JP2005038638A - 電子銃とそれを用いた電子ビーム照射装置 - Google Patents

電子銃とそれを用いた電子ビーム照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高輝度の電子銃と、それを搭載した高精度の電子ビーム照射装置を提供する。
【解決手段】電子銃1の電子銃レンズ6の光軸2を中心とした内径が、電子ビームの入口よりも出口の方を広く形成することにより、電子銃レンズ6の内径面を、制御する電子ビームのプロファイルに沿った形に形成し、電子銃レンズ6として強いパワーが要求される場合でも、電子ビームのクロスオーバー位置でのビーム収束性を高めて、電子銃レンズ6の収差を小さくする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子銃と、電子銃から放出された電子ビームを用いた電子ビーム照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子ビームを照射して所望のパターンを描画するパターン描画装置は、光波長より短い波長で描画ができるので、原理的に高分解能での描画が可能であり、高い解像度でパターンを形成できる特徴がある。
【0003】
一般に、電子ビーム描画装置ではビーム解像性向上のため、高加速に加速した電子ビームを使用する方式が取られている。一方、高加速の電子ビーム描画装置では、描画対象であるウエハ試料のレジストの下面に形成された各種多層薄膜の影響で、レジストを通過した一部のビームが多層膜で反射し、散乱ビームとなって再びレジスト上方に向かう現象や、描画する電子ビームパターンの粗密のばらつき状態により、描画解像性にボケや解像度の劣化を引き起こす近接効果が発生することがある。
【0004】
それらの問題に対応するため、低加速電圧の電子ビームを用いた電子線描画方式等が提案されている。その装置では、静電レンズと偏向器を重畳させ、エレクトロードを分割した静電レンズ(アインツェルレンズ)で構成し、レンズ機能と偏向器機能を同時に作用させている(例えば、特許文献1を参照)。なお、この電子線描画装置は、回転対称の光学系で構成されているので、制御性も優れており、扱いも簡単である特徴も有している。
【0005】
電子ビーム描画装置によるパターン描画装置では、解像性とスループットの観点から、電子ビームは高い電流密度で照射する必要がある。高輝度の電子銃を実現するためには、高精度のレンズによって電子ビームを結像する必要がある。
【0006】
高輝度の電子銃の実現には、電子銃内の電子銃レンズ電極(以下単に「電子銃レンズ」と言う)の収差に大きく左右される。電子銃レンズの収差には、球面収差、色収差、機械公差による収差などがあるが、これらの収差を小さく最適化する必要がある。
【0007】
電子ビーム描画装置等で使用される電子銃は、一般にLaB(六化ホウ素ランタン)を用いた電子銃が使用されているが、電界放出型電子銃(FEG)、熱電界放出型電子銃(TFEG)では、エナジースプレドが小さいため色収差に優れている。しかし、電界放出型電子銃(FEG)、熱電界放出型電子銃(TFEG)は、エミッタ(陰極)の先端は半径1μm程度の小さな形状のため、大電流を得ようとすると、大きな開き角の電子ビームを集める必要がある。そのため、球面収差で電子ビーム径が広がり、輝度が低下する問題がある。
【0008】
それらの事情から、図11に構造とそれに対応した磁界強度のグラフを示すような電子銃も提案されている。すなわち、電子銃60は、光軸59に沿ってエミッタ61、サプレッサ62、イクストラクタ63、電子銃レンズ64を配置し、内側磁極65によって構成される磁極ユニット66の磁極先端が絶縁物67を介して形成されたイクストラクタ63は電子銃レンズ64に接続されている。これらに、制御電圧として、例えばサプレッサ62にはエミッタ61基準で−500V、イクストラクタ63には1〜5Kv、アノード68には1〜30KV、電子銃レンズ64には1〜30KVなどの電圧が印加される。また、磁極ユニット66と内側磁極65は純鉄や透磁率の材料で作られている。このときの永久磁石によって生成される磁界分布を示している。この様に、磁場と電場レンズを重畳した形で使用されている(例えば、特許文献2を参照)。
