装強度を補強するようにしていた。
特開平2001−148325号公報
しかしながら、上述した従来のコンデンサにおいては、積層体10の側面が平坦に成してあることから、これを配線基板上に実装して樹脂材22で補強した際、樹脂材22を積層体10の側面に強固に被着させておくことができないという不都合があった。それ故、コンデンサを配線基板上に実装した後、コンデンサや樹脂材22等に対して大きな衝撃が印加されたり、或いは、熱応力が繰り返し印加されたりすると、樹脂材22がコンデンサ(積層体10)の側面より剥離してしまうことがあり、コンデンサの実装強度を樹脂材22でもって十分に補強することができないという欠点を有していた。
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、樹脂材を積層体の側面に強固に被着させておくことができるコンデンサ及びその実装構造を提供することにある。
本発明のコンデンサは、複数個の誘電体層を間に内部電極を介して積層した積層体の下面に前記内部電極に電気的に接続される複数個の外部端子を設けてなるコンデンサであって、前記内部電極の外周部を前記積層体の外周部よりも内側に位置させるとともに、前記内部電極の外周部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間に、前記積層体の側面に開口する凹溝を形成したことを特徴とするものである。
また本発明のコンデンサは、前記誘電体層及び内部電極が、セラミックグリーンシートと該セラミックグリーンシートに比し焼成に伴なう収縮率の大きな導体ペーストの同時焼成によって形成されていることを特徴とするものである。
更に本発明のコンデンサは、前記積層体を構成している複数個の誘電体層は、上下方向に隣合う誘電体層間に、前記積層体の外周部に沿って、内部電極の存在しない領域が存在し、該領域において誘電体層同士が直に接合されていることを特徴とするものである。
また更に本発明のコンデンサは、前記凹溝が前記積層体の外周にわたり環状に形成されていることを特徴とするものである。
更にまた本発明のコンデンサは、複数個の誘電体層を間に内部電極を介して積層した積層体の下面に前記内部電極に電気的に接続される複数個の外部端子を設けてなるコンデンサであって、前記誘電体層間に、前記内部電極と離間して配置されるダミー電極を介在させるとともに、該ダミー電極の端部を前記積層体の外周部よりも内側に位置させた上、前記ダミー電極の端部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間に、前記積層体の側面に開口する凹溝を形成したことを特徴とするものである。
また更に本発明のコンデンサは、前記凹溝が前記積層体の外周にわたり環状に形成されていることを特徴とするものである。
更にまた本発明のコンデンサは、前記凹溝の深さ(d)が0.5μm〜10.0μm、開口幅(w1)が0.5μm〜2.0μm、誘電体層の積層方向に係る凹溝の形成密度が70本/mm〜600本/mmであることを特徴とするものである。
また更に本発明のコンデンサは、前記凹溝の底面の幅(w2)が開口幅(w1)よりも広くなしてあることを特徴とするものである。
そして本発明のコンデンサの実装構造は、上述したコンデンサを配線基板上に載置させるとともに、前記コンデンサの外部端子を前記配線基板の接続パッドに導電性接着剤を介して電気的に接続してなるコンデンサの実装構造であって、前記コンデンサと前記配線基板との間に形成される間隙を樹脂材で封止するとともに、該樹脂材の一部を前記凹溝の内部に充填した状態で前記コンデンサの側面に対し被着させたことを特徴とするものである。
本発明によれば、内部電極の外周部を積層体の外周部よりも内側に位置させるとともに、前記内部電極の外周部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間に、前記積層体の側面に開口する凹溝を形成するようにしたことから、かかるコンデンサを配線基板上に実装して、その周囲を樹脂材で補強する際、樹脂材の一部が積層体側面の凹溝内に充填されるようになり、積層体の側面に樹脂材を強固に被着させておくことができるようになる。したがって、コンデンサを配線基板上に実装した後、コンデンサや樹脂材等に対して大きな衝撃が印加されたり、或いは、熱応力が繰り返し印加されたとしても、樹脂材の剥離を有効に防止することができ、コンデンサの実装強度を樹脂材でもって十分に補強することが可能となる。