【0009】
これらの構成により、電子銃60の電場による機能に、磁場の収束レンズを重畳させることで、強力な電子収束効果を発生して、広がるビームを押さえ込むことができる。つまり、電子銃60はエミッタ(陰極)61、サプレッサ62、イクストラクタ63、電子銃レンズ64、およびアノード(陽極)68で構成されており、かつ、イクストラクタ63は、磁場電極を兼ねた構造になっている。また、磁界ポールピース内にはサマリュムコバルトなどの強磁性永久磁石を挟むように構成している。したがって、この構成をとることで、電子銃レンズ64と磁界を使用した制御をおこなっている。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−173529号公報 (段落番号0074〜0076)
【0011】
【特許文献2】
特開2000−285839号公報 (図9)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の電子銃の構造では、サプレッサやエキストラクタの構造や材料が性能に直接的に影響することや、強磁性永久磁石を使用しているため制御が非常に難しい等の問題があり、実用化が難しい状態であった。
【0013】
また、図11に示したように、電子銃レンズの形状は、単純な形状のプレーンエレクトロードが使用さている。しかしながら、電子銃レンズとして強いパワーが要求される場合には、エレクトロードの強さを高める必要がある。そのためには、エレクトロードの幅を大きくする必要が出てくる。しかし、単純にエレクトロード幅を大きくすると、図11のグラフ部で示した様に、電子ビームのブームプロファイルのエンベロープに対応できず、クロスオーバ位置でビームが分散する現象(球面収差が大きくなる)が発生してしまうという問題がある。
【0014】
本発明は、これらの事情に基づいてなされたもので、電場重畳の構造を使用しないでも可能な高輝度の電子銃と、それを搭載した高精度の電子ビーム照射装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、真空容器と、この真空容器の内部に配置されて電子ビームを放出する陰極と、この陰極で放出された前記電子ビームを光軸方向に加速する陽極と、この陽極と前記陰極との間に配置されて前記陽極で加速された前記電子ビームを前記光軸上に収束させる電界を発生する電子銃レンズを具えた電子光学系とを有する電子銃において、
前記電子銃レンズの前記光軸を中心とした内径は、前記電子ビームの入口よりも出口の方が広く形成されていることを特徴とする電子銃である。
【0016】
また本発明によれば、前記電子銃レンズの前記光軸を中心とした内径は、前記電子ビームの進行方向に従って段差またはテーパ部により形成されていることを特徴とする電子銃である。
【0017】
また本発明によれば、前記電子銃レンズの前記光軸を中心とした内径は、前記電子ビームの進行方向に従って、前記入口側の平行部に連通したテーパ部または段差により前記出口側まで広げられて形成されていることを特徴とする電子銃である。
【0018】
また本発明によれば、前記電子ビームを放出する陰極は、該電子ビームを放出する先端部が該電子ビームの光軸に対して垂直なフラット面に形成されていることを特徴とする電子銃である。
【0019】
また本発明によれば、前記陰極の前記フラット面の面積は、前記電子ビームの所定のクロスオーバサイズに対応して設定されていることを特徴とする電子銃である。
【0020】
また本発明によれば、前記電子銃レンズは、印加する電圧を制御することにより前記電子ビームのクロスオーバ位置を任意に変更できると共に、前記光軸に沿って設けられている照明系レンズとしても機能するように設定されていることを特徴とする電子銃である。
【0021】
また本発明によれば、前記陽極の前記光軸上の前方の、前記陰極から放出された電子ビームのクロスオーバ位置の最も下流側に、前記電子ビームの余分なビームをカットするアパーチャを配置したことを特徴とする電子銃である。
【0022】
また本発明によれば、電子銃から放出された電子ビームを電子光学系を介して少なくとも成形や偏向し、被処理体に対して該電子ビームを照射する電子ビーム照射装置において、
前記電子銃として、上記のいずれかのひとつに記載されたものを用いていることを特徴とする電子ビーム照射装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
まず、本発明の基本的な考え方について説明する。例えば、半導体装置の製造に用いられる電子ビーム描画装置等の電子ビーム照射装置では、微細パターンを得るために、小斜面での高輝度が要求される。そのためには、被処理体であるウエハを高い電流密度で照射する必要があるが、その際、電子銃に設けられている電子銃レンズの収差の影響を少なくするためには、照射角は小さいことが望ましい。
【0025】
輝度は単位面積当たりの電子流密度(電流角密度)であるが、この輝度の値は電子銃1以後の電子光学系のレンズによって大きくすることはできないので、電子銃1が高い輝度を持つことが重要である。電子銃の輝度を低下させる大きな要因は、電子銃内の電子銃レンズの収差である。
【0026】
電子銃レンズの収差は、大別すると、(イ)幾何収差(球面収差、軸非対称収差)、(ロ)回折収差、(ハ)色収差である。これら収差のうち微細加工になるに従って特に重要なのが、色収差(色収差はエネルギー幅に比例する)の低減である。
【0027】
色収差は、電子銃の陽極の加速電圧と電子銃レンズのレンズ電流に変動が生じると発生し、それにより光軸からの距離に比例した倍率と回転角の変動が生じて像がぼけてしまう。従って、色収差を小さくするには、加速電圧電源と電子銃レンズの励磁電流電源は、いずれも高い安定度をもつ必要がある。
【0028】
本発明では、電子銃の構造として、電子銃レンズの収差を小さくするために、電子銃レンズの内径面を、制御する電子ビームのビームプロファイルに沿った形に形成し、電子ビームのクロスオーバ位置でのビーム収束性を高めている。
【0029】
また、エミッタ部に先端がフラットなチップを用いることによって、放出する電子ビームが大ビーム電流を発生しながら、かつ、ビームの広がりを押さえて高輝度を実現している。
【0030】
したがって、本発明の電子銃は、微細加工が必要な高精度の電子ビーム描画装置等の電子照射装置にとって、きわめて有効な電子源となる。それにより、電子照射装置も高精度の加工が可能になる。
【0031】
以下、さらに具体的に説明する。図1は、電子銃の要部の横断面図である。すなわち、電子銃1は電子光学系の光軸2に沿って、例えば酸化ジルコニウム/タングステン(ZrO/W)よりなるエミッタ(陰極)3が配置され、その前方に電子光学系を構成するサプレッサ4、イクストラクタ5および電子銃レンズ6、更にその前方にアノード(陽極)7が順次配列され、また、永久磁石8、外側磁極9、内側磁極10によって構成される磁極ユニット12の磁極の先端が、絶縁物13を介してイクストラクタ5、電子銃レンズ6に接続されている。
【0032】
図示していないが、これら各電極と磁極ユニット12は電子銃の室内部に配置され、高真空の環境下におかれている。また、エミッタ3、サプレッサ4、イクストラクタ5、電子銃レンズ6、アノード7はリード線によって高電圧が印加されている。
【0033】
それらの高電圧は、例えば、サプレッサ4にはエミッタ基準で−500V、イクストラクタ5には1〜5KV、アノード7には1〜30KV、電子銃レンズ6には1〜30KV等の電圧である。また、電子銃レンズ6の電圧は図示しないアノード7の前方に存在する小さな孔を設けた金属板で構成されたアパーチャ面にクロスオーバ(焦点)を結ぶように調整された電圧が印加される。これら各電極と永久磁石8は、図示しないイオンポンプなどの真空ポンプによって高真空に設定されている。
【0034】
また、外側磁極9と内側磁極10は純鉄や電磁軟鉄等の透磁率の高い材料で作られ、また、その内側に配置されたサマリュウムコバルトなどで作られた永久磁石8を挟むように設置されている。さらに、間隔部分は銅などの非磁性体で充填された構造を形成している。
【0035】
磁場を加える方式としては、銅やニッケルなどのめっきを行ったサマリュムコバルトによる永久磁石8を用いる方式を用いている。
【0036】
すなわち、通常、サマリュムコバルトなど永久磁石8は焼結金属であるため、ガスを内部に保持している。そのため、真空中では使用すると内部のガスが放出され高真空が得られない。そこで、ここでは内部ガスの放出を防止するために永久磁石8の表面を、銅やニッケルなどでメッキ処理した部材を使用している。