また本発明によれば、積層体の側面に形成される凹溝の底面の幅(w2)を開口幅(w1)よりも広くなしておけば、コンデンサの実装強度を樹脂材でもって補強する際、樹脂材のうち凹溝内に充填した部分が楔として機能するようになる。これにより、樹脂材を積層体の側面に対して極めて強固に被着させておくことができるようになり、コンデンサの実装強度を格段に向上させることが可能となる。
更に本発明によれば、上下方向に隣合う誘電体層間に、積層体の外周部に沿って、内部電極の存在しない領域を存在せしめ、該領域において誘電体層同士を直に接合させておくことにより、誘電体層同士が強固に接合されて積層体そのものの機械的強度を有効に高め、コンデンサの信頼性を向上させることができるようになる。
また更に本発明によれば、凹溝を積層体の外周にわたって環状に形成しておけば、樹脂材によってコンデンサの実装強度を補強する際、樹脂材の一部が積層体を囲繞する形で積層体側面の凹溝内に連続的に充填されることとなるため、樹脂材をコンデンサの側面に対してより強固に被着させておくことができるようになる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るコンデンサの外観斜視図、図2は図1のコンデンサの断面図、図3は図2の要部拡大断面図であり、1は積層体、2は誘電体層、3は第1の内部電極,4は第2の内部電極、7,8は外部端子、9は凹溝である。
同図に示すコンデンサは、矩形状を成す複数個の誘電体層2を積層して略直方体状の積層体1を形成するとともに、該積層体1の内部で、各誘電体層間2−2に、第1の内部電極3及び第2の内部電極4を一部対向させた状態で交互に介在させた上、積層体1の下面に、第1の内部電極3に電気的に接続される複数個の外部端子7と第2の内部電極4に電気的に接続される複数個の外部端子8とをそれぞれ設けた構造を有している。
前記誘電体層2は、例えば、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム等を主成分とする誘電体材料によって1層あたり1μm〜3μmの厚みに形成されており、かかる誘電体層2を、例えば、70層〜600層だけ積層することによって積層体1が形成される。尚、図1乃至図3においては本実施形態を簡略化して説明するために誘電体層2の積層数を5層とした例について示している。
上述した誘電体層2は、例えば、チタン酸バリウムを主成分とする誘電体材料から成る場合、チタン酸バリウムの粉末に適当な有機溶剤、ガラスフリット、有機バインダ等を添加・混合して泥漿状になすとともに、これを従来周知のドクターブレード法等によって所定形状、所定厚みのセラミックグリーンシートと成し、しかる後、得られたセラミックグリーンシートを従来周知のグリーンシート積層法等にて所定の枚数だけ積層・圧着させることによりセラミックグリーンシートの積層体を形成し、最後に積層体を、例えば、1100℃〜1400℃の温度で焼成することによって製作される。尚、この工程において使用されるセラミックグリーンシートの焼成に伴なう収縮率は、例えば、10%〜20%程度に設定される。
一方、前記誘電体層間に介在されている第1の内部電極3及び第2の内部電極4は、ニッケル、銅、ニッケル/銅、銀/パラジウム等の金属を主成分とする導体材料によって、例えば、外形寸法が2mm×2mmの場合、0.5μm〜2.0μmの厚みに形成され、両内部電極の対向面積は、例えば、各誘電体層2の面積が3.3mm2である場合、2.7mm2〜3.0mm2に設定される。
また、これらの第1,第2の内部電極3,4は、外周部の少なくとも一部が積層体1の外周部よりも内側に位置させてあり、その外側には、上下に隣合う誘電体層間2−2に後述する凹溝9が形成されている。
ここで、積層体1の内部に埋設されている複数個の第1の内部電極3は、積層体1の内部に埋設されている複数個の第1ビアホール導体5を介して積層体下面の外部端子7に、また複数個の第2の内部電極4は、積層体1の内部に埋設されている複数個の第2ビアホール導体6を介して積層体下面の外部端子8に共通接続されており、これら外部端子7と外部端子8との間に所定の電界が印加されると、第1の内部電極3と第2の内部電極4との間に位置する誘電体層2の誘電率、厚み、対向面積及び層数に対応した所定の静電容量が形成されるようになっている。