【0037】
なお、永久磁石8はサマリュムコバルト系の磁石を用いたが、磁石としてはこれに限らずセリュムコバルト系、ネオジュム−鉄ボロン系、フェライトアルニコ系、プラスチックマグネット系、鉄クロムコバルト系、などなど種類を問わず使用できる。
【0038】
なお、磁場の形成は、永久磁石8を用いなくて、コイルによる磁場の形成を用いることもできる。
【0039】
これらの構成により、電子銃1の動作は、エミッタ3から放出された電子ビームを、アノード7に向けて加速して使用する。その際、サプレッサ1、エキストラクタ2によってビームの引出し条件を制御している。また、電子銃レンズ4によって、電子ビームをフォーカスさせて使用している。
【0040】
図2は、本発明の実施の形態を示す電子銃の光軸に沿って配置した電極部の拡大模式図(ただし、光軸で半分に切断している)である。
【0041】
すなわち、光軸2に沿って、エミッタ3の前方に、各電極を構成するサプレッサ4、イクストラクタ5、電子銃レンズ6、アノード7が所定の間隔で順次配列されている。特に、電子銃レンズ6は、光軸2に面する側である内径が、光軸2を中心として入口よりも出口の方が広く形成されており、電子ビームの進行方向に従って段状に広がって形成されている。この場合は、3段の段差(11a、11b、11c)に形成されており、内径は、エミッタ3側から直径が3:4:5の関係で形成されている。
【0042】
図3(a)は、本発明の実施の形態を示す電子銃1のビームプロファイルの説明図であり、図3(b)は、対比として示した従来の電子銃のビームプロファイルの説明図である。すなわち、図3(a)においては、電子銃レンズ6の制御によるビームプロファイルBPは、直線Aのように制御される。直線Aは、制御以前のビームプロファイルBPの形状にほぼ近似しており、クロスオーバの位置のズレも少ない。それに対して、図3(b)においては、従来の電子銃レンズ6zの制御によるビームプロファイルBPは、直線Bのように制御される。直線Bは、制御以前のビームプロファイルBPの形状とは大きく異なり、クロスオーバの位置が大きくずれている。
【0043】
すなわち、これらの構造により、電子銃レンズ6として強いパワーが要求される場合でも、電子ビームのビームプロファイルBPのエンベロープ(展開)に逆らうことなく、図3(a)に示したようなビーム収束を実現できる。したがって、クロスオーバ位置(光軸2と交わる位置)でのビーム広がりを小さく押さえる(球面収差が少ない)ことが可能である。
【0044】
図4および図5は、上述の本発明の電子銃の実施の形態の変形例を示すそれぞれの拡大模式図である。なお、図4および図5において、図2と同一機能部分には同一名称と符号を付して、その個々の説明を省略する。
【0045】
図4においては、電子銃レンズ6aの光軸2を中心とした内径を、電子ビームの入口よりも出口の方が広く形成されており、進行方向に従って広くなるようにテーパ部14aに形成している。
【0046】
また、図5においては、電子銃レンズ6bの内径を、電子ビームの入口よりも出口の方が広く形成されており、進行方向に従って入口の平行部14bと、それに連通しているテーパ部14cとで形成している。
【0047】
この場合、図4および図5に示した電子銃レンズ6a、6bは、何れも、図2で示した電子銃レンズ6と同様に、電子ビームの入口よりも出口の方が広く形成されている。それにより、図2で示した電子銃レンズ6と同様に、電子銃レンズ6a、6bとして強いパワーが要求される場合でも、電子ビームのビームプロファイルBPのエンベロープに逆らうことなく、良好なビーム収束を実現できる。その結果、クロスオーバ位置での電子ビームの広がりを小さく押さえる(球面収差が少ない)ことが可能である。
【0048】
なお、図5においては、電子銃レンズ6bの電子ビームの入口の平行部14bに連通してテーパ部14cを設けたが、テーパ部14cの部分を段差(不図示)により形成してもよい。
【0049】
上述の各電子銃は、電子線描画装置等で使用するのに好適である。
【0050】
次に、エミッタ3の先端部の形状について説明する。電子銃1が、高輝度の電子ビーム源としての機能を実現するためには、大ビーム電流を発生することが要求される。エミッタ3から放出されるビーム電流は、基本的にはエミッタ3の有効面積で決定される。
【0051】
電子銃1では、一般的には、サプレッサ4で電子ビームが放出されるエリアを小さく押さえ込んで、イクストラクタ5で電子ビームを引き出す方法が用いられている。しかし、この方法は、図6に説明図を示すように、エミッタ3の先端部3aが曲面を形成されているので、放出する電子ビームはこの曲面に沿って放出される。そのため、光軸2と平行方向への電子ビームは少なくなり、結果的に、エミッタ3での光軸2と平行方向への電子ビームについては、ビーム放出エリアを小さくなっているのと同じになり、大ビーム電流を得ることはできない。
【0052】
一方、図7に模式図を示すように、本発明の実施の形態では、エミッタ3の先端部3bを光軸2に対して垂直なフラット面に形成されている。またこのフラット面は、エミッタ3から放出されるビーム電流は、基本的にはエミッタ3の有効面積で決定されるので、目的とするクロスオーバサイズに対応させて設定されている。
【0053】
その結果、エミッタ3の先端部3bのフラット面からは一律の平行ビームが、所望のビーム電流で放出される。したがって、従来の先端部3aが曲面のエミッタ3と異なり、エミッタ3の先端部3bのフラットな面全体から放出される電子ビームを得ることができる。そのうえ、放出された電子ビームは、従来のように先端部3aが曲面のエミッタ3と異なり、フラットで球面状の分布を取らないため、収束性に優れたビームプロファイルBPを形成できる。また、フラット部分の寸法形状は、目的とするクロスオーバのビーム寸法に応じて選択することによって、電子線描画装置などの電子光源として最適化することができる。
【0054】
なお、エミッタ3の先端部3bのフラット面は、研磨等により形成することができる。
【0055】
図8(a)および(b)は、上述の電子銃レンズ6とエミッタ3を組み込んだ電子銃1から放出された電子ビームのビームプロファイルBPの模式説明図である。図8(a)は、電子銃1の全体であり、図8(b)は、エミッタ3の先端部3b近傍の部分拡大図である。なお、図8(a)および(b)において、図2と同一機能部分には、同一符号を付してその個々の説明を省略する。
【0056】
すなわち、エミッタ3のフラットな先端から放出された電子ビームは、広がりの少ない大電流の電子ビームとして、電子ビームのビームプロファイルBPのエンベロープに逆らうことなく、良好なビーム収束を実現できる。それにより、クロスオーバ位置でのビーム広がりを小さく押さえることが実現できる。
【0057】
次に、図9を(a)および(b)参照して、上述の電子銃1の変形例について説明する。なお、図9(a)は、電子銃1の光軸2に沿って配置した電極部とカットアバチャの模式図であり、(b)は、カットアバチャの位置とのクロスオーバ位置の関係を説明する説明図である。図9(a)および(b)において、図2と同一機能部分には、同一符号を付してその個々の説明を省略する。
【0058】
すなわち、光軸2に沿って、エミッタ3の前方に、各電極を構成するサプレッサ4、イクストラクタ5、電子銃レンズ6、アノード7が所定の間隔で順次配列されており、さらに、アノード7の前方にはカットアパーチャ15が配置されている。このカットアパーチャ15によって、アノード5の下流側での余分なビームをカットしている。
【0059】
なお、電極に印加する電圧を制御することで、電子ビームのクロスオーバ位置を任意の位置(L1、L2、L3等)に可変選択することができるので、カットアパーチャ6の最も有効な位置は、最も遠くで使用するクロスオーバ位置に設けることにより、最も効率的なビームカットができる。
【0060】
それらは、電子線描画装置等で使用するのに好適である。
【0061】
次に、更に別の実施例とし図10に示した模式構成図を用いて、電子銃レンズ6を後段の照明系レンズとして機能させた電子銃1とそれを用いた電子照射装置の一例として電子描画装置装置について説明する。なお、この場合も、電子銃1は、電極に印加する電圧を制御することで、電子ビームのクロスオーバ位置を任意の位置に可変選択することができるように構成されている。
【0062】