上述した第1の内部電極3及び第2の内部電極4は、ニッケル/銅から成る場合、例えば、ニッケル/銅の粉末に適当な有機溶剤、ガラスフリット、有機バインダ等を添加・混合して得た導体ペーストを、上述したセラミックグリーンシートの積層前に各セラミックグリーンシートの一主面に従来周知のスクリーン印刷法等によって所定パターンに印刷・塗布しておくことにより各セラミックグリーンシート間に介在され、セラミックグリーンシートの積層体を焼成する際に同時焼成されて第1の内部電極3、第2の内部電極4となる。
尚、ここで使用される導体ペーストとしては、収縮率がセラミックグリーンシートよりも大きなもの、具体的には、焼成に伴なう収縮率が15%〜25%の導体ペーストが好適に用いられ、少なくとも積層体を焼成する前の段階において、セラミックグリーンシートの外周部の位置と導体ペーストの外周部の位置とを、一部もしくは全部にわたり合致させておくことにより、積層体の焼成後、セラミックグリーンシートと導体ペーストの収縮率の差に起因して、第1の内部電極3及び第2の内部電極4の外周部が積層体1の外周部よりも内側に位置する形となる。
この場合、上下方向に隣合う誘電体層間に介在されている導体ペーストの外周部は、その少なくとも一部が誘電体層間より露出させてあるため、積層体の焼成に際して導体ペースト中に含まれている有機成分(有機バインダ等)はその露出部を介して外部に良好に放出されることとなり、焼成後の積層体内部に有機成分が残留するのが有効に防止される。また、前述した導体ペースト中には、セラミックグリーンシート中に含有されている誘電体材料を別途、添加・混合させておくようにしても構わない。
一方、上述した第1のビアホール導体5及び第2のビアホール導体6は、その下端が積層体1の下面まで延在されるようにして誘電体層2の積層方向と平行に配されており、先に述べた第1の内部電極3や第2の内部電極4と同様の導体材料によって、例えば、外形寸法が2mm×2mmの場合、直径80μm〜150μmの円柱状をなすように形成される。
このような第1のビアホール導体5及び第2のビアホール導体6は、積層体1を上方より平面視した際、第1のビアホール導体5と第2のビアホール導体6とを縦方向及び横方向に交互に配列させて格子状に並べておくことが好ましく、このように配置させておくことにより、電流の流れる距離を短くし、電流によって誘起される磁束を互いに相殺することができる利点がある。
尚、上述した第1,第2のビアホール導体5,6は、複数個のセラミックグリーンシートを積層してなる積層体に対して、焼成前の段階で、レーザ照射やマイクロドリル,パンチング等によって所定の貫通孔を穿設するとともに、これら貫通孔内に従来周知のスクリーン印刷等によって導体ペーストを印刷・充填し、該充填した導体ペーストをセラミックグリーンシートの焼成時に内部電極3,4等と共に同時焼成することによって形成される。
また、上述した積層体1の下面に設けられている外部端子7,8は、コンデンサをマザーボード等の配線基板上に搭載する際、配線基板の接続パッドに半田等の導電性接着剤を介して電気的に接続される外部接続用の端子として機能するものであり、積層体1の下面のうち、例えば、第1のビアホール導体5や第2のビアホール導体6が延在されている箇所に、例えば、ニッケルや金等の半田濡れ性が良好な金属を従来周知の電解めっき法等によって所定厚みに被着させることによって形成される。
そして、上述した積層体1の側面には、誘電体層2の積層方向と直交する方向に配された多数の凹溝9が形成されている。
前記凹溝9は、積層体1の側面よりも内側に配されている第1,第2の内部電極3,4の外周部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間2−2に、積層体1の側面に開口するようにして形成されており、その断面形状は、底面の幅(w1)が開口幅(w2)よりも広い略台形状を成している。
このような凹溝9は、例えば、その深さ(d)が0.5μm〜10.0μm、開口幅(w2)が0.5μm〜2.0μm、底面幅(w1)が0.8μm〜2.4μmに設定され、誘電体層2の積層方向に係る凹溝9の形成密度が70本/mm〜600本/mmに設定されている。