電子描画装置の全体の配置は、電子銃1から放出される電子ビームの光軸2上に、電子光学系の各構成要素として、第1の成形アパーチャ18、静電式照明レンズ20、第1の静電式成形偏向器21、第2の成形アパーチャ19、第2の静電式成形偏向器22、第3のアパーチャ23、静電式縮小レンズ24、静電式主偏向対物レンズ25及び電子検出器31が配置されている。
【0063】
なお、静電式照明レンズ20は、通常、電子銃1の光軸2上の前方に2個の電子レンズで形成されているが、この電子描画装置の場合は、電子銃1側の静電式照明レンズを電子銃1の電子銃レンズ6によって機能させているので、電子銃レンズ6の他には1個だけが静電式照明レンズ20bとして配置されている。
【0064】
静電式照明レンズ20は、電子銃1から放出された電子ビームを均一な電子ビーム(照明ビーム)に整えるもので、静電式照明レンズはアインツェル型のレンズにより構成されている。
【0065】
また、静電式照明レンズ20bのクロスオーバは、第3のアパーチャ23の位置に結像するように構成し、かつ、電子銃レンズ6と静電式照明レンズ20bに対する印加電圧を可変制御することで、照明ビームの倍率を任意に選択でき、照明ビームの試料面上での電流密度を制御することができる。
【0066】
第1の静電式成形偏向器21は、各偏向器21a、21bから成り、試料13面上に所望のアパーチャ像を得るために静電式照明レンズ20により成形された電子ビームを偏向し、第2の成形アパ−チャ19に対する照射位置を制御する機能を有している。
【0067】
第2の静電式成形偏向器22は、各偏向器22a、22bから成り、第2のアパーチャ成形7を通過して得られたアパーチャ像の電子ビームを元の光軸2上に戻す機能を有しており、それらは、各偏向器22a、22bのそれぞれの電極に、独立に電圧を印加することにより電子ビームを偏向制御している。
【0068】
また、静電式主偏向対物レンズ25は、静電式対物レンズ26と静電式主偏向器27とから構成されている。これら静電式対物レンズ26及び静電式主偏向器27には、電圧制御部40が接続されている。この電圧制御部40による静電式対物レンズ26と静電式主偏向器27とに対する電圧制御により、これら静電式対物レンズ26と静電式主偏向器27は機能する。すなわち、静電式対物レンズ26は、静電式縮小レンズ24を通過した電子ビームを被処理体32上に縮小投影するもので、電極に同じ電圧が印加されることによって電子ビームを収束させる。また、静電式主偏向器27は、静電式対物レンズ26により被処理体32上に縮小投影される電子ビームを被処理体32上に偏向して描画するもので、電極にレンズ収束電圧とは別の独立制御電圧が加減演算されて印加され、電子ビームを被処理体32の面上の任意の位置に移動させる。
【0069】
また、静電式対物レンズ26及び静電式主偏向器27には、第1の収差補正部41が接続されている。この収差補正部41は、主偏向対物レンズ25に対しての電子光学系で発生する収差に応じた補正量を複数の電極に加減印加して主偏向系で発生する収差を最小化する制御機能を有している。
【0070】
また、電子ビームの光軸2に沿って、静電式主偏向対物レンズ25の上流側には、静電式副偏向器28、静電式プリ主偏向器29、静電式プリ副偏向器30が配置されており、それらには、第2の収差補正部42が接続されている。この第2の収差補正部42は、静電式主偏向器27に対する静電式プリ主偏向器29の制御電圧を加算方向に制御し、かつ、静電式副偏向器28に対する静電式プリ副偏向器30の制御電圧を減算方向に制御し、総合的な収差を最小化する機能を有している。
【0071】
静電式縮小レンズ24は、第1及び第2の静電式成形偏向器21、22を通過した電子ビームを縮小するものである。
【0072】
この静電式縮小レンズ24の上部には、第3のアパーチャ23が設置されている。この第3のアパーチャ23は、第1及び第2の成形アパ−チャ18、19等で散乱された不要なビームをカットするために設けられている。
【0073】
この第3のアパーチャ23は、静電式縮小レンズ24に対して近接する位置に設けられているので、静電式縮小レンズ24に接合した構造となっている。
【0074】
次に、上述のように構成された装置の作用について説明する。
【0075】