このように、第1,第2の内部電極3,4の外周部を積層体1の外周部よりも内側に位置させるとともに、第1,第2の内部電極3,4の外周部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間2−2に、積層体1の側面に開口する凹溝9を形成するようにしたことから、かかるコンデンサを配線基板上に実装して、その周囲を樹脂材で補強する際、樹脂材の一部を積層体側面の凹溝9内に充填させることにより、積層体1の側面に樹脂材を強固に被着させておくことができるようになる。したがって、コンデンサを配線基板上に実装した後、コンデンサや樹脂材等に対して大きな衝撃が印加されたり、或いは、熱応力が繰り返し印加されたとしても、樹脂材の剥離を有効に防止することができ、コンデンサの実装強度を樹脂材でもって十分に補強することが可能となる。
またこの場合、凹溝9の底面の幅(w2)を開口幅(w1)よりも広くなしてあるため、コンデンサの実装強度を樹脂材でもって補強する際、樹脂材のうち凹溝9内に充填された部分が楔として機能するようになっている。それ故、樹脂材を積層体1の側面に対して極めて強固に被着させておくことができるようになり、コンデンサの実装強度を格段に向上させることが可能となる。
更に本実施形態においては、積層体1を構成している複数個の誘電体層2は、上下方向に隣合う誘電体層間2−2に、積層体1の外周部に沿って、内部電極3,4の存在しない領域を存在させ、この内部電極3,4が存在しない領域において誘電体層同士を直に接合させている。このため、上下方向に隣合う誘電体層同士はより強固に接合されて積層体そのものの機械的強度が有効に高められ、これによってコンデンサの信頼性を向上させることもできる。
尚、本実施形態においては、上下方向に隣合う誘電体層間2−2に、積層体1の外周部に沿って、内部電極3,4の存在しない領域を存在させるとともに、該領域において誘電体層同士を直に接合させるべく、積層体1の各側面には、凹溝9を個々に独立して、隣合う誘電体層間に1つおきに形成するようにしている。
より具体的には、積層体1を構成する4つの側面のうち、略平行に配されている一対の側面では、第1の内部電極3を介在させた誘電体層間2−2にのみ凹溝9を形成し、残りの2つの側面では、第2の内部電極4を介在させた誘電体層間2−2にのみ凹溝9を形成している。
次に、上述したコンデンサをマザーボード等の配線基板上に実装した場合の実装構造について図4を用いて説明する。
図4は本発明の一実施形態に係るコンデンサの実装構造を示す断面図であり、11は配線基板、12は配線基板の接続パッド、13は導電性接着剤、14は樹脂材、15はコンデンサである。
前記配線基板11は、ガラス−セラミック等のセラミック材料やガラス布基材エポキシ樹脂等の樹脂材料からなる基体の表面や内部に、複数個の配線導体(図示せず)を所定パターンに被着・形成した構造を有しており、その上面には、先に述べたコンデンサ15の外部端子7,8に半田等の導電性接着剤13を介して電気的に接続される複数個の接続パッド12が設けられている。
このような配線基板11は、基体がガラス布基材エポキシ樹脂から成る場合、ガラス糸を編み込んで形成したガラス布基材にエポキシ樹脂の液状前駆体を含浸させるとともに、該前駆体を高温で重合させることによって基体が形成され、得られた基体の表面に銅箔等の金属箔を貼着した後、金属箔を従来周知のフォトエッチング等を採用して所定パターンに加工し、複数個の配線導体をパターン形成することによって製作される。
また、上述した配線基板11の上面には、コンデンサ15が載置・搭載されている。
前記コンデンサ15は、その外部端子7,8を、配線基板11の接続パッド12に導電性接着剤13を介して電気的に接続させた状態で配線基板11上に実装されており、かかるコンデンサ15の下面と配線基板11の上面との間に形成される間隙には樹脂材14が充填され、この樹脂材14でもってコンデンサ15と配線基板11との接続部を封止するとともに、配線基板11に対するコンデンサ15の実装強度を補強するようにしている。
また前記樹脂材14は、その一部がコンデンサ15の積層体側面に対して被着され、更にその一部は積層体1の側面に形成されている凹溝9内に充填されている。