まず、被処理体32は、XYテーブル44上に載置される。
【0076】
電子銃1から放出された電子ビームは、矩形又は円形のセルアパーチャを有する第1の成形アパ−チャ18に照射され、この第1の成形アパ−チャ18を通過する。
【0077】
電子式照明レンズ20は、第1の成形アパ−チャ18を通過した電子ビームに対し、第2の成形アパ−チャ19における目的の1個のセルアパーチャに対して十分大きく、かつ隣接するセルアパーチャに干渉しない大きさのビーム径に拡大する。
【0078】
このとき、静電式照明レンズ20bは、電子ビームを第3の成形アパーチャ23の位置に結像する。又、電子銃レンズ6及び静電式照明レンズ20a、20bの印加電圧が可変制御されることにより、電子ビーム(ここでは照明ビーム)2の倍率を任意に選択し、電子ビームの試料面上の電流密度を制御している。
【0079】
第1の静電式成形偏向器21は、第1の成形アパ−チャ18と第2の成形アパ−チャ19との各セルアパーチャを組み合わせて所望のアパーチャ像を得るために、静電式照明レンズ20からの電子ビームを偏向し、第2の成形アパ−チャ19に形成されている各セルアパーチャのうち目的とするセルアパーチャを選択するように照射位置を制御する。
【0080】
第2の静電式成形偏向器22は、第2のアパーチャ成形7を通過して得られたアパーチャ像の電子ビームを元の光軸2上に振り戻す。
【0081】
静電式縮小レンズ24は、第1及び第2の静電式成形偏向器21、22を通過した電子ビームを縮小する。すなわち、第1の静電式成形偏向器21、第2の成形アパ−チャ19及び第2の静電式成形偏向器22を通過した電子ビームは、第2の成形アパ−チャ19を起点とするセルパターンビームとしてスタートし、電子光学系の光軸2上に振り戻された状態で電子式縮小レンズ24を通過する。
【0082】
そして、主偏向対物レンズ25の静電式対物レンズ26は、静電式縮小レンズ24を通過した電子ビームを被処理体32上に縮小投影し、これと共に静電式主偏向器27は、静電式対物レンズ26により被処理体32上に縮小投影される電子ビームを被処理体32上に偏向して描画する。
【0083】
このとき静電式主偏向器27及び静電式副偏向器28は、描画パターン位置に対するビーム位置を制御する。すなわち、静電式主偏向器27は、XYテーブル44上に搭載された被処理体32に対し、描画領域の位置をXYテーブル44の位置を参照しながら静電式主偏向器27の走査領域内で電子ビームを微小偏向し、かつ静電式副偏向器28は、細かく分割した描画範囲に対して位置制御を行う。
【0084】
さらに、静電式プリ主偏向器29は、電子ビームを偏向し、被処理体32面でビーム偏光制御に応じて発生する各種レンズ収差及び偏向収差を最小に制御し、静電式プリ副偏向器30は、電子ビームを偏向し、被処理体32面のビーム副偏向に応じて発生する各種レンズ収差及び副偏向収差を最小に制御する。
【0085】
また、第1の収差補正部41は、主偏向対物レンズ25の複数の電極に同一電圧を印加して電子ビームを収束するに対し、電子光学系で発生する収差を主偏向量に応じて予め求めた補正量を複数の電極に加減印加して、静電式主偏向器27に対する静電プリ主偏向器29の制御電圧を加算方向に制御し、主偏向系で発生する収差を最小化する。
【0086】
第2の収差補正部42は、静電式副偏向器28に対する静電式プリ副偏向器30の制御電圧を減算方向に制御し、総合的な収差を最小化する。
【0087】
このようにして所望のアパーチャ像に形成された電子ビームが被処理体32に照射して、パターンを形成する。
【0088】
この実施例では、電子描画装置装置で電子銃レンズ6を後段の照明系レンズとして機能させ、かつ、電子銃1は、電極に印加する電圧を制御することで、電子ビームのクロスオーバ位置を任意の位置に可変選択することができるようにしてあるので、電子光学系全体の長さを短小化でき、非常に小型の電子ビーム描画装置を実現できる。
【0089】
以上に説明したように、上述の実施の形態によれば、電子銃の収差を少なくするために、電子銃レンズの光軸を中心とした内径を、エミッタから放出された電子ビームのプロファイルに沿った形状に形成したので、電子ビームのクロスオーバ位置での収束性を高めることができる。
【0090】