このように、積層体側面に開口する凹溝9内に補強用の樹脂材14を充填させておくことにより、先に述べたとおり、積層体1の側面に樹脂材14を強固に被着させておくことができ、コンデンサ15や樹脂材14等に対して大きな衝撃が印加されたり、或いは、熱応力が繰り返し印加されたとしても、樹脂材14の剥離を有効に防止して、コンデンサ15の実装強度を樹脂材14でもって十分に補強することができるようになる。
また、コンデンサ15の積層体側面に形成されている凹溝9は、底面の幅(w2)が開口幅(w1)よりも広くなしてあるため、コンデンサ15の実装強度を樹脂材14でもって補強する際、樹脂材14のうち凹溝9内に充填された部分が楔として機能するようになっており、これによっても、樹脂材14を積層体1の側面に対して極めて強固に被着させておくことができる。
尚、前記コンデンサ15は、例えば、外部端子7,8の表面に予め半田バンプを形成しておき、これを外部端子7,8が配線基板11の対応する接続パッド12上に配されるようにして載置させ、しかる後、前記半田バンプを高温で加熱・溶融させることによってコンデンサ15の外部端子7,8が配線基板11の対応する接続パッド12に半田接合され、これによってコンデンサ15が配線基板11上に搭載される。
また、前記樹脂材14は、エポキシ樹脂等の電気絶縁性を有した樹脂材料から成り、かかる樹脂材料の液状前駆体を所定の粘度、例えば、2Pa・s〜13Pa・sの粘度に調整して、これをディスペンサ等を用いてコンデンサ15の周囲に塗布することにより液状樹脂をコンデンサ15と配線基板11との間隙に浸透させ、しかる後、前記液状前駆体を高温で加熱・重合させることによって形成される。このとき、コンデンサ15の周囲に塗布された液状前駆体の一部がコンデンサ15の側面を這い上がることによって樹脂材14が積層体1の側面に対して被着され、同時に凹溝9の内部に充填されることとなる。このとき、凹溝9の内部への液状前駆体の浸透性を良好となすには、液状前駆体の粘度を2Pa・s〜6Pa・sの低粘度に調整しておくことが好ましい。
次に本発明の他の実施形態に係るコンデンサについて図5を用いて説明する。尚、上述した実施形態のコンデンサと同様の構成要素については説明を省略し、異なる点についてのみ説明するものとする。
図5に示すコンデンサにおいては、積層体10を構成する誘電体層間に、内部電極3と離間して配置されるダミー電極4aを介在させるとともに、該ダミー電極4aの端部を積層体10の外周部よりも内側に位置させた上、ダミー電極4aの端部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間2−2に、積層体10の側面に開口する凹溝9を形成するようにしている。
このような他の実施形態に係るコンデンサにおいては、先に述べた実施形態と同様の効果を奏することに加え、メッキ処理等を行う際、メッキ液が誘電体層間の内部電極3、4と接触することは殆どないことから、熱衝撃によってクラックが発生するのを有効に防止することができ、コンデンサの信頼性を向上させることが可能になるという利点もある。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、凹溝9を積層体1の各側面に独立して形成するようにしたが、これに代えて、積層体側面の凹溝を積層体の外周にわたり環状に形成するようにしても構わない。この場合、誘電体層同士がより強固に接合されて積層体そのものの機械的強度が有効に高められるため、コンデンサの信頼性を向上させることができる利点もある。
また上述した実施形態においては、導電性接着剤13として半田を用いるようにしたが、これに代えて、樹脂材料中に多数の導電性微粒子を添加・混合してなる導電性樹脂や半田以外のロウ材,異方性導電接着剤等の他の導電性接着剤を用いる場合にも上述した実施形態と同様の効果を奏する。
更に上述した実施形態においては、1個のコンデンサを単独で製造する場合を例にとって説明したが、これに代えて、いわゆる‘複数個取り’の手法を採用して、大型の積層体より切り出した複数個の個片を焼成することにより複数個のコンデンサを同時に得ても良いことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係るコンデンサの外観斜視図である。 図1のコンデンサの断面図である。 図2の要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係るコンデンサの実装構造を示す断面図である。 (a)は本発明の他の実施形態に係るコンデンサの電極パターンを示す平面図、(b)は本発明の他の実施形態に係るコンデンサの断面図、(c)は(b)の要部拡大図である。 従来のコンデンサの断面図である。 従来のコンデンサの実装構造を示す断面図である。
符号の説明
1・・・積層体
2・・・誘電体層
3・・・第1の内部電極(内部電極)
4・・・第2の内部電極(内部電極)
5・・・第1のビアホール導体
6・・・第2のビアホール導体
7,8・・・外部端子
11・・・配線基板
12・・・配線基板の接続パッド
13・・・導電性接着剤
14・・・樹脂材
15・・・コンデンサ

Claims (9)

  1. 複数個の誘電体層を間に内部電極を介して積層した積層体の下面に前記内部電極に電気的に接続される複数個の外部端子を設けてなるコンデンサであって、
    前記内部電極の外周部を前記積層体の外周部よりも内側に位置させるとともに、前記内部電極の外周部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間に、前記積層体の側面に開口する凹溝を形成したことを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記誘電体層及び内部電極が、セラミックグリーンシートと該セラミックグリーンシートに比し焼成に伴なう収縮率の大きな導体ペーストの同時焼成によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記積層体を構成している複数個の誘電体層は、上下方向に隣合う誘電体層間に、前記積層体の外周部に沿って、内部電極の存在しない領域が存在し、該領域において誘電体層同士が直に接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンデンサ。
  4. 前記凹溝が前記積層体の外周にわたり環状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコンデンサ。
  5. 複数個の誘電体層を間に内部電極を介して積層した積層体の下面に前記内部電極に電気的に接続される複数個の外部端子を設けてなるコンデンサであって、
    前記誘電体層間に、前記内部電極と離間して配置されるダミー電極を介在させるとともに、該ダミー電極の端部を前記積層体の外周部よりも内側に位置させた上、前記ダミー電極の端部よりも外方で、その上下両側に位置する誘電体層間に、前記積層体の側面に開口する凹溝を形成したことを特徴とするコンデンサ。
  6. 前記凹溝が前記積層体の外周にわたり環状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のコンデンサ。
  7. 前記凹溝の深さ(d)が0.5μm〜10.0μm、開口幅(w1)が0.5μm〜2.0μm、誘電体層の積層方向に係る凹溝の形成密度が70本/mm〜600本/mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のコンデンサ。
  8. 前記凹溝の底面の幅(w2)が開口幅(w1)よりも広くなしてあることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のコンデンサ。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のコンデンサを配線基板上に載置させるとともに、前記コンデンサの外部端子を前記配線基板の接続パッドに導電性接着剤を介して電気的に接続してなるコンデンサの実装構造であって、
    前記コンデンサと前記配線基板との間に形成される間隙を樹脂材で封止するとともに、該樹脂材の一部を前記凹溝の内部に充填した状態で前記コンデンサの側面に対し被着させたことを特徴とするコンデンサの実装構造。
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