また、電子銃のエミッタの端面をフラットに形成したので、大ビーム電流を発生しながら、かつ、ビームの広がりを押さえた高輝度の電子銃を実現することができる。
【0091】
また、それらの電子銃を用いた電子ビーム照射装置は、高精度の電子ビーム照射を実現できる。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、高輝度の電子銃と、それを搭載した高精度の電子ビーム照射装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子銃の要部の横断面図。
【図2】本発明の電子銃の光軸に沿って配置した電極部の模式図。
【図3】(a)は、本発明の電子銃のビームプロファイルの説明図、(b)は、対比として示した従来の電子銃のビームプロファイルの説明図。
【図4】本発明の電子銃の変形例を示す模式図。
【図5】本発明の電子銃の変形例を示す模式図。
【図6】従来のエミッタの先端部の説明図。
【図7】本発明のエミッタの先端部の説明図。
【図8】電子ビームのビームプロファイルの模式説明図で、(a)は、電子銃の全体、(b)は、エミッタの先端部近傍の部分拡大図。
【図9】(a)は、変形例の電子銃の光軸に沿って配置した電極部とカットアバチャの模式図、(b)は、そのカットアバチャの位置とのクロスオーバ位置の関係を説明する説明図。
【図10】本発明の電子ビーム照射装置の模式図。
【図11】従来の電子銃の構造とそれに対応した磁界強度のグラフ。
【符号の説明】
1…電子銃、2…光軸、3…エミッタ、3a、3b…先端部、4…サプレッサ、5…イクストラクタ、6、6a、6b…電子銃レンズ、7…アノード、11a、11b、11c…段差、14a、14c…テーパ部、14b…平行部、15…カットアパーチャ

Claims (8)

  1. 真空容器と、この真空容器の内部に配置されて電子ビームを放出する陰極と、この陰極で放出された前記電子ビームを光軸方向に加速する陽極と、この陽極と前記陰極との間に配置されて前記陽極で加速された前記電子ビームを前記光軸上に収束させる電界を発生する電子銃レンズを具えた電子光学系とを有する電子銃において、
    前記電子銃レンズの前記光軸を中心とした内径は、前記電子ビームの入口よりも出口の方が広く形成されていることを特徴とする電子銃。
  2. 前記電子銃レンズの前記光軸を中心とした内径は、前記電子ビームの進行方向に従って段差またはテーパ部により形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子銃。
  3. 前記電子銃レンズの前記光軸を中心とした内径は、前記電子ビームの進行方向に従って、前記入口側の平行部に連通したテーパ部または段差により前記出口側まで広げられて形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子銃。
  4. 前記電子ビームを放出する陰極は、該電子ビームを放出する先端部が該電子ビームの光軸に対して垂直なフラット面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子銃。
  5. 前記陰極の前記フラット面の面積は、前記電子ビームの所定のクロスオーバサイズに対応して設定されていることを特徴とする請求項4記載の電子銃。
  6. 前記電子銃レンズは、印加する電圧を制御することにより前記電子ビームのクロスオーバ位置を任意に変更できると共に、前記光軸に沿って設けられている照明系レンズとしても機能するように設定されていることを特徴とする請求項1記載の電子銃。
  7. 前記陽極の前記光軸上の前方の、前記陰極から放出された電子ビームのクロスオーバ位置の最も下流側に、前記電子ビームの余分なビームをカットするアパーチャを配置したことを特徴とする請求項1記載の電子銃。
  8. 電子銃から放出された電子ビームを電子光学系を介して少なくとも成形や偏向し、被処理体に対して該電子ビームを照射する電子ビーム照射装置において、
    前記電子銃として、請求項1乃至請求項7のいずれかのひとつに記載されたものを用いていることを特徴とする電子ビーム照射装置。
